JP2002079557A - 筒状成形品の成形方法およびこの成形方法に用いる射出成形用金型 - Google Patents

筒状成形品の成形方法およびこの成形方法に用いる射出成形用金型

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JP2002079557A
JP2002079557A JP2000302560A JP2000302560A JP2002079557A JP 2002079557 A JP2002079557 A JP 2002079557A JP 2000302560 A JP2000302560 A JP 2000302560A JP 2000302560 A JP2000302560 A JP 2000302560A JP 2002079557 A JP2002079557 A JP 2002079557A
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mold
cylindrical
cavity
resin
temperature
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JP2000302560A
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English (en)
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Atsushi Wada
敦 和田
Giichi Ito
義一 伊藤
Kazutaka Shirahase
和孝 白波瀬
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】全体的に精密でそりや変形のない筒状成形品を
得ることができる筒状成形品の成形方法およびこの成形
方法に用いる射出成形用金型を提供する。 【解決手段】固定型と可動型との閉合によって形成され
た偏芯公転コア型周りの筒状キャビティ部を含むキャビ
ティ内に溶融樹脂を射出充填する樹脂充填工程と、可動
型の少なくともキャビティ周壁面を構成する部分を偏芯
公転コア型の軸方向に移動させて、前記キャビティに充
填された充填樹脂を前記キャビティの軸方向に圧縮する
軸方向圧縮工程と、前記充填樹脂の固化までの間、前記
偏芯公転コア型を筒状キャビティ部内で筒状キャビティ
部の中心軸に対して中心軸を偏芯させた状態に保ちなが
ら筒状キャビティ部の中心軸周りに公転させながら筒状
キャビティ部の半径方向に充填樹脂を圧縮する半径方向
圧縮工程とを備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状成形品の成形
方法およびこの成形方法に用いる射出成形用金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】真円度等の精密性が要求される筒状成形
品を成形する方法として、本発明の発明者らは、少なく
とも可動型に設けられた偏芯公転コア型を外型内に挿入
することによって形成された筒状キャビティ部に溶融樹
脂を射出充填する樹脂充填工程と、充填された樹脂の固
化までの間、偏芯公転コア型の少なくとも一部を、その
中心軸が対応する前記筒状キャビティ部の中心軸に対し
て平行状態を保ちながら筒状キャビティ部の中心軸周り
に筒状キャビティ部内で公転させるとともに、少なくと
も偏芯公転コア型の周壁面を充填樹脂に沿って転動させ
ながらを筒状キャビティ部の半径方向に充填樹脂を圧縮
する半径方向圧縮工程とを備える筒状成形品の成形方法
を先に提案している(特願平11−598号、特願平1
1−211124号等参照)。
【0003】すなわち、この方法によれば、筒状キャビ
ティ部に充填された充填樹脂が偏芯公転コア型が筒状キ
ャビティ部内で偏芯状態で公転するため、筒状キャビテ
ィ部内の充填樹脂が筒状キャビティ部の半径方向に圧縮
される。したがって、均一な密度を持ち、そりや変形、
残留ひずみ等が少なく、収縮ムラのない高精度の寸法を
備え、外観の優れた筒状成形品を得ることができる。
【0004】しかしながら、上記先に提案された成形方
法では、充填樹脂がキャビティ内で半径方向に圧縮され
るため筒状成形品の周面の金型転写性に優れているもの
の、端面部分の金型転写性が不十分で端面の平滑性に問
題がある。特に、端部にフランジ等の鍔部を有するよう
な成形品や筒部の一端に底を備えた成形品の場合、鍔部
や底部が充分に圧縮されず、鍔部や底部にそりや変形が
生じる恐れがあった。
【0005】また、歯車の成形方法としては、従来から
金属の切削加工と射出圧縮成形によるものがあるが、金
属の切削加工により、歯車を成形する場合、コストが高
い、インボリュートなどの曲線加工に手間がかかる等の
問題がある。一方、従来の射出圧縮成形の場合、端部か
ら歯車の軸方向への圧縮のみであるので、座屈が起こる
恐れがあるとともに、軸方向に長い歯車の場合、中心部
まで圧縮がきかないと言う問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、全体的に精密でそりや変形のない筒状成
形品を得ることができる筒状成形品の成形方法およびこ
の成形方法に用いる射出成形用金型を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の請求項1に記載の発明にかかる筒状
成形品の成形方法(以下、「請求項1の成形方法」と記
す)は、少なくとも一端に開口が設けられた略筒状をし
たキャビティ形成部を有する外型と、筒状をした偏芯公
転コア型を有する可動型とを、前記偏芯公転コア型が前
記開口からキャビティ形成部内に臨むように閉合すると
ともに、この閉合によって形成された偏芯公転コア型周
りの筒状キャビティ部を含むキャビティ内に溶融樹脂を
射出充填する樹脂充填工程と、可動型の少なくともキャ
ビティ周壁面を構成する部分を偏芯公転コア型の軸方向
に移動させて、前記キャビティに充填された充填樹脂を
前記キャビティの軸方向に圧縮する軸方向圧縮工程と、
前記充填樹脂の固化までの間、前記偏芯公転コア型を筒
状キャビティ部内で、対応する前記筒状キャビティ部の
中心軸に対して偏芯公転コア型の中心軸を平行に偏芯さ
せた状態に保ちながら筒状キャビティ部の中心軸周りに
公転させながら筒状キャビティ部の半径方向に充填樹脂
を圧縮する半径方向圧縮工程とを備える構成とした。
【0008】本発明の請求項2に記載の発明にかかる筒
状成形品の成形方法(以下、「請求項2の成形方法」と
記す)は、請求項1の成形方法において、筒状キャビテ
