JP2002082290A - 接眼レンズ光学系 - Google Patents
接眼レンズ光学系Info
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Abstract
系とアイポイント位置との間隔を長くして、視度調整機
能を有した良好な収差性能の接眼レンズ光学系を提供す
ること。 【解決手段】正立系2を介して物体の像を観察する接眼
レンズ光学系において、前記物体側より順に、正の屈折
力を有する第1レンズ群3と、負の屈折力を有する第2
レンズ群4と、正の屈折力を有する第3レンズ群5とを
含み、前記正の屈折力を有するレンズ群3,5のうち少
なくとも1つのレンズ群が以下の条件式を満足すること
を特徴とする接眼レンズ光学系。 Dp/fe>0.1 (1) 但し、Dp :前記正の屈折力を有するレンズ群の厚さ, fe:−1ディオプター時の前記接眼レンズ光学系の焦
点距離.
Description
系、特にカメラ等に好適な接眼レンズ光学系に関する。
ては、正レンズ群と負レンズ群と正レンズ群との3群で
構成され、任意の群を光軸上に沿って移動させることに
より視度補正するタイプのレンズが知られている。この
レンズの例として、特公昭61−19968号公報に開
示されたレンズやその他種々のレンズが提案されてい
る。
が進み、カメラに色々な撮像素子やモニターなどの表示
素子が搭載されるようになった。そのため、カメラが大
型化しそれに対応した光学ファインダーは観察すべき焦
点面とアイポイントの間隔を従来の光学系より大きくす
ることや、撮像素子は従来のフィルムより小型化してい
るためファインダー倍率は大きくすることが求められる
ようになった。さらに、個々の撮影者の視力に対応する
ため視度補正機能などの付加も接眼レンズに求められる
ようになった。本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
であり、大きなファインダー倍率を有し、かつ特に正立
系とアイポイント位置との間隔を長くして、視度調整機
能を有した良好な収差性能の接眼レンズ光学系を提供す
ることを目的とする。
に、本発明は、正立系を介して物体の像を観察する接眼
レンズ光学系において、前記物体側より順に、正の屈折
力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レ
ンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを含み、
前記正の屈折力を有するレンズ群のうち少なくとも1つ
のレンズ群が以下の条件式を満足することを特徴とする
接眼レンズ光学系を提供する。 Dp/fe>0.1 (1) 但し、Dp :前記正の屈折力を有するレンズ群の厚さ, fe:視度が−1ディオプターの時の前記接眼レンズ光
学系の焦点距離.
少なくとも1つを厚くすることにより光路長を大きくし
て、ファインダー倍率を高め、かつ正立系とアイポイン
トの間隔を大きくできるという効果が得られる。
果を得ることが困難となる。但し、レンズを厚くし過ぎ
るとレンズ重量の増加やコストの増大を招き望ましくな
い。従って、0.3>Dp/fe>0.1の範囲内にあ
るのが実用上望ましい。特に、正レンズ群を単レンズで
構成する場合には実用上0.2>Dp/fe>0.1の
範囲内にあることが望ましい。また、接眼レンズ光学系
を構成する全ての正レンズ群がDp/fe>0.1を満
足することで本発明の効果をより奏することができるの
で望ましい。
足したうえで、接眼レンズ光学系の全厚をDとしたと
き、 D/fe>0.2 (2) の条件式を満足することが望ましい。
とアイポイントとの間隔を大きくすることができる。条
件式(2)の下限値を下回ると正立系の全長が大きくな
りファインダー倍率の向上が困難になる、また、接眼レ
ンズ光学系が薄くなるため正立系とアイポイントの間隔
が大きくできなくなり本発明の目的が達成できなくな
る。さらに好ましくは、0.6>D/fe>0.3の条
件を満足することが望ましい。この上限値0.6を上回
ると正立系の厚みが薄くなりファインダーの構成自体が
困難になってしまう。
足している正レンズ群が、物体側に凸面を向けたメニス
カス形状のレンズを有することが望ましい。かかる形状
により、正レンズの射出瞳をアイポイントに近づけるこ
とができる。この結果、像を大きく見ることが可能にな
り、ファインダー倍率を高めることができる。
で定義される形状因子である。 SF=(R2+R1)/(R2−R1) 但し、物体側から順に、曲率半径をR1、R2とする。
差および非点収差を容易に補正することができ、高いフ
ァインダー倍率を維持しつつ良好な収差状態を確保する
ことができる。条件式(3)の上限値を上回ると、射出
瞳がアイポイントにより近づくので、ファインダー倍率
の向上のためには望ましい。しかし、視度調整によるコ
マ収差や歪曲収差の変動が補正できなくなってしまう。
逆に、条件式(3)の下限値を下回ると、視度調整によ
る収差の発生は軽減するが、射出瞳がアイポイントから
遠ざかりファインダー倍率の向上が困難になる。
正のレンズ群が条件式(1)、(3)を満足することに
より、発明の効果がより強められるので望ましい。さら
に、条件式(1)、(2)、(3)を同時に満足しても
本発明の効果が得られるのは言うまでもない。
に非球面を導入することも望ましい。特に、正レンズ群
に非球面を導入することにより歪曲収差が改善でき、負
レンズ群に導入することにより、視度変化範囲でのコマ
収差の変動を軽減することが容易になる。さらに、本発
明にかかる接眼レンズ光学系に樹脂材料を用いるのも有
