JP2001031494A - シリコン単結晶ウエーハの製造方法 - Google Patents

シリコン単結晶ウエーハの製造方法

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JP2001031494A
JP2001031494A JP11206840A JP20684099A JP2001031494A JP 2001031494 A JP2001031494 A JP 2001031494A JP 11206840 A JP11206840 A JP 11206840A JP 20684099 A JP20684099 A JP 20684099A JP 2001031494 A JP2001031494 A JP 2001031494A
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silicon single
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wafer
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Toshio Iwasaki
俊夫 岩崎
Atsushi Fukuda
淳 福田
Hirobumi Harada
博文 原田
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Siltronic Japan Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チョクラルスキー法で育成されたシリコン単
結晶を用いて直径200mm以上のシリコン単結晶ウエ
ーハを製造する工程において、円筒研削工程やべべリン
グ工程で結晶の外周研削を行なうことにより生じる損失
を低減する製造方法を提供する。 【解決手段】 シリコン単結晶ウエーハを製造する工程
において、最大引上速度の85%以下の引上速度で製造
されたシリコン単結晶を用いる、あるいは10rpm以
下の結晶回転で製造されたシリコン単結晶を用いる、あ
るいは横磁場あるいは縦磁場あるいはカスプ磁場を印加
しながら製造されたシリコン単結晶を用いる。これらに
より、直径の最大値および最小値が狙い直径に0.1m
mを加えた値から10mmを加えた値までの範囲に入る
ようにする、あるいは直径の最小値と最大値の差が5m
m以下になるようにする。さらには、これらの結晶を用
いることにより、円筒研削工程を省略し、結晶の外周部
の研削をべべリング工程のみで行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チョクラルスキー法
(以下、CZ法)により育成されたシリコン単結晶を用
いてシリコン単結晶ウエーハの製造する工程において、
円筒研削工程やべべリング(beveling)工程で結晶の外
周研削を行なうことにより生じる損失を低減するシリコ
ン単結晶ウエーハの製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】CZ法により製造されたシリコン単結晶を
用いてシリコン単結晶ウエーハを製造する工程は、一般
的には図1に示すように、CZシリコン単結晶を結晶軸
方向と垂直に所定の長さに切断して分割インゴットを作
る工程(切断工程)、その分割インゴットの外周を砥石
により円筒研削する工程(円筒研削工程)、結晶方位の
目印となるオリエンテーションフラットあるいはノッチ
を結晶軸に平行に砥石により研削する工程(オリエンテ
ーション研削工程)、樹脂製あるいはカーボン製のベー
スに接着剤により接着する工程(ベース接着工程)、内
周刃やワイヤーソー等で所定の厚さのウエーハ形状にス
ライスする工程(スライス工程)、スライスされたウエ
ーハの外周部を面取りする工程(べべリング工程)、ウ
エーハの表面を研磨剤を用い平行研磨する工程(ラッピ
ング工程)、加工歪みを除去するためにエッチング液に
浸積してエッチングする工程(エッチング工程)、エッ
チングされたウエーハの表面を研磨布と研磨剤を用いて
鏡面に研磨する工程(ポリッシュ工程)、ポリッシュさ
れたウエーハを洗浄液に浸積して洗浄する工程(洗浄工
程)、から成り立っている。切断工程と円筒研削工程は
順序が逆転する場合もある。
【0003】一方、CZ法とは、多結晶シリコンを石英
ルツボに入れて溶融し、融液にシード結晶を接触させた
後、ネッキングを行い、その後、結晶本体部を所定の直
径に達するまで拡大させ、所定の長さの本体部を成長さ
せた後、結晶径を小さくしながらテール部を形成し、テ
ール部先端の結晶径が約5mm未満になった時点で結晶
を融液から切り離し、引き上げ装置からシリコン単結晶
を取り出す方法である。CZ法でシリコン単結晶を育成
すると、晶癖線が結晶の表面に結晶軸に平行に現れる。
この晶癖線の本数と現れる位置は育成される結晶方位の
対称性に依存しており、CZ結晶で最も一般的に製造さ
れている<100>結晶(結晶軸方向が<100>の結
晶)の場合には、結晶軸に垂直な(100)面に直交す
る等価な2つの(110)面と結晶表面との交線の位置
に4本の晶癖線が現れる。晶癖線は結晶が単結晶の場合
にのみ現れ、多結晶化すると消滅するため、結晶育成中
の単結晶判定に用いられている。従来の方法で育成され
たシリコン結晶の場合には、図2に示すように、晶癖線
の部分が他の部分よりも外に張り出している。即ち、対
向する晶癖線と晶癖線との間の直径は他の位置での直径
よりも大きくなってしまう。先に述べたべべリング工程
では装置の制約により、所定の範囲の直径のスライスウ
エーハしかべべリングすることができないため、従来の
方法では、一度、円筒研削を行なってべべリング可能な
直径までに研削する必要があった。
【0004】直径が200mm未満のシリコン結晶では
晶癖線部分の張り出しはあったものの大きくはなく、円
