JP2002078461A - サトウキビ稚茎食品 - Google Patents

サトウキビ稚茎食品

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JP2002078461A
JP2002078461A JP2000268564A JP2000268564A JP2002078461A JP 2002078461 A JP2002078461 A JP 2002078461A JP 2000268564 A JP2000268564 A JP 2000268564A JP 2000268564 A JP2000268564 A JP 2000268564A JP 2002078461 A JP2002078461 A JP 2002078461A
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sugarcane
food
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leaves
seedling
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Hidemi Taira
秀美 平良
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サトウキビの稚茎部を利用した食品並びにその
製造方法に関し、従来有効利用されていなかった梢頭部
を食品や着色料として製品化することで、梢頭部に付加
価値を付ける。 【解決手段】サトウキビの稚茎部の硬い緑色の葉3や皮
を除去してなる軟質の稚茎部6を水に漬けるなどの手法
であく抜きした後、ゆでてなるサトウキビ稚茎食品であ
る。あるいは、サトウキビの緑色の葉3の部分をエタノ
ールと共に弱火で煮込んで、緑色の食品着色料を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サトウキビの稚茎部を
利用した食品並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来は、
サトウキビを収穫する際に、その梢頭部は切除した後、
製糖工場に搬入された。あるいは、製糖工場で梢頭部を
切除することもある。
【0003】しかしながら、いずれにしても、切除され
た梢頭部は、そのまま圃場の土壌中にすき込んで肥料と
して、あるいは土壌改良に使用していた。または、牛馬
などの餌としても利用された。
【0004】したがって、梢頭部は、このような肥料や
餌などとしての利用法しかなく、特別に付加価値をつけ
て製品とするといった発想は無かった。
【0005】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、有効利用されていなかった梢頭部に付加価値を
付けて製品化することにある。すなわち、梢頭部を食品
や着色料として製品化するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項1は、サトウ
キビの稚茎部の硬い緑色の葉や皮を除去して、茎に成長
する前の軟質の稚茎部を残してなるサトウキビ稚茎食品
である。最新の若葉の根元や皮が軟質で白い未発達の状
態で稚茎部の周りに残っているが、このような部分も稚
茎部と共に残しておくと、食用に利用できる。
【0007】このように、サトウキビの稚茎部の硬い葉
や皮を除去して、茎に成長する前の軟質の稚茎部を残し
てなるサトウキビ稚茎食品は、筍のような外観を呈して
おり、利用方法も筍などの野菜と同様に各種用途の食材
にできる。食物繊維が豊富なため、いわゆる健康野菜と
しても重宝できる。
【0008】請求項2は、サトウキビの稚茎部の葉や皮
を除去してなる軟質の稚茎部を塩で下漬けした後、本漬
けしてなるサトウキビ稚茎食品である。
【0009】このように、サトウキビの稚茎部の葉や皮
を除去してなる稚茎部を塩で下漬けした後、本漬けして
なるサトウキビ稚茎食品は、サトウキビの稚茎部漬物と
なり、付加価値の高い製品化となる。
【0010】請求項3は、サトウキビの稚茎部の葉や皮
を除去してなる稚茎部を水に漬けるなどの手法であく抜
きした後、ゆでてなるサトウキビ稚茎食品である。
