JP2002076518A - 半導体レーザおよび半導体素子並びにそれらの製造方法 - Google Patents

半導体レーザおよび半導体素子並びにそれらの製造方法

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JP2002076518A
JP2002076518A JP2000260722A JP2000260722A JP2002076518A JP 2002076518 A JP2002076518 A JP 2002076518A JP 2000260722 A JP2000260722 A JP 2000260722A JP 2000260722 A JP2000260722 A JP 2000260722A JP 2002076518 A JP2002076518 A JP 2002076518A
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semiconductor layer
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Motonobu Takeya
元伸 竹谷
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転位密度を低減し、素子の特性を向上させる
ことができる半導体レーザおよび半導体素子並びにそれ
らの製造方法を提供する。 【解決手段】 n型GaNよりなる基板11に窒化物系
III−V族化合物半導体よりなる半導体層20が積層
されている。基板11には突状の種結晶部11aが形成
されるとと共に、種結晶部11aに対応して開口を有す
る成長抑止層12が設けられている。半導体層20は種
結晶部11aを基礎として成長し、転位密度が低い横方
向成長領域を有している。この横方向成長領域に対応し
て活性層24の電流注入領域を設けるようにすれば、発
光効率を向上させることができる。また、成長抑止層1
2に半導体層20で発生した光を反射または吸収する機
能を持たせるようにすれば、基板11側からの光の漏れ
および迷光の進入を防止することができ、ノイズの発生
を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒化物系III−
V族化合物よりなる基板と、この基板を基礎として成長
させた窒化物系III−V族化合物半導体よりなる半導
体層とを備えた半導体レーザおよび半導体素子並びにそ
れらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】GaN,AlGaN混晶あるいはGaI
nN混晶などの窒化物系III−V族化合物半導体は、
直接遷移の半導体材料であると共に、禁制帯幅が1.9
eV〜6.2eVにわたっているという特徴を有してい
る。従って、これらの窒化物系III−V族化合物半導
体は、可視領域から紫外領域までの発光を得ることがで
き、半導体レーザ(laser diode;LD)あるいは発光ダ
イオード(light emitting diode;LED)などの半導
体発光素子を構成する材料として注目されている。更
に、窒化物系III−V族化合物半導体は、飽和電子速
度および破壊電界が大きいことから、電子素子を構成す
る材料としても注目されている。
【0003】これらの半導体素子は、従来、サファイア
(α−Al2 3 )あるいは炭化ケイ素(SiC)など
よりなる成長用基体の上に気相成長法を用いて窒化物系
III−V族化合物半導体の層を成長させることにより
製造されていた。しかし、サファイアあるいは炭化ケイ
素と窒化物系III−V族化合物半導体とでは格子不整
や熱膨張係数の差が大きく、窒化物系III−V族化合
物半導体の層中には歪みを緩和するために転位などの格
子欠陥が発生してしまっていた。このように格子欠陥が
発生すると、欠陥部分が電子と正孔とが再結合しても発
光しない非発光再結合の中心あるいは電流リーク箇所と
なってしまい、半導体素子の光学的あるいは電気的特性
が損なわれてしまう。
【0004】そこで、近年においては、窒化物系III
−V族化合物よりなる基板を用いることが検討されてい
る。この窒化物系III−V族化合物よりなる基板は、
例えば、サファイアなどよりなる成長用基体の上に成長
させたのち、成長用基体から分離することにより製造さ
れる。この窒化物系III−V族化合物よりなる基板を
用いるようにすれば、上述した問題を解決することがで
きると共に、サファイアの基板に比べて優れた熱伝導性
を得ることができるので、駆動時に発生する熱を効果的
に放散することができという利点がある。更に、不純物
を添加して導電性を持たせるようにすれば基板の裏面に
電極を設けることができるので、素子の面積を小さくす
ることができ、高密度実装が可能となるという利点もあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、窒化物
系III−V族化合物よりなる基板は、例えばサファイ
アなどよりなる成長用基体の上に成長させることにより
製造されるので、転位密度が1×108 cm-2〜1×1
11cm-2程度と高いという問題があった。そのため、
