JP2002078611A - 保温釜および保温釜を有する通信制御装置 - Google Patents

保温釜および保温釜を有する通信制御装置

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JP2002078611A
JP2002078611A JP2000274048A JP2000274048A JP2002078611A JP 2002078611 A JP2002078611 A JP 2002078611A JP 2000274048 A JP2000274048 A JP 2000274048A JP 2000274048 A JP2000274048 A JP 2000274048A JP 2002078611 A JP2002078611 A JP 2002078611A
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pot
heat
heating
lid
temperature
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JP2000274048A
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Noriko Sudo
紀子 須藤
Shunei Sugizaki
俊英 杉崎
Shoji Sakai
昌治 酒井
Hiroaki Kawaguchi
弘昭 川口
Hiroshi Morota
博 諸田
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Toshiba Home Technology Corp
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Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品の交換が可能であり、ユーザー側の選択
肢を広げることのできる保温釜を提供する。 【解決手段】 保温釜2に、データを外部に送信する送
信手段35と、外部からのデータを受信する受信手段36と
を備える。部品を交換したときに、最適な炊き上がりに
なるような制御プログラムがデータとして受信でき、既
存の制御プログラムを新たに受信した制御プログラムに
書換えることができる。したがって、新たな部品を追加
したことなどによる部品の交換が可能になり、ユーザー
側の選択肢が広がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯および炊飯後
の保温を行なう保温釜および保温釜を有する通信制御装
置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、ユーザーが保温
釜を購入する際には、メーカ側が提供する数種類の機種
の中から選んで購入することとなり、購入の際の機能や
デザインなどの選択の幅に限りがあった。そして、ユー
ザーが欲する機能を自由に組み合わせたり、好みの色や
デザインを選択することはできなかった。このように、
保温釜を製品として購入する際には、ユーザー側の選択
肢を広げることが課題となっていた。
【0003】また、従来の保温釜は、補修のために部品
交換を行なうことがあっても、新しい機能を追加するた
めに部品交換をすることは、内蔵する制御プログラムの
変更を伴うことなどがあって考慮されておらず、製品購
入後は同じ状態のまま使われているのが現状であった。
よって、ここでもユーザー側の選択肢が狭められてい
た。
【0004】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、製品購入後も新しい機能を追加すること
などのために部品を交換することができ、ユーザー側の
選択肢を広げることを目的とする。
【0005】また本発明の別の目的は、個々のユーザー
の好みにあった機能,色やデザインを選択することがで
き、ユーザー側の選択肢を広げることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の保温
釜によれば、部品を交換したときに、最適な炊き上がり
になるようなプログラムがデータとして受信することが
でき、既存のプログラムを新たに受信した制御プログラ
