JP2002078653A - 掃除機用の紙パック - Google Patents

掃除機用の紙パック

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JP2002078653A
JP2002078653A JP2000372898A JP2000372898A JP2002078653A JP 2002078653 A JP2002078653 A JP 2002078653A JP 2000372898 A JP2000372898 A JP 2000372898A JP 2000372898 A JP2000372898 A JP 2000372898A JP 2002078653 A JP2002078653 A JP 2002078653A
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vacuum cleaner
pack body
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JP2000372898A
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Kenichi Iizumi
謙一 飯住
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Original Assignee
OSHITANI SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 掃除機のコンパクト化に寄与することができ
るとともに、集塵効率の低下が生じ難い掃除機用の紙パ
ックを提供する。 【解決手段】 集塵用の濾紙からなるパック本体2と、
このパック本体2に付設された、中央部に貫通孔32を
有する厚紙製の口紙板3とからなり、この口紙板3を掃
除機内の被装着位置に嵌め込むことによってパック本体
2が掃除機内に装着されるように構成された掃除機用の
紙パック1であって、上記パック本体2は、萎ませるこ
とにより上記口紙板3に積層された状態になる一方、膨
らませることにより直方体状になるように上記濾紙が折
り畳まれて紙パック1が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掃除機が吸引した
汚染空気から塵埃を濾過するために用いる掃除機用の紙
パックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図9に示すような掃除機用の紙パ
ック100が知られている。この紙パック100は、長
尺の濾紙が巻き取られた濾紙ロールから濾紙を引き出し
ながら幅方向の両縁部を互いに貼着して長尺円筒体をつ
くり、この長尺円筒体の対向面に凹没した長手方向に延
びる襞を形成させた上で所定の長さ寸法で裁断しながら
裁断部分を糊付けすることによって袋体とし、この袋体
の頂面に空気導入孔を穿設するとともに、この部分に貫
通孔を有する厚紙製の口紙板を貼着することによって形
成されている。
【0003】このようにして製造された紙パック100
は、膨らませた状態で正面視が菱形を呈したパック本体
110と、このパック本体110の中央部上面に貼設さ
れた厚紙製の口紙板120とを備えた構造となる。
【0004】パック本体110の長手方向の両側部には
開口を糊付けで閉止した糊付け部111が形成されてい
るとともに、パック本体110の上面には空気導入孔1
12が穿設されている一方、上記口紙板120には空気
導入孔112に対応した貫通孔121が穿設され、口紙
板120がパック本体110に貼着された状態でこれら
貫通孔121および空気導入孔112を介して塵埃を含
んだ汚染空気がパック本体110内に導入されるように
なっている。そして、パック本体110内に導入された
汚染空気は、その中に含まれた塵埃がパック本体110
内に捕捉されることによって清浄化され、清浄空気とな
ってパック本体110を透過し、外部に導出されるよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のような紙パック100は、その形状が菱形になってい