基板の上に成長させる窒化物系III−V族化合物半導
体の層についても転位密度が高くなってしまい、素子特
性を向上させることができなかった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、転位密度を低減し、素子の特性を向
上させることができる半導体レーザおよび半導体素子並
びにそれらの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体レー
ザは、窒化物系III−V族化合物よりなり、突状の種
結晶部を有する基板と、窒化物系III−V族化合物半
導体よりなり、種結晶部を基礎として成長し、基板に積
層された半導体層と、基板と半導体層との間に設けら
れ、種結晶部に対応して開口を有する成長抑止層とを備
えたものである。
【0008】本発明による半導体素子は、窒化物系II
I−V族化合物よりなり、突状の種結晶部を有する基板
と、窒化物系III−V族化合物半導体よりなり、種結
晶部を基礎として成長し、基板に積層された半導体層
と、基板と半導体層との間に設けられ、種結晶部に対応
して開口を有する成長抑止層とを備えたものである。
【0009】本発明による半導体レーザの製造方法は、
窒化物系III−V族化合物よりなる基板に、突状の種
結晶部を離間させて複数形成する工程と、基板の上に、
種結晶部に対応して開口を有する成長抑止層を形成する
工程と、基板の上に、種結晶部を基礎として窒化物系I
II−V族化合物半導体よりなる半導体層を成長させる
工程とを含むものである。
【0010】本発明による半導体素子の製造方法は、窒
化物系III−V族化合物よりなる基板に、突状の種結
晶部を離間させて複数形成する工程と、基板の上に、種
結晶部に対応して開口を有する成長抑止層を形成する工
程と、基板の上に、種結晶部を基礎として窒化物系II
I−V族化合物半導体よりなる半導体層を成長させる工
程とを含むものである。
【0011】本発明による半導体レーザおよび半導体素
子では、基板の種結晶部を基礎として半導体層が成長さ
れているので、半導体層の転位密度が低減される。
【0012】本発明による半導体レーザの製造方法また
は半導体素子の製造方法では、基板に離間して複数の種
結晶部が形成され、この種結晶部に対応して開口を有す
る成長抑止層が形成されたのち、種結晶部を基礎として
半導体層が成長する。よって、転位密度の低い半導体層
が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施の形態に係る半導
体素子としての半導体レーザの断面構造を表すものであ
る。この半導体レーザは、窒化物系III−V族化合物
よりなる基板10と、この基板10の一面側に積層され
た窒化物系III−V族化合物半導体よりなる半導体層
20とを備えている。なお、ここで窒化物系III−V
族化合物または窒化物系III−V族化合物半導体と
は、短周期型周期表における3B族元素のうちの少なく
とも1種と短周期型周期表における5B族元素のうちの
少なくとも窒素とを含む化合物または化合物半導体のこ
とをいう。
【0015】基板11は、例えば、半導体層20の積層
方向における厚さ(以下、単に厚さという。)が250
μmであり、n型不純物としてケイ素(Si)を添加し
たn型GaNにより構成されている。基板11の一面側
には、突状の種結晶部11aが形成されている。この種
結晶部11aは、例えば、帯状に延長(図1においては
紙面に対して垂直な方向に延長)され、ストライプ状に
離間して複数配置されている。種結晶部11aは、例え
ば、基板11の{0001}面に形成されており、外1
または外2に示した方向に延長されている。
【0016】
【外1】
【外2】
【0017】種結晶部11aの配列方向(延長方向に対
して垂直な方向)におけるバッファ層21との境界面の
幅は、例えば1.5μm〜6μmの範囲内であることが
好ましく、2μm以上5μm以下の範囲内であればより
好ましい。幅が狭いと製造時においてバッファ層21が
剥離しやすくなり、幅が広いとバッファ層21の結晶軸
に揺らぎが生じやすいからである。種結晶部11aの離
間距離は、例えば9μm以上であることが好ましく、1
0μm以上であればより好ましい。離間距離が短いと製
造時においてマスク合わせの際などにプロセスマージン
が狭くなり、生産性が低下するからである。種結晶部1
1aの高さは例えば1μm〜3μmである。1μmより
も低いと後述する成長抑止層12と半導体層20の間に
間隙を確保することが難しく、3μmよりも高いと半導
体層20の結晶軸が揃いにくくなるからである。
【0018】基板11と半導体層20との間には、種結
晶部11aに対応して開口を有する成長抑止層12が設
けられている。成長抑止層12は、基板11の種結晶部
11aを基礎として半導体層20を成長させ、種結晶部
11aの離間領域から半導体層20が成長しないように
するためのものである。成長抑止層12は、例えば誘電
体により構成されており、具体的には、二酸化ケイ素
(SiO2 ),窒化ケイ素(Si3 4 ),二酸化チタ
ン(TiO2 )あるいは酸化アルミニウム(Al
2 3 )などの単層膜、またはこれらのうちの2種以上
を用いた積層膜により構成される。
