JP2002078717A - 高周波処置具 - Google Patents

高周波処置具

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JP2002078717A JP2001000703A JP2001000703A JP2002078717A JP 2002078717 A JP2002078717 A JP 2002078717A JP 2001000703 A JP2001000703 A JP 2001000703A JP 2001000703 A JP2001000703 A JP 2001000703A JP 2002078717 A JP2002078717 A JP 2002078717A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生体組織の凝固、切開、把持、および、剥離操
作を簡便に行うことができる簡単な構造の高周波処置具
を提供することにある。 【解決手段】体内に挿入可能な挿入部2と、挿入部の先
端部に配置され、生体組織を把持する一対のジョー8
a,8bと、挿入部の基端部で一対のジョーを開閉操作
するための操作部4とを具備し、ジョーに高周波電流を
通電して生体組織の凝固と切開との少なくとも一方の処
置を行う高周波処置具であって、一対のジョーは、把持
面を幅広に形成された凝固部を根本側に設けられ、一方
のジョー8aは、挿入方向に沿う突起状切開部19を先
端側に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波エネルギを
利用した外科手術用高周波処置具に係り、通常の外科手
術よりも患者に対して低侵襲の内視鏡下外科手術に有用
な高周波処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡下外科手術に用いられる処置具と
して、生体組織の把持、剥離、凝固、あるいは切開等の
処置を行うための一対のジョーを備え、ジョーそれぞれ
に高周波通電用の電極を配設し、高周波エネルギーを利
用して所要の処置を行う高周波処置具が知られている。
このような高周波処置具の一例として、生体組織を把持
した状態で一対のジョーの間に高周波電流を通電するこ
とにより目的部位の組織を凝固または切開するようにし
た、いわゆるバイポーラ鉗子と呼ばれているものがあ
る。この種のバイポーラ鉗子は、通常、生体組織に含ま
れる血管の止血、生体組織の表層の病変部あるいは出血
点の焼灼、あるいは避妊を目的とした卵管閉塞等の多種
の処置に用いられている。
【0003】また、この種のバイポーラ鉗子には、血管
の止血あるいは卵管の閉塞等を目的として、患者の処置
対象の生体組織を凝固し、さらに、凝固した生体組織を
切開することができるものもある。例えば米国特許第
5,445,638号公報、特開平11−137563
公報および特開平10−199号公報には、鉗子を入換
えることなく、組織の凝固と凝固した組織の切開との双
方の処置を行うことができる内視鏡下処置具の例が記載
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第5,44
5,638号公報は、血管を含んだ組織を機器の取替え
無しに凝固および切開することが可能なバイポーラカッ
ターを開示する。しかし、この米国特許に記載のバイポ
ーラカッターは、主機能である凝固、切開を行うために
必要な挿入部先端のジョーの構造上、小出血部位に対す
るピンポイント的な止血、単純切開、あるいは剥離操作
といった、一対のジョーの先端部を用いる微細な操作を
行うことはできない。通常、術中における医師の処置と
しては、凝固、切開、把持、あるいは剥離等と多岐に渡
っている。したがって、この米国特許に開示されている
バイポーラカッターは、実使用上最適な鉗子とまではな
っていなかった。
【0005】また、特開平11−137563号公報の
ものは標準的な鋏鉗子と把持鉗子を融合した鉗子であ
る。この鉗子では組織の切断および把持操作が容易であ
る。しかし、この公報に記載の鉗子は組織を凝固する部
位と切開する部位とが独立して配置されているため、例
えばジョーの根本側に位置する切開部を使用する際には
ジョーの先端側に配置されている凝固部が邪魔となり、
目的部位を正確に細やかに処置することが難しかった。
【0006】さらに、特開平10−199号公報には一
本のもので組織の凝固と切開とを行うことができる鉗子
が開示されている。しかし、組織を凝固するための状態
と切開を行う状態では設定を変更する必要があり、設定
を変更する度に可動ジョーの状態を操作部で調整する必
要があり、このため、操作性が悪かった。
【0007】そこで、術中に、血管を含んだ組織を高周
波エネルギを利用して凝固するだけではなく、切開する
こともでき、さらに把持および剥離機能をも有する鉗子
が望まれていた。
【0008】また、一対のジョーの間に組織を挟み込ん
で高周波通電により組織を切開するとき、ジョーの広い
把持面に組織を大きく挟み込んでジョーが組織を切り進
まず、切れ味が悪くなることがあった。
【0009】本発明は、上述の事情に着目してなされた
もので、極めて簡単な構造でありながらも、生体組織の
凝固、切開、把持、および剥離操作を簡便に行うことが
でき、また、切開しようとする組織部分のみを効率的に
高周波切開することができる高周波処置具を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
体内に挿入可能な挿入部と、挿入部の先端部に配置さ
れ、互いに対向する把持面を有し、その把持面間で生体
組織を把持する一対のジョーと、挿入部の基端部に連結
され、かつ上記一対のジョーを開閉操作するための操作
部とを具備し、上記一対のジョーに高周波電流を通電し
て生体組織の凝固と切開との少なくとも一方の処置を行
う高周波処置具であって、上記一対のジョーは根本側領
域においてのそれぞれの把持面を幅広に形成した凝固部
を設け、先端側領域においての少なくとも一方のジョー
は挿入方向に沿って刃先が長い突起状の切開部を設けた
ことを特徴とする高周波処置具である。
【0011】請求項2に係る発明は、体内に挿入可能な
挿入部と、挿入部の先端部に配置され、互いに対向する
把持面を有し、その把持面間で生体組織を把持する一対
