JP2002075741A - 表面実装型小型トランス - Google Patents

表面実装型小型トランス

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JP2002075741A
JP2002075741A JP2000261992A JP2000261992A JP2002075741A JP 2002075741 A JP2002075741 A JP 2002075741A JP 2000261992 A JP2000261992 A JP 2000261992A JP 2000261992 A JP2000261992 A JP 2000261992A JP 2002075741 A JP2002075741 A JP 2002075741A
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insulating film
core
lower core
mount type
type small
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JP2000261992A
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Masaru Onoda
優 小野田
Muneo Kitamura
宗夫 北村
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Kawaguchiko Seimitsu Co Ltd
Kawaguchiko Seimitsu KK
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Kawaguchiko Seimitsu Co Ltd
Kawaguchiko Seimitsu KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面実装型トランスの小型化と低コスト化をは
かる。 【解決手段】 上部コア(1)と下部コア(3)と巻線
コイル(2)とを備えた表面実装型小型トランスにおい
て、上部コア(1)は中央の円柱部(4)と円柱部
(4)を取り囲み外形が矩形形状の外周部(7)からな
るキャップ状に、下部コア(3)は平板形状で上部コア
(1)の外形に対応した矩形形状に、それぞれ一体に成
形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻線コイルを磁性
材で封止してなるトランスに係わり、特にプリント基板
上に表面実装される薄型の表面実装型トランスに関す
る。
【0002】薄型の表面実装型トランスは、例えばエレ
クトロルミネッセンスを駆動するインバータ用として用
いられており、携帯電話やカメラ等の小型携帯装置に組
み込まれることが多いため、トランス自体の小型化及び
薄型化が要請されている。従来この種の表面実装型トラ
ンスは、図7に示すような構造をとっていた。
【0003】図7は従来の表面実装型トランスの断面図
であり、中央の円柱部4と円柱部4を取囲む円筒状の外
周部50とからなるキャップ状の上部コア1と巻線コイ
ル2と略円板状の下部コア3とからなり、下部コア3の
外周部に2つの突出部59と突出部60が一体成形さ
れ、この突出部59と突出部60の各々の上面、側面、
下面に絶縁膜55と絶縁膜56を形成し、絶縁膜55と
絶縁膜56の上に上面、側面、下面が繋がった導通パタ
ーン57と導通パターン58が形成されている。巻線コ
イル2の引出線53と54は上部コア1の外周部50に
設けた切り欠け部51と52から引出され、導通パター
ン57と58に熱融着等により固着し、接着材で固定さ
れている。上部コア1の切り欠け部51と52を下部コ
ア3の突出部59と60の位置に合わせてから組立てを
行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の表面実装型トランスは外形形状が丸形であるため、
絶縁膜、導通パターン等の印刷時における位置合わせや
セッティングが容易ではなかった。
【0005】また、組立時の上部コア1と下部コア3の
