JP2002074698A - 光ピックアップ装置の調整方法および調整装置 - Google Patents
光ピックアップ装置の調整方法および調整装置Info
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- JP2002074698A JP2002074698A JP2000257257A JP2000257257A JP2002074698A JP 2002074698 A JP2002074698 A JP 2002074698A JP 2000257257 A JP2000257257 A JP 2000257257A JP 2000257257 A JP2000257257 A JP 2000257257A JP 2002074698 A JP2002074698 A JP 2002074698A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 短時間で光学調整が可能な光ピックアップ装
置の調整方法および調整装置を提供することである。 【解決手段】 圧電素子7が反射板5を矢印X1の方向
に高速に振動させるとともに、アクチュエータ4が対物
レンズ3を矢印Z2の方向に反射板5よりも小さい周波
数で振動させる。信号処理回路24は光検出器10の出
力信号に基づいて焦点誤差信号FESのSカーブ特性を
算出するとともに反射板5の凹凸面5aで高速に変調さ
れた再生信号HFを算出し、変調された再生信号HFの
振幅最大点およびSカーブ特性の0点を検出し、振幅最
大点とSカーブ特性の0点との差を差信号として出力す
る。ステージ駆動回路23は差信号が所定値になるま
で、ホログラム光学素子2と連結された移動ステージ8
を矢印Z1の方向に移動させる。
置の調整方法および調整装置を提供することである。 【解決手段】 圧電素子7が反射板5を矢印X1の方向
に高速に振動させるとともに、アクチュエータ4が対物
レンズ3を矢印Z2の方向に反射板5よりも小さい周波
数で振動させる。信号処理回路24は光検出器10の出
力信号に基づいて焦点誤差信号FESのSカーブ特性を
算出するとともに反射板5の凹凸面5aで高速に変調さ
れた再生信号HFを算出し、変調された再生信号HFの
振幅最大点およびSカーブ特性の0点を検出し、振幅最
大点とSカーブ特性の0点との差を差信号として出力す
る。ステージ駆動回路23は差信号が所定値になるま
で、ホログラム光学素子2と連結された移動ステージ8
を矢印Z1の方向に移動させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップ装
置の調整方法およびそれを用いた調整装置に関する。
置の調整方法およびそれを用いた調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクドライブ装置等の光学記録媒
体駆動装置に用いられる光ピックアップ装置は、レーザ
光を用いて光ディスク等の光学記録媒体への情報記録お
よび情報の読み出しあるいはサーボ信号検出を行う。
体駆動装置に用いられる光ピックアップ装置は、レーザ
光を用いて光ディスク等の光学記録媒体への情報記録お
よび情報の読み出しあるいはサーボ信号検出を行う。
【0003】図4はホログラム光学素子を用いた従来の
光ピックアップ装置の概略図である。この光ピックアッ
プ装置は非点収差法によるフォーカスサーボを行う。
光ピックアップ装置の概略図である。この光ピックアッ
プ装置は非点収差法によるフォーカスサーボを行う。
【0004】図4において、光ディスク100の半径方
向をX方向とし、光ディスク100のトラック方向をY
方向とし、光ディスク100のディスク面に垂直な方向
をZ方向とする。
向をX方向とし、光ディスク100のトラック方向をY
方向とし、光ディスク100のディスク面に垂直な方向
をZ方向とする。
【0005】半導体レーザ素子101はサブマウント1
11上に取り付けられ、レーザ光(光束)を出射する。
半導体レーザ素子101から出射された光束は、ホログ
ラム光学素子102を透過し、対物レンズ103により
光ディスク100の記録媒体面100a上に集光され
る。
11上に取り付けられ、レーザ光(光束)を出射する。
半導体レーザ素子101から出射された光束は、ホログ
ラム光学素子102を透過し、対物レンズ103により
光ディスク100の記録媒体面100a上に集光され
る。
【0006】光ディスク100からの帰還光束(反射光
束)は、対物レンズ103を透過し、ホログラム光学素
子102のホログラムパターン102aによりほぼX方
向およびZ方向を含む面内で回折され、光検出器110
により検出される。ホログラム光学素子102は、図5
に示すように、非対称なホログラムパターン102aを
有し、光ディスク100からの帰還光束に非点収差を与
える。
束)は、対物レンズ103を透過し、ホログラム光学素
子102のホログラムパターン102aによりほぼX方
向およびZ方向を含む面内で回折され、光検出器110
により検出される。ホログラム光学素子102は、図5
に示すように、非対称なホログラムパターン102aを
有し、光ディスク100からの帰還光束に非点収差を与
える。
【0007】対物レンズ103は、トラッキング動作の
