JP2002075742A - バラントランス及びその特性調整方法 - Google Patents

バラントランス及びその特性調整方法

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JP2002075742A
JP2002075742A JP2000256055A JP2000256055A JP2002075742A JP 2002075742 A JP2002075742 A JP 2002075742A JP 2000256055 A JP2000256055 A JP 2000256055A JP 2000256055 A JP2000256055 A JP 2000256055A JP 2002075742 A JP2002075742 A JP 2002075742A
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coil
terminal
turns
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insulating layer
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Masahide Takashima
政秀 高嶋
Mitsuo Sakakura
光男 坂倉
Shigeru Komiyama
繁 小宮山
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Toko Inc
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Toko Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一旦バラントランスが作製されるとバラント
ランスとして使用できる周波数帯域が調整できない。移
動体通信機器の種類に応じて使用周波数帯域が変わった
場合、設計し直す必要がある。コイルを構成している線
幅がばらつき、所望の特性が得られない場合、不良品に
するしかなかった。 【解決手段】 絶縁層と導体層を交互に積層し、絶縁層
の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続され
た同じターン数を有する第1のコイルと第2のコイル及
び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン数を有
する第3のコイルと第4のコイルを備える。第1のコイ
ルと第3のコイルが電磁気的に結合し、かつ第2のコイ
ルと第4のコイルが電磁気的に結合する。第3のコイル
と第4のコイルの接続点は、アース用端子を介してアー
スされる。不平衡用端子、ダミー端子、1対の平衡用端
子及び、アース用端子は積層体の側面に形成される。こ
のとき、ダミー端子の大きさは、他の端子の大きさと異
ならせて形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信機器等
において、伝送線路のインピーダンスを変換するための
インピーダンス変換器や、平衡伝送線路の信号及び不平
衡伝送線路の信号を相互に変換するための信号変換器な
いし位相変換器などに用いられるバラントランス及びそ
の特性調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバラントランスには、図15に示
す様に、第1のストリップラインS1と第2のストリッ
プラインS2を接続すると共に、第1のストリップライ
ンS1に第3のストリップラインS3を、第2のストリ
ップラインS2に第4のストリップラインS4をそれぞ
れ電磁気的に結合させ、第1のストリップラインS1を
不平衡用端子151に、第3のストリップラインS3の
一端を平衡用端子152に、第4のストリップラインS
4の一端を平衡用端子153に接続し、第3のストリッ
プラインS3の他端と第4のストリップラインS4の他
端をアースしたものがある。この様なバラントランス
は、それぞれのストリップラインを使用する周波数の1
/4波長の長さにする必要があるために、形状が大型化
する。
【0003】この様な問題を解決するために本発明者
は、図16に示す様に、不平衡用端子161とダミー端
子164間に接続された同じターン数の第1のコイルL
6と第2のコイルL7及び、1対の平衡用端子162、
163間に接続された同じターン数の第3のコイルL8
と第4のコイルL9を備え、第1のコイルL6と第3の
コイルL8を電磁気的に結合させ、かつ第2のコイルL
7と第4のコイルL9を電磁気的に結合させ、第3のコ
イルL8と第4のコイルL9の接続点がアースされ、不
平衡用端子161とアース間に第5のコイルL10と容
量C8が並列に接続されたものを発明した(特願200
0−231517号)。なお、C5は第1のコイルL6
と第3のコイルL8間に形成された容量、C6は第2の
コイルL7と第4のコイルL9間に形成された容量、C
7はコイルL8とコイルL9を容量結合するための容量
である。
【0004】この様なバラントランスは、絶縁体層と導
体層を交互に積層して形成され、これらの積層体の側面
に、同じ大きさの不平衡用端子、ダミー端子、1対の平