ムに書換えることができる。したがって、新たな部品を
追加したことなどによる部品の交換が可能になって、製
品購入後のユーザー側の選択肢を広げることが可能にな
る。
【0007】本発明の請求項2の保温釜を有する通信制
御装置によれば、端末装置からデータをセンター装置に
送ることで、必要な部品を各個人で入手して部品を交換
することができる。また、部品交換に伴なう最適なプロ
グラムが、センター装置から通信手段を経由して保温釜
に送信されるので、プログラムの変更を非常に簡便に行
なうことができる。
【0008】このように、通信手段を介してセンター装
置に部品の注文ができるので、保温釜を購入する場合
に、個々のユーザーの好みにあった機能,色やデザイン
を選択することができ、ユーザー側の選択肢を広げるこ
とができる。また、部品の交換とともにプログラムの変
更も行なわれるので、新たな部品を追加したことなどに
よる部品の交換が可能になって、製品購入後のユーザー
側の選択肢を広げることが可能になる。
【0009】
【発明の実施形態】以下、本発明における保温釜の一実
施例について添付図面を参照しながら説明する。図1は
保温釜を含む通信システムすなわち通信制御装置の一例
を示したものであり、1は保温釜2を設置する一般家庭
の家屋、3は例えば保温釜2の製造元であるメーカー
や、インターネット上で各種情報を提供するコンテンツ
業者のセンターであり、各家屋1に設置されるホームネ
ットワークサーバ4と、センター3内のセンター装置に
相当するネットワークサーバ5との間は、たとえばイン
ターネット上での情報をやり取りできる公衆電話回線な
どの通信手段6で接続される。
【0010】前記家屋1内には、保温釜2と共に複数の
端末機器とホームネットワークサーバ4を相互接続する
ための家庭内LAN(Local Area Netw
ork)11が設けられている。この家庭内LAN11は、
例えばLANケーブルのような有線データ伝送手段で
も、あるいは赤外線センサなどを利用した無線データ伝
送手段でもよい。本実施例では、保温釜2の他に、例え
ばテレビ受像機などのAV機器12や、汎用のパーソナル
コンピュータ(以下、単にパソコンという)13などが家
屋1内の端末機器として家庭内LAN11に接続されてい
る。
【0011】ホームネットワークサーバ4は、前記家庭
内LAN11で構築されるコンピュータネットワークで、
例えばインターネットのホームページ情報などを蓄えて
おくサーバ機能を有している。すなわち、通信手段6を
通して入手したインターネットのホームページ情報は、
家屋1内においてホームネットワークサーバ4に蓄積さ
れ、必要に応じてクライアントであるパソコン13や移動
可能な携帯端末である携帯電話18によって呼び出され
る。なお、19は人工衛星20からの映像・音声信号を捉え
るパラボラアンテナであって、このパラボラアンテナ19
で捉えた映像・音声信号がAV機器12で出力されるよう
になっている。
【0012】図2は、保温釜2に内蔵する制御装置21お
よびその周辺の構成をあらわしたブロック図である。同
図において、22は保温釜2の制御処理手段に相当するマ
イコンであり、このマイコン22は記憶手段23としての書
換え可能なRAMやEEPROMと、タイマーを内蔵す
る計時手段24をそれぞれ備えている。マイコン22の入力
側には、被調理物を収容する鍋の温度を検出する鍋温度
センサや、鍋の上面を覆う蓋の温度を検出する蓋温度セ
ンサなどの温度検出装置25と、複数の操作スイッチで構
成される操作装置26が各々接続される。また、マイコン
22の出力側には、鍋を加熱するための、例えば誘導加熱
コイルや加熱ヒータなどからなる加熱装置27と、後述す
る表示パネル41に組み込まれる表示装置28が各々接続さ
れる。そして、温度検出装置25からの保温釜各部の温度
情報と、操作装置26からのスイッチ入力情報と、計時手
段24の時間管理とに基づき、記憶手段23に記憶された炊
飯制御プログラムに従って、マイコン22が加熱装置27の
出力および通電率を適切に調節して、タイマー炊飯を含
む炊飯や保温を行なうように構成している。
【0013】記憶手段23には炊飯や保温に関わる炊飯制
御プログラムだけでなく、操作装置26の操作を制御する
ための操作制御プログラムや、表示装置28を所望の形態
で表示させるための表示制御プログラムの他に、例えば