ることから、それを掃除機300内に装着し得るように
しようとすれば、図10に示すように、紙パック100
の左右端部間の長さ寸法と同上下端部間の高さ寸法とを
有する紙パック装着空間301を掃除機300内に確保
しなければならず、場所が取られて掃除機300のコン
パクト化を図ることが困難になるという問題点を有して
いた。
【0006】また、パック本体110の幅方向の両側部
に形成された襞部112(図9)は、パック本体110
を膨らませた状態で、折り癖の付けられた側壁部分の折
れ角度αが糊付け部111に近づくに従って漸減してい
き、糊付け部111に当接した位置では「0°」になっ
ている。従って、ファン302の駆動で通風路303を
通ってパック本体110内に導入された汚染空気中の塵
埃は、空気がパック本体110を透過するに際してパッ
ク本体110の裏側に捕捉されることになるが、パック
本体110の糊付け部111近傍は上記折れ角度αが小
さいことに起因した塵埃の堆積で閉塞し易く、これによ
ってパック本体110の濾過面積が小さくなり、紙パッ
ク100の集塵能力が短時間で低くなるという問題点を
有していた。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、掃除機のコンパクト化に寄
与することができるとともに、集塵効率の低下が生じ難
い掃除機用の紙パックを提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
集塵用の濾紙からなるパック本体と、このパック本体に
付設された、中央部に貫通孔を有する厚紙製の口紙板と
からなり、上記口紙板を掃除機内の被装着位置に嵌め込
むことによってパック本体が掃除機内に装着されるよう
に構成された掃除機用の紙パックであって、上記パック
本体は、萎ませることにより上記口紙板に積層された状
態になる一方、膨らませることにより直方体状になるよ
うに上記濾紙が折り畳まれて形成されていることを特徴
とするものである。
【0009】この発明によれば、濾紙を折り畳むことに
よって形成されたパック本体は膨らませた状態で直方体
状になるため、従来の菱形状のものに比べて掃除機内の
装着空間を同じ容量とすれば、パック本体の容量を大き
くすることが可能になる一方、パック本体の容量を従来
のものと同一にすれば、掃除機内の装着空間を小さくす
ることが可能であり、掃除機のコンパクト化が実現す
る。
【0010】また、従来の菱形状のパック本体では、菱
形の左右の狭まった部分に塵埃が多く捕捉され、これに
よる濾紙の目詰まりで集塵効率の低下が迅速に起こると
いう不都合が存在するが、この発明のパック本体は、内
部に狭まった部分が存在しないため、濾紙の部分的な目
詰まりが起こらない。従って、バッグ本体の内面に塵埃
が均等に堆積するため、急激な集塵効率の低下は生じ
ず、これによって紙パックは寿命が長くなる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記パック本体は、濾紙を裁断して得た展
開紙を互いに平行な所定本数の折り目で山折りに折り畳
んで両側部を貼着することにより角筒を形成し、この角
筒の両開口を閉止するように開口側の展開紙を折り込ん
で貼着することによって形成され、上記口紙板が貼着さ
れるパック本体の一面には上記貫通孔に対応した空気導
入孔が穿設されていることを特徴とするものである。
【0012】この発明によれば、折り目を工夫すること
によって、濾紙を複雑に裁断して形成された展開紙を採
用することなく、直方体状のパック本体をつくることが
可能になる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、上記口紙板が貼着されている面以外の面
で、かつ、上記角筒の端部の折込みを有する面に、濾紙
からなる補強紙が貼着されていることを特徴とするもの
である。
【0014】この発明によれば、角筒の端部の折り込み
部分にたとえ隙間が形成されても、補強紙が貼着される
ことによりこの隙間が閉止され、これによって汚染空気
が上記隙間から漏れ出る不都合が確実に回避される。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の発明において、上記紙パック本体の底