衡用端子及び、アース用端子が形成される。そして、こ
の様に形成されたバラントランスは、図17に示す様
に、移動体通信機器等のプリント基板180に実装さ
れ、不平衡用端子161、平衡用端子162、163、
アース用端子175、176がそれぞれ所定の配線パタ
ーンP1に接続され、ダミー端子164がダミーの配線
パターンP2に接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この様なバラントラン
スは、コイルL6、L7、L8、L9、L10を構成し
ている導体パターンの線幅が75μm、コイルL6、L
7とコイルL8、L9の巻数比を不平衡用端子と平衡用
端子間のインピーダンス比が1:4になるように作製し
たところ、その大きさが2.0×1.25×1.25m
mとなり、図17のようにプリント基板に実装して測定
した結果、図18に示すような特性が得られた。なお、
図18(a)、(b)において横軸は周波数、縦軸は減
衰量、181は平衡端子153から出力された信号の特
性、182はリターンロスの特性、183は平衡端子1
53から出力された信号の特性、184はリターンロス
の特性を示し、図18(c)において横軸は周波数、縦
軸は位相、185は位相特性を示している。
【0006】この種のバラントランスは、一般的に使用
周波数帯域において一方の平衡用端子から出力される信
号と他方の平衡用端子から出力される信号の位相差が1
70〜190の範囲内で、不平衡用端子にもどってきた
信号の減衰量、すなわち、不平衡用端子におけるリター
ンロスが10dB以上あることが望まれている。前記の
バラントランスは、900〜2260MHzにおいて前
述の条件を満たしており、この周波数帯域がバラントラ
ンスとして使用でき、その帯域幅が1360MHzとな
る。
【0007】この種のバラントランスが実装される移動
体通信機器としては、GSM、DCS、W−LAN、W
−CDMA等さまざまなものがあり、その使用周波数帯
域もさまざまである。しかしながら、前記のバラントラ
ンスは、コイルを構成している導体パターンの線幅や、
コイルのターン数によってバラントランスとして使用で
きる周波数帯域が決定されるため、一旦バラントランス
が作製されるとその使用できる周波数帯域を調整するこ
とができなかった。そのため、移動体通信機器の種類に
応じて使用周波数帯域が変った場合、設計をし直す必要
があり、生産性が低下すると共に、設計・製造が複雑に
なる。また、コイルを構成している導体パターンの線幅
のばらつき等により特性がばらつき、所定の特性が得ら
れない場合、不良品にするしかなかった。
【0008】本発明は、移動体通信機器の種類に応じて
使用周波数帯域が変わった場合や、特性がばらついた場
合でも、使用できる周波数帯域を調整することができる
バラントランス及びその特性調整方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のバラントランス
は、積層体の側面に形成され、直列接続された第1と第
2のコイルの開放端が接続されたダミー端子によって不
平衡用端子におけるリターンロスの特性が調整できるこ
とに注目し、ダミー端子の形状によりバラントランスと
して使用できる周波数帯域を調整して上記課題を解決す
るものである。すなわち、絶縁層と導体層を交互に積層
し、絶縁層の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間
に接続された同じターン数を有する第1のコイルと第2
のコイル及び、1対の平衡用端子間に接続された同じタ
ーン数を有する第3のコイルと第4のコイルを備え、第
1のコイルと第3のコイルが電磁気的に結合し、かつ第
2のコイルと第4のコイルが電磁気的に結合し、第3の
コイルと第4のコイルの接続点がアース用端子を介して
アースされたバラントランスにおいて、不平衡用端子、
ダミー端子、1対の平衡用端子及び、アース用端子が積
層体の側面に形成され、ダミー端子を溶融半田に濡れな
い被覆層で覆う、又は、ダミー端子を他の端子の大きさ
と異なる大きさにする。
【0010】本発明の特性調整方法は、絶縁層と導体層
を交互に積層し、絶縁層の積層体内に、不平衡用端子と
ダミー端子間に接続された同じターン数を有する第1の
コイルと第2のコイル及び、1対の平衡用端子間に接続
された同じターン数を有する第3のコイルと第4のコイ
ルを備え、第1のコイルと第3のコイルが電磁気的に結
合し、かつ第2のコイルと第4のコイルが電磁気的に結
合し、第3のコイルと第4のコイルの接続点がアース用
端子を介してアースされたバラントランスの積層体の側
面に形成されたダミー端子の大きさを変えて不平衡用端
子におけるリターンロスの特性を調整する。また、本発
明の特性調整方法は、絶縁層と導体層を交互に積層し、
絶縁層の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接
続された同じターン数を有する第1のコイルと第2のコ
イル及び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン
数を有する第3のコイルと第4のコイルを備え、第1の
コイルと第3のコイルが電磁気的に結合し、かつ第2の
コイルと第4のコイルが電磁気的に結合し、第3のコイ
