JP2002077103A - Cdma基地局装置 - Google Patents

Cdma基地局装置

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JP2002077103A
JP2002077103A JP2000268027A JP2000268027A JP2002077103A JP 2002077103 A JP2002077103 A JP 2002077103A JP 2000268027 A JP2000268027 A JP 2000268027A JP 2000268027 A JP2000268027 A JP 2000268027A JP 2002077103 A JP2002077103 A JP 2002077103A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Stored Programmes (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDMA方式により無線通信するCDMA基
地局装置で、効率的な構成により、例えばハードウエア
を変更せずとも、ソフトウエアを変更することにより複
数の通信方式に対応する。 【解決手段】 例えば、(図示した)ベースバンド部
を、FPGAプログラムデータによりチップレートで信
号を処理するFPGA31及びDSPプログラムデータ
によりシンボルレートで信号を処理するDSP32を用
いて構成してあり、(図外の)プログラムデータ設定手
段によってFPGA31により用いられるFPGAプロ
グラムデータ及びDSP32により用いられるDSPプ
ログラムデータを異なる通信方式に対応したプログラム
データへ変更することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMA(Code D
ivision Multiple Access)方式により無線通信するC
DMA基地局装置等に関し、特に、例えばハードウエア
を変更せずとも、フィールドプログラマブルゲートアレ
イ(FPGA:Field Programmable GateArray)やデジ
タル信号処理器(DSP:Digital Signal Processor)
のソフトウエアを変更することにより複数の通信方式に
対応することが可能なCDMA基地局装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば現在では、3GPP(Third Gene
ration Partnership Project)においてエアインタフェ
ース(通信方式のインタフェース)に関する仕様の標準
化が検討されているが、最終的には、完全に1つの通信
方式に統一化されずに、ワイドバンドCDMA(W−C
DMA:Wideband−CDMA)方式や、マルチキャリア
CDMA(MC-CDMA:Multicarrier−CDMA)
方式(CDMA−2000)といった複数の通信方式が
世界標準方式として採用されることになる。なお、3G
PPは、IMT−2000技術仕様開発の共同プロジェ
クトであり、第3世代移動通信(携帯電話)システムの
検討を行っている。
【0003】このため、例えば携帯電話システム等に備
えられる基地局装置(BTS:BaseTransceiver Syste
m)としては、各通信方式毎に定められた異なる標準仕
様に対応した装置が開発されることが必要となる。一例
として、我が国では、W−CDMA方式及びMC−CD
MA方式の双方が採用されることが確定的となってお
り、このような必要性が非常に高い。
【0004】ここで、従来のCDMA基地局装置(BT
S装置)の構成例を示す。図7には、CDMA基地局装
置111の構成例を示してあり、このCDMA基地局装
置111は双方向の有線伝送路113を介して上位装置
(BTS上位装置)112と接続されている。なお、上
位装置112は、有線伝送路113を介してCDMA基
地局装置111との間で信号を送受信し、当該CDMA
基地局装置111の制御等を行う。
【0005】以下で、同図に示したCDMA基地局装置
111の動作例を示す。2つのアンテナA11、A12
は、デュプレックス部121から入力される送信信号を
無線により送信する一方、無線により受信した信号(受
信信号)をデュプレックス部121へ出力する。この例
では、アンテナA11、A12は、移動局装置(MS:
Mobile Station)等との間で無線信号(拡散信号)を送
受信する。デュプレックス部121は、送信信号と受信
信号とを分離し、これにより、共通のアンテナA11、
A12を用いて無線信号を送受信することを可能とす
る。
【0006】増幅部122は、増幅器を用いて構成され
ており、無線送受信部124から入力される送信信号を
増幅して、当該送信信号をデュプレックス部121を介
してアンテナA11、A12へ出力する。低ノイズ増幅
部123は、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplif
ier)を用いて構成されており、アンテナA11、A1
2からデュプレックス部121を介して入力される受信
信号を増幅して、当該受信信号を無線送受信部124へ
出力する。
【0007】無線送受信部(TRX部)124は、ベー
スバンド部125により拡散処理されたベースバンド帯
の送信信号(I信号及びQ信号)を直交変調により無線
周波数帯の送信信号へ変換して増幅部122へ出力し、
また、低ノイズ増幅部123から入力される無線周波数
帯の受信信号を準同期検波によりベースバンド帯の受信
信号(I信号及びQ信号)へ変換してベースバンド部1
25へ出力する。
【0008】ベースバンド部125は、伝送路信号切替
機能部131から入力される送信信号(下り信号)に対
して誤り訂正符号化処理やフレーム化処理やデータ変調
処理や拡散変調処理を施し、また、無線送受信部124
から入力される受信信号(上り信号)に対して逆拡散変
調処理やチップ同期処理や最大比合成信号処理や誤り訂
正復号化処理や多重分離処理を施す。
【0009】テキスト機能部126は、装置内伝送の正
常性を監視して確認する。呼処理監視制御部127は、
上位装置112との間で呼処理制御信号を送受信し、無
線回線の管理処理や、無線回線の設定/開放処理や、呼
処理監視処理や、呼制御処理を実行する。保守監視制御
部128は、上位装置112を介して外部のオペレーシ
ョンシステム(OPS)との間で保守監視制御信号を送
受信し、BTS装置の運転管理処理や、BTS装置の状
態監視制御処理を実行する。
【0010】ダウンロード部129は、呼処理監視制御
部127内に備えられたROM(Read Only Memory)に
記憶されているアプリケーションソフトウエア(AP)
の更新や保守監視制御部128内に備えられたROMに
記憶されているアプリケーションソフトウエアの更新を
外部から制御させる。メモリ媒体130は、例えばダウ
ンロード部129と着脱自在なメモリカード等から構成
されており、呼処理監視制御部127のROMや保守監
視制御部128のROMに記憶させるためのアプリケー
ションソフトウエアを記憶する。
【0011】ここで、メモリ媒体130に記憶されたア
プリケーションソフトウエアは、ダウンロード部129
により読み取られ、装置内バス信号S31により当該ダ
ウンロード部129から呼処理監視制御部127や保守
監視制御部128へ送信(転送)される。
【0012】伝送路信号切替機能部131は、伝送路イ
ンタエース部132と接続させる処理部を、ベースバン
ド部125とテスト機能部126と呼処理監視制御部1
27と保守監視制御部128とで切り替えることによ
り、装置内の処理部間で送受信される信号(架内信号)
の接続切替を行う。伝送路(High Way)インタ
フェース部132は、有線伝送路113の終端処理機能
を有しており、伝送路信号切替機能部131との間で信
号を入出力するとともに、有線伝送路113との間で信
号を入出力する。
【0013】次に、図8には、上記したベースバンド部
125の構成例を示してあり、このベースバンド部12
5には、LSI(Large Scale Integrated circuit)か
ら構成された変復調部141と、LSIから構成された
チャネルCODEC(Coder-Decoder)部142と、送
受信データ入出力部143と、発振器144と、制御部
145とが備えられている。
【0014】変復調部141では、各処理部が次のよう
な動作を行う。A/D(Analog/Digital)変換部151
は、無線送受信部124からアナログ信号として出力さ
れる受信信号(I信号及びQ信号)を入力し、当該受信
信号をデジタル信号へ変換してサーチャ部153のマッ
チドフィルタ161やフィンガ部154の各相関器F1
〜FNへ出力する。マッチドフィルタ−相関器制御部1
52は、サーチャ部153のマッチドフィルタ161で
用いられる拡散符号(拡散コード)やフィンガ部154
の相関器F1〜FNで用いられる拡散符号を制御する。
【0015】サーチャ部153は、マッチドフィルタ1
61とパイロット同期検波部162とプロフィールメモ
リバンク163とパス検出部164とを有しており、A
/D変換部151から入力される受信信号(移動局装置
から送信されて当該基地局装置へ到来して来る無線キャ
リア周波数信号)のパスを検出し、当該検出結果をフィ
ンガ部154に通知する。
【0016】具体的には、マッチドフィルタ161が前
記受信信号(この例では、パイロット信号部分)と拡散
符号との乗算タイミングをずらしながら当該受信信号と
当該拡散符号との相関値を取得するとともに、この結果
を用いてパイロット同期検波部162がパイロット信号
を同期検波する。また、マッチドフィルタ161による
相関値の取得結果やパイロット同期検波部162による
同期検波結果をプロフィールメモリバンク163が記憶
し、当該記憶内容を用いてパス検出部164がパスを検
出する。そして、パスの検出結果がフィンガ部154に
通知される。
【0017】フィンガ部154は、複数(例えばN個)
の信号処理系#1〜#Nを有しており、サーチャ部15
3から通知されるパスの検出結果に基づいて、各信号処
理系#1〜#Nを用いて各パス毎に受信信号を復調し、
当該復調結果を合成部155へ出力する。
【0018】具体的には、各信号処理系#1〜#Nは、
拡散符号生成器(CG:Code Generator)を備えた1個
の相関器F1〜FNと、1個のメモリG1〜GNと、1
個の同期検波部H1〜HNとから構成されている。そし
て、サーチャ部153により検出された各パス毎に、各
相関器F1〜FNがA/D変換器151から入力される
受信信号と拡散符号とを乗算して逆拡散することにより
当該受信信号と当該拡散符号との相関値を取得し、当該
逆拡散結果(当該相関値)を各メモリG1〜GNが記憶
し、当該記憶内容に基づいて各同期検波部H1〜HNが
逆拡散後の受信信号を同期検波して、当該同期検波結果
を合成部155へ出力する。
【0019】合成部155は、フィンガ部154から入
力される複数パス分の同期検波結果を例えば最大比合成
法により合成し、当該合成結果を最終的な受信信号とし
てチャネルCODEC部142の物理フレーム分離部1
71へ出力する。また、合成部155は、前記合成結果
に関して信号電力/干渉電力比(SIR:Signal-Inter
ference-Ratio)を検出し、当該検出結果に基づいて送
