JP2002081210A - コンクリート養生シート - Google Patents
コンクリート養生シートInfo
- Publication number
- JP2002081210A JP2002081210A JP2000269659A JP2000269659A JP2002081210A JP 2002081210 A JP2002081210 A JP 2002081210A JP 2000269659 A JP2000269659 A JP 2000269659A JP 2000269659 A JP2000269659 A JP 2000269659A JP 2002081210 A JP2002081210 A JP 2002081210A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- sheet
- water
- curing
- curing sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
形状を制御し、コンクリート面との密着性に優れ、長期
間に亘って水分を保持できる、コンクリート養生シート
を得る。 【解決手段】 本発明の一例のコンクリート養生シート
1は、コンクリート表面に敷設され、コンクリートを湿
潤状態に保ち養生する。コンクリート養生シート1は、
基材シート2と、基材シート2のコンクリート表面に敷
設される側に、X方向及びY方向に向かって配列され固
定されている複数の突出体3とを備えている。各突出体
3は、互いに離間しており、各突出体3の間には、空間
4が形成されている。各突出体3は、2〜20mmの幅
を有し、水を吸収することによって膨潤する湿潤材から
形成されている。コンクリート養生シート1は、コンク
リート表面に敷設する際、各突出体3が、水を吸収する
ことで三次元的に膨潤し、膨潤体を形成する。膨潤体で
は、各突出体3の側面3aが各空間4内に膨出し、各空
間4が狭められ、コンクリート養生シート1の変形が防
止される。
Description
等のマッシブなコンクリート構造物や、橋梁スラブ、橋
脚等一般的なコンクリート構造物の鉛直面及び水平面の
構築に好適な、コンクリート湿潤養生用マットに関す
る。
て高品質のコンクリート構造物を構築するかが重大な課
題である。このため、コンクリート打設後の乾燥収縮ひ
び割れと水分逸散による若材齢時の強度発現の遅延を防
止する方法が採られている。かかる方法としては、材齢
7日程度、コンクリート表面を湿潤状態に保つための工
夫がなされている。
は打設直後から、上流面に対しては型枠スライド直後か
ら、いずれも長期間散水養生を行っている。
は、一般的なコンクリート用養生マットを用い、散水を
併用している。
うな問題点があった。ダムにおいては、長期間、散水養
生するために、多量の養生水を必要とするので、高アル
カリの濁水の排出が多量に発生し、中和等の濁水処理に
多大な経費を要する。
トは、一定もしくは不定期に散水を併用するので、散水
量の確保が難しく、散水量が少ないと、乾燥が早くな
り、十分な湿潤養生ができない。しかも、かかる養生マ
ットは、散水を併用するので、コンクリート側面の湿潤
養生の必要性が高いにもかかわらず、施工上、設置する
のが困難で、養生できないのが実状である。
ある。かかる保水養生マットでは、発泡ウレタンのシー
トに水を含ませるものや、コンクリート中の水分を蒸発
させないようにする断熱養生マットの片側に、湿潤用マ
ットが設けてあるもの(特開平6−285832号公報
明細書)等が考えられている。
特開平6−285832号公報明細書記載のコンクリー
ト養生用マットでは、スポンジや、織布等の繊維自体が
吸水する保水部材等を用いるために、保水養生マットの
設計や作製が複雑になって、施工性に劣ることを見出し
た。
め、コンクリートに必要な養生時間を確保するために、
外側の断熱養生マットにより、保水部材の離水が遅くな
るように設計されなければならない。
湿潤材の膨潤形状を制御し、コンクリート面との密着性
に優れ、長期間に亘って水分を保持できる、コンクリー
ト養生シートを得ることを課題とする。
表面に敷設され、コンクリートを湿潤状態に保ち養生す
る、コンクリート養生シートであって、前記コンクリー
ト養生シートが、基材シートと、前記基材シートの前記
コンクリート表面に敷設される側に固定されている複数
の突出体とを備えており、前記各突出体の間に空間が形
成されており、前記各突出体が2〜20mmの幅を有し
ており、前記各突出体が、二次元的に配列されており、
前記各突出体が、水を吸収することによって膨潤する湿
潤材から形成されており、前記コンクリート養生シート
を前記コンクリート表面に敷設する際、前記各突出体