部には摘み突起が設けられていることを特徴とするもの
である。
【0016】この発明によれば、バック本体が折り畳ま
れた状態で、一方の手で口紙板を把持するとともに、他
方の手でバック本体の摘み突起を摘まんで引くことによ
り、パック本体は容易に直方体状に開くことが可能にな
る。従って、紙パックを掃除機に装着する直前に摘み突
起を摘まんで直方体状にしておくことにより、パック本
体は掃除機の紙パック装着空間の周壁に直ちに密着した
状態にすることが可能になり、折り畳まれた状態で紙パ
ックが紙パック装着空間に装着された場合には、掃除機
が空気を吸引したときであっても完全に膨らまず、これ
によって集塵効率が低下するような不都合が確実に防止
される。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る紙パックの
第1実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、パック本
体が膨らまされた状態、(ロ)はパック本体が萎まされ
た状態をそれぞれ示している。この図に示すように、紙
パック1は、立方体状のパック本体2と、このパック本
体2の上面に貼着された口紙板3とからなる基本構成を
有している。上記パック本体2は、所定の展開形状に裁
断された濾紙(展開紙)を予め設定された折り線に沿っ
て折り込み、必要個所を接着剤で貼着することによって
形成されている。
【0018】かかるパック本体2は、それぞれ正方形状
を呈した4枚の側壁21と、底部の開口を閉止する底板
22と、各側壁21の上縁部間に架設された天板23と
からなっている。天板23には、塵埃で汚染した汚染空
気を導入するための空気導入孔24が形成されている。
【0019】上記口紙板3は、本実施形態においては、
厚紙によって形成されている。かかる口紙板3は、一対
の対向辺の長さ寸法が天板23の一辺の長さ寸法より若
干短く寸法設定されるとともに、他の一対の対向辺の長
さ寸法が同長さ寸法より若干長めに寸法設定された平面
視で長方形状に形状設定され、これによって口紙板3が
パック本体2に貼着された状態で、その短辺側の縁部が
パック本体2から若干外方に突出した状態になってい
る。この外方に突出した幅方向一対の突出縁部31が、
掃除機内の所定の被装着位置に装着されるようになって
いる。
【0020】このような口紙板3の中心位置には、上記
空気導入孔24に対応した貫通孔32が穿設されてい
る。そして、紙パック1には、口紙板3をパック本体2
の上面に貼着した状態で、空気導入孔24および貫通孔
32からなる空気導入開口11が形成されるようにして
いる。
【0021】そして、図1の(イ)に示す膨らまされた
パック本体2は、予め折り癖が付けられた所定の折り線
に沿って折り畳まれることにより、図1の(ロ)に示す
ように、口紙板3の裏面側に萎んだ状態で積層されるよ
うになっている。かかる紙パック1は、パック本体2が
萎み姿勢に設定された状態で商品として出荷される一
方、パック本体2が膨らみ姿勢に設定された状態で掃除
機に装着される。
【0022】そして、底板22の底面には、底板22と
略同一サイズに裁断された正方形状の補強紙25が貼着
される。底板22に補強紙25が貼着されることによ
り、展開紙20(図2)を折り畳んで形成される底板2
2にたとえ隙間が形成されても、この隙間が補強紙25
によって塞がれ、これによってパック本体2内に導入さ
れた空気の隙間からの漏れ出しが確実に防止されるよう
にしている。
【0023】つぎに、図2および図3を基にパック本体
2の製造方法について説明する。図2は、図1に示すパ
ック本体の展開図であり、図3の(イ)〜(ニ)は、展
開紙の折り畳みの工程を示す工程図である。なお、図2
および図3において、折り線の内、実線で山折り線を示
すとともに、一点鎖線で谷折り線を示している。因み
に、山折り線とは、展開紙の表面側に向かって突出する
ように折ることを示す線のことであり、谷折り線とは、
展開紙の裏面側に向かって突出するように折ることを示
す線のことである。
【0024】パック本体2は、図2に示すような長方形
状に裁断された濾紙からなる展開紙20を、折り線に沿
って折ることにより形成される。展開紙20は、本紙2
