JP2002075924A - シリコン単結晶インゴットの加工方法 - Google Patents

シリコン単結晶インゴットの加工方法

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JP2002075924A JP2000257529A JP2000257529A JP2002075924A JP 2002075924 A JP2002075924 A JP 2002075924A JP 2000257529 A JP2000257529 A JP 2000257529A JP 2000257529 A JP2000257529 A JP 2000257529A JP 2002075924 A JP2002075924 A JP 2002075924A
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Masaki Kimura
雅規 木村
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Shin Etsu Handotai Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Shin Etsu Handotai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 成長させたままのシリコン単結晶インゴット
を、その重量を可能な限りロスすることなく、また加工
による不純物汚染を受けることなく、ウエーハ状にスラ
イスするための原料単結晶インゴットを加工する方法を
提供する。 【解決手段】 成長させたままのシリコン単結晶インゴ
ットからウエーハをスライスする加工方法において、ウ
エーハのスライスに先立ち、前記単結晶インゴット10
の側面を研削加工する際に、少なくともインゴットに現
れる晶癖線31のみを研削除去する工程を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばチョクラル
スキー法(CZ法)やフローティングゾーン法(FZ
法)により成長させたシリコン単結晶インゴットをスラ
イスしてウエーハを切り出す単結晶インゴットの加工方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、シリコン単結晶インゴットはCZ
法、FZ法等によって製造される場合が多い。CZ法シ
リコン単結晶引上げ装置によってシリコン単結晶を成長
させる方法は、チャンバー内の石英ルツボに原料の多結
晶シリコンを充填し、この石英ルツボを黒鉛ルツボで保
持してその外周に設けた黒鉛ヒータにより原料を加熱し
てシリコン融液とした後、チャンバー上部からワイヤを
繰り出して種ホルダで保持した単結晶の種結晶をシリコ
ン融液に浸し、ルツボと種結晶をそれぞれ反対方向に回
転させながら、種結晶をゆっくりと引上げて行くもの
で、円柱形状の単結晶を所望の直径と長さまで成長させ
ることができる。そして最後に縮径部を形成した後に融
液から切り離し、チャンバー内で常温近くまで冷却した
上で炉外へと取り出される。
【0003】一方、FZ法については、棒状の原料多結
晶を上軸に保持し、直径の小さい単結晶の種結晶を前記
原料多結晶の直下に位置する下軸に保持し、高周波誘導
加熱装置の加熱コイルにより原料多結晶を囲繞し、これ
を加熱溶融して溶融帯を形成し、種結晶に融着させた
後、種絞りにより無転位化しつつ加熱コイルと原料多結
晶および形成された単結晶を相対的に回転させ、かつ相
対的に軸線方向に移動させながら棒状単結晶を成長させ
る方法である。
【0004】こうしてCZ法やFZ法により製造され
た、成長させたままのシリコン単結晶インゴットは、拡
径部、製品として使用できる定径部、縮径部から構成さ
れ、その表面には晶癖線が現れている。この晶癖線は、
単結晶の成長中に不可避的に形成されるもので、単結晶
の成長速度の異方性によって生じる高さ1〜3mm程度
の線状突起である。
【0005】上記CZ法、FZ法等の単結晶引上げ方法
で得られた成長させたままのシリコン単結晶インゴット
から半導体集積回路製造用や太陽電池用のウエーハをス
ライスして切り出す際には、従来は必ず単結晶インゴッ
トの側面の全面を円柱状に研削するようにしていた。す
なわち、所望の直径を有する円柱になるまで、突起状の
晶癖線はもとより、インゴット表面の凹凸がなくなるま
で円筒研削してスライス用のインゴットを調整してい
た。このように単結晶インゴットの側面の全面を円筒研
削する目的は、成長変動により生じた定径部の直径を目