信電力を制御するための送信電力制御(TCP:Transm
ission Power Control)ビットを生成して送信フレーム
生成部156へ出力する。
【0020】送信フレーム生成部156は、チャネルC
ODEC部142の物理フレーム多重化部174から入
力される送信信号を用いて送信フレームを生成し、生成
した送信フレームを拡散変調部158へ出力する。ま
た、送信フレーム生成部156は、合成部155から入
力される送信電力制御ビットに基づいて、送信電力の制
御を行う。
【0021】拡散符号生成部157は、制御部145か
らの指示に基づいて拡散符号を生成し、生成した拡散符
号を拡散変調部158へ出力する。なお、拡散符号生成
部157で生成される符号をサーチャ部153やフィン
ガ部154へ逆拡散符号として供給する構成とすること
も可能である。
【0022】拡散変調部158は、拡散符号生成部15
7から入力される拡散符号を用いて、送信フレーム生成
部156から入力される送信フレーム(フレーム化され
た送信信号)を拡散変調し、拡散変調した送信フレーム
をD/A(Digital/Analog)変換部159へ出力する。
D/A変換部159は、拡散変調部158からデジタル
信号として入力される(拡散変調後の)送信フレームを
アナログ信号へ変換し、当該変換後の信号を送信信号
(I信号及びQ信号)として無線送受信部124へ出力
する。
【0023】ベースバンドLSI内部バスB11は、変
復調部141内に備えられたマッチドフィルタ−相関器
制御部152や合成部155や送信フレーム生成部15
6や拡散符号生成部157やバスインタフェース(BU
S I/F)部160を接続する。バスインタフェース
部160は、ベースバンドLSI内部バスB11とベー
スバンドバスB13とのインタフェース機能を有してお
り、これら2つのバスB11、B13を接続する。
【0024】チャネルCODEC部142では、各処理
部が次のような動作を行う。物理フレーム分離部171
は、変復調部141の合成部155から入力される受信
信号(前記合成結果)に関して物理チャネルを分離し、
当該分離後の受信信号を復号化部172へ出力する。復
号化部172は、物理フレーム分離部171から入力さ
れる受信信号に関してデインタリーブ処理や誤り訂正復
号化処理を行い、これらの処理後の受信信号をトランス
ポートチャネル単位で送受信データ入出力部143へ出
力する。
【0025】符号化部173は、送受信データ入出力部
143からトランスポートチャネル単位で入力される送
信信号に関してインタリーブ処理や誤り訂正符号化処理
を行い、これらの処理後の送信信号を物理フレーム多重
化部174へ出力する。物理フレーム多重化部174
は、符号化部173から入力される送信信号に関して物
理チャネルへのマッピングを行い、当該マッピング後の
送信信号を変復調部141の送信フレーム生成部156
へ出力する。
【0026】チャネルCODECLSI内部バスB12
は、チャネルCODEC部142内に備えられた物理フ
レーム分離部171や復号化部172や符号化部173
や物理フレーム多重化部174やバスインタフェース部
175を接続する。バスインタフェース部175は、チ
ャネルCODECLSI内部バスB12とベースバンド
バスB13とのインタフェース機能を有しており、これ
ら2つのバスB12、B13を接続する。
【0027】送受信データ入出力部143では、チャネ
ルCODEC部142の復号化部172や符号化部17
3との間でトランスポートチャネル単位のデータ(受信
信号や送信信号)の入出力制御を行い、また、当該ベー
スバンド部125と伝送路信号切替機能部131とのイ
ンタフェース機能を有しており、伝送路信号切替機能部
131との間で架内信号(受信信号や送信信号)を入出
力する。
【0028】発振器144では、変復調部141を動作
させるためのクロック信号を発振し、当該クロック信号
を変復調部141へ供給する。なお、例えばW−CDM
AのTDD方式やW−CDMAのFDD方式では3.8
4MHzのn倍(nは1以上の整数)の周波数のクロッ
ク信号が発振させられ、例えばマルチキャリアCDMA
方式では1.2288MHzのm倍(mは1以上の整
数)の周波数のクロック信号が発振させられる。
【0029】制御部145では、例えばMPU(Micro
Processing Unit)やメモリ等から構成されたベースバ
ンド制御部181を有しており、ベースバンドバスB1
3を介して変復調部141やチャネルCODEC部14
2を制御する。ベースバンドバスB13は、変復調部1
41やチャネルCODEC部142や制御部145を接
続する。
【0030】次に、従来技術の例を紹介する。特開平1
1−220413号公報の「無線通信方法」には、プロ
グラマブルなデバイスである例えばプログラマブルロジ
ックデバイス(PLD)を再プログラミングすることに
より再配置(リコンフィギュア)されることが可能なデ
ジタル通信システムの技術が記載されている。特開平1
1−346383号公報の「無線伝送システム」には、
例えば差分情報(変更する素子の係数情報等)だけで駆
動できる汎用的な回路をDSPの中に作り込んでおい
て、1つの無線端末を当該差分情報の変更により複数の
無線通信方式に対応させる技術が記載されている。
【0031】特開2000−20425号公報の「通信
網における端末装置の記憶内容の更新方法」には、DS
Pのブート用プログラムやFPGAのコンフィギュレー
ション用プログラムをフラッシュROM等の書換可能な
不揮発性記憶素子に格納して、当該ブート用プログラム
や当該コンフィギュレーション用プログラムを更新する
端末装置の技術が記載されている。特開2000−10
6694号公報の「無線通信装置および無線通信システ
ム」には、ソフトウエアの変更により異なる無線通信方
式の送受信が可能となるソフト無線機において、FPG
AやDSPやMPUのソフトウエアを変更することによ
り異なる無線通信システムに対応する技術が記載されて
いる。
【0032】特開平11−346186号公報の「移動
無線端末」には、ソフトウエアラジオを利用した移動無
線端末において、例えばDSPのソフトウエアをダウン
ロードすることにより変復調処理等の設定を変更するこ
とが可能な技術が記載されている。特開平11−551
47号公報の「無線機」には、無線信号の送受信機能を
有するモジュール無線部が着脱可能な無線機において、
当該無線モジュールを変更することにより複数の通信シ
ステムに対応する技術が記載されている。
【0033】特開平11−274997号公報の「無線
機」には、通信プロトコルに関する複数のプログラムを
格納した記憶装置からいずれか1つのプログラムをEE
PROMに記録してDSPにより実行することにより、
システムプロトコルの変更やバージョンアップに対応す
る無線機の技術が記載されている。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例で示したよ
うに、従来では、例えば無線通信機に備えられたDSP
等のプログラムを変更することにより当該無線通信機を
異なる無線通信システムに対応させる技術が検討等され
ていたが、CDMA方式を採用するCDMA基地局装置
に関しては、特にそのベースバンド部の具体的な回路構
成について、未だ十分な検討等が為されていなかった。
【0035】本発明は、このような従来の事情を鑑みな
されたもので、例えばハードウエアを変更せずとも、F
PGAやDSPのソフトウエアを変更することにより複
数の通信方式に対応することが可能なCDMA基地局装
置や、このようなCDMA基地局装置に関するプログラ
ムデータ設定方法や、このような基地局装置を提供する
ための基地局装置提供システムを提供することを目的と
する。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るCDMA基地局装置では、FPGAプ
ログラムデータによりチップレートで信号を処理するF
PGAと、DSPプログラムデータによりシンボルレー
トで信号を処理するDSPとを備え、プログラムデータ
設定手段がFPGAにより用いられるFPGAプログラ
ムデータ及びDSPにより用いられるDSPプログラム
データを設定して、CDMA方式により無線通信する。
【0037】ここで、CDMA方式による無線通信で
は、一般に、送信側が送信対象となる信号を拡散符号に
より拡散して当該拡散信号を無線送信する一方、受信側
が無線受信した拡散信号を(前記拡散符号と同一の)拡
散符号により逆拡散して、当該逆拡散後の信号を受信処
理する。このため、CDMA方式を採用する無線通信機
(ここでは、CDMA基地局装置)では、拡散されてい
ない信号をシンボルレートで処理する一方、拡散されて
いる信号(拡散信号)をチップレートで処理することが
行われる。そこで、本発明では、シンボルレートと比べ
て高速なチップレートでの信号処理に適したFPGAに
よりチップレートで信号を処理するとともに、チップレ
ートと比べて低速なシンボルレートでの信号処理に適し
たDSPによりシンボルレートで信号を処理する構成と
した。
【0038】なお、一般に、チップレートは、例えば複
数チップから成る拡散符号の1チップ分の時間幅の逆数
に相当する速度であり、シンボルレートは、例えば1シ
ンボル分(1拡散符号分)の時間幅の逆数に相当する速
度である。また、FPGAやDSPは、一般に、これら
を動作させるためのプログラムデータを設定すること
で、当該プログラムデータに従ってこれらを動作させて
各種の信号処理を実行させることができる。
【0039】従って、本発明に係るCDMA基地局装置
では、FPGAとDSPを用いた構成により信号処理の
効率化を図ることができるとともに、例えば種々な通信
方式に対応したFPGAプログラムデータやDSPプロ
グラムデータを設定することにより、FPGAやDSP
により種々な通信方式に対応した信号処理を実行するこ
とができる。つまり、本発明に係るCDMA基地局装置
では、例えばハードウエアを変更せずとも、FPGAや
DSPのソフトウエアを変更することにより複数の通信
方式に対応することが可能である。
【0040】ここで、CDMA基地局装置に設定される
(プログラムデータの)通信方式としては、具体例とし
て、W−CDMA方式やマルチキャリアCDMA方式が
用いられるが、本発明では、これらに限られず、種々な
CDMA方式が用いられてもよい。
【0041】また、本発明に言うFPGAプログラムデ
ータとしては、FPGAが動作するために用いられるデ
ータであれば種々なデータを含んでおり、具体的には、
必ずしもプログラム自体のデータばかりでなく、例えば
プログラムにより参照される(数値等のパラメータの)
データや、プログラム(の一部)を書き換えるためのデ
ータ等であってもよい。同様に、本発明に言うDSPプ
ログラムデータとしては、DSPが動作するために用い
られるデータであれば種々なデータを含んでおり、具体
的には、必ずしもプログラム自体のデータばかりでな
く、例えばプログラムにより参照される(数値等のパラ
メータの)データや、プログラム(の一部)を書き換え
るためのデータ等であってもよい。
【0042】また、FPGAプログラムデータやDSP
プログラムデータを設定する態様としては、例えばプロ
グラムデータが設定されていないFPGAやDSPに対
してプログラムデータを初期設定する態様や、例えばプ
ログラムデータが設定されているFPGAやDSPに対