切り欠け部51と突出部59、切り欠け部52と突出部
60との位置を合わせも容易ではなかった。
【0006】下部コア3に導通パターン57と導通パタ
ーン58形成用の突出部59と60とがあるため、小型
化の障害となっていた。
【0007】本発明の目的は、上記の課題点を解決し
て、表面実装型トランスの絶縁膜や導通パターン等の印
刷や組立における位置合わせを容易にすると共に、表面
実装型トランスの一層の小型化を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の表面実装型小型トランスは、下記記載の構
成を採用する。
【0009】本発明の表面実装型小型トランスは、上部
コアと下部コアと巻線コイルとを備え、上部コアは中央
の円柱部と円柱部を取り囲み外形が矩形形状の外周部か
らなるキャップ状に、下部コアは平板形状で上部コアの
外形に対応した矩形形状に、それぞれ一体に成形されて
いることを特徴とする。
【0010】本発明の表面実装型小型トランスは、上部
コア及び下部コアに位置合わせのための凹部を設けたこ
とを特徴とする。
【0011】本発明の表面実装型小型トランスは、下部
コアの矩形部分の各コーナーにそれぞれスルーホールを
設け、これらのスルーホールの上面、内径面、下面にわ
たって第1の絶縁膜が形成され、第1の絶縁膜の上に上
面、内径面、下面とが繋がって連続した導通パターンが
形成されると共に、この導通パターンに巻線コイルの引
出線が加熱・圧着あるいは固着されていることを特徴と
する。
【0012】本発明の表面実装型小型トランスは、上部
コアは矩形部分の各コーナーに切り欠け部を設け、切り
欠け部から巻線コイルの引出線が引出されるとともに接
着剤によって固められていることを特徴とする。
【0013】本発明の表面実装型小型トランスは、下部
コアの上面部に前記の第1の絶縁膜と、幅0.5mm以
下の直線状に伸びる左右対称のギャップ調整用の第2の
絶縁膜と、巻線コイルの下面を絶縁するためのリング状
の第3の絶縁膜とを一体的に形成したことを特徴とす
る。
【0014】本発明の表面実装型小型トランスは、基板
との絶縁を図るために下部コアの下面部で第1の絶縁膜
を形成した領域を除く全域に第4の絶縁膜を形成したこ
とを特徴とする。
【0015】本発明の表面実装型小型トランスは、第1
の絶縁膜と第2の絶縁膜と第3の絶縁膜と第4の絶縁膜
のうち、少なくとも第1の絶縁膜が樹脂バインダーに少
なくとも非導電性繊維状微粉末と硬化剤を配合した塗料
によって形成されることを特徴とする。
【0016】本発明の表面実装型小型トランスは、下部
コアの下面部の外周縁に第4の絶縁膜形成時に発生する
盛り上がりの影響を防止するための斜面取部を設けたこ
とを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて、本発明を実施
するための最良の形態における表面実装型小型トランス
の構造を説明する。図1は本発明の表面実装型小型トラ
ンスの第1の実施例の下部コアを用いた実施形態の上面
図、図2は断面図、図3は第1の実施例の下部コアの上
面図、図4は下面図、図5は第2の実施例の下部コアの
下面図、図6は断面図を示したものである。以下図1か
ら図6まで適時参照しながら実施形態について説明す
る。
【0018】図1は本発明の表面実装型小型トランスの
第1の実施例の下部コアを用いた実施形態の上面図であ
り、図2の左半分は図1の上面図を線分OXを通り紙面
に垂直な面で切断し、右半分は線分OYを通り紙面に垂
直な面で切断した断面図である。表面実装型小型トラン
スは上部コア1と巻線コイル2と下部コア3とを備えて
いる。上部コア1は中央の円柱部4と矩形形状の外周部
5、6、7、8からなるキャップ状に一体成形され、矩
形部分の各コーナーに切り欠け部9、10、11、12
を設けている。さらに、矩形形状の外周部に位置合わせ
のためのR形状の凹部13を設けている。なお、図1に
はR形状の凹部13を示したが、位置合わせのためには
これ以外の形状でもよく、凸形状にしてもよい。
【0019】図2の第1の実施例の下部コア3は図3の
上面図と図4の下面図に示すように一定厚さの平板形状