が、水を吸収することで膨潤し、前記各突出体の側面が
前記各空間内に膨出し、前記各空間が狭められることを
特徴とする、コンクリート養生シートに係るものであ
る。
され、コンクリートを湿潤状態に保ち養生する、コンク
リート養生シートであって、前記コンクリート養生シー
トが、基材シートと、前記基材シートの前記コンクリー
ト表面に敷設される側に固定されている複数の突出体と
を備えており、前記各突出体の間に空間が形成されてお
り、前記各突出体が2〜20mmの幅を有する長尺体で
あり、前記各突出体が、水を吸収することによって膨潤
する湿潤材から形成されており、前記コンクリート養生
シートを前記コンクリート表面に敷設する際、前記各突
出体が、水を吸収することで膨潤し、前記各突出体の側
面が前記各空間内膨出し、前記各空間が狭められること
を特徴とする、コンクリート養生シートに係るものであ
る。
養生するため、種々のコンクリート養生マットを試作
し、検討した。
832号公報明細書記載のコンクリート養生用マット
で、スポンジや、織布及び不織布等の繊維状の保水部材
に替えて、高分子吸収剤を含有するポリマーを用いる
と、吸水時間が遅くなり、離水時間が極端に遅くなるこ
とを知見した。
吸収剤を含むポリマーは、水分の吸収にはある程度の時
間がかかるが、水分の放出が極端に少ないことを見出し
た。
たところ、かかるポリマーは、コンクリートを十分に養
生するのに必要な保水性能を単独で有し、防水シートを
必要としないため、コンクリート養生用の湿潤材として
極めて優れることを突き止めた。
ろ、本発明者は、かかる高分子吸収剤を含んだポリマー
が、水分を吸収すると体積を極端に増加し、平坦だった
表面も、不規則に膨潤するために、皺が付いたように凹
凸状になってしまうことを知見した。
三次元的に膨潤するが、吸水前の初期の面積に比べ、吸
水後の面積が極端に広くなってしまい、養生シートを敷
き詰めても、突き合わせがバラバラになって、養生シー
トの敷設初期の状態を保つことができないのである。
張するため、養生シートが平板状を保持できなくなり、
コンクリート表面と離れてしまう。
潤形状を制御し、長期間に亘って水分を保持できる、コ
ンクリート養生シートを得るため、種々の保水養生シー
トを試作し、検討した。
数の独立した形とし、二次元的に配列することで、かか
る湿潤材の膨潤形状を制御でき、コンクリート養生性能
が高められることを突き止め、本発明に到達した。
は、少なくとも2つの軸の方向に向かって配列すること
をいう。
吸収によって膨潤する湿潤材を複数の突出体として、基
材シートのコンクリート表面に敷設される側に固定され
る。
成されており、2〜20mmの幅を有しており、二次元
的に配列されている。
あることができる。本発明では、「長尺体」とは、通常
の細長いものの意味で用い、幅に対する長さが1:2以
上のものをいう。
その突出体の側が、養生すべきコンクリート表面に敷設
される。その際、本発明にかかる各突出体は、水を吸収
することによって膨潤し、各突出体の側面が各突出体の
間の空間内に膨出し、これらの各空間が狭められる。
も、本発明では、コンクリート養生シートとしては微小
な変化量として捉えることができる。結果的に、本発明
では、かかる湿潤材の厚み方向へのみの膨張が、コンク
リート養生シートの初期の形態を変化させる。
を吸収して膨張しても、皺のような凹凸状に変化しない
ので、コンクリート養生シートは、突き合わせが乱れた
りすることなく、保水前の初期の敷設形態を保持するこ
とができる。
ば、湿潤材から形成される各突出体の側面が、水を吸収
して膨潤する際、各突出体の間の空間を狭めるように膨
出し変形するので、突出体の不均一な膨潤が抑制され、
コンクリート養生シートの保水による変形が防止され、
コンクリート養生シートとコンクリート面との密着性が
著しく高められ、コンクリートを長期間に亘って十分に
養生することができる。
する。本発明のコンクリート養生シートは、コンクリー
ト表面に敷設され、コンクリートを湿潤状態に保ち養生
するものである。
れることなく、種々の材質からなるシートを用いること
ができる。
蒸散抑制効果を得るために、空隙の無いシート状の基材
を用いることができる。
通気性の膜と不織布又は織布との積層体からなるシート
を用いることができる。かかる基材シートは、強度の必
要な養生箇所にも適用でき、ポリエチレンフィルム等よ
りも一層高い強度を有する。
ンを用いることができる。また、かかる基材シートとし
ては、例えば、ターポリン(商品名)のような繊維入り
の強化塩化ビニルシートも含まれる。
湿効果のための湿潤材を突出体として一定間隔で配置し
たものである。
て、その表面の水分が奪われるが、水分を吸収した湿潤
材からコンクリート表面の減少した分の水分を補給しよ
うとするものである。