0aと、この本紙20aの一方の端部に延設された糊代
20bとからなっている。糊代20bは、本紙20aを
長手方向に折り込んで角筒を形成した状態で本紙20a
の端部に貼着するためのものである。
【0025】上記本紙20aは、縦方向の全長を1/4
に区切って横方向に平行に延びる3本の折り線によって
区分され、上縁部と上から1本目の折り線との間にパッ
ク本体2の天板23を形成する天板形成部20cが形成
されるとともに、下縁部と下から1本目の折り線との間
に底板22を形成する底板形成部20eが形成され、こ
れら底板形成部20eと天板形成部20cとの間に側壁
21を形成する側板形成部20dが形成されている。
【0026】また、本紙20aは、互いに平行な縦方向
に延びる3本の折り線によって、図2の左側から均等に
4つに(第1区分20f、第2区分20g、第3区分2
0hおよび第4区分20i)区分されている。そして、
天板形成部20cにおける各区分20f,20g,20
h,20iには、上縁部から切り欠かれて形成した半円
形の切欠き凹部20jがそれぞれ設けられ、展開紙20
を折り込んでパック本体2を形成した状態で、天板23
には、図1に示すように、各切欠き凹部20jによる空
気導入孔24が形成されるようになされている。
【0027】そして、展開紙20を折り込んでパック本
体2を形成するには、まず、図3の(イ)に示すよう
に、展開紙20を縦方向に延びる折り線に沿ってそれぞ
れ90°ずつ折り曲げる。こうすることによって展開紙
20の第1区分20f(図2)の端部裏面側が糊代20
bの表面側に対向した状態になる。この状態で第1区分
20fと糊代20bとを接着剤を介して互いに接着する
ことにより角筒26が形成される。因みに図3の(イ)
では角筒26が形成される直前の状態を示している。
【0028】ついで、上記角筒の天板形成部20cおよ
び底板形成部20eを、図2に示す山折り線および谷折
り線に従って折り込むことにより、図3の(ロ)に示す
ように、角筒26の上方位置に互いに対向した一対の上
部耳部26aが形成されるとともに、同下方位置にも同
様の下部耳部26bが形成された状態になる。
【0029】この状態で、各上部耳部26aおよび各下
部耳部26bを互いに接近する方向に折り曲げて天板形
成部20cの第2区分20gおよび第4区分20iに接
着剤を介して貼着するとともに、下部耳部26bを底板
形成部20eの第2区分20g(図2)および第4区分
20iに貼着することにより、図3の(ハ)に示すよう
に、パック本体2が形成される。そして、このパック本
体2の天板23には、中央位置に空気導入孔24が形成
された状態になる。
【0030】ついで、図3の(ハ)に示す状態のパック
本体2に対して、山折り線(実線で表示)および谷折り
線(一点鎖線で表示)に沿うように折り込み処理を施す
ことにより、パック本体2は、図2の(ニ)に示すよう
に、底板22と天板23とが折り畳まれた側壁21を介
して互いに積層された状態になる。この状態で、天板2
3に口紙板3を貼着するとともに、底板22に補強紙2
5を貼着することによって、図1の(ロ)に示すよう
な、折り畳まれた状態の紙パック1が完成する。
【0031】本発明の紙パック1は、以上詳述したよう
に、集塵用の濾紙からなるパック本体2と、このパック
本体2に付設された、中央部に貫通孔32を有する厚紙
製の口紙板3とからなり、この口紙板3を掃除機内の被
装着位置に嵌め込むことによってパック本体2が掃除機
内に装着されるように構成された掃除機用の紙パック1
であって、上記パック本体2は、萎ませることにより上
記口紙板3に積層された状態になる一方、膨らませるこ
とにより直方体状になるように上記濾紙が折り畳まれて
形成されているため、従来の菱形状のものに比べて掃除
機内の装着空間を小さくすることができ、掃除機のコン
パクト化を図る上で好都合である。
【0032】また、従来の菱形状のパック本体2では、
菱形の左右の狭まった部分に塵埃が多く捕捉され、これ
による濾紙の目詰まりで集塵効率の低下が迅速に起こる
という不都合が存在するが、本発明のパック本体2は、
内部に狭まった部分が存在しないため、濾紙の部分的な
目詰まりが起こらず、従って、バッグ本体の内面に塵埃
が均等に堆積することによる急激な集塵効率の低下は生