のジョーと、挿入部の基端部に連結され、かつ上記一対
のジョーを開閉操作するための操作部とを具備し、上記
一対のジョーに高周波電流を通電して生体組織の凝固と
切開との少なくとも一方の処置を行う高周波処置具であ
って、上記一対のジョーは根本側領域においてのそれぞ
れの把持面を幅広に形成した凝固部を設け、先端側領域
においての少なくとも一方のジョーは挿入方向に沿って
刃先が長い突起状の切開部を設け、上記切開部を設けた
領域でそのブレード部材の横断面形状が切込み方向に細
長い形になるように形成したことを特徴とする高周波処
置具である。
【0012】請求項3に係る発明は、体内に挿入可能な
挿入部と、挿入部の先端部に配置され、互いに対向する
把持面を有し、その把持面間で生体組織を把持する一対
のジョーと、挿入部の基端部に連結され、かつ上記一対
のジョーを開閉操作するための操作部とを具備し、上記
一対のジョーに高周波電流を通電して生体組織の凝固と
切開との少なくとも一方の処置を行う高周波処置具であ
って、上記一対のジョーの一方は一対のジョーで把持す
る組織を受ける把持面を形成し、他方のジョーは挿入方
向に沿って刃先が長い突起状の切開部を上記把持面に対
向して設けると共に上記切開部を設けた領域でそのブレ
ード部材の横断面形状が切込み方向に細長い形になるよ
うに形成したことを特徴とする高周波処置具である。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1から図5
は、本発明の第1の実施形態による高周波処置具を示
す。 図1に示すように、本実施形態の高周波処置具はバイポ
ーラ鉗子1として形成されており、これは、患者の体腔
内に挿入される細長い挿入部2と、この挿入部2の先端
部に配置され、かつ生体組織を把握して凝固または切開
するための処置部3と、挿入部2の基端部に連結された
操作部4とを備える。処置部3には導電部材を介して高
周波電流が通電され、これにより処置部3に把持された
生体組織が凝固または切開されるようになっている。
【0014】挿入部2は、回転自在なシース5を有して
おり、このシース5内にはロッド7が進退可能に配置さ
れている。ロッド7の先端部にはリンク機構10を介し
て、処置部3を構成する一対のジョー8a,8bが連結
されている。これらのジョー8a,8bはその対向する
把持面間で生体組織を把持する把持部材として機能する
と共に把持した生体組織に高周波電流を流す機能を有す
る電極が設けられている。
【0015】図2から図4は図1に示すバイポーラ鉗子
1の挿入部2の先端部および処置部3を拡大して示して
いる。特に、図3および図4に示されるように、各ジョ
ー8a,8bは根本側から先端側に向かって先細の形状
を有しており、各ジョー8a,8bの根本側端部はシー
ス5の先端部から突出する一対の支持用腕部20に共通
の枢支ピン25でまとめて枢支されている。
【0016】一方、リンク機構10は、枢支ピン29を
介してロッド7の先端に回転可能に連結された一対のリ
ンク21,22を有しており、第1のリンク21は枢支
ピン23を介して、一方のジョー8bの根本側から延び
る延長端部に回動可能に連結されている。また、第2の
リンク22は枢支ピン24を介して、他方のジョー8a
の根本側から延びる延長端部に回動可能に連結されてい
る。したがって、このリンク機構10により、ロッド7
がその長手軸に沿って前後方向に移動されると、各ジョ
ー8a,8bがピン25を中心としてそれぞれ回動する
ように操作されることにより、各ジョー8a,8bの先
端側部分が開閉するように回動する。すなわち、処置部
3が開閉する動作を行なう。
【0017】なお、図4の(A)に示すように、各ジョ
ー8a,8bを互いに枢支する枢支ピン25と、第1,
第2のリンク21,22を連結する枢支ピン29の周部
にはいずれも例えば電気的絶縁性材料で作られたブッシ
ュが嵌合配置されていて、これにより枢支ピン25,2
9を通じての電極間が短絡することを防止している。
【0018】一対のジョー8a,8bはその根本側に位
置する領域の把持面に凝固部として鋸歯状部26を形成
している。これらの鋸歯状部26がジョー8a,8bの
根本側の領域に配置されることにより把持面は幅広に形
成される。また、図3で示すように、各ジョー8a,8
bの先端部11a,11bが互いに近接する方向に回動
されて処置部3が閉じられたときに、対向配置させられ
た鋸歯状部26の凸部と凹部とがそれぞれ噛合し、生体
組織を確実に把持するようになっている。
【0019】さらに、図4の(C)に示すように、一方
のジョー8bの先端部11bの把持面には、挿入部2の
挿入方向に沿って延びる幅狭のストリップ状絶縁部12
が設けられ、他方のジョー8aの先端部11aの把持面
には上記絶縁部12と対応する位置に切開部19が形成
されている。この切開部19はその横断面形状が三角形
に尖る突起状の、いわば刃状に形成されている。切開部
19の先は挿入部2の挿入方向に沿って連なるように延
びている。
【0020】一対のジョー8a,8bはその根本側に位
置する領域に鋸歯状部26を形成した凝固把持領域部を
構成し、先端側に位置する領域には切開部19と絶縁部
12を対向させるように配置した切開把持領域部を構成
している。切開把持領域部においてはブレード(刀身)
とこれに形成した刃先としての切開部19によって構成
されている。
【0021】つまり、切開部19を設けた領域でのブレ
ード部材は図4の(C)に示すようにその横断面形状が
扁平な形状であり、ブレード部材のみねの部分は半円弧
に形成される。また、みねの付け根の部分から刃先とな
る切開部19の根元までの厚さは略等しく、薄い板形状
になっている。つまり、切開部19を持った領域ではジ
ョー8aのブレード部材を把持回動方向に直角な向きで
の厚さを大きくとらない薄い板状になっている。つま
り、切開部19を設けた領域でのブレード部材の横断面
形状が切込み方向に細長い形になるように形成した。
【0022】また、本実施形態では絶縁部12を形成し
たジョー8bのブレード部材もその回動方向に直角な向
きで厚みを大きくとらない薄い板状のものである。ただ
し、絶縁部12を設置したジョー8bの把持端面部の横
断面形状はそのみねの部分と同様に円弧状に形成されて
いる。そして、上側のジョー8aの切開把持領域部にお
