JP2003175053A - 高周波処置具 - Google Patents

高周波処置具

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JP2003175053A
JP2003175053A JP2001377606A JP2001377606A JP2003175053A JP 2003175053 A JP2003175053 A JP 2003175053A JP 2001377606 A JP2001377606 A JP 2001377606A JP 2001377606 A JP2001377606 A JP 2001377606A JP 2003175053 A JP2003175053 A JP 2003175053A
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tissue
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Koji Yamauchi
幸治 山内
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、極めて簡単な構造でありながら、生
体組織の凝固及び切開を簡便な操作で処置することがで
き、操作性が向上し、また、凝固能力を高めた高周波処
置具を提供することにある。 【解決手段】本発明は、体内に挿入可能な挿入部に開閉
自在な一対のジョーを配設し、能動電極部を備えた第1
のジョー10aの把持面と、対向電極部を備えた第2の
ジョー10bの把持面とを向き合わせて、上記一対のジ
ョー10a,10bを操作部4で開閉操作するようにし
た高周波処置具であって、上記能動電極部63は突起状
に形成され、上記第1のジョー10aは上記能動電極部
63を除く外面に電気的絶縁部64を設け、かつ上記能
動電極部63の一部に実質的に平坦な電極部65を形成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波エネルギを
利用した外科手術用高周波処置具に係り、特に内視鏡下
の外科手術に有用な高周波処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡下の外科手術に用いられる処置具
として、生体組織の切開または凝固等の高周波処置を行
う高周波処置具が知られている。この種の高周波処置具
にあって、一対のジョーを備え、ジョーそれぞれに高周
波通電用の電極を配設し、一対のジョーで把持した生体
組織を高周波エネルギーにより所要の処置を行うように
したものはいわゆるバイポーラ鉗子と呼ばれ、血管の止
血あるいは卵管の閉塞等を目的として、患者の処置対象
の生体組織を凝固したり、その凝固した生体組織を切開
したりする場合に使用されてきた。
【0003】従来のバイポーラ鉗子としては、特開平1
0−199号公報に提案されたものがある。このバイポ
ーラ鉗子は、軸回りに回転自在な第1の電極部材と、こ
れに対向する第2の電極部材を備え、第1の電極部材は
その軸回りの周面に切開用エッジを形成した切開電極面
部と広い面積を持った凝固電極面部を別々に形成してあ
り、使用する切開電極面部または凝固電極面部のいずれ
かを選択し、第1の電極部材を軸回りに回転することに
より選択した電極面部を第2の電極に向けて使用する。
従って、組織を切開する場合と組織を凝固する場合では
使用する電極面部のいずれかを選択する必要があり、そ
のため、第1の電極部材を軸回りに回転する特別な操作
を必ず行なっていた。
【0004】また、これとは別形式のバイポーラ鉗子と
して、一対のジョーの組織把持部の前後領域に分けて、
組織を切開する切開部位と、組織を凝固する把持部位を
配置したものも知られている。この形式のバイポーラ鉗
子は異なる場所に別々に形成した部位で切開と凝固を別
個に行なうようにしたので、組織を切開する場合と組織
を凝固する場合では組織を把持し直さなければならなか
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者のバイポーラ鉗子
にあっては、同じ器具で切開と凝固の双方の処置を行う
ことができるが、組織を切開する場合と組織を凝固する
