JP2002080388A - 肝機能賦活剤 - Google Patents
肝機能賦活剤Info
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Abstract
に由来する肝機能障害や肝機能低下の治療、軽減あるい
は予防に供され、副作用が少なく食品としても使用でき
る肝機能賦活剤を提供することにある。 【解決手段】 臓器の加水分解物と植物由来の肝機能賦
活成分とを含有することを特徴とする肝機能賦活剤。
Description
して有用な肝機能賦活剤、特に臓器の加水分解物と植物
由来の肝機能賦活成分とを組み合わせた肝機能賦活剤に
関する。
り、胃、腸、膵臓、脾臓などの他の消化器官と血管を通
じて関係している生体機能の中心的な臓器である。その
働きは、栄養物の代謝、胆汁の分泌、有害物や毒物の解
毒、免疫力の活性など、多岐にわたっている。肝臓は普
段はたくましい丈夫な臓器であるが、いったん病気(ウ
ィルス性肝炎、アルコール性肝炎、薬剤性肝炎など)に
なると、回復がなかなか困難であり、今日でもなお肝機
能障害に対し優れた予防治療薬を求める声は大きい。
剤、グルタチオンや、田七ニンジン、ウコンなどの生薬
などが使用されているが、これらは肝機能賦活作用が緩
和で優れたものは少ない。また、肝臓病治療剤として、
プロトポルフィリン2ナトリウム製剤、チオプロニン製
剤、グリチルリチン製剤、ジクロロ酢酸ジイソプロピル
アミン製剤などの肝再生増強剤、抗炎症剤や種々の解毒
剤が用いられるが、これらは対症療法の薬で肝臓病を根
本的に治すものではなく進行を遅らせるのが目的である
だけである。さらに副作用が強くでる恐れもあり、使用
する際は充分注意する必要がある。医薬分野が進んだ今
日でも、優れた肝機能改善薬はいまだ現れず、画期的な
医薬として唯一、ウィルス性肝炎の予防ができるワクチ
ン製剤が使用されるようになっているだけである。ま
た、肝機能障害の患者は、肝機能低下がかなり進行して
から医師にかかる場合が多く、そのような状況にあっ
て、OTC医薬品や食品といった比較的手軽に、いわゆ
るセルフメディケーションとして使用できるものが強く
望まれている。
その他種々の原因に由来する肝機能障害や肝機能低下を
治療、軽減あるいは予防するための肝機能賦活剤を提供
することにある。本発明の他の目的は、副作用が少な
く、それゆえにOTC医薬品や食品などとして比較的手
軽に利用できる肝機能賦活剤を提供することにある。
者らは鋭意研究を行った結果、臓器の加水分解物と植物
由来の肝機能賦活成分とを組み合わせた肝機能賦活剤
が、優れた肝機能亢進作用と肝障害抑制作用を有し、さ
らに意外にもこれらそれぞれ単独の使用時よりも有意に
優れた肝機能賦活作用を示すことを見出した。従来、肝
臓の加水分解物が肝機能賦活作用を有することは知られ
ており(Gilbert, A., Carnot, P., Compt Rend. Soc.