的の直径に均一にそろえることにある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、円筒研削によ
って損失する結晶重量は大口径になるほど無視できない
ものとなり、また研削時の砥石との接触による金属不純
物などの汚染も大きな問題である。従って、ウエーハの
製造コストの低減と汚染の低減のために研削量を少なく
することが求められている。
【0007】特にシリコン単結晶を太陽電池用の基板と
して使用する場合には、太陽電池が普及するためにその
製造コストを可能な限り低くすることが必要であり、結
晶の研削によって失われる外周部の重量も無視できない
ものである。また、金属汚染による太陽電池の特性が失
われないように、汚染の可能性のある工程を極力避ける
必要がある。
【0008】そこで本発明は、このような従来の問題点
に鑑みてなされたもので、引上げられたままのシリコン
単結晶インゴットを、その重量を可能な限りロスするこ
となく、また加工による不純物汚染を受けることなく、
ウエーハ状にスライスするための単結晶インゴットを加
工する方法を提供することを主たる目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に関わるシリコン単結晶インゴットの加工方法
は、成長させたままのシリコン単結晶インゴットからウ
エーハをスライスする加工方法において、ウエーハのス
ライスに先立ち、前記単結晶インゴットの側面を研削加
工する際に、少なくともインゴットに現れる晶癖線のみ
を研削除去する工程を行うことを特徴としている(請求
項1)。
【0010】このように、成長させたままのインゴット
に現れる晶癖線による線状凸部のみを研削加工すること
により、研削により除去される結晶重量ロスは最小限に
抑えられ、その後のスライス加工によりほぼ成長させた
ままの直径を有するウエーハを得ることができる。従っ
て、ウエーハの収率が向上し、ウエーハ製造コストの低
減を図ることができる。また、研削の際の砥石と結晶の
接触による金属不純物等の汚染を極力低減することがで
きる。さらに、砥石と結晶の接触負荷が小さいので、結
晶の軸線方向に研削する速度を速くすることができ、研
削加工の生産性が向上する。
【0011】この場合、晶癖線の除去は、砥石を成長方
向に晶癖線上のみを移動させることによって行うことが
好ましい(請求項2)。このようにして、晶癖線を除去
すれば、インゴット表面の晶癖線という線状突起以外は
研削されず、極めて高速、高効率で研削を行うことがで
きるとともに、研削後は殆どの表面が成長したままの表
面を保持しているので、その後のスライス加工により殆
どロスのない成長したままの直径を有するウエーハを得
ることができる。
【0012】本発明の加工方法で使用するシリコン単結
晶インゴットは、定径部全長にわたってその直径変動幅
が目標値の±1mm以内となるように成長させたものを
用いることが好ましい(請求項3)。
【0013】このように定径部の直径変動幅が目標値の
±1mm以内となるように成長させたインゴットを用
い、このインゴットに対して晶癖線のみを研削すれば、
そのままウエーハを切り出すインゴットとして使用でき
るとともに、スライスしたウエーハの直径のバラツキも
無視できる。また、晶癖線を研削する際、結晶直径の変
動に合わせて砥石と結晶との距離を調節する必要がなく
なるので、研削装置の機構を簡略化することができる。
【0014】さらに晶癖線以外に研削すべき凹凸は殆ど
なく、研削量をより一層少なくすることができ、研削に
よる結晶重量ロスを最小限に抑えることができる。また
研削の深さが浅いので研削速度を上げることができ、生
産性の向上を図ることができる。
【0015】また本発明は、シリコン単結晶インゴット
の定径部における直径を200mm以上のものとするこ
とが好ましい(請求項4)。直径が200mm以上のイ
ンゴットになると、外周部の円筒研削によるロスが非常
に大きくなるので、大口径になればなる程、本発明の有
利性が発揮される。また、特に近年開発されている直径
300mmあるいはそれ以上の口径では適用される要請
が極めて強い。また大口径になればなるほど、研削すべ
き晶癖線のインゴットの定径部全体に対する重量割合が
極端に小さくなるので、研削ロスの低減効果が一層大き
くなり、その後のスライス加工におけるウエーハ歩留り
の向上とコストダウンを達成することができる。
【0016】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明者らは、成長させたたままのシリコン単結晶インゴ