筒研削工程における損失はさほど問題にならなかった。
しかし、直径が200mm以上になると晶癖線部分の張
り出しは大きくなり、円筒研削工程における損失が無視
できなくなってきた。従って、直径200mm以上のシ
リコンウエーハを製造する工程において、円筒研削工程
における損失を低減させる方法が求められていた。
【0005】直径が200mm以上のシリコンウエーハ
を製造するためのべべリング装置の場合、べべリング前
のスライスウエーハの最小直径と最大直径の両方が、べ
べリング工程における狙い直径に0.1mm〜10mm
を加えた範囲に入っていれば、装置的にべべリングする
ことが可能である。しかしながら、従来の方法で直径が
200mm以上のシリコン結晶を育成する場合には、先
に述べた晶癖線の位置での張り出しがあるために、狙い
とする直径に0.1mm〜10mmを加えた範囲に最小
直径と最大直径の両方を収めることはできなかった。ま
た、最小直径と最大直径の差が5mmを越えており、円
筒研削工程およびべべリング工程による結晶の外周研削
による損失が大きかった。
【0006】ところで、CZ法でシリコン単結晶を育成
する場合、融液にシード結晶を接触させてからテール部
先端を融液から切り離すまでの間、ルツボと結晶は互い
に逆方向に回転している。これはルツボと結晶を逆方向
に回転させることによって、融液の温度分布を均一にす
るためである。従来の方法で直径が200mm以上の結
晶を製造する場合の回転数は、15rpm以上であっ
た。
【0007】また、CZ法でシリコン単結晶を育成する
場合、結晶の引上げ速度の最大値は引き上げ装置内部の
融液を収納した石英ルツボの周囲の断熱構造(以下、炉
内構造)に依存しており、断熱効果が強く結晶が冷却さ
れやすい炉内構造を用いた場合には引上げ速度の最大値
は大きくなり、断熱効果が弱く結晶が冷却されにくい炉
内構造を用いた場合には引上げ速度の最大値は小さくな
る。特開平2−267195、特開平6−56588、
特開平8−330316、特開平9−202690、特
開平10−265294では、シリコン結晶の品質を制
御することを目的として引上げ速度を低下させる方法が
示されている。しかしこれらは円筒研削工程やべべリン
グ工程などの結晶の外周研削によるに損失を低減するこ
とを目的としたものではない。従来の方法での引き上げ
速度は、生産性を向上させるために最大引上げ速度の9
0%以上で引上げを行なっており、これまで品質を制御
する以外の目的で引上げ速度を低下させる方法はなかっ
た。
【0008】一方、CZ法をより改善した方法として、
特開昭56−104791には結晶製造中の融液に水平
方向の磁場(以下、横磁場)を印加しながら引上げる方
法が開示されており、また科学文献:Semicond
uctor Silicon1986, Eds.
H.R.Huff, T.Abe, B.Kolbes
en; p.117 (1986), The Ele
ctrochem.Soc.には結晶製造中の融液に垂
直方向の磁場(以下、縦磁場)を印加しながら引上げる
方法が開示されており、また特開昭60−011297
には結晶製造中の融液に同極の磁極を対向させて生じる
磁場(以下、カスプ磁場)を印加しながら引上げる方法
が開示されている。しかし、これらの方法は、いずれも
シリコン結晶中の酸素濃度を制御する、あるいは結晶育
成中の有転位化を防ぐことを目的としており、円筒研削
工程やべべリング工程などの結晶の外周研削時に生じる
損失を低減する目的で使用されることはなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、CZ
法で育成されたシリコン単結晶からシリコンウエーハを
製造する過程において、円筒研削工程やべべリング工程
で結晶の外周研削を行なうことにより生じる損失を低減
する方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、(1) 直径200mm以上のシリコン単結晶ウ
エーハを製造する方法において、チョクラルスキー法に
より製造され、かつ直径の最大値および最小値が狙い直
径に0.1mmを加えた値から10mmを加えた値まで
の範囲に入るシリコン単結晶を用い、円筒研削工程にお
ける損失の低減を図ったことを特徴とする、シリコン単
結晶ウエーハの製造方法である。
【0011】本発明はまた、(2) 該シリコン単結晶
の直径の最小値と最大値の差が5mm以下であることを
特徴とする上記(1)記載のシリコン単結晶ウエーハの
製造方法を示すものである。
【0012】上記課題を解決する本発明は、また(3)
直径200mm以上のシリコン単結晶ウエーハを製造す
る方法において、チョクラルスキー法により製造され、
かつ最大引上速度の85%以下の引上速度で製造された
シリコン単結晶を用い、円筒研削工程における損失の低
減を図ったことを特徴とするシリコン単結晶ウエーハの
製造方法である。
【0013】上記課題を解決する本発明は、また(4)
直径200mm以上のシリコン単結晶ウエーハを製造す
る方法において、チョクラルスキー法により製造され、
かつ10rpm以下の結晶回転で製造されたシリコン単
結晶を用い、円筒研削工程における損失の低減を図った
ことを特徴とするシリコン単結晶ウエーハの製造方法で
ある。
【0014】上記課題を解決する本発明は、また(5)
直径200mm以上のシリコン単結晶ウエーハを製造す
る方法において、チョクラルスキー法により製造され、
かつ横磁場あるいは縦磁場あるいはカスプ磁場を印加し
ながら製造されたシリコン単結晶を用い、円筒研削工程
における損失の低減を図ったことを特徴とするシリコン
単結晶ウエーハの製造方法である。
【0015】上記課題を解決する本発明は、さらに
(6)直径200mm以上のシリコン単結晶ウエーハを
製造する方法において、チョクラルスキー法により製造
され、かつ直径の最大値および最小値が狙い直径に0.