Biol., 48, 934 (1894))、また植物由来の肝機能賦活
成分は上述のように種々のものが知られているが、臓器
の加水分解物と植物由来の肝機能賦活成分とを組み合わ
せることは知られていなかった。それゆえに、これら2
種の成分の組み合わることにより、それぞれを単独で使
用するときよりも有意に優れた肝機能賦活作用を示すこ
とも知られていなかった。特に、肝臓加水分解物とマリ
アアザミ種子抽出物とを組み合わせると、肝機能賦活作
用が大きかった。本発明者らは、さらに検討を重ねて本
発明を完成した。
解物と植物由来の肝機能賦活成分とを含有することを特
徴とする肝機能賦活剤、(2)臓器が肝臓であることを
特徴とする前記(1)に記載の肝機能賦活剤、(3)植
物由来の肝機能賦活成分がマリアアザミ種子抽出物であ
ることを特徴とする前記(1)に記載の肝機能賦活剤、
(4)肝臓加水分解物およびマリアアザミ種子抽出物を
含有することを特徴とする前記(1)に記載の肝機能賦
活剤、(5)経口用形態である前記(1)〜(4)記載
の肝機能賦活剤、(6)食品である前記(5)記載の肝
機能賦活剤、および、(7)成人1日あたりの摂取また
は投与量が、肝臓加水分解物0.1〜10g、マリアア
ザミ種子抽出物(原植物換算で)2〜15gである前記
(4)記載の肝機能賦活剤、に関する。
亢進作用または肝障害抑制作用が挙げられる。より具体
的には、肝血流の増加作用、胆汁分泌促進作用、肝臓組
織呼吸促進作用、脂肪の肝臓への蓄積の阻止もしくは抑
制作用、ウィルス性・薬剤性・アルコール性肝障害抑制
作用等が挙げられる。
は、動物から得られる任意の臓器を加水分解することに
よって得られるものが挙げられる。また、異なる2種以
上の臓器の加水分解物の混合物であってもよいし、1種
類の臓器から異なる加水分解方法で得られる加水分解物
の混合物(以下、これらをまとめて「加水分解物の混合
物」と総称する。)であってもよい。異なる2種以上の
臓器を用いる場合は、異なる動物から得られる臓器であ
ってもよいし、同一の動物から得られる異った臓器であ
ってもよい。動物臓器としては、動物の種類、臓器の種
類を問わずいずれのものでも使用することができ、例え
ばウシ、ブタまたはヒツジなどの心臓、肝臓、胎盤、脳
などが用いられる。加水分解の方法は特に限定されず、
例えば、動物臓器を酸・塩基で加水分解する方法、動物
臓器をペプシン、トリプシン、キモトリプシン、パパイ
ン、プロメライン、フィシン等のプロテアーゼで加水分
解する方法、または動物臓器を動物の膵臓や組織と混合
してホモジナイズすることにより加水分解する方法など
を用いることができる。得られた加水分解物は、所望に
より濾過、滅菌等の操作を行ってもよいし、公知方法に
より乾燥、粉末化してもよい。これらの処理を2以上組
み合わせてもよい。本発明において臓器の加水分解物と
しては、畜産動物(ウシ、ブタ、ヒツジなど)の肝臓の
加水分解物又は肝臓加水分解物の混合物が特に好まし
い。
ドなどに富んだ素材で、HAP(動物蛋白加水分解物)
として調味料に使用されるほか、栄養強化、肝機能改善
薬などに使用されている。
公知のものを用いてよいが、具体的には、マリアアザミ
(Silybum marianum、別名オオヒレアザミ、Milk Thist
le)、ウコン(Curcuma longa L.)、藍、タンポポ、西
洋タンポポ、ゴボウ、ニンニク、キク、西洋ノコギリソ
ウ、クチナシ、ゴマ、田七ニンジン(Panax pseudo gin
seng)、アスパラガス、タマネギ(Allium Cepa)、チコ
リ、薬用サルビア、朝鮮アザミ(アーティチョーク)、
クコ、マメ科・アヤメ科・バラ科の植物(例えば大豆や
クズ、マメ科に属するアスパラサス・リネアリス)、ミ
ヤマウズラ(Goodyera schlechtendaliana REICHB. fi
l. )、エルバ・デ・パサリーニョ(Struthantus Flexic
aulis Mart.)、セテサングリア(Cuphea balsamona Cha
m.)、アカメガシワ(Mallotus Japonicus Mueller Agro
viensis, 大戟科Euphorbiaceae )、紅茶(茶の葉を公