「白米ふつう」,「白米かため」,「白米やわらかめ」,
「玄米」,「早炊き」,「五分づき」などの各メニューに
関するメニューデータを制御プログラム(プログラム)
として格納している。
【0014】31は、マイコン22の内外で各種情報のやり
取りを可能にするための通信装置である。この通信装置
31は、前記ホームネットワークサーバ4に家庭内LAN
11を介して接続されるネットワークアダプター32と、ホ
ームネットワークサーバ4に無線で接続される無線通信
装置33と、パソコン13と有線すなわちケーブルなどで接
続される有線通信装置34とからなり、データを保温釜2
の外部に送信する送信手段35と、外部からのデータを保
温釜2内に取り込んで受信する受信手段36とを備えてい
る。つまり、保温釜2に有線または無線の通信装置31を
付加することで、家庭内LAN11に接続した他の端末機
器や、ホームネットワークサーバ4を介して通信手段6
と接続できるようになっている。
【0015】つぎに、保温釜2についてさらに詳細に説
明する。図3を参照すると、41は保温釜本体に相当する
本体で、この本体41はほぼ筒状の外枠42と、この外枠42
の下面開口を覆って設けられた底板43とにより外郭が形
成される。また、外枠42の上部外周部から一体に垂下さ
せて形成されたほぼ筒状の内枠上部44と、この内枠上部
44の下面開口を覆って設けられた内枠45とにより、本体
41内に有底筒状の鍋収容部46が形成される。なお、鍋収
容部46の上部をなす内枠上部44は、外枠42と一体化した
PP(ポリプロピレン)などの合成樹脂からなり、その
内枠上部44の外周部には加熱コイルやコードヒータなど
の加熱手段は設けられていない。また、鍋収容部46の底
部をなす内枠45は、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)などの合成樹脂で形成される。
【0016】鍋収容部46内には、米や水などの被炊飯物
を収容する有底筒状の鍋51が着脱自在に収容される。こ
の鍋51は、熱伝導性のよいアルミニウムを主材料とした
鍋本体53と、この鍋本体52の外面の側面下部から底面部
にかけて接合されたフェライト系ステンレスなどの磁性
金属板からなる発熱体53とにより構成される。鍋51の側
面中央から上部に発熱体53を設けないのは、鍋51の軽量
化を図るためである。また、鍋51の上端には、その外周
側に突出する円環状のフランジ部54が形成される。この
フランジ部54の上面は、鍋51の外周に向かうに従って若
干傾斜上昇しているが、その反対側にあるフランジ部54
の下面には、上方に凹んだ凹部55が形成される。本実施
例では、鍋51が本体41に対し着脱自在に収容されるが、
鍋51が本体41に対し固定した状態で収容される構成でも
よい。
【0017】前記内枠45は、鍋51の発熱体53に対向して
位置しているが、この内枠45の外面の発熱体53に対向す
る側面下部および底面部には、鍋51を電磁誘導加熱する
加熱手段としての加熱コイル56が設けられている。さら
に、内枠45の底部中央には、前記鍋51の底面に弾発的に
接触してこの底面の温度を検出する鍋温度検出手段とし
てのサーミスタ式の鍋温度センサ57が設けられている。
【0018】また、本体41内で鍋収容部46の外側の空間
部60において、この鍋収容部46の後方の位置には、加熱
コイル56による加熱調節などの制御を行なう制御ユニッ
ト61が配設されている。この制御ユニット61は各種基板
などを装備したもので、前記保温釜2の制御装置21に対
応するものであり、鍋収容部46の外面に近接して位置し
ている。また、制御ユニット61における加熱コイル56に
対向する部分(加熱コイル対向部62)は、アルミニウム
板などの非磁性金属、またはPET、6PA(ポリアミ
ド6)、PPなどの合成樹脂により形成される。そし
て、制御ユニット61から加熱コイル56に高周波電流を供
給すると、加熱コイル56から発生する交番磁界によって
鍋51の発熱体53が発熱し、鍋51ひいては鍋51内の被炊飯
物が加熱されるようになっている。なお、63は本体41内
の空間部60に設けられた電源供給用コードリールであ
る。
【0019】前記本体41の上側には、鍋51の上面開口部
を覆う蓋体66が回動開閉自在に設けられている。すなわ
ち、この蓋体66は、その後部においてヒンジ67により回