1mmを加えた値から10mmを加えた値までの範囲に
入るシリコン単結晶を用い、製造工程中に単結晶の円筒
研削は行なわず、当該単結晶の外周部の研削は、単結晶
をスライス後のベベリング工程でのみ行うことを特徴と
するシリコン単結晶ウエーハの製造方法である。
【0016】本発明は、また(7)直径の最小値と最大
値の差が5mm以下であるシリコン単結晶を用いること
を特徴とする上記(6)記載のシリコン単結晶ウエーハ
の製造方法を示すものである。
【0017】上記課題を解決する本発明は、さらに
(8)直径200mm以上のシリコン単結晶ウエーハを
製造する方法において、チョクラルスキー法により製造
され、かつ最大引上速度の85%以下の引上速度で製造
されたシリコン単結晶を用い、製造工程中に単結晶の円
筒研削は行なわず、当該単結晶の外周部の研削は、単結
晶をスライス後のベベリング工程でのみ行うことを特徴
とするシリコン単結晶ウエーハの製造方法である。
【0018】上記課題を解決する本発明は、また(9)
直径200mm以上のシリコン単結晶ウエーハを製造す
る方法において、チョクラルスキー法により製造され、
かつ10rpm以下の結晶回転で製造されたシリコン単
結晶を用い、製造工程中に単結晶の円筒研削は行なわ
ず、当該単結晶の外周部の研削は、単結晶をスライス後
のベベリング工程でのみ行うことを特徴とするシリコン
単結晶ウエーハの製造方法である。
【0019】上記課題を解決する本発明は、さらに(1
0)直径200mm以上のシリコン単結晶ウエーハを製
造する方法において、チョクラルスキー法により製造さ
れ、かつ横磁場あるいは縦磁場あるいはカスプ磁場を印
加しながら製造されたシリコン単結晶を用い、製造工程
中に単結晶の円筒研削は行なわず、当該単結晶の外周部
の研削は、単結晶をスライス後のベベリング工程でのみ
行うことを特徴とするシリコン単結晶ウエーハの製造方
法である。
【0020】上記課題を解決する本発明は、さらに(1
1) 直径200mm以上のシリコン単結晶ウエーハを
製造する方法であって、チョクラルスキー法により製造
されたシリコン単結晶を所定の長さに切断して分割イン
ゴットを作る切断工程、オリエンテーションフラットあ
るいはノッチを結晶軸に平行に形成するオリエンテーシ
ョン研削工程、所定の厚さのウエーハ形状にスライスす
るスライス工程、スライスされたウエーハの外周部を面
取りするベヘリング工程、ウエーハの表面を平行研磨す
るラッピング工程、加工歪みを除去するためにエッチン
グ液に浸積するエッチング工程、エッチングされたウエ
ーハの表面を鏡面に研磨するポリッシュ工程、およびポ
リッシュされたウエーハを洗浄液に浸積して洗浄する洗
浄工程を有し、製造工程中に円筒研削を行なわず、前記
ベベリング工程でのみ当該単結晶の外周部の研削を行う
ことを特徴とするシリコン単結晶ウエーハの製造方法で
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明者らは、直径が200mm
以上のシリコンウエーハを製造する工程を調査し、CZ
法によりシリコン単結晶を育成する際の結晶の直径と円
筒研削工程およびべべリング工程における結晶の外周研
削における損失との関係を詳細に解析した結果、結晶の
最小直径と最大直径の両方が狙いとする直径に0.1m
m〜10mmを加えた範囲に入っていれば、外周研削に
よる損失を問題の無いレベルにまで低減できることを見
出した。また、結晶の最小直径と最大直径の差が5mm
以内であれば、外周研削による損失をさらに低減できる
ことを見出した。また、本発明者らは、結晶の晶癖線位
置の張り出しを小さくするための条件を見出すために、
様々な条件で結晶育成を行なった。その結果、結晶育成
時の引き上げ速度をその炉内構造で可能な最大引き上げ
速度の85%以下まで低下させることにより、結晶の最
小直径と最大直径の差が5mm以下となり、結晶の外周
研削による損失を低減できることを見出した。さらに、
結晶育成中の結晶の回転数を10rpm以下にすること
により、結晶の最小直径と最大直径の差が5mm以下と
なり、結晶の外周研削による損失を低減できることを見
出した。さらに、横磁場あるいは縦磁場あるいはカスプ
磁場を印加しながら結晶を育成することにより、結晶の
最小直径と最大直径の差が5mm以下となり、結晶の外
周研削による損失を低減できることを見出した。
【0022】また、本発明者らは、これらの方法で育成
した結晶の結晶の最小直径と最大直径の差は5mm以下
となるため、円筒研削工程が不要となり、結晶の外周部
の研削を円筒研削工程の代りにべべリング工程で行なう
ことができることを見出した。円筒研削工程を省略する
ことにより、結晶の外周研削による損失を大幅に低減す
ることが可能になる。
【0023】結晶育成時の引き上げ速度を低下させるこ
とにより品質が若干変化したり、結晶の回転数を低下さ
せることにより品質(酸素や比抵抗)の面内変動が若干
大きくなるなどの影響はあるもののそれらは小さく、本
発明を通常のポリッシュウエーハの製造に用いることが
可能である。また、本発明をそれらの影響を全く問題と
しないエピタキシャルウエーハやダミーウエーハの製造
に用いることも可能である。
【0024】
【実施例】実施例、および比較例では図3に示すCZ法
によるシリコン単結晶の製造装置20を用いた。
【0025】シリコン単結晶の製造装置20は、シリコ
ンを溶解するための部材やシリコン結晶を引上げる機構