【0011】このように、サトウキビの稚茎部の葉や皮
を除去してなる稚茎部を水に漬けるなどの手法であく抜
きした後、ゆでてなるサトウキビ稚茎食品は、そのまま
裸の状態で、あるいは缶詰にしたりポリ袋入りにしたり
して製品にできる。その結果、消費者にとっては、あく
抜きをしたり、ゆでたりする必要はなく、直ちに、かつ
手軽に各種料理の材料として使用できる。
【0012】請求項4は、サトウキビの稚茎部の葉や皮
を除去してなる軟質の稚茎部を水に漬けるなどの手法で
あく抜きした後、調味料を加えて、副材と共に煮たりゆ
でたりして加熱処理することを特徴とするサトウキビ稚
茎食品の調理方法である。
【0013】このように、サトウキビの稚茎部の葉や皮
を除去してなる稚茎部を水に漬けるなどの手法であく抜
きした後、調味料を加え、しかも昆布や大根、その他の
副材と共に煮たりゆでたりすると、サトウキビ稚茎を利
用した各種の煮つけや汁物などとして調理できる。
【0014】請求項5は、サトウキビの緑色の葉の部分
をエタノールと共に弱火で煮込んで、緑色の食品着色料
を製造することを特徴とするサトウキビ稚茎の葉を利用
した着色料の製造方法である。
【0015】このように、サトウキビの稚茎部を採取し
た後に残った緑色の葉の部分をエタノールと共に弱火で
煮込んで、緑色の食品着色料を製造する方法によると、
食材として稚茎部を採取した後の葉や皮の部分も食品の
着色料の製造に利用でき、サトウキビの梢頭部をすべて
効果的に利用できる。
【0016】請求項6は、サトウキビの緑色の葉の部分
を粉末化する工程と、乾燥する工程を経ることで、粉末
品とすることを特徴とするサトウキビ葉の粉末品の製造
方法である。粉末化工程と乾燥工程は、どちらを先にし
てもよい。
【0017】このように、サトウキビの緑色の葉の部分
を粉末にすると、着色料としての用途のほかに、例え
ば、食物繊維などのような、サトウキビの緑色の葉に含
まれている成分を食物として摂取することもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明によるサトウキビ稚茎
食品とその製造方法が実際上どのように具体化されるか
実施形態を説明する。図1(1)は成長したサトウキビ
を示す側面図、(2)は葉や皮を除去したあとの稚茎部
を示す側面図である。
【0019】図1(1)におけるサトウキビの茎部1
は、充分に成長していて糖度が高く、砂糖の原料とな
る。一方、梢頭部2は糖度が低く、砂糖の原料としては
利用できない。梢頭部2には、未発達の茎部を包む薄緑
色の筒状の皮と、この皮の上端から続く緑色の葉3がつ
いており、緑葉3も若い皮も生きている(枯れていな
い)ので、牛や馬の餌として利用できる。あるいは、枯
れた下葉4などと共に、圃場の土壌中に鋤き込んで肥料
や土壌改良に利用している。
【0020】この梢頭部2において、穂が出ていない限
り、葉3やその基端の皮を剥き去ると、(2)のよう
に、筍のような外観をした部分が残る。しかしながら、
この梢頭部の葉3や皮を除去した後に残る未発達の茎部
のうち、砂糖の原料となる茎部1寄りの部分5は、繊維
が多くしかも硬いため、食品としては利用できない。
【0021】したがって、本発明では、この茎部1寄り
の部分5を除いた、最先端の稚茎部6を食材として利用
する。このように、緑色をした硬い葉や皮を除去した状
態の稚茎部6は、茎部寄りの部分5を切除しておけば、
そのまま野菜として、八百屋やスーパーなどで市販でき
る。
【0022】そして、消費者は、この稚茎部6を購入し
て来て、湯がいたりした後、各種の調理に利用できる。
すなわち、煮物にしたり、各種の汁物などに利用でき
る。生のまま利用して、漬物にもできる。用途は無限で
あり、各種各様である。
【0023】次に、漬物にする場合を例示する。漬物に
する場合は、まずサトウキビの稚茎部の葉や皮を除去し
てなる軟質の稚茎部6を、食塩を用いて下漬けする。す
なわち、稚茎部6と食塩を交互に重ねてから、重石を載
せる。こうして、約3日間下漬けする。
【0024】次いで、下漬けした後の稚茎部をよく水切
りした後、漬物の種類に応じた材料と交互に積層して本
漬けする。すなわち、黒糖漬けであれば、粉の黒糖と下
漬け済みの稚茎部を交互に重ねて、2週間ないし半年間
の間、漬け込む。通常は、3ケ月間程度の間、本漬けす