動自在に支持されており、本体41の前上部に設けられた
クランプ68により閉じた状態に保持されるものである。
そして蓋体66は、その上面を形成する外蓋71と、この外
蓋71の下側に固定された内側カバー72と、この内側カバ
ー72の下側に固定され蓋体71の内面を構成する放熱板73
とを主たる構成要素としている。また、蓋体66の下面に
は、この下面との間に所定の隙間を形成して、前記鍋51
の上部開口部を直接覆う内蓋74が着脱自在に装着され
る。前記放熱板73および内蓋74はともに金属製であり、
例えば、ステンレスやアルミニウムをアルマイトした材
料からなっている。また、前記鍋51の内面周囲上部は、
蓋体71の閉状態において内蓋74の周囲と接触または近接
している。本実施例では、鍋51の内面周囲上部と内蓋74
の周囲部との間に近接部75が形成されるが、双方の部材
を接触させて、ここに接触部を形成してもよい。この近
接部75または接触部よりも外周側に位置して、内蓋74の
最外周部に形成した折返し部76の下側には、前記鍋51の
フランジ部54上面に密着当接して、この鍋51と内蓋74と
の隙間を塞ぐ例えばシリコーンゴムやフッ素ゴムなどの
弾性部材からなる円環状の蓋パッキン77が設けられる。
この蓋パッキン77は、内蓋74の折返し部76に設けられた
パッキン固定部材78により、折返し部76とパッキン固定
部材78との間に挟持されて、内蓋74の最外周部に固定的
に取付けられるが、内蓋74や蓋パッキン77の清掃性を考
慮して、蓋パッキン77を内蓋74から着脱できるようにし
てもよい。
【0020】蓋体66の下面をなす放熱板73の内面すなわ
ち上面には、内蓋74を加熱する蓋加熱手段としての蓋ヒ
ータ79が設けられている。この蓋ヒータ79は、例えば粘
着テープを設けたアルミ箔(図示せず)により放熱板に
固定されたコードヒータなどの電熱式ヒータからなる。
なお、本実施例では蓋加熱手段を電熱式ヒータとした
が、電磁誘導加熱式のものにしてもよい。蓋ヒータ79の
熱が直接伝わる放熱板73は、内蓋74の上面または内蓋74
と蓋パッキン77に対向するように設けられる。そして、
蓋ヒータ79は放熱板73および内蓋74のみならず、炊飯お
よび保温中に冷えやすい鍋51上部と内蓋74との間の近接
部75や蓋パッキン77をも加熱して、鍋51の内面周囲上部
における結露を防止するように構成している。さらに、
前記蓋体66には、鍋51内で発生した蒸気を外部へ放出す
るための蒸気口80が設けられている。本実施例では具体
的に図示していないが、蒸気口80内の冷えを防止するた
めに、蒸気口80を囲んで蒸気口ヒータを配設してもよ
い。
【0021】蓋体66の外面を形成する外蓋71は、非金属
製すなわちポリプロピレンなどのプラスチック製で形成
され、その外面側には、外蓋71と0.5〜5mm程度、好ま
しくは0.5〜3mm程度の隙間81を形成して、ステンレス
などの金属板82が装着される。この隙間81は、外蓋71か
ら金属板82への熱を遮断する断熱空間として作用し、炊
飯および保温中における金属板82の表面すなわち外面温
度が60℃以下、好ましくは55℃以下となるように形成さ
れる。金属板82は、蓋体66外面の外観性および強度の向
上のみならず、清潔感の向上および傷付き防止などを図
るのに設けられるもので、蒸気口80と外蓋71の前方寄り
に設けた表示操作用の操作パネル83とを除く外蓋71の外
面を覆って装着される。
【0022】また、放熱板73の内面中央には、内蓋74の
温度を検出する蓋温度検出手段としてのサーミスタ式の
蓋温度センサ84が設けられている。そして、この蓋温度
センサ84と前記鍋温度センサ57が、図2に示す温度検出
装置25を構成する。
【0023】本体41を構成する鍋収容部46は、前記フラ
ンジ部54を含む鍋51の上部を除いて、鍋51の外面を取り
囲むように設けられているが、この鍋収容部46の上端に
は、鍋51の上部を加熱するための発熱手段91が、鍋51の
フランジ部54の下側に位置して円環状に配置される。こ
の発熱手段91は、鍋収容部46の上端に載置するようにし
て取付けられた熱放散抑止部材としてのスペーサ92と、
このスペーサ92上に保持された発熱源としてのコードヒ
ータ93と、このコードヒータ93を上から覆うようにして
スペーサ92に取付けられると共に、熱伝導性に優れた例