などを有しており、シリコン溶解のための部材は加熱チ
ャンバ2a内に収容され、シリコン結晶を引上げる機構
は、引上げチャンバ2bの内部および外部に設けられて
いる。また、加熱チャンバ2aと引上げチャンバ2bの
間には中間チャンバ2cが設けられている。
【0026】加熱チャンバ2a内には、溶解しているシ
リコンLを収容するルツボ3が設けられ、このルツボ3
は図示しない駆動装置に回転軸5によって回転・昇降自
在に支持されている。
【0027】駆動装置は、シリコン単結晶Sの引上げに
伴なう液面低下を補償すべくルツボ3を液面低下分だけ
上昇させ、また、シリコン融液Lの攪拌を行なうために
ルツボ3を所定の回転数で回転させる。
【0028】回転軸は加熱チャンバ2aを貫通している
が、チャンバ2内外の気密を保持し、また極めて悪い温
度条件の下での使用となるために、図示しない特殊なベ
アリングで保持されている。
【0029】ルツボ3は従来と同じ石英ルツボ3aとこ
れを保護する黒鉛ルツボ3bとから構成されている。
【0030】ルツボ3の側壁部分には、シリコンを溶解
させる加熱ヒータ4がその周囲を取り囲むように配置さ
れている。
【0031】この加熱ヒーター4の外側には、この加熱
ヒーターからの熱が加熱チャンバ2aに直接輻射される
のを防止する断熱材12がその周囲を取り囲むように設
けられている。
【0032】なお、加熱ヒータ4と断熱材12は支持台
16に取り付けられている。この支持台16は熱抵抗率
の非常に大きな材料を用いて作られている。
【0033】引上げチャンバ2bには、一端がワイヤ巻
き上げ機11に取り付けられ、中間チャンバ2cの天井
部6aの頂壁を挿通して垂れ下げられた引上げワイヤ8
が設けられ、この引上げワイヤ8の下端には、種結晶9
を保持するチャック10が取り付けられている。
【0034】ワイヤ巻き上げ機8は種結晶9の下端側に
徐々に成長するシリコン単結晶Sをその成長速度等に従
って引上げ、同時に、ルツボ3の回転方向とは反対に常
時回転させる。
【0035】この引上げチャンバ2bの収容部に形成さ
れたガス導入口13からはアルゴンガスが導入され、こ
のアルゴンガスは加熱チャンバ2a内に流通した後にガ
ス排出口14から排出されるようになっている。
【0036】このようにチャンバ2内にアルゴンガスを
流通させるのは、前述のように、加熱ヒータ4の加熱に
よるシリコンの溶解に伴なってチャンバ2内に発生する
SiOガスやCOガスをシリコン融液内に混入させない
ようにするためである。
【0037】加熱チャンバ2aの外側には加熱チャンバ
2aを取り囲むように磁場印加装置60が設置されてお
り、用途に応じて、横磁場あるいは縦磁場あるいはカス
プ磁場を印加することができるようになっている。
【0038】このような引き上げ装置を用いて、シリコ
ン単結晶の育成を行なった。
【0039】また、育成されたシリコン単結晶からシリ
コンウエーハを製造する工程は、図1に示す方法で行な
った。この時、円筒研削工程については後に明記するよ
うに、実施例によって行なう場合と行なわない場合があ
る。
【0040】以下では、従来の方法でシリコンウエーハ
を製造した比較例を先に示すこととする。
【0041】比較例1 ウエーハを製造する過程で用いた条件は以下の通りであ
る。 製品となるウエーハの直径: 200mm 最大引き上げ速度: 1.20mm/分 平均引き上げ速度: 1.15mm/分 (平均引き上げ速度)/(最大引き上げ速度): 96
% 結晶回転: 18rpm 横磁場印加の有無: なし 縦磁場印加の有無: なし カスプ磁場印加の有無: なし 結晶育成時の狙い直径: 201.5mm 結晶本体部の長さ: 1400mm 切断後の分割インゴット長さ: 400mm 円筒研削前の分割インゴットの最小直径: 202.2
mm 円筒研削前の分割インゴットの最大直径: 215.5
mm 円筒研削工程後の直径: 201.5mm べべリング工程後の直径: 200.0mm 円筒研削工程における歩留(※1): 89.7% べべリング工程における歩留(※2): 98.5% 外周研削工程トータルの歩留(※3): 88.4% 1:(円筒研削工程後の分割インゴット重量)/(円筒
研削工程前の分割インゴット重量) 2:(べべリング工程後のウエーハ重量)/(べべリン
グ工程前のウエーハ重量) 3:(円筒研削工程における歩留)×(べべリング工程
における歩留) 歩留値が同じであっても結晶径が大きくなるほど損失の
絶対値は大きくなる。従って、直径200mmのシリコ
ンウエーハを製造する場合には、最低でも外周研削工程
トータルの歩留は92%以上は必要である。しかしなが
ら上記のように、従来の方法で製造したウエーハの外周
研削工程トータルの歩留は低く、損失が大きいことが判
る。
【0042】比較例2 図3に示す引き上げ装置を用いて、シリコン単結晶の育
成を行なった。また、育成されたシリコン単結晶からシ
リコンウエーハを製造する工程は、図1に示す方法で行
なった。ウエーハを製造する過程で用いた条件は以下の
通りである。 製品となるウエーハの直径: 300mm 最大引き上げ速度: 1.05mm/分 平均引き上げ速度: 0.98mm/分 (平均引き上げ速度)/(最大引き上げ速度): 93
% 結晶回転: 12rpm 横磁場印加の有無: なし 縦磁場印加の有無: なし カスプ磁場印加の有無: なし 結晶育成時の狙い直径: 301.5mm 結晶本体部の長さ: 1000mm 切断後の分割インゴット長さ: 400mm 円筒研削前の分割インゴットの最小直径: 305.3