ために光ディスク100の半径方向に移動可能かつフォ
ーカス動作のために光ディスク100の記録媒体面10
0aに垂直な方向に移動可能にアクチュエータ104に
より支持されている。
ために光ディスク100の半径方向に移動可能かつフォ
ーカス動作のために光ディスク100の記録媒体面10
0aに垂直な方向に移動可能にアクチュエータ104に
より支持されている。
【0008】図6は図4の光ピックアップ装置が良好に
光学調整された場合の光検出器110の一例とその面上
での集光スポットの状態を示す模式的平面図である。図
6(a)は対物レンズ103に対して光ディスク100
が近すぎる場合の光検出器110上での集光スポットの
状態を示し、図6(b)は光ディスク100が対物レン
ズ103の合焦点(フォーカス)位置にある場合の光検
出器110上での集光スポットの状態を示し、図6
(c)は対物レンズ103に対して光ディスク100が
遠すぎる場合の光検出器110上での集光スポットの状
態を示す。
光学調整された場合の光検出器110の一例とその面上
での集光スポットの状態を示す模式的平面図である。図
6(a)は対物レンズ103に対して光ディスク100
が近すぎる場合の光検出器110上での集光スポットの
状態を示し、図6(b)は光ディスク100が対物レン
ズ103の合焦点(フォーカス)位置にある場合の光検
出器110上での集光スポットの状態を示し、図6
(c)は対物レンズ103に対して光ディスク100が
遠すぎる場合の光検出器110上での集光スポットの状
態を示す。
【0009】図6に示すように、光検出器110は4分
割光検出部111を有する。4分割光検出部111は4
つの光検出部A,B,C,Dに分割されている。4分割
光検出部111の中心部には、光ディスク100からの
帰還光束が入射する。
割光検出部111を有する。4分割光検出部111は4
つの光検出部A,B,C,Dに分割されている。4分割
光検出部111の中心部には、光ディスク100からの
帰還光束が入射する。
【0010】光ディスク100と対物レンズ103との
間の距離が変化すると、帰還光束の焦点が変わり、4分
割光検出部111上での集光スポットSの形状が図6に
示すように変化する。
間の距離が変化すると、帰還光束の焦点が変わり、4分
割光検出部111上での集光スポットSの形状が図6に
示すように変化する。
【0011】対物レンズ103に対して光ディスク10
0が近すぎる場合には、図6(a)に示すように、集光
スポットSは光検出部Bの中心と光検出部Dの中心とを
結ぶ方向が長軸方向となる楕円形になる。光ディスク1
00が対物レンズ103の合焦点(フォーカス)位置に
ある場合には、図6(b)に示すように、集光スポット
Sは光検出部A,B,C,Dの中心で円形となる。光デ
ィスク100が対物レンズ103に対して遠すぎる場合
には、図6(c)に示すように、集光スポットSは光検
出部Aの中心と光検出部Cの中心とを結ぶ方向が長軸方
向となる楕円形となる。
0が近すぎる場合には、図6(a)に示すように、集光
スポットSは光検出部Bの中心と光検出部Dの中心とを
結ぶ方向が長軸方向となる楕円形になる。光ディスク1
00が対物レンズ103の合焦点(フォーカス)位置に
ある場合には、図6(b)に示すように、集光スポット
Sは光検出部A,B,C,Dの中心で円形となる。光デ
ィスク100が対物レンズ103に対して遠すぎる場合
には、図6(c)に示すように、集光スポットSは光検
出部Aの中心と光検出部Cの中心とを結ぶ方向が長軸方
向となる楕円形となる。
【0012】したがって、4分割光検出部111の各光
検出部A,B,C,Dの出力信号PA,PB,PC,P
Dを用いて次式により焦点誤差信号FESが得られる。
検出部A,B,C,Dの出力信号PA,PB,PC,P
Dを用いて次式により焦点誤差信号FESが得られる。
【0013】 FES=(PA+PC)−(PB+PD) …(1) 上式の焦点誤差信号FESは、光ディスク100が近す
ぎる場合に負となり、良好な合焦点状態の場合に0とな
り、光ディスク100が遠すぎる場合に正となる。この
ように、焦点誤差信号FESの符号に基づいて光ディス
ク100のずれの方向を判定することができる。
ぎる場合に負となり、良好な合焦点状態の場合に0とな
り、光ディスク100が遠すぎる場合に正となる。この
ように、焦点誤差信号FESの符号に基づいて光ディス
ク100のずれの方向を判定することができる。
【0014】焦点誤差信号FESはアクチュエータ10
4にフィードバックされ、光ディスク100に対して垂
直な方向に対物レンズ103を移動させることにより光
ディスク100上での集光状態が修正される。
4にフィードバックされ、光ディスク100に対して垂
直な方向に対物レンズ103を移動させることにより光
ディスク100上での集光状態が修正される。
【0015】ところで、このような光ピックアップ装置
では、ホログラム光学素子102の位置を矢印Z1の方
向に移動させると、ホログラムパターン102aにより
回折された光の焦点110aは矢印Q1の方向に移動す
る。
では、ホログラム光学素子102の位置を矢印Z1の方
向に移動させると、ホログラムパターン102aにより
回折された光の焦点110aは矢印Q1の方向に移動す
る。
【0016】対物レンズ103によって集光された光の