面に配した保水養生シートは、湿潤材の不均一な膨張に
よって、養生シートを変形させる。そのため、本発明で
は、湿潤材を養生シートの平面方向に連続させずに、独
立させ、一定間隔で離間させて配列する。
のコンクリート表面に敷設される側に、複数の突出体の
形状で、湿潤材を二次元的に配列し固定する。
て膨潤する湿潤材から形成されている。かかる湿潤材
は、種々の高分子吸収材を含有するポリマーを用いるこ
とができる。かかる湿潤材は、水分を吸収し、吸収した
水分を緩徐に放出する。
ト躯体から減少しただけの水分を供給することが望まし
い。
しても、余剰水はコンクリート面から蒸発し、コンクリ
ートを養生するのに無駄が多い。
分供給を期待するなら、水分の吸収にある程度時間がか
かっても、水分の放出が少ない湿潤材が望ましい。
配合したポリマーが、上記機能を有している。
チレンオキサイド等の、ポリエチレンオキサイド系高分
子吸収剤を用いることができる。
収剤が配合される母剤として働く。かかるポリマーとし
ては、クロロプレンゴム又はハイパロン(登録商標)ゴ
ム等を主体としたゴム系と、ポリ塩化ビニル系と、ポリ
ウレタン系等の二液反応型及び湿気硬化型等のものを用
いることができる。
突出体の間に空間が形成される。かかる空間は、コンク
リート養生シートをコンクリート表面に敷設する際、各
突出体の側面が膨出するためのものであり、各突出体の
側面の膨出部によって狭められる。
幅を有している。かかる範囲の幅であれば、湿潤材が水
を吸収しても、コンクリート養生シートが極端に変形す
ることがない。好ましくは、かかる突出体の幅は、4〜
10mmである。
に形成することができる。例えば、複数個の島状体又は
複数本の長尺体として、基材シートのコンクリート接触
面に配列することができる。
る場合、最大幅を意味し、また、突出体を長尺体とする
場合は、短辺側の長さを意味する。
を上から見て、円形状、多角形状、矩体形状、ブロック
形状、種々の機械的形状等に形成することができる。
突出体を上から見て、波線状、鋸歯状、直線状、種々の
機械的形状等に形成できる。
面積を、基材シートの面積の20〜60%とすることが
できる。かかる突出体は、膨潤して、コンクリート表面
を養生するのに十分な水分供給面積を提供する。
の中心部及び辺縁部の各突出部に水を吸収させることに
より、かかる突出体を三次元的に均質に膨潤させること
ができる。かかるコンクリート養生シートは、湿潤材の
膨潤による変形が著しく抑えられる。
は、初期の敷設形態を保持することから、コンクリート
養生シートの中央部も端部も均一にコンクリート躯体表
面に触れることができ、コンクリート躯体の全面に減少
した水分を緩徐に供給させることができる。
では、基材シートと各突出部とコンクリートとの間に空
気層を形成し、この空気層を水蒸気によって飽和し、こ
の空気層を断熱層として働かせることができる。
吸収することで、厚み方向に厚みが増し、突出体と基材
シートとコンクリートの間に空気層ができる。
いる水分で、飽和状態を保つことができ、この空気層が
断熱作用を与えるために、外気との温度差が緩和され、
保水状態の継続が助長される。
制限されることなく、種々の製法によって製造すること
ができる。
体化可能な素材とし、これらを一体成形することで、コ
ンクリート養生シートを製造するのが好適である。かか
る一体成形されたコンクリート養生シートは、より一層
高い強度を有し、ゴツゴツしているコンクリート表面で
も、コンクリート養生シートの変形を大幅に抑えること
ができる。
説明する。図1は、本発明の一例のコンクリート養生シ
ートの平面図である。図2は、図1のコンクリート養生
シートをA−A線で切断した時の部分断面図である。図
3は、膨潤した図1の突出体を示す平面図である。図4
は、膨潤した図2の突出体をB−B線で切断した時の部
分断面図である。
生シートの平面図である。図6は、図5のコンクリート
養生シートをC−C線で切断した時の部分断面図であ
る。
ート養生シート1は、コンクリート表面に敷設され、コ
ンクリートを湿潤状態に保ち養生する。
2と、基材シート2のコンクリート表面に敷設される側
に、X方向及びY方向に向かって配列され固定されてい
る複数の突出体3とを備えている。
出体3の間には、空間4が形成されている。各突出体3
は、2〜20mmの幅を有し、水を吸収することによっ
て膨潤する湿潤材から形成されている。
ト表面に敷設する際、図3及び4に示すように、各突出
体3が、水を吸収することで三次元的に膨潤し、膨潤体
5を形成する。
空間4内に膨出し、各空間4が狭められ、コンクリート
養生シート1の変形が防止される。
6とその上の不織布又は織布7から形成されている。
リート養生シート11は、突出体13が、2〜20mm
の幅を有する細長いものであり、図5に示すように、突