mm 円筒研削前の分割インゴットの最大直径: 318.7
mm 円筒研削工程後の直径: 301.5mm べべリング工程後の直径: 300.0mm 円筒研削工程における歩留(※1): 90.2% べべリング工程における歩留(※2): 99.0% 外周研削工程トータルの歩留(※3): 89.3% 前述の通り、歩留値が同じであっても結晶径が大きくな
るほど損失の絶対値は大きくなる。直径300mmのシ
リコンウエーハを製造する場合には、最低でも外周研削
工程トータルの歩留は94%以上は必要である。しかし
ながら上記のように、従来の方法で製造したウエーハの
外周研削工程トータルの歩留は低く、損失が大きいこと
が判る。
【0043】実施例1 図3に示す引き上げ装置を用いて、シリコン単結晶の育
成を行なった。また、育成されたシリコン単結晶からシ
リコンウエーハを製造する工程は、図1に示す方法で行
なった。ウエーハを製造する過程で用いた条件は以下の
通りである。 製品となるウエーハの直径: 200mm 最大引き上げ速度: 1.20mm/分 平均引き上げ速度: 1.00mm/分 (平均引き上げ速度)/(最大引き上げ速度): 83
% 結晶回転: 18rpm 横磁場印加の有無: なし 縦磁場印加の有無: なし カスプ磁場印加の有無: なし 結晶育成時の狙い直径: 201.5mm 結晶本体部の長さ: 1400mm 切断後の分割インゴット長さ: 400mm 円筒研削前の分割インゴットの最小直径: 202.2
mm 円筒研削前の分割インゴットの最大直径: 203.7
mm 円筒研削工程後の直径: 201.5mm べべリング工程後の直径: 200.0mm 円筒研削工程における歩留(※1): 98.0% べべリング工程における歩留(※2): 98.5% 外周研削工程トータルの歩留(※3): 96.5% 本発明の方法による直径200mmのシリコンウエーハ
の製造工程における外周研削工程トータルの歩留は92
%以上であり、外周研削による損失が小さいことが判
る。
【0044】実施例2 図3に示す引き上げ装置を用いて、シリコン単結晶の育
成を行なった。また、育成されたシリコン単結晶からシ
リコンウエーハを製造する工程は、図1に示す方法で行
なった。ウエーハを製造する過程で用いた条件は以下の
通りである。 製品となるウエーハの直径: 300mm 最大引き上げ速度: 1.05mm/分 平均引き上げ速度: 0.99mm/分 (平均引き上げ速度)/(最大引き上げ速度): 94
% 結晶回転: 7rpm 横磁場印加の有無: なし 縦磁場印加の有無: なし カスプ磁場印加の有無: なし 結晶育成時の狙い直径: 301.5mm 結晶本体部の長さ: 1000mm 切断後の分割インゴット長さ: 400mm 円筒研削前の分割インゴットの最小直径: 302.2
mm 円筒研削前の分割インゴットの最大直径: 303.4
mm 円筒研削工程後の直径: 301.5mm べべリング工程後の直径: 300.0mm 円筒研削工程における歩留(※1): 98.9% べべリング工程における歩留(※2): 99.0% 外周研削工程トータルの歩留(※3): 97.9% 本発明の方法による直径300mmのシリコンウエーハ
の製造工程における外周研削工程トータルの歩留は94
%以上であり、外周研削による損失が小さいことが判
る。
【0045】実施例3 図3に示す引き上げ装置を用いて、横磁場を印加しなが
らシリコン単結晶の育成を行なった。また、育成された
シリコン単結晶からシリコンウエーハを製造する工程
は、図1に示す方法で行なった。ウエーハを製造する過
程で用いた条件は以下の通りである。 製品となるウエーハの直径: 200mm 最大引き上げ速度: 1.40mm/分 平均引き上げ速度: 1.32mm/分 (平均引き上げ速度)/(最大引き上げ速度): 94
% 結晶回転: 18rpm 横磁場印加の有無: あり 印加磁場強度(石英ルツボ側壁位置での強度): 30
00ガウス 縦磁場印加の有無: なし カスプ磁場印加の有無: なし 結晶育成時の狙い直径: 201.5mm 結晶本体部の長さ: 1400mm 切断後の分割インゴット長さ: 400mm 円筒研削前の分割インゴットの最小直径: 202.2
mm 円筒研削前の分割インゴットの最大直径: 204.8
mm 円筒研削工程後の直径: 201.5mm べべリング工程後の直径: 200.0mm 円筒研削工程における歩留(※1): 97.1% べべリング工程における歩留(※2): 98.5% 外周研削工程トータルの歩留(※3): 95.6% 本発明の方法による直径200mmのシリコンウエーハ
の製造工程における外周研削工程トータルの歩留は92
%以上であり、外周研削による損失が小さいことが判
る。
【0046】実施例4 図3に示す引き上げ装置を用いて、縦磁場を印加しなが
らシリコン単結晶の育成を行なった。また、育成された
シリコン単結晶からシリコンウエーハを製造する工程
は、図1に示す方法で行なった。ウエーハを製造する過
程で用いた条件は以下の通りである。 製品となるウエーハの直径: 200mm 最大引き上げ速度: 1.30mm/分 平均引き上げ速度: 1.25mm/分 (平均引き上げ速度)/(最大引き上げ速度): 96
% 結晶回転: 18rpm 横磁場印加の有無: なし 縦磁場印加の有無: あり 印加磁場強度(石英ルツボ底位置での強度):2000