ィ部がその偏芯公転コア型挿入側の端部に鍔形成部を備
えている構成とした。
【0009】本発明の請求項3に記載の発明にかかる筒
状成形品の成形方法(以下、「請求項3の成形方法」と
記す)は、請求項1または請求項2の成形方法におい
て、キャビティの周壁面温度を充填樹脂の溶融温度付近
の温度もしくはそれ以上の温度に加熱した状態で溶融樹
脂を射出充填し、樹脂充填工程終了後しばらく充填樹脂
をその溶融温度付近の温度もしくはそれ以上の温度に保
持したのち、充填樹脂を冷却固化させる構成とした。
【0010】本発明の請求項4に記載の発明にかかる筒
状成形品の成形方法(以下、「請求項4の成形方法」と
記す)は、請求項1〜請求項3の成形方法において、公
転と同時に偏芯公転コア型の周壁面を充填樹脂に沿って
転動させるようにした。
【0011】本発明の請求項5に記載の発明にかかる射
出成形用金型(以下、「請求項5の金型」と記す)は、
少なくとも一端に開口を有する略筒状をしたキャビティ
形成部を有する外型と、前記開口から外型のキャビティ
形成部内に臨み外型との間に筒状キャビティ部を形成す
るとともに、その中心軸が外型内で筒状キャビティ部の
中心軸から偏芯した状態で、筒状キャビティ部の中心軸
周りを公転可能な偏芯公転コア型を有する可動型とを備
える筒状成形品の射出成形用金型であって、可動型は、
その少なくとも筒状キャビティ部の端面を形成する部分
が外型方向へ移動可能な可動機構を備えている構成とし
た。
【0012】本発明の請求項6に記載の発明にかかる射
出成形用金型(以下、「請求項6の金型」と記す)は、
請求項5の金型において、筒状キャビティ部がその偏芯
公転コア型挿入側の端部に鍔形成部を備えている構成と
した。
【0013】本発明の請求項7に記載の発明にかかる射
出成形用金型(以下、「請求項7の金型」と記す)は、
請求項5または請求項6の金型において、偏芯公転コア
型の先端面と外型内壁面との間に底部形成用キャビティ
が形成される構成とした。
【0014】本発明の請求項8に記載の発明にかかる射
出成形用金型(以下、「請求項8の金型」と記す)は、
請求項5〜請求項7のいずれかの金型において、得よう
とする成形品の外面に設けられる突条と略同じ断面形状
の凹溝が外型のキャビティ形成部の筒状部内面に筒状部
の中心軸に平行に穿設されている構成とした。
【0015】本発明の請求項9に記載の発明にかかる射
出成形用金型(以下、「請求項9の金型」と記す)は、
請求項5〜請求項8のいずれかの金型において、筒状キ
ャビティ部を含むキャビティの周壁面温度を樹脂の溶融
温度付近の温度もしくはそれ以上の温度に加熱するとと
もに、温度保持可能な金型温度コントロール手段を備え
ている構成とした。
【0016】本発明の射出成形用金型を使用して成形す
る成形品の材質としては、高密度ポリエチレン等の結晶
化度が高く、収縮性の大きい樹脂が好適であるが、塩化
ビニル樹脂、ポリスチレン等の非結晶性樹脂も使用可能
である。
【0017】偏芯公転コア型の材質としては、特に限定
されないが、少なくとも偏芯公転コア型の型面を形成す
る部分が、熱伝導率が高いアルミニウム、アルミニウム
合金、亜鉛合金、銅合金等で形成されていることが好ま
しく、軽量化の観点からこれらのうち、アルミニウムあ
るいはアルミニウム合金がより好ましい。
【0018】偏芯公転コア型の形状(径寸法)を適宜変
える事により、使用する樹脂種類や樹脂それぞれの収縮
量に見合った圧縮を行うようにしてもよい。
【0019】偏芯公転コア型の偏芯量は、成形品の筒状
部のサイズ、形状あるいは使用樹脂の種類によって成形
条件および収縮量が異なり、特に限定されないが、たと
えば、高密度ポリエチレンを用いて呼び径50の筒状成
形品を成形する場合、0.1〜20mm程度が好まし
い。偏芯公転コア型による圧縮時の偏芯公転コア型と充
填樹脂との接触は、延伸および圧延を助長させることか
ら点接触とすることが好ましい。
【0020】外型の材質としては、特に限定されない
が、たとえば、炭素鋼やステンレス鋼が挙げられる。ま
た、転写性をよくするために、充填樹脂に接する部分は
鏡面仕上げされていることが好ましい。また、外型は、
固定されていても構わないし、軸を通る平面で分割した
割り型構造とするようにしても構わない。
【0021】軸方向に圧縮する方法は、特に限定されな
いが、たとえば、図16(a)に示すように、可動型a
と外型bとを仮型締め状態で閉合した状態で樹脂Pを充
填したのち、図16(b)に示すように、可動型aに型
締め力をかけてキャビティK内の樹脂Pを軸方向に圧縮
する方法、図17(a)に示すように、可動型aと外型
bとを閉合した状態で樹脂Pを充填したのち、図17
(b)に示すように、成形機に設けられた突き出し圧縮
機構を用いて、可動コマdを突き出し樹脂Pを圧縮する
方法、図18(a)に示すように、可動型aと外型bと
を閉合した状態で樹脂Pを充填したのち、図18(b)
に示すように、可動コマdを外部油圧ユニットeを用い
て移動させる方法などが挙げられる。
【0022】なお、いずれの圧縮方法においても、圧縮
動作時に充填された樹脂がパーティングなどからバリと
なって漏れることがないように、金型パーティング構造
をインロウにすることが好ましい。
【0023】本発明において、筒状とは、断面形状が真
円状の筒形だけでなく、卵形や楕円状をしているのもの
などでも構わない。また、表面に各種形状の凸部が突設
されていてもよい。
【0024】本発明の成形方法において、請求項3の成
形方法のように、樹脂を金型に充填する際に、筒状キャ
ビティ部周壁面温度を樹脂の溶融温度付近の温度もしく
はそれ以上の温度に加熱しておくこと、充填工程終了後
冷却固化工程前に、樹脂充填時の樹脂流動による剪断応
力および分子もしくは結晶配向を金型内で緩和し、成形
後の成形品の収縮を低減させるように筒状キャビティ部
周壁面の温度を暫く樹脂の溶融温度付近の温度もしくは
それ以上の温度に保持する温度保持工程を備えているこ
とが好ましい。
【0025】また、冷却工程においては、樹脂の冷却工
程を3段階から構成し、第1段階では冷却速度を速く、
第2段階では一旦、温度を一定とし、暫くその温度を維
持し、第3段階では再び冷却速度を速くすることが好ま
しいが、特に、第2段階の開始温度を結晶化開始温度付
近とすると一層効果的である。
【0026】なお、冷却工程において、どのような冷却
速度パターンで冷却するかは、使用する結晶性樹脂や狙
う結晶化度によって異なる。使用する結晶性樹脂につい
ては、予め冷却速度と結晶化度の関係を把握する必要が
ある。冷却速度と結晶化度の関係を把握するには、種々