知手段により加工したもの)などが挙げられる。また、
これら植物の変種であってもよい。
としては、肝機能賦活作用を示す植物もしくはその処理
物を用いることができる。処理とは、例えば、乾燥裁
断、抽出、滲出物採取、粉砕など、人為的手段を施すこ
とが挙げられる。本発明においては、二種以上の植物ま
たはその処理物を混合してもよく、一種類の植物から得
られた抽出物または滲出物などの異なった二以上の処理
物を組み合わせて混合してもよい。該処理物は、液状で
あってもよく、粉末状、粒状などの固形状やペースト状
などの半固形状であってもよい。また、液状の処理物を
さらに噴霧乾燥や凍結乾燥など公知方法を用いて粉末
状、粒状などの固形状にしてもよい。逆に、固形状や半
固形状の処理物をさらに適当な溶媒に溶解または懸濁し
て液状にしてもよい。
の方法により得ることができる。例えば、該植物を、所
望により裁断、乾燥、粉砕などの処理を施した後、適当
な抽出溶媒を用いて、常圧又は加圧下、室温又は加熱下
で抽出し、所望によりその後濾過または濃縮することに
より、前記抽出物を得ることができる。植物は一種又は
二種以上混合して抽出に供することができる。上記抽出
物は、例えば分別抽出、二溶媒間の分配、適当な吸着剤
による分別吸着/溶離ないしクロマトグラフィーなどに
よって精製してもよい。
によっても異なるが、植物体全体であってもよく、植物
体の一部分、例えば、根、茎、葉、果実、種子、果皮、
樹皮、幹、技、花などであってもよい。たとえば、
(a)ウコン、田七ニンジンまたはアスパラガスは根茎
を、(b)タンポポ、西洋タンポポ、チコリは根を、
(c)タマネギ、ニンニクは鱗茎を、(d)西洋ノコギ
リソウ、薬用サルビア、朝鮮アザミは地上部を、(e)
マリアアザミ、クチナシ、クコは果実を、(f)ゴマは
種子を、(g)ゴボウは根または種子を、(h)ミヤマ
ウズラ、セテサングリアは全草を、(i)エルバ・デ・
パサリーニョ(Struthantus Flexicaulis Mart.)は葉部
を、(j)アカメガシワは樹皮を、抽出に供するのが好
ましい。
の滲出物も慣用の方法により得ることができる。例え
ば、植物体の一部、例えば、樹幹などに傷を付け、樹脂
などの滲出物を採取したり、植物体又はその一部を、所
望により熱水処理などを施した後、圧搾して採取するこ
とにより前記滲出物を得ることができる。また、上記滲
出物は、例えば分別抽出、二溶媒間の分配、適当な吸着
剤による分別吸着/溶離ないしクロマトグラフィーなど
によって精製してもよい。なお、本発明においては、こ
のように該植物から分離した滲出物のみならず、該植物
体又はその一部から滲出する滲出物をも利用できる。例
えば、破砕、乾燥などの処理を施した植物から、滲出物
が滲出する場合がある。このような滲出物も、本発明に
おける「滲出物」に含まれ、本発明に係る植物由来の肝
機能賦活成分として使用できる。
しては、マリアアザミの種子の抽出物、ウコンエキス、
田七ニンジンエキスが好ましい。以下に、これらについ
て詳細に記載するが、かかる記載は本発明の好ましい態
様であって、これに限定されることはない。マリアアザ
ミはキク科の植物で、原植物にシリビニン(Silibinin,
C25H22O10, Mw = 482.4)を原植物換算で1%以上含有
し、さらにシリビニン換算でフラボノリグナン類(通称
シリマリン)を1.5%以上(原植物換算)含有するも
のを用いるのが好ましい。本発明においては、該植物の
果実の抽出物を用いるのが好ましい。特に含水エタノー
ル抽出により得られ、ドイツ薬局方DAB 1997の
規格以上のものが好ましい。
明においては、ウコンエキスを用いるのが好ましい。該
ウコンエキスとしては、ウコンの乾燥根茎をヘキサン・
エタノール及び含水エタノールで抽出し、スプレードラ
イにより得られた乾燥粉末を用いるのが好ましい。田七
ニンジンはウコギ科の植物である。本発明においては、
田七ニンジンエキスを用いられるのが好ましい。該エキ
スとしては、田七人参の根茎の30%エタノール抽出物
を約60℃以下で減圧濃縮し、粘凋性エキスとしたもの
を用いるのが好ましい。