ガウス カスプ磁場印加の有無: なし 結晶育成時の狙い直径: 201.5mm 結晶本体部の長さ: 1400mm 切断後の分割インゴット長さ: 400mm 円筒研削前の分割インゴットの最小直径: 202.2
mm 円筒研削前の分割インゴットの最大直径: 206.3
mm 円筒研削工程後の直径: 201.5mm べべリング工程後の直径: 200.0mm 円筒研削工程における歩留(※1): 96.5% べべリング工程における歩留(※2): 98.5% 外周研削工程トータルの歩留(※3): 95.1% 本発明の方法による直径200mmのシリコンウエーハ
の製造工程における外周研削工程トータルの歩留は92
%以上であり、外周研削による損失が小さいことが判
る。
【0047】実施例5 図3に示す引き上げ装置を用いて、カスプ磁場を印加し
ながらシリコン単結晶の育成を行なった。また、育成さ
れたシリコン単結晶からシリコンウエーハを製造する工
程は、図1に示す方法で行なった。ウエーハを製造する
過程で用いた条件は以下の通りである。 製品となるウエーハの直径: 300mm 最大引き上げ速度: 1.15mm/分 平均引き上げ速度: 1.08mm/分 (平均引き上げ速度)/(最大引き上げ速度): 94
% 結晶回転: 12rpm 横磁場印加の有無: なし 縦磁場印加の有無: なし カスプ磁場印加の有無: あり 印加磁場強度(石英ルツボ側壁位置での強度): 80
0ガウス 結晶育成時の狙い直径: 301.5mm 結晶本体部の長さ: 1000mm 切断後の分割インゴット長さ: 400mm 円筒研削前の分割インゴットの最小直径: 302.2
mm 円筒研削前の分割インゴットの最大直径: 306.0
mm 円筒研削工程後の直径: 301.5mm べべリング工程後の直径: 300.0mm 円筒研削工程における歩留(※1): 98.0% べべリング工程における歩留(※2): 99.0% 外周研削工程トータルの歩留(※3): 97.0% 本発明の方法による直径300mmのシリコンウエーハ
の製造工程における外周研削工程トータルの歩留は94
%以上であり、外周研削による損失が小さいことが判
る。
【0048】実施例6 図3に示す引き上げ装置を用いて、シリコン単結晶の育
成を行なった。また、育成されたシリコン単結晶からシ
リコンウエーハを製造する工程は、図1に示す方法で行
なった。ただし、本実施例では、円筒研削工程を省略
し、結晶の外周部の研削はべべリング工程のみで行なっ
た。
【0049】ウエーハを製造する過程で用いた条件は以
下の通りである。製品となるウエーハの直径: 200
mm 最大引き上げ速度: 1.20mm/分 平均引き上げ速度: 0.82mm/分 (平均引き上げ速度)/(最大引き上げ速度): 68
% 結晶回転: 18rpm 横磁場印加の有無: なし 縦磁場印加の有無: なし カスプ磁場印加の有無: なし 結晶育成時の狙い直径: 200.0mm 結晶本体部の長さ: 1400mm 切断後の分割インゴット長さ: 400mm 円筒研削前の分割インゴットの最小直径: 200.5
mm 円筒研削前の分割インゴットの最大直径: 201.6
mm 円筒研削工程は省略。 べべリング工程後の直径: 200.0mm 円筒研削工程における歩留(※1): (100%) べべリング工程における歩留(※2): 98.8% 外周研削工程トータルの歩留(※3): 98.8% 本発明の方法による直径200mmのシリコンウエーハ
の製造工程における外周研削工程トータルの歩留は92
%以上であり、外周研削による損失が極めて小さいこと
が判る。
【0050】実施例7 図3に示す引き上げ装置を用いて、シリコン単結晶の育
成を行なった。また、育成されたシリコン単結晶からシ
リコンウエーハを製造する工程は、図1に示す方法で行
なった。ただし、本実施例では、円筒研削工程を省略
し、結晶の外周部の研削はべべリング工程のみで行なっ
た。
【0051】ウエーハを製造する過程で用いた条件は以
下の通りである。 製品となるウエーハの直径: 200mm 最大引き上げ速度: 1.20mm/分 平均引き上げ速度: 1.12mm/分 (平均引き上げ速度)/(最大引き上げ速度): 93
% 結晶回転: 3rpm 横磁場印加の有無: なし 縦磁場印加の有無: なし カスプ磁場印加の有無: なし 結晶育成時の狙い直径: 200.0mm 結晶本体部の長さ: 1400mm 切断後の分割インゴット長さ: 400mm 円筒研削前の分割インゴットの最小直径: 200.8
mm 円筒研削前の分割インゴットの最大直径: 201.4
mm 円筒研削工程は省略。 べべリング工程後の直径: 200.0mm 円筒研削工程における歩留(※1): (100%) べべリング工程における歩留(※2): 99.1% 外周研削工程トータルの歩留(※3): 99.1% 本発明の方法による直径200mmのシリコンウエーハ
の製造工程における外周研削工程トータルの歩留は92
%以上であり、外周研削による損失が極めて小さいこと
が判る。
【0052】実施例8 図3に示す引き上げ装置を用いて、シリコン単結晶の育
成を行なった。また、育成されたシリコン単結晶からシ
リコンウエーハを製造する工程は、図1に示す方法で行
なった。ただし、本実施例では、円筒研削工程を省略
し、結晶の外周部の研削はべべリング工程のみで行なっ
た。
【0053】ウエーハを製造する過程で用いた条件は以