場合では、第1の電極部材を軸回りに回転して向きを変
える操作が必要であり、その設定変更作業が面倒であ
り、操作性が悪かった。また、後者のバイポーラ鉗子に
あっても、組織を切開する部位と組織を凝固する部位が
機能的に完全に分かれているため、組織を切開するとき
と凝固するときとでは組織を把持し直す作業を行なわな
ければならず、その作業が面倒であり、操作性が悪かっ
た。
【0006】本発明は、上述の事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、極めて簡単な構造で
ありながら生体組織の凝固や切開等の処置を簡便な操作
で行なうことができると共に凝固能力を高めた高周波処
置具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
体内に挿入可能な挿入部に開閉自在な一対のジョーを配
設し、能動電極部を備えた第1のジョーの把持面と、対
向電極部を備えた第2のジョーの把持面とを向き合わせ
て、上記一対のジョーを操作部で開閉操作するようにし
た高周波処置具であって、上記能動電極部は突起状に形
成され、上記第1のジョーは上記能動電極部を除く外面
に電気的絶縁部を設け、かつ、上記能動電極部の一部に
実質的に平坦な電極部を形成したことを特徴とする高周
波処置具である。請求項2に係る発明は、第1のジョー
は突起状の能動電極部の部分を含め、導電部材で一体に
形成し、この導電部材の外周面に電気的絶縁部を形成し
たことを特徴とする請求項1に記載の高周波処置具であ
る。請求項3に係る発明は、実質的に平坦な電極部は能
動電極部の突起の傾斜より緩やかな斜面を形成してなる
膨出部を有することを特徴とする請求項1、または請求
項2に記載の高周波処置具である。請求項4に係る発明
は、第2のジョーの把持面には能動電極部の先端が当る
部位に電気的絶縁部を形成し、能動電極部と対向電極部
の短絡を防止するようにしたことを特徴とする請求項
1、請求項2、または請求項3に記載の高周波処置具で
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係る高周波
処置具について図1から図9を参照して説明する。本実
施形態の高周波処置具はバイポーラ鉗子1として構成さ
れたものである。
【0009】バイポーラ鉗子1は、患者の体腔内に挿入
される細長い挿入部2と、この挿入部2の先端部に配置
され、かつ生体組織を把握して凝固または切開等の処置
を行なうための処置部3と、挿入部2の基端部に連結さ
れた操作部4とを備える。
【0010】操作部4には固定ハンドル6aとトリガー
ハンドル7が設けられていて、トリガーハンドル7を回
動することにより上記処置部3を開閉操作するようにな
っている。上記処置部3は導電部材を組み込んだロッド
(シャフト)7の先端に連結されており、処置部3とロ
ッド7は一体的に組み立てられた処置具ユニット8を構
成する。
【0011】挿入部2は回転自在なシース5を備え、こ
のシース5内には上記ロッド7が進退可能に配置されて
いる。シース5の基端には回転操作つまみ9が取り付け
られていて、この回転操作つまみ9を用いて、挿入部2
と、これに組み込んだ処置具ユニット8を一体的に回転
する操作を行なうことができるようになっている。
【0012】上記処置具ユニット8のロッド7の先端に
はリンク機構11を介して上記処置部3を構成する一対
のジョー10a,10bが連結されている。一対のジョ
ー10a,10bはその対向する把持面間で生体組織を
把持する把持部材として機能すると共に、これに把持し
た生体組織に高周波電流を流すための電極を含む。本実
施形態では金属等の導電性一体部材によって形成されて
いる。
【0013】図2に示すように、バイポーラ鉗子1の処
置部3を構成する一対のジョー10a,10bはシース
5の先端から突き出すように設けた左右一対の支持用腕
部20に軸支されると共に基端部分が上記リンク機構1
1を介してロッド7の先端に連結されている。すなわ
ち、図2の(C)に示すように、上側のジョー10aの
基端部22は枢支ピン23を介して左右一対の支持用腕
部20に直接的に枢着されている。また、図2の(D)
に示すように、下側のジョー10bの基端部24は二股
に分かれ、その2つの部分間に上側のジョー10aの基