ットからウエーハをスライスする加工工程において、そ
の重量を可能な限りロスすることなく、また加工による
不純物汚染を受けることなく、ウエーハ状にスライスす
るための原料単結晶インゴットを加工する方法について
鋭意研究を重ねた結果、インゴット定径部の直径精度が
高いものであれば、晶癖線のみを研削除去すればよいこ
とに着目し、インゴットの側面研削に必要な諸条件を精
査して本発明を完成するに至ったものである。
【0017】すなわち、本発明は、成長させたままのシ
リコン単結晶インゴットからウエーハをスライスする加
工方法において、ウエーハのスライスに先立ち、単結晶
インゴットの側面を研削加工する際に、少なくともイン
ゴットに現れる晶癖線のみを研削除去する工程を行うこ
とを特徴としている。
【0018】このように、成長させたままのインゴット
に現れる晶癖線のみを研削加工することにより、研削に
より除去される結晶重量ロスは最小限に抑えられ、その
後のスライス加工によりほぼ成長させたままの直径を有
するウエーハを得ることができる。従って、ウエーハの
歩留りが向上し、ウエーハ製造コストの低減を図ること
ができる。
【0019】また、研削の際の砥石と結晶の接触が晶癖
線上に限られるので金属不純物等の汚染を極力低減する
ことができる。さらに、砥石と結晶の接触負荷が小さい
ので、結晶の軸線方向に研削する速度を速くすることが
でき、研削加工の生産性が向上する。
【0020】晶癖線の除去には、通常、単結晶インゴッ
トの円筒研削に使用されている研削装置を使用すればよ
く、回転砥石を晶癖線上のみを移動させることによって
行えばよい。このようにして、晶癖線という線状の突起
物のみを研削除去してしまえば、その他のインゴットの
表面は成長したままの形状を保持しているので、その後
のスライス加工によりほぼ成長したままの直径を有する
ウエーハを得ることができる。
【0021】尚、本発明は、晶癖線のみを研削除去する
工程を行うことを特徴としているが、その後、このイン
ゴットの一部につき円筒研削を行うこともある。これは
インゴットの直径変動が大きい場合、晶癖線を除去した
だけでは切り出されたウエーハが所定の直径の範囲内に
収まらない場合があるからである。この場合、晶癖線を
除去した後、規格をはずれた大きい部分のみに円筒研削
を施せばよい。
【0022】従って、本発明の加工方法で使用するシリ
コン単結晶インゴットは、その定径部全長にわたってそ
の直径精度の高いものが極めて有効であり、具体的には
直径変動幅が目標値の±1mm以内となるように成長さ
せたものを用いるのがよい。このように定径部の直径変
動幅が目標値の±1mm以内となるように成長させたイ
ンゴットを用い、このインゴットに対して晶癖線のみを
研削すれば、そのままウエーハを切り出すインゴットと
して使用できるとともに、スライスしたウエーハの直径
のバラツキも無視できる。また、晶癖線を研削する際、
結晶直径の変動に合わせて砥石と結晶との距離を調節す
る必要がなくなるので、研削装置の機構を簡略化するこ
とができる。
【0023】また、晶癖線以外に研削すべき凹凸は殆ど
なく、研削量をより一層少なくすることができ、研削に
よる結晶重量ロスを最小限に抑えることができる。さら
に、例え一部の円筒研削を行う場合であっても、研削の
深さが浅いので研削速度を上げることができ、生産性の
向上を図ることができる。直径変動幅が目標値の±1m
mを越えるような低精度の場合には、晶癖線のみでな
く、インゴット本体を一部円筒研削する必要性が高くな
るので研削による結晶重量ロスが増加してしまう。
【0024】本発明のシリコン単結晶インゴットの加工
方法は、シリコン単結晶インゴットの定径部における直
径が200mm以上のものに適用することが好ましい。
直径が200mm以上のインゴットになると、特に近年
開発されている直径300mmあるいはそれ以上の口径
では適用される要請が極めて強い。また大口径になれば
なるほど、研削すべき晶癖線のインゴットの定径部全体
に対する重量割合が極端に小さくなるので、研削による
重量ロスの低減効果が一層大きくなり、その後のスライ
ス加工におけるウエーハ歩留りの向上とウエーハ製造コ
ストの低減を達成することもできる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。図2は、CZ法、FZ法等のシリコ
ン単結晶引上げ方法によって引上げられた、成長させた
ままのシリコン単結晶インゴットの一例を示している。
このシリコン単結晶インゴットは、拡径部10a、製品
として使用できる定径部10b、縮径部10cから構成