ける切開部19と下側のジョー8bにおける絶縁部12
とが互いに当接したときには凝固把持領域部の把持面す
なわち鋸歯状部26間には所定の隙間Cが形成される。
【0023】また、各ジョー8a,8bの把持面を除
く、ジョー外周部には、ジョー外周絶縁部9が設けられ
ている。このジョー外周絶縁部9は、把持面への電流密
度を高めると共に生体組織の他の部分への不要な通電を
減らすためのものである。絶縁部12とジョー外周絶縁
部9とはいずれも電気的絶縁性を有する。これらは電気
的絶縁性を有する樹脂等の材料を各ジョー8a,8bの
所要部位に配置することで形成することができる。ま
た、各ジョー8a,8bの所要部に電気的絶縁コーティ
ングを施すことによっても形成することができる。
【0024】本実施形態では、前述したように、処置部
3が完全に閉じられたときに、ジョー8aの切開部19
とジョー8bの絶縁部12とが互いに当接することによ
り、これらの切開部19と絶縁部12とを除く、各ジョ
ー8a,8bの把持面すなわち鋸歯状部26間に所定の
隙間Cが残される。すなわち、各ジョー8a,8bは組
織を把持した状態で、高周波電流が通電されたときに通
電部同士が互いに接触しない(ジョー8a,8b間に電
気的短絡が生じない)ようになっている。これと同時に
鋸歯状部26が先に当たることなく、切開把持領域部の
ジョー8aの切開部19とジョー8bの絶縁部12とが
最終段階で確実に噛み合うことを確保することにより、
切開把持領域部で組織を確実に切開できるようになって
いる。
【0025】さらに、ジョー8a,8bと電気的に接続
される導電部材は図1に示すシース5内を貫通して操作
部4まで延びて設けられ、操作部4に設けられたコネク
タ受け13に接続されている。コネクタ受け13には高
周波焼灼電源装置15から延びるケーブル14が接続さ
れる。また、高周波焼灼電源装置15には電源装置15
のON/OFF操作を行うためのフットスイッチ16が
付設されている。
【0026】図1に示すように、操作部4にはグリップ
6が設けられている。このグリップ6には人差し指と中
指とを掛ける指掛け部6a,6bが設けられている。さ
らにグリップ6には処置部3すなわちジョー8a,8b
を手で開閉操作する鉗子操作手段としてのトリガー17
が設けられている。このトリガー17は回動ピン18を
介してグリップ6の上端部分に回動自在に連結されてい
る。トリガー17には上記ロッド7の基端部が連結され
ていて、トリガー17によって上記ロッド7を前後動さ
せる操作を行なうことができるようになっている。トリ
ガー17の先端部には術者が親指を掛ける指掛け部17
aが設けられている。
【0027】(作用)次に、上記構成のバイポーラ鉗子
1を用いて生体組織を凝固する場合について説明する。
まず、バイポーラ鉗子1のコネクタ受け13にケーブル
14を接続し、バイポーラ鉗子1と高周波焼灼電源装置
15とを電気的に接続する。続いて、操作部4のトリガ
ー17を、図1に示す矢印a方向に回動させる操作を行
なうことにより、ロッド7を基端側に後退させ、リンク
機構10を介して処置部3のジョー8a,8bを閉じ
る。このように処置部3を閉じた状態のまま、内視鏡観
察下で、バイポーラ鉗子1の挿入部2を患者の体内に挿
入し、挿入部2の処置部3を体内の処置対象組織の近傍
位置まで誘導する。
【0028】処置部3を処置対象組織の近傍に位置させ
た後、トリガー17を図1で示す矢印b方向に回動させ
ることによってロッド7を前方に移動させ、リンク機構
10を介してジョー8a,8b(処置部3)を開く。そ
して、拡開したジョー8a,8bの間に所要の生体組織
を把持する。このとき、例えば生体組織が薄い膜状組織
であっても、高周波電流が通電される各ジョー8a,8
bの通電部同士が直接に接触し、ジョー8a,8bの間
に電気的短絡が生じることはない。これは、処置部3が
完全に閉じられたときに、ジョー8aの先端側の切開部
19と、ジョー8bの絶縁部12とが互いに接触し、電
気的に絶縁された状態にあり、また、このとき、各ジョ
ー8a,8bの根本側の把持面の鋸歯状部26の間には
所定の隙間Cが形成され、両者の電気的絶縁が確保され
るためである。
【0029】この状態で、高周波焼灼電源装置15から
ケーブル14を介してコネクタ受け13に高周波電流を
流すことにより、ジョー8a,8bの間に制御された所
定の周波数の凝固電流または切開電流を流すことによ
り、把持した生体組織を凝固あるいは切開処置を行うこ
とができる。
【0030】なお、小出血部位や微少部分の凝固を行な
う場合にはジョー8a,8bの先端部で生体組織を把持
し、凝固するための通電を行う。ジョー8a,8bの先
端部で処置を行なう場合は小出血部位や微少部分の凝固
に適する。また、血管を含んだ組織のようにしっかりと
した大きな凝固を目的にする場合にはジョー8a,8b
の根本側の把持領域でしっかりと把持し、凝固通電する
ようにする。したがって、処置部3を形成するジョー8
a,8bの先端部側の把持領域と根本側の把持領域と
を、処置の目的あるいは対象部位等の状態に応じて使い
別けることができる。
【0031】また、ジョー8a,8bの先端部分で組織
を把持し、切開電流を通電することにより、凝固要素が
加わった切開を行うことができることに加え、図5に示
すように上記各ジョー8a,8bを開いた状態から切開
電流を通電しつつ各ジョー8a,8bの先端部分を閉じ
ることにより、単純切開も行うことができる。
【0032】したがって、上記のバイポーラ鉗子1は、
微少出血部位に対する凝固、しっかりとした凝固、ジョ
ー8a,8b先端部による凝固要素の加わった切開だけ
でなく、さらに、微小部位の切開、把持、および剥離操
作等の処置を行う際に、所要の処置に応じて他の鉗子と
取替えることなく極めて簡便に行うことができる。
【0033】本実施形態のバイポーラ鉗子1によれば、
この一本のバイポーラ鉗子1だけで、生体組織の凝固
と、切開と、把持と、剥離操作等の各種の処置を行うこ
とができるため、術中に、それぞれの処置に対応した鉗
子に取替える必要がなくなり、医師にとって極めて使い
勝手のよい鉗子となり、手術時間を短縮することできる
などの有用な鉗子を提供できる。
【0034】さらに、切開部19を設けた領域でのジョ
ー8aのブレード部材は図4の(C)に示すようにその
横断面形状が扁平な形状であって、切開部19を設けた