端部22が挟み込まれる形で配置され、さらに両基端部
22,24はこの両者にわたり架け渡された枢支ピン2
5を介して枢着されている。また、枢支ピン25には電
気的絶縁性の保護管27が被嵌されており、この保護管
27は上側のジョー10aの基端部22内に嵌め込ま
れ、上側のジョー10aと下側のジョー10bを電気的
に絶縁している。両基端部22,24は絶縁スペーサ2
6によっても電気的に絶縁している。図2の(E)に示
すように、下側のジョー10bの二股に分かれた基端部
24にはロッド7の先端に連結したつなぎ部材28の先
端部分が嵌め込まれ、両者は枢支ピン29によって枢着
されている。また、図2の(B)に示すように、つなぎ
部材28の後端部にはロッド7の内シャフト31の先端
部がねじ込まれ、これによって、つなぎ部材28はロッ
ド7の内シャフト31に連結され、かつ内シャフト31
に電気的に接続している。
【0014】上記ロッド7は、金属製の内シャフト31
と同じく金属製の外パイプ32を有してなり、外パイプ
32内に内シャフト31を挿入した構造になっている。
内シャフト31の外周に樹脂製の絶縁チューブ33を被
せることによって内シャフト31と外パイプ32の間に
絶縁チューブ33が介在し、内シャフト31と外パイプ
32の両者を電気的に絶縁している。外パイプ32の先
端部には上述した左右一対の支持用腕部20を形成する
金属製で筒状に形成した先端カバー34が固定的に被嵌
して取り付けられ、この先端カバー34は外パイプ32
と電気的に接続している。
【0015】また、図2の(B)(F)(G)に示すよ
うに、つなぎ部材28の外周部分は別の絶縁カバー35
によって覆われ、この絶縁カバー35によって先端カバ
ー34や支持用腕部20からつなぎ部材28を電気的に
絶縁している。絶縁カバー35によって覆われたつなぎ
部材28には電気的絶縁性のピン36が埋め込まれてい
る。
【0016】上記ロッド7の内シャフト31と外パイプ
32は電気的に絶縁された状態にあり、その内シャフト
31は下側のジョー10bに電気的に接続し、外パイプ
32は上側のジョー10aに電気的に接続するようにな
っている。このような配電を確保するため、ロッド7の
内シャフト31の先端はつなぎ部材28の後端部に接続
し、つなぎ部材28は直接またはピン29を介して下側
のジョー10bに接続している。つなぎ部材28および
ピン29は絶縁カバー37によって先端カバー34の支
持用腕部20から電気的に絶縁されている。絶縁カバー
37は支持用腕部20の内面に付着させられている。こ
の絶縁カバー37は支持用腕部20の上下一杯に展開し
て延び、図2の(C)に示すように、特に下端部分38
は支持用腕部20の外面まで達するように屈曲して絶縁
沿面距離を極力長くなるようにしている。このため、絶
縁カバー37による電気的絶縁効果が高まる。枢支ピン
23には保護管39が被嵌されており、この保護管39
は軸受け枢着部材全部に跨って配置されている。
【0017】そして、ロッド7の内シャフト31はつな
ぎ部材28から枢支ピン29を介しあるいは直接に下側
のジョー10bに電気的に接続しており、外パイプ32
は先端カバー34からその左右一対の支持用腕部20お
よび枢支ピン23を介して上側のジョー10aに電気的
に接続しており、両導電経路は絶縁チューブ33等の絶
縁部材によって互いに電気的に接続しないように隔離さ
れている。
【0018】図1に示すように、上記処置具ユニット8
のロッド7は挿入部2から操作部4を突き抜けて操作部
4の後方へ延び、その後端部が外へ突き出している。ロ
ッド7の後端部には上側のジョー10aと下側のジョー
10bに対してそれぞれ個別的に電気的に接続される第
1接続端子部材41と第2接続端子部材42が形成され
ている。そして、ロッド7の後端部には高周波焼灼電源
装置43から延びるケーブル44のコネクタ45が装着
され、処置部3に高周波電流を給電できるようになって
いる。上記焼灼電源装置43には切開ぺダル46と凝固
ペダル47を有したフットスイッチ48が設けられてい
る。そして、切開ぺダル46を操作することにより高周
波焼灼電源装置43を制御し、切開に適した高周波電流
を給電でき、また、凝固ペダル47を操作することによ
り高周波焼灼電源装置43を制御し、凝固に適した高周