焦点100bが記録媒体面100a上にある場合であっ
ても、ホログラム光学素子102が半導体レーザ素子1
01に近すぎる場合には、図6(a)に示したように、
光スポットSは光検出部B,Dにまたがる楕円形とな
り、ホログラム光学素子102が半導体レーザ素子10
1から遠すぎる場合には、図6(c)に示したように、
光スポットSは光検出部A,Cにまたがる楕円形とな
り、ホログラム光学素子102が半導体レーザ素子10
1に対して最適な位置にある場合には、図6(b)に示
したように、光スポットSはほぼ円形となる。
焦点100bが記録媒体面100a上にある場合であっ
ても、ホログラム光学素子102が半導体レーザ素子1
01に近すぎる場合には、図6(a)に示したように、
光スポットSは光検出部B,Dにまたがる楕円形とな
り、ホログラム光学素子102が半導体レーザ素子10
1から遠すぎる場合には、図6(c)に示したように、
光スポットSは光検出部A,Cにまたがる楕円形とな
り、ホログラム光学素子102が半導体レーザ素子10
1に対して最適な位置にある場合には、図6(b)に示
したように、光スポットSはほぼ円形となる。
【0017】したがって、光ピックアップ装置の製造の
際には、上式(1)により得られる焦点誤差信号FES
を用いて、ホログラムパターン102aにより回折され
た光の焦点110aが光検出器6の受光面上に位置する
ようにホログラム光学素子102の位置を調整すると同
時に、以下に説明する別の方法により、対物レンズ10
3によって集光された光の焦点100bと記録媒体面1
00aとの光軸方向の位置関係を知る必要がある。
際には、上式(1)により得られる焦点誤差信号FES
を用いて、ホログラムパターン102aにより回折され
た光の焦点110aが光検出器6の受光面上に位置する
ようにホログラム光学素子102の位置を調整すると同
時に、以下に説明する別の方法により、対物レンズ10
3によって集光された光の焦点100bと記録媒体面1
00aとの光軸方向の位置関係を知る必要がある。
【0018】図7は光ディスク100の記録媒体面10
0a上での集光状態を示す図である。図7(a)は光の
焦点が光ディスク100の手前に位置する場合の集光ス
ポットの状態を示し、図7(b)は光の焦点が光ディス
ク100の記録媒体面100a上に位置する場合の集光
スポットの状態を示し、図7(c)は光の焦点が光ディ
スク100の裏側に位置する場合の集光スポットの状態
を示す。
0a上での集光状態を示す図である。図7(a)は光の
焦点が光ディスク100の手前に位置する場合の集光ス
ポットの状態を示し、図7(b)は光の焦点が光ディス
ク100の記録媒体面100a上に位置する場合の集光
スポットの状態を示し、図7(c)は光の焦点が光ディ
スク100の裏側に位置する場合の集光スポットの状態
を示す。
【0019】図7に示すように、光ディスク100の記
録媒体面100aには複数のトラックTR(ピット)が
形成されている。図4の対物レンズ103により光束2
00が集光されることにより記録媒体面100a上に集
光スポットMが形成される。
録媒体面100aには複数のトラックTR(ピット)が
形成されている。図4の対物レンズ103により光束2
00が集光されることにより記録媒体面100a上に集
光スポットMが形成される。
【0020】図7(a)に示すように、光の焦点が光デ
ィスク100の手前に位置する場合には、記録媒体面1
00a上では集光スポットMが隣接するトラックTRに
またがる大きな円形となる。また、図7(c)に示すよ
うに、光の焦点が光ディスク100の裏側に位置する場
合にも、記録媒体面100a上で集光スポットMは隣接
するトラックTRにまたがる大きな円形となる。一方、
図7(b)に示すように、光の焦点が光ディスク100
の記録媒体面100a上に位置する場合には、光ディス
ク100の記録媒体面100a上で集光スポットMが小
さくなり、隣接するトラックTRにまたがることはな
い。
ィスク100の手前に位置する場合には、記録媒体面1
00a上では集光スポットMが隣接するトラックTRに
またがる大きな円形となる。また、図7(c)に示すよ
うに、光の焦点が光ディスク100の裏側に位置する場
合にも、記録媒体面100a上で集光スポットMは隣接
するトラックTRにまたがる大きな円形となる。一方、
図7(b)に示すように、光の焦点が光ディスク100
の記録媒体面100a上に位置する場合には、光ディス
ク100の記録媒体面100a上で集光スポットMが小
さくなり、隣接するトラックTRにまたがることはな
い。
【0021】光ディスク100の記録媒体面100a上
での集光状態は、再生信号(ピット信号)のジッター値
により知ることができる。ここで、再生信号HFは、4
分割光検出部111の各光検出部A,B,C,Dの出力
信号PA,PB,PC,PDを用いて次式により得られ
る。
での集光状態は、再生信号(ピット信号)のジッター値
により知ることができる。ここで、再生信号HFは、4
分割光検出部111の各光検出部A,B,C,Dの出力
信号PA,PB,PC,PDを用いて次式により得られ
る。
【0022】 HF=PA+PB+PC+PD …(2) 図7(a),(c)のように光の焦点が光ディスク10
0の手前または裏側にある場合には、集光スポットMが
隣接する複数のトラックTRにまたがっているので、隣