出体13を上から見た時、各突出体13が波状パターン
で形成される。
3の形状が異なる以外、図1のコンクリート養生シート
1と同様の構成であり、基材シート12、突出体13、
空間14、非通気性の膜16及び不織布又は織布17を
有し、水を吸収して突出体13の側面13aが膨出す
る。
てより一層詳細に説明する。図7は、比較例1の養生マ
ットの斜視図である。図8は、図7の養生マットの部分
断面図である。図9は、比較例2の養生マットの斜視図
である。図10は、吸水した比較例2の養生マットを示
す拡大図である。
コンクリート養生シートの大きさは、幅広いにこしたこ
とはないが、扱い易い1mの幅、長さも長いにこしたこ
とはないが、30mの長尺ものとした。
2(0.588399N/m2)の強度のレーヨン不織
布に、40μmの厚さのポリエチレンフィルムをラミネ
ートしたものを使用した。
に、高分子吸収剤(「アクアコークT」、架橋ポリエチ
レンオキサイド)を配合し、これを基材シートに塗布
し、硬化させて、複数の突出体を形成した。
径4.5mmとした。配置位置は、中心距離で7.0m
mを離した正方配列とした。
シートについて、以下の性能を評価した。
水後の形状変化を検証した。試験方法は以下の通りであ
る。
20、30及び40℃で、相対湿度60%R.H.の恒
温恒湿室内で行った。 ii)試験ケース 試験は、実際の養生対象面を想定して、材料をバット上
に水平に静置する場合と、鉛直のアクリル板表面に密着
させる場合の2通りの設置ケースを設けた。また、外気
温条件としては、前述の温度20、30及び40℃の3
水準を設定した。よって試験ケースは、2×3=6ケー
スである。
る。 2)各供試体の乾燥重量を測定する。 3)各供試体を吸水させるバットの質量を測定する。 4)それぞれのバットに200mLの水を入れ、質量を
測定する。
を静かに入れる。 6)それぞれの供試体を一昼夜吸水させた後、水と供試
体の入ったバットを秤に載せる。 7)秤の上で、水中から供試体を引き上げ、バット上で
30秒水切りを行い、水+バットの質量を測定する。 8)バットの水を捨て、バットに再び供試体を戻し、供
試体+バットの質量を測定する。
行う。 10)鉛直のアクリル板面に供試体を密着させるケース
の場合は、この後、アクリル板面に供試体を密着させ
る。なお、測定中の供試体がアクリル板から落下するの
を防止するため、供試体はクリップを用いて上部を留め
ている。なお、このケースの場合も、質量測定は、一旦
シートをバットに戻して行っている。 11)水切り直後及び水切り後1、2、4、6、8、2
4、48及び72時間に、バット+供試体の質量を測定
する。同時に、供試体と養生対象面(バット表面及びア
クリル板面)の湿潤状態や供試体の養生対象面に対する
密着性を目視により確認する。
の質量より、供試体の乾燥質量とバット質量を差し引
き、各供試体の保水量を求める。
度20℃、相対湿度60%R.H.の一定の状態に保た
れた恒温恒湿室にて実施する。 ii)供試体形状 養生を施すコンクリート供試体は、500mm×500
mm×500mmの立方体とする。養生は、上面と1側
面に対して行い、養生を行わない面は、水分の逸散を防
ぐために、型枠を存置したままにする。温度計測位置
は、養生面の中央とする。
き、状態を目視により観察する。
15に示した。また、吸水後の形状変化を表1に示し
た。
である。図12は、30℃での保水性を示すグラフであ
る。図13は、40℃での保水性を示すグラフである。
図14は、上面での養生の保湿性を示すグラフである。
図15は、側面での養生の保湿性を示すグラフである。
実施例1と同様の基材シート及び湿潤材を使用し、突出
体の配置を変更した。突出体の塗布形状は、厚み300
μmで幅5mmのビード状とし、間隔5mmで配置し
た。実施例1と同様に、このコンクリート養生シートの
性能を評価した。保水性及び保湿性の試験結果は、実施
例1と同様なために割愛した。吸水後の形状変化は、表
1に示した。
た。マット21は、従来品として、軟質発泡ウレタンフ
ォーム22+ポリプロピレンクロスシート23の複合品
を使用した。実施例1と同様に、このマットの性能を評
価し、結果を図11〜15及び表1に示した。
た。マット31は、ポリエステルの長繊維32を不織布
としたものからなり、マット31は、長繊維32自体が
水分を吸収して、図10に示すように、膨張体33を形
成する。実施例1と同様に、このマットの性能を評価
し、結果を図11〜15及び表1に示した。
2のコンクリート養生シートは、比較例1及び2の養生
マットに比べ、保水性が著しく高く、水平面及び鉛直面
のいずれの場合にも同等の保水性を示した。
例1及び2のコンクリート養生シートは、比較例1及び
2の養生マットに比べ、保湿性が極めて高く、長期間の
保水養生が可能であった。