領域でのブレード部は把持回動方向に直角な向きでの幅
(厚さ)が狭い。つまり、切開部19で組織部分を切開
しようとするとき、ブレード部が厚いものであるとすれ
ば、その切開すべき部分以外の周辺組織部まで、切開部
19以外のブレード部分で挟み込んでしまって、なかな
か切り進むことができないことが多いが、本実施形態の
場合では、切開部19を設けたブレード部は薄いもので
あるため、切開部19のみで組織を局所的に切開し、か
つスムーズに切り進めることができる。また、切開部1
9は尖った刃状のものであるため、その刃先に高周波電
流が集中し、効率的に高周波切開することができる。も
ちろん、局所的に凝固させることも可能である。
【0035】切開部19を設けたブレード部材の厚さ、
つまり幅が広いと、切開部19以外の部分でも同時に組
織を挟み込んでしまい、切開部19で能率的に切開また
は凝固することができなくなる現象は組織を把持するジ
ョー8aの回動速度が速い程に起き易いものである。し
かし、本実施形態ではそのような場合でもその現象が起
きない。
【0036】また、鋭利な切開部19以外のジョー8a
のブレード部に組織が当たらず、切開部19で切られた
組織の左右部分がジョー8aを避けて側方へスムーズに
逃げ去るようになるので、ジョー8aの切開部19の前
進動作を阻害しない。切開または凝固しようとする組織
にジョー8aの切開部19のみをスムーズに喰い込ませ
ることができる。このため、所望の部位を局所的に切開
または凝固することができる。また、ジョー8aが切開
または凝固部位の左右の組織部分に対して機械的な干渉
を与えない形状になっているので、ジョー8aの切開部
19で切開または凝固すべき部位の組織がジョー8aに
よって不用に動かされることがない。
【0037】図6は上記処置部3の2つの変形例を示
す。図6の(A)に示す変形例のものによる一対のジョ
ー28a,28bは、把持面の全長にわたって切開部1
9の部分まで鋸歯状部26が形成されたものである。ま
た、図6の(B)に示す変形例による一対のジョー38
a,38bは逆に把持面の全長にわたって上述のような
鋸歯状部を全く設けてない形式のものである。この他の
構成は上述のジョー8a,8bの場合と同様である。
【0038】図6の(A)に示すジョー28a,28b
のものによれば、把持性能が向上し、図6の(B)に示
すジョー38a,38bのものによれば、切開性能が向
上する。この他の作用効果については上述の第1実施形
態の場合と同様である。
【0039】(第2実施形態)図7から図9は第2実施
形態による高周波処置具を示す。本実施形態は、生体組
織をしっかりと把持した状態で高周波を通電しても、生
体組織がジョーに焦付き、あるいは、こびり付くのを防
止するためのものである。
【0040】すなわち、生体組織を十分に凝固するには
組織をしっかりと把持した状態で高周波通電が行われる
必要がある。このため、図10および図11に示すよう
に、各ジョー48a,48bの把持面にセレート49あ
るいは突起を設けることが行われている。そして、欧州
特許公報第0584787号には、このように組織を把
持し、あるいは、牽引時に、血管を含んだ組織を強く把
持しても、組織を挫滅させることなく、しっかりと把持
できるように各ジョーの把持面にセレートを設けた鉗子
が記載されている。
【0041】しかし、このようなセレート49を設けた
ジョー48a,48bで生体組織47を把持した場合に
は、組織が挫滅し易くなるばかりか、その状態で高周波
通電を行うと、セレート49の鋭い形状により、部分的
に電流密度が高まるため、生体組織の焦げ付きあるいは
こびり付き46がジョー48a,48bの表面に形成さ
れ易くなる。
【0042】しかし、上述の欧州特許公報第05847
87号に記載の鉗子は、組織の把持あるいは牽引時に組
織が挫滅することを防止することを目的としたものであ
り、高周波通電の際の組織把持面の焦げ付き、こびり付
きを防止するものではない。
【0043】本実施形態の高周波処置具は、各ジョーの
組織把持面の形状を工夫すること、具体的にはジョーの
組織把持面をエッジ部のない形状に形成することにより
そのような不都合を解消することにある。
【0044】図7に示すように、本実施形態に係わる高
周波処置具としてのバイポーラ鉗子1は、第1実施形態
と同様に、患者の体腔内に挿入される細長い挿入部2
と、挿入部2の先端部に配置され、かつ、生体組織を把
持して凝固または切開するための処置部3と、挿入部2
の基端部に連結された操作部4とを備える。この処置部
3には、導電部材を介して高周波電流が通電され、これ
により、処置部3で把持された生体組織が凝固される。
【0045】挿入部2は、第1実施形態と同様に、回転
自在なシース5を有しており、このシース5内にはロッ
ド7が進退可能に配置されている。ロッド7の先端には
リンク機構10を介して、処置部3を構成する一対のジ
ョー58a,58bが連結されている。これらのジョー
58a,58bは組織を把持する把持部材として機能す
るとともに、把持した組織に高周波電流を流すための電
極として形成される。
【0046】図8に詳細に示すように、リンク機構10
は第1実施形態と同様に、枢支ピン29を介してロッド
7の先端に回転可能に連結された一対のリンク21,2
2を有している。これらのリンク21,22は、枢支ピ
ン23,24を介してジョー58b,58aの基端部に
回動可能に連結されている。したがって、ロッド7が進
退させられると、ジョー58a,58bがピン25を中
心に回動し、処置部3が開閉するようになる。
【0047】また、第1実施形態と同様に、各ジョー5
8a,58bを腕部20に枢支する枢支ピン25と、第
1,第2のリンク21,22を連結する枢支ピン29と
は、例えば絶縁材製のブッシュをその周部に配置し、こ
れらの枢支ピン25,29を通じて電極間が短絡するの
を防止している。
【0048】本実施形態のジョー58a,58bでは図
8の(A)(B)に示すように、その組織把持面60に
は生体組織を確実に把持できるように、複数の突起部が
形成されている。これらの突起部は生体組織がジョーに
焦付き、あるいはこびり付くのを防止するために鋭いエ
ッジ部を形成させてはいない。すなわち、ジョー58
a,58bの生体組織と接触する各組織把持面60はR
状すなわち滑らかな曲面からなる複数の突起部を形成さ