の冷却速度により固化した樹脂サンプルの結晶化度をD
SC等で測定し、冷却速度と結晶化度の関係を把握す
る。また、冷却速度を変更できるDSCやPvT測定装
置を使用すれば、冷却速度によって変化する結晶化開始
温度や結晶化温度域を把握することもできる。特に広範
囲な冷却速度設定が可能なDSCの場合は、実際に成形
する冷却パターンで樹脂サンプルを冷却し、その温度履
歴を与えたサンプルで、結晶化度を測定することによ
り、各種冷却パターンにおける結晶化度を把握すること
ができる。
【0027】ここで、結晶化開始温度、もしくは結晶化
温度域は、従来の冷却工程におけるDSCもしくはPv
T測定により得られる結果から判断する。すなわち、D
SC使用の場合には、温度−熱量曲線から、その曲線が
ベースラインから大きくずれている温度域が結晶化温度
域であり、その中の最大値が結晶化開始温度となる。ま
た、PvT測定の場合には、温度−比容積曲線におい
て、比容積の変化率が最も大きい温度域が結晶化温度域
であり、その中の最大値が結晶化開始温度となる。
【0028】筒状キャビティ部周壁面を樹脂の結晶化温
度付近の温度もしくはそれ以上の温度に加熱保持する手
段としては、特に限定されるものではなく、たとえば、
金型内に電熱ヒータを設け、電熱ヒータに通電すること
により高温を保持するようにしてもよく、或いは、高周
波振動や近赤外線を使用した昇温手段等が採用できる。
【0029】或いは、金型にヒータを設ける代わりに、
金型に加熱媒体流通管を設け、金型温調器により電磁弁
を備えた管路を通じて金型の加熱媒体流通管に加熱オイ
ルを供給するようにしてもよい。
【0030】本発明の成形方法において、冷却速度を変
化させる手段としては、特に限定されないが、たとえ
ば、次の4方法等が採用できる。 (1)冷媒の流量を変化させる方法。 (2)温度の異なる冷媒を切り換える方法。 (3)冷媒の通過位置を切り換える方法。 (4)冷媒による冷却とヒータによる加熱を組み合わせ
て使用する方法。
【0031】上記(1)の冷媒の流量を変化させる方法
としては、金型内の冷却管を流れる冷媒の流量を変化さ
せることにより冷却速度を変化させることができる。す
なわち、冷媒の流量が多いほど熱輸送効率が上がり、冷
却速度が大きくなる。流量は冷媒の圧送装置を使用する
ことにより、たとえば、0〜20リットル/分の広範囲
で流量を制御する。冷却工程中、手動もしくは制御装置
からの信号に従い、冷却管に設けた流量調節弁の開き量
を制御することにより予め設定したタイミングで、冷却
速度を変化させることができる。
【0032】上記(2)の温度の異なる冷媒を切り換え
る方法においては、金型温度調節装置(温調機)を複数
台使用し、温度の異なる冷媒を複数使用する。冷却速度
が金型と冷媒の温度差により変化することを利用し、冷
却速度を変化させる。この場合、温度差が大きいほど冷
却速度は速くなる。冷却工程中、手動もしくは制御装置
からの信号に従い、金型温度調節装置からの管路に設け
た電磁弁を適宜切り換えて、金型の冷媒流通管に供給
し、これら冷媒を切り換えることにより、予め設定した
タイミングで冷却速度を変化させることができる。
【0033】場合によっては、冷媒の種類、すなわち、
チラー、水、油等を変えることにより、さらに広範囲
(たとえば5〜180℃)の温度設定が可能となる。こ
の方法においては、筒状キャビティ部周壁面の温度を一
定温度に保持する(冷却速度=0)状態、さらには、必
要であれば冷媒の温度範囲内で再加熱することも可能で
ある。異なる種類の冷媒のための複数の金型温度調節装
置を使用し、各金型温度調節装置からの管路に設けた電
磁弁を適宜切り換えて、金型の冷媒流通管に供給し、こ
れら異なる種類の冷媒を切り換えることにより金型の温
度設定が可能となる。
【0034】上記(3)の冷媒の通過位置を切り換える
方法においては、筒状キャビティ部に対する距離が異な
るように金型内に配置された冷却管に冷媒を選択的に流
すことにより、キャビティと冷媒との距離が伝熱効率に
影響することを利用して冷却速度を変えることができ
る。この場合、キャビティと冷却管との距離が短いほど
冷却速度は速くなる。冷却工程中、手動もしくは制御装
置からの信号に従い、冷媒を流す流路を切り換えること
により、予め設定したタイミングで、冷却速度を変化さ
せることができる。
【0035】上記(4)の冷媒による冷却とヒータによ
る加熱を組み合わせて使用する方法においては、金型に
冷媒を通す冷却管と加熱ヒータを設け、冷媒による冷却
速度を加熱ヒータによって調整することにより、冷却速
度を変化させることができる。
【0036】或いは、複数の金型温度調節装置を使用
し、一方の金型温度調節装置により冷媒を金型の冷媒流
通管に供給し、他方の金型温度調節装置により加熱媒体
を金型の加熱媒体流通管に供給するようにしてもよい。
【0037】冷却工程中、手動もしくは制御装置からの
信号に従い、加熱ヒータをオン/オフさせることによ
り、予め設定したタイミングで、冷却速度を変化させる
ことができる。この方法においては、筒状キャビティ部
周壁面の温度を一定に保持する(冷却速度=0)状態、
さらに、必要であれば冷媒の温度範囲内で再加熱するこ
ともできる。
【0038】上記の4方法をそれぞれ単独に使用しても
よく、これらを適宜組み合わせた方法によってもよく、
組み合わせた方法によれば、さらに制御範囲、或いは制
御パターンを拡大することができる。尚、加熱ヒータに
ついては、特に限定されないが、たとえば、シーズヒー
タ、高周波加熱、近赤外線や遠赤外線等の加熱手段など
が使用できる。
【0039】また、冷却速度の制御手段としては、筒状
キャビティ部周壁面、或いは筒状キャビティ部周壁面に
接触している樹脂の温度、もしくは成形サイクル中の経
過時間において判断し、制御するようにしてもよい。
【0040】最も単純な制御手段としては、予め必要な
冷却速度について、上記の4つの冷却速度可変方法の設
定値を調べておき、成形サイクル中の経過時間(たとえ
ば、樹脂充填開始、冷却開始からの経過時間)におい
て、設定値を手動もしくはタイマー制御で切り換えてい
く方法によってもよい。この方法においては、事前に設
定値を導出しておけば、実際の成形においては、必ずし
も筒状キャビティ部周壁面温度もしくは樹脂温度を測定
する必要はない。但し、雰囲気温度や成形条件の変動等
の外乱により実際の冷却パターンと狙いのパターンが多
少ずれる可能性があることに注意すべきである。
【0041】冷却速度をより正確に制御するには、金型
には筒状キャビティ部周壁面、もしくは筒状キャビティ
部周壁面に接触している樹脂の温度を随時測定するセン