るのがよい。
【0025】こうして本漬け完了した稚茎部の漬け物
は、従来の漬物には全く存在しない、独特の食感をし
た、珍味ともいえるような漬物が出来上がる。なお、本
漬けに使用する材料としてウコンを使用すればウコン漬
けができ、ハーブを使用するとハーブ漬けが出来上が
る。このほか、甘酢やヒラミレモン(沖縄の方言名では
シークワーサー)などを用いた、各種の漬物を製造でき
る。
【0026】漬物は、稚茎部を生のまま利用する例であ
るが、生の稚茎部を加熱処理すると、さらに各種の食材
として有効利用できる。すなわち、まずサトウキビの稚
茎部の葉や皮を除去してなる軟質の稚茎部を水に漬ける
などの手法であく抜きをする。次に、このあく抜きした
後の稚茎部をゆでることで製品とする。このような処理
を行った後の稚茎部を市販すれば、購入して来て、各種
の調理の食材としてそのまま利用でき、便利である。
【0027】このように、直ちに食材として使用できる
ように前処理をした後の製品は、缶詰にしたり、ポリ袋
入りにしたりすることで、長期間、新鮮な状態で製品と
して市販できる。
【0028】したがって、消費者は、このような缶詰や
ポリ袋入りを購入して来れば、あく抜きをしたり、ゆで
たりする必要はなく、直ちに、かつ手軽に各種調理の食
材として使用できる、とうい利点がある。
【0029】このように前処理済みの稚茎部は、野菜サ
ラダに使用したり、焼き鳥と同様に焼いて食したり、天
ぷらにもでき、用途や調理方法は無限である。
【0030】また、サトウキビの稚茎部の葉や皮を除去
してなる生の稚茎部を購入して来て、消費者自ら、水に
漬けるなどの手法であく抜きすれば、ゆでたり湯がいた
りするといった手間が省ける。すなわち、あく抜き後の
稚茎部をそのまま、調味料を加えて、副材と共に煮たり
ゆでたりすることで、煮物や汁物を容易に調理できる。
【0031】副材としては任意であり、各種の食材を利
用できる。例えば、昆布や大根、各種の肉類を利用でき
る。したがって、例えば前記のようにしてあく抜きした
後の稚茎部を昆布や大根、豚肉などと一緒に煮込むと、
煮物を調理できる。また、けんちん汁などの汁物にも利
用できる。
【0032】このように、稚茎部は各種調理の食材とし
て有効利用できるが、稚茎部を採取した後に残った緑色
の葉や皮も廃棄することなく有効利用できる。すなわ
ち、稚茎部を採取した後の緑色の葉や皮の部分をエタノ
ールと共に弱火で煮込むと、緑色をした煮汁が得られ
る。この煮汁は、そばやゼリー、菓子などの食品の着色
料として好適である。
【0033】したがって、このようにして製造した煮汁
を瓶詰めなどにすると、食品の着色料として販売でき
る。また、こうして得た煮汁をさらに煮詰めたり乾燥し
たりして、水分を排除し、粉末にしてもよい。
【0034】サトウキビの緑色の葉の部分を粉砕して粉
末にすることもできる。すなわち、稚茎部を採取した後
に残った緑色の葉や皮も廃棄することなく粉砕して、粉
末にする。この粉末も、沖縄そばやゼリー、菓子などに
加えると、着色料となる。また、サトウキビの緑色の葉
の部分に含まれている成分を摂取でき、緑葉の部分も食
品として利用できることになる。
【0035】サトウキビの緑色の葉の部分の粉砕は、従
来から公知の技術で行なう。例えば、粉砕機で粉砕して
から遠赤外線などを照射して乾燥してもよいし、凍結乾
燥をしてもよい。その他の、各種の粉砕、乾燥技術を利
用できる。
【0036】なお、サトウキビの葉の粉末を製造した
り、前記のような着色用の煮汁を製造するには、サトウ
キビの稚茎部を採取した後に残った葉や皮に限らず、稚
茎部採取とは無関係にサトウキビの緑葉のみを原料して
利用できることは言うまでもない。
【0037】本発明で原料として用いる稚茎部は、図1
(1)のように成長したサトウキビを砂糖の原料として
収穫する際に梢頭部2を切除し、この梢頭部2から稚茎
部6を採取するほか、図2(1)のような未成長のサト
ウキビから稚茎部を採取してもよい。
【0038】すなわち、図2(1)のように、新芽から
食材として採取できる程度の稚茎部が土壌上に初めて成
長した程度の時期に採取してもよい。したがって、この
場合は、新芽付きの稚茎部を採取するために栽培するこ
とになる。その方が、稚茎部収穫までの栽培期間が短く
なるので、稚茎部の大量生産には適している。しかも、
硬い茎部1に続く梢頭部2から採取した稚茎部6と違っ
て、全体が柔らかいため、食材として採取できる量も多
い。
【0039】また、図1(2)の稚茎部6も、図2
(2)の新芽付きの稚茎部6aの場合も、緑色をした硬
い葉や皮を除去する際に、特に上端の最新の若葉の場合
には、将来、緑色をした硬い葉や皮となる部分が、太陽
に当たっておらず、軟質で白い未発達の状態となって、
稚茎部の周りに残っている。
【0040】この軟質の部分も、そのまま充分に食用と
して利用できるので、緑色をした硬い葉や皮を除去する
際に、この軟質の白い部分は稚茎部6、6aと共に残し
ておくと、食用に供する部分の量が増える。
【0041】
【実施例】次に本発明によるサトウキビ稚茎食品の製造
方法ならびに食品着色料の製造方法について実施例を説
明する。
【0042】〔サトウキビ稚茎の漬け物の作り方〕 材料と分量 サトウキビ稚茎…2kg 食塩… 200g 黒砂糖… 1kg
【0043】〔作り方〕 1.サトウキビの稚茎部を洗浄した後、水切りしておく。 2.前記の水切り後の稚茎部と食塩を交互に重ねて、重石
を載せ、3日間下漬けする。 3.下漬けした稚茎部の水気をよく拭き取った後、粉の黒
砂糖と交互に重ねて漬け込み、本漬けする。この本漬け
の期間は、3ケ月位が適している。なお、本漬けの期間
は、本漬けの材料によっても異なるが、2週間から半年
の間が適当である。本漬けの材料としては、前記のよう
にウコン、ハーブ、甘酢やヒラミレモンなどが有るが、
これらに限定されない。
【0044】〔サトウキビ稚茎の煮物〕 材料と分量 サトウキビの稚茎…500g かつおだし… 2.5カップ 泡盛… 1/2カップ 砂糖… 1/2カップ 食塩… 小さじ2杯 醤油… 大さじ4杯 みりん… 1/2カップ
【0045】〔作り方〕 1.サトウキビの稚茎部を約1昼夜、水に漬けてあく抜き
をする。 2.あく抜きをした後の稚茎部をゆでる。 3.前記の各種材料〜を用いて作った調味料と共に前
記のあく抜き後の稚茎部を煮込む。
【0046】〔サトウキビ稚茎の炒め物〕 材料と分量 サトウキビの稚茎…600g 豚三枚肉… 200g 豆腐… 1/2丁 塩… 小さじ1.5杯 削り鰹… 1/2カップ 油… 大さじ3杯
【0047】〔作り方〕 1.サトウキビ稚茎は洗って、3cmの長さに切り、水
気を取る。 2.豚三枚肉は、ゆでて短冊に切る。 3.豆腐は、大きく手でちぎり、軽く塩をして水気を切
る。 4.鍋に油を熱し、豆腐を入れて焦げめのつくまで炒め
て取り出す。 5.4の鍋をそのまま強火にかけて熱し、豚三枚肉を炒
め、次にサトウキビ稚茎を炒めて塩を入れ、豆腐と削り
鰹を加え、全体に混ぜ合わせて仕上げる。
【0048】〔サトウキビ稚茎入りソーキ骨の汁〕 材料と分量 ソーキ骨… 800g 水… 8カップ 昆布… 1枚 鰹だし… 3カップ 大根… 600g サトウキビ稚茎…600g 塩… 小さじ1.5杯 醤油… 少々
【0049】〔作り方〕 1.ソーキ骨(豚の肋骨つき肉)を6cmの長さに切っ
て、湯洗いする。 2.大根は5cmの長さに切って、サトウキビ稚茎も2
つに切り、ゆでておく。 3.昆布は洗って、結び昆布を作る。 4.分量の水とソーキ骨を鍋に入れて強火にかけ、約1
時間半くらい煮る。 5.途中で2.と3.を加え、調味料を加えて、それから3
0分煮て、仕上げる。
【0050】〔サトウキビ葉を用いた食品染料の製造方
法〕 材料と分量 サトウキビの葉…1kg エタノール… 500mI
【0051】〔作り方〕 稚茎部を採取した後の葉を洗う。 洗った葉とエタノールを鍋に入れる。 弱火で約30分間、煮込む。 煮汁を自然冷却して得た液体を、食品の染料とする。 前記の液体を瓶詰めにして製品とする。
【0052】
【発明の効果】請求項1のように、サトウキビの稚茎部
の葉や皮を除去して、茎に成長する前の軟質の稚茎部の
みを残してなるサトウキビ稚茎食品は、筍のような外観
を呈しており、利用方法も筍などの野菜と同様に各種用
途の食材にできる。食物繊維が豊富なため、いわゆる健
康野菜としても重宝できる。
【0053】請求項2のように、サトウキビの稚茎部の
葉や皮を除去してなる稚茎部を塩で下漬けした後、本漬
けしてなるサトウキビ稚茎食品は、サトウキビの稚茎部
漬物となり、付加価値の高い製品化となる。
【0054】請求項3のように、サトウキビの稚茎部の
葉や皮を除去してなる稚茎部を水に漬けるなどの手法で
あく抜きした後、ゆでてなるサトウキビ稚茎食品は、そ
のまま裸の状態で、あるいは缶詰にしたりポリ袋入りに
したりして製品にできる。その結果、消費者にとって
は、あく抜きをしたり、ゆでたりする必要はなく、直ち
に、かつ手軽に各種料理の材料として使用できる。
【0055】請求項4のように、サトウキビの稚茎部の
葉や皮を除去してなる稚茎部を水に漬けるなどの手法で
あく抜きした後、調味料を加え、しかも昆布や大根、そ
の他の副材と共に煮たりゆでたりすると、サトウキビ稚
茎を利用した各種の煮つけや汁物などとして調理でき
る。
【0056】請求項5のように、サトウキビの稚茎部を
採取した後に残った緑色の葉の部分をエタノールと共に
弱火で煮込んで、緑色の食品着色料を製造する方法によ
ると、食材として稚茎部を採取した後の葉や皮の部分も
食品の着色料の製造に利用でき、サトウキビの梢頭部を
すべて効果的に利用できる。
【0057】請求項6のように、サトウキビの緑色の葉
の部分を粉末にすると、着色料としての用途のほかに、
例えば、食物繊維などのような、サトウキビの緑色の葉
に含まれている成分を食物として摂取することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (1)は成長したサトウキビを示す側面図、
(2)は葉や皮を除去したあとの稚茎部を示す側面図で
ある。
【図2】 (1)サトウキビの新芽から稚茎が発生する
時期の側面図、(2)は葉や皮を除去したあとの新芽稚
茎部を示す側面図である。
【符号の説明】
1 サトウキビの茎部 2 梢頭部 3 緑色の葉 4 枯れた下葉 5 梢頭部の成長茎部寄りの茎 6 稚茎部 6a 新芽の稚茎部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サトウキビの稚茎部の硬い緑色の葉や皮
    を除去して、茎に成長する前の軟質の稚茎部を残してな
    ることを特徴とするサトウキビ稚茎食品。
  2. 【請求項2】 サトウキビの稚茎部の硬い緑色の葉や皮
    を除去してなる軟質の稚茎部を食塩で下漬けした後、本
    漬けしてなることを特徴とするサトウキビ稚茎食品。
  3. 【請求項3】 サトウキビの稚茎部の硬い緑色の葉や皮
    を除去してなる軟質の稚茎部を水に漬けるなどの手法で
    あく抜きした後、ゆでてなることを特徴とするサトウキ
    ビ稚茎食品。
  4. 【請求項4】 サトウキビの稚茎部の硬い緑色の葉や皮
    を除去してなる軟質の稚茎部を水に漬けるなどの手法で
    あく抜きした後、調味料を加えて、副材と共に煮たりゆ
    でたりして加熱処理することを特徴とするサトウキビ稚
    茎食品の製造方法。
  5. 【請求項5】 サトウキビの緑色の葉の部分をエタノー
    ルと共に弱火で煮込んで、緑色の食品着色料を得ること
    を特徴とするサトウキビ梢頭部の緑葉を利用した着色料
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 サトウキビの緑色の葉の部分を粉末化す
    る工程と、乾燥する工程を経ることで、粉末品とするこ
    とを特徴とするサトウキビの葉の粉末品の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013193987A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Osaka Gas Co Ltd Ppar活性組成物
JP2013226081A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Nobumasa Yagi サトウキビの加工方法と加工装置
CN103549334A (zh) * 2013-11-04 2014-02-05 元江县瑞丰民特食品有限公司 甘蔗尖泡菜及其加工方法
JP2015126727A (ja) * 2013-11-29 2015-07-09 喜信 大城 サトウキビの難消化性食物繊維及びその製造方法

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