【0019】成長抑制層12は、また、種結晶部11a
の離間領域のみでなく、種結晶部11aに沿ってその根
元部分を覆い、半導体層20と成長抑制層12との間に
間隙が生じるようになっていることが好ましい。種結晶
部11aを基礎として半導体層20を成長させる際に半
導体層20が基板11と接触して欠陥が発生してしまう
のを防止するためである。成長抑止層12の種結晶部1
1aに沿った立ち上がり部分の高さhは、例えば、10
nm以上であることが好ましい。10nm未満では半導
体層20と成長抑止層12との接触を効果的に防止する
ことができないからである。
【0020】成長抑止層12は、更に、半導体層20に
おいて発生した光を反射または吸収する機能を有してい
ることが好ましい。半導体層20において発生した光が
基板11側から漏れるのを抑制できると共に、パッケー
ジなどの収納されて用いられる場合に、パッケージ内で
反射された迷光が基板11側から進入するのを抑制する
ことができるからである。なお、このような機能は、上
述した材料より成長抑止層12を構成しても得られる。
【0021】半導体層20は、基板11の種結晶部11
aを基礎として成長されており、基板11の側からバッ
ファ層21,n型クラッド層22,n型ガイド層23,
活性層24,p型ガイド層25,p型クラッド層26お
よびp側コンタクト層27がこの順に積層されている。
【0022】バッファ層21は、例えば、厚さが0.0
4μmであり、n型不純物としてケイ素が添加されたn
型GaNにより構成されている。このバッファ層21
は、種結晶部11aの離間領域に対応して、種結晶部1
1aの側壁面を基礎として半導体層20の積層方向とは
異なる方向に成長した横方向成長領域を有している。こ
の横方向成長領域というのは、具体的には、半導体層2
0の積層方向に対して垂直な方向への成長成分を有する
領域のことである。
【0023】この横方向成長領域は、図2に示したよう
に、種結晶部11aからの貫通転位M1 が伝播しにく
く、転位密度が低くなっている。これにより、バッファ
層21の上に積層されているn型クラッド層22からp
側コンタクト層27までの半導体層20についても、横
方向成長領域に対応する部分の転位密度が、例えば1×
106 cm-2以下と低くなっている。これに対して、バ
ッファ層21のうち種結晶部11aに対応する領域に
は、種結晶部11aからの貫通転位M1 が伝播されてい
る。このバッファ層21は、また、横方向成長領域のほ
ぼ中心部に積層方向とは異なる方向に成長した結晶同士
が会合することにより形成された会合部Bを有してお
り、会合部Bには会合により発生した貫通転位M2 が存
在している。なお、この貫通転位M2 は、バッファ層2
1の上に積層されているn型クラッド層22からp側コ
ンタクト層27までの半導体層20に伝播されているこ
とが多い。
【0024】n型クラッド層22は、例えば、厚さが1
μmであり、n型不純物としてケイ素を添加したn型A
lGaN混晶により構成されている。n型ガイド層23
は、例えば、厚さが0.1μmであり、n型不純物とし
てケイ素を添加したn型GaNにより構成されている。
【0025】活性層24は、例えば、厚さが30nmで
あり、組成の異なるGax In1-xN(但し、1≧x≧
0)混晶層を積層した多重量子井戸構造を有している。
この活性層16は、電流が注入される電流注入領域を有
しており、電流注入領域は発光領域として機能する。
【0026】p型ガイド層25は、例えば、厚さが0.
1μmであり、p型不純物としてマグネシウム(Mg)
を添加したp型GaNにより構成されている。p型クラ
ッド層26は、例えば、厚さが0.8μmであり、p型
不純物としてマグネシウムを添加したp型AlGaN混
晶により構成されている。p側コンタクト層27は、例
えば、厚さが0.5μmであり、p型不純物としてマグ
ネシウムを添加したp型GaNにより構成されている。
p側コンタクト層27およびp型クラッド層26の一部
は、細い帯状(図1においては紙面に対して垂直方向に
延長された帯状)とされており、電流狭窄部を構成して
いる。
【0027】この電流狭窄部は、活性層24に電流が注
入される電流注入領域を制限するためのものであり、活
性層24のうち電流狭窄部に対応した部分が電流注入領
域となり、発光領域となっている。従って、素子特性の
劣化を防止し、向上させるためには、電流注入領域(す
なわち、電流狭窄部)が転位密度の低い横方向成長領域
に対応して形成されていることが好ましい。但し、結晶
の会合部Bには貫通転位M2 (図2参照)が存在するの
で、種結晶部11aと会合部Bとの間の領域に対応して
電流注入領域が設けられていればより好ましい。
【0028】なお、半導体層20の厚さが厚くなるに従
って、貫通転位M1 は種結晶部11aの活性層24側の
境界面における端部Cから配列方向にΔL1 だけ拡がっ
て伝播する傾向にあり、貫通転位M2 は会合部Bから配
列方向にΔL2 だけ拡がって伝播する傾向にある。その
ため、種結晶部11aおよび会合部Bの近傍では、貫通
転位M1 ,M2 が伝播してしまうおそれがある。よっ
て、発光領域に貫通転位M1 ,M2 が入り込む可能性を