サーを設置して冷却速度を制御する必要がある。センサ
ーからの測定データは制御部に送られ、測定間隔に対す
る温度勾配より時々刻々の冷却速度を計算し、予め設定
した冷却速度となるように、冷却速度を制御する。
【0042】第2段階において、一定温度を保持する場
合には、冷却パターンとして設定された時間、設定温度
を保持するように制御するとよい。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1および図2は本
発明にかかる成形方法に用いる射出成形用金型の第1の
実施の形態をあらわしている。
【0044】図1および図2に示すように、この金型A
は、横置き型のもので、外型(キャビティ型)1aと、
可動型2と、冷却ユニットTとを備えている。外型1a
は、可動型2側に開口する筒状のキャビティ形成部11
を備えている。
【0045】筒状キャビティ形成部11は、開口端側に
フランジ部形成用の段状拡径部12を有し、他端に筒の
底面を臨むようにディスクゲート13を備えている。可
動型2は、可動型本体3と、偏芯公転コア型4とを備え
ている。
【0046】可動型本体3は、ケーシング31と、回転
ケース32と、進退部材(押し引きアンギュラ)33お
よびスライドブロック(角型偏芯アンギュラ)34から
なるコア型偏芯機構と、後述する筒状のキャビティK1
の端面壁を形成する端面壁形成ブロック38と、軸受け
ブロック39とを備えている。回転ケース32は、軸受
け311により支持されてケーシング31内で回転自在
なっているとともに、その周面にギヤ321が設けられ
ていて、電動機35の回転駆動力が電動機35の回転軸
に設けられたギヤ351およびチェーン352を介して
ギヤ321に伝達されることによりケーシング31内で
回転するようになっている。
【0047】進退部材33は、図3に示すように、断面
略小判形をしており、回転ケース32内に外型方向にス
ライド自在に挿入されているとともに、その後端が油圧
シリンダ37のロッド先端に回転自在に支持されてい
て、回転ケース32の回転に伴って回転するとともに、
油圧シリンダ37のロッドの伸縮によって回転ケース3
2内を外型1a方向に進退するようになっている。
【0048】また、進退部材33の外型1a側の面に
は、後述するスライドブロック34のアンギュラピン3
42と同様の断面正方形をした摺動穴332が成形品の
中心軸に対して傾斜した状態で穿設されている。
【0049】一方、スライドブロック34は、ブロック
本体341と、ブロック本体341から進退部材33側
へ突出する断面正方形のアンギュラピン342とを備
え、ブロック本体341がベアリング36を介して軸受
けブロック39のブロック本体391に回転自在に一体
化されている。
【0050】アンギュラピン342は、進退部材33の
摺動穴332に摺動自在に挿入されているとともに、成
形品の中心軸に対して摺動穴332と略同じ角度で傾斜
している。
【0051】すなわち、スライドブロック34は、進退
部材33が外型1a方向に前進後退することによって、
アンギュラピン342の先端が進退部材33の摺動穴3
32内に進退する。しかも、摺動穴332およびアンギ
ュラピン342が進退部材33の進退方向に対して傾斜
して設けられているので、アンギュラピン342の摺動
穴332内への進退によってスライドブロック34がそ
の中心軸がキャビティK1の中心軸に直交する方向に回
転ケース32内でスライドするようになっている。しか
も、進退部材33が回転ケース32の回転に伴って回転
すると、アンギュラピン342を介してその回転力がス
ライドブロック34にも伝達され、スライドブロック3
4も進退部材33とともに回転するようになっている。
【0052】端面壁形成ブロック38は、外型1aとの
閉合時に段状拡径部12内に臨むようになっている。ま
た、軸受けブロック39は、ブロック本体391と、こ
のブロック本体391の中心から、端面壁形成ブロック
38を貫通して外型1a方向に延出する軸392とを備
えている。
【0053】ブロック本体391は、ケーシング31内
でキャビティK1の中心軸に直交する方向にスライド自
在に支持されている。したがって、スライドブロック3
4のスライドに伴って、軸受けブロック39も同方向に
スライドするようになっている。偏芯公転コア型4は、
図1に示すように、外型1aとの間に筒状キャビティ部
を形成する、すなわち、この実施の形態ではキビティK
を形成する有底円筒状をしていて、軸受けブロック39
の軸392がその内部に臨み、この軸392にベアリン
グ(図示せず)を介して回転自在に軸支されている。
【0054】したがって、偏芯公転コア型4は、スライ
ドブロック34の回転及び偏芯が、軸受けブロック39
を介して伝達され、キャビティK1内でその回転軸芯が
偏芯自在になっているとともに、軸392がキャビティ
K1の中心軸からずれた状態になっているとき、回転ケ
ース32の回転によってキャビティK1の中心軸周りを
公転するようになっている。
【0055】なお、進退部材33やスライドブロック3
4の材質としては、特に限定されないが、少なくとも進
退部材33やスライドブロック34の接触部を形成する
部分が耐衝撃性や耐じん性などを持つ材料で形成されて
いることが好ましく、強度の関係からマルエージング
鋼、クロム−モリブデン鋼(SMC鋼)や工具鋼(SK
D鋼)がより好ましい。また、耐磨耗性や低摩擦化など
を考慮すれば、真空焼入れやタフトライドなどの表面熱
処理を施すことがさらに好ましい。
【0056】また、外型1aおよび可動型2は、キャビ
ティK1の周壁に沿ってヒータ16と冷却ユニットTの
冷媒が通る冷却配管17を備えている。なお、図1中、
14はスプルー、15はホットランナーである。
【0057】つぎに、図4〜図6によってこの金型Aを
用いた本発明の成形方法を工程順に説明する。
【0058】(1)図4(a)に示すように、偏芯公転
コア型4の先端が、ディスクゲート13との間に空間を
形成した状態の仮型締め状態に外型1aと可動型2とを
閉合するとともに、偏芯公転コア型4の中心軸と、キャ
ビティK1の中心軸が一致するように、すなわち、中立
位置に偏芯公転コア型4を配置したのち、筒状キャビテ
ィ部周壁面温度を樹脂の溶融温度より高くなるように制
御した状態で、たとえば高密度ポリエチレンのような樹
脂を溶融状態でスプルー14、ホットランナー15およ
びディスクゲート13を介してキャビティK1内に射出
充填する。ただし、充填に支障がなければ、必ずしも偏
芯公転コア型4を中立位置に配置する必要はない。
【0059】(2)溶融樹脂の温度を充填時の金型温度
に保った状態で、回転ケース32を回転させながら、徐