じず、これによって紙パック1は寿命を長くすることが
できる。
【0033】また、上記パック本体2は、濾紙を裁断し
て得た展開紙20を互いに平行な4本の折り目で山折り
に折り畳んで両側部を貼着することにより角筒26を形
成し、この角筒26の両開口を閉止するように開口側の
展開紙20を折り込んで貼着することによって形成する
ようにしたため、折り目を工夫することによって、濾紙
を複雑に裁断して形成された展開紙20を採用すること
なく直方体状のパック本体2をつくることができる。
【0034】さらに、口紙板3が貼着されていない状態
の角筒26の端部の折込み部分に、濾紙からなる補強紙
25を貼着するようにしたため、角筒の端部の折り込み
部分にたとえ隙間が形成されても、補強紙が貼着される
ことによりこの隙間が閉止され、これによって汚染空気
が上記隙間から漏れ出る不都合を確実に回避することが
できる。
【0035】図4は、本発明に係る紙パックの第2実施
形態を示す斜視図であり、(イ)は、パック本体が膨ら
まされた状態、(ロ)はパック本体が萎まされた状態を
それぞれ示している。また、図5は、図4に示すパック
本体の展開図である。図4の(イ)に示すように、第2
実施形態の紙パック1aは、パック本体2aの側壁21
aの縦寸法が第1実施形態の側壁21の縦寸法より若干
長く寸法設定されている。その他の構成は第1実施形態
のものと同様である。
【0036】このように、第2実施形態においては、各
面の側壁21aが縦長の長方形状になっているため、紙
パック1aを折り畳んだ状態では、図4の(ロ)に示す
ように、平面視で長方形状になる。また、展開紙20′
は、図5に示すようになる。この展開紙20′におい
て、折り線は、図2に示すのと同様に、実線で山折り線
を示すとともに、一点鎖線で谷折り線を示している。
【0037】図6は、本発明に係る紙パックの第3実施
形態を示す斜視図であり、(イ)は、パック本体が膨ら
まされた状態、(ロ)はパック本体が萎まされた状態を
それぞれ示している。また、図7は、図6に示すパック
本体の展開図である。図6の(イ)に示すように、第3
実施形態の紙パック1bは、第2実施形態のパック本体
2aと同様の直方体状のパック本体2bが採用されてい
るが、口紙板3がパック本体2bの側壁21aに設けら
れている点が第2実施形態のものと相違している。
【0038】このように、パック本体2bの側壁21a
に口紙板3が貼着されることにより、空気導入孔24が
側壁21aに穿設されているとともに、耳部がパック本
体2bの長手方向の両端面に形成された状態になるた
め、補強紙25がそれぞれこれらの端面に貼着されてい
る。その他の構成は第2実施形態のものと同様である。
【0039】このように、第3実施形態においては、口
紙板3を側壁21aの中央位置に設けられているため、
紙パック1bを折り畳んだ状態では、図6の(ロ)に示
すように、平面視で長方形状になるが、口紙板3は、折
り畳んだ状態のパック本体2bの中央位置に位置するよ
うになっている。因みに、展開紙20″は、図7に示す
ようになる。この展開紙20″において、折り線は、図
2に示すのと同様に、実線で山折り線を示すとともに、
一点鎖線で谷折り線を示している。
【0040】図8は、本発明に係る紙パックの第4実施
形態を示す背面視の斜視図であり、(イ)は、パック本
体が縮んだ状態、(ロ)は、パック本体が膨らんだ状態
をそれぞれ示している。
【0041】図8に示すように、この実施形態の紙パッ
ク1cは、上記同様の口紙板3と、この口紙板3に接合
された第2実施形態と同様のパック本体2aと、このパ
ック本体2aの底板22に貼設された補強紙25から外
部に向けて突出するように設けられた摘み突起4とから
構成されている。
【0042】パック本体2aには、図5に示すのと同様
の山折り線(図8の(ロ)に実線で表示)および谷折り
線(図8の(ロ)に一点鎖線で表示)が折り癖を付けた
状態で設けられ、これによって図8の(イ)に示す折畳
み状態と、図8の(ロ)に示す膨らみ状態との間で容易
に状態変化し得るようになっている。
【0043】上記摘み突起4は、本実施形態において
は、パック本体2aや補強紙25と同様の材質の紙で形
成されている。かかる摘み突起4は、細長く裁断した紙