で、上部コア1の外周部5、6、7、8に対応した矩形
形状に一体成形されている。上部コア1と下部コア3と
の位置合わせのために、上部コア1のR形状の凹部13
に対応したR形状の凹部31を設けている。このR形状
の凹部31の形状もこれ以外の形状でよく、凹部13と
同じ形状であればよい。下部コア3の矩形部分の各コー
ナーにそれぞれスルーホール32、33、34、35を
設け、これらのスルーホール32、33、34、35の
上面、内径面、下面にわたって第1の絶縁膜が形成され
る。
【0020】図3に示すように、下部コア3の上面側
に、さらに、第1の絶縁膜20、21、22、23と、
幅0.5mm以下の直線状に延びる左右対称のギャップ
調整用の第2の絶縁膜24、25、26、27、28、
29と、巻線コイル2の下面と絶縁するためのリング状
の第3の絶縁膜30とをほぼ一体的に形成する。
【0021】また、下部コア3の下面側に基板との絶縁
をはかるために、第1の絶縁膜を形成した領域を除いた
全域に第4の絶縁膜40を形成するが、図4のように、
印刷の作業性から第1の絶縁膜と第4の絶縁膜40を一
体に形成してもよい。図4ではさらに、第4の絶縁膜4
0の上に導通パターンである端子41、42、43、4
4を形成してある。
【0022】第1の絶縁膜20、21、22、23形成
後に第1の絶縁膜20、21、22、23の上に導通パ
ターン36、37、38、39を形成する。印刷法によ
って第1の絶縁膜20、21、22、23をスルーホー
ル32、33、34、35の上面、内径面、下面にわっ
たって連続して形成し、更に、この第1の絶縁膜20、
21、22、23の上に導通パターン36、37、3
8、39がいずれも上面、外側面、下面と繋がるように
連続して形成する。
【0023】印刷法による絶縁膜と導通パターンの形成
では、絶縁膜が完全に硬化してから導通パターンを形成
すると密着性が悪くなるため、密着性を良くするよう
に、絶縁膜が半硬化状態で導通パターンを印刷し、印刷
後完全硬化させている。絶縁膜と導通パターンとは同じ
バインダーを使用するため、従来の硬化剤入り樹脂バイ
ンダーのみからなる塗料では、導通パターンを印刷する
と導通パターンが絶縁膜の中に沈みこんでいき、下部コ
ア3に接触するか、導通パターンの沁み出しで下部コア
3に接触して電気的短絡を起こすことがある。
【0024】上記電気的短絡を防止するために、第1の
絶縁膜20、21、22、23の形成には硬化剤入り樹
脂バインダーからなる塗料に非導電性繊維状微粉末を配
合して、導通パターンの沈み込みや滲みだし等を少なく
抑えるようにした。
【0025】絶縁膜の材料として、まず主樹脂(エポキ
シ:商品名エピコート828等)65%に対し、硬化剤
(ジアミドジフェニルスルホン)を35%混合し、15
0℃、10分間の加熱により半硬化安定状態樹脂にして
おく。この半硬化状態のペースト97〜85%に非流動
化剤として、非導電性繊維状微粉末である二酸化ケイ素
よりなる線径0.3〜3μm、長さ3〜10μmの繊維
(商品名:アエロジル)を3〜15%の割合で混合して
半硬化状態の塗料とする。但し、上記%はいずれも重量
%を示す。これを絶縁膜材料とし、下部コアに印刷生膜
をし、150℃、10分間の加熱で半硬化状態を保ち絶
縁膜を形成し、さらに、その上に導電膜よりなる導通パ
ターンを印刷する。導電膜印刷後は150℃、60分の
条件で完全硬化させる。
【0026】図には示していないが、非導電性繊維状微
粉末を入れることによって、形成した第1の絶縁膜2
0、21、22、23の中に非導電性繊維状微粉末が縦
横無尽に分布する。この非導電性繊維状微粉末物質があ
ることによって、加熱時における導通パターンを構成す
るところの樹脂バインダー及び導電性金属粉末の流動を
繊維状微粉末物質が邪魔をして小さくし、沈み込みを抑
える。このことから、導通パターンが沈み込んで下部コ
アと電気的に短絡することを防止できる。繊維状である
ことから、縦横無尽の網目状の配設されるので、導通パ
ターン構成物質の流動を大いに邪魔をし、特に厚さ方向
の移動は少なくなる。また、当然ながら非導電性物質で
あるから、導通問題は起きない。また、第1の絶縁膜2
0、21、22、23の上面に小さな波打ちができるの