々に進退部材33を外型1a側に進出させて偏芯公転コ
ア型4を偏芯させるとともに、図4(b)に示すよう
に、可動型2を外型1a方向に移動させて型締めを行
い、キャビティK1内に溶融樹脂をその軸方向に圧縮す
る。(3)図5(a)に示すように、回転ケース32を
回転させながら、偏芯公転コア型4をさらに偏芯量を増
加させてキャビティK1の中心軸周りに公転させながら
キャビティK1内の溶融樹脂を外型1aの筒状キャビテ
ィ部周壁面との間でキャビティK1の半径方向に全周に
わたって均一に圧縮するとともに、充填樹脂Pを冷却固
化させる。
【0060】(4)偏芯量が所定の偏芯量になり、充分
に充填樹脂が形状賦形されるとともに樹脂がほぼ固化し
たら、図5(b)に示すように、偏芯公転コア型4を中
立位置まで戻したのち、金型Aを開放し、図5(c)に
示すように、半成形品6aを外型1a内から取り出す。
ただし、離型に支障が無ければ、必ずしも偏芯公転コア
型4を中立位置に戻す必要はない。 (5)得られた半成形品6aのディスクゲート部分61
を切断し、図6に示すように一端にフランジ71を備え
た直管7aを得る。
【0061】なお、金型内での充填樹脂Pは、冷却工程
に入る前に、まず、暫く溶融温度付近の温度もしくはそ
れ以上の温度に一旦保持されたのち、冷却される。ま
た、冷却工程では、まず、樹脂の結晶化温度付近まで一
気に冷却したのち、一旦結晶化温度付近で温度保持し、
再び固化するまで冷却されるようになっている。
【0062】この成形方法は、以上のように、キャビテ
ィK1内で、偏芯公転コア型4を偏芯状態でキャビティ
K1の中心軸周りに公転させて筒状キャビティ部の半径
方向に充填樹脂を圧縮するだけでなく、軸方向にも圧縮
するようにしたので、得られたフランジ付き直管は、そ
の筒部の寸法精度が高く均一な密度を備え、筒部にそり
や変形、残留ひずみなどが少なく、収縮むらがない。ま
た、フランジ端面の平滑性に優れ、フランジ71の変形
なども少なく収縮むらもない。
【0063】しかも、樹脂充填時に金型温度を樹脂の溶
融温度より高い温度に保つようにしたので、充填時のウ
エルド発生が小さくなり、さらにこれに圧縮効果が加わ
ることによって、より外観が向上する。また、樹脂が高
温時に圧縮されるので型転写性もよく光沢のある外観が
得られる。
【0064】また、冷却工程において、一旦樹脂の結晶
化温度付近で一定温度に保つようにしたので、結晶化が
進み、強度的に優れた成形品とすることができる。さら
に、偏芯圧縮完了後は、偏芯公転コア型が初期の中心軸
上に戻るので、成形品内面との間に隙間が生じ、だきつ
きがなく離型性も上がる。ただし、離型に支障が無けれ
ば、必ずしも偏芯公転コア型4を中立位置に戻す必要は
ない。
【0065】図7および図8は本発明にかかる成形方法
に用いる射出成形用金型の第2の実施の形態をあらわし
ている。図7および図8に示すように、この金型Bは、
外型1bのキャビティ部K2に上記金型Aのようなフラ
ンジ形成部12が設けられておらず、外型1bと偏芯公
転コア型4の先端面との間に得ようとする成形品の底部
形成用キャビティkが形成されるようになっている以外
は、第1の実施の形態の金型Aと同様になっている。
【0066】この金型Bは、以上のようになっており、
成形品として以下のようにして図9(a)に示すような
有底円筒状容器7bを成形することができる。
【0067】(1)図8(a)に示すように、偏芯公転
コア型4と外型1bとの間に得ようとする成形品の肉厚
以上の厚みのキャビティK2が形成されるように、外型
1bと可動型3とを仮型締め状態に閉合するとともに、
偏芯公転コア型4の中心軸と、キャビティK2の中心軸
が一致するように、すなわち、中立位置に偏芯公転コア
型4を配置したのち、筒状キャビティ部周壁面温度を樹
脂の溶融温度より高くなるように制御した状態で、たと
えば高密度ポリエチレンのような樹脂を溶融状態でスプ
ルー14、ホットランナー15およびディスクゲート1
3を介してキャビティK2内に射出充填する。ただし、
充填に支障がなければ、必ずしも偏芯公転コア型4を中
立位置に配置する必要はない。
【0068】(2)溶融樹脂の温度を充填時の金型温度
に保った状態で、回転ケース32を回転させるととも
に、徐々に進退部材33を外型1b側に進出させて偏芯
公転コア型4を偏芯させながら、図8(b)に示すよう
に、可動型2を外型1b方向(矢印方向)に移動させて
型締めを行い、キャビティK2内に充填された充填樹脂
Pをその軸方向に圧縮するとともに、成形品の底部とな
る部分を圧縮成形する。 (3)図8(c)に示すように、回転ケース32を回転
させながら、偏芯公転コア型4をさらに偏芯量を増加さ
せてキャビティK2の中心軸周りに公転させながらキャ
ビティK2内の充填樹脂Pを外型1bの筒状キャビティ
部周壁面との間でキャビティK2の半径方向に全周にわ
たって均一に圧縮するとともに、充填樹脂Pを冷却固化
させる。
【0069】(4)偏芯量が所定の偏芯量になり、充分
に充填樹脂Pが形状賦形されるとともに樹脂がほぼ固化
したら、図8(d)に示すように、偏芯公転コア型4を
中立位置まで戻したのち、金型Bを開放し、半成形品6
bを外型1bから取り出す。ただし、離型に支障が無け
れば、必ずしも偏芯公転コア型4を中立位置に戻す必要
はない。 (5)半成形品6bからゲート部分を取り除き、図9
(a)に示すような成形品としての有底円筒状をした容
器7bを得る。
【0070】すなわち、この金型Bを用いた成形方法に
よれば、第1の実施の形態と同様の効果を備えていると
ともに、図8(b)に示すように、可動型2を外型1b
方向(矢印方向)に移動させて型締めを行い、キャビテ
ィK2内の充填樹脂Pをその軸方向に圧縮するとは同時
に、容器7bの底部となる部分を圧縮成形することがで
きるので、容器7bの底に当たる部分が緻密化されると
ともに、精度よく成形できる。勿論、偏芯公転コア型4
の偏芯公転によって容器7bの周壁部も緻密化されると
ともに、精度よく成形できる。
【0071】しかも、偏芯公転コア型4の偏芯公転時
に、偏芯公転コア型4が樹脂と接触している部分以外
は、偏芯公転コア型4と樹脂面との間に空間が形成され
ているので、コーナー部の冷却を速く行うことができ
る。したがって、側壁の容器7b側への倒れが発生しな
い。また、空間が形成されることにより、熱のこもりや
すい容器7bの内側からの冷却を効率よく行えるので、
成形サイクルを速くすることができる。さらに、肉厚の
厚い容器なども精度よく成形することができる。
【0072】なお、第2の実施の形態の成形方法によれ
ば、上記のように有底円筒状をした容器7b以外に、た