して当該プログラムデータとは異なるプログラムデータ
を設定する(つまり、プログラムデータを書き換える)
態様等を含んでいる。
【0043】また、本発明に係るCDMA基地局装置で
は、一実施態様として、外部メモリと接続するメモリ接
続手段を備え、プログラムデータ設定手段は、メモリ接
続手段により接続された外部メモリに格納された(FP
GAやDSPの)プログラムデータを読み取って設定す
る。従って、例えば種々な通信方式に対応したプログラ
ムデータを格納した外部メモリを用意することで、種々
な通信方式(のプログラムデータ)をCDMA基地局装
置に設定することができる。
【0044】ここで、外部メモリとしては、例えばメモ
リカード等の種々なものが用いられてもよい。また、メ
モリ接続手段としては、例えば外部メモリに設けられた
入出力端子と直接的に接続するための入出力端子を用い
て構成することができ、また、例えば外部メモリと(有
線や無線の)通信により接続するための通信機能を用い
て構成することも可能である。
【0045】また、本発明に係るCDMA基地局装置で
は、具体的な態様例として、プログラムデータ設定手段
は、W−CDMAのTDD(Time Division Duplex)方
式及びW−CDMAのFDD(Frequency Division Dup
lex)方式及びマルチキャリアCDMA方式の内の2種
類以上の通信方式を含む複数の通信方式の中から(例え
ばユーザにより、或いは、例えば当該CDMA基地局装
置により自動的に)選択される通信方式に対応した(F
PGAやDSPの)プログラムデータを設定し、FPG
A及びDSPは、当該(設定された)通信方式により信
号を処理する。
【0046】ここで、CDMA基地局装置に設定するこ
とが可能な複数の通信方式の数としては種々な値であっ
てもよく、また、これら複数の通信方式に含まれる個々
の通信方式としても種々なものであってもよい。また、
CDMA基地局装置に設定することが可能な複数の通信
方式に対応した(複数の)プログラムデータとしては、
その全部が当該CDMA基地局装置内のメモリに格納さ
れてもよく、或いは、その全部が当該CDMA基地局装
置外のメモリに格納されてもよく、或いは、その一部が
当該CDMA基地局装置内のメモリに格納されるととも
に残りが当該CDMA基地局装置外のメモリに格納され
てもよい。
【0047】また、本発明に係るCDMA基地局装置で
は、FPGAプログラムデータにより信号を処理するF
PGA及びDSPプログラムデータにより信号を処理す
るDSPを用いて構成されたベースバンド部を備え、プ
ログラムデータ更新手段によりFPGAにより用いられ
るFPGAプログラムデータ及びDSPにより用いられ
るDSPプログラムデータを異なる通信方式に対応した
プログラムデータへ変更して、CDMA方式により無線
通信する。
【0048】従って、FPGAとDSPを用いてベース
バンド部を構成することで信号処理の効率化を図ること
ができるとともに、例えばハードウエアを変更せずと
も、FPGAやDSPのソフトウエアを変更することに
より複数の通信方式に対応することができる。
【0049】なお、好ましい態様としては、上述のよう
にチップレートで信号を処理するFPGAとシンボルレ
ートで信号を処理するDSPとを用いてベースバンド部
を構成するのがよく、更に好ましい態様としては、ベー
スバンド部で行われるチップレートでの(通信)信号処
理の全てをFPGAにより実行するとともに、ベースバ
ンド部で行われるシンボルレートでの(通信)信号処理
の全てをDSPにより実行する構成とするのがよい。
【0050】また、本発明に係るCDMA基地局装置で
は、一実施態様として、クロック手段が、プログラムデ
ータ変更手段により変更可能な複数の通信方式のチップ
レートに対応した周波数のクロック(チップレートクロ
ック)を供給するとともに、これら複数の通信方式のシ
ンボルレートに対応した周波数のクロック(シンボルレ
ートクロック)を供給する。
【0051】ここで、プログラムデータ変更手段により
変更可能な複数の通信方式の数としては種々な値であっ
てもよく、また、これら複数の通信方式に含まれる個々
の通信方式としても種々なものであってもよい。
【0052】また、複数の通信方式のチップレートに対
応した周波数のチップレートクロックとしては、例えば
各通信方式毎にそのチップレートに対応した周波数のク
ロック信号を発振させる構成ばかりでなく、例えば複数
の通信方式に含まれる各通信方式のチップレートに対応
した周波数の公倍数の値を有する周波数のクロック信号
を発振させて、当該クロック信号をこれら複数の通信方
式で共用する構成とすることもできる。
【0053】同様に、複数の通信方式のシンボルレート
に対応した周波数のシンボルレートクロックとしては、
例えば各通信方式毎にそのシンボルレートに対応した周
波数のクロック信号を発振させる構成ばかりでなく、例
えば複数の通信方式に含まれる各通信方式のシンボルレ
ートに対応した周波数の公倍数の値を有する周波数のク
ロック信号を発振させて、当該クロック信号をこれら複
数の通信方式で共用する構成とすることもできる。
【0054】なお、チップレートクロックとシンボルレ
ートクロックとは、例えば互いに独立に発振させた(異
なる)クロック信号を用いて供給することも可能である
が、好ましい態様としては、例えば共通のクロック信号
を用いてチップレートクロックとシンボルレートクロッ
クを生成して供給するのがよい。
【0055】一実施態様例として、本発明に係るCDM
A基地局装置では、クロック手段が、W−CDMA方式
(W−CDMAのTDD方式やW−CDMAのFDD方
式)のチップレートに対応した周波数とマルチキャリア
CDMA方式のチップレートに対応した周波数との公倍
数の値を有する周波数のクロック信号を(例えば発振器
により)発振して、チップレートクロック及びシンボル
レートクロックを供給する。このような構成では、共通
のクロック信号を用いて複数の通信方式に対応したクロ
ックを供給することができてよい。
【0056】ここで、公倍数としては、例えば最小公倍
数が用いられてもよく、他の公倍数が用いられてもよ
い。また、通常、シンボルレートはチップレートの(1
/整数)倍となることから、チップレートのクロック信
号の速度を(1/整数)倍とすることによりシンボルレ
ートのクロック信号を生成することが可能である。
【0057】また、本発明では、上記のようなCDMA
基地局装置に関するプログラムデータの設定方法を提供
する。具体的には、本発明に係るプログラムデータ設定
方法では、FPGAプログラムデータにより信号を処理
するFPGA及びDSPプログラムデータにより信号を
処理するDSPを用いて構成されたベースバンド部を備
えてCDMA方式により無線通信するCDMA基地局装
置の(FPGAやDSPの)プログラムデータを次のよ
うにして設定する。
【0058】すなわち、ユーザから入力される指示に応
じて、又は、外部の装置から入力される指示に応じて、
(FPGAやDSPの)プログラムデータを設定する。
従って、ユーザや外部の装置からの指示に応じて、種々
な通信方式に対応したプログラムデータをCDMA基地
局装置に初期設定することや、また、CDMA基地局装
置に設定された通信方式を変更することができる。
【0059】ここで、ユーザからの指示を受け付ける手
段や、外部の装置からの指示を受け付ける手段として
は、それぞれ種々な手段が用いられてもよい。また、本
発明では、例えばユーザから入力される指示と外部の装
置から入力される指示とのいずれか一方のみを受け付け
る構成ばかりでなく、例えばこれら両方からの指示のい
ずれをも受け付ける構成を用いることもできる。
【0060】また、本発明では、上記のような基地局装
置を提供するための基地局装置提供システムを提供す
る。具体的には、本発明に係る基地局装置提供システム
では、基地局装置情報記憶手段が、複数の基地局装置に
ついて各基地局装置が通信サービス者により利用されて
いるか否かに関する情報を記憶する。ここで、各基地局
装置は、複数の通信方式の中から選択される通信方式に
対応したプログラムデータが設定されることで当該通信
方式により無線通信する機能を有している。
【0061】そして、例えば空いている基地局装置の利
用を希望する通信サービス者が存する場合には、検索手
段が基地局装置情報記憶手段の記憶内容に基づいて、空
いている(つまり、通信サービス者により利用されてい
ない)基地局装置を検索(及び提示)し、当該検索手段
により検索された基地局装置の利用を希望する通信サー
ビス者からの要求に応じて、登録手段が当該基地局装置
について基地局装置情報記憶手段の記憶内容を当該基地
局装置が利用されていることへ変更するとともに、プロ
グラムデータ設定手段が当該通信サービス者が使用する
通信方式に対応したプログラムデータを当該基地局装置
に設定する。
【0062】従って、複数の通信方式に対応可能な基地
局装置が通信サービス者により利用されているか否かを
管理して、通信サービス者からの要求に応じて、空いて
いる基地局装置に(設定可能な複数の通信方式の中か
ら)所望の通信方式を設定するようにしたため、基地局
装置の提供サービスをスムーズに行うことができ、サー
ビスの効率化を図ることができる。
【0063】ここで、複数の基地局装置の数としては、
種々な値であってもよい。また、基地局装置としては、
必ずしもCDMA基地局装置ばかりでなく、他の通信方
式(例えばTDMA(Time Division Multiple Acces
s)方式やFDMA(Frequency Division Multiple Acc
ess)方式等)を採用する基地局装置を用いることも可
能である。
【0064】また、通信サービス者は、例えば基地局装
置を利用して当該基地局装置により通信サービスを行う
ような者であり、具体的には、通信サービス会社等であ
る。また、基地局装置が通信サービス者により利用され
る態様としては、例えば基地局装置が通信サービス者に
より購入された場合に利用されているとみなす態様や、
例えば基地局装置が通信サービス者により賃借り(レン
タル)された場合に利用されているとみなす態様や、例
えば基地局装置が通信サービス者により予約された場合
に利用されているとみなす態様を含んでいる。
【0065】また、各基地局装置が通信サービス者によ
り利用されているか否かに関する情報としては、一例と
して、フラグの情報を用いることができ、具体的には、
各基地局装置のフラグがオン状態である場合には利用さ
れていることを示す一方、当該フラグがオフ状態である
場合には利用されていない(つまり、空いている)こと
を示すことができる。この場合、基地局装置のフラグを
オフ状態からオン状態へ変更することで、当該基地局装
置が利用されていないことから利用されていることへ変
更することができる。
【0066】また、基地局装置情報記憶手段としては、
例えば情報を記憶するメモリやデータベースから構成す
ることができる。また、基地局装置情報記憶手段は、例
えば上記した(各基地局装置が通信サービス者により利
用されているか否かに関する)情報ばかりでなく、他の
情報を記憶してもよい。
【0067】また、検索手段や登録手段やプログラムデ
ータ設定手段による処理は、例えば基地局装置を提供す
る側のユーザの操作に応じて実行される構成が用いられ
てもよく、例えば基地局装置の提供を受ける通信サービ
ス者側のユーザの操作に応じて実行される構成が用いら