で、導電剤が山を乗り越えて浮動することが少なくな
り、滲みだしも0.05mm位に抑えることができ滲み
だしによる下部コアとの電気的短絡も防止できる。
【0027】非導電性繊維状微粉末の大きさが、線径
0.3〜3μm、長さが3〜10μmの範囲であると、
印刷時にスクリーンの網目を通り抜けることもできる
し、印刷厚みより短いので、絶縁膜の印刷が容易に可能
となる。これにより、縦横無尽の分布が可能になる。線
径が上記以上太くて短いと効果がない。
【0028】この非導電性繊維状微粉末の配合は、3〜
15%(重量比)が最適で、これより少ないと分布の隙
間が大きくなって、沈み込みが多く発生して効果が小さ
くなる。また、これより多くなると塗料粘度が高くなっ
て印刷性が悪くなる。
【0029】この非導電性繊維状微粉末が二酸化ケイ素
であるとガラス質であるので耐熱性が良く、温度変質等
が起きない。勿論非導電性繊維状微粉末としては、特に
二酸化ケイ素に限定するものではなく、耐熱性の高いも
のであればよい。
【0030】絶縁膜の厚みは、少なくとも10μm以上
あれば絶縁性が確保できると共に、非導電性繊維状微粉
末が表面から飛び出ないので、印刷表面が凹凸のある表
面にはなるものの比較的滑らかな表面に形成できる。ま
た、厚くても50μmあれば充分である。50μmより
厚くても使用可能であるが、逆に印刷コストが増大して
コスト高を招くので好ましくない。
【0031】第1の絶縁膜20、21、22、23以外
の第2の絶縁膜24、25、26、27、28、29と
第3の絶縁膜30は絶縁膜上に導通パターンを形成しな
いので、非導電性繊維状微粉末を配合しない従来の硬化
剤入り樹脂バインダーからなる塗料を用いた印刷法によ
り形成してもよい。第4の絶縁膜40は絶縁膜上に端子
41、42、43、44を形成する場合は非導電性繊維
状微粉末を入れた塗料によって形成する。また、これら
の端子を形成しないで直接導電パターン36、37、3
8、39を基板に半田付けする場合は従来の塗料によっ
て形成してもよいが、印刷の作業性から第4の絶縁膜4
0は第1の絶縁膜20、21、22、23と図4の用に一
体的に形成した方がよいので、第4の絶縁膜は非導電性
繊維状微粉末を入れた塗料によって形成してもよい。
【0032】下部コア3の外形形状が矩形形状であり、
直線状側面をセッティングに利用できるので、絶縁膜や
導通パターン等の印刷時における位置合わせやセッティ
ングが容易にできるようになり、印刷位置も精度よく決
めることができる。従って、絶縁膜端面と導電パターン
端面の寸法を小さくすることができるようになった。
【0033】上部コア1と下部コア3がいずれも矩形形
状であるので、上部コア1と下部コア3との位置合わせ
は上部コア1と下部コア3の直角になった両辺で容易に
できるため組立も容易になった。組立は、巻線コイル2
を上部コア1の円柱部4に巻線コイル2の空芯部を挿入
するようにして上部コア1と下部コア3で囲まれた上部
コア1内部の下部コア3の第3の絶縁膜30の上に装着
する。なお、上部コア1の巻線コイル2の外周が接する
部分は断面積を大きくして効率を良くするために、巻線
コイル2に合わせて丸形に成形されている。
【0034】巻線コイル2の引出線は上部コア1のコー
ナーの切り欠け部9、10、11、12から引出され
る。例えば、切り欠け部9からは引出線14が引出さ
れ、下部コア3のコーナーに設けたスルーホール32の
導通パターン36に加熱・圧着あるいは半田付け等で固
着して導通が図られ、さらに、この引出線14と導通パ
ターン36との接合部と切り欠け部9に接着剤が塗布さ
れて、引出線14の剥れ防止や上部コア1と下部コア3
との接着固定、及び巻線コイル2と下部コア3との接着
固定が施される。
【0035】上部コア1と下部コア3にR形状の凹部1
3、31を設けたことにより、組立時の方向性と位置設
定を明確にできるようになった。このため、巻線コイル
2の引出線14と導通パターン36とを決められた位置
に半田付けすることができ、また、上部コア1と下部コ
ア3との合わせを決められた位置で合わせることや、上
部コア1や下部コア3を決められた位置に決められた方
向に載置することができる。これらは、例えば光学的に