えばアルミ板からなる固定金具と放熱板を兼用する金属
板94とからなり、本体41に容易に組付けられるようにユ
ニット化されている。そして、蓋体66を閉じた状態で
は、この蓋体66の下面と本体41を構成する鍋収容部46の
上端との間に隙間95が形成されるが、この隙間95に対向
する本体41の内部に、この本体41ひいては鍋収容部46の
上面から突出した状態で発熱手段91が設けられる。つま
り、発熱手段91は隙間95を塞ぐように鍋収容部46の上面
に設けられている。そして、このコードヒータ93の他
に、前記加熱コイル56と蓋ヒータ79とにより、加熱装置
27が構成される。
【0024】放熱部をなす前記金属板94は、コードヒー
タ93からの熱が速やかに伝わるように、その一部がコー
ドヒータ93に接触している。また金属板94には、上方に
突出した突出部96が形成され、この突出部96の上面に、
鍋51の上端周囲より外周側に延出させたフランジ部54の
下面、すなわち凹部55が載置されることで、鍋51が吊ら
れた状態で鍋収容部46内に収容される。したがって、鍋
51とこの鍋51が収容された鍋収容部46の上端との間にお
ける隙間がほとんどない構成になる。なお、ここでいう
ほとんど隙間のない状態とは、寸法誤差程度の隙間を許
容するものであり、実質的には隙間なく接している状態
をいう。しかも、鍋51のフランジ部54は、外形が発熱手
段91のコードヒータ93さらには金属板94と同等以上の大
きさに形成されており、これにより、発熱手段91が鍋51
のフランジ部54で上から覆われ、且つその凹部55内に位
置するようになっている。さらに、蓋パッキン77におけ
る鍋51のフランジ部54の上面への当接部は、フランジ部
54を挟んで発熱手段91と対向して位置することになる。
ただし、図示していないが、例えば鍋収容部46の左右両
側部において発熱手段91を下方へ屈曲させることによ
り、フランジ部54と発熱手段91とを非接触としてこれら
フランジ部54と発熱手段91との間に部分的に隙間が形成
されるようにしてあり、この隙間において、鍋51を着脱
する際の持ち手部としてフランジ部54を使用できるよう
にしてある。また、前記隙間は、鍋51の外面に水が付着
した状態で炊飯したときに蒸気を排出させる作用をも有
する。
【0025】そして、炊飯時および保温時には、加熱コ
イル56に高周波電流を供給することにより、加熱コイル
56から発生する交番磁界で鍋51の発熱体53が発熱し、鍋
51の底面と側面とが加熱される。また、蓋ヒータ79に電
流を供給することにより、蓋ヒータ79が発熱し、放熱板
73や内蓋74などが加熱される。これら鍋51の底面と側面
および放熱板73や内蓋74などの加熱は鍋温度センサ57と
蓋温度センサ84の検出温度に基いて制御される。特に保
温時には、鍋51の底面に接触した鍋温度センサ57の検出
温度に応じて、加熱コイル56による加熱が調節され、鍋
51が一定の温度(約73℃)に保持される。
【0026】また、炊飯後、鍋51内の被炊飯物であるご
飯の温度が約100℃から保温温度(約73℃)に低下する
までの期間、および、ご飯の温度が約73℃で安定した保
温安定時には、発熱手段91のコードヒータ93を発熱させ
る。これにより、発熱手段91の金属板94から蓋体66と本
体41との間の隙間95の空間に熱放射が行われて、前記隙
間95からの外気の侵入による冷えが抑制されるととも
に、鍋51のフランジ部54が加熱される。これとともに、
保温時に一時的に鍋51内のご飯を再加熱する期間にも、
発熱手段91により鍋51のフランジ部54が加熱される。保
温時に加熱コイル56により鍋51内のご飯が再加熱される
ときには、この加熱によってご飯から水分が発生する
が、前記発熱手段91の加熱によって鍋51の内面上部に結
露することが防止される。
【0027】ここで、炊飯時および保温時の加熱制御を
より詳しく説明する。炊飯が始まると、加熱コイル56に
高周波電流が供給され、鍋51の底面と側面との加熱が開
始される。そして、鍋温度センサ57の検出温度に基い
て、15〜20分間、水温を約45〜60℃に保持することによ
って浸し炊きが行なわれる。その後、鍋51は被炊飯物中
の水が沸騰するまで加熱される。このとき、鍋温度セン
サ57の検出温度が90℃以上になり、蓋温度センサ84の検
出温度が90℃以上で安定したことで沸騰したことが検知