波電流を給電できる。また、処置部3への給電のオン・
オフ操作もできる。
【0019】一方、操作部4には処置具ユニット8を挿
入部2に装着したとき、その挿入部2に設けた係止受け
部にロッド7の外パイプ32が係止する機構が組み込ま
れている。これにより、処置具ユニット8と挿入部2が
係合して両者が一体的に回転するように組み合わせられ
る。また、ロッド7の外パイプ32の先端部途中には操
作部4のトリガーハンドル6bに係止する溝52が設け
られていて、トリガーハンドル6bを図1の(A)に示
すa‐b方向に回動操作することによって、上記ロッド
7を前後動させることができる。ロッド7がその長手軸
に沿って前後方向に移動されると、リンク機構11によ
り操作される各ジョー10a,10bは回動し、先端側
部分が開閉する動作を行なう。すなわち、処置部3は図
1の(A)に示す閉じた状態と、図1の(B)に示した
開いた状態に操作できる。
【0020】次に、図2乃至図5を参照して、処置部3
を構成するジョー10a,10bの構成について説明す
る。上下のジョー10a,10bはいずれも導電性の材
料、例えば金属製の部材で形成されている。図2の
(B)に示すように、上下のジョー10a,10bはい
ずれも上から見て右側に膨らむ湾曲する形状で形成され
ている。
【0021】図4に示すように、下側のジョー10bの
把持面61はその全長にわたり平面状で平たく形成され
ており、この把持面61の幅(ジョーの回動方向に直角
な向きでの厚さ)は基端側程広く、先端側の幅に比べて
幅が左右に次第に広がっている。上側のジョー10aは
その全長にわたり横幅が下側のジョー10bの幅に比べ
て狭く形成されているが、先端部分においては下側のジ
ョー10bの幅に略一致する。また、上下のジョー10
a,10bの幅は全体的に先細りの長い形になってい
る。上下のジョー10a,10bの高さも先端側程小さ
くして細くする形状が望ましい。
【0022】図4の(A)で示すように、上側のジョー
10aの把持面62はくさび状に突き出して両刃形状の
能動電極部63が形成されている。能動電極部63の突
起部はその先端エッジがジョー10aの前後長手方向に
沿って連続する畝形状のものである。また、能動電極部
63の横断面形状は三角形状であるが、台形や円弧状の
ものであっても良い。
【0023】上側のジョー10aの峰の部分はその断面
形状が半円弧に形成されている。上側のジョー10aの
外面には能動電極部63の部分を除き、全体にわたり絶
縁層材64が形成され、絶縁層材64で覆われ、外面が
電気的に絶縁されている。外面部は導電性であっても能
動電極部63に対して電気的に絶縁されていれば、それ
でもよい。上記絶縁層材64は例えばアルミナをコーテ
ィングすることによって形成される。すなわち、上側の
ジョー10aは把持面62に形成した能動電極部63を
除き、外周が電気的絶縁がなされている。ただし、後述
する露出電極部69を設ける場合はその部分は別であ
る。
【0024】上側のジョー10aの把持面62によって
形成される能動電極部63の先端部分は略平らに形成さ
れた平坦電極部65として形成されている。この平坦電
極部65は完全に平である必要がなく、例えば、本来の
能動電極部63の突起の傾斜より緩やかな斜面を形成し
てなる膨出部であっても良い。図4の(B)に示すもの
は実際の平坦電極部65の断面形状が僅かに中央が突き
出た山形の形状であるが、このような形状であっても機
能的には実質的な平坦電極部65を構成するものであ
る。
【0025】さらに、下側のジョー10bの把持面61
には上側のジョー10aの能動電極部63に向き合う中
央領域にはその全長にわたり前後方向にアルミナコーテ
ィング等によって層状に形成した絶縁部67が設けられ
ている。この絶縁部67は上下のジョー10a,10b
が閉じた際、両ジョー10a,10bが短絡することを
防止する。従って、下側のジョー10bは把持面61に
おいて絶縁部67の両側に残る左右一対の露出部分が受
動電極部68となる。尚、下側のジョー10bの外周面
にもその把持面61の部分を除き、絶縁層材を設けるよ
うにしてもよい(図示せず)。
【0026】図4の(B)及び図5に示すように、上側
のジョー10aの先端右側面部には上記絶縁層材64を
形成せず、または除去することにより露出電極部69a
