JP2001317204A - コンクリートの断熱養生シート - Google Patents

コンクリートの断熱養生シート

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JP2001317204A
JP2001317204A JP2000137364A JP2000137364A JP2001317204A JP 2001317204 A JP2001317204 A JP 2001317204A JP 2000137364 A JP2000137364 A JP 2000137364A JP 2000137364 A JP2000137364 A JP 2000137364A JP 2001317204 A JP2001317204 A JP 2001317204A
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sheet
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concrete
heat
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Shiyounei Go
承寧 呉
Toshiaki Kobayashi
俊秋 小林
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Oriental Construction Co
Original Assignee
Oriental Construction Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で良好な操作性を有し、高い断熱性能が
得られ、さらに、破断した場合にも蒸気や水の含浸を防
止することができるコンクリートの断熱養生シートを提
供すること。 【解決手段】 空気セル13cを含む熱可塑性樹脂から
形成した空気シート層22と、この空気シート層の破断
と水の浸透を防止するために空気シート層の両面に貼着
した熱可塑性樹脂からなる補強防水シート層11とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートの断
熱養生に用いるシートに関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートの強度発現は、通常、コン
クリートの配合強度および材齢の関数として与えられる
が、セメントの水和反応は環境温度に大きな影響を受け
るので、コンクリートの早期強度を得るため、一般に
は、コンクリート部材の表面を養生シートで被覆し、こ
の養生シート内に蒸気を与えて養生を行なっている。
【0003】かかる従来の養生シートとしては、ポリエ
ステル製シートにアルミニウムを蒸着したアルミニウム
蒸着シートや、このアルミニウム蒸着シートをグラスウ
ールまたは綿などの繊維層の両面に設けたものがある。
【0004】しかしながら、上記従来の養生シートは、
アルミニウムが蒸着されているため重量が大きく操作性
が悪いという問題があり、また重量が大きいためにコン
クリート部材の補強鉄筋に引っ掛かり破断し易いという
欠点もある。さらに、繊維層の両面にアルミニウム蒸着
シートを設けたものでは、破断した場合、蒸気が繊維層
に浸透してその重量がさらに増加するという欠点もあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、軽量で良好な操作性を有し、高い断熱性能が得
られ、さらに、破断した場合にも蒸気や水の吸水を防止
することができるコンクリートの断熱養生シートを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、空気セ
ルまたは気泡として空気を含むように熱可塑性樹脂から
形成された空気シート層と、該空気シート層の破断と水
の浸透を防止するために空気シート層の両面に貼着した
熱可塑性樹脂からなる補強防水シート層とを備えるコン
クリートの断熱養生シートが提供される。
【0007】かかる断熱養生シートでは、空気セルまた
は気泡として空気を含む空気シート層により断熱層を形
成したので、軽量でありながら良好な断熱効果を得るこ
とができて、しかも、空気シート層の両面に熱可塑性樹
脂からなる補強防水シート層を設けることで、鉄筋等と
の接触による破断防止効果に優れたものとすることがで
きた。
【0008】本発明において、前記空気シート層は、二