され、方位<100>の結晶で、晶癖線31が高さ1〜
3mmの線状突起として表面に4本現れている。
【0026】次に図1は、本発明におけるシリコン単結
晶インゴットの研削方法の一例を示した説明図である。
図1に示すように、成長させたままの単結晶インゴット
(図2参照)の拡径部10aと縮径部10cを切り離
し、定径部10bを研削機にセットする。そして、回転
砥石30を晶癖線31の上に接触させ、結晶の軸線方向
32に沿って移動させながら晶癖線31のみを研削除去
する。この時、回転砥石30は晶癖線31の数だけ結晶
の周方向に配置して、同時に軸線方向32に移動させれ
ば、一度に複数の晶癖線を除去することができ、生産性
を高めることができる。また、研削中、常に晶癖線の突
出部のみ研削するように結晶直径の変動に合わせて砥石
と結晶との距離を調節するようにしても良い。
【0027】次に図3は、CZ法によるシリコン単結晶
の引上げ方法を示した説明図である。CZ法によれば、
CZ法単結晶引上げ装置1のチャンバー内に設置した石
英ルツボ4に原料の多結晶シリコンを充填し、石英ルツ
ボ4を黒鉛ルツボ5で保持してその外周に断熱材8を介
して設けた黒鉛ヒータ2により原料を加熱してシリコン
融液3とした後、チャンバー上部からワイヤ13を繰り
出して種ホルダ12で保持した単結晶の種結晶11をシ
リコン融液3に浸し、ルツボ4、5を支持するルツボ支
持盤6を回転軸7で種結晶11とそれぞれれ反対方向に
回転させながら、種結晶11をゆっくりと引上げて行く
ことで、円柱形状の単結晶10を所望の直径と長さまで
成長させることができる。この時、単結晶10は拡径部
10a、定径部10b、縮径部(図示せず)と形成され
た後にシリコン融液3から切り離され、その後常温近く
まで冷却した上で炉外へと取り出されて単結晶育成が完
了する。
【0028】単結晶定径部10bの形成工程では、直径
検出機構15により、成長中の結晶の直径を検出し、こ
の検出値を元に、結晶引上速度とヒータ2の出力を調節
して直径変動が±1mm以内となるように制御する。こ
の制御方法については従来の制御方法において、直径検
出精度を高め、制御パラメータへのフィードバックの頻
度や割合を適宜調節することにより達成される。
【0029】図4は、FZ法による単結晶の引上げ方法
を示した説明図である。棒状の原料多結晶16を上軸1
7に保持し、種結晶18を前記原料多結晶16の直下に
位置する下軸19に保持し、高周波誘導加熱装置の高周
波誘導加熱コイル20により原料多結晶16を囲繞し、
これを加熱溶融して溶融帯21を形成し、種結晶18に
融着させた後、種絞りにより無転位化しつつ加熱コイル
20と原料多結晶16および単結晶10を相対的に回転
させ、かつ相対的に軸線方向に移動させながら棒状単結
晶10を成長させる。この時、単結晶10は拡径部10
a、定径部10b、縮径部(不図示)と形成された後に
溶融帯21から切り離され、単結晶育成が完了する。
【0030】単結晶定径部10bの形成工程では、直径
検出機構22により、成長中の結晶の直径を検出し、こ
の検出値を元に、上軸速度と下軸速度および高周波誘導
加熱装置の出力を調節して直径変動が±1mm以内とな
るように制御する。この制御方法については従来の制御
方法において、直径検出精度を高め、制御パラメータへ
のフィードバックの頻度や割合を適宜調節することによ
り達成される。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を挙げて
本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。 (実施例)CZ法によりシリコン単結晶の引上げを行っ
た。石英ルツボのサイズは内径24インチであり、12
0kgのシリコン原料を石英ルツボに充填して、成長方
位<100>の直径8インチ(200mm)結晶の引上
げを行った。成長中の引上げ速度は約1.0mm/分、
種結晶の回転速度は12rpm、ルツボ回転速度は3r
pmとして、単結晶定径部の直径変動幅が201±1m
m以内となるように制御しながら結晶を引上げた。定径
部の長さが100cmとなった時点で縮径部を形成し、
その後切り離しを行った。
【0032】拡径部と縮径部を切断除去し、定径部の結
晶重量を測定したところ、73,017gであった。次
いで図1に示す方法により、成長させたままの単結晶イ
ンゴットの定径部における晶壁線のみを研削機により研
削除去した。研削後の結晶重量を測定したところ、7
2,995gとなり、晶癖線の研削による結晶重量のロ
スは0.03%と僅かであった。