より低くし、十分な素子特性を得るためには、種結晶部
11aの活性層24側の境界面における端部Cから配列
方向にΔL1 以上離れ、かつ会合部Bから配列方向にΔ
2 以上離れた領域内に対応して電流注入領域を設ける
ようにすることが好ましい。
【0029】ちなみに、貫通転位M1 ,M2 の拡がりΔ
1 ,ΔL2 は半導体層20の厚さと比例関係にある。
例えば、種結晶部11aの離間領域におけるバッファ層
21,n型クラッド層22,n型ガイド層23,活性層
24,p型ガイド層25,p型クラッド層26およびp
側コンタクト層27の厚さの合計をt1 とし、種結晶部
11aのうちバッファ層21に対応する部分の厚さをt
2 とすると、貫通転位M1 の拡がりΔL1 は、ΔL1
(t1 −t2 )/20と近似され、貫通転位M 2 の拡が
りΔL2 は、ΔL2 =t1 /20となる。
【0030】また、種結晶部11aの活性層24側の境
界面における端部Cからの配列方向における距離および
会合部Bからの配列方向における距離が、共に0.93
μm以上である領域内に対応して注入領域を形成するよ
うにすれば、素子特性をより一層向上させることができ
るので好ましい。GaN結晶中の少数キャリアの拡散長
は0.93μmであり、ここで用いる窒化物系III−
V族化合物半導体の結晶中における拡散長についても同
程度であると考えられるので、電流注入領域から小数キ
ャリアが拡散する拡散領域についても転位密度を低くす
ることができるからである。更に、種結晶部11aから
配列方向にΔL1 +0.93(μm)以上離れ、かつ会
合部Bから配列方向にΔL2 +0.93(μm)以上離
れた領域内に発光領域を設けるようにすれば、更に拡散
領域における転位密度を低くすることができるので好ま
しい。
【0031】半導体層20の上には、例えば二酸化ケイ
素(SiO2 )よりなる絶縁膜13が形成されている。
この絶縁膜13にはp側コンタクト層27に対応して開
口が設けられており、p側コンタクト層27の上にはp
側電極14が形成されている。p側電極14は、例えば
パラジウム(Pd),白金(Pt)および金(Au)が
順次積層された構造を有しており、p側コンタクト層2
7と電気的に接続されている。一方、基板11の他面
側、すなわち半導体層20の反対側には、n側電極15
が設けられている。n側電極15は、例えばチタン(T
i)およびアルミニウム(Al)を順次積層して熱処理
により合金化した構造を有しており、基板11と電気的
に接続されている。
【0032】また、この半導体レーザでは、例えばp側
コンタクト層27の長さ方向において対向する一対の側
面が共振器端面となっており、この一対の共振器端面に
図示しない一対の反射鏡膜がそれぞれ形成されている。
これら一対の反射鏡膜は、一方が低反射率となり、他方
が高反射率となるようにそれぞれ調整されている。これ
により、活性層24において発生した光は一対の反射鏡
膜の間を往復して増幅され、低反射率側の反射鏡膜から
レーザビームとして出射するようになっている。
【0033】この半導体レーザは、例えば次のようにし
て製造することができる。
【0034】まず、図3(A)に示したように、例え
ば、厚さ250μmのn型GaNよりなる基板11を用
意する。なお、この基板11は、図示しないが、例え
ば、サファイアなどよりなる成長用基体の上にハイドラ
イド気相成長法あるいはハライド気相成長法により成長
させたのち、成長用基体と分離することにより形成する
ことができる。ちなみに、ハイドライド気相成長法とは
ハイドライド(水素化物)が反応もしくは原料ガスの輸
送に寄与する気相成長法のことであり、ハライド気相成
長法とはハライド(ハロゲン化物)が反応もしくは原料
ガスの輸送に寄与する気相成長法のことである。
【0035】次いで、基板11の上(例えば{000
1}面)に、CVD(Chemical VaporDeposition )法
により、厚さ0.3μm〜1μmの窒化ケイ素(Si3
4 )あるいは二酸化ケイ素(SiO2 )よりなるマス
ク層31を形成する。なお、このマスク層31は、例え
ば窒化ケイ素膜と二酸化ケイ素膜との積層構造としても
よい。
【0036】続いて、図3(B)に示したように、マス
ク層31の上に例えば厚さ2μm〜5μmのフォトレジ
スト膜32を成膜し、例えば、上述した外1または外2
の方向に延長された複数のストライプ状のパターンを形
成する。このフォトレジスト膜32およびマスク層31
は、基板11を選択的にエッチングして種結晶部11a
を形成するためのものである。フォトレジスト膜32の
パターン形成を行ったのち、図3(C)に示したよう
に、フォトレジスト膜32をマスクとして例えばウエッ
トエッチングを行い、マスク層31を選択的に除去す
る。そののち、フォトレジスト膜32を除去する。
【0037】フォトレジスト膜32を除去したのち、図
3(D)に示したように、例えばエッチングガスに塩素
ガス(Cl2 )を用いた反応性イオンエッチング(Reac
tiveIon Etching;RIE)法により、マスク層31を
利用して基板11を選択的に除去する。これにより、基
板11に突状の種結晶部11aを離間させて複数形成す
る。
【0038】種結晶部11aを形成したのち、図4