枚の熱可塑性樹脂フィルムの間に空気を円筒状、楕円形
の筒状、または多角形の筒状に密封した空気セルを所定
間隔で複数設けたシート材で構成することができて、か
かるシート材は一層のみ、あるいは複数枚を積層して空
気シート層を形成することができる。
【0009】また本発明において、前記空気シート層は
上述の空気セルを備えるものに替えて、ポリスチレン、
ポリエチレン、ポリプロピレンまたはこれらの樹脂の共
重合体樹脂あるいは混合樹脂に発泡剤を加えてシート状
に押出した発泡シートで構成することもできる。
【0010】さらに本発明において、前記補強防水シー
ト層は、熱可塑性樹脂の繊維材を編んだ両面に熱可塑性
樹脂を塗布して透水不可能に形成したシート材から構成
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて説明する。図1(a)(b)は第
一の実施態様であって、それぞれ断熱養生シート10を
部分的に破断して示した平面図と、この平面図のIb−Ib
における断面図である。図1(a)(b)において、断
熱養生シート10は、空気シート層としての気泡シート
13と、この気泡シート13の両面に接着剤或いは縫製
加工などで貼着した補強防水シート11とから構成され
る。ここで、前記気泡シート13としては、二枚の熱可
塑性樹脂フィルム13a,13bの間に空気を円筒状に
密封してなる空気セル13cを所定間隔で複数設けたも
のが使用可能である。また前記補強防水シート11とし
ては、図4(a)(b)に示したように、熱可塑性樹脂
の繊維材を交差方向に編み込んで編込層11bを形成
し、この編込層11bの両面に透水不可能なように熱可
塑性樹脂を塗布してなる防水層11aを設けたものが使
用可能である。
【0012】図2は本発明の第二の実施態様としての断
熱養生シート20の断面図であり、この断熱養生シート
20は、二枚の前記気泡シート13を接着剤或いは縫製
加工などで貼着して空気シート層22を形成し、この空
気シート層22の両面に接着剤などで前記補強防水シー
ト11を貼着して形成する。
【0013】さらに、図3は本発明の第三の実施態様と
しての断熱養生シート30の断面図であり、この断熱養
生シート30は、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンまたはこれらの樹脂の共重合体樹脂あるいは混
合樹脂に発泡剤を加えてシート状に押出してなる発泡シ
ート31を空気シート層として使用し、この発泡シート
31の両面に接着剤或いは縫製加工などで前記補強防水
シート11を貼着して形成する。
【0014】以上に説明した第一から第三の実施態様に
おける断熱養生シートは、いずれにおいても、空気セル
または気泡として空気を多量に含む空気シート層を備え
ているので、軽量でありながら良好な断熱効果を得るこ
とができて、しかも、補強防水シートは熱可塑性樹脂の
繊維材を交差方向に編み込んだものを使用しているた
め、軽量でありながら破断防止効果に優れ、さらに、補
強防水シートは、その両面に透水不可能なように熱可塑
性樹脂が塗布されているので、蒸気などからの吸水を防
止することができる。
【0015】次に、本発明に係る断熱養生シートの断熱
効果を検証するために実施した実験について説明する。
実験は寒冷地において行ない、表1の材料を表2の配合
により混合してコンクリートを生成し、これを型枠に打
設して図5(a)(b)のような形状の軌道スラブ3
0、すなわち、鉄道の線路に敷設するマクラギを複数形
成し、これらを供試体とした。なお、図5(a)は軌道
スラブ30の平面図であり、図5(b)は側面図であ
る。
【表1】
【表2】 また実験では、型枠にコンクリートを打設して上記供試
体を形成したのち、図2の断熱養生シート20と、前記
補強防水シート11のみからなる普通養生シートとによ
り供試体を各別に被覆した。そして、コンクリートを打
設して3時間経過した後に、断熱養生シート20内への
蒸気供給を開始して、3時間かけてシート内の温度を徐
々に35℃まで上昇させて蒸気供給を停止し、コンクリ
ート打設後16時間のあいだコンクリートの温度を測定
した。一方、上記普通養生シート内には、断熱養生シー
ト20内と同じ条件で蒸気を3時間供給したのち蒸気供
給を停止し、コンクリート打設後16時間のあいだ普通
養生シート内のコンクリート温度を測定した。さらに、
断熱養生シート20内と普通養生シート内におけるコン
クリート温度の測定とともに、これらシート外部の室内
温度も測定した。
【0016】図6では、以上のコンクリート温度と室内