とえば、図9(b)に示すようなバケツ等の円錐台形状
容器7c、図9(c)に示すようなカム7d、図9
(d)に示すような試験管7eなども成形することがで
きる。また、図9(e)に示すフラスコ7fのように従
来射出成形により成形できなった底より口部の径が小さ
いようなアンダーカット部を有するような容器なども成
形することができる。また、ブロー成形によって成形す
る場合に比べて肉厚分布の小さいものとすることができ
る。但し、アンダーカット部を有する容器を成形する場
合、偏芯公転コア型4は、アンダーカット部に対応する
最大径部の径を、成形品のこの最大径部より可動型側の
最小内径と略同じか少し小さくする必要がある。
【0073】図10および図11は、本発明にかかる成
形方法に用いる射出形成用金型の第3の実施の形態をあ
らわしている。図10に示すように、この金型Cは、外
型1cのキャビティ部K3に上記金型Aのようなフラン
ジ形成部12が設けられておらず、図11に示すよう
に、歯車の歯と同じ断面形状の軸と平行な凹溝19が筒
状キャビティ形成部18に設けられている以外は、第1
の実施の形態の金型Aと同様になっている。
【0074】この金型Cは、以上のようになっており、
成形品として以下のようにして図12に示すような歯車
7gを成形することができる。
【0075】(1)偏芯公転コア型4を、上記金型Aの
場合と同様にその先端とディスクゲート13との間に空
間を形成した状態の仮型締め状態に外型1cと可動型2
とを閉合するとともに、偏芯公転コア型4の中心軸と、
キャビティK3の中心軸が一致するように、すなわち、
中立位置に偏芯公転コア型4を配置したのち、図11
(a)に示すように、筒状キャビティ部周壁面温度を樹
脂の溶融温度より高くなるように制御した状態で、たと
えば高密度ポリエチレンのような樹脂を溶融状態でスプ
ルー14、ホットランナー15およびディスクゲート1
3を介してキャビティK3内に射出充填する。ただし、
充填に支障がなければ、必ずしも偏芯公転コア型4を中
立位置に配置する必要はない。
【0076】(2)溶融樹脂の温度を充填時の金型温度
に保った状態で、回転ケース32を回転させながら、徐
々に進退部材33を外型1c側に進出させて図11
(b)に示すように、偏芯公転コア型4を偏芯させると
ともに、可動型2を外型1c方向に移動させて型締めを
行い、キャビティK3内に溶融樹脂をその軸方向に圧縮
する。 (3)図11(c)に示すように、回転ケース32を回
転させながら、偏芯公転コア型4をさらに偏芯量を増加
させてキャビティK3の中心軸周りに公転させながらキ
ャビティK3内の溶融樹脂を外型1cの筒状キャビティ
部周壁面との間でキャビティK3の半径方向に全周にわ
たって均一に圧縮するとともに、充填樹脂Pを冷却固化
させる。
【0077】(4)偏芯量が所定の偏芯量になり、充分
に充填樹脂が形状賦形されるとともに樹脂がほぼ固化し
たら、図11(d)に示すように、偏芯公転コア型4を
中立位置まで戻したのち、金型Cを開放し半成形品6c
を外型1c内から取り出す。ただし、離型に支障が無け
れば、必ずしも偏芯公転コア型4を中立位置に戻す必要
はない。 (5)得られた半成形品6cのディスクゲート部分を切
断し、図12(a)に示すような薄手歯車7gを得る。
【0078】すなわち、この金型Cを用いた成形方法に
よれば、第1の実施の形態と同様に軸方向だけでなく、
半径方向の圧縮も行われるので、従来の射出圧縮成形方
法を用いて歯車を成形する場合のような座屈の問題がな
い。また、中心部まで圧縮が可能であるので、軸方向に
長い、すなわち、図12(b)に示すような厚手歯車7
hも精密に成形することができる。また、従来の射出圧
縮成形方法を用いた場合、離型時の温度分布から歯先部
分で軸方向に引けが発生することがあるが、ヒケの問題
もなくなる。勿論、インボリュートなどの曲線部分も切
削などを行うことなく正確に成形でき、従来の金属の切
削加工により歯車を成形する場合に比べ低コスト化を図
ることができる。
【0079】なお、第3の実施の形態の成形方法によれ
ば、上記のような歯車7g,7hだけでなく、たとえ
ば、図12(c),(d)に示すような円筒部73の周
面から突条74が突出するような成形品7i,7jを成
形することもできる。
【0080】本発明にかかる筒状成形品の成形方法およ
び射出成形用金型は、上記の実施の形態に限定されな
い。上記の金型A〜Cは、横置き型であったが、縦置き
型としても構わない。
【0081】上記の実施の形態では、金型Aは、アンギ
ュラピン342の断面形状が正方形であったが、断面楕
円状、断面六角形、スプライン状等少なくとも1つの長
軸と少なくとも1つの短軸とを備えた断面形状であれ
ば、どのような形状をしていても構わない。また、上記
第1の実施の形態では、片側にフランジ付きの直管を成
形するようになっているが、外型を分割できるようにす
れば、エルボ状あるいはチーズ状のフランジ付き管を製
造することもできる。また、フランジも各端部に設ける
ことができる。
【0082】さらに、上記の実施の形態では、ディスク
ゲート13が用いられていたが、離型後のゲートカット
をなくす為にバルブゲートを採用しても構わない。ま
た、ゲートが非対称位置に設けられていても構わない。
なお、バルブゲートを採用した場合、軸方向圧縮工程の
際に前進してきたコア型4の端面にバルブゲートのバル
ブ先端が当たらないようにコア型4の前進に伴いバルブ
を後退させるような機構を設ける必要がある。また、ゲ
ートを非対称位置に設けた場合、充填の容易さを考慮す
れば、充填時に偏芯公転コア型をわざと中立位置から偏
芯させる場合もある。
【0083】
【実施例】以下に、本発明の実施例を詳しく説明する。
【0084】(実施例1)図1に示すような金型Aおよ
び高密度ポリエチレン樹脂(MFR=0.42g/10
分、融点125℃)を用いて以下の条件で図6に示すよ
うなフランジ付き直管を製造した。
【0085】(成形条件) 溶融樹脂温度:220℃ 金型温度:充填時150℃、公転開始後30℃の冷却水
を金型Aに流し冷却 偏芯公転コア型の偏芯幅:4mm 偏芯公転コア型の公転速度:60rpm コア型の公転停止タイミング:金型キャビティ設置温度
センサーで測定された金型キャビティが90℃となった
時点 離型タイミング:金型キャビティ設置温度センサーで測
定された金型キャビティが80℃となった時点 軸方向圧縮代:2mm 軸方向圧縮タイミング:偏芯公転コア型の公転開始から
2秒後公転を一旦停止して圧縮、軸方向圧縮完了後再度
公転開始
【0086】上記の成形条件で得られたフランジ付き管
材を温度23℃の部屋で保管し、成形2週間後に、外