2のコンクリート養生シートは、突出体の変形が著しく
少なくなり、養生すべきコンクリート面との密着性は、
比較例1及び2と比べ遜色ないことが分かった。なお、
比較例として特に示していないが、基材シートの全面に
湿潤材からなる膜を形成して養生マットを作製した場
合、吸水後の養生マットは変形が激しく、コンクリート
面との密着は不可能であった。
は、保水性、保湿性及び形状保持性を兼ね備え、施工が
容易なコンクリート養生マットである。一方、比較例1
及び2の従来の養生マットは、水平面に対しては、散水
を繰り返すことで必要な水分をコンクリート躯体に供給
することが可能であるが、擁壁等の鉛直面では保水性が
極めて劣っている。
直の面に対して散水をしなくても保水でき、形状の変形
が著しく抑えられるので、コンクリート面との不均一な
接触やコンクリート面からの脱落を防止することができ
る。また、本実施例のコンクリート養生シートは、水を
垂れ流しにしなくても良いので、経済的であり、且つ、
コンクリートの打設作業を可能な限り乾燥した状態で行
えるので、作業環境的に長所がある。
ば、湿潤材から形成される各突出体の側面が、水を吸収
して膨潤する際、各突出体の間の空間を狭めるように膨
出し変形するので、突出体の不均一な膨潤が抑制され、
コンクリート養生シートの保水による変形が防止され、
コンクリート養生シートとコンクリート面との密着性が
著しく高められ、コンクリートを長期間に亘って十分に
養生することができる。
面図である。
切断した時の部分断面図である。
時の部分断面図である。
平面図である。
切断した時の部分断面図である。
図である。
る。
る。
3)
Claims (2)
- 【請求項1】 コンクリート表面に敷設され、コンクリ
ートを湿潤状態に保ち養生する、コンクリート養生シー
トであって、 前記コンクリート養生シートが、基材シートと、前記基
材シートの前記コンクリート表面に敷設される側に固定
されている複数の突出体とを備えており、前記各突出体
の間に空間が形成されており、前記各突出体が2〜20
mmの幅を有しており、前記各突出体が、二次元的に配
列されており、前記各突出体が、水を吸収することによ
って膨潤する湿潤材から形成されており、前記コンクリ
ート養生シートを前記コンクリート表面に敷設する際、
前記各突出体が、水を吸収することで膨潤し、前記各突
出体の側面が前記各空間内に膨出し、前記各空間が狭め
られることを特徴とする、コンクリート養生シート。 - 【請求項2】 コンクリート表面に敷設され、コンクリ
ートを湿潤状態に保ち養生する、コンクリート養生シー
トであって、 前記コンクリート養生シートが、基材シートと、前記基
材シートの前記コンクリート表面に敷設される側に固定
されている複数の突出体とを備えており、前記各突出体
の間に空間が形成されており、前記各突出体が2〜20
mmの幅を有する長尺体であり、前記各突出体が、水を
吸収することによって膨潤する湿潤材から形成されてお
り、前記コンクリート養生シートを前記コンクリート表
面に敷設する際、前記各突出体が、水を吸収することで
膨潤し、前記各突出体の側面が前記各空間内膨出し、前
記各空間が狭められることを特徴とする、コンクリート
養生シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000269659A JP3754284B2 (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | コンクリート養生シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000269659A JP3754284B2 (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | コンクリート養生シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002081210A true JP2002081210A (ja) | 2002-03-22 |
JP3754284B2 JP3754284B2 (ja) | 2006-03-08 |
Family
ID=18756228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000269659A Expired - Lifetime JP3754284B2 (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | コンクリート養生シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3754284B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1742043A1 (en) | 2005-07-07 | 2007-01-10 | Ngk Spark Plug Co., Ltd | Lamination-type solid electrolytic gas sensor |