され、加熱量が低減されて沸騰が継続される。ここで、
鍋温度センサ57と蓋温度センサ84の両方の検出温度に基
いて沸騰が検知されるため、鍋温度センサ57の検出温度
のみを用いた場合と比較して、完全に沸騰したことが精
度よく検知される。
【0028】また、鍋温度センサ57と蓋温度センサ84の
いずれかが、通常ではあり得ないような、例えば120℃
以上の温度を検出した場合は異常と判断し、加熱量を低
減あるいは加熱を中止させることにより異常過熱を防止
する。加熱量を低減させる場合は、むらし時あるいは保
温時の加熱量とする。
【0029】さらに、鍋温度センサ57または蓋温度セン
サ84のいずれか一方が90℃以上となって所定時間(例え
ば、5分)経過しても、他方が90℃未満の温度を検出し
ている場合は、鍋温度センサ57または蓋温度センサ84の
いずれかが何らかの理由、例えば、汚れ、傾き、接触不
良などで温度検出精度が悪化しているものと判断し、加
熱量を低減あるいは加熱を中止させることにより異常過
熱を防止する。
【0030】沸騰を検知したところで鍋51の加熱量が低
減されるとともに、蓋ヒータ79に電流が供給され蓋ヒー
タ79が発熱し、放熱板73や内蓋74などが加熱される。こ
のとき、蓋温度センサ84の検出温度が100〜110℃になる
ように加熱量が制御される。
【0031】そして、鍋温度センサ57の検出する温度の
上昇率が所定の値になったところで炊き上げが検知さ
れ、むらしに移行する。このむらし中は内蓋74の温度を
制御することにより鍋51の内面周囲上部における結露が
防止されるとともに、鍋51はご飯が焦げない程度の高温
(98〜100℃)に保たれる。むらしを15〜20分行なった
後、保温に移行する。
【0032】保温時は、ご飯の温度が70〜76℃に保たれ
るとともに、内蓋74の温度はご飯の温度よりもわずかに
高くなるように制御される。また、鍋51の側面における
多量の結露を防止し、かつ、ご飯が乾燥しないように、
鍋51のフランジ部54の下側に位置して円環状に配置され
た発熱手段91による加熱量が制御される。
【0033】また、保温時においても、鍋温度センサ57
と蓋温度センサ84のいずれかが、異常に高い温度、ある
いは、異常に低い温度を検出した場合は異常と判断し、
加熱量を低減あるいは加熱を中止させることにより異常
過熱を防止する。
【0034】なお、図3には示していないが、鍋51の側
面温度を検出する別の側面温度センサを設け、この側面
温度センサと、前記鍋温度センサ57および蓋温度センサ
84による温度管理を行なってもよい。この場合、全ての
温度センサが90℃以上になったら沸騰を検知するように
構成すれば、鍋51内が完全に沸騰したことをより精度よ
く検知できる。
【0035】上記構成において、本実施例では、ホーム
ネットワークサーバ4に各端末装置を接続することによ
り、特に通信手段6を介してセンター3内のネットワー
クサーバ5と接続可能になっている。この場合も、保温
釜2の通信装置31にモデム(変復調器)としての機能が
備えられていれば、ホームネットワークサーバ4を介さ
ず直接通信手段6に保温釜2を接続することも可能であ
る。
【0036】そして、保温釜2を家庭内LAN11に接続
した家屋1内において、同じ家庭内LAN11に接続する
パソコン13を立ち上げて、ホームネットワークサーバ4
を通じて通信回線6との接続を行ない、センター3内の
ネットワークサーバ5に格納されるインターネットのホ
ームページ情報をパソコン13のディスプレイで表示す
る。そして、このホームページに表示された内容に従っ
て、画面上で操作を行うことにより、必要な情報をネッ
トワークサーバ5から取得する。なお、こうした機能は
端末装置であるパソコン13にソフトウェアとして組み込
まれたブラウザによって可能になるが、携帯電話18や保
温釜2に同様のブラウザ機能がある場合は、それを端末
装置として利用することも可能である。
【0037】そして、ユーザー自身で簡単に取り付けら
れる保温釜2の部品については、パソコン13や携帯電話
18などから通信手段6を介して、メーカ(サービス関係
の会社も含む)またはコンテンツ業者すなわちセンター
3のネットワークサーバ5で展開するインターネット上
のホームページから検索することができる。検索の結
果、ユーザーの好みの部品が見つかれば、それを選択お