れてもよい。また、一例として、検索手段や登録手段や
プログラムデータ設定手段を有した管理装置を設けて、
当該管理装置とは遠隔に設けられた端末装置からインタ
ーネット回線等を介して当該管理装置にアクセスして各
種の処理の実行を要求するような構成とすることも可能
である。
【0068】また、本発明に係る基地局装置提供システ
ムでは、好ましい態様として、基地局装置情報記憶手段
は、更に、各基地局装置の設置場所に関する情報及び各
基地局装置のセルエリアに関する情報を記憶している。
そして、基地局装置提供システムでは、情報を表示出力
する表示手段を備えて、表示制御手段が基地局装置情報
記憶手段の記憶内容に基づいて表示手段により基地局装
置の設置場所及びセルエリアを地図上で表示する。
【0069】従って、各基地局装置の設置場所やそのセ
ルエリアが地図上に表示されて(利用を希望する通信サ
ービス者等により)視覚的に把握されるため、基地局装
置の提供サービスを更にスムーズに行うことができる。
ここで、表示手段としては、例えばディスプレイ画面等
の種々なものが用いられてもよい。
【0070】また、本発明に係る基地局装置提供システ
ムでは、好ましい態様として、プログラムデータ記憶手
段がプログラムデータを記憶するとともに、(当該プロ
グラムデータ記憶手段が)回線を介して基地局装置と接
続されており、プログラムデータ設定手段は、登録手段
による(基地局装置が利用されていることへの)変更が
あったことに応じて、プログラムデータ記憶手段に記憶
されたプログラムデータを回線を介して基地局装置へ送
信して当該プログラムデータを当該基地局装置に設定す
る。
【0071】従って、例えば各基地局装置とは遠隔に設
けられたプログラムデータ記憶手段に種々な通信方式に
対応した複数のプログラムデータを格納しておき、必要
な時に所望の通信方式に対応したプログラムデータを回
線を介して(自動的に)所望の基地局装置へ送信して設
定することができ、これにより、基地局装置の提供サー
ビスを更にスムーズに行うことができる。
【0072】ここで、回線としては、例えば有線の回線
や無線の回線を用いることができる。また、プログラム
データ記憶手段としては、例えばプログラムデータを記
憶するメモリやデータベースから構成することができ
る。なお、例えば同一のメモリや同一のデータベースを
共用して、プログラムデータ記憶手段と基地局装置情報
記憶手段とを構成することも可能である。
【0073】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例に係るCDM
A基地局装置を図面を参照して説明する。なお、本例で
は、本発明に係るプログラムデータ設定方法の一実施例
をまとめて説明する。図1には、本例のCDMA基地局
装置(BTS装置)1の構成例を示してあり、このCD
MA基地局装置1は、双方向の(例えばATM:Asynch
ronous Transfer Mode)有線伝送路3を介して上位装置
(BTS上位装置)2と接続されている。
【0074】また、同図に示したCDMA基地局装置1
には、2つのアンテナA1、A2と、デュプレックス部
11と、増幅部12と、低ノイズ増幅部13と、無線送
受信部14と、ベースバンド部15と、テスト機能部1
6と、呼処理監視制御部17と、保守監視制御部18
と、ダウンロード部19と、伝送路切替機能部21と、
(例えばAAL−Type2及びAAL−Type5の
信号処理機能を有する)伝送路インタフェース部22と
が備えられており、また、例えばダウンロード部19と
着脱自在なメモリ媒体20が備えられている。
【0075】ここで、同図に示した本例のCDMA基地
局装置1の構成や動作は、例えば上記図7に示した基地
局装置111の構成や動作と同一な部分と異なる部分と
を有しており、以下では、説明の便宜上から、上記図7
に示した基地局装置111の構成や動作とは異なる部分
について詳しく説明する。
【0076】すなわち、本例では、後述する図4を用い
て示すように、ベースバンド部15の構成や動作が上記
図7に示したベースバンド部125とは異なっている。
また、本例の保守監視制御部18は、上位装置2を介し
て外部のオペレーションシステムとの間で保守監視制御
信号を送受信し、BTS装置の運転管理処理や、BTS
装置の状態監視制御処理を実行するとともに、本例で
は、アプリケーションソフトウエア(AP)のダウンロ
ードや、FPGAコンフィギュレーションデータのダウ
ンロードや、DSPファームウエアのダウンロードをソ
フトウエア制御により実施する。
【0077】また、本例のダウンロード部19は、呼処
理監視制御部17内に備えられたROMに記憶されてい
るアプリケーションソフトウエアの更新や、保守監視制
御部18内に備えられたROMに記憶されているアプリ
ケーションソフトウエアの更新や、ベースバンド部15
内に備えられたROMに記憶されているFPGAコンフ
ィギュレーションデータやDSPファームウエアの更新
を外部から(例えばスイッチの押下等により)制御させ
る。
【0078】また、本例のメモリ媒体20は、例えばダ
ウンロード部19と着脱自在なメモリカード等から構成
されており、呼処理監視制御部17のROMや保守監視
制御部18のROMに記憶させるためのアプリケーショ
ンソフトウエアや、ベースバンド部15内のROMに記
憶させるためのFPGAコンフィギュレーションデータ
やDSPファームウエアを記憶する。
【0079】ここで、メモリ媒体20に記憶されたアプ
リケーションソフトウエアやFPGAコンフィギュレー
ションデータやDSPファームウエアは、ダウンロード
部19により読み取られ、装置内バス信号S1により当
該ダウンロード部19から呼処理監視制御部17や保守
監視制御部18やベースバンド部15へ送信(転送)さ
れる。
【0080】また、ダウンロード部19では、FPGA
コンフィギュレーションデータやDSPファームウエア
をベースバンド部15へ送信するに際して、当該ベース
バンド部15に対してベースバンド部ダウンロード開始
信号S2を送信する。
【0081】また、図2には、ダウンロード部19と接
続されるメモリ媒体20のメモリマップの一例を示して
ある。同図に示されるように、本例のメモリ媒体20で
は、各アプリケーションソフトウエア(呼処理監視制御
部AP、保守監視制御部AP)やFPGAコンフィギュ
レーションデータやDSPファームウエアがそれぞれ所
定の先頭アドレスから記憶される。このため、ダウンロ
ード部19の制御部(後述する制御部97)は、要求さ
れたデータ(アプリケーションソフトウエアやFPGA
コンフィギュレーションデータやDSPファームウエ
ア)を所定の先頭アドレスから読み出して装置内バス信
号S1により出力する。
【0082】ここで、上記図2では各アプリケーション
ソフトウエア等のプログラムサイズを固定とした場合の
例を示したが、例えば図3に示すようなメモリ媒体20
のメモリマップを用いることで、プログラムサイズが可
変な場合に対応することも可能である。同図に示した例
では、例えばメモリ媒体20の先頭(なお、必ずしも先
頭に配置する必要は無い)に各プログラムの先頭アドレ
スを記憶するヘッダ部(先頭アドレス記憶部)を設けて
ある。そして、特定のプログラムをロードする(読み出
す)際は、このヘッダ部に記憶されている先頭アドレス
から各プログラムをロードする。
【0083】次に、図4には、上記したベースバンド部
15の構成例を示してあり、このベースバンド部15に
は、FPGAコンフィギュレーションデータに基づいて
動作するFPGA31と、DSPファームウエアに基づ
いて動作するDSP32と、制御部33と、発振器34
と、A/D変換部35と、D/A変換部36と、ベース
バンドバスB1とが備えられている。
【0084】FPGA31には、バスインタフェース部
41と、サーチャ部42のマッチドフィルタ51及びプ
ロフィールメモリバンク53及びパス検出部54と、フ
ィンガ部43の相関器C1〜CN及びメモリM1〜MN
と、拡散符号生成部44と、拡散変調部45とが備えら
れている。DSP32には、サーチャ部42のパイロッ
ト同期検波部52と、バスインタフェース部61と、フ
ィンガ部43の同期検波部D1〜DNと、合成部62
と、物理フレーム分離部63と、復号化部64と、符号
化部65と、物理フレーム多重化部66と、送信フレー
ム生成部67とが備えられている。
【0085】制御部33には、DPRAM71と、SA
R(Segmentation and Reassembly)72と、物理デバ
イス73と、フラッシュ(Flash)ROM74と、
SDRAM75と、MPU部76とが備えられている。
【0086】このように、本例では、ベースバンド部1
5の各機能をFPGA31とDSP32とに割り振る仕
方として、チップレートでの信号処理をFPGA31に
割り振って当該FPGA31により実行する一方、シン
ボルレート以降での信号処理をDSP32に割り振って
当該DSP32により実行する構成としてある。なお、
サーチャ部42やフィンガ部43の機能は、FPGA3
1とDSP32とに跨って配置されている。
【0087】本例のような構成とした理由は、例えばD
SPによりチップレートでの信号処理を行うとすると、
チップレートの信号はシンボルレートの信号と比べて遥
かに速い信号であることから、これを処理するDSPと
してはより高速な信号を処理することができるDSPが
必要となるためである。従って、上記図4に示したよう
な本例のFPGA31及びDSP32への各機能の割り
振りが、コスト面などで最適な構成となる。
【0088】以下で、ベースバンド部15の動作例を示
す。A/D変換部35は、例えば上記図8に示したA/
D変換部151と同様に、無線送受信部14からアナロ
グ信号として出力される受信信号(I信号及びQ信号)
を入力し、当該受信信号をデジタル信号へ変換してサー
チャ部42のマッチドフィルタ51やフィンガ部43の
各相関器C1〜CNへ出力する。
【0089】バスインタフェース部41は、ベースバン
ドバスB1とのインタフェース機能を有しており、本例
では、サーチャ部42のマッチドフィルタ51で用いら
れる拡散符号や、フィンガ部43の相関器C1〜CNで
用いられる拡散符号や、拡散符号生成部44で生成され
る拡散符号を制御部33から制御するためのインタフェ
ースとなる。
【0090】サーチャ部42は、例えば上記図8に示し
たサーチャ部153と同様に、マッチドフィルタ51と
パイロット同期検波部52とプロフィールメモリバンク
53とパス検出部54とを有しており、A/D変換部3
5から入力される受信信号のパスを検出し、当該検出結
果をフィンガ部43に通知する。
【0091】フィンガ部43は、例えば上記図8に示し
たフィンガ部154と同様に、拡散符号生成器を備えた
1個の相関器C1〜CNと1個のメモリM1〜MNと1
個の同期検波部D1〜DNとから構成された複数(例え
ばN個)の信号処理系#1〜#Nを有しており、サーチ
ャ部42から通知されるパスの検出結果に基づいて、各
信号処理系#1〜#Nを用いて各パス毎に受信信号を復
調し、当該復調結果を合成部62へ出力する。
【0092】バスインタフェース部61は、ベースバン
ドバスB1とのインタフェース機能を有しており、本例
では、DSP32とベースバンドバスB1とを接続す
る。合成部62は、例えば上記図8に示した合成部15
5と同様に、フィンガ部43から入力される複数パス分
の同期検波結果を例えば最大比合成法により合成し、当