観、ひけの有無、偏肉の有無、真円度およびフランジ面
の平坦度を調べた。その結果、外観が向上し、ひけ、偏
肉のない良好なフランジ付き直管であった。また、真円
度が従来の0.8mmから0.2mmに向上し、平坦度
(凹凸の最大値と最小値の差)に関しては従来0.2m
mの凹凸が0.08mmまで向上した。
【0087】なお、真円度については、フランジ側の端
部の内径を8箇所で測定し、その最大値と最小値との差
を求めた。また、平滑度についてはフランジ面の凹凸を
3次元測定器により測定した。
【0088】(実施例2)図7に示すような金型Bおよ
びポリプロピレン(MFR=10g/10分、融点15
0℃)を用いて以下の条件で内径100mm、側壁の肉
厚1.5mm、底の肉厚2mmのビーカー様の円筒型容
器を製造した。
【0089】(成形条件) 溶融樹脂温度:220℃ 金型温度:充填時110℃、公転開始後30℃の冷却水
を金型Bに流し冷却 偏芯公転コア型の偏芯幅:2.5mm(偏芯幅は、温度
センサーの値をフィードバックさせて切り替えた。) 偏芯公転コア型の公転速度:60rpm コア型の公転開始タイミング:金型キャビティ設置温度
センサーで測定された金型キャビティ温度が130℃と
なった時点 コア型の公転停止タイミング:金型キャビティ設置温度
センサーで測定された金型キャビティ温度が60℃とな
った時点 軸方向圧縮代:2mm 軸方向圧縮タイミング:偏芯公転コア型の公転開始から
2秒後公転を一旦停止して圧縮、軸方向圧縮完了後再度
公転開始
【0090】そして、上記の成形条件で得られた円筒型
容器を成形後、温度23℃の部屋で保管し、成形1時間
後において、外観、ひけの有無、偏肉の有無、真円度お
よび容器の底に対する側壁の倒れ角度を調べた。また、
比較のため、従来の射出成形法によって同形状の円筒型
容器を成形し、同様に真円度および容器の底に対する側
壁の倒れ角度を調べた。その結果、実施例2で得られた
円筒型容器は、外観が向上し、ひけ、偏肉のない良好な
ものであった。また、真円度が従来の1.2mmから
0.5mmに向上した。倒れ角度が、従来の射出成形法
で成形した容器の場合、88度であったものが、90.
2度となり、金型につけていた抜け勾配に限り無く近い
ものが得られた。
【0091】(実施例3)図13に示すような金型Dお
よびポリプロピレン(MFR=10g/10分、融点1
50℃)を用いて以下の条件で最大内径135mm、最
小内径75mm、高さ215mm、側壁の肉厚0.5m
m、底の肉厚1mmの図14に示すようなフラスコ状の
容器7kを製造した。なお、図13中、1dは外型、4
´は偏芯公転コア型である。
【0092】(成形条件) 溶融樹脂温度:220℃ 金型温度:充填時110℃、公転開始後30℃の冷却水
を金型Aに流し冷却 偏芯公転コア型の偏芯幅:12.5mm(偏芯幅は、温
度センサーの値をフィードバックさせて切り替えた。) 偏芯公転コア型の公転速度:60rpm コア型の公転開始タイミング:金型キャビティ設置温度
センサーで測定された金型キャビティ温度が130℃と
なった時点 コア型の公転停止タイミング:金型キャビティ設置温度
センサーで測定された金型キャビティ温度が60℃とな
った時点 軸方向圧縮代:2mm 軸方向圧縮タイミング:偏芯公転コア型の公転開始から
2秒後公転を一旦停止して圧縮、軸方向圧縮完了後再度
公転開始
【0093】(比較例1)従来の射出ブロー成形によっ
て実施例3と同形状のフラスコを成形した。
【0094】実施例3および比較例1で得られたフラス
コを図14に示す測定方向でそれぞれ測定し、その結果
を図15に示した。図15から、本発明の方法を用いれ
ば、非常に肉厚分布の精度の高い成形品を得られること
がよくわかる。
【0095】(実施例4)図10に示すような金型Cお
よび高密度ポリエチレン樹脂(MFR=20g/10
分、融点125℃)を用いて以下の条件でモジュール3
の平歯車を得た。なお、金型寸法は成形に用いる樹脂の
収縮特性(寸法収縮分2%)を考慮し求めた。
【0096】(成形条件) 溶融樹脂温度:220℃ 金型温度:充填時150℃、公転開始後30℃の冷却水
を金型に流し冷却 偏芯公転コア型の偏芯幅:2mm 偏芯公転コア型の公転速度:60rpm コア型の公転停止タイミング:金型キャビティ設置温度
センサーで測定された金型キャビティが60℃となった
時点 軸方向圧縮代:1mm 軸方向圧縮タイミング:偏芯公転コア型の公転開始から
3秒後公転を一旦停止して圧縮、軸方向圧縮完了後再度
公転開始
【0097】上記の成形条件で得られた平歯車を温度2
3℃の部屋で保管し、成形1時間後に外観、ひけの有
無、偏肉の有無、真円度および厚み方向の平面部の平坦
度を調べた。
【0098】その結果、外観が向上し、ひけ、偏肉のな
い良好なフランジ付き直管であった。また、従来の射出
圧縮成形方法で得た歯車の場合、真円度が0.8mmで
あったのに対し実施例4で得た歯車の場合、真円度が
0.2mmに向上し、が従来の射出圧縮成形方法で得た
歯車の場合、平坦度(凹凸の最大値と最小値の差)が
0.2mmであったのに対し実施例4で得た歯車の場
合、平坦度が0.06mmまで向上した。これは、金型
高温と圧縮によるウエルド部再溶融平坦化の効果がでて
いると思われる。
【0099】なお、真円度については、歯車内径を周方
向に8箇所で測定し、その最大値と最小値との差で求め
た。また、平滑度については平面部の凹凸を3次元測定
器により測定した。
【0100】
【発明の効果】本発明にかかる成形品の成形方法は、以
上のように構成されているので、管材の半径方向寸法の
精度を向上させることができるとともに、軸方向の端面
の金型転写性を向上させることができる。すなわち、た
とえば、フランジなどの鍔状部の平坦度を向上させるこ
とができる。また、軸方向および半径方向に圧縮するよ
うにしたので、得られる成形品は、緻密で均一な密度を
有し、そりや変形、残留ひずみなどが少なく、収縮ムラ
の内高精度の寸法、外観を持った成形品とすることがで
きる。
【0101】さらに、請求項3の成形方法のようにすれ
ば、フランジなどの鍔状部や容器の底などの平坦部のよ
うにウエルドが発生しやすい部分を備えた成形品であっ
ても、平坦部のウエルドが解消される。また、請求項4
の成形方法のように偏芯公転コア型の樹脂に接する面を
偏芯公転時に樹脂に沿って転動する構造とすれば、偏芯
公転時に樹脂に偏芯公転コア型との摩擦による剪断応力
が発生せず、より金型転写性に優れた成形品を得ること
ができる。本発明にかかる射出成形用金型は、以上のよ
うに構成されているので、キャビティ内の充填樹脂が充
填半径方向だけでなく軸方向にも圧縮し、緻密で均一な