カメラ等で凹部13、31を検出して制御することによ
り達成できる。
【0036】図3に示す下部コア3の上面側の幅0.5
mm以下の直線状に延びる左右対称の6ヶ所の第2の絶
縁膜24、25、26、27、28、29はギャップ調
整用のものであり、幅を狭く形成することにより上部コ
ア1を押圧すると潰れて厚みを薄くすることができ、ギ
ャップ調整が自由に設定できる。なお、第2の絶縁膜の
幅は0.2mm程度が最適であるが、0.5mm以下な
ら充分である。6ヶ所設けたのは、バランスのとれた均
一な調整をするためであり、6ヶ所に限らず、複数ヶ所
に設ければよい。
【0037】下部コア3の各コーナーにスルーホールの
穴を矩形形状のコーナー部に設けたので、外形寸法に影
響することがなくなり、製品のより小型化が可能となっ
た。
【0038】図5に本発明の表面実装形小型トランスに
用いる第2の実施例の下部コアの下面図、図6に断面図を
示す。図5及び図6の下部コア3は図4の下部コア3の下
面の外周部の全周に斜面取部45を設けて一体に成形し
たものである。図4の下部コア3の下面は基板との絶縁
を図るため、全面に第4の絶縁膜40を形成してある。
図には示していないが、第4の絶縁膜40は印刷時に印
刷面の外周部の端に幅150μm程度の盛り上がりが起
きやすくなり、外周部の印刷厚が厚くなることがある。
このため、導電膜印刷が均一にできないとか、導電パタ
ーンを基板に一様に接触できないとかの不具合が発生
し、平面化のための研磨作業工程が必要になっていた。
【0039】図6の断面図に示すように、外周部の全周
に斜面取部45を設けて絶縁膜40の外周端が斜面取部
45の中にあるように印刷すると、絶縁膜40印刷時の
外周部の盛り上がり部46、47が発生しても、斜面取
部45にあるので、下部コア3中央部より外周部が出っ
張ることがない。たとえ出っ張りがでても、極僅かな量
となる。従って、下面研磨を行うことなく、導電パター
ン印刷ができるので、低コスト化を図ることができる。
図5では、第1の絶縁膜と第4の絶縁膜を一体的に形成
した例を示してある。なお、図では導通パターンを省略
してある。
【0040】
【発明の効果】上部コア1と下部コア3の外形形状を矩
形形状にしたため、下部コア3の直線状側面を利用して
印刷位置を精度よく決めることができるようになり、絶
縁膜端面と導通パターン端面間の寸法等を小さくするこ
とができ、組立における上部コア1と下部コア3の位置
合わせも正確にできるので、製品のより小型化が可能と
なった。
【0041】また、上部コア1と下部コア3にR形状の
凹部13、31を設けたことにより、組立時の方向性と
位置設定を明確にできるようになったため、作業工程が
短くなり、製品を低コスト化できた。なお、実施例で
は、R形状の凹部13、31の例を示したが、これに限
定することなく、他の形状例えば凸形状でもよく、上部
コア1と下部コア3に同じ形状のものを対応する位置に
設ければよい。
【0042】スルーホールを矩形形状の下部コア3の各
コーナーに設けて、スルーホールを介して絶縁膜と導通
パターンを形成したため、外形寸法に影響することな
く、スルーホール穴を設けることができたため、製品の
より小型化が可能となった。
【0043】第1の絶縁膜を樹脂バインダーに非導電性
繊維状微粉末と硬化剤を配合した塗料によって形成した
ため、導通パターンの沈み込みがなくなり、下部コア3
との電気的短絡を防止できたため、製品の信頼性が向上
した。
【0044】ギャップ調整用の第2の絶縁膜24、2
5、26、27、28、29を設けたことにより、上部
コア1を押圧することにより、ギャップ調整を自由に設
定できるようになった。これにより、製品の効率も向上
した。なお、実施例では、この第2の絶縁膜を6ヶ所と
したが、これに限定することなく、偶数個で対称に配置
されていればよい。
【0045】下部コア3の下面部の外周縁に面取り部4
5を設けたことにより、第4の絶縁膜形成時に発生する
盛り上がりの影響を受けなくできたので、作業工程が少
なくなり、その分、製品を低コスト化できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面実装形小型トランスの第1の実施