ルと第4のコイルの接続点がアース用端子を介してアー
スされたバラントランスの積層体の側面に形成されたダ
ミー端子が電子機器のプリント基板の配線パターンに接
触しないように、基板に実装して不平衡用端子における
リターンロスの特性を調整する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のバラントランスは、絶縁
層と導体層を交互に積層し、絶縁層の積層体内に、不平
衡用端子とダミー端子間に接続された同じターン数を有
する第1のコイルと第2のコイル及び、1対の平衡用端
子間に接続された同じターン数を有する第3のコイルと
第4のコイルを備える。この第1のコイルと第3のコイ
ルが電磁気的に結合し、かつ第2のコイルと第4のコイ
ルが電磁気的に結合する。また、第3のコイルと第4の
コイルの接続点がアース用端子を介してアースされる。
不平衡用端子とアース用端子間には、第5のコイルと容
量が並列に接続される。この不平衡用端子、ダミー端
子、1対の平衡用端子及び、アース用端子は、絶縁層と
導体層の積層体の側面に形成される。このダミー端子
は、その大きさが他の端子の大きさと異なるように形成
される。そして、このダミー端子の大きさによって不平
衡用端子におけるリターンロスの特性に形成された2つ
の減衰極の周波数が調整される。
【0012】
【実施例】以下、本発明のバラントランス及びその特性
調整方法を図1乃至図14を参照して説明する。図1は
本発明のバラントランスの回路図、図2は本発明のバラ
ントランスの分解斜視図、図3は本発明のバラントラン
スの第1の実施例を示す斜視図である。図1において、
11は不平衡用端子、12、13は平衡用端子、14は
ダミー端子である。不平衡用端子11とダミー端子14
間には、同じターン数を有するコイルL1とコイルL2
が直列に接続される。また、平衡用端子12と平衡用端
子13間には、同じターン数を有するコイルL3とコイ
ルL4が接続される。このコイルL3とコイルL4は、
接続点がアースされる。また、不平衡用端子11とアー
ス間には、コイルL5と容量C4が並列に接続される。
そして、コイルL1とコイルL3が電磁気的に結合し、
コイルL2とコイルL4が電磁気的に結合する。なお、
C1はコイルL1とコイルL3間に形成される容量、C
2はコイルL2とコイルL4間に形成される容量、C3
はコイルL3とコイルL4が容量結合することにより形
成される容量である。
【0013】この様な回路構成のバラントランスは、例
えば、図2に示す様に絶縁層と導体層を交互に積層して
積層体内に回路素子が形成される。絶縁層21aの表面
には、アース用電極22が形成される。このアース用電
極22は絶縁層21aの対向する側面まで引き出され
る。絶縁層21bと絶縁層21cの表面には、それぞれ
渦巻状のコイル用導体パターン23が形成される。この
コイル用導体パターン23は、絶縁層21bの導体パタ
ーン23と絶縁層21cの導体パターン23が接続され
てコイルL5が形成される。絶縁層21dの表面には、
アース用電極24が形成される。このアース用電極24
は絶縁層21dの対向する側面まで引き出される。絶縁
層21e、絶縁層21f、絶縁層21g、絶縁層21h
の表面には、それぞれコイル用導体パターン25、26
が互いに線対称になるように形成される。このコイル用
導体パターン25、26は、絶縁層21eから絶縁層2
1hまでの導体パターン25をらせん状に接続してコイ
ルL1が形成され、絶縁層21eから絶縁層21hまで
の導体パターン26をらせん状に接続してコイルL2が
形成される。このコイルL1とコイルL2は、同じター
ン数になる様に形成され、絶縁層21eの導体パターン
25と導体パターン26が接続されることにより互いに
接続される。そして、絶縁層21h上の導体パターン2
5の一端と導体パターン26の一端が絶縁層21hの互
いに対向する側面の対向する位置に引き出される。絶縁
層21i、絶縁層21j、絶縁層21k、絶縁層21l
の表面には、それぞれコイル用導体パターン27、28
が互いに線対称になるように形成される。このとき、絶
縁層21iのコイル用導体パターン27、28は、絶縁
層21hのコイル用導体パターン25、26と対向する
位置に形成される。このコイル用導体パターン27、2
8は、絶縁層21iから絶縁層21lまでの導体パター
ン27をらせん状に接続してコイルL3が形成され、絶
縁層21iから絶縁層21lまでの導体パターン28を
らせん状に接続してコイルL4が形成される。このコイ
ルL3とコイルL4は、同じターン数になる様に形成さ
れ、絶縁層21iの導体パターン27の一端と導体パタ
ーン28の一端が対向する側面の対向する位置に引き出
される。また、絶縁層21lの導体パターン27の他端
と導体パターン28の他端が絶縁層21lの互いに対向
する側面の対向する位置に引き出される。絶縁層21m
の表面には、容量結合用電極29が形成される。この容
量結合用電極29は、絶縁層21mを介してコイルL3
とコイルL4に跨るように形成される。絶縁層21aか
ら絶縁層21mまで順次積層し、保護用の絶縁層21h
で覆われた積層体の側面には、不平衡用端子、ダミー端
子、1対の平衡用端子及び、1対のアース用端子が形成
される。そして、絶縁層21hの導体パターン25の一
端が不平衡用端子に、絶縁層21hの導体パターン26