【0033】得られたインゴットをワイヤーソーにより
スライスすることによって、高い歩留りでシリコン単結
晶ウエーハを得ることができた。
【0034】(比較例)単結晶定径部の直径変動幅を2
02±2mm以内とした直径制御条件で8インチ結晶を
引き上げた。その他の条件は実施例と同じとした。
【0035】拡径部と縮径部を切断除去し、定径部結晶
重量を測定したところ、74,350gであった。この
結晶の側面を直径が200mmになるように円筒研削
し、研削後の結晶重量を測定したところ、73,190
gとなり、円筒研削による結晶重量のロスは1.6%も
あった。
【0036】尚、本発明は、上記の実施形態に限定され
るものではない。上記の実施形態は例示であり、本発明
の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同
一な構成を有し、同様の作用効果を奏するものは、いか
なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0037】例えば、本発明で言うチョクラルスキー法
とは、ルツボ内の融液に磁場を印加しながら単結晶の育
成を行なうMCZ法(磁場印加引上げ法)も含まれるも
のであり、垂直磁場印加法、水平磁場印加法、カスプ磁
場印加法等の何れの磁場を用いたMCZ法であってもこ
れに含まれる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の加工方法
を用いて加工すれば、結晶重量を可能な限りロスするこ
となく、また不純物汚染の可能性を低減し、高い生産性
と歩留りで原料インゴットをウエーハ状にスライスする
加工を行うことができる。従ってスライスして得られる
ウエーハのコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリコン単結晶インゴットの加工方法
の一例を示した説明図である。
【図2】成長させたままのシリコン単結晶インゴットの
一例を示す斜視図である。
【図3】CZ法による単結晶引上げ方法の一例を示した
説明図である。
【図4】FZ法による単結晶引上げ方法の一例を示した
説明図である。
【符号の説明】
1…CZ法単結晶引上げ装置、 2…ヒータ、 3…シ
リコン融液、4…石英ルツボ、 5…黒鉛ルツボ、 6
…ルツボ支持盤、 7…回転軸、8…断熱材、10…単
結晶インゴット、 10a…拡径部、 10b…定径
部、10c…縮径部、 11…種結晶、 12…種ホル
ダー、 13…ワイヤ、15…直径検出器、 16…多
結晶棒、 17…上軸、 18…種結晶、19…下軸、
20…高周波誘導加熱コイル、 21…溶融帯、 22
…直径検出器、30…研削砥石、 31…晶癖線、 3
2…軸線。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成長させたままのシリコン単結晶インゴ
    ットからウエーハをスライスする加工方法において、ウ
    エーハのスライスに先立ち、前記単結晶インゴットの側
    面を研削加工する際に、少なくともインゴットに現れる
    晶癖線のみを研削除去する工程を行うことを特徴とする
    シリコン単結晶インゴットの加工方法。
  2. 【請求項2】 前記晶癖線の除去は、砥石を成長方向に
    晶癖線上のみを移動させることによって行うことを特徴
    とする請求項1に記載したシリコン単結晶インゴットの
    加工方法。
  3. 【請求項3】 前記シリコン単結晶インゴットは、定径
    部全長にわたってその直径変動幅が目標値の±1mm以
    内となるように成長させたものを用いることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載したシリコン単結晶イ
    ンゴットの加工方法。
  4. 【請求項4】 前記シリコン単結晶インゴットの定径部
    における直径が200mm以上であることを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のシリコ
    ン単結晶インゴットの加工方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007283411A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Nippon Steel Corp 導電性インゴットの外形加工方法
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