(A)に示したように、基板11の上に例えばCVD法
により成長抑止層12を成膜する。成長抑止層12を成
膜したのち、図4(B)に示したように、基板11の上
にフォトレジスト膜33を塗布する。そののち、フォト
レジスト膜33を露光し、図4(C)に示したように、
種結晶部11aの離間領域に対応する部分を残して、フ
ォトレジスト膜33を選択的に除去する。その際、光量
あるいは露光時間を調節することによりフォトレジスト
膜33の膜厚を制御し、種結晶部11aに対応する成長
抑止層12の表面が露出しかつ種結晶部11aの離間領
域に対応する成長抑止層12の表面は露出しない程度の
膜厚、例えば1μm未満の膜厚でフォトレジスト膜33
が残るようにする。
【0039】フォトレジスト膜33を選択的に除去した
のち、図5(A)に示したように、フォトレジスト膜3
3をマスクとして例えばウエットエッチングを行い、成
長抑止層12を選択的に除去すると共に、マスク層31
を除去する。これにより、成長抑止層12に種結晶部1
1aに対応させて開口を形成する。開口を形成する際に
は、構成の欄でも説明したように、成長抑止層12が種
結晶部11aに沿って根元を覆う立ち上がり部分を残す
ようにすることが好ましい。なお、このエッチングで
は、フォトレジスト膜33も一部除去されて厚さが薄く
なるので、フォトレジスト膜33の厚さはエッチングさ
れる分を含めて十分な厚さとすることが好ましい。その
のち、フォトレジスト膜33を除去する。
【0040】フォトレジスト膜33を除去したのち、図
5(B)に示したように、例えば、MOCVD(Metal
Organic Chemical Vapor Deposition )法により種結晶
部11aを基礎としてn型GaNよりなるバッファ層2
1を成長させる。このとき、バッファ層21は、種結晶
部11aの上面および側壁面から結晶成長し、積層方向
に対して垂直な方向にも成長する。一定時間経過すると
側壁面から積層方向とは異なる方向に成長した結晶同士
が会合し、成長面が実質的に平坦となる。
【0041】これにより、バッファ層21のうち種結晶
部11aに対応する領域には貫通転位M1 (図2参照)
が伝播されるものの、それ以外の横方向成長領域に対応
する部分には種結晶部11aからの貫通転位M1 が横方
向に屈曲するのでほとんど伝播されず、バッファ層21
の貫通転位密度が低減される。
【0042】なお、バッファ層21を成長させる際に
は、成長速度を6μm/h以下とすることが好ましい。
6μm/hよりも速く成長させると、バッファ層21の
結晶軸に揺らぎが大きくなると共に、種結晶部11aを
基礎として積層方向とは異なる方向に成長した結晶同士
が会同し、成長面が平坦になるまでに長時間を要した
り、あるいは平坦な成長面が得られないという不具合が
生じるからである。また、成長速度を4μm/h以下と
すればより好ましく、2μm/h以上とすれば更に好ま
しい。4μm/h以下とすれば結晶軸の揺らぎがより少
なくなり、良好な結晶が得られるが、2μm/hよりも
小さいと表面が荒れてしまうおそれがあるからである。
【0043】また、ここでは、成長抑止層12が種結晶
部11aの根元部分を覆い、種結晶部11aに沿った立
ち上がり部分を有しているので、横方向成長領域におい
てバッファ層21が成長抑止層12に接触して欠陥が発
生したり、結晶軸に揺らぎが生じてしまうことが防止さ
れる。成長抑止層12に立ち上がり部分が設けられない
場合には、積層方向とは異なる方向に成長した結晶同士
が会合せず、実質的に平坦な面が得られないおそれもあ
る。種結晶部11aからの成長は、積層方向に対して垂
直な方向ではなく、それよりも若干成長抑止層12側に
進行する場合があるが、成長抑止層12の立ち上がり部
分の高さhを10nm以上とすることにより、バッファ
層21と成長抑止層12との接触が効果的に防止され
る。
【0044】バッファ層21を成長させたのち、バッフ
ァ層21の上に、例えば、MOCVD法により、n型A
lGaN混晶よりなるn型クラッド層22,n型GaN
よりなるn型ガイド層23,不純物を添加しないundope
−GaInN混晶よりなる活性層24、p型GaNより
なるp型ガイド層25,p型AlGaN混晶よりなるp
型クラッド層26およびp型GaNよりなるp側コンタ
クト層27を順次成長させる。
【0045】なお、MOCVDを行う際に、ガリウムの
原料ガスとしては例えばトリメチルガリウム((C
3 3 Ga)、アルミニウムの原料ガスとしては例え
ばトリメチルアルミニウム((CH3 3 Al)、イン
ジウムの原料ガスとしては例えばトリメチルインジウム
((CH3 3 In)、窒素の原料ガスとしては例えば
アンモニア(NH3 )をそれぞれ用いる。また、ケイ素
の原料ガスとしては例えばモノシラン(SiH4 )を用
い、マグネシウムの原料ガスとしては例えばビス=シク
ロペンタジエニルマグネシウム((C5 5 2 Mg)
を用いる。
【0046】p側コンタクト層27を成長させたのち、
図6に示したように、p側コンタクト層27の上に図示
しないマスクを形成し、このマスクを利用してp側コン
タクト層27およびp型クラッド層26の一部を選択的
にエッチングする。これにより、p型クラッド層26の