よび注文し、当該部品を購入する。そして、既存の部品
を新たに購入した部品に交換することによって、ユーザ
ーは自分の好みにあった機能を組み合わせたり、所望の
色やデザインを選択できるようになっている。
【0038】例えば、炊飯器2の鍋51については、ホー
ムページで材厚が7mm,5mm,4mm,3mmのものが選択
でき、蒸気口80については、調圧式のもの,温度感知式
のもの,または一般的な特に機能が付加されていないも
のが選択できる。さらに、内蓋74については、材質がア
ルミニウムやステンレスといったように種々のものが選
択可能となっている。また、他の外観部品についても、
可能な限りユーザーの好みにあった色,デザインや大き
さなどが選択可能となっている。
【0039】ところで、上記一連の手順でユーザーが部
品を交換すると、メーカ出荷時に記憶手段23に記憶され
た炊飯制御プログラムを用いても最適な炊き上がりにな
らない場合があり、こうした場合、炊飯制御プログラム
を変更する必要が生じる。また、新たな機能を有する部
品を追加した場合にはその部品を機能させるためにも記
憶手段23に格納される制御プログラムを変更する必要が
生じる。
【0040】制御プログラムを変更する場合には、前述
のインターネット上のホームページを利用する。すなわ
ち、交換した部品とその種類などを選択してセンター3
側のネットワークサーバ5に送信する。そうすると、こ
の送信された情報に基づき、部品交換後の保温釜に最も
適した炊飯制御プログラムが、ネットワークサーバ5か
ら通信手段6およびホームネットサーバ4を経由して、
保温釜2の受信手段36に取り込まれ、記憶手段23にダウ
ンロードされる。これにより、パソコン22はそれまで記
憶手段23に記憶されていた炊飯制御プログラムを書換
え、交換部品に対応した炊飯制御プログラムに基いて、
炊飯や保温などの制御を実行する。
【0041】こうして、インターネット上のホームペー
ジなどを利用し、保温釜2の購入者が欲しい機能を組み
合わせたり、好きな色やデザイン、大きさなどを選択で
きるようにすることにより、個人毎にオリジナル製品を
購入することができる。
【0042】以上のように、本実施例の保温釜2によれ
ば、データを外部へ送信する送信手段35と、外部からの
データを受信する受信手段36とを備え、部品交換に伴な
うプログラムすなわち制御プログラムを前記受信手段36
で受信可能となるように構成し、それまで記憶手段23に
格納された制御プログラムを書換えるようにしている。
【0043】保温釜2は、内蔵する制御プログラムに基
いて炊飯や保温などの一連の制御を処理実行するが、新
しい機能を追加することなどのために部品を交換する際
には、制御プログラムの変更を必要とする場合がある。
この点に関し、本実施例の保温釜2は、部品を交換した
ときに、最適な炊き上がりになるような制御プログラム
がデータとして受信することができ、既存の制御プログ
ラムを新たに受信した制御プログラムに書換えることが
できる。したがって、新たな部品を追加したことなどに
よる部品の交換が可能になって、製品購入後のユーザー
側の選択肢を広げることが可能になる。
【0044】また、保温釜2を含む通信制御装置として
着目した場合、本実施例では、保温釜2と、この保温釜
2の制御プログラムを配信する特定のセンター3に設置
された装置としてのネットワークサーバ5と、端末装置
であるパソコン13や携帯端末18とを通信手段6に接続
し、パソコン13や携帯端末18からネットワークサーバ5
に部品の注文データを送出可能であるとともに、この注
文データによる交換した部品に基づく制御プログラム
を、ネットワークサーバ5から保温釜2に送信するよう
に構成している。
【0045】この場合、端末装置であるパソコン13や携
帯端末18から部品を注文する旨のデータをネットワーク
サーバ5に送ることで、必要な部品を各個人で入手して
部品を交換することができる。また、部品交換に伴なう
最適な制御プログラムが、ネットワークサーバ5から通
信手段6を経由して保温釜2に送信されるので、制御プ
ログラムの変更を非常に簡便に行なうことができる。
【0046】このように、通信手段6を介してネットワ
ークサーバー5に部品の注文ができるので、保温釜2を
購入する場合に、個々のユーザーの好みにあった機能,
色やデザインを選択することができ、ユーザー側の選択