のトラックTRによる再生信号を雑音として読み取って
しまい、ジッター値が大きくなる。一方、図7(b)の
ように光の焦点が光ディスク100の記録媒体面100
a上にある場合には、目的とするトラックTRのみに集
光スポットMが形成されるので、ジッター値が最小とな
る。
0の手前または裏側にある場合には、集光スポットMが
隣接する複数のトラックTRにまたがっているので、隣
のトラックTRによる再生信号を雑音として読み取って
しまい、ジッター値が大きくなる。一方、図7(b)の
ように光の焦点が光ディスク100の記録媒体面100
a上にある場合には、目的とするトラックTRのみに集
光スポットMが形成されるので、ジッター値が最小とな
る。
【0023】図8は対物レンズ103の位置と再生信号
HFのジッター値との関係を示す図である。上記(1)
式により焦点誤差信号FESが0になる対物レンズの位
置を初期位置とすると、図8(a),(b),(c)は
対物レンズ103の初期位置でそれぞれ光の焦点が光デ
ィスク100の手前に位置する場合、光の焦点が光ディ
スク100の記録媒体面100a上に位置する場合、お
よび光の焦点が光ディスク100の裏側に位置する場合
に対物レンズ103を光軸方向に等距離だけ前後に移動
させたときのジッター値の変化を示す。
HFのジッター値との関係を示す図である。上記(1)
式により焦点誤差信号FESが0になる対物レンズの位
置を初期位置とすると、図8(a),(b),(c)は
対物レンズ103の初期位置でそれぞれ光の焦点が光デ
ィスク100の手前に位置する場合、光の焦点が光ディ
スク100の記録媒体面100a上に位置する場合、お
よび光の焦点が光ディスク100の裏側に位置する場合
に対物レンズ103を光軸方向に等距離だけ前後に移動
させたときのジッター値の変化を示す。
【0024】図8(a)に示すように、対物レンズ10
3の初期位置L0で光の焦点が光ディスク100の手前
に位置する場合に、対物レンズ103を初期位置L0か
ら光軸方向に光ディスク100に近づく方向に一定距離
ΔL(+ΔL)移動させると、ジッター値はJ+に減少
し、対物レンズ103を初期位置L0から光軸方向に光
ディスク100から遠ざかる方向に一定距離ΔL(−Δ
L)移動させると、ジッター値はJ−に増加する。
3の初期位置L0で光の焦点が光ディスク100の手前
に位置する場合に、対物レンズ103を初期位置L0か
ら光軸方向に光ディスク100に近づく方向に一定距離
ΔL(+ΔL)移動させると、ジッター値はJ+に減少
し、対物レンズ103を初期位置L0から光軸方向に光
ディスク100から遠ざかる方向に一定距離ΔL(−Δ
L)移動させると、ジッター値はJ−に増加する。
【0025】図8(b)に示すように、対物レンズ10
3の初期位置L0で光の焦点が光ディスク100の記録
媒体面100a上に位置する場合には、対物レンズ10
3を初期位置L0から光軸方向に光ディスク100に近
づく方向に一定距離ΔL(+ΔL)移動させたときのジ
ッター値J+と、対物レンズ103を初期位置L0から
光軸方向に光ディスク100から遠ざかる方向に一定距
離ΔL(−ΔL)移動させたときのジッター値J−とが
等しくなる。
3の初期位置L0で光の焦点が光ディスク100の記録
媒体面100a上に位置する場合には、対物レンズ10
3を初期位置L0から光軸方向に光ディスク100に近
づく方向に一定距離ΔL(+ΔL)移動させたときのジ
ッター値J+と、対物レンズ103を初期位置L0から
光軸方向に光ディスク100から遠ざかる方向に一定距
離ΔL(−ΔL)移動させたときのジッター値J−とが
等しくなる。
【0026】図8(c)に示すように、対物レンズ10
3の初期位置L0で光の焦点が光ディスク100の裏側
に位置する場合に、対物レンズ103を初期位置L0か
ら光軸方向に光ディスク100に近づく方向に一定距離
ΔL(+ΔL)移動させると、ジッター値はJ+に増加
し、対物レンズ103を初期位置L0から光軸方向に光
ディスク100から遠ざかる方向に一定距離ΔL(−Δ
L)移動させると、ジッター値はJ−に減少する。
3の初期位置L0で光の焦点が光ディスク100の裏側
に位置する場合に、対物レンズ103を初期位置L0か
ら光軸方向に光ディスク100に近づく方向に一定距離
ΔL(+ΔL)移動させると、ジッター値はJ+に増加
し、対物レンズ103を初期位置L0から光軸方向に光
ディスク100から遠ざかる方向に一定距離ΔL(−Δ
L)移動させると、ジッター値はJ−に減少する。
【0027】このように、光の焦点が光ディスク100
の記録媒体面100a上にない場合には、対物レンズ1
03を初期位置L0から光軸方向に等距離だけ前後に移
動させると、ジッター値が非対称に変化する。その非対
称性は、対物レンズ103が合焦点位置からずれている
方向により逆になるため、対物レンズ103の初期位置
L0のずれの方向も知ることができる。
の記録媒体面100a上にない場合には、対物レンズ1
03を初期位置L0から光軸方向に等距離だけ前後に移
動させると、ジッター値が非対称に変化する。その非対
称性は、対物レンズ103が合焦点位置からずれている
方向により逆になるため、対物レンズ103の初期位置
L0のずれの方向も知ることができる。
【0028】したがって、光ピックアップ装置の製造の