を長手方向に四つ折りにジグザグ状に折り曲げた後、中
央部を積層して摘み片41を形成するとともに、両側部
に一対の貼着片42を形成することによって形成されて
いる。そして、上記一対の貼着片42を補強紙25の中
央部に貼設することにより、摘み突起4がパック本体2
aに取り付けられた状態になるようにしている。
【0044】第4実施形態の紙パック1cによれば、図
8の(イ)に示す、パック本体2aが折り畳まれた状態
において、一方の手の指で口紙板3を把持し、他方の手
の指で摘み片41を摘まんで両者を離間方向に引っ張る
ことにより、パック本体2aは、図8の(ロ)に示すよ
うに、直方体状に膨らんだ状態になる。
【0045】そして、パック本体2aは、膨らんだ状態
が直方体状であること、および予め山折りおよび谷折り
の折り線に沿って折り癖が付けられた上で図8の(イ)
に示すように折り畳まれていることから、摘み片41を
摘まんで引くという簡単な操作を行うことでパック本体
2aを膨らませることが可能になる。従って、膨らませ
る操作が面倒なことから、紙パック1cを膨らませない
ままで掃除機に装着することにより、掃除機内の吸引風
圧のみではパック本体2aが充分に膨らまず、これによ
って掃除機の塵埃捕捉効率が低下するような不都合を確
実に防止することができる。
【0046】なお、この実施形態においては、第2実施
形態のパック本体2aに摘み突起4を貼設しているが、
本発明は、摘み突起4を第2実施形態のパック本体2a
に設けることに限定されるものではなく、第1実施形態
のパック本体2や、第3実施形態のパック本体2bに設
けてもよい。但し、第3実施形態のパック本体2bは、
底板22が折り畳まれてしまうため、摘み片41を長め
に設定して外部に露出させることが必要である。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、集塵用の
パック本体と、このパック本体に付設された、中央部に
貫通孔を有する厚紙製の口紙板とからな紙パックにおい
て、パック本体を、萎ませることにより口紙板に積層さ
れた状態になる一方、膨らませることにより直方体状に
なるように濾紙を折り畳むことにより形成したため、従
来の菱形状のものに比べて掃除機内の装着空間を小さく
することが可能であり、これによって掃除機のコンパク
ト化を図ることができる。
【0048】また、従来の菱形状のパック本体では、菱
形の左右の狭まった部分に塵埃が多く捕捉され、これに
よる濾紙の目詰まりで集塵効率の低下が迅速に起こると
いう不都合が存在するが、この発明のパック本体は、内
部に狭まった部分が存在しないため、濾紙の部分的な目
詰まりを防止することができ、バッグ本体の内面に塵埃
が均等に堆積することにより、急激な集塵効率の低下は
生じず、これによって紙パックの寿命を長くすることが
できる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、パック本体
を、濾紙を裁断して得た展開紙を互いに平行な所定本数
の折り目で山折りに折り畳んで両側部を貼着することに
より角筒を形成するとともに、この角筒の両開口を閉止
するように開口側の展開紙を折り込むことによって形成
したため、折り目を工夫することによって、濾紙を複雑
に裁断して形成された展開紙を採用することなく、直方
体状のパック本体を安価にかつ容易につくることができ
る。
【0050】請求項3記載の発明によれば、口紙板が貼
着されていない状態の角筒の端部の折込み部分に、濾紙
からなる補強紙を貼着したため、角筒の端部の折り込み
部分にたとえ隙間が形成されても、補強紙が貼着される
ことによりこの隙間が閉止され、これによって汚染空気
が隙間から漏れ出る不都合を確実に回避することができ
る。
【0051】請求項4記載の発明によれば、紙パック本
体の底部に摘み突起を設けたため、バック本体が折り畳
まれた状態で、一方の手で口紙板を把持するとともに、
他方の手でバック本体の摘み突起を摘まんで引くことに
より、パック本体を容易に直方体状に開くことができ
る。従って、紙パックを掃除機に装着する直前に摘み突
起を摘まんで直方体状にしておくことにより、パック本
体は掃除機の紙パック装着空間の周壁に直ちに密着した
状態にすることが可能になり、折り畳まれた状態で紙パ