JP2010024785A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Hazama Corp | コンクリートの養生シート及びその製造方法、並びに当該養生シートを用いたコンクリートの湿潤養生方法 |
JP2010196396A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Toda Constr Co Ltd | コンクリート養生シート |
JP2010255251A (ja) * | 2009-04-23 | 2010-11-11 | Obayashi Road Corp | 吸水変色型養生マット |
JP2012251401A (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-20 | Kajima Corp | コンクリート養生シートおよび養生方法 |
JP2013231283A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Taisei Corp | コンクリートの養生容器と養生方法 |
JP2013245526A (ja) * | 2012-05-29 | 2013-12-09 | Toa Harbor Works Co Ltd | コンクリート湿潤養生用シート及びこれを用いたコンクリート養生方法 |
JP2015227565A (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-17 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | コンクリートを養生する方法、シート、及びシステム |
JP2020172816A (ja) * | 2019-04-12 | 2020-10-22 | 株式会社大林組 | コンクリート硬化体の構築方法 |
CN113463934A (zh) * | 2021-07-20 | 2021-10-01 | 江西省交通工程集团建设有限公司 | 一种大体积混凝土温控防裂养护方法 |
-
2000
- 2000-09-06 JP JP2000269659A patent/JP3754284B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1742043A1 (en) | 2005-07-07 | 2007-01-10 | Ngk Spark Plug Co., Ltd | Lamination-type solid electrolytic gas sensor |
JP2010024785A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Hazama Corp | コンクリートの養生シート及びその製造方法、並びに当該養生シートを用いたコンクリートの湿潤養生方法 |
JP2010196396A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Toda Constr Co Ltd | コンクリート養生シート |
JP2010255251A (ja) * | 2009-04-23 | 2010-11-11 | Obayashi Road Corp | 吸水変色型養生マット |
JP2012251401A (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-20 | Kajima Corp | コンクリート養生シートおよび養生方法 |
JP2013231283A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Taisei Corp | コンクリートの養生容器と養生方法 |
JP2013245526A (ja) * | 2012-05-29 | 2013-12-09 | Toa Harbor Works Co Ltd | コンクリート湿潤養生用シート及びこれを用いたコンクリート養生方法 |
JP2015227565A (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-17 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | コンクリートを養生する方法、シート、及びシステム |