の一端がダミー端子に接続される。また、絶縁層21l
の導体パターン27の一端が一方の平衡用端子に、絶縁
層21lの導体パターン28の一端が他方の平衡用端子
に接続される。さらに、絶縁層21iの導体パターン2
7の他端が一方のアース用端子に、絶縁層21iの導体
パターン28の他端が他方のアース用端子に接続され
る。また、アース用電極22、24がそれぞれ両方のア
ース用端子に接続される。さらに、絶縁層21bの導体
パターン23の一端が不平衡用端子に、絶縁層21cの
導体パターン23の他端が他方のアース用端子に接続さ
れる。
【0014】この様に形成されたバラントランスは、図
3に示す様に、不平衡用端子31、平衡用端子32、3
3、アース用端子35、36が同じ太さで積層体の側面
と上下面の一部に形成され、ダミー端子34の太さが他
の端子のいずれよりも太く積層体の側面と上下面の一部
に形成される。
【0015】この様に形成されたバラントランスにおい
て、コイルを構成している導体パターンの線幅を75μ
mにし、コイルL1、L2とコイルL3、L4の巻数比
を不平衡用端子と平衡用端子間のインピーダンス比が
1:4になる様にしたところ、図4に示す様な特性が得
られた。また、その大きさは2.0×1.25×1.2
5mmとなった。なお、図4(a)、(b)において横
軸は周波数、縦軸は減衰量、41は平衡用端子13から
出力された信号の特性、42はリターンロスの特性、4
3は平衡端子14から出力された信号の特性、44はリ
ターンロスの特性を示し、図4(c)において横軸は周
波数、縦軸は位相、45は位相特性を示している。この
バラントランスのリターンロスの特性は、第1の減衰極
の周波数が991.1MHzで、その減衰量が21.9
dB、第2の減衰極の周波数が1850MHzで、その
減衰量が21.8dBとなった。これは前記のバラント
ランスにおけるリターンロスの特性が、第1の減衰極の
周波数と減衰量が970MHz、21.1dB、第2の
減衰極の周波数と減衰量が1829.3MHz、18.
7dBであるので、本発明のバラントランスのリターン
ロスの特性に形成された2つの減衰極間の間隔は前記の
ものよりも広くなり、しかも減衰量が大きくなってい
る。
【0016】図5は、本発明のバラントランスの第2の
実施例を示す斜視図である。このバラントランスは、第
1の実施例と同様に絶縁層と導体層を交互に積層し、積
層体50内に図1の回路を構成したもので、不平衡用端
子51、平衡用端子52、53、アース用端子55、5
6が同じ太さで積層体の側面と上下面の一部に形成さ
れ、ダミー端子54の太さが他の端子のいずれよりも細
く積層体の側面と上下面の一部に形成される。この様な
バラントランスは、ダミー端子54の太さを他の端子と
同じ太さ又は他の端子よりも太くした状態で、その一部
をトリミング等の手段で除去することにより形成され
る。この様に形成されたバラントランスにおいて、コイ
ルを構成している導体パターンの線幅を75μmにし、
コイルL1、L2とコイルL3、L4の巻数比を不平衡
用端子と平衡用端子間のインピーダンス比が1:4にな
る様にしたところ、図6に示す様な特性が得られた。な
お、図6(a)、(b)において横軸は周波数、縦軸は
減衰量、61は平衡用端子13から出力された信号の特
性、62はリターンロスの特性、63は平衡端子14か
ら出力された信号の特性、64はリターンロスの特性を
示し、図6(c)において横軸は周波数、縦軸は位相、
65は位相特性を示している。このバラントランスのリ
ターンロスの特性は、第1の減衰極の周波数が102
8.7MHzで、その減衰量が18.8dB、第2の減
衰極の周波数が1875MHzで、その減衰量が27.
7dBとなった。
【0017】図7は、本発明のバラントランスの第3の
実施例を示す斜視図である。このバラントランスは、第
1の実施例と同様に絶縁層と導体層を交互に積層し、積
層体70内に図1の回路を構成したもので、不平衡用端
子71、平衡用端子72、73、ダミー端子74、アー
ス用端子75、76が同じ太さで積層体70の側面と上
下面の一部に形成され、ダミー端子74が積層体70の
側面の下半分と下面の一部に形成される。この様なバラ
ントランスは、ダミー端子74の太さを他の端子と同じ
太さ又は他の端子よりも太くした状態で、ダミー端子7
4の積層体の側面の下半分と下面に形成された部分が他
の端子と同じ太さになるようにそれ以外の部分をトリミ
ング等の手段で除去することにより形成される。この様
に形成されたバラントランスにおいて、コイルを構成し
ている導体パターンの線幅を75μmにし、コイルL
1、L2とコイルL3、L4の巻数比を不平衡用端子と
平衡用端子間のインピーダンス比が1:4になる様にし
たところ、図8に示す様な特性が得られた。なお、図8
(a)、(b)において横軸は周波数、縦軸は減衰量、
81は平衡用端子13から出力された信号の特性、82
はリターンロスの特性、83は平衡端子14から出力さ
れた信号の特性、84はリターンロスの特性を示し、図
8(c)において横軸は周波数、縦軸は位相、85は位
相特性を示している。このバラントランスのリターンロ
スの特性は、第1の減衰極の周波数と減衰量がそれぞれ
1046.8MHz、17.8dBとなり、第2の減衰
極の周波数と減衰量がそれぞれ1885MHz、29.