成分として、グルテリンとプロラミンなどの穀類由来の
植物タンパクを用いてもよい。また、植物生薬として知
られる、例えば、柴胡(さいこ)、桃仁(とうにん)、
牡丹皮(ぼたんぴ)、紅花(こうか)、三稜(さんりょ
う)、莪求(がじゅつ)を用いてもよい。
性別、年齢、症状などによって異なるので、適宜選択す
ることができる。しかし、1日あたり、以下に挙げる範
囲の動物臓器の加水分解物と植物由来の肝機能賦活成分
とを含有する肝機能賦活剤を摂取または投与(以下、単
に摂取と略す)するのが好ましい。また摂取回数は1日
1回であっても、または複数回であってもよい。臓器の
加水分解物、特に肝臓加水分解物の摂取量(乾燥物換
算)は、約0.1〜10g程度、好ましくは約0.3〜
7g程度、さらに好ましくは約0.4〜5g程度であ
る。植物由来の肝機能賦活成分については、公知の摂取
量を参酌して適宜定めることができる。例えば、マリア
アザミ抽出物は、原生薬乾物換算で約2〜15g程度、
好ましくは約4〜8g程度摂取するのがよい。田七人参
エキスは、原生薬乾物換算で約1〜10g程度、好まし
くは約2〜4g程度摂取するのがよい。ウコンエキス
は、原生薬乾物換算で約50〜2000mg程度、好ま
しくは約150〜350mg程度摂取するのがよい。
有させてもよい。他の肝機能賦活剤としては、肝機能賦
活作用を有する自体公知の化合物を用いてよい。具体的
には、例えば、グルタチオン;ビタミンC(アスコルビ
ン酸)、ビタミンE(トコフェノール)、ビタミン
B1、B2、B6などのビタミン;α−リポ酸;レシチ
ン;フラボノール類、フラボン類、フラバン類、フラバ
ノール類、カテキン類、イソフラボン類などの植物フラ
ボノイド;リグナン酸;クルクミノイド類などが挙げら
れる。また、例えば、バリン、ロイシン、イソロイシ
ン、プロリン、アルギニン、アルギン酸、ヒスチジン、
トリプトファンなどのアミノ酸、またはキチンオリゴ
糖、キトサンオリゴ糖もしくはその塩を他の肝機能賦活
剤として含有させてもよい。
ノールアミン(モノエタノールアミン、2−アミノエタ
ノールともいう)、ホスホエタノールアミン及びホスホ
グリセロエタノールアミン又はそれらの塩を用いてもよ
い。また、アラキドン酸またはリノール酸を他の肝機能
賦活剤として含有させてもよく、 エイコサペンタエン
酸、ドコサヘキサエン酸、γ−リノレン酸、これらの酸
を含有する油脂をさらに含有させるのも好ましい。
を有する医薬または機能性食品等を含有していてもよ
い。また、本発明の肝機能賦活剤には、肝機能賦活効果
を損なわない範囲において許容しうる種々の添加物を配
合することができ、具体的にはセルロースおよびその誘
導体、デンプンやデキストリンおよびその誘導体などの
天然および合成高分子の賦形剤、ステアリン酸およびそ
の塩類などの乳化剤、滑沢剤や糖類、pH調整剤、香
料、着色料などを配合することができる。
定されず、経口または非経口投与のいずれかから予防も
しくは治療のために最も効果的な投与経路を適宜選択す
ることができるが、経口投与のほうが好ましい。本発明
に係る肝機能賦活剤の剤形は、摂取方法および摂取経路
に応じて散剤、顆粒剤、丸剤、錠剤、硬カプセル剤、軟
カプセル剤、シロップ剤など経口用剤、坐剤、注射剤な
どの種々の形態とすることができるが、経口用剤として
使用するのが好ましい。また、本発明の肝機能賦活剤
は、医薬のみならず、食品として使用してもよい。食品
として用いられる場合には、顆粒、錠菓、ガム、キャン
ディ、ゼリー、飲料等の形で提供されうるが、形態を問
わない。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
漿中または血清中のGOT、GPT、LDHなどの酵素
活性を測定する方法がある。GOTはアスパラギン酸・
α−ケトグルタル酸とグルタミン酸・オキザロ酢酸との
間のアミノ基転移酵素で、心筋、肝臓、脳に多く存在し
ており、心筋梗塞や劇症肝炎などで血清GOTが顕著に
上昇することが知られている。GPTはアラニン・α−
ケトグルタル酸とグルタミン酸・ピルビン酸との間のア
ミノ基転移酵素で、肝臓や腎臓に存在し、急性肝炎や慢