下の通りである。 製品となるウエーハの直径: 200mm 最大引き上げ速度: 1.20mm/分 平均引き上げ速度: 1.13mm/分 (平均引き上げ速度)/(最大引き上げ速度): 94
% 結晶回転: 18rpm 横磁場印加の有無: あり 印加磁場強度(石英ルツボ側壁位置での強度):300
0ガウス 縦磁場印加の有無: なし カスプ磁場印加の有無: なし 結晶育成時の狙い直径: 200.0mm 結晶本体部の長さ: 1400mm 切断後の分割インゴット長さ: 400mm 円筒研削前の分割インゴットの最小直径: 200.7
mm 円筒研削前の分割インゴットの最大直径: 202.8
mm 円筒研削工程は省略。 べべリング工程後の直径: 200.0mm 円筒研削工程における歩留(※1): (100%) べべリング工程における歩留(※2): 97.9% 外周研削工程トータルの歩留(※3): 97.9% 本発明の方法による直径200mmのシリコンウエーハ
の製造工程における外周研削工程トータルの歩留は92
%以上であり、外周研削による損失が極めて小さいこと
が判る。
【0054】実施例9 図3に示す引き上げ装置を用いて、シリコン単結晶の育
成を行なった。また、育成されたシリコン単結晶からシ
リコンウエーハを製造する工程は、図1に示す方法で行
なった。ただし、本実施例では、円筒研削工程を省略
し、結晶の外周部の研削はべべリング工程のみで行なっ
た。
【0055】ウエーハを製造する過程で用いた条件は以
下の通りである。 製品となるウエーハの直径: 200mm 最大引き上げ速度: 1.15mm/分 平均引き上げ速度: 1.08mm/分 (平均引き上げ速度)/(最大引き上げ速度): 94
% 結晶回転: 18rpm 横磁場印加の有無: なし 縦磁場印加の有無: あり 印加磁場強度(石英ルツボ底位置での強度):2000
ガウス カスプ磁場印加の有無: なし 結晶育成時の狙い直径: 200.0mm 結晶本体部の長さ: 1400mm 切断後の分割インゴット長さ: 400mm 円筒研削前の分割インゴットの最小直径: 201.0
mm 円筒研削前の分割インゴットの最大直径: 202.9
mm 円筒研削工程は省略。 べべリング工程後の直径: 200.0mm 円筒研削工程における歩留(※1): (100%) べべリング工程における歩留(※2): 98.1% 外周研削工程トータルの歩留(※3): 98.1% 本発明の方法による直径200mmのシリコンウエーハ
の製造工程における外周研削工程トータルの歩留は92
%以上であり、外周研削による損失が極めて小さいこと
が判る。
【0056】実施例10 図3に示す引き上げ装置を用いて、シリコン単結晶の育
成を行なった。また、育成されたシリコン単結晶からシ
リコンウエーハを製造する工程は、図1に示す方法で行
なった。ただし、本実施例では、円筒研削工程を省略
し、結晶の外周部の研削はべべリング工程のみで行なっ
た。
【0057】ウエーハを製造する過程で用いた条件は以
下の通りである。 製品となるウエーハの直径: 300mm 最大引き上げ速度: 1.09mm/分 平均引き上げ速度: 1.00mm/分 (平均引き上げ速度)/(最大引き上げ速度): 92
% 結晶回転: 18rpm 横磁場印加の有無: なし 縦磁場印加の有無: なし カスプ磁場印加の有無: なし 印加磁場強度(石英ルツボ底位置での強度):500ガ
ウス 結晶育成時の狙い直径: 300.0mm 結晶本体部の長さ: 800mm 切断後の分割インゴット長さ: 400mm 円筒研削前の分割インゴットの最小直径: 301.2
mm 円筒研削前の分割インゴットの最大直径: 302.4
mm 円筒研削工程は省略。 べべリング工程後の直径: 300.0mm 円筒研削工程における歩留(※1): (100%) べべリング工程における歩留(※2): 98.8% 外周研削工程トータルの歩留(※3): 98.8% 本発明の方法による直径300mmのシリコンウエーハ
の製造工程における外周研削工程トータルの歩留は94
%以上であり、外周研削による損失が極めて小さいこと
が判る。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、円筒研
削工程およびべべリング工程といった結晶の外周部の研
削工程での損失を低減することができ、シリコンウエー
ハの製造コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一般的なシリコンウエーハの製造工程を示す
図である。
【図2】 CZ法で育成した一般的なシリコン単結晶の
断面図である。
【図3】 本発明の実施例、および比較例に用いるシリ
コン単結晶育成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
2a・・・・加熱チャンバ、 2b・・・・引上げチャンバ 2c・・・・中間チャンバ 3 ・・・・ルツボ 4 ・・・・加熱ヒータ 6a・・・・天井部 12・・・・断熱材 60・・・・磁場印加装置 S ・・・・シリコン単結晶 L ・・・・溶融シリコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 淳 山口県光市大字島田3434番地 ニッテツ電 子株式会社内 (72)発明者 原田 博文 山口県光市大字島田3434番地 ニッテツ電 子株式会社内 Fターム(参考) 4G077 AA02 BA04 CF10 EH08 EH09 EJ02 FG05 FG13 5F053 AA12 AA14 AA21 BB01 BB04 BB08 BB12 BB13 BB14 DD01 FF04 GG01 PP02 PP08 RR04 RR05 RR13