4dBとなった。
【0018】図9は、本発明のバラントランスの第4の
実施例を示す斜視図である。このバラントランスは、不
平衡用端子91、平衡用端子92、93、ダミー端子9
4、アース用端子95、96が同じ太さで積層体90の
側面と上下面の一部に形成され、ダミー端子94が積層
体90の側面の下半分と下面の一部に形成される。この
様なバラントランスは、ダミー端子94の太さを他の端
子と同じ太さ又は他の端子よりも太くした状態で、ダミ
ー端子94の積層体の側面の上半分と上面に形成された
部分が他の端子と同じ太さになるようにそれ以外の部分
をトリミング等の手段で除去することにより形成され
る。この様に形成されたバラントランスにおいて、コイ
ルを構成している導体パターンの線幅、コイルL1、L
2とコイルL3、L4の巻数比を第1の実施例のものと
同様になる様にしたところ、図10に示す様な特性が得
られた。なお、図10(a)、(b)において横軸は周
波数、縦軸は減衰量、101は平衡用端子13から出力
された信号の特性、102はリターンロスの特性、10
3は平衡端子14から出力された信号の特性、104は
リターンロスの特性を示し、図10(c)において横軸
は周波数、縦軸は位相、105は位相特性を示してい
る。このバラントランスのリターンロスの特性は、第1
の減衰極の周波数と減衰量がそれぞれ1051.3MH
z、18.5dBとなり、第2の減衰極の周波数と減衰
量がそれぞれ1895MHz、25.9dBとなった。
【0019】図11は、本発明のバラントランスの第5
の実施例を示す斜視図である。このバラントランスは、
不平衡用端子111、平衡用端子112、113、アー
ス用端子115、116が積層体110の側面と上下面
の一部に形成される。この様なバラントランスは、積層
体の側面と上下面にダミー端子がその太さを他の端子と
同じ太さ又は他の端子よりも太くした状態で形成された
後、ダミー端子をトリミング等の手段で完全に除去する
ことにより形成される。この様に形成されたバラントラ
ンスにおいて、コイルを構成している導体パターンの線
幅、コイルL1、L2とコイルL3、L4の巻数比を第
1の実施例のものと同様になる様にしたところ、図12
に示す様な特性が得られた。なお、図12(a)、
(b)において横軸は周波数、縦軸は減衰量、121は
平衡用端子13から出力された信号の特性、122はリ
ターンロスの特性、123は平衡端子14から出力され
た信号の特性、124はリターンロスの特性を示し、図
12(c)において横軸は周波数、縦軸は位相、125
は位相特性を示している。このバラントランスのリター
ンロスの特性は、第1の減衰極の周波数と減衰量がそれ
ぞれ1064.9MHz、17.4dBとなり、第2の
減衰極の周波数と減衰量がそれぞれ1930MHz、3
1.1dBとなった。
【0020】図13は、本発明のバラントランスの第6
の実施例を示す斜視図である。このバラントランスは、
不平衡用端子131、平衡用端子132、133、ダミ
ー端子134、アース用端子135、136が積層体1
30の側面と上下面の一部に同じ太さで形成される。こ
の様なバラントランスは、ダミー端子134が電子機器
のプリント基板140に形成されたダミーの配線パター
ンP2に接触しないようにバラントランスを電子機器の
プリント基板140に実装し、不平衡用端子131、平
衡用端子132、133、アース用端子135、136
がそれぞれ所定の配線パターンP1に接続される。コイ
ルを構成している導体パターンの線幅、コイルL1、L
2とコイルL3、L4の巻数比が第1の実施例と同様に
なる様に形成されたバラントランスを前述の様に電子機
器のプリント基板に実装して測定したところ、図14に
示す様な特性が得られた。なお、図14(a)、(b)
において横軸は周波数、縦軸は減衰量、141は平衡用
端子13から出力された信号の特性、142はリターン
ロスの特性、143は平衡端子14から出力された信号
の特性、144はリターンロスの特性を示し、図14
(c)において横軸は周波数、縦軸は位相、145は位
相特性を示している。このバラントランスのリターンロ
スの特性は、第1の減衰極の周波数と減衰量がそれぞれ
1003.2MHz、20.1dBとなり、第2の減衰
極の周波数と減衰量がそれぞれ1865MHz、24.