れている。これらの隣接する突起部間の溝は図8の
(A)(B)に示すように、滑らかな曲面で形成される
溝底を有するものであったり、あるいは図9に示すよう
に、平坦面で形成される溝底を有するものに形成するこ
ともできる。いずれの場合にも、処置部3が閉じられた
ときに、突起部と溝とをそれぞれ対向配置させて噛合さ
せるのが好ましい。
【0049】さらに、図7に示すように、ジョー58
a,58bと電気的に接触する導電部材は、第1実施形
態と同様、シース5内を貫通して延び、操作部4に設け
られたコネクタ受け13に接続されている。コネクタ受
け13には高周波焼灼電源装置15から延びるケーブル
14が接続されるようになっている。また、高周波焼灼
電源装置15には、この電源装置15のON/OFFを
行うフットスイッチ16が付設されている。操作部4
は、手で把持できるグリップ6を備え、このグリップ6
には人差し指と中指を掛ける指掛け部6a,6bが設け
られている。さらに、グリップ6には、鉗子操作手段と
してのトリガー17が設けられており、このトリガー1
7は、回動ピン18を介して、グリップ6の上端部に回
動自在に連結されている。このトリガー17には、ロッ
ド7の基端が連結され、さらに、術者が親指を掛ける指
掛け部17aが設けられている。
【0050】(作用)次に、本実施形態のバイポーラ鉗
子1を用いて組織を凝固する場合について説明する。第
1実施形態と同様に、まず、バイポーラ鉗子1のコネク
タ受け13にケーブル14を接続し、バイポーラ鉗子1
と高周波焼灼電源装置15とを電気的に接続する。続い
て、操作部4のトリガー17を図7に示す矢印a方向に
回動させることにより、ロッド7を手元側に後退させ、
リンク機構10を介してジョー58a,58b(処置部
3)を閉じる。この状態で、バイポーラ鉗子1の挿入部
2を患者の体内に挿入し、挿入部2の先端の処置部3を
体内の処置対象組織の近傍位置まで誘導する。
【0051】処置部3が処置対象組織の近傍に位置した
ら、トリガー17を図7に示す矢印b方向に回動させる
ことによってロッド7を前方に移動させ、リンク機構1
0を介してジョー58a,58b(処置部3)を開く。
そして、拡開したジョー58a,58bの間に生体組織
を把持する。
【0052】この状態で、高周波焼灼電源装置15から
ケーブル14を介してコネクタ受け13に高周波電流を
流すことにより、ジョー58a,58b間に所定の周波
数の凝固電流が流れ、生体組織を凝固処置できる。
【0053】なお、図10および図11に示す従来例で
は、生体組織47を把持して通電した場合、図3に示す
ようにセレート突起11における電流密度が高まるた
め、部分的な焼灼が行われ組織の焦げ付き、こびり付き
が生じ易かった。これに対し、本実施形態では、図8お
よび図9に示すようにジョー58a,58bの組織把持
面60は、エッジのない滑らかな突起部を有しているた
め、局所的に電流密度が高まるようなことはない。この
ため、本実施形態の高周波処置具によると、生体組織の
凝固操作において、ジョー58a,58bへの生体組織
の焦げ付き、こびり付きを軽減しつつ、生体組織の凝固
を行うことができる。
【0054】また、ジョー58a,58bの把持面が直
接に接触しない位置で止まるように図示しないストッパ
手段を設けてもよい。
【0055】(第3実施形態)図12から図18は本発
明の第3の実施形態に係る高周波処置具を示す。本実施
形態の高周波処置具は先の挙げた実施形態のものと同様
にバイポーラ鉗子1として構成されており、これは、患
者の体腔内に挿入される細長い挿入部2と、この挿入部
2の先端部に配置され、かつ生体組織を把握して凝固ま
たは切開するための処置部3と、挿入部2の基端部に連
結された操作部4とを備える。
【0056】処置部3は導電部材を組み込んだロッド
(シャフト)7の先端に連結されており、両者は一体的
に組み立てられた処置具ユニット65を構成している。
挿入部2は回転自在なシース5を有しており、このシー
ス5内には上記ロッド7が進退可能に配置されている。
シース5の基端には回転操作つまみ64が固定的に取り
付けられている。そして、回転操作つまみ64により操
作して、挿入部2と、これに組み込んだ処置具ユニット
65を一体的に回転することができるようになってい
る。
【0057】上記処置具ユニット65においてロッド7
の先端には処置部3を構成する一対のジョー8a,8b
がリンク機構10を介して連結されている。一対のジョ
ー8a,8bはその対向する把持面間で生体組織を把持
する把持部材として機能すると共に把持した生体組織に
高周波電流を流す電極としての機能がある。
【0058】図13は図12に示すバイポーラ鉗子1の
挿入部2の先端部付近および処置部3付近を拡大して示
している。ジョー8a,8bはシース5の先端に突き出
すように設けた左右一対の支持用腕部20に取り付けら
れると共にロッド7の先端に連結されている。図13の
(C)に示すように、上側のジョー8aの基端部66の
みが、左右一対の支持用腕部20に枢支ピン67を介し
て直接に枢着されている。また、図13の(D)に示す
ように、下側のジョー8bの基端部68は二股に分かれ
ており、その2つの基端部68の間に上側のジョー8a
の基端部66が挟み込まれる形で配置され、さらに両基
端部66,68はこの両者にわたり架け渡された枢支ピ
ン69を介して枢着されている。枢支ピン69には電気
的絶縁性の保護管70が被嵌されており、この保護管7
0は上側のジョー8aの基端部66に嵌め込まれ、上側
のジョー8aと下側のジョー8bを電気的に絶縁してい
る。
【0059】図13の(E)に示すように、下側のジョ
ー8bの二股に分かれた基端部68にはロッド7の先端
に連結したつなぎ部材71の先端部分が嵌め込まれ、両
者は枢支ピン72によって枢着されている。図13の
(B)に示すように、つなぎ部材71の後端部にはロッ
ド7の内シャフト75の先端部がねじ込まれ、これによ
り、つなぎ部材71はロッド7の内シャフト75に連結
され、かつ電気的に接続している。
【0060】上記ロッド7は、金属製の内シャフト75
と同じく金属製の外パイプ76とを有してなり、外パイ
プ76内に内シャフト75が挿入された構造になってお
り、内シャフト75の外周に樹脂製の絶縁チューブ77
を被せることによって内シャフト75と外パイプ76の