該合成結果を最終的な受信信号として物理フレーム分離
部63へ出力する。また、合成部62は、前記合成結果
に関して信号電力/干渉電力比(SIR)を検出し、当
該検出結果に基づいて送信電力を制御するための送信電
力制御(TCP)ビットを生成して送信フレーム生成部
67へ出力する。
【0093】物理フレーム分離部63は、例えば上記図
8に示した物理フレーム分離部171と同様に、合成部
62から入力される受信信号(前記合成結果)に関して
物理チャネルを分離し、当該分離後の受信信号を復号化
部64へ出力する。復号化部64は、例えば上記図8に
示した復号化部172と同様に、物理フレーム分離部6
3から入力される受信信号に関してデインタリーブ処理
や誤り訂正復号化処理を行い、これらの処理後の受信信
号を制御部33のSAR72へ出力する。
【0094】符号化部65は、例えば上記図8に示した
符号化部173と同様に、制御部33のSAR72から
入力される送信信号に関してインタリーブ処理や誤り訂
正符号化処理を行い、これらの処理後の送信信号を物理
フレーム多重化部66へ出力する。物理フレーム多重化
部66は、例えば上記図8に示した物理フレーム多重化
部174と同様に、符号化部65から入力される送信信
号に関して物理チャネルへのマッピングを行い、当該マ
ッピング後の送信信号を送信フレーム生成部67へ出力
する。
【0095】送信フレーム生成部67は、例えば上記図
8に示した送信フレーム生成部156と同様に、物理フ
レーム多重化部66から入力される送信信号を用いて送
信フレームを生成し、生成した送信フレームを拡散変調
部45へ出力する。また、送信フレーム生成部67は、
合成部62から入力される送信電力制御ビットに基づい
て、送信電力の制御を行う。
【0096】拡散符号生成部44は、例えば上記図8に
示した拡散符号生成部157と同様に、制御部33から
の指示に基づいて拡散符号を生成し、生成した拡散符号
を拡散変調部45へ出力する。なお、拡散符号生成部4
4で生成される符号をサーチャ部42やフィンガ部43
へ逆拡散符号として供給する構成とすることも可能であ
る。
【0097】拡散変調部45は、例えば上記図8に示し
た拡散変調部158と同様に、拡散符号生成部44から
入力される拡散符号を用いて、送信フレーム生成部67
から入力される送信フレーム(フレーム化された送信信
号)を拡散変調し、拡散変調した送信フレームをD/A
変換部36へ出力する。D/A変換部36は、例えば上
記図8に示したD/A変換部159と同様に、拡散変調
部45からデジタル信号として入力される(拡散変調後
の)送信フレームをアナログ信号へ変換し、当該変換後
の信号を送信信号(I信号及びQ信号)として無線送受
信部14へ出力する。
【0098】DPRAM71は、ベースバンドバスB1
と装置内バス信号S11とのインタフェースを行う。S
AR72は、例えば非同期転送モード(ATM)のSA
Rデバイスであり、DSP32の復号化部64から入力
される(受信)信号を物理デバイス73へ出力する一
方、物理デバイス73から入力される(送信)信号をD
SP32の符号化部65へ出力する。物理デバイス73
は、例えばATMの物理デバイスであり、SAR72か
ら入力される受信信号をATM信号S12として伝送路
信号切替機能部21へ出力する一方、伝送路信号切替機
能部21から入力されるATM信号S12を送信信号と
してSAR72へ出力する。
【0099】なお、本例では、DSP32の復号化部6
4から出力される信号(トランスポートチャネルデー
タ)や符号化部65に入力される信号(トランスポート
チャネルデータ)をATMにより伝送する構成とした
が、BTS装置の各部間で架内信号を伝送する方法とし
ては、特に限定はなく、例えばEthernet(登録
商標)や、VMEバスや、PCIバスにより伝送する方
法を用いることも可能である。
【0100】フラッシュROM74は、書き込み可能な
ROMであり、MPU部76のMPUを動作させるため
のプログラムデータ(MPUプログラム)や、FPGA
31を動作させるためのFPGAコンフィギュレーショ
ンデータや、DSP32を動作させるためのDSPファ
ームウエアを記憶する。SDRAM75は、例えば一時
的にデータを記憶するメモリであり、本例では、MPU
部76の作業用として用いられる。
【0101】MPU部76は、MPUを有しており、M
PUプログラムを実行して、ベースバンド部15におけ
る各種の処理や制御を行う。なお、図4には、MPU部
76からFPGA31へ送信されるコンフィギュレーシ
ョンデータ転送制御信号S13や、MPU部76からD
SP32へ送信されるファームウエアダウンロード制御
信号S14を示してある。
【0102】ベースバンドバスB1は、FPGA31
や、DSP32や、制御部33のDPRAM71やSA
R72やフラッシュROM74やSDRAM75やMP
U部76を接続する。発振器34は、FPGA31を動
作させるためのクロック信号を当該FPGA31へ供給
するとともに、DSP32を動作させるためのクロック
信号を当該DSP32へ供給する。
【0103】ここで、本例では、W−CDMAのTDD
方式による無線通信処理をFPGA31及びDSP32
により実行させるためのFPGAコンフィギュレーショ
ンデータ及びDSPファームウエアと、W−CDMAの
FDD方式による無線通信処理をFPGA31及びDS
P32により実行させるためのFPGAコンフィギュレ
ーションデータ及びDSPファームウエアと、マルチキ
ャリアCDMA方式による無線通信処理をFPGA31
及びDSP32により実行させるためのFPGAコンフ
ィギュレーションデータ及びDSPファームウエアとを
切り替えてFPGA31及びDSP32に設定すること
が可能な構成としてある。
【0104】この場合、一般に、W−CDMAのTDD
方式やFDD方式では3.84MHzのチップレート周
波数が用いられる一方、マルチキャリアCDMA方式で
は1.2288MHz及び3.6864MHzのチップ
レート周波数が用いられるため、W−CDMA方式とマ
ルチキャリアCDMA方式とではチップレート周波数が
異なっている。
【0105】そこで、本例の発振器34は、好ましい態
様として、W−CDMA方式のチップレート周波数とマ
ルチキャリアCDMA方式のチップレート周波数との公
倍数の値を有する周波数のクロック信号を発振する発振
器を用いて構成されており、この1個の発振器から発振
させられるクロック信号をFPGA31やDSP32へ
供給する。そして、FPGA31では発振器34から入
力されるクロック信号を用いて(W−CDMA方式やマ
ルチキャリアCDMA方式の)チップレート周波数のク
ロックを生成して動作する一方、DSP32では発振器
34から入力されるクロック信号を用いて(W−CDM
A方式やマルチキャリアCDMA方式の)シンボルレー
ト周波数のクロック信号を生成して動作する。
【0106】つまり、前記公倍数の値を有する周波数
は、W−CDMA方式のチップレート周波数及びシンボ
ルレート周波数や、マルチキャリアCDMA方式のチッ
プレート周波数及びシンボルレート周波数の整数倍とな
るため、FPGA31やDSP32では、前記公倍数の
値を有する周波数のクロック信号の速度を(1/整数)
倍とすることにより、必要な周波数のクロック信号を生
成することが可能である。
【0107】また、本例では、FPGA31やDSP3
2が前記公倍数の値を有する周波数のクロック信号を用
いて必要な周波数のクロック信号を生成する構成である
ことから、例えば拡散符号を生成する拡散符号生成部4
4や例えば前記(1/整数)倍の処理を行う分周回路に
関するFPGAコンフィギュレーションデータやDSP
ファームウエアの内容は、W−CDMA方式とマルチキ
ャリアCDMA方式とでは異なっている。
【0108】なお、前記公倍数の値を有する周波数とし
ては、一例として、92.16MHz(=3.84MH
z×24=1.2288MHz×75=3.6864M
Hz×25)を用いることができる。
【0109】次に、図5には、本例のCDMA基地局装
置において、呼処理監視制御部17のアプリケーション
ソフトウエアや保守監視制御部18のアプリケーション
ソフトウエアやFPGAコンフィギュレーションデータ
やDSPファームウエアのダウンロード機能に関する構
成部分の構成例を示してある。具体的には、同図には、
無線送受信部14と、ベースバンド部15と、呼処理監
視制御部17と、保守監視制御部18と、ダウンロード
部19と、メモリ媒体20と、伝送路信号切替機能部2
1とを示してある。
【0110】また、同図には、ベースバンド部15内の
構成例として、FPGA31や、DSP32や、A/D
変換部35や、D/A変換部36や、DPRAM71
や、SAR72や、物理デバイス73や、フラッシュR
OM74a〜74cや、SDRAM75や、MPU部7
6や、RAM77を示してある。なお、同図では、MP
Uプログラムを格納するROM74aと、FPGAコン
フィギュレーションデータを格納するROM74bと、
DSPファームウエアを格納するROM74cとを別個
なROMとして示してある。
【0111】また、同図には、呼処理監視制御部17内
の構成例として、装置内バス信号S11のインタフェー
スとなるDPRAM81や、各種の制御を行う制御部8
2を示してあり、保守監視制御部18内の構成例とし
て、装置内バス信号S11のインタフェースとなるDP
RAM83や、各種の制御を行う制御部84とを示して
ある。
【0112】また、同図には、ダウンロード部19内の
構成例として、保守監視制御部18の制御部84と接続
された3つのOR回路91、92、93や、ダウンロー
ドの制御を行う制御部97を示してある。また、本例の
ダウンロード部19には、ユーザにより操作することが
可能な3つのスイッチ(SW)94、95、96が備え
られている。また、本例では、メモリ媒体20がダウン
ロード部19に挿入されて、ベースバンド部15や呼処
理監視制御部17や保守監視制御部18との間で装置内
バス信号S11を伝送することが可能に接続されてい
る。
【0113】以下で、同図に示した構成部分により行わ
れるダウンロード処理の動作の一例を示す。まず、呼処
理監視制御部17のアプリケーションソフトウエアをダ
ウンロードする処理の動作例を示す。このダウンロード
処理の起動は、例えばスイッチ94の押下、又は、上位
装置2からの要求(例えばソフトウエア制御)に応じて
開始される。
【0114】具体的には、例えばスイッチ94が押下さ
れた場合には、OR回路91から呼処理監視制御部AP
ダウンロード起動信号S24が出力されて制御部97に
入力されることにより、ダウンロード処理の起動が開始
される。また、例えば上位装置2からの要求があった場
合には、保守監視制御部18の制御部84からOR回路
91へ呼処理監視制御部APダウンロード起動要求信号
S21が出力され、これに応じてOR回路91から呼処
理監視制御部APダウンロード起動信号S24が出力さ
れて制御部97に入力されることにより、ダウンロード
処理の起動が開始される。
【0115】なお、OR回路91は、スイッチ94の押
下を示す信号と保守監視制御部18からの呼処理監視制
御部APダウンロード起動要求信号S21とのいずれか
一方或いは両方が入力される場合に、呼処理監視制御部
APダウンロード起動信号S24を制御部97へ出力す
る。
【0116】次いで、呼処理監視制御部APダウンロー
ド起動信号S24を受け取った制御部97は、呼処理監