6dBとなった。
【0021】以上、本発明のバラントランス及びその特
性調整方法の実施例を述べたが、本発明はこれらの実施
例に限られるものではない。例えば、第6の実施例にお
いて、ダミー端子が電子機器のプリント基板に形成され
たダミーの配線パターンに接触しないようにバラントラ
ンスを電子機器のプリント基板に実装するかわりに、ダ
ミー端子が電子機器のプリント基板のダミーの配線パタ
ーンと接触しなようにダミー端子を溶融半田に濡れない
被覆層で覆ってもよい。また、第1の実施例から第5の
実施例において、ダミー端子を溶融半田に濡れない被覆
層で覆ってもよい。また、本発明のバラントランス及び
その特性調整方法は、不平衡用端子とアース用端子間に
コイルと容量が並列に接続されていないもの、すなわ
ち、絶縁層と導体層を交互に積層し、絶縁層の積層体内
に、不平衡用端子とダミー端子間に接続された同じター
ン数を有する第1のコイルと第2のコイル及び、1対の
平衡用端子間に接続された同じターン数を有する第3の
コイルと第4のコイルを備え、第1のコイルと第3のコ
イルが電磁気的に結合し、かつ第2のコイルと第4のコ
イルが電磁気的に結合し、第3のコイルと第4のコイル
の接続点がアース用端子を介してアースされたものにも
適用することができる。その場合、不平衡用端子におけ
るリターンロスの特性に減衰極が1つしか形成されない
のでその使用できる帯域幅が前述の実施例のものよりも
狭くなるが、ダミー端子によってこの減衰極の周波数を
調整することにより使用できる周波数帯域を調整するこ
とができる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のバラントラ
ンスは、絶縁層と導体層を交互に積層し、絶縁層の積層
体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続された同じ
ターン数を有する第1のコイルと第2のコイル及び、1
対の平衡用端子間に接続された同じターン数を有する第
3のコイルと第4のコイルを備え、第1のコイルと第3
のコイルが電磁気的に結合し、かつ第2のコイルと第4
のコイルが電磁気的に結合し、第3のコイルと第4のコ
イルの接続点がアース用端子を介してアースされ、不平
衡用端子、ダミー端子、1対の平衡用端子及び、アース
用端子が積層体の側面に形成され、ダミー端子を溶融半
田に濡れない被覆層で覆い又は、ダミー端子の大きさを
他の端子の大きさと異ならせたので、ダミー端子の大き
さによってバラントランスとして使用できる周波数帯域
を異ならせることができる。従って、本発明のバラント
ランスは、移動体通信機器の種類や、特性のばらつき具
合に応じて、ダミー端子の形及び状態を変えることによ
りバラントランスとして使用できる周波数帯域を調整す
ることができる。また、本発明のバラントランスの特性
調整方法は、絶縁層と導体層を交互に積層し、絶縁層の
積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続された
同じターン数を有する第1のコイルと第2のコイル及
び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン数を有
する第3のコイルと第4のコイルを備え、第1のコイル
と第3のコイルが電磁気的に結合し、かつ第2のコイル
と第4のコイルが電磁気的に結合し、第3のコイルと第
4のコイルの接続点がアース用端子を介してアースされ
たバラントランスの積層体の側面に形成されたダミー端
子の大きさを変えて不平衡用端子におけるリターンロス
の特性を調整するので、ダミー端子の一部又は全部を除
去するだけてバラントランスとして使用できる周波数帯
域を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のバラントランスの回路図である。
【図2】 本発明のバラントランスの分解斜視図であ
る。
【図3】 本発明のバラントランスの第1の実施例を示
す斜視図である。
【図4】 本発明のバラントランスの第1の実施例の特
性図である。
【図5】 本発明のバラントランスの第2の実施例を示
す斜視図である。
【図6】 本発明のバラントランスの第2の実施例の特
性図である。
【図7】 本発明のバラントランスの第3の実施例を示
す斜視図である。
【図8】 本発明のバラントランスの第3の実施例の特
性図である。
【図9】 本発明のバラントランスの第4の実施例を示
す斜視図である。
【図10】 本発明のバラントランスの第4の実施例の
特性図である。
【図11】 本発明のバラントランスの第5の実施例を
示す斜視図である。
【図12】 本発明のバラントランスの第5の実施例の
特性図である。
【図13】 本発明のバラントランスの第6の実施例を
示す斜視図である。
【図14】 本発明のバラントランスの第6の実施例の
特性図である。
【図15】 従来のバラントランスの回路図である。
【図16】 従来のバラントランスの別の回路図であ
る。
【図17】 従来のバラントランスの斜視図である。
【図18】 従来のバラントランスの特性図である。
【符号の説明】
11 不平衡用端子 12、13 平衡用端子 14 ダミー端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小宮山 繁 埼玉県比企郡玉川村大字玉川字日野原828 番地 東光株式会社玉川工場内 Fターム(参考) 5E070 AA16 AB03 AB07 BA12 CB01 CB13 CB18 EA01

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層と導体層を交互に積層し、該絶縁
    層の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続さ
    れた同じターン数を有する第1のコイルと第2のコイル
    及び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン数を
    有する第3のコイルと第4のコイルを備え、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    し、該第3のコイルと該第4のコイルの接続点がアース
    用端子を介してアースされたバラントランスにおいて、 該不平衡用端子、該ダミー端子、該1対の平衡用端子及
    び、該アース用端子が該積層体の側面に形成され、該ダ
    ミー端子を溶融半田に濡れない被覆層で覆ったことを特
    徴とするバラントランス。
  2. 【請求項2】 絶縁層と導体層を交互に積層し、該絶縁