US10472834B2 (en) | 2014-05-30 | 2019-11-12 | 3M Innovative Properties Company | Sheet and system for curing concrete, concrete curing method, and method for producing a concrete structure |
JP2020172816A (ja) * | 2019-04-12 | 2020-10-22 | 株式会社大林組 | コンクリート硬化体の構築方法 |
JP7259502B2 (ja) | 2019-04-12 | 2023-04-18 | 株式会社大林組 | コンクリート硬化体の構築方法 |
CN113463934A (zh) * | 2021-07-20 | 2021-10-01 | 江西省交通工程集团建设有限公司 | 一种大体积混凝土温控防裂养护方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3754284B2 (ja) | 2006-03-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2237723C (en) | Concrete cure blanket having integral heat reflective means | |
US4841958A (en) | Nonwoven orthopedic casting materials with apertures | |
JP2002081210A (ja) | コンクリート養生シート | |
US5520529A (en) | Device for producing a material for orthopedic purposes | |
EP3250371B1 (en) | Concrete curing blanket and method | |
DK2994283T3 (da) | Plade af tørmørtel og fremgangsmåde til dets fremstilling | |
JP2010196396A (ja) | コンクリート養生シート | |
US20120077007A1 (en) | Concrete Curing Blanket and Method of Curing Concrete | |
JP5739240B2 (ja) | コンクリート養生シートおよび養生方法 | |
US20160221216A1 (en) | Method of curing concrete using a curing blanket | |
JPH08188486A (ja) | コンクリートの養生方法およびそれに用いる養生シート | |
JP5570093B2 (ja) | 建築下地用防水シート | |
JP2001317204A (ja) | コンクリートの断熱養生シート | |
JP3217916B2 (ja) | コンクリート養生シート | |
CA2887481C (en) | Building membrane with porous pressure sensitive adhesive | |
JP7217447B2 (ja) | コンクリート養生用シート | |
JPS6018629B2 (ja) | コンクリ−ト養生マットおよびコンクリ−ト打設工法 | |
JPH047943Y2 (ja) | ||
JP2000274754A (ja) | 加湿用シート及び加湿エレメント | |
JP7003519B2 (ja) | コンクリート養生シート | |
JPH0133224B2 (ja) | ||
JPH1061184A (ja) | コンクリート体の養生方法 | |
KR20180003229A (ko) | 바탕콘크리트의 동해예방이 가능한 통기노출방수공법 | |
JPH0738533Y2 (ja) | 防水シート積層体 | |
JPH0722425Y2 (ja) | 脱気断熱防水構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050510 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050708 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051215 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3754284 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |