JP2002077516A

JP2002077516A - 画像読み取り装置

Info

Publication number: JP2002077516A
Application number: JP2000253496A
Authority: JP
Inventors: Yasunobu Yoda; 泰信養田
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 2000-08-24
Filing date: 2000-08-24
Publication date: 2002-03-15

Abstract

(57)【要約】【課題】シート状原稿の搬送経路がＶ字状をなす搬送
経路を備えた画像読み取り装置における問題に鑑み、そ
の搬送経路においてシート状原稿の浮き上がりを防止す
ると共に、浮き上がりを防止する際にシート状原稿のジ
ャムの発生をも防止できる構成を備えた画像読み取り装
置を提供する。【解決手段】読み取り対象である原稿Ｓの移動方向に
おいて原稿の読み取り部を挟んで両側に配置されている
給送ローラ９，９’を備え、該給送ローラ９，９’が上
記原稿の読み取り部よりも上方に位置することで上記原
稿の搬送経路がＶ字状をなす画像読み取り装置におい
て、上記原稿Ｓの搬送経路において上記給送ローラ９，
９’と上記原稿Ｓの読み取り部との間に上記原稿Ｓを上
記原稿の読み取り部にガイドするガイド部材１Ｊ’、１
Ｍ’を設け、上記ガイド部材１Ｊ’、１Ｍ’は、上記原
稿の読み取り部に配置されいる原稿載置面上に上記原稿
Ｓを載置させながら移動することができる配置構成とさ
れていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像読み取り装置
に関し、さらに詳しくは、読み取り対象である原稿の搬
送ガイド機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】複写機あるいは複写機能とファクシミリ
機能を複合させた複合機に用いられる画像読み取り装置
としての原稿読み取り装置あるいはパソコンなどの周辺
機器として用いられる画像読み取り装置であるスキャナ
には、原稿載置台を筐体上面に設け、その原稿載置台に
対して開被可能な開閉蓋を設けた構造がある。

【０００３】上記原稿読み取り装置では、原稿載置台上
の原稿に対して光学系部材を移動させながら走査するよ
うになっているが、近年では、このような光学系部材に
加えて光学系部材を固定し、この光学系部材に対してシ
ート状原稿を移動させながら走査する形式、いわゆる、
シートを通過させるという意味からシートスルー形式と
称される画像読み取り装置も提案されてきている。

【０００４】後者形式の画像読み取り装置は、原稿載置
台を上面に備えた筐体内に原稿読み取りのための光学素
子を備えたキャリッジを主走査方向に移動可能に設ける
一方、原稿載置台に対して開被可能に設けられている開
閉蓋にシート原稿の載置トレイおよび排出トレイを設け
るとともに載置トレイから移動してくるシート原稿を排
紙トレイに向け移送する給送部とを備えさせ、排紙トレ
イに向け移動するシート原稿を読み取るための光学素子
を給送部に配置したシート原稿読み取り部を備えさせて
シートスルー機構として構成されている。

【０００５】上記画像読み取り装置の一例として、図３
に示す構成を備えたものがある。図３において、画像読
み取り装置１は、光学系部材を内蔵している筐体１Ａの
上面に原稿載置台２が設けられていると共に、原稿載置
台の近傍に配置されているヒンジ結合部材３に有する支
軸３Ａによってヒンジ結合されている開閉蓋４を備えて
いる。開閉蓋４は、原稿載置台２上に載置された原稿に
対する圧板として設けられていると共に、内部にシート
状原稿の給送構造を備えている。シート原稿の給送構造
は、原稿トレイ５と、排紙トレイ６と、これら両方のト
レイ間で筐体１Ａ内のホームポジションに位置している
光学系部材のうちの光源１Ａ１及び反射鏡１Ａ２を有す
るキャリッジと原稿とを対面させる方向に移動させなが
ら給送するゴム製搬送ドラム７とを主要部として備えて
いる。

【０００６】原稿トレイ５上に積載されたシート状原稿
Ｓは、繰り出しローラ８によって繰り出されるとその前
方に配置されている分離ローラ対８Ａ、８Ｂによって一
枚毎に分離されて給送され、ゴム製搬送ドラム７によっ
て給送路を反転されてホームポジションに位置する光源
１Ａ１及び反射鏡１Ａ２を備えたキャリッジと対峙して
読み取り走査される。読み取り走査後のシート状原稿Ｓ
は、ゴム製搬送ドラム７から排紙トレイ６との間の給送
路に設けられている複数の給送ローラ９、９’および排
紙ローラ９Ａによって排紙トレイ６に向け排出される
が、その過程で排紙トレイ６に移動する以前の位置にお
いて設置されている密着イメージセンサ１Ｅと白色ロー
ラ１Ｆとに対峙することで先に読み取られた面と反対側
の面、つまり裏面を対象とした読み取り操作が行われる
場合もある。排紙トレイ６には、シート状原稿の排出方
向前側端縁を衝止するためのストッパ１０が設けられて
おり、このストッパ１０によって排出方向前側端縁を衝
止されたシート状原稿は、排紙トレイ６上に落下して積
載される。なお、図３中、符号１Ｂは結像レンズを、符
号１Ｃは読み取り素子を、符号１Ｃ１は読み取り素子か
らの読み取り信号を処理する画像処理ボードをそれぞれ
示している。

【０００７】上記構成の画像読み取り装置は、原稿の搬
送路の途中にゴム製搬送ドラム７を用いて搬送経路の一
部に曲路を設けることで水平方向に占める搬送路の長さ
を短くすることができ、これにより、装置の水平方向で
の大型化を防止する利点がある。装置の水平方向での大
型化を防止するためには、上記した構成のように、搬送
経路の途中に曲路を設けることが有効であり、この構成
としては、図３に示した構成の他に、図４に示すよう
に、搬送経路の一部を曲路に近似したＶ字状とする場合
がある。図４において、原稿の搬送経路には、図３に示
した構成と同様に一対の給送ローラ９，９’が配置さ
れ、各給送ローラ９，９’間に原稿読み取り部の一部と
して設けられてコンタクトガラスに相当するシートスル
ー用ガラス１Ｇを介して密着イメージセンサ１Ｅがシー
ト状原稿の搬送経路に対峙させてある。シート状原稿の
搬送経路を挟んでシートスルー用ガラス１Ｇと対向する
位置にはバネなどの弾性体Ｂによって押圧付勢されてい
る圧板１Ｈが配置されている。

【０００８】密着イメージセンサ１Ｅと同じ位置に配置
されているシートスルー用ガラス１Ｇおよびこれに対向
する圧板１Ｈの両側には、原稿入り口側上および下ガイ
ド板１Ｊ、１Ｋ、原稿出口側上および下ガイド板１Ｍ、
１Ｎがシート状原稿の搬送経路を挟んでそれぞれ対向す
るように配置されている。圧板１Ｈは、シートスルー用
ガラス１Ｇ上を通過するシート状原稿が浮き上がるのを
防止するために設けられており、弾性体Ｂの付勢により
通過するシート状原稿の厚さに対応して垂直方向に変位
することができ、しかも弾性体の伸縮作用を利用して複
数種類の厚さのシート状原稿をシートスルー用ガラス１
Ｇ上に押圧できるようになっている。

【０００９】給送ローラ９，９’は、シートスルー用ガ
ラス１Ｇ上を通過するシート状原稿に弛みが生じない速
度関係が設定されており、通常、両ローラ同士が等速若
しくはシート状原稿の搬送方向後方に位置する給送ロー
ラ９’の方を僅かに速くするようになっている。これに
より、解像度の悪化や線のぶれなどによる線揺らぎなど
を抑えるようになっている。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】Ｖ字状の搬送経路を構
成した場合には、シートスルー用ガラス１Ｇに達するシ
ート状原稿がそのガラス１Ｇに対して上方から移動して
くると共に通過した後に上方に向け移動する。このた
め、給送ローラ９，９’の位置がシートスルー用ガラス
１Ｇの位置よりも上方であることが原因してシート状原
稿に給送ローラ９，９’からの挟持搬送力が作用した際
の張力によりシートスルー用ガラス１Ｇ表面から浮き上
がってしまう虞がある。この理由は次の通りである。本
来、シート状原稿の搬送経路としては、図５に示すよう
に、シート状原稿の入り口から出口までの間が水平方向
で直線上に位置することがシートスルー用ガラス１Ｇと
シート状原稿との間での浮き上がりを防止する意味で好
ましい。しかし、図４に示したようなＶ字状の搬送経路
とした場合には、図６において解析結果が示されている
ように、原稿出口側の給送ローラ９’の線速が原稿入り
口側の給送ローラ９よりも速いと、出口側の給送ローラ
９’によって牽引され、各ローラ間でシート状原稿に張
力Ｔ１が発生する。このため、張力Ｔ１は、その発生方
向により圧板１Ｈを持ち上げる力（Ｔ１ｓｉｎθ）を生
起し、この持ち上げる力（Ｔ１ｓｉｎθ）が圧板１Ｈに
作用している押圧付勢力（Ｔ２）に対して、Ｔ１ｓｉｎ
θ＞Ｔ２に達すると圧板１持ち上がってしまう。上記関
係が逆の関係、つまり、圧板１Ｈの押圧付勢力が圧板１
Ｈを持ち上げる力よりも強い場合にはシート状原稿が正
常にシートスルー用ガラス１Ｇに当接させられ、上述し
た解像度の悪化や線揺らぎなどの現象が発生しない。そ
こで、後者の関係が得られるように圧板１Ｈに対する押
圧付勢力を高めるとシートスルー用ガラス１Ｈの表面と
この表面を移動するシート状原稿との間の摩擦力が高め
られてしまい、シート状原稿のジャムが発生しやすくな
る。

【００１１】本発明の目的は、上記従来の画像読み取り
装置、特に、シート状原稿の搬送経路がＶ字状をなす搬
送経路を備えた画像読み取り装置における問題に鑑み、
その搬送経路においてシート状原稿の浮き上がりを防止
すると共に、浮き上がりを防止する際にシート状原稿の
ジャムの発生をも防止できる構成を備えた画像読み取り
装置を提供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
読み取り対象である原稿の移動方向において原稿の読み
取り部を挟んで両側に配置されている給送ローラを備
え、該給送ローラが上記原稿の読み取り部よりも上方に
位置することで上記原稿の搬送経路がＶ字状をなす画像
読み取り装置において、上記原稿の搬送経路において上
記給送ローラと上記原稿の読み取り部との間に上記原稿
を上記原稿の読み取り部にガイドするガイド部材を設
け、上記ガイド部材は、上記原稿の読み取り部載置面側
に強制的に上記原稿を指向させる構成とされていること
を特徴としている。

【００１３】請求項２記載の発明は、請求項１記載の画
像読み取り装置において、上記原稿の読み取り部には、
上記原稿載置面に対して上記原稿を加圧接触させる圧板
が設けられ、上記ガイド部材は、上記圧板の位置と同等
若しくはそれより上記原稿載置面側で上記原稿をガイド
する構成とされていることを特徴としている。

【００１４】請求項３記載の発明は、請求項１または２
記載の画像読み取り装置において、上記ガイド部材は、
上記原稿の搬送路を挟んで一対で設けられ、該搬送路の
上部側に位置するガイド部材が上記圧板の位置と同等若
しくはそれよりも上記原稿載置面側に配置され、上記搬
送路の下部側に位置するガイド部材は、上記原稿の移動
を阻害しないように上記搬送路の上部側に位置するガイ
ド部材と対向させて配置されていることを特徴としてい
る。

【００１５】請求項４記載の発明は、請求項１乃至３の
うちの一つに記載の画像読み取り装置において、上記給
送ローラは、上記原稿の読み取り部を境にして原稿の入
り口側よりも出口側が線速を速く設定されていることを
特徴としている。

【００１６】請求項５記載の発明は、請求項１乃至４の
うちの一つに記載の画像読み取り装置において、上記圧
板は、弾性体によって上記原稿載置面側に押圧付勢され
てることを特徴としている。

【００１７】請求項６記載の発明は、請求項１乃至５の
うちの一つに記載の画像読み取り装置において、上記ガ
イド部材は、上記圧板の位置に応じて変位可能であるこ
とを特徴としている。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、図面において本発明の実施
の形態について説明する。図１は、図４に示した構成を
前提とした実施例を示す図であり、同図には、原稿の読
み取り部の構成が示されている。なお、図１において、
図４に示した部材と同じものは同符号により示してあ
る。図１において原稿読み取り部は、図４に示した場合
と同様に、弾性体Ｂにより押圧付勢されている圧板１Ｈ
と、シート状原稿Ｓの搬送路を挟んで圧板１Ｈと対峙す
るシートスルー用ガラス１Ｇおよびこれに密着している
密着イメージセンサ１Ｅとを備えている。給送ローラ
９，９’は、原稿の読み取り部を境にして出口側の給送
ローラ９’の線速が入り口側の給送ローラ９よりも速く
なるように回転制御されている。

【００１９】原稿の読み取り部と給送ローラ９，９’と
の間には、シート状原稿Ｓをシートスルー用ガラス１Ｇ
の載置面上に向けてガイドするガイド部材が設けられて
いる。

【００２０】ガイド部材は、シート状原稿Ｓの搬送路を
挟んで上下に対向している入り口側上ガイド部材（便宜
上、符号１Ｊ’で示す）、入り口側下ガイド部材（便宜
上、図４に示した符号１Ｋを用いる）および出口側上ガ
イド部材（便宜上、符号１Ｍ’で示す）、出口側下ガイ
ド部材（便宜上、図４に示した符号１Ｎを用いる）を備
えている。

【００２１】各ガイド部材１Ｊ’，１Ｋ，１Ｍ’，１Ｎ
は、シート状原稿Ｓをシートスルー用ガラス１Ｇの載置
面に向けてガイドするように指向させてあり、そのう
ち、入り口側上ガイド部材１Ｊ’および出口側上ガイド
部材１Ｍ’は、圧板１Ｈに対して次のような配置関係が
設定されている。図２は、圧板１Ｈと入り口側および出
口側での上ガイド部材１Ｊ’、１Ｍ’の配置関係を説明
するための図であり、同図において入り口側上ガイド部
材１Ｊ’および出口側上ガイド部材１Ｍ’は、圧板１Ｈ
の配置位置に対して同等若しくはその位置よりも符号Ｌ
で示すように、シートスルー用ガラス１Ｇの原稿載置
（通過）面側に下降した位置にそれぞれ配置されてい
る。この結果、シート状原稿Ｓは、圧板１Ｈの下面に接
触するものの、給送ローラ９によって挟持搬送された際
の張力により圧板１Ｈ側に移行しようとするのが阻止さ
れるようになっている。本実施例では、圧板１Ｈの下限
位置は、搬送されるシート状原稿Ｓのうちで最も薄い厚
さの薄いシート状原稿Ｓの浮き上がりを規制する位置に
図示しない規制手段を介して位置決めされるようになっ
ている。シート状原稿Ｓの搬送路を挟んで入り口側上ガ
イド部材１Ｊ’および出口側上ガイド部材１Ｍ’に対向
する入り口側下ガイド部材１こよび出口側下ガイド部材
１Ｎは、圧板１Ｈとの配置関係が設定されているうえガ
イド部材１Ｊ’、１Ｍ’によって指向されるシート状原
稿Ｓの移動を阻害しない位置にそれぞれ設けられてい
る。

【００２２】本実施例は以上のような構成であるから、
読み取り部に位置する圧板１歩予備シートスルー用ガラ
ス１Ｇの間に向けて搬送されたシート状原稿Ｓは、ガイ
ド部材における入り口側上ガイド部材１Ｊ’および出口
側上ガイド部材１Ｍ’によって圧板１Ｈを押し上げない
状態でガイドされる。このため、給送ローラ９，９’、
特に、線速が速い出口側の給送ローラ９’によって挟持
搬送されることによりシート状原稿に張力が発生する
と、シート状原稿Ｓには給送ローラ９，９’と圧板１Ｈ
との位置関係により圧板１Ｈを押し上げる向きの力が生
起されるが、入り口側上ガイド部材１Ｊ’および出口側
上ガイド部材１Ｍ’によって上方への移動が阻止され、
所謂、圧板１Ｈを押し上げる向きの移動が規制されるこ
とになる。これにより、シート状原稿Ｓがシートスルー
用ガラス１Ｇから浮き上がることが防止され、浮き上が
った場合に発生する解像度の悪化や線揺れが防がれる。

【００２３】本実施例によれば、圧板１Ｈに対する上ガ
イド部材１Ｊ’、１Ｍ’の配置関係を設定するだけで既
存の構成を用いることができ、特別な構造の追加を要し
ないでシート状原稿Ｓの浮き上がりを確実に防止するこ
とができる。

【００２４】次に本発明の実施形態に関する別実施例に
ついて説明する。図１において、圧板１Ｈは搬送される
シート状原稿Ｓの厚さに応じて昇降変位することができ
るものであることは前述したとおりであるが、本実施例
では、圧板１Ｈの昇降変位に併せて入り口側上ガイド部
材１Ｊ’および出口側上ガイド部材Ｍ’が追随変位する
ことができることを特徴としている。

【００２５】図１において、圧板１Ｈと入り口側および
出口側の各上ガイド部材１Ｊ’、１Ｍ’とは、図示しな
い連動機構によって共に同じ方向に移動することができ
るようになっている。圧板１Ｈと各上ガイド部材１
Ｊ’、および１Ｍ’との配置関係は、図１において説明
した場合と同様な関係に設定されており、圧板１Ｈに対
してシート状原稿Ｓが押し上げることがないようにされ
ている。

【００２６】本実施例は以上のような構成であるから、
読み取り部に向けて搬送されてくるシート状原稿Ｓの厚
さに応じて圧板１Ｈが昇降変位すると、この変位に連動
して入り口側上ガイド部材１Ｊ’および出口側上ガイド
部材１Ｍ’がそれぞれ昇降変位する。圧板１Ｈは、シー
ト状原稿Ｓの上面を押圧付勢してシートスルー用ガラス
１Ｇの載置面にシート状原稿Ｓを押し当てることにな
る。このため、シート状原稿Ｓの厚さが厚いと上方に変
位し、これに併せて入り口側上が部材１Ｊ’およびで愚
痴側上ガイド部材１Ｍ’が上方に変位する。

【００２７】昇降変位した場合においても入り口側上ガ
イド部材１Ｊ’および出口側上ガイド部材１Ｍ’は圧板
１Ｈに対してシート状原稿Ｓに発生する張力によってシ
ート状原稿Ｓが圧板１Ｈを押し上げることがない位置に
配置されているので、シート状原稿Ｓがシートスルー用
ガラス１Ｇの載置面に載置された状態で通過することが
できる。これにより、シートスルー用ガラス１Ｇとシー
ト状原稿Ｓとの対向位置関係が適正化されて解像度の悪
化や線揺れが防止される。

【００２８】本実施例によれば、圧板１Ｈがシート状原
稿Ｓの厚さによって上昇変位した場合、入り口側上ガイ
ド部材１Ｊ’およびで出口側上ガイド部材１Ｍ’と圧板
１Ｈとの間隔差が大きくなると圧板Ｓ１ｈによる本来の
原稿浮き上がり防止機能が弱められてしまうのを防止す
ることができる。つまり、圧板１Ｈは入り口側および出
口側の上ガイド部材１Ｊ’、１Ｍ’と違って、シートス
ルー用ガラス１Ｇの直上に配置されている関係上、シー
ト状原稿Ｓをシートスルー用ガラス１Ｇの載置面に押し
当てることができるものであるので、たとえ、シートス
ルー用ガラス１Ｇから遠ざかった場合でも、その位置で
シート状原稿Ｓをシートスルー用ガラス１Ｇの載置面に
押し付ける機能を有することが必要となる。このため、
圧板１Ｈが昇降変位した場合においても上ガイド部材１
Ｊ’、１Ｍ’によるよりも圧板１Ｈによってシート状原
稿Ｓを押し付けるようにすることで、読み取り部でのシ
ート状原稿Ｓと密着イメージセンサ１Ｅとの光学的な距
離を確保することが可能になる。

【００２９】

【発明の効果】請求項１および５記載の発明によれば、
Ｖ字状をなす搬送経路を対象として原稿を搬送する際
に、ガイド部材により原稿が原稿載置面側に指向されな
がら移動することができるので、原稿載置面からの浮き
上がりが防止されて解像度の悪化や線揺れなどの発生を
防止することが可能になる。特に、請求項４記載の発明
においては、原稿を載置面に押しつけるための圧板を用
いた場合において原稿がガイド部材により原稿載置面側
に指向されるので、圧板による過剰な圧力付勢によるジ
ャムの発生が防止される。

【００３０】請求項２および４記載の発明によれば、ガ
イド部材が原稿を圧板の位置若しくはそれよりも原稿載
置面側にてガイドするようになっているので、圧板によ
る原稿の押し付け作用を過大に作用させる必要がなくな
る。これにより、過大なおう圧力の作用による原稿のジ
ャムを確実に防止しながら原稿の浮き上がりを防ぐこと
が可能になる。特に請求項４記載の発明においては、原
稿の出口側の線速が入り口側よりも速い場合に発生する
原稿の張力により圧板が持ち上げられるのをガイド部材
のガイド作用によって防止することができる。

【００３１】請求項３記載の発明によれば、ガイド部材
が原稿の搬送路を挟んで一対で設けられている場合に搬
送路の上部に位置するガイド部材を圧板の位置と同等若
しくはそれよりも原稿載置面側に配置することにより原
稿が浮き上がろうとするのを確実に防止することがで
き、しかも、ガイド部材の配置構成だけという簡単な構
成により圧板の押し上げを防止して原稿の浮き上がりに
よる解像度の悪化や線揺れを防止することが可能にな
る。

【００３２】請求項６記載の発明によれば、圧板が原稿
の厚さいに応じて変位するのの対応してガイド部材も変
位することができるので、原稿の厚さの変化に拘わら
ず、原稿による圧板の押し上げが防止されて原稿の浮き
上がりをなくすことが可能になるとともに、圧板の機能
を阻害しないようにして読み取りに必要な光学的条件を
維持することが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を説明するための一実施例
である画像読み取り装置の要部構成を説明するための模
式図である。

【図２】図１に示した要部構成における特徴を説明する
ための部分的な模式図である。

【図３】画像読み取り装置の一例を説明するための模式
図である。

【図４】図３に示した画像読み取り装置における原稿の
読み取り部の構成の他の例を説明するための部分的な模
式図である。

【図５】図４に示した読み取り部の理想的な搬送経路の
形態を説明するための模式図である。

【図６】図４に示した読み取り部における不具合を説明
するための模式図である。

【符号の説明】

１画像読み取り装置１Ａ筐体１Ｊ’ 入り口側上ガイド部材１Ｍ’ 出口側上ガイド部材１Ｈ圧板１Ｇシートスルー用ガラス

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０６Ｔ 1/00 ４２０Ｇ０６Ｔ 1/00 ４２０Ｊ５Ｃ０６２Ｈ０４Ｎ 1/04 Ｈ０４Ｎ 1/12 Ｚ５Ｃ０７２Ｆターム(参考） 2H076 AA04 AA58 BA24 BA48 2H108 AA05 CA01 CB01 3F049 AA01 DB02 EA13 LA01 LB02 3F101 FA01 FB04 FC07 5B047 AA01 BA01 BC18 5C062 AB17 AB32 AC12 AD01 AD06 BA00 5C072 AA01 BA13 NA01 NA05 XA01

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】読み取り対象である原稿の移動方向におい
て原稿の読み取り部を挟んで両側に配置されている給送
ローラを備え、該給送ローラが上記原稿の読み取り部よ
りも上方に位置することで上記原稿の搬送経路がＶ字状
をなす画像読み取り装置において、上記原稿の搬送経路において上記給送ローラと上記原稿
の読み取り部との間に上記原稿を上記原稿の読み取り部
にガイドするガイド部材を設け、上記ガイド部材は、上記原稿の読み取り部載置面側に強
制的に上記原稿を指向させる構成とされていることを特
徴とする画像読み取り装置。
【請求項２】請求項１記載の画像読み取り装置におい
て、上記原稿の読み取り部には、上記原稿載置面に対して上
記原稿を加圧接触させる圧板が設けられ、上記ガイド部
材は、上記圧板の位置と同等若しくはそれより上記原稿
載置面側で上記原稿をガイドする構成とされていること
を特徴とする画像読み取り装置。
【請求項３】請求項１または２記載の画像読み取り装置
において、上記ガイド部材は、上記原稿の搬送路を挟んで一対で設
けられ、該搬送路の上部側に位置するガイド部材が上記
圧板の位置と同等若しくはそれよりも上記原稿載置面側
に配置され、上記搬送路の下部側に位置するガイド部材
は、上記原稿の移動を阻害しないように上記搬送路の上
部側に位置するガイド部材と対向させて配置されている
ことを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項４】請求項１乃至３のうちの一つに記載の画像
読み取り装置において、上記給送ローラは、上記原稿の読み取り部を境にして原
稿の入り口側よりも出口側が線速を速く設定されている
ことを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項５】請求項１乃至４のうちの一つに記載の画像
読み取り装置において、上記圧板は、弾性体によって上記原稿載置面側に押圧付
勢されてることを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項６】請求項１乃至５のうちの一つに記載の画像
読み取り装置において、上記ガイド部材は、上記圧板の位置に応じて変位可能で
あることを特徴とする画像読み取り装置。