性肝炎で上昇することが知られている。また、LDHは
ピルビン酸と乳酸との間の酸化還元反応に関与する酵素
で、心筋、肝臓、腎臓などに存在しており、心筋梗塞、
肝硬変、腎疾患などによってこれらの臓器に障害が起こ
ったり壊死したりすると血液中にLDHが逸脱するた
め、血清中のLDHが上昇することが知られている。従
って、これらの酵素活性を測定することは肝臓疾患の診
断上有力な指標になる。
比較的容易に肝細胞の壊死を引き起こし、血清中にGO
T、GPT、LDHなどの酵素が逸脱することが知られ
ている。また、脂肪肝を形成しやすく、肝機能や肝損傷
の生化学的研究手段として広く用いられている。
燥粉末、抽出物:原植物=1:35、シリマリンとして
72.5重量%含有)〔エミール フラックスマン(Em
il Flachsmann AG)社製 商品番号12,066〕およ
び豚肝臓加水分解物(乾燥粉末)を用い、マウスの四塩
化炭素誘発肝障害に対する抑制作用について実験を行っ
た。22週齢の雌性、DBA/2マウスを水と飼育用飼
料(CE−2、商品名、日本クレア株式会社製)で4日
間予備飼育して馴化させた後、対照群、マリアアザミ種
子抽出物投与群、肝臓加水分解物投与群、および本発明
品投与群の4群(1群あたり6〜7匹)に分けた。対照
群には飼育用粉末飼料CE−2を与え、試験群には同飼
料にマリアアザミ抽出物を2重量%、肝臓加水分解物を
2重量%、およびこれら2素材を2重量%ずつ添加した
飼料を与えて6日間飼育した。
素(V/V、オリーブ油)を7.5ml/kgの投与量
で腹腔内に投与した。投与24時間後に採血し、遠心分
離後、血漿中のグルタミン酸オキザロ酢酸アミノ基転移
酵素(GOT)活性、グルタミン酸ピルビン酸アミノ基
転移酵素(GPT)活性、および乳酸脱水素酵素(LD
H)活性を、和光純薬製の「GOT−UVテストワコ
ー」、「GPT−UVテストワコー」、「Lタイプワコ
ー LDH」を用いて日立自動分析装置7070で測定
した。試験結果は、対照群の血漿酵素活性を100
(%)としたときの各試験群の血漿酵素活性の割合を求
め、肝障害強度として示した。結果を〔表1〕に示す。
は対照群に比べて血漿GOT、GPTおよびLDH活性
が顕著に抑制され、その作用は素材単独投与群よりも明
らかに強い効果であった。この結果から、本発明品は肝
障害抑制作用が認められ、肝臓疾患の予防あるいは改善
に有効であることが示された。
により混合、造粒を行い、1粒あたりの重量350mg
となるように打錠して、肝機能賦活を目的とした錠剤を
作成した。
用ハードゼラチンカプセルを除く原料すべてを、定法に
より混合、造粒を行い、得られた造粒品を食用ハードゼ
ラチンカプセルに1粒(カプセルを含む)あたり343
mgとなるよう封入して、肝機能賦活を目的としたカプ
セル剤を作成した。
賦活効果を有し、疾病や種々の要因による肝機能低下、
肝障害に優れた効果を示す。また、食品として摂取が可
能であり、肝機能低下の予防食としても優れている。し
たがって、本発明は、比較的手軽に、いわゆるセルフメ
ディケーションとして使用できる肝機能賦活剤を提供す
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 臓器の加水分解物と植物由来の肝機能賦
活成分とを含有することを特徴とする肝機能賦活剤。 - 【請求項2】 臓器が肝臓であることを特徴とする請求
項1に記載の肝機能賦活剤。 - 【請求項3】 植物由来の肝機能賦活成分がマリアアザ
ミ種子抽出物であることを特徴とする請求項1に記載の
肝機能賦活剤。 - 【請求項4】 肝臓加水分解物およびマリアアザミ種子
抽出物を含有することを特徴とする請求項1に記載の肝
機能賦活剤。 - 【請求項5】 経口用形態である請求項1〜4記載の肝
機能賦活剤。 - 【請求項6】 食品である請求項5記載の肝機能賦活
剤。 - 【請求項7】 成人1日あたりの摂取または投与量が、
肝臓加水分解物0.1〜10g、マリアアザミ種子抽出
物(原植物換算で)2〜15gである請求項4記載の肝
機能賦活剤。
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