視制御部17の制御部82に対して呼処理監視制御部A
Pダウンロード開始信号S27を出力するとともに、メ
モリ媒体20に記憶された呼処理監視制御用のアプリケ
ーションソフトウエアを装置内バス信号S11により呼
処理監視制御部17内のDPRAM81を介して制御部
82へ送信(転送)する。
【0117】このようなダウンロード処理により、メモ
リ媒体20に記憶されたアプリケーションソフトウエア
が呼処理監視制御部17に設定され、これにより、呼処
理監視制御部17では、当該設定したアプリケーション
ソフトウエアの内容に基づいて処理を実行することが可
能になる。
【0118】次に、保守監視制御部18のアプリケーシ
ョンソフトウエアをダウンロードする処理の動作例を示
す。このダウンロード処理の起動は、例えばスイッチ9
5の押下、又は、上位装置2からの要求(例えばソフト
ウエア制御)に応じて開始される。
【0119】具体的には、例えばスイッチ95が押下さ
れた場合には、OR回路92から保守監視制御部APダ
ウンロード起動信号S25が出力されて制御部97に入
力されることにより、ダウンロード処理の起動が開始さ
れる。また、例えば上位装置2からの要求があった場合
には、保守監視制御部18の制御部84からOR回路9
2へ保守監視制御部APダウンロード起動要求信号S2
2が出力され、これに応じてOR回路92から保守監視
制御部APダウンロード起動信号S25が出力されて制
御部97に入力されることにより、ダウンロード処理の
起動が開始される。
【0120】なお、OR回路92は、スイッチ95の押
下を示す信号と保守監視制御部18からの保守監視制御
部APダウンロード起動要求信号S22とのいずれか一
方或いは両方が入力される場合に、保守監視制御部AP
ダウンロード起動信号S25を制御部97へ出力する。
【0121】次いで、保守監視制御部APダウンロード
起動信号S25を受け取った制御部97は、保守監視制
御部18の制御部84に対して保守監視制御部APダウ
ンロード開始信号S28を出力するとともに、メモリ媒
体20に記憶された保守監視制御用のアプリケーション
ソフトウエアを装置内バス信号S11により保守監視制
御部18内のDPRAM83を介して制御部84へ送信
(転送)する。
【0122】このようなダウンロード処理により、メモ
リ媒体20に記憶されたアプリケーションソフトウエア
が保守監視制御部18に設定され、これにより、保守監
視制御部18では、当該設定したアプリケーションソフ
トウエアの内容に基づいて処理を実行することが可能に
なる。
【0123】次に、FPGA31のFPGAコンフィギ
ュレーションデータやDSP32のDSPファームウエ
アをベースバンド部15にダウンロードする処理の動作
例を示す。このダウンロード処理の起動は、例えばスイ
ッチ96の押下、又は、上位装置2からの要求(例えば
ソフトウエア制御)に応じて開始される。
【0124】具体的には、例えばスイッチ96が押下さ
れた場合には、OR回路93からベースバンド部ダウン
ロード起動信号S26が出力されて制御部97に入力さ
れることにより、ダウンロード処理の起動が開始され
る。また、例えば上位装置2からの要求があった場合に
は、保守監視制御部18の制御部84からOR回路93
へベースバンド部ダウンロード起動要求信号S23が出
力され、これに応じてOR回路93からベースバンド部
ダウンロード起動信号S26が出力されて制御部97に
入力されることにより、ダウンロード処理の起動が開始
される。
【0125】なお、OR回路93は、スイッチ96の押
下を示す信号と保守監視制御部18からのベースバンド
部ダウンロード起動要求信号S23とのいずれか一方或
いは両方が入力される場合に、ベースバンド部ダウンロ
ード起動信号S26を制御部97へ出力する。
【0126】次いで、ベースバンド部ダウンロード起動
信号S26を受け取った制御部97は、ベースバンド部
15のMPU部76に対してベースバンド部ダウンロー
ド開始信号S2を出力するとともに、メモリ媒体20に
記憶されたFPGAコンフィギュレーションデータを装
置内バス信号S11によりベースバンド部15内のDP
RAM71を介して(FPGA用の)ROM74bへ送
信(転送)し、また、メモリ媒体20に記憶されたDS
Pファームウエアを装置内バス信号S11によりベース
バンド部15内のDPRAM71を介して(DSP用
の)ROM74cへ送信(転送)する。
【0127】次いで、ベースバンド部ダウンロード開始
信号S2を受け取ったMPU部76は、上記のような
(FPGA用の)ROM74bへのFPGAコンフィギ
ュレーションデータの送信(転送)や(DSP用の)R
OM74cへのDSPファームウエアの送信(転送)が
終了した後に、コンフィギュレーションデータ転送制御
信号S13をFPGA31へ出力して当該FPGA31
のコンフィギュレーションを実行するとともに、ファー
ムウエアダウンロード制御信号S14をDSP32へ出
力して当該DSP32へのDSPファームウエアのダウ
ンロードを実行する。
【0128】このようなダウンロード処理により、メモ
リ媒体20に記憶されたFPGAコンフィギュレーショ
ンデータがFPGA31に設定されるとともに、メモリ
媒体20に記憶されたDSPファームウエアがDSP3
2に設定され、これにより、FPGA31では当該設定
したFPGAコンフィギュレーションデータの内容に基
づいて処理を実行することが可能になるとともに、DS
P32では当該設定したDSPファームウエアの内容に
基づいて処理を実行することが可能になる。
【0129】本例では、上記のようなダウンロード処理
により、例えばW−CDMAのTDD方式に対応したF
PGAコンフィギュレーションデータ及びDSPファー
ムウエアや、W−CDMAのFDD方式に対応したFP
GAコンフィギュレーションデータ及びDSPファーム
ウエアや、マルチキャリアCDMA方式に対応したFP
GAコンフィギュレーションデータ及びDSPファーム
ウエアを、FPGA31やDSP32に初期設定するこ
とができ、また、例えばFPGA31やDSP32にい
ずれかの通信方式に対応したFPGAコンフィギュレー
ションデータやDSPファームウエアが設定されている
場合には、異なる通信方式に対応したFPGAコンフィ
ギュレーションデータやDSPファームウエアを当該F
PGA31や当該DSP32に再設定することができ
る。
【0130】なお、本例では、スイッチ91〜93の押
下や上位装置2からの要求に応じてダウンロード処理が
実行される構成としたが、例えばダウンロード部19の
電源がオンに切り替えられたことを契機としてメモリ媒
体20に記憶されたデータ(アプリケーションソフトウ
エアやFPGAコンフィギュレーションデータやDSP
ファームウエア)が自動的に読み取られてダウンロード
される構成を用いることもでき、また、例えばダウンロ
ード部19と回線を介して接続された遠隔の装置からの
制御によりダウンロードが実行されるようなリモートダ
ウンロードの構成を用いることもできる。
【0131】以上のように、本例のCDMA基地局装置
1では、ベースバンド部15に関して、チップレートで
の処理を行う構成部分をFPGAパッケージに組み込む
一方、シンボルレートでの処理を行う構成部分をDSP
パッケージに組み込み、各パッケージ毎にソフトウエア
をダウンロードすることが可能な構成とした。また、本
例では、各パッケージ毎のソフトウエアをメモリカード
等に予め記憶させておき、当該メモリカード等をCDM
A基地局装置1(のダウンロード部19)に接続して当
該ソフトウエアをベースバンド部15にダウンロードす
ることが可能な構成とした。
【0132】このように、本例のCDMA基地局装置1
では、FPGA31とDSP32を用いたベースバンド
部15の構成により信号処理の効率化を図ることができ
るとともに、例えば種々な通信方式に対応したソフトウ
エア(FPGAコンフィギュレーションデータやDSP
ファームウエア)を設定することにより、FPGA31
やDSP32により種々な通信方式に対応した信号処理
を実行することができる。つまり、本例のCDMA基地
局装置1では、例えばハードウエアを変更せずとも、F
PGA31やDSP32のソフトウエアを変更すること
により複数の通信方式に対応することができる。
【0133】具体的には、例えば従来のCDMA基地局
装置では、ソフトウエアに関してはダウンロード部によ
り変更が可能であったが、異なるエアインタフェースの
仕様に対応させるためにはハードウエアの修正が必要で
あり、このため、ハードウエア(基板)の交換が必要で
あった。これに対して、本例のCDMA基地局装置1で
は、エアインタフェースの仕様に関わるベースバンド部
15のハードウエアをFPGA31とDSP32とから
構成しているため、同一のハードウエア(基板)を共用
して異なるエアインタフェースの仕様に対応させること
が実現される。
【0134】また、本例では、上述のように、FPGA
31のコンフィギュレーションデータ(回路構成)とD
SP32のファームウエアをダウンロード部19のメモ
リ媒体20に(呼処理監視制御部17や保守監視制御部
18の)アプリケーションソフトウエアと共に格納して
いるため、メモリカード等から成るメモリ媒体20をC
DMA基地局装置1(のダウンロード部19)に挿入す
ることで、ベースバンド部15内のFPGA31の回路
構成やDSP32のファームウエアを容易に変更するこ
とが可能である。
【0135】従って、上述のように例えばハードウエア
の変更を行わずに各標準化エアインタフェースの仕様に
対応することが可能であり、エアインタフェースの仕様
に左右されない共通化されたハードウエアの提供が可能
となるため、例えばCDMA基地局装置の開発から製造
までの効率を高めることができ、この結果として、例え
ば安価なCDMA基地局装置を提供することができる。
また、エアインタフェースの仕様の変更に対して柔軟に
対応することも可能となり、また、ソフトウエアの変更
のみで複数の通信方式に対応することが可能であること
からコストの面で非常に有利である。
【0136】なお、W−CDMAのTDD方式やW−C
DMAのFDD方式やマルチキャリアCDMA方式は互
いに類似した通信方式であり、ハードウエアの変更によ
らずにソフトウエアの入れ替えが可能な構成部分(ベー
スバンド処理より後の処理を行う構成部分)の変更によ
りこれら3種類の通信方式に対応することが可能であ
る。本例では、FPGA31及びDSP32のソフトウ
エアの入れ替えにより、これら3つの通信方式に対応可
能としている。
【0137】また、(無線)基地局装置としては、例え
ば超小容量タイプや中容量タイプや大容量タイプがあ
り、本例のようなベースバンド部15の構成は超小容量
タイプの(無線)基地局装置に適用して特に有効であ
る。なお、各容量の規模をチャネル(音声チャネル)に
換算して示すと、超小容量タイプが40チャネル程度に
相当し、中容量タイプが256チャネル程度に相当し、
大容量タイプが768チャネル程度に相当する。
【0138】また、本例のCDMA基地局装置1では、
好ましい態様として、W−CDMA方式のチップレート
周波数とマルチキャリアCDMA方式のチップレート周
波数との公倍数の値を有する周波数のクロック信号を発
振器34で発振する構成としたが、例えば通常はシステ
ムクロックの周波数とチップレート周波数とは大きく異
なることもあるため、このような場合には、例えば異な
る通信方式で用いられる複数種類のチップレート周波数