が部分的に形成されている。下側のジョー10bの右側
面部はこれの露出電極部69bとなっている。上下のジ
ョー10a,10bの湾曲突き出し側に位置する側面に
各露出電極部69a,69bを形成する方が使い勝手が
良い。また、上側のジョー10aの露出電極部69aは
先端から中間部まで或いは基端部まで露出形成しても良
い。
【0027】次に、この高周波処置具を使用する際の作
用について説明する。まず、組織を切開する処置を行な
う場合、処置部3のジョー10a,10bの間のいずれ
の領域に組織60を挟み込んでも処置できるが、主に切
開する目的の処置を行なう場合には先端の平坦電極部6
5を除く、能動電極部63の領域に組織を挟み込んで処
置することが望ましい。すなわち、図6の(A)に示す
ように、ジョー10a,10bの間に組織60を挟み込
んで、切開用高周波電流を通電すると、その高周波電流
が能動電極部63の部分から集中して組織60に加わ
り、ジョー10a,10bの間の組織に流れる高周波電
流で組織60を切開する。また、通常は切開と同時に凝
固も行なわれる。
【0028】ここで、能動電極部63側のジョー10a
はその能動電極部63の部分を除き、外周が絶縁層材6
4によって電気的絶縁されているので、能動電極部63
以外の部分から高周波電流が漏れ出さない。特に、図6
の(A)に示すように、卵管等のような比較的太い組織
60のような場合は能動電極部63以外の部分まで組織
60が回り込んで接触するが、基本的に能動電極部63
以外の外周が電気的絶縁されているので、不要な領域に
高周波電流が漏れ出さず、能動電極部63に高周波電流
を集中させ、効率よく組織60を切開することができ
る。また、図6の(A)に示すように、薄いまたは細い
組織60の場合は能動電極部63の突き出した先端部分
で挟み込めるので、その能動電極部63の先端部分に高
周波電流が集中して効率よく組織を切開することができ
る。
【0029】もちろん、この処置を行なう場合、上述し
たように処置部3のジョー10a,10bの間に凝固用
高周波電流を通電すると、挟み込んだ組織60を切開で
はなく、凝固することができる。また、上側のジョー1
0aはその能動電極部63の部分を除き、その外周部分
が絶縁層材64によって電気的絶縁されているので、高
周波電流の制御または把持速度を調整するなどにより切
開と凝固を合わせた種々態様の処置を行なうこともでき
る。つまり、スイッチ操作または把持速度を調整するよ
うな簡便な操作でジョー10a,10bの同じ位置に挟
み込んだ組織60をそのまま切開及び凝固することがで
きる。
【0030】一方、切開または凝固する場合であっても
特に凝固能力を高めて処置したい場合があるが、この場
合にはジョー10a,10bの先端部分で組織60を把
持して処置するようにする。つまり、図7で示すよう
に、下側のジョー10bの受動電極部68と、上側のジ
ョー10aの能動電極部63における平坦電極部65と
の間で組織60を把持し、高周波電流を流せば、その制
御等により切開及び凝固等の処置を行なうことができ
る。上記能動電極部63は略平らに形成された平坦電極
部65となっているので、広い面積で組織60を把持し
てそこに高周波電流を流すことができると共に、能動電
極部63を設けたジョー10aの外周が絶縁層材64に
よって電気的絶縁されているのでその能動電極部63以
外の部分から高周波電流が漏れ出さないため、効率よく
組織60を凝固することができる。特に、図7に示すよ
うに、卵管等のような比較的太い組織60の場合には能
動電極部63以外の部分まで組織60が回り込んで接触
する場合において、不要な領域に高周波電流が漏れ出さ
ず、能動電極部63に高周波電流を集中させ、効率よく
組織を凝固することができる。尚、この処置の場合、図
9で示すように、上側のジョー10aの側面に設ける露
出電極部69をなくしたものとすれば、より効率的に組
織を凝固することができるようになる。
【0031】以上の如く、この高周波処置具によれば、
組織60をはさみ直しすることなく、生体組織の凝固及
び切開等の処置を迅速に行うことができ、操作性が向上
する。また、平坦電極部65の部分を利用すれば、併せ
て凝固能力を高めた処置を簡便で迅速に行なうことがで
きる。
【0032】また、組織面を広く凝固したい場合には図