間に絶縁チューブ77が介在し、両者を電気的に絶縁し
ている。
【0061】外パイプ76の先端部には上述した左右一
対の支持用腕部20を形成する金属製で筒状に形成した
先端カバー78が固定的に被嵌して取り付けられてお
り、この先端カバー78は外パイプ76と電気的に接続
している。
【0062】また、図13の(B)(F)(G)に示す
ように、つなぎ部材71の外周部分は別の絶縁カバー7
9によって覆われ、絶縁カバー79によって先端カバー
78や支持用腕部20からつなぎ部材71を電気的に絶
縁している。絶縁カバー79によって覆われたつなぎ部
材71には電気的絶縁性のピン80が埋め込まれてい
る。
【0063】上述したように、上記ロッド7の内シャフ
ト75と外パイプ76は電気的に絶縁された状態にあ
る。そして、内シャフト75は下側のジョー8bに電気
的に接続し、外パイプ76は上側のジョー8aに電気的
に接続するようになっている。
【0064】このような配電を確保するため、ロッド7
の内シャフト75の先端はつなぎ部材71の後端部に接
続し、つなぎ部材71は直接またはピン72を介して下
側のジョー8bに接続している。また、つなぎ部材71
およびピン72は絶縁カバー81によって先端カバー7
8の支持用腕部20から電気的に絶縁されている。絶縁
カバー81は支持用腕部20の内面に付着させられてい
る。この絶縁カバー81は支持用腕部20の上下一杯に
展開して延び、特に、下端部分86は、図13の(C)
に示すように、支持用腕部20の外面まで達するように
屈曲して絶縁沿面距離を極力長くなるようにしている。
このため、絶縁カバー81による電気的絶縁効果が高ま
る。枢支ピン67には保護管85が被嵌されており、こ
の保護管85は軸受け枢着部材の全部にまたがって配置
されている。
【0065】ロッド7の内シャフト75はつなぎ部材7
1から枢支ピン72を介し、あるいは直接に下側のジョ
ー8bに電気的に接続しており、外パイプ76は先端カ
バー78からその左右一対の支持用腕部20および枢支
ピン67を介して上側のジョー8aに電気的に接続して
おり、両導電経路は絶縁チューブ77等の絶縁部材によ
って互いに電気的に接続しないように隔離されている。
【0066】図12に示すように、上記処置具ユニット
65のロッド7は挿入部2から操作部4を突き抜けて操
作部4の後方へ後端部が突き出している。図14に示す
ように、ロッド7の内シャフト75は最後端の第1接続
端子部材91にねじ込み固定されている。外パイプ76
は第2接続端子部材92に導電性の係着用接続管93を
介して接続されている。第1接続端子部材91と第2接
続端子部材92の間には絶縁チューブ77および電気的
絶縁管94が介在している。
【0067】そして、外パイプ76は係着用接続管93
を介して第2接続端子部材92に電気的に接続し、ま
た、内シャフト75は最後端の第1接続端子部材91に
電気的に接続しており、第1接続端子部材91と第2接
続端子部材92の間には絶縁管94が介在して内シャフ
ト75と外パイプ76は電気に絶縁されている。なお、
内シャフト75の外周に被嵌した絶縁チューブ77の先
端は電気的絶縁管94まで達しており、それに接続され
ている。
【0068】図12に示すように、ロッド7の第1接続
端子部材91と第2接続端子部材92に高周波焼灼電源
装置15から延びるケーブル14のコネクタ受け13を
装着することにより給電できるようになる。また、焼灼
電源装置15には切開ぺダル96と凝固ペダル97を有
したフットスイッチ16が設けられている。
【0069】図14に示すように、上記係着用接続管9
3は外パイプ76よりも太い外径のパイプ材によって形
成され、その厚みは外パイプ76よりも充分に大きい。
係着用接続管93の先端部分98に外パイプ76の後端
部分を嵌め込んで外パイプ76が係着用接続管93に連
結されている。第2接続端子部材92の先端部には係着
用接続管93の後端部にねじ込む雄ねじ部99が設けら
れている。
【0070】図14の(B)に示すように、外パイプ7
6の先端部分98が嵌め込まれた係着用接続管93の部
分には複数のピン101が両者にわたり締まり嵌めで埋
め込まれ、外パイプ76と係着用接続管93を強固に連
結している。係着用接続管93の中間部外周には平坦な
切り込みを加えて複数の係止部102が形成されてい
る。この係止部102は処置具ユニット65を挿入部2
に装着したとき、その挿入部2に設けた係止受け部10
3が係止する。これにより、処置具ユニット65と挿入
部2が係合して一体的に回転するように組み合わせられ
る。また、第2接続端子部材92の先端部途中には操作
部4のトリガー17に係止する溝104が設けられてい
て、トリガー17によって上記ロッド7を前後動させる
ようになっている。
【0071】そして、ロッド7がその長手軸に沿って前
後方向に移動されると、リンク機構10により操作され
る各ジョー8a,8bは回動し、先端側部分が開閉する
動作を行なう。すなわち、処置部3が、図12の(A)
に示す閉じた状態と、図12の(B)に示した開いた状
態になる。
【0072】次に、処置部3を構成するジョー8a,8
bの構成について説明する。図15に示すように、上下
のジョー8a,8bの横断面形状は互いに異形なもので
ある。下側のジョー8bは把持面110が平面状で平た
く広く形成されており、その横断面形状は略半円形状の
横に広いものである。
【0073】また、上側のジョー8aの横断面形状は扁
平な形であり、把持するときのジョーの回動方向に直角
な向きでの厚さ(幅)が小さな薄い板状のブレード(刀
身)部材111によって形成されている。ブレード部材
111の把持側端にはくさび状に傾斜面を形成して突出
するように形成した刃先としての切開部19が形成され
ている。また、ブレード部材111のみねの部分112
は半円弧に形成されている。また、ブレード部材111
の横断面形状は、みねの付け根の部分から刃先となる切
開部19の根元まで等しい厚さの薄い形状であり、切込
み方向に細長い形になるように形成されている。この横
断面形状は第1の実施形態の上側のジョー8aの、切開
部19を設けた切開領域部においての形状と同様であ
る。
【0074】また、図13の(B)に示すように、切開
部19を設けた上側のジョー8aのブレード部材111
はその幅が薄い、扁平な形状であって、この形状はその