上部およびp側コンタクト層27を細い帯状とし、電流
狭窄部を形成する。
【0047】その際、電流狭窄部を種結晶部11aの離
間領域に対応して設け、活性層24の電流注入領域をそ
の領域に対応して形成するようにすることが好ましい。
また、種結晶部11aの配列方向における中心部に位置
する会合部Bには貫通転位M 2 (図2参照)が存在する
ので、電流狭窄部を種結晶部11aとその離間領域の配
列方向における中心との間の領域に対応して設け、活性
層24の電流注入領域をその領域に形成するようにすれ
ばより好ましい。
【0048】更に、上述したように、種結晶部11aの
活性層24側の境界面における端部CからΔL1 だけ離
れ、かつ種結晶部11aの離間領域の配列方向における
中心からΔL2 だけ離れた領域内に電流狭窄部、すなわ
ち活性層24の電流注入領域を設けるようにすればより
好ましい。また、種結晶部11aの端部C、および種結
晶部11aの離間領域の配列方向における中心から、そ
れぞれ0.93μm以上離れた領域内に電流狭窄部を形
成するようにすれば好ましく、種結晶部11aの端部C
からΔL1 +0.93(μm)以上離れ、かつ種結晶部
11aの離間領域の配列方向における中心からΔL2
0.93(μm)以上離れた領域内に形成するようにす
れば更に好ましい。
【0049】電流狭窄部を形成したのち、p型クラッド
層26およびp側コンタクト層27の上に、例えば蒸着
法により二酸化ケイ素よりなる絶縁膜13を成膜し、p
側コンタクト層27に対応して開口を設け、p側コンタ
クト層27を表面に露出させる。そののち、基板11の
他面側に例えばチタンおよびアルミニウムを順次蒸着
し、合金化してn側電極15を形成する。また、p側コ
ンタクト層27の表面およびその近傍に、例えばパラジ
ウム,白金および金を順次蒸着し、p側電極14を形成
する。n型電極15およびp側電極14をそれぞれ形成
したのち、基板11を所定の大きさに整え、p側コンタ
クト層27の長さ方向において対向する一対の共振器端
面に図示しない反射鏡膜を形成する。これにより、図1
に示した半導体レーザが完成する。
【0050】この半導体レーザは次のように作用する。
【0051】この半導体レーザでは、p側電極14とn
側電極15との間に所定の電圧が印加されると、活性層
24に電流が注入され、電子−正孔再結合により発光が
起こる。この光は、図示しない反射鏡膜により反射さ
れ、その間を往復しレーザ発振を生じ、レーザビームと
して外部に射出される。ここでは、半導体層20が基板
11の種結晶部11aを基礎として成長したものである
ので、半導体層20の転位密度が低くなっている。特
に、横方向成長領域に対応して活性層24の電流注入領
域が設けられれば、電流注入領域の転位密度はより低く
なる。よって、素子の劣化が起こりにくく、寿命が延長
される。
【0052】また、成長抑止層12が半導体層20(主
として活性層24)において発生した光を反射または吸
収する機能を有するように構成されれば、成長抑止層1
2により基板11側における光の漏れが防止される。更
に、半導体レーザをパッケージなどに収納して用いる場
合には、射出されたレーザ光の一部はパッケージ内にお
いて反射され、迷光となって半導体レーザに戻ってくる
が、成長抑止層12により基板11側から進入する迷光
が低減される。よって、ノイズの発生が抑制され、出力
変動などの特性が改善される。従って、低出力の半導体
レーザについても安定した駆動が確保される。
【0053】このように本実施の形態によれば、基板1
1に突状の種結晶部11aを設けると共に、種結晶部1
1aに対応して開口を有する成長抑止層12を設け、種
結晶部11aを基礎として半導体層20を成長させるよ
うにしたので、半導体層20の転位密度を低減し、結晶
性を向上させることができる。よって、電圧の印加によ
る劣化が起こりにくく、半導体レーザの寿命を延長させ
ることができる。また、貫通転位などに起因する非発光
再結合の割合を小さくすることができ、発光効率を向上
させることができる。
【0054】特に、成長抑止層12に、種結晶部11a
に沿って根元を覆う立ち上がり部分を設け、成長抑止層
12とバッファ層21との間に間隙を設けるようにした
ので、種結晶部11aを基礎としてバッファ層21を成
長させる際に、バッファ層21と成長抑止層12とが接
触することを防止できる。よって、半導体層20におけ
る貫通転位の密度を低くすることができると共に、結晶
軸の揺らぎを低減することができる。
【0055】また、成長抑止層12が半導体層20にお
いて発生した光を反射または吸収する機能を有するよう
に構成すれば、基板11側から光が漏れるのを防止する
ことができると共に、基板11側から迷光が進入するの
を防止することができる。よって、ノイズの発生を防止
でき、出力変動などの特性を改善することができる。従
って、低出力の半導体レーザについても安定した駆動を
確保することができる。
【0056】更に、横方向成長領域に対応して活性層2
4の電流注入領域を設けるようにすれば、発光効率をよ
り向上させることができ、種結晶部11aと会合部Bと
の間の領域に対応して電流注入領域を設けるようにすれ
ば、発光効率を更に向上させることができる。加えて、