8に示すように、処置部3のジョー10a,10bを開
き、上側のジョー10aの先端側面部に設けた電極露出
部69aと、下側のジョー10bの側面の露出電極部6
9bを組織に当て凝固電流を通電することにより、組織
面部を広い範囲で凝固することができる。なお、本発明
は上述の各実施形態に限定されるものではない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、極
めて簡単な構造でありながら、生体組織の凝固や切開等
の処置を簡便な操作で行なうことができ、操作性が向上
した高周波処置具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による高周波処置具を示
し、(A)はその高周波処置具全体の説明図、(B)は
その高周波処置具の処置部の側面図、(C)は高周波焼
灼電源装置の説明図である。
【図2】(A)(B)は上記高周波処置具の先端部の縦
断面図、(C)は(A)のc−c線に沿う断面図、(D)
は(A)のd−d線に沿う断面図、(E)は(A)のe−e
線に沿う断面図、(F)は(A)のf−f線に沿う断面
図、(G)は(A)のg−g線に沿う断面図である。
【図3】上記高周波処置具の処置部の開いた状態での斜
視図である。
【図4】(A)は図3のA−A線に沿う高周波処置具の
開いた状態での処置部の横断面図、(B)は図3のB−
B線に沿う高周波処置具の開いた状態での処置部の横断
面図である。
【図5】上記高周波処置具の閉じた状態での処置部の右
側面図である。
【図6】上記高周波処置具の使用状態における処置部の
基端部付近の横断面図である。
【図7】上記高周波処置具の使用状態における処置部の
先端部付近の横断面図である。
【図8】上記高周波処置具の他の使用状態の説明図であ
る。
【図9】上記高周波処置具の使用状態における処置部の
先端部付近の横断面図である。
【符号の説明】
1…バイポーラ鉗子 2…挿入部 4…操作部 7…ロッド 8…処置具ユニット 10a…ジョー 10b…ジョー 60…組織 63…能動電極部 64…絶縁層材 65…平坦電極部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に挿入可能な挿入部に開閉自在な一
    対のジョーを配設し、能動電極部を備えた第1のジョー
    の把持面と、対向電極部を備えた第2のジョーの把持面
    とを向き合わせて、上記一対のジョーを操作部で開閉操
    作するようにした高周波処置具であって、 上記能動電極部は突起状に形成され、上記第1のジョー
    は上記能動電極部を除く外面に電気的絶縁部を設け、か
    つ、上記能動電極部の一部に実質的に平坦な電極部を形
    成したことを特徴とする高周波処置具。
  2. 【請求項2】 第1のジョーは突起状の能動電極部の部
    分を含め、導電部材で一体に形成し、この導電部材の外
    周面に電気的絶縁部を形成したことを特徴とする請求項
    1に記載の高周波処置具。
  3. 【請求項3】 実質的に平坦な電極部は能動電極部の突
    起の傾斜より緩やかな斜面を形成してなる膨出部を有す
    ることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の
    高周波処置具。
  4. 【請求項4】 第2のジョーの把持面には能動電極部の
    先端が当る部位に電気的絶縁部を形成し、能動電極部と
    対向電極部の短絡を防止するようにしたことを特徴とす
    る請求項1、請求項2、または請求項3に記載の高周波
    処置具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016009704A1 (ja) * 2014-07-15 2016-01-21 株式会社Jimro 医療用処置具
WO2016080147A1 (ja) * 2014-11-18 2016-05-26 オリンパス株式会社 処置具及び処置システム
CN110432983A (zh) * 2019-09-05 2019-11-12 成都美创医疗科技股份有限公司 一种电极钳组件
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