密度を有し、そりや変形、残留ひずみなどが少なく、収
縮ムラの内高精度の寸法、外観を持った成形品を得る請
求項1〜請求項4の成形方法に好適に用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる射出成形用金型の第1の実施の
形態をあらわす要部断面図である。
【図2】図1の金型の全体形状をあらわす断面図であ
る。
【図3】図1の金型のコア型偏芯機構部分の断面図であ
る。
【図4】図1の金型を用いた本発明の成形方法を工程順
にあらわす説明図である。
【図5】本発明の成形方法の図4の工程に続く工程を工
程順にあらわす説明図である。
【図6】図4および図5の工程を経て得られるフランジ
付き直管の断面図である。
【図7】本発明にかかる射出成形用金型の第2の実施の
形態をあらわす断面図である。
【図8】図7の金型を用いた本発明の成形方法を工程順
にあらわす説明図である。
【図9】図7の金型を用いた本発明の成形方法で成形さ
れる成形品の1例をあらわす説明図である。
【図10】本発明にかかる射出成形用金型の第3の実施
の形態をあらわす断面図である。
【図11】図10の金型を用いた本発明の成形方法を工
程順にあらわす説明図である。
【図12】図10の金型を用いた本発明の成形方法で成
形される成形品の1例をあらわす説明図である。
【図13】実施例3で用いた金型の要部断面図である。
【図14】実施例3で成形したフラスコの断面図であ
る。
【図15】実施例3で得たフラスコと比較例1で得られ
たフラスコの底の肉厚のばらつきを調査した結果をあら
わすグラフである。
【図16】軸方向への圧縮方法の1例を説明する説明図
である。
【図17】軸方向への圧縮方法の1例を説明する説明図
である。
【図18】軸方向への圧縮方法の1例を説明する説明図
である。
【符号の説明】
A,B,C,D 射出成形用金型 K,K1,K2,K3 キャビティ(筒状キャビティ
部) k 底部形成用キャビティ P 充填樹脂 1a,1b,1c 外型 11,18 キャビティ形成部 12 段状拡径部(鍔形成部) 19 凹溝 2 可動型 4 偏芯公転コア型 7a フランジ付き直管(成形品) 7b 有底円筒状容器(成形品) 7c 円錐台形状容器(成形品) 7d カム(成形品) 7e 試験管(成形品) 7f フラスコ(成形品) 7g 薄手歯車(成形品) 7h 厚手歯車(成形品) 7i,7j 成形品
フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AA04 AA13 AA15 AJ12 AM32 CA11 CB01 CC07 CK12 CK18 CK54 CK55 CN01 CN05 4F206 AA04 AA13 AA15 AJ12 AM32 JA03 JM05 JN25 JN33 JQ81

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一端に開口が設けられた略筒状
    をしたキャビティ形成部を有する外型と、筒状をした偏
    芯公転コア型を有する可動型とを、前記偏芯公転コア型
    が前記開口からキャビティ形成部内に臨むように閉合す
    るとともに、この閉合によって形成された偏芯公転コア
    型周りの筒状キャビティ部を含むキャビティ内に溶融樹
    脂を射出充填する樹脂充填工程と、可動型の少なくとも
    キャビティ周壁面を構成する部分を偏芯公転コア型の軸
    方向に移動させて、前記キャビティに充填された充填樹
    脂を前記キャビティの軸方向に圧縮する軸方向圧縮工程
    と、前記充填樹脂の固化までの間、前記偏芯公転コア型
    を筒状キャビティ部内で、対応する前記筒状キャビティ
    部の中心軸に対して偏芯公転コア型の中心軸を平行に偏
    芯させた状態に保ちながら筒状キャビティ部の中心軸周
    りに公転させながら筒状キャビティ部の半径方向に充填
    樹脂を圧縮する半径方向圧縮工程とを備える筒状成形品
    の成形方法。
  2. 【請求項2】筒状キャビティ部がその偏芯公転コア型挿
    入側の端部に鍔形成部を備えている請求項1に記載の筒
    状成形品の成形方法。
  3. 【請求項3】キャビティの周壁面温度を充填樹脂の溶融
    温度付近の温度もしくはそれ以上の温度に加熱した状態
    で溶融樹脂を射出充填し、樹脂充填工程終了後しばらく
    充填樹脂をその溶融温度付近の温度もしくはそれ以上の
    温度に保持したのち、充填樹脂を冷却固化させる請求項
    1または請求項2に記載の筒状成形品の成形方法。
  4. 【請求項4】公転と同時に偏芯公転コア型の周壁面を充
    填樹脂に沿って転動させる請求項1〜請求項3のいずれ
    か1項に記載の筒状成形品の成形方法。
  5. 【請求項5】少なくとも一端に開口を有する略筒状をし
    たキャビティ形成部を有する外型と、前記開口から外型
    のキャビティ形成部内に臨み外型との間に筒状キャビテ
    ィ部を形成するとともに、その中心軸が外型内で筒状キ
    ャビティ部の中心軸から偏芯した状態で、筒状キャビテ
    ィ部の中心軸周りを公転可能な偏芯公転コア型を有する
    可動型とを備える筒状成形品の射出成形用金型であっ
    て、可動型は、その少なくとも筒状キャビティ部の端面
    を形成する部分が外型方向へ移動可能な可動機構を備え
    ていることを特徴とする筒状成形品の射出成形用金型。
  6. 【請求項6】筒状キャビティ部がその偏芯公転コア型挿
    入側の端部に鍔形成部を備えている請求項5に記載の筒
    状成形品の射出成形用金型。
  7. 【請求項7】偏芯公転コア型の先端面と外型内壁面との
    間に底部形成用キャビティが形成される請求項5または
    請求項6に記載の筒状成形品の射出成形用金型。
  8. 【請求項8】得ようとする成形品の外面に設けられる突
    条と略同じ断面形状の凹溝が外型のキャビティ形成部の
    筒状部内面に筒状部の中心軸に平行に穿設されている請
    求項5〜請求項7のいずれかに記載の筒状成形品の射出
    成形用金型。
  9. 【請求項9】筒状キャビティ部を含むキャビティの周壁
    面温度を樹脂の溶融温度付近の温度もしくはそれ以上の
    温度に加熱するとともに、温度保持可能な金型温度コン
    トロール手段を備えている請求項5〜請求項8のいずれ
    かに記載の筒状成形品の射出成形用金型。
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