    層の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続さ
    れた同じターン数を有する第1のコイルと第2のコイル
    及び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン数を
    有する第3のコイルと第4のコイルを備え、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    し、該第3のコイルと該第4のコイルの接続点がアース
    用端子を介してアースされたバラントランスにおいて、 該不平衡用端子、該ダミー端子、該1対の平衡用端子及
    び、該アース用端子が該積層体の側面に形成され、該ダ
    ミー端子の大きさを他の端子の大きさと異ならせたこと
    を特徴とするバラントランス。
  3. 【請求項3】 絶縁層と導体層を交互に積層し、該絶縁
    層の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続さ
    れた同じターン数を有する第1のコイルと第2のコイル
    及び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン数を
    有する第3のコイルと第4のコイルを備え、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    し、該第3のコイルと該第4のコイルの接続点がアース
    用端子を介してアースされたバラントランスにおいて、 該不平衡用端子、該ダミー端子、該1対の平衡用端子及
    び、該アース用端子が該積層体の側面に形成され、該ダ
    ミー端子が他の端子よりも太く形成されたことを特徴と
    するバラントランス。
  4. 【請求項4】 絶縁層と導体層を交互に積層し、該絶縁
    層の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続さ
    れた同じターン数を有する第1のコイルと第2のコイル
    及び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン数を
    有する第3のコイルと第4のコイルを備え、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    し、該第3のコイルと該第4のコイルの接続点がアース
    用端子を介してアースされたバラントランスにおいて、 該不平衡用端子、該ダミー端子、該1対の平衡用端子及
    び、該アース用端子が該積層体の側面に形成され、該ダ
    ミー端子が他の端子よりも細く形成されたことを特徴と
    するバラントランス。
  5. 【請求項5】 絶縁層と導体層を交互に積層し、該絶縁
    層の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続さ
    れた同じターン数を有する第1のコイルと第2のコイル
    及び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン数を
    有する第3のコイルと第4のコイルを備え、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    し、該第3のコイルと該第4のコイルの接続点がアース
    用端子を介してアースされたバラントランスにおいて、 該不平衡用端子、該ダミー端子、該1対の平衡用端子及
    び、該アース用端子が該積層体の側面に形成され、該ダ
    ミー端子が該積層体の側面の下半分に形成されることを
    特徴とするバラントランス。
  6. 【請求項6】 絶縁層と導体層を交互に積層し、該絶縁
    層の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続さ
    れた同じターン数を有する第1のコイルと第2のコイル
    及び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン数を
    有する第3のコイルと第4のコイルを備え、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    し、該第3のコイルと該第4のコイルの接続点がアース
    用端子を介してアースされたバラントランスにおいて、 該不平衡用端子、該ダミー端子、該1対の平衡用端子及
    び、該アース用端子が該積層体の側面に形成され、該ダ
    ミー端子が該積層体の側面の上半分に形成されることを
    特徴とするバラントランス。
  7. 【請求項7】 前記不平衡用端子と前記アース用端子間
    に第5のコイルと容量が並列に接続された請求項1、
    2、3、4、5、6のいずれかに記載されたバラントラ
    ンス。
  8. 【請求項8】 絶縁層と導体層を交互に積層し、該絶縁
    層の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続さ
    れた同じターン数を有する第1のコイルと第2のコイル
    及び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン数を
    有する第3のコイルと第4のコイルを備え、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    し、該第3のコイルと該第4のコイルの接続点がアース
    用端子を介してアースされたバラントランスの特性調整
    方法において、 該積層体の側面に形成されたダミー端子の大きさを変え
    て不平衡用端子におけるリターンロスの特性を調整する
    ことを特徴とするバラントランスの特性調整方法。
  9. 【請求項9】 絶縁層と導体層を交互に積層し、該絶縁
    層の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続さ
    れた同じターン数を有する第1のコイルと第2のコイル
    及び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン数を
    有する第3のコイルと第4のコイルを備え、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    し、該第3のコイルと該第4のコイルの接続点がアース