際に、再生信号HFのジッター値を用いて、対物レンズ
の初期位置L0で光の焦点が光ディスク100の記録媒
体面100a上に位置するようにホログラム光学素子1
02の位置を調整することができる。
際に、再生信号HFのジッター値を用いて、対物レンズ
の初期位置L0で光の焦点が光ディスク100の記録媒
体面100a上に位置するようにホログラム光学素子1
02の位置を調整することができる。
【0029】このようにして、光ピックアップ装置を製
造する際には、対物レンズ103により集光された光の
焦点100bが光ディスク100の記録媒体面100a
上に位置する状態と、ホログラムパターン102aによ
り回折された光の焦点110aが光検出器110の受光
面上に位置する状態とが同時に実現されるように、ホロ
グラム光学素子102の位置が調整される。
造する際には、対物レンズ103により集光された光の
焦点100bが光ディスク100の記録媒体面100a
上に位置する状態と、ホログラムパターン102aによ
り回折された光の焦点110aが光検出器110の受光
面上に位置する状態とが同時に実現されるように、ホロ
グラム光学素子102の位置が調整される。
【0030】このように調整された光ピックアップ装置
では、図6に示したように、ホログラムパターン102
aにより回折された光の光検出器110上での集光状態
を検知することにより、光ディスク100の記録媒体面
100a上での集光状態を知ることができる。
では、図6に示したように、ホログラムパターン102
aにより回折された光の光検出器110上での集光状態
を検知することにより、光ディスク100の記録媒体面
100a上での集光状態を知ることができる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の光
ピックアップ装置の調整方法においては、合焦点位置か
らの対物レンズ103の初期位置L0のずれを測定する
ために、初期位置L0、初期位置L0から一定距離+Δ
Lずれた位置および初期位置L0から一定距離−ΔLず
れた位置の少なくとも3点のジッター値の測定が必要と
なる。通常、ジッター値はジッターメータを用いて測定
するが、1点のジッター値を精度よく測定するためには
数秒の測定時間が必要となる。そのため、製造タクトタ
イムが長くなる。
ピックアップ装置の調整方法においては、合焦点位置か
らの対物レンズ103の初期位置L0のずれを測定する
ために、初期位置L0、初期位置L0から一定距離+Δ
Lずれた位置および初期位置L0から一定距離−ΔLず
れた位置の少なくとも3点のジッター値の測定が必要と
なる。通常、ジッター値はジッターメータを用いて測定
するが、1点のジッター値を精度よく測定するためには
数秒の測定時間が必要となる。そのため、製造タクトタ
イムが長くなる。
【0032】また、光ディスク100をZ方向に移動さ
せた場合に、焦点誤差信号FESはSカーブ形状に変化
する。そのため、光ディスク100のZ方向の位置によ
る焦点誤差信号FESの変化はSカーブ特性と呼ばれ
る。このSカーブ特性において焦点誤差信号FESが0
となる光ディスク100の位置が合焦点位置となる。
せた場合に、焦点誤差信号FESはSカーブ形状に変化
する。そのため、光ディスク100のZ方向の位置によ
る焦点誤差信号FESの変化はSカーブ特性と呼ばれ
る。このSカーブ特性において焦点誤差信号FESが0
となる光ディスク100の位置が合焦点位置となる。
【0033】上記のようなホログラム光学素子102を
用いた光ピックアップ装置では、光軸方向以外の位置調
整、例えば光検出器110の受光面内での位置調整をS
カーブ特性の形状、例えば、+側振幅と−側振幅の比を
調整することにより行う場合がある。その場合、対物レ
ンズ103を周期的に移動させながらSカーブ特性を測
定し、光検出器110の受光面内位置を調整する。
用いた光ピックアップ装置では、光軸方向以外の位置調
整、例えば光検出器110の受光面内での位置調整をS
カーブ特性の形状、例えば、+側振幅と−側振幅の比を
調整することにより行う場合がある。その場合、対物レ
ンズ103を周期的に移動させながらSカーブ特性を測
定し、光検出器110の受光面内位置を調整する。
【0034】Sカーブ特性の測定時には、対物レンズ1
03を周期的に振動させる必要があり、ジッター値の測
定中には、対物レンズ103の位置は一定とする必要が
ある。上記のようなホログラム光学素子102の光軸方
向の位置調整および光検出器110の受光面内の位置調
整を行う場合、一方を調整すれば他方がずれるため、S
カーブ特性の測定状態とジッター値の測定状態とを交互
に切り替えて繰り返す必要がある。その結果、製造タク
トタイムがさらに長くなる。
03を周期的に振動させる必要があり、ジッター値の測
定中には、対物レンズ103の位置は一定とする必要が
ある。上記のようなホログラム光学素子102の光軸方
向の位置調整および光検出器110の受光面内の位置調
整を行う場合、一方を調整すれば他方がずれるため、S
カーブ特性の測定状態とジッター値の測定状態とを交互
に切り替えて繰り返す必要がある。その結果、製造タク
トタイムがさらに長くなる。
【0035】本発明の目的は、短時間で光学調整が可能
な光ピックアップ装置の調整方法および調整装置を提供
することである。