種結晶部11aからΔL1 以上離れ、かつ会合部Bから
ΔL2 以上離れた領域内に対応して電流注入領域を設け
るようにすれば、または、種結晶部11aおよび会合部
Bからそれぞれ0.93μm以上から離れた領域内に対
応して電流注入領域を設けるようにすれば、より高い効
果を得ることができる。
【0057】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態で
は、複数の帯状の種結晶部11aを備える場合について
説明したが、素子の大きさによっては最終的に1つしか
備えていない場合もある。また、種結晶部の形状は、格
子状あるいは島状などでもよい。
【0058】また、上記実施の形態では、種結晶部11
aを基板11の{0001}面に設けるようにしたが、
他の結晶面に設けるようにしてもよく、種結晶部11a
も外1または外2に示した方向に延長させて形成するよ
うにしたが、他の方向に延長させて形成するようにして
もよい。
【0059】更に、上記実施の形態では、サファイアな
どよりなる成長用基体の上に成長させることにより形成
した基板11を用いる場合について説明したが、本発明
は、他の方法により作製された基板を用いる場合につい
ても同様に適用することができる。
【0060】加えて、上記実施の形態では、マスク層3
1を除去した後にバッファ層21を形成するようにした
が、種結晶部11aの上のマスク層31を除去せずにバ
ッファ層21を形成するようにしてもよい。これによ
り、貫通転位M1 がマスク層31により遮断され、種結
晶部11aからの貫通転位M1 の伝播が防止される。よ
って、バッファ層21には会合に起因する貫通転位M2
を除き結晶欠陥がほとんど存在せず、優れた結晶性を有
する半導体層20を得ることができる。但し、バッファ
層21を成長させる際に、マスク層31の構成材料が不
純物としてバッファ層21の中に混入してしまい、半導
体レーザの特性を劣化させるおそれもあるので、使用目
的などに応じて適宜の製造方法を選択することが好まし
い。
【0061】更にまた、上記実施の形態では、半導体レ
ーザの構成について具体的に例を挙げて説明したが、本
発明は、他の構造を有する半導体レーザについても同様
に適用することができる。例えば、図7に示したよう
に、バッファ層21に代えて、例えばn型GaNよりな
るn側コンタクト層41を形成し、n側電極15を基板
11に対してp側電極14と同一側に設けるようにして
もよい。この場合、基板11は、n型GaNにより構成
してもよく、不純物を添加しないGaNにより構成する
ようにしてもよい。
【0062】また、例えば、n型ガイド層23およびp
型ガイド層25を備えていなくてもよく、活性層24と
p型ガイド層25との間に劣化防止層を備えていてもよ
い。更に、上記実施の形態では、利得導波型と屈折率導
波型とを組み合わせたリッジ導波型の半導体レーザを例
に挙げて説明したが、利得導波型の半導体レーザおよび
屈折率導波型の半導体レーザについても同様に適用する
ことができる。
【0063】加えてまた、上記実施の形態では、MOC
VD法により半導体層20を成長させるようにしたが、
MBE(Molecular Beam Epitaxy;分子線エピタキシ
ー)法,ハイドライド気相成長法あるいはハライド気相
成長法などの他の気相成長法により形成するようにして
もよい。
【0064】更にまた、上記実施の形態では、半導体素
子として半導体レーザを具体例に挙げて説明したが、本
発明は、発光ダイオードあるいは電界効果トランジスタ
などの他の半導体素子についても適用することができ
る。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項5のいずれか1に記載の半導体レーザまたは請求項6
記載の半導体素子によれば、突状の種結晶部11aを有
すると共に、種結晶部に対応して開口を有する成長抑止
層を備え、種結晶部を基礎として半導体層を成長させる
ようにしたので、半導体層の転位密度を低減し、結晶性
を向上させることができる。よって、素子の特性を向上
させることができるという効果を奏する。
【0066】特に、請求項2記載の半導体レーザによれ
ば、成長抑止層と半導体層との間に間隙を有するように
したので、半導体層が成長する際に成長抑止層と接触
し、転位などが発生してしまうことを防止できる。よっ
て、貫通転位の密度をより低くすることができると共
に、結晶軸の揺らぎを低減することができるという効果
を奏する。
【0067】また、請求項3記載の半導体レーザによれ
ば、成長抑止層が半導体層において発生した光を反射ま
たは吸収する機能を有するようにしたので、基板側から
光が漏れるのを防止することができると共に、基板側か
ら迷光が進入するのを防止することができる。よって、
ノイズの発生を防止でき、出力変動などの特性を改善す
ることができる。従って、低出力の半導体レーザについ
ても安定した駆動を確保することができるという効果を
奏する。
【0068】更に、請求項4または請求項5に記載の半
導体レーザによれば、横方向成長領域に対応して活性層
の電流注入領域を設けるようにしたので、また、種結晶
部と会合部との間の領域に対応して電流注入領域を設け
るようにしたので、発光効率をより向上させることがで