温度の測定結果をグラフで示した。グラフからは、本発
明の断熱養生シート20を用いれば、蒸気供給を停止し
たのちも供試体のコンクリート温度は上昇し、打設後1
0時間で35℃程度になり、このコンクリート温度が型
枠脱型時まで一定に維持されることが判った。一方、普
通養生シート内では、蒸気供給を停止したのち供試体の
コンクリート温度は上昇し、打設後10〜12時間のあ
いだに最高温度23℃程度に達し、その後、次第にコン
クリート温度は型枠脱型時に向けて低下した。したがっ
て、本発明の断熱養生シートは、コンクリート打設後の
コンクリート温度の上昇を促進し、シート内への蒸気供
給を停止したのちも、コンクリート温度を一定に維持す
る効果に優れるものであることが判る。一方、普通養生
シートの断熱性能は本発明の断熱養生シートよりも劣る
ものであることが判った。
【0017】また断熱養生シート20内と普通養生シー
ト内で16時間養生したのち、上記供試体を型枠から脱
型して圧縮強度試験を行なった。その結果、断熱養生シ
ート20内で養生した供試体は圧縮強度36N/mm2
を発現し、普通養生シート内で養生した供試体は圧縮強
度21N/mm2を発現した。以上の実験結果から、本
発明の断熱養生シートを用いてコンクリートの断熱養生
を行なえば、養生シート内から外部への放熱防止効果が
良好であり、蒸気養生に用いるエネルギーの効率を改善
できることが判った。
【0018】
【発明の効果】本発明のコンクリートの断熱養生シート
では、空気セルまたは気泡として空気を含む空気シート
層により断熱層を形成したので、軽量でありながら良好
な断熱効果を得ることができて、しかも、空気シート層
の両面に熱可塑性樹脂からなる軽量な補強防水シート層
を備えることで、鉄筋等との接触による破断防止効果に
優れたものとすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施態様であって、(a)は部
分的に破断して示した平面図であり、(b)は(a)の
Ib−Ibにおける断面図である。
【図2】本発明の第二の実施態様における断面図であ
る。
【図3】本発明の第三の実施態様における断面図であ
る。
【図4】本発明を構成する補強防水シート層であって、
(a)は部分的に破断して示した平面図であり、(b)
は(a)のIVb−IVbにおける断面図である。
【図5】本発明の断熱養生シートの断熱効果を検証する
ための実験に用いたコンクリート部材であって、(a)
は平面図、(b)は側面図である。
【図6】断熱養生シート内におけるコンクリートの温度
変化を示したグラフである。
【符号の説明】
10,20,30 断熱養生シート 11 補強防水シート 13 気泡シート 13a,13b 熱可塑性樹脂フィルム 13c 空気セル 22 空気シート層 31 発泡シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E172 AA05 DB07 EA03 4F100 AK01A AK01B AK01C AK01D AK01E AK04 AK07 AK12 BA03 BA05 BA06 BA10B BA10C BA10D BA10E DC01A DC03A DC04A DD23A DG13B DG13C DJ01A EH46D EH46E GB90 JB16A JB16B JB16C JB16D JB16E JD05 JJ02 JK01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気セルまたは気泡として空気を含むよ
    うに熱可塑性樹脂から形成された空気シート層と、該空
    気シート層の破断と水の浸透を防止するために空気シー
    ト層の両面に貼着された熱可塑性樹脂からなる補強防水
    シート層とを備えるコンクリートの断熱養生シート。
  2. 【請求項2】 前記空気シート層が、二枚の熱可塑性樹
    脂フィルムの間に空気を円筒状、楕円形の筒状、または
    多角形の筒状に密封した空気セルを所定間隔で複数設け
    たシート材からなることを特徴とする請求項1記載のコ
    ンクリートの断熱養生シート。
  3. 【請求項3】 前記補強防水シート層が、熱可塑性樹脂
    の繊維材を編んだ両面に透水不可能に熱可塑性樹脂を塗
    布したシート材からなることを特徴とする請求項1記載
    のコンクリートの断熱養生シート。
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