な光ピックアップ装置の調整方法および調整装置を提供
することである。
【0036】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る光ピックアップ装置の調整方法は、光束を出
射する光源と、光源から出射された光束を光学記録媒体
に集光するレンズと、光検出器と、光学記録媒体からの
帰還光束を光検出器に導く光学素子とを備えた光ピック
アップ装置のための調整方法であって、凹凸面を有する
反射部材を光学記録媒体が配置されるべき位置に配置
し、レンズにより集光された光束を凹凸面で反射させ、
反射部材をレンズの光軸方向にほぼ垂直な面内で移動さ
せることにより反射部材からの帰還光束の光強度を変化
させつつ反射部材とレンズとの光軸方向の相対位置を変
化させ、光検出器の出力信号に基づいて帰還光束の光強
度変化を求めるとともに焦点誤差を表す焦点誤差信号を
求め、帰還光束の光強度変化の振幅が最大となるときの
レンズの光軸方向の位置と焦点誤差信号が0となるとき
のレンズの光軸方向の位置との差が所定値になるように
光学素子、光源、レンズおよび光検出器のうち少なくと
も1つの位置を調整するものである。
発明に係る光ピックアップ装置の調整方法は、光束を出
射する光源と、光源から出射された光束を光学記録媒体
に集光するレンズと、光検出器と、光学記録媒体からの
帰還光束を光検出器に導く光学素子とを備えた光ピック
アップ装置のための調整方法であって、凹凸面を有する
反射部材を光学記録媒体が配置されるべき位置に配置
し、レンズにより集光された光束を凹凸面で反射させ、
反射部材をレンズの光軸方向にほぼ垂直な面内で移動さ
せることにより反射部材からの帰還光束の光強度を変化
させつつ反射部材とレンズとの光軸方向の相対位置を変
化させ、光検出器の出力信号に基づいて帰還光束の光強
度変化を求めるとともに焦点誤差を表す焦点誤差信号を
求め、帰還光束の光強度変化の振幅が最大となるときの
レンズの光軸方向の位置と焦点誤差信号が0となるとき
のレンズの光軸方向の位置との差が所定値になるように
光学素子、光源、レンズおよび光検出器のうち少なくと
も1つの位置を調整するものである。
【0037】本発明に係る光ピックアップ装置の調製方
法においては、光学記録媒体が配置されるべき位置に、
凹凸面を有する反射部材が配置される。光源から出射さ
れた光束はレンズにより集光され、集光された光束が反
射部材の凹凸面で反射される。反射部材がレンズの光軸
方向にほぼ垂直な面内で移動することにより反射部材か
らの帰還光束の光強度が変化しつつ、反射部材とレンズ
との光軸方向の相対位置が変化する。光検出器の出力信
号に基づいて帰還光束の光強度変化が求められるととも
に焦点誤差信号が求められる。
法においては、光学記録媒体が配置されるべき位置に、
凹凸面を有する反射部材が配置される。光源から出射さ
れた光束はレンズにより集光され、集光された光束が反
射部材の凹凸面で反射される。反射部材がレンズの光軸
方向にほぼ垂直な面内で移動することにより反射部材か
らの帰還光束の光強度が変化しつつ、反射部材とレンズ
との光軸方向の相対位置が変化する。光検出器の出力信
号に基づいて帰還光束の光強度変化が求められるととも
に焦点誤差信号が求められる。
【0038】この場合、帰還光束の光強度変化は反射部
材の凹凸面での集光状態を表す。反射部材の凹凸面上で
の集光スポットの径が最小の状態で光強度変化の振幅が
最大となる。一方、焦点誤差信号は光学素子により導か
れた帰還光束の光検出器上での集光状態を表す。光検出
器上で集光スポットが合焦点状態となる場合に焦点誤差
信号が0となる。
材の凹凸面での集光状態を表す。反射部材の凹凸面上で
の集光スポットの径が最小の状態で光強度変化の振幅が
最大となる。一方、焦点誤差信号は光学素子により導か
れた帰還光束の光検出器上での集光状態を表す。光検出
器上で集光スポットが合焦点状態となる場合に焦点誤差
信号が0となる。
【0039】そこで、上記のように、反射部材をレンズ
の光軸方向にほぼ垂直な面内で移動させつつ反射部材と
レンズとの光軸方向の相対位置を変化させることによ
り、光検出器の出力信号に基づいて帰還光束の光強度変
化および焦点誤差信号を同時に計測することができる。
の光軸方向にほぼ垂直な面内で移動させつつ反射部材と
レンズとの光軸方向の相対位置を変化させることによ
り、光検出器の出力信号に基づいて帰還光束の光強度変
化および焦点誤差信号を同時に計測することができる。
【0040】したがって、帰還光束の光強度変化および
焦点誤差信号を計測しながら、帰還光束の光強度変化の
振幅が最大となるときのレンズの光軸方向の位置と焦点
誤差信号が0となるときのレンズの光軸方向の位置との
差が所定値になるように光学素子、光源、レンズおよび
光検出器のうち少なくとも1つの位置を調整することに
より、反射部材の凹凸面上での合焦点状態および光検出
器上での合焦点状態の両方を短時間で自動的に調整する
ことができる。その結果、光ピックアップ装置の製造タ
クトタイムが短くなる。
焦点誤差信号を計測しながら、帰還光束の光強度変化の
振幅が最大となるときのレンズの光軸方向の位置と焦点
誤差信号が0となるときのレンズの光軸方向の位置との
差が所定値になるように光学素子、光源、レンズおよび
光検出器のうち少なくとも1つの位置を調整することに