    用端子を介してアースされたバラントランスの特性調整
    方法において、 該積層体の側面に形成されたダミー端子の一部を除去し
    て不平衡用端子におけるリターンロスの特性を調整した
    ことを特徴とするバラントランスの特性調整方法。
  10. 【請求項10】 絶縁層と導体層を交互に積層し、該絶
    縁層の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続
    された同じターン数を有する第1のコイルと第2のコイ
    ル及び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン数
    を有する第3のコイルと第4のコイルを備え、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    し、該第3のコイルと該第4のコイルの接続点がアース
    用端子を介してアースされたバラントランスの特性調整
    方法において、 該積層体の側面に形成されたダミー端子の全部を除去し
    て不平衡用端子におけるリターンロスの特性を調整した
    ことを特徴とするバラントランスの特性調整方法。
  11. 【請求項11】 絶縁層と導体層を交互に積層し、該絶
    縁層の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続
    された同じターン数を有する第1のコイルと第2のコイ
    ル及び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン数
    を有する第3のコイルと第4のコイルを備え、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    し、該第3のコイルと該第4のコイルの接続点がアース
    用端子を介してアースされたバラントランスの特性調整
    方法において、 積層体の側面に形成されたダミー端子が電子機器のプリ
    ント基板の配線パターンに接触しないように、バラント
    ランスを該電子機器のプリント基板に実装して不平衡用
    端子におけるリターンロスの特性を調整したことを特徴
    とするバラントランスの特性調整方法。
  12. 【請求項12】 絶縁層と導体層を交互に積層し、該絶
    縁層の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続
    された同じターン数を有する第1のコイルと第2のコイ
    ル及び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン数
    を有する第3のコイルと第4のコイルを備え、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    し、該第3のコイルと該第4のコイルの接続点がアース
    用端子を介してアースされ、該不平衡用端子とアース用
    端子間に第5のコイルと容量が並列に接続されたバラン
    トランスの特性調整方法において、 該積層体の側面に形成されたダミー端子の大きさを変え
    て不平衡用端子におけるリターンロスの特性を調整する
    ことを特徴とするバラントランスの特性調整方法。
  13. 【請求項13】 絶縁層と導体層を交互に積層し、該絶
    縁層の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続
    された同じターン数を有する第1のコイルと第2のコイ
    ル及び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン数
    を有する第3のコイルと第4のコイルを備え、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    し、該第3のコイルと該第4のコイルの接続点がアース
    用端子を介してアースされ、該不平衡用端子とアース用
    端子間に第5のコイルと容量が並列に接続されたバラン
    トランスの特性調整方法において、 該積層体の側面に形成されたダミー端子の一部を除去し
    て不平衡用端子におけるリターンロスの特性を調整した
    ことを特徴とするバラントランスの特性調整方法。
  14. 【請求項14】 絶縁層と導体層を交互に積層し、該絶
    縁層の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続
    された同じターン数を有する第1のコイルと第2のコイ
    ル及び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン数
    を有する第3のコイルと第4のコイルを備え、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    し、該第3のコイルと該第4のコイルの接続点がアース
    用端子を介してアースされ、該不平衡用端子とアース用
    端子間に第5のコイルと容量が並列に接続されたバラン
    トランスの特性調整方法において、 該積層体の側面に形成されたダミー端子の全部を除去し
    て不平衡用端子におけるリターンロスの特性を調整した
    ことを特徴とするバラントランスの特性調整方法。
  15. 【請求項15】 絶縁層と導体層を交互に積層し、該絶
    縁層の積層体内に、不平衡用端子とダミー端子間に接続
    された同じターン数を有する第1のコイルと第2のコイ
    ル及び、1対の平衡用端子間に接続された同じターン数
    を有する第3のコイルと第4のコイルを備え、 該第1のコイルと該第3のコイルが電磁気的に結合し、
    かつ該第2のコイルと該第4のコイルが電磁気的に結合
    し、該第3のコイルと該第4のコイルの接続点がアース
    用端子を介してアースされ、該不平衡用端子とアース用
    端子間に第5のコイルと容量が並列に接続されたバラン
    トランスの特性調整方法において、 積層体の側面に形成されたダミー端子が電子機器のプリ
    ント基板の配線パターンに接触しないように、バラント
    ランスを該電子機器のプリント基板に実装して不平衡用
    端子におけるリターンロスの特性を調整したことを特徴
    とするバラントランスの特性調整方法。
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