(複数種類の拡散符号の周波数)に対応した周波数の信
号を発振する第1の発振手段と、当該異なる通信方式で
用いられる複数種類のシンボルレート周波数に対応した
周波数の信号を発振する第2の発振手段とを発振器34
に備えるのも好ましい。
【0139】ここで、本例では、FPGAコンフィギュ
レーションデータが本発明に言うFPGAプログラムデ
ータの一例に相当し、DSPファームウエアが本発明に
言うDSPプログラムデータの一例に相当する。また、
本例では、ダウンロード部19等がメモリ媒体20に記
憶されたFPGAコンフィギュレーションデータやDS
Pファームウエアを読み取ってベースバンド部15内の
FPGA31やDSP32に設定する機能や当該設定に
よりプログラムデータを変更する機能により、本発明に
言うプログラムデータ設定手段やプログラムデータ変更
手段が構成されている。
【0140】また、本例では、ダウンロード部19がメ
モリ媒体20と接続する機能により、本発明に言うメモ
リ接続手段が構成されている。また、本例では、発振器
34等が複数の通信方式のチップレートに対応した周波
数のクロックやこれら複数の通信方式のシンボルレート
に対応した周波数のクロックを供給する機能により、本
発明に言うクロック手段が構成されている。
【0141】次に、本発明の第2実施例に係る基地局装
置提供システムを図6を参照して説明する。同図には、
本例の基地局装置提供システムの一例を示してあり、こ
の基地局装置提供システムは、例えば、複数(例えばL
個)の(無線)基地局装置P1〜PLと有線回線W1〜
WLを介して接続されるとともに(通信サービス会社
の)端末装置Vとインターネット回線Iを介して接続さ
れた管理装置Zから構成されている。
【0142】ここで、本例では、各基地局装置P1〜P
Lとしては、例えば上記第1実施例で示したのと同様な
CDMA基地局装置(本例では、超小容量タイプのも
の)が用いられている。つまり、各基地局装置P1〜P
Lは、希望の通信方式に対応したプログラムデータ(本
例では、FPGAコンフィギュレーションデータやDS
Pファームウエア)が設定されることで当該通信方式に
より無線通信することが可能な構成となっており、ま
た、このようなプログラムデータの書換により複数の通
信方式に対応することが可能である。
【0143】また、同図には、説明の便宜上から、1つ
の基地局装置PLを代表させて、当該基地局装置PLの
セルエリア(通信可能領域)Rの一例や、当該セルエリ
アRに存する複数の移動局装置Q1、Q2を示してあ
る。また、各基地局装置P1〜PLには、それぞれ固有
の識別情報(本例では、“0001”〜“000L”の
番号情報)が割り当てられている。また、同図では、1
つの(通信サービス会社の)端末装置Vのみを示した
が、本例では、複数の通信サービス会社に対して(希望
があれば)基地局装置P1〜PLを提供する場合を示
す。
【0144】また、管理装置Zには、データを記憶する
データベース101や、ダウンロード用のプログラムデ
ータ(本例では、FPGAコンフィギュレーションデー
タやDSPファームウエア)を記憶するメモリ媒体10
2や、データベース101を検索する検索機能103
や、例えばディスプレイ画面を備えて情報を表示出力す
る表示機能104や、データベース101に対してデー
タを登録(本例では、変更も含む)する登録機能105
や、有線回線W1〜WLを介して各基地局装置P1〜P
Lとの間で情報を通信する機能を有するとともにインタ
ーネット回線Iを介して端末装置Vとの間で情報を通信
する機能を有する通信機能106や、各基地局装置P1
〜PLに対してメモリ媒体102に記憶されたプログラ
ムデータを送信するダウンロード機能107が備えられ
ている。
【0145】以下では、基地局装置P1〜PLを提供す
る者(基地局装置提供者)が管理装置Zを設けており、
この管理装置Zを用いて通信サービス会社に対して基地
局装置P1〜PLを提供する場合を示す。すなわち、基
地局装置提供者は、まず、各基地局装置P1〜PLを任
意の地域のBTS施設区域(例えば電信柱や鉄柱や電話
ボックス上など)に設置する。なお、各基地局装置P1
〜PLの設置場所としては、特に限定はないが、例えば
トンネル内や地下街等のように電波の届きにくい場所に
設置しておくのが有効である。
【0146】また、上記のように各基地局装置P1〜P
Lにはそれぞれ固有の番号が付与されており、基地局装
置提供者は、各基地局装置P1〜PLの番号情報と各基
地局装置P1〜PLを設置した場所のデータ(施設区域
のデータ)とを対応付けてテーブルデータとしてデータ
ベース101に格納しておく。
【0147】また、本例では、各基地局装置P1〜PL
のセルエリアを特定するデータや、各基地局装置P1〜
PLに現在設定(搭載)されているプログラムデータ
(本例では、FPGAコンフィギュレーションデータや
DSPファームウエアといったアプリケーションソフト
ウエアであり、つまり、当該ソフトウエアの種類により
通信方式が識別され得る)を特定するデータや、各基地
局装置P1〜PLが現在いずれの通信サービス会社に提
供(本例では、購入や借用)されているかを特定するデ
ータも、上記したテーブルデータの一部としてデータベ
ース101に格納しておく。
【0148】なお、いずれのプログラムデータも設定さ
れていない基地局装置P1〜PLに関してはテーブルデ
ータ中の該当する部分に「空き」であることを示す情報
(例えば空きであることを示す状態のフラグ)を格納し
ておき、同様に、いずれの通信サービス者にも提供され
ていない基地局装置P1〜PLに関してはテーブルデー
タ中の該当する部分に「空き」であることを示す情報を
格納しておく。
【0149】そして、基地局装置提供者は、(複数の)
通信サービス会社から基地局装置P1〜PLの提供希望
を受け付ける。この場合、管理装置Zでは、検索機能1
03によりデータベース101を検索して、いずれの通
信サービス会社にも提供されていない(「空き」の)基
地局装置を提供候補として検索することができ、このよ
うな検索結果を表示機能104により表示出力すること
ができる。
【0150】また、本例の表示機能104では、例えば
上記のような検索結果を表示出力する場合等に、データ
ベース101の記憶内容に基づいて、各基地局装置の施
設場所や各基地局装置のセルエリア(どの程度の区域の
セルエリアを有するか)を地図上に表示出力することも
できる。
【0151】次いで、上記のようにして検索された基地
局装置の中で通信サービス会社に対して提供すること
(当該通信サービス者による購入や借用)が決定された
基地局装置があった場合には、基地局装置提供者は、登
録機能105により当該基地局装置(の番号情報)に対
応付けて、当該基地局装置に設定されるプログラムデー
タを特定するデータや、当該基地局装置が提供される通
信サービス会社を特定するデータをデータベース101
に登録する。
【0152】また、通信サービス会社に対して提供する
ことが決定された基地局装置があった場合には、管理装
置Zのダウンロード機能107により、当該通信サービ
会社により使用される通信方式に対応したプログラムデ
ータをメモリ媒体102から有線回線を介して当該基地
局装置へ送信し、これにより、当該プログラムデータを
当該基地局装置にダウンロードして設定する。
【0153】なお、好ましい態様として、例えば登録機
能105によりプログラムデータを特定するデータや通
信サービス会社を特定するデータが基地局装置(の番号
情報)に対応して登録されたこと(つまり、購入や借用
が決定されたこと)に応じて、ダウンロード機能107
が(自動的に)当該プログラムデータを(当該番号情報
に対応した)当該基地局装置へ有線回線を介して送信す
る構成とすることもできる。
【0154】また、好ましい態様として、例えば管理装
置Zの各機能101〜106とは遠隔に設置された(通
信サービス会社の)端末装置Vから通信回線(本例で
は、インターネット回線I)を介して当該管理装置Zの
各機能101〜106に対してアクセスすることが可能
な構成とすることもでき、これにより、当該端末装置V
において、空いている基地局装置に関する情報(地図上
での設置場所やセルエリアの情報等)を検索して閲覧す
ること等ができる。
【0155】以上のように、本例の基地局装置提供シス
テムでは、複数の通信方式に対応可能な基地局装置P1
〜PLが通信サービス会社により利用(本例では、購入
や借用)されているか否かを管理して、通信サービス会
社からの要求に応じて、空いている基地局装置に(設定
可能な複数の通信方式の中から)所望の通信方式を設定
するようにしたため、基地局装置P1〜PLの提供サー
ビスをスムーズに行うことができ、サービスの効率化を
図ることができる。
【0156】また、本例の基地局装置提供システムで
は、各基地局装置P1〜PLの設置場所やそのセルエリ
アが地図上に表示されて(利用を希望する通信サービス
会社等により)視覚的に把握されるため、基地局装置P
1〜PLの提供サービスを更にスムーズに行うことがで
きる。また、本例の基地局装置提供システムでは、例え
ば各基地局装置P1〜PLとは遠隔に設けられた(管理
装置Zの)メモリ媒体102に種々な通信方式に対応し
た複数のプログラムデータを格納しておき、必要な時に
所望の通信方式に対応したプログラムデータを有線回線
W1〜WLを介して(自動的に)所望の基地局装置へ送
信して設定することができ、これにより、基地局装置P
1〜PLの提供サービスを更にスムーズに行うことがで
きる。
【0157】ここで、本例では、データベース101の
機能により、本発明に言う基地局装置情報記憶手段が構
成されている。また、本例では、検索機能103により
本発明に言う検索手段が構成されており、登録機能10
5により本発明に言う登録手段が構成されており、通信
機能106やダウンロード機能107により本発明に言
うプログラムデータ設定手段が構成されている。
【0158】また、本例では、表示機能104により、
本発明に言う表示手段や表示制御手段が構成されてい
る。また、本例では、メモリ媒体102の機能により、
本発明に言うプログラムデータ記憶手段が構成されてい
る。なお、本例のメモリ媒体102は、通信機能106
やダウンロード機能107や有線回線W1〜WLを介し
て各基地局装置P1〜PLと接続されている。
【0159】ここで、本発明に係るCDMA基地局装置
や基地局装置提供システムの構成や、本発明に係るプロ
グラムデータ設定方法の態様としては、必ずしも以上に
示したものに限られず、種々な構成や態様が用いられて
もよい。また、本発明の適用分野としては、必ずしも以
上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適
用することが可能なものである。
【0160】また、本発明に係るCDMA基地局装置や
基地局装置提供システムやプログラムデータ設定方法に
より行われる各種の処理としては、例えばプロセッサや
メモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサ
がROMに格納された制御プログラムを実行することに
より制御される構成が用いられてもよく、また、例えば
当該処理を実行するための各機能手段が独立したハード
ウエア回路として構成されてもよい。また、本発明は上
記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)
ディスクやCD−ROM等のコンピュータにより読み取