より、反射部材の凹凸面上での合焦点状態および光検出
器上での合焦点状態の両方を短時間で自動的に調整する
ことができる。その結果、光ピックアップ装置の製造タ
クトタイムが短くなる。
【0041】レンズを光軸方向に移動させることにより
反射部材とレンズとの光軸方向の相対位置を変化させて
もよい。あるいは、反射部材を光軸方向に移動させるこ
とにより反射部材とレンズとの光軸方向の相対位置を変
化させてもよい。
反射部材とレンズとの光軸方向の相対位置を変化させて
もよい。あるいは、反射部材を光軸方向に移動させるこ
とにより反射部材とレンズとの光軸方向の相対位置を変
化させてもよい。
【0042】光学素子はホログラム光学素子であり、ホ
ログラム光学素子の位置を調整してもよい。この場合、
帰還光束の光強度変化の振幅が最大となるときのレンズ
の光軸方向の位置と焦点誤差信号が0となるときのレン
ズの光軸方向の位置との差が所定値になるようにホログ
ラム光学素子の位置が調整される。
ログラム光学素子の位置を調整してもよい。この場合、
帰還光束の光強度変化の振幅が最大となるときのレンズ
の光軸方向の位置と焦点誤差信号が0となるときのレン
ズの光軸方向の位置との差が所定値になるようにホログ
ラム光学素子の位置が調整される。
【0043】第2の発明に係る光ピックアップ装置の調
整装置は、光束を出射する光源と、光源から出射された
光束を光学記録媒体に集光するレンズと、光検出器と、
光学記録媒体からの帰還光束を光検出器に導く光学素子
とを備えた光ピックアップ装置のための調整装置であっ
て、凹凸面を有し、レンズにより集光された光束を凹凸
面で反射するように光学記録媒体が配置されるべき位置
に配置された反射部材と、反射部材をレンズの光軸方向
にほぼ垂直な面内で移動させることにより反射部材から
の帰還光束の光強度を変化させつつ反射部材とレンズと
の光軸方向の相対位置を変化させる駆動装置と、光検出
器の出力信号に基づいて帰還光束の光強度変化を求める
とともに焦点誤差を表す焦点誤差信号を求める信号処理
回路と、帰還光束の光強度変化の振幅が最大となるとき
のレンズの光軸方向の位置と焦点誤差信号が0となると
きのレンズの光軸方向の位置との差が所定値になるよう
に光学素子、光源、レンズおよび光検出器のうち少なく
とも1つの位置を調整する位置調整装置とを備えたもの
である。
整装置は、光束を出射する光源と、光源から出射された
光束を光学記録媒体に集光するレンズと、光検出器と、
光学記録媒体からの帰還光束を光検出器に導く光学素子
とを備えた光ピックアップ装置のための調整装置であっ
て、凹凸面を有し、レンズにより集光された光束を凹凸
面で反射するように光学記録媒体が配置されるべき位置
に配置された反射部材と、反射部材をレンズの光軸方向
にほぼ垂直な面内で移動させることにより反射部材から
の帰還光束の光強度を変化させつつ反射部材とレンズと
の光軸方向の相対位置を変化させる駆動装置と、光検出
器の出力信号に基づいて帰還光束の光強度変化を求める
とともに焦点誤差を表す焦点誤差信号を求める信号処理
回路と、帰還光束の光強度変化の振幅が最大となるとき
のレンズの光軸方向の位置と焦点誤差信号が0となると
きのレンズの光軸方向の位置との差が所定値になるよう
に光学素子、光源、レンズおよび光検出器のうち少なく
とも1つの位置を調整する位置調整装置とを備えたもの
である。
【0044】本発明に係る光ピックアップ装置の調整装
置においては、光学記録媒体が配置されるべき位置に、
凹凸面を有する反射部材が配置される。光源から出射さ
れた光束はレンズにより集光され、集光された光束が反
射部材の凹凸面で反射される。駆動装置により反射部材
がレンズの光軸方向にほぼ垂直な面内で移動することに
より反射部材からの帰還光束の光強度変化が変化しつ
つ、反射部材とレンズとの光軸方向の相対位置が変化す
る。信号処理回路により光検出器の出力信号に基づいて
帰還光束の光強度変化が求められるとともに焦点誤差信
号が求められる。
置においては、光学記録媒体が配置されるべき位置に、
凹凸面を有する反射部材が配置される。光源から出射さ
れた光束はレンズにより集光され、集光された光束が反
射部材の凹凸面で反射される。駆動装置により反射部材
がレンズの光軸方向にほぼ垂直な面内で移動することに
より反射部材からの帰還光束の光強度変化が変化しつ
つ、反射部材とレンズとの光軸方向の相対位置が変化す
る。信号処理回路により光検出器の出力信号に基づいて
帰還光束の光強度変化が求められるとともに焦点誤差信
号が求められる。
【0045】この場合、帰還光束の光強度変化は反射部
材の凹凸面での集光状態を表す。反射部材の凹凸面上で
の集光スポットの径が最小の状態で光強度変化の振幅が
最大となる。一方、焦点誤差信号は光学素子により導か
れた帰還光束の光検出器上での集光状態を表す。光検出
器上で集光スポットが合焦点状態となる場合に焦点誤差
信号が0となる。
材の凹凸面での集光状態を表す。反射部材の凹凸面上で
の集光スポットの径が最小の状態で光強度変化の振幅が
最大となる。一方、焦点誤差信号は光学素子により導か
れた帰還光束の光検出器上での集光状態を表す。光検出
器上で集光スポットが合焦点状態となる場合に焦点誤差
信号が0となる。
【0046】そこで、上記のように、反射部材をレンズ