ックが紙パック装着空間に装着された場合には、掃除機
が空気を吸引したときであっても完全に膨らまず、これ
によって集塵効率が低下するような不都合を確実に防止
することができ、常に高い集塵効率で集塵することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙パックの第1実施形態を示す斜
視図であり、(イ)は、パック本体が膨らまされた状
態、(ロ)はパック本体が萎まされた状態をそれぞれ示
している。
【図2】図1に示すパック本体の展開図である。
【図3】展開紙の折り畳みの工程を示す工程図であり、
(イ)は、展開紙を折り込んで角筒を形成させつつある
状態、(ロ)は、角筒の上下部を折り込むことによって
上下の耳部を形成させた状態、(ハ)は、パック本体が
形成された状態、(ニ)は、折り畳まれたパック本体に
口紙板および補強紙を貼着しつつある状態をそれぞれ示
している。
【図4】本発明に係る紙パックの第2実施形態を示す斜
視図であり、(イ)は、パック本体が膨らまされた状
態、(ロ)はパック本体が萎まされた状態をそれぞれ示
している。
【図5】図4に示すパック本体の展開図である。
【図6】本発明に係る紙パックの第3実施形態を示す斜
視図であり、(イ)は、パック本体が膨らまされた状
態、(ロ)はパック本体が萎まされた状態をそれぞれ示
している。
【図7】図6に示すパック本体の展開図である。
【図8】本発明に係る紙パックの第4実施形態を示す背
面視の斜視図であり、(イ)は、パック本体が縮んだ状
態、(ロ)は、パック本体が膨らんだ状態をそれぞれ示
している。
【図9】従来の紙パックを例示する一部切欠き斜視図で
ある。
【図10】従来の紙パックが掃除機に装填された状態を
示す断面視の説明図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 紙パック 11 空気導入開口 2,2a,2b パック本体 21,21a 側壁 22 底板 23 天板 24 空気導入孔 25 補強紙 26 角筒 26a 上部耳部 26b 下部耳部 26c 耳部 20,20′,20″ 展開紙 20a 本紙 20b 糊代 20c 天板形成部 20d 側板形成部 20e 底板形成部 20f 第1区分 20g 第2区分 20h 第3区分 20i 第4区分 20j 切欠き凹部 3 口紙板 31 突出縁部 32 貫通孔 4 摘み突起 41 摘み片 42 貼着片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集塵用の濾紙からなるパック本体と、こ
    のパック本体に付設された、中央部に貫通孔を有する口
    紙板とからなり、上記口紙板を掃除機内の被装着位置に
    嵌め込むことによってパック本体が掃除機内に装着され
    るように構成された掃除機用の紙パックであって、上記
    パック本体は、萎ませることにより上記口紙板に積層さ
    れた状態になる一方、膨らませることにより直方体状に
    なるように上記濾紙が折り畳まれて形成されていること
    を特徴とする掃除機用の紙パック。
  2. 【請求項2】 上記パック本体は、濾紙を裁断して得た
    展開紙を互いに平行な所定本数の折り目で山折りに折り
    畳んで両側部を貼着することにより角筒を形成し、この
    角筒の両開口を閉止するように開口側の展開紙を折り込
    んで貼着することによって形成され、上記口紙板が貼着
    されるパック本体の一面には上記貫通孔に対応した空気
    導入孔が穿設されていることを特徴とする請求項1記載
    の掃除機用の紙パック。
  3. 【請求項3】 上記口紙板が貼着されている面以外の面
    で、かつ、上記角筒の端部の折込みを有する面に、濾紙
    からなる補強紙が貼着されていることを特徴とする請求
    項2記載の掃除機用の紙パック。
  4. 【請求項4】 上記紙パック本体の底部には摘み突起が
    設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の掃除機用の紙パック。
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