効である。樹脂材料を用いると非球面の導入が低コスト
で容易になり、大量生産も可能になる。
接合レンズで構成することも望ましい。分散の異なる硝
子で接合レンズで構成することにより、軸上の色収差お
よび倍率の色収差の補正が容易になる。また、接合レン
ズを同一硝子で構成することにより加工コストを軽減す
ることもできる。
について説明する。
る接眼レンズ光学系を備え、視度が−1ディオプター時
のファインダー光学系の断面図を示す。視度の単位「デ
ィオプター」は、以下「dpt」で示す。視度X[dp
t]とは、接眼レンズによる像が、アイポイントから光
軸上1/X[m(メートル)]の位置にできる状態のこと
を示す。(符号は、像がアイポイントより物体側にでき
た時を負とする。)物体側から順に、焦点面1、正立系
を展開したブロック部2、第1レンズ群3、第2レンズ
群4、第3レンズ群5とから構成される。位置E.Pは
アイポイントを示す。本実施例では第2レンズ群4を光
軸に沿って移動させることにより接眼レンズ全体の焦点
距離を変化させて視度を変化させている。
率はd線(λ=587.56nm)に対するものであ
る。また、E.Pはアイポイントである。以下、全ての
実施例の諸元値において、本実施例の諸元値と同様の符
号を用いる。また、諸元表の焦点距離、曲率半径、面間
隔その他の長さの単位は一般に「mm」が使われるが、
光学系は比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が
得られるので、これに限られるものではない。
れぞれ最も負側の時、−1dptの時、最も正側の時の
諸収差図(左から順に球面収差、非点収差、コマ収差、
歪曲収差)を示している。収差図において、Y1は正立
系への光線の入射高さ、Y0は焦点板上での物体高を示
している。球面収差、非点収差の横軸の単位D.はディ
オプター(dpt)を示し、コマ収差のminは角度単
位の分を示し、CはC線(λ=656.28nm)線、
FはF線(λ=486.13nm)線、Dはd線(λ=
587.56nm)での収差曲線をそれぞれ示してい
る。なお、以下全ての実施例の収差図において本実施例
の収差図と同様の符号を用いる。収差図から明らかなよ
うに、広い視度にわたって諸収差が良好に補正されてい
ることがわかる。
ンズのレンズ構成は、上記第1実施例とほぼ同様である
ので、その説明は省略する。表2に本実施例の諸元値を
掲げる。
れぞれ最も負側の時、−1dptの時、最も正側の時の
諸収差図(左から順に球面収差、非点収差、コマ収差、
歪曲収差)を示している。収差図から明らかなように、
広い視度にわたって諸収差が良好に補正されていること
がわかる。
ンズのレンズ構成は、上記第1実施例とほぼ同様である
ので、その説明は省略する。表3に本実施例の諸元値を
掲げる。
れぞれ最も負側の時、−1dptの時、最も正側の時の
諸収差図(左から順に球面収差、非点収差、コマ収差、
歪曲収差)を示している。収差図から明らかなように、
広い視度にわたって諸収差が良好に補正されていること
がわかる。
きなファインダー倍率を有し、かつ特に正立系とアイポ
イント位置との間隔を長くして、視度調整機能を有した
良好な収差性能の接眼レンズ光学系を提供できる。
ファインダー光学系のレンズ構成を示す図である。
それぞれ最も負側の時、−1dptの時、最も正側の時
の諸収差を示す図である。
それぞれ最も負側の時、−1dptの時、最も正側の時
の諸収差を示す図である。
それぞれ最も負側の時、−1dptの時、最も正側の時
の諸収差を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 正立系を介して物体の像を観察する接眼
レンズ光学系において、 前記物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群
と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を
有する第3レンズ群とを含み、 前記正の屈折力を有するレンズ群のうち少なくとも1つ
のレンズ群が以下の条件式を満足することを特徴とする
接眼レンズ光学系。 Dp/fe>0.1 (1) 但し、Dp :前記正の屈折力を有するレンズ群の厚さ, fe:視度が−1ディオプターの時の前記接眼レンズ光
学系の焦点距離. - 【請求項2】 さらに以下の条件式を満足することを特
徴とする請求項1記載の接眼レンズ光学系。 D/fe>0.2 (2) 但し、D:前記接眼レンズ光学系の全厚. - 【請求項3】 前記正の屈折力を有するレンズ群が前記
物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズを有すること
を特徴とする請求項1又は2記載の接眼レンズ光学系。 - 【請求項4】 前記正メニスカスレンズが以下の条件式
を満足することを特徴とする請求項3記載の接眼レンズ
光学系。 1.3<SF<2 (3) 但し、SF:前記正メニスカスレンズの形状因子であ
り、前記物体側より順に前記正メニスカスレンズの曲率
半径をそれぞれR1、R2としたとき、次式で定義され
る。 SF=(R2+R1)/(R2−R1)
Priority Applications (2)
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- 2000-09-06 JP JP2000270687A patent/JP4703827B2/ja not_active Expired - Fee Related
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