前後方向の全長にわたり等しく形成されている。しか
し、図18に示すように、上側のジョー8aのブレード
部材111を基端部側の幅が次第に厚くなる形状にした
ものでも良い。
【0075】図15に示すように、上側のジョー8aの
外面には切開部19を除き、絶縁層材113が形成され
ている。絶縁層材113は例えばアルミナコーティング
によって形成される。下側のジョー8bについては絶縁
層材113を設けていない。しかし、第1の実施形態で
の場合のように、その把持面110を除く外面に絶縁層
材を設けるようにしてもよい。
【0076】さらに下側のジョー8bの把持面110に
は、上側のジョー8aの切開部19に対向する領域にわ
たりその切開部19が入り込み得る溝115が形成され
ている。この溝115の横断面形状は略逆三角形状に形
成されている。また、溝115の内面にはアルミナコー
ティング等によって層状の絶縁部116が形成されてい
る。
【0077】溝115の内面に絶縁部116を形成した
ので、上側のジョー8aの切開部19が下側のジョー8
bの溝115に当たっても、上側のジョー8aの金属本
体ではなく、絶縁部116に当たる。このため、上側の
ジョー8aの切開部19が下側のジョー8bの溝115
に当たっても、上側のジョー8aと下側のジョー8bが
電気的に短絡しない。なお、溝115の形状は略逆三角
形状の場合に限らず、図16に示すように、横断面形状
が矩形状に形成したものであってもよい。
【0078】また、図13に示すように、上側のジョー
8aはそのブレード部材111の厚み(幅)が挿入部2
の長手方向全長にわたり等しく形成されているが、下側
のジョー8bは先が細く基端側が広い把持面になってい
る。また、両方のジョー8a,8bとも挿入部2の長手
方向に直線的に延びるように形成した。
【0079】しかし、図17の(A)に示すように、両
方のジョー8a,8bとも湾曲する形状にしてもよい。
図17の(B)はその下側のジョー8bの縦断面図であ
り、図17の(C)は図17の(B)のC−C線に沿う
横断面図である。
【0080】図17の(D)は上側のジョー8aの平面
図であり、図17の(E)は上側のジョー8aの側面図
であり、図17の(F)は図17の(D)のF−F線に
沿う横断面図である。また、図17の(C)に示すよう
に、本実施形態では、溝115に形成する絶縁部116
が把持面110の平坦面のところまで(平坦面の全面ま
では延設されていない)延びて配設されている。
【0081】本実施形態の高周波処置具1で組織を高周
波切開する場合、処置部3のジョー8a,8bの間に組
織を挟み込み、高周波電流を通電する。ジョー8a,8
bの間に流れる高周波電流が切開部19に集中し、組織
を切開する。
【0082】切開部19を設けた領域でのジョー8aの
ブレード部は薄い幅であるため、切開部19で組織部分
を切開しようとするとき、その切開すべき部分以外の周
辺組織部までブレード部分に挟み込んでしまうことが回
避される。鋭利な切開部19以外のジョー8aのブレー
ド部に組織が当たらず、切開部19で切られた組織の左
右部分は順次ジョー8aを避けて側方へスムーズに逃げ
去るようになるので、ジョー8aの切開部19の前進動
作を阻害しない。尖った刃状の切開部19が有効に機能
し、その刃先に高周波電流が集中し、効率的に高周波切
開することができる。したがって、切開または凝固しよ
うとする組織部分のみにジョー8aの切開部19のみを
スムーズに喰い込ませることができるため、所望の部位
を局所的に切開することができる。もちろん、局所的に
凝固させることも可能である。
【0083】なお、本発明は上述の各実施形態に限定さ
れるものではなく、少なくとも以下に列記するような特
徴的事項が得られる。 <付記> 1.体内に挿入可能な挿入部と、挿入部の先端部に配置
され且つ生体組織を把持して凝固または、切開するため
の一対の把持部と、挿入部の基端部に連結され且つ把持
部を開閉操作するための操作部とを具備しており、把持
部に高周波電流が通電され生体組織を凝固、切開する為
の高周波処置具において、少なくとも一方の把持部先端
の一部には把持面上において挿入方向に沿った突起状の
切開部が形成され、把持部は先端方向に向かって先細形
状であり、把持部の根本側には切開部より把持面が幅広
い凝固部が設けられていることを特徴とする高周波処置
具。
【0084】2.上記1項において、切開部の突起形状
は高周波電流を通電することでのみ組織の熱的な切開、
または凝固を行うことができ、高周波通電を行わない状
態では組織が機械的に切開されることが無い形状である
ことを特徴とする高周波処置具。 3.上記1項において、高周波処置具がバイポーラ鉗子
であることを特徴とする高周波処置具。 4.体内に挿入可能な挿入部と、挿入部の先端部に配置
され且つ生体組織を把持して凝固するための一対の把持
部と、挿入部の基端部に連結され且つ把持部を開閉操作
するための操作部とを具備しており、把持部に高周波電
流が通電され生体組織を凝固する為の高周波処置具にお
いて、エッジ部の無い組織把持面形状であることを特徴
とする高周波処置具。
【0085】5.上記4項において、組織把持面はエッ
ジ部の無い突起部で構成されていることを特徴とする高
周波処置具。 6.上記4項において、組織と接触する把持部の組織把
持面における突起部が滑らかな曲面にて構成されている
ことを特徴とする高周波処置具。 7.上記4項において、組織把持面はR形状の突起部と
平面の組み合せで構成されていることを特徴とする高周
波処置具。
【0086】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の高周波処置具によれば、把持面を幅広に形成された凝
固部を根本側に設け、少なくとも一方の把持部が、挿入
方向に沿う突起状切開部を先端側に設けることにより、
極めて簡単な構造でありながらも、生体組織の凝固、切
開、把持、および剥離などの操作を簡便に行うことがで
きる。また、突起状の切開部を設けた領域でのブレード
部材の横断面形状が切込み方向に細長い形になるように
形成したことにより、組織を高周波切開しながら切開部
を局所的な所望の組織部位にスムーズに喰い込ませるこ
とができ、切開しようとする組織部分のみを効率的に高