り可能な記録媒体として把握することもでき、当該制御
プログラムを記録媒体からコンピュータに入力してプロ
セッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂
行させることができる。
【0161】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るCD
MA基地局装置やプログラムデータ設定方法では、例え
ば、FPGAプログラムデータによりチップレートで信
号を処理するFPGA及びDSPプログラムデータによ
りシンボルレートで信号を処理するDSPを用いて構成
されたベースバンド部を備え、FPGAにより用いられ
るFPGAプログラムデータ及びDSPにより用いられ
るDSPプログラムデータを異なる通信方式に対応した
プログラムデータへ変更することが可能な構成としたた
め、FPGAとDSPを用いた構成により信号処理の効
率化を図ることができるとともに、FPGAやDSPに
より種々な通信方式に対応した信号処理を実行すること
ができる。
【0162】また、本発明に係る基地局装置提供システ
ムでは、例えば、複数の通信方式の中から選択される通
信方式に対応したプログラムデータが設定されることで
当該通信方式により無線通信する複数の基地局装置につ
いて各基地局装置が通信サービス者により利用されてい
るか否かに関する情報を記憶し、例えば空いている基地
局装置の利用を希望する通信サービス者が存する場合に
は、空いている(つまり、通信サービス者により利用さ
れていない)基地局装置を検索し、検索された基地局装
置の利用を希望する通信サービス者からの要求に応じ
て、当該基地局装置について前記記憶内容を当該基地局
装置が利用されていることへ変更するとともに、当該通
信サービス者が使用する通信方式に対応したプログラム
データを当該基地局装置に設定するようにしたため、基
地局装置の提供サービスをスムーズに行うことができ、
サービスの効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るCDMA基地局装
置の構成例を示す図である。
【図2】 メモリ媒体のメモリマップの一例を示す図で
ある。
【図3】 メモリ媒体のメモリマップの他の例を示す図
である。
【図4】 ベースバンド部の構成例を示す図である。
【図5】 ダウンロード機能に関する構成部分の構成例
を示す図である。
【図6】 本発明の第2実施例に係る基地局装置提供シ
ステムの一例を示す図である。
【図7】 従来例に係るCDMA基地局装置の構成例を
示す図である。
【図8】 従来例に係るベースバンド部の構成例を示す
図である。
【符号の説明】
1・・CDMA基地局装置(BTS装置)、 2・・
(BTS)上位装置、3・・有線伝送路、 A1、A2
・・アンテナ、 11・・デュプレックス部、12・・
増幅部、 13・・低ノイズ増幅部、 14・・無線送
受信部、15・・ベースバンド部、 16・・テスト機
能部、17・・呼処理監視制御部、 18・・保守監視
制御部、19・・ダウンロード部、 20、102・・
メモリ媒体、21・・伝送路信号切替機能部、 22・
・伝送路インタフェース部、31・・FPGA、 32
・・DSP、 33・・制御部、 34・・発振器、3
5・・A/D変換部、 36・・D/A変換部、41・
・バスインタフェース部、 42・・サーチャ部、43
・・フィンガ部、 44・・拡散符号生成部、 45・
・拡散変調部、51・・マッチドフィルタ、 52・・
パイロット同期検波部、53・・プロフィールメモリバ
ンク、 54・・パス検出部、C1〜CN・・相関器、
M1〜MN・・メモリ、D1〜DN・・同期検波部、
61・・バスインタフェース部、62・・合成部、
63・・物理フレーム分離部、 64・・復号化部、6
5・・符号化部、 66・・物理フレーム多重化部、6
7・・送信フレーム生成部、 71、81、83・・D
PRAM、72・・SAR、 73・・物理デバイス、
74・・フラッシュROM、74a・・ROM(MP
U)、 74b・・ROM(FPGA)、74c・・R
OM(DSP)、 75・・SDRAM、 76・・M
PU、77・・RAM、 82、84、97・・制御
部、 91〜93・・OR回路、94〜96・・スイッ
チ、 P1〜PL・・基地局装置、 R・・セルエリ
ア、Q1、Q2・・移動局装置、 W1〜WL・・有線
回線、I・・インターネット回線、 Z・・管理装置、
V・・端末装置、101・・データベース、 103
・・検索機能、 104・・表示機能、105・・登録
機能、 106・・通信機能、 107・・ダウンロー
ド機能、S1・・装置内バス信号、 S2・・ベースバ
ンド部ダウンロード開始信号、S11・・装置内バス信
号、 S12・・ATM信号、S13・・コンフィギュ
レーションデータ転送制御信号、S14・・ファームウ
エアダウンロード制御信号、S21・・呼処理監視制御
部APダウンロード起動要求信号、S22・・保守監視
制御部APダウンロード起動要求信号、S23・・ベー
スバンド部ダウンロード起動要求信号、S24・・呼処
理監視制御部APダウンロード起動信号、S25・・保
守監視制御部APダウンロード起動信号、S26・・ベ
ースバンド部ダウンロード起動信号、S27・・呼処理
監視制御部APダウンロード開始信号、S28・・保守
監視制御部APダウンロード開始信号、B1・・ベース
バンドバス、

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CDMA方式により無線通信するCDM
    A基地局装置において、 FPGAプログラムデータによりチップレートで信号を
    処理するFPGAと、 DSPプログラムデータによりシンボルレートで信号を
    処理するDSPと、 FPGAにより用いられるFPGAプログラムデータ及
    びDSPにより用いられるDSPプログラムデータを設
    定するプログラムデータ設定手段と、 を備えたことを特徴とするCDMA基地局装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のCDMA基地局装置に
    おいて、 外部メモリと接続するメモリ接続手段を備え、 プログラムデータ設定手段は、メモリ接続手段により接
    続された外部メモリに格納されたプログラムデータを読
    み取って設定することを特徴とするCDMA基地局装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のCDMA
    基地局装置において、 プログラムデータ設定手段は、W−CDMAのTDD方
    式及びW−CDMAのFDD方式及びマルチキャリアC
    DMA方式の内の2種類以上の通信方式を含む複数の通
    信方式の中から選択される通信方式に対応したプログラ
    ムデータを設定し、 FPGA及びDSPは、当該通信方式により信号を処理
    することを特徴とするCDMA基地局装置。
  4. 【請求項4】 CDMA方式により無線通信するCDM
    A基地局装置において、 FPGAプログラムデータにより信号を処理するFPG
    A及びDSPプログラムデータにより信号を処理するD
    SPを用いて構成されたベースバンド部と、 FPGAにより用いられるFPGAプログラムデータ及
    びDSPにより用いられるDSPプログラムデータを異
    なる通信方式に対応したプログラムデータへ変更するプ
    ログラムデータ変更手段と、 を備えたことを特徴とするCDMA基地局装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のCDMA基地局装置に
    おいて、 プログラムデータ変更手段により変更可能な複数の通信
    方式のチップレートに対応した周波数のチップレートク
    ロックを供給するとともに、これら複数の通信方式のシ
    ンボルレートに対応した周波数のシンボルレートクロッ
    クを供給するクロック手段を備えたことを特徴とするC
    DMA基地局装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のCDMA基地局装置に
    おいて、 クロック手段は、W−CDMA方式のチップレートに対
    応した周波数とマルチキャリアCDMA方式のチップレ
    ートに対応した周波数との公倍数の値を有する周波数の
    クロック信号を発振して、チップレートクロック及びシ
    ンボルレートクロックを供給することを特徴とするCD
    MA基地局装置。
  7. 【請求項7】 FPGAプログラムデータにより信号を
    処理するFPGA及びDSPプログラムデータにより信
    号を処理するDSPを用いて構成されたベースバンド部
    を備えてCDMA方式により無線通信するCDMA基地
    局装置のプログラムデータを設定するプログラムデータ
    設定方法であって、 ユーザから入力される指示に応じて、又は、外部の装置
    から入力される指示に応じて、プログラムデータを設定
    することを特徴とするプログラムデータ設定方法。
  8. 【請求項8】 複数の通信方式の中から選択される通信
    方式に対応したプログラムデータが設定されることで当
    該通信方式により無線通信する複数の基地局装置につい
    て各基地局装置が通信サービス者により利用されている
    か否かに関する情報を記憶する基地局装置情報記憶手段
    と、 基地局装置情報記憶手段の記憶内容に基づいて、空いて
    いる基地局装置を検索する検索手段と、 検索手段により検索された基地局装置の利用を希望する
    通信サービス者からの要求に応じて、当該基地局装置に
    ついて基地局装置情報記憶手段の記憶内容を当該基地局
    装置が利用されていることへ変更する登録手段と、 当該通信サービス者が使用する通信方式に対応したプロ
    グラムデータを当該基地局装置に設定するプログラムデ
    ータ設定手段と、 を備えたことを特徴とする基地局装置提供システム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の基地局装置提供システ
    ムにおいて、 基地局装置情報記憶手段は、更に、各基地局装置の設置
    場所に関する情報及び各基地局装置のセルエリアに関す
    る情報を記憶しており、 当該システムには、情報を表示出力する表示手段と、基
    地局装置情報記憶手段の記憶内容に基づいて表示手段に
    より基地局装置の設置場所及びセルエリアを地図上で表
    示する表示制御手段と、 を備えたことを特徴とする基地局装置提供システム。
  10. 【請求項10】 請求項8又は請求項9に記載の基地局
    装置提供システムにおいて、 プログラムデータを記憶するとともに、回線を介して基
    地局装置と接続されたプログラムデータ記憶手段を備
    え、 プログラムデータ設定手段は、登録手段による変更があ
    ったことに応じて、プログラムデータ記憶手段に記憶さ
    れたプログラムデータを回線を介して基地局装置へ送信
    して当該プログラムデータを当該基地局装置に設定する
    ことを特徴とする基地局装置提供システム。
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