きるという効果を奏する。
【0069】加えて、請求項7ないし請求項9のいずれ
か1に記載の半導体レーザの製造方法または請求項10
記載の半導体素子の製造方法によれば、基板に突状の種
結晶部を形成し、種結晶部に対応して開口を有する成長
抑止層を形成したのち、種結晶部を基礎として半導体層
を成長させるようにしたので、容易に高い結晶性を有す
る半導体層を製造することができ、本発明の半導体レー
ザおよび半導体素子を容易に製造することができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る半導体素子である
半導体レーザの構成を表す断面図である。
【図2】図1に示した半導体レーザのバッファ層におけ
る貫通転位の発生状態を表す模式図である。
【図3】図1に示した半導体レーザの製造工程を表す断
面図である。
【図4】図3に続く製造工程を表す断面図である。
【図5】図4に続く製造工程を表す断面図である。
【図6】図5に続く製造工程を表す断面図である。
【図7】図1に示した半導体レーザの変形例を表す断面
図である。
【符号の説明】
11…基板、11a…種結晶部、12…成長抑止層,1
3…絶縁膜、14…p側電極、15…n側電極、20…
半導体層、21…バッファ層、22…n型クラッド層、
23…n型ガイド層、24…活性層、25…p型ガイド
層、26…p型クラッド層、27…p側コンタクト層、
41…n側コンタクト層、B…会合部、C…端部、
1 ,M2 …貫通転位

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化物系III−V族化合物よりなり、
    突状の種結晶部を有する基板と、 窒化物系III−V族化合物半導体よりなり、前記種結
    晶部を基礎として成長し、前記基板に積層された半導体
    層と、 前記基板と前記半導体層との間に設けられ、前記種結晶
    部に対応して開口を有する成長抑止層とを備えたことを
    特徴とする半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 前記半導体層と前記成長抑止層との間に
    間隙を有することを特徴とする請求項1記載の半導体レ
    ーザ。
  3. 【請求項3】 前記成長抑止層は、前記半導体層で発生
    した光を反射または吸収する機能を有することを特徴と
    する請求項1記載の半導体レーザ。
  4. 【請求項4】 前記半導体層は、活性層を有すると共
    に、前記半導体層の積層方向とは異なる方向に成長する
    ことにより形成された横方向成長領域を含み、前記活性
    層は、前記横方向成長領域に対応して電流が注入される
    電流注入領域を有することを特徴とする請求項1記載の
    半導体レーザ。
  5. 【請求項5】 前記半導体層は、前記半導体層の積層方
    向とは異なる方向に成長することにより形成された会合
    部を含み、前記活性層は、前記横方向成長領域のうち前
    記種結晶部と前記会合部との間の領域に対応して電流注
    入領域を有することを特徴とする請求項4記載の半導体
    レーザ。
  6. 【請求項6】 窒化物系III−V族化合物よりなり、
    突状の種結晶部を有する基板と、 窒化物系III−V族化合物半導体よりなり、前記種結
    晶部を基礎として成長し、前記基板に積層された半導体
    層と、 前記基板と前記半導体層との間に設けられ、前記種結晶
    部に対応して開口を有する成長抑止層とを備えたことを
    特徴とする半導体素子。
  7. 【請求項7】 窒化物系III−V族化合物よりなる基
    板に、突状の種結晶部を離間させて複数形成する工程
    と、 基板の上に、種結晶部に対応して開口を有する成長抑止
    層を形成する工程と、基板の上に、種結晶部を基礎とし
    て窒化物系III−V族化合物半導体よりなる半導体層
    を成長させる工程とを含むことを特徴とする半導体レー
    ザの製造方法。
  8. 【請求項8】 半導体層として少なくとも活性層を成長
    させると共に、活性層に電流が注入される電流注入領域
    を、種結晶部の離間領域に対応して形成することを特徴
    とする請求項7記載の半導体レーザの製造方法。
  9. 【請求項9】 活性層に電流が注入される電流注入領域
    を、種結晶部とその配列方向における離間領域の中心と
    の間の領域に対応して形成することを特徴とする請求項
    8記載の半導体レーザの製造方法。
  10. 【請求項10】 窒化物系III−V族化合物よりなる
    基板に、突状の種結晶部を離間させて複数形成する工程
    と、 基板の上に、種結晶部に対応して開口を有する成長抑止
    層を形成する工程と、 基板の上に、種結晶部を基礎として窒化物系III−V
    族化合物半導体よりなる半導体層を成長させる工程とを
    含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
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