周波切開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による高周波処置具の説
明図。
【図2】図1に示す高周波処置具の処置部を拡大して示
す斜視図。
【図3】図1に示す高周波処置具の先端部の拡大した側
面図。
【図4】図1に示す高周波処置具の作動を示し、(A)
は処置部を閉じた状態の断面図、(B)は開いた状態を
想像線で示す(A)のB−B線の方向に沿う断面図、
(C)は、(B)のC−C線に沿う断面図。
【図5】図1の高周波処置具で生体組織を単純切開する
状態を示し、(A)はその側面図、(B)は(A)のB
−B線に沿う断面図。
【図6】2つの変形例による処置部の説明図。
【図7】第2実施形態による高周波処置具の図1と同様
な説明図。
【図8】図7の高周波処置具の処置部を拡大して示し、
(A)は側面図、(B)はジョーの一方を示す斜視図、
(C)は(A)のC−C線に沿う断面図。
【図9】図8の処置部の変形例の側面図。
【図10】従来の高周波処置具の先端部の拡大図。
【図11】図10の高周波処置具を用いて組織を凝固す
るときの状態を示す説明図。
【図12】本発明の第3実施形態による高周波処置具の
説明図。
【図13】(A)(B)は図12に示す高周波処置具の
先端部の縦断面図、(C)は(A)のc−c線に沿う断面
図、(D)は(A)のd−d線に沿う断面図、(E)は
(A)のe−e線に沿う断面図、(F)は(A)のf−f線
に沿う断面図、(G)は(A)のg−g線に沿う断面図。
【図14】(A)は図12に示す高周波処置具のロッド
の基端部付近の縦断面図、(B)は(A)のb−b線に
沿う断面図、(C)は(A)のc−c線に沿う断面図。
【図15】(A)は図12に示す高周波処置具の処置部
の開いた状態での横断面図、(B)は同じくその処置部
の閉じた状態での横断面図。
【図16】(A)は図12に示す高周波処置具の処置部
の変形例の開いた状態での横断面図、(B)は同じくそ
の処置部の閉じた状態での横断面図。
【図17】図12に示す高周波処置具の処置部の各種変
形例の説明図。
【図18】図12に示す高周波処置具の処置部の変形例
の縦断面図。
【符号の説明】
1…バイポーラ鉗子、2…挿入部、3…処置部、4…操
作部、8a,8b…ジョー(把持部)、19…突起状切
開部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月19日(2001.6.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
体内に挿入可能な挿入部と、この挿入部の先端部に配置
され、互いに対向し、生体組織を把持するための一対の
ジョーと、上記挿入部の基端部に連結され、高周波電流
を通電し上記生体組織の凝固と切開との少なくとも一方
の処置を行うために、上記一対のジョーを開閉操作する
操作部とを備える高周波処置具において、上記一対のジ
ョーの根本側領域に配置され、幅広状の凝固部と、上記
一対のジョーの先端側領域に配置され、挿入方向に沿っ
て刃先が長い突起状の切開部を設けたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項2に係る発明は、切開部が、横断面
形状が切り込み方向に細長い形になるように形成したこ
とを特徴とする請求項1に記載の高周波処置具である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項3に係る発明は、挿入部と上記一対
のジョーとが、リンク機構を介して連結されていること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の高周波処
置具である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に挿入可能な挿入部と、挿入部の先
    端部に配置され、互いに対向する把持面を有し、その把
    持面間で生体組織を把持する一対のジョーと、挿入部の
    基端部に連結され、かつ上記一対のジョーを開閉操作す
    るための操作部とを具備し、上記一対のジョーに高周波
    電流を通電して生体組織の凝固と切開との少なくとも一
    方の処置を行う高周波処置具であって、 上記一対のジョーは根本側領域においてのそれぞれの把
    持面を幅広に形成した凝固部を設け、先端側領域におい
    ての少なくとも一方のジョーは挿入方向に沿って刃先が
    長い突起状の切開部を設けたことを特徴とする高周波処
    置具。
  2. 【請求項2】 体内に挿入可能な挿入部と、挿入部の先
    端部に配置され、互いに対向する把持面を有し、その把
    持面間で生体組織を把持する一対のジョーと、挿入部の
    基端部に連結され、かつ上記一対のジョーを開閉操作す
    るための操作部とを具備し、上記一対のジョーに高周波
    電流を通電して生体組織の凝固と切開との少なくとも一
    方の処置を行う高周波処置具であって、 上記一対のジョーは根本側領域においてのそれぞれの把
    持面を幅広に形成した凝固部を設け、先端側領域におい
    ての少なくとも一方のジョーは挿入方向に沿って刃先が
    長い突起状の切開部を設け、上記切開部を設けた領域で
    そのブレード部材の横断面形状が切込み方向に細長い形
    になるように形成したことを特徴とする高周波処置具。
  3. 【請求項3】 体内に挿入可能な挿入部と、挿入部の先
    端部に配置され、互いに対向する把持面を有し、その把
    持面間で生体組織を把持する一対のジョーと、挿入部の
    基端部に連結され、かつ上記一対のジョーを開閉操作す
    るための操作部とを具備し、上記一対のジョーに高周波
    電流を通電して生体組織の凝固と切開との少なくとも一
    方の処置を行う高周波処置具であって、 上記一対のジョーの一方は一対のジョーで把持する組織
    を受ける把持面を形成し、他方のジョーは挿入方向に沿
    って刃先が長い突起状の切開部を上記把持面に対向して
    設けると共に上記切開部を設けた領域でそのブレード部
    材の横断面形状が切込み方向に細長い形になるように形
    成したことを特徴とする高周波処置具。
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