肢を広げることができる。また、部品の交換とともに制
御プログラムの変更も行なわれるので、新たな部品を追
加したことなどによる部品の交換が可能になって、製品
購入後のユーザー側の選択肢を広げることが可能にな
る。
【0047】なお、端末装置としてはパソコン13や携帯
電話18の他に、保温釜2自体を兼用させることも可能で
ある。こうすれば、パソコン13などをわざわざ購入して
接続する手間も省ける。また、携帯電話18のような移動
体携帯端末を用いれば、保温釜2への制御プログラムの
配信を遠隔操作することができ、より使い勝手が向上す
る。
【0048】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。例えば、本実施例ではインターネットを通
じてセンター装置から制御プログラムのデータを得る手
法を示したが、これに代わる手段を利用してもよい。ま
た、保温釜2の操作装置26や表示装置28を利用して、セ
ンター側のネットワークサーバ5との情報のやり取りを
行なうように構成してもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明の請求項1の保温釜により、製品
購入後も新しい機能を追加することなどのために部品を
交換することができ、ユーザー側の選択肢を広げること
が可能になる。
【0050】本発明の請求項2の保温釜を有する通信制
御装置により、個々のユーザーの好みにあった機能,色
やデザインを選択することができるとともに、製品購入
後も新しい機能を追加することなどのために部品を交換
することができ、ユーザー側の選択肢を広げることが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す保温釜を含む通信シス
テムの概略図である。
【図2】同上保温釜に内蔵する制御装置およびその周辺
の構成をあらわしたブロック図である。
【図3】同上保温釜の一実施例を示す全体断面図であ
る。
【符号の説明】
2 保温釜 5 ネットワークサーバ(センター装置) 6 通信手段 13 パソコン(端末装置) 18 携帯電話(端末装置) 35 送信手段 36 受信手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 昌治 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 川口 弘昭 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 諸田 博 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA02 BA40 CC03 DB14 EA10 GD01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを外部に送信する送信手段と、外
    部からのデータを受信する受信手段とを備え、部品交換
    に伴なうプログラムを前記受信手段で受信可能となるよ
    うに構成したことを特徴とする保温釜。
  2. 【請求項2】 保温釜と、この保温釜のプログラムを配
    信するセンター装置と、端末装置とを通信手段に接続
    し、データを送出可能であるとともに、交換した部品に
    基づくプログラムを、前記センター装置から保温釜に送
    信するように構成したことを特徴とする保温釜を有する
    通信制御装置。
JP2000274048A 2000-09-08 2000-09-08 保温釜および保温釜を有する通信制御装置 Pending JP2002078611A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018189934A1 (ja) * 2017-04-10 2018-10-18 シャープ株式会社 加熱調理器、サーバ、情報取得プログラムおよび記録媒体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018189934A1 (ja) * 2017-04-10 2018-10-18 シャープ株式会社 加熱調理器、サーバ、情報取得プログラムおよび記録媒体

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