例の下部コアを用いた実施形態を示す上面図である。
【図2】本発明の表面実装形小型トランスの第1の実施
例の下部コアを用いた実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の下部コアの上面図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施例の下部コアの下面図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例の下部コアの下面図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施例の下部コアの断面図であ
る。
【図7】従来における表面実装型トランスの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 上部コア 2 巻線コイル 3 下部コア 4 円柱部 5、6、7、8 外周部 9、10、11、12 切り欠け部 13、31 R形状の凹部 14 引出線 20、21、22、23 第1の絶縁膜 24、25、26、27、28、29 第2の絶縁膜 30 第3の絶縁膜 40 第4の絶縁膜 41、42、43、44 端子 45 斜面取部 46、47 盛り上がり部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 31/00 F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部コアと下部コアと巻線コイルとを備
    え、上部コアは中央の円柱部と円柱部を取り囲み外形が
    矩形形状の外周部からなるキャップ状に、下部コアは平
    板形状で上部コアの外形に対応した矩形形状に、それぞ
    れ一体に成形されていることを特徴とする表面実装型小
    型トランス。
  2. 【請求項2】 上部コア及び下部コアに位置合わせのた
    めの凹部を設けたことを特徴とする請求項1記載の表面
    実装型小型トランス。
  3. 【請求項3】 下部コアの矩形部分の各コーナーにそれ
    ぞれスルーホールを設け、これらのスルーホールの上
    面、内径面、下面にわたって第1の絶縁膜が形成され、
    第1の絶縁膜の上に上面、内径面、下面とが繋がって連
    続した導通パターンが形成されると共に、これらの導通
    パターンに巻線コイルの引出線が加熱・圧着あるいは固
    着されていることを特徴とする請求項1乃至2記載の表
    面実装型小型トランス。
  4. 【請求項4】 上部コアは矩形部分の各コーナーに切り
    欠け部を設け、切り欠け部から巻線コイルの引出線が引
    出されるとともに接着剤によって固められていることを
    特徴とする請求項1乃至3記載の表面実装型小型トラン
    ス。
  5. 【請求項5】 下部コアの上面側に前記第1の絶縁膜
    と、幅0.5mm以下の直線状に伸びる左右対称のギャ
    ップ調整用の第2の絶縁膜と、巻線コイルの下面を絶縁
    するためのリング状の第3の絶縁膜とを一体的に形成し
    たことを特徴とする請求項1乃至4記載の表面実装型小
    型トランス。
  6. 【請求項6】 基板との絶縁を図るために下部コアの下
    面側に第1の絶縁膜を形成した領域を除く全域に第4の
    絶縁膜を形成したことを特徴とする請求項1乃至5記載
    の表面実装型小型トランス。
  7. 【請求項7】 第1の絶縁膜と第2の絶縁膜と第3の絶
    縁膜と第4の絶縁膜のうち、少なくとも第1の絶縁膜が
    樹脂バインダーに少なくとも非導電性繊維状微粉末と硬
    化剤を配合した塗料によって形成されることを特徴とす
    る請求項3乃至6記載の表面実装型小型トランス。
  8. 【請求項8】 下部コアの下面部の外周縁に第4の絶縁
    膜形成時に発生する盛り上がりの影響を防止するための
    斜面取部を設けたことを特徴とする請求項1乃至7記載
    の表面実装型小型トランス。
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