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直径200mm以上のシリコン単結晶ウ
    エーハを製造する方法において、チョクラルスキー法に
    より製造され、かつ直径の最大値および最小値が狙い直
    径に0.1mmを加えた値から10mmを加えた値まで
    の範囲に入るシリコン単結晶を用い、円筒研削工程にお
    ける損失の低減を図ったことを特徴とする、シリコン単
    結晶ウエーハの製造方法。
  2. 【請求項2】 該シリコン単結晶の直径の最小値と最大
    値の差が5mm以下であることを特徴とする請求項1記
    載のシリコン単結晶ウエーハの製造方法。
  3. 【請求項3】 直径200mm以上のシリコン単結晶ウ
    エーハを製造する方法において、チョクラルスキー法に
    より製造され、かつ最大引上速度の85%以下の引上速
    度で製造されたシリコン単結晶を用い、円筒研削工程に
    おける損失の低減を図ったことを特徴とするシリコン単
    結晶ウエーハの製造方法。
  4. 【請求項4】 直径200mm以上のシリコン単結晶ウ
    エーハを製造する方法において、チョクラルスキー法に
    より製造され、かつ10rpm以下の結晶回転で製造さ
    れたシリコン単結晶を用い、円筒研削工程における損失
    の低減を図ったことを特徴とするシリコン単結晶ウエー
    ハの製造方法。
  5. 【請求項5】 直径200mm以上のシリコン単結晶ウ
    エーハを製造する方法において、チョクラルスキー法に
    より製造され、かつ横磁場あるいは縦磁場あるいはカス
    プ磁場を印加しながら製造されたシリコン単結晶を用
    い、円筒研削工程における損失の低減を図ったことを特
    徴とするシリコン単結晶ウエーハの製造方法。
  6. 【請求項6】 直径200mm以上のシリコン単結晶ウ
    エーハを製造する方法において、チョクラルスキー法に
    より製造され、かつ直径の最大値および最小値が狙い直
    径に0.1mmを加えた値から10mmを加えた値まで
    の範囲に入るシリコン単結晶を用い、製造工程中に単結
    晶の円筒研削は行なわず、当該単結晶の外周部の研削
    は、単結晶をスライス後のベベリング工程でのみ行うこ
    とを特徴とするシリコン単結晶ウエーハの製造方法。
  7. 【請求項7】 直径の最小値と最大値の差が5mm以下
    であるシリコン単結晶を用いることを特徴とする請求項
    6記載のシリコン単結晶ウエーハの製造方法。
  8. 【請求項8】 直径200mm以上のシリコン単結晶ウ
    エーハを製造する方法において、チョクラルスキー法に
    より製造され、かつ最大引上速度の85%以下の引上速
    度で製造されたシリコン単結晶を用い、製造工程中に単
    結晶の円筒研削は行なわず、当該単結晶の外周部の研削
    は、単結晶をスライス後のベベリング工程でのみ行うこ
    とを特徴とするシリコン単結晶ウエーハの製造方法。
  9. 【請求項9】 直径200mm以上のシリコン単結晶ウ
    エーハを製造する方法において、チョクラルスキー法に
    より製造され、かつ10rpm以下の結晶回転で製造さ
    れたシリコン単結晶を用い、製造工程中に単結晶の円筒
    研削は行なわず、当該単結晶の外周部の研削は、単結晶
    をスライス後のベベリング工程でのみ行うことを特徴と
    するシリコン単結晶ウエーハの製造方法。
  10. 【請求項10】 直径200mm以上のシリコン単結晶
    ウエーハを製造する方法において、チョクラルスキー法
    により製造され、かつ横磁場あるいは縦磁場あるいはカ
    スプ磁場を印加しながら製造されたシリコン単結晶を用
    い、製造工程中に単結晶の円筒研削は行なわず、当該単
    結晶の外周部の研削は、単結晶をスライス後のベベリン
    グ工程でのみ行うことを特徴とするシリコン単結晶ウエ
    ーハの製造方法。
  11. 【請求項11】 直径200mm以上のシリコン単結晶
    ウエーハを製造する方法であって、チョクラルスキー法
    により製造されたシリコン単結晶を所定の長さに切断し
    て分割インゴットを作る切断工程、オリエンテーション
    フラットあるいはノッチを結晶軸に平行に形成するオリ
    エンテーション研削工程、所定の厚さのウエーハ形状に
    スライスするスライス工程、スライスされたウエーハの
    外周部を面取りするベヘリング工程、ウエーハの表面を
    平行研磨するラッピング工程、加工歪みを除去するため
    にエッチング液に浸積するエッチング工程、エッチング
    されたウエーハの表面を鏡面に研磨するポリッシュ工
    程、およびポリッシュされたウエーハを洗浄液に浸積し
    て洗浄する洗浄工程を有し、製造工程中に円筒研削を行
    なわず、前記ベベリング工程でのみ当該単結晶の外周部
    の研削を行うことを特徴とするシリコン単結晶ウエーハ
    の製造方法。
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