の光軸方向にほぼ垂直な面内で移動させつつ反射部材と
レンズとの光軸方向の相対位置を変化させることによ
り、光検出器の出力信号に基づいて帰還光束の光強度変
化および焦点誤差信号を同時に計測することができる。
の光軸方向にほぼ垂直な面内で移動させつつ反射部材と
レンズとの光軸方向の相対位置を変化させることによ
り、光検出器の出力信号に基づいて帰還光束の光強度変
化および焦点誤差信号を同時に計測することができる。
【0047】したがって、帰還光束の光強度変化および
焦点誤差信号を計測しながら、帰還光束の光強度変化の
振幅が最大となるときのレンズの光軸方向の位置と焦点
誤差信号が0となるときのレンズの光軸方向との位置と
の差が所定値になるように光学素子、光源、レンズおよ
び光検出器のうち少なくとも1つの位置を調整すること
により、反射部材の凹凸面上での合焦点状態および光検
出器上での合焦点状態の両方を短時間で自動的に調整す
ることができる。その結果、光ピックアップ装置の製造
タクトタイムが短くなる。
焦点誤差信号を計測しながら、帰還光束の光強度変化の
振幅が最大となるときのレンズの光軸方向の位置と焦点
誤差信号が0となるときのレンズの光軸方向との位置と
の差が所定値になるように光学素子、光源、レンズおよ
び光検出器のうち少なくとも1つの位置を調整すること
により、反射部材の凹凸面上での合焦点状態および光検
出器上での合焦点状態の両方を短時間で自動的に調整す
ることができる。その結果、光ピックアップ装置の製造
タクトタイムが短くなる。
【0048】駆動装置は、反射部材をレンズの光軸方向
にほぼ垂直な面内で移動させる反射部材駆動装置と、レ
ンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動装置とを含んで
もよい。この場合、レンズが光軸方向に移動することに
より反射部材とレンズとの光軸方向の相対位置が変化す
る。
にほぼ垂直な面内で移動させる反射部材駆動装置と、レ
ンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動装置とを含んで
もよい。この場合、レンズが光軸方向に移動することに
より反射部材とレンズとの光軸方向の相対位置が変化す
る。
【0049】駆動装置は、反射部材をレンズの光軸方向
にほぼ垂直な面内で移動させるとともに光軸方向に移動
させる反射部材駆動装置を含んでもよい。この場合、反
射部材がレンズの光軸方向に移動することにより反射部
材とレンズとの光軸方向の相対位置が変化する。
にほぼ垂直な面内で移動させるとともに光軸方向に移動
させる反射部材駆動装置を含んでもよい。この場合、反
射部材がレンズの光軸方向に移動することにより反射部
材とレンズとの光軸方向の相対位置が変化する。
【0050】反射部材の凹凸面は、光学記録媒体のトラ
ックに沿った方向に延びるストライプ状の凹凸パターン
を有し、駆動装置は、反射部材をレンズの光軸方向にほ
ぼ垂直かつストライプ状の凹凸パターンにほぼ垂直な方
向に振動させることにより反射部材からの帰還光束の光
強度を変化させてもよい。
ックに沿った方向に延びるストライプ状の凹凸パターン
を有し、駆動装置は、反射部材をレンズの光軸方向にほ
ぼ垂直かつストライプ状の凹凸パターンにほぼ垂直な方
向に振動させることにより反射部材からの帰還光束の光
強度を変化させてもよい。
【0051】この場合、反射部材がレンズの光軸方向に
ほぼ垂直かつストライプ状の凹凸パターンにほぼ垂直な
方向に振動することにより反射部材からの帰還光束の光
強度が変化する。
ほぼ垂直かつストライプ状の凹凸パターンにほぼ垂直な
方向に振動することにより反射部材からの帰還光束の光
強度が変化する。
【0052】反射部材は複数のトラックを有する光学記
録媒体の少なくとも一部からなり、駆動装置は、反射部
材をレンズの光軸方向にほぼ垂直かつ複数のトラックに
ほぼ垂直な方向に振動させることにより反射部材からの
帰還光束の光強度を変化させてもよい。
録媒体の少なくとも一部からなり、駆動装置は、反射部
材をレンズの光軸方向にほぼ垂直かつ複数のトラックに
ほぼ垂直な方向に振動させることにより反射部材からの
帰還光束の光強度を変化させてもよい。
【0053】この場合、反射部材がレンズの光軸方向に
ほぼ垂直かつ複数のトラックにほぼ垂直な方向に振動す
ることにより反射部材からの帰還光束の光強度が変化す
る。
ほぼ垂直かつ複数のトラックにほぼ垂直な方向に振動す
ることにより反射部材からの帰還光束の光強度が変化す
る。
【0054】反射部材は複数のトラックを有する光学記
録媒体からなり、駆動装置は、反射部材を回転させるこ
とにより反射部材からの帰還光束の光強度を変化させて
もよい。
録媒体からなり、駆動装置は、反射部材を回転させるこ
とにより反射部材からの帰還光束の光強度を変化させて
もよい。
【0055】この場合、反射部材が回転することにより
反射部材からの帰還光束の光強度が変化する。
反射部材からの帰還光束の光強度が変化する。
【0056】光学素子はホログラム光学素子であり、位
置調整装置はホログラム光学素子の位置を調整するもの
である。この場合、帰還光束の光強度変化の振幅が最大
となるときのレンズの光軸方向の位置と焦点誤差信号が
0となるときのレンズの光軸方向の位置との差が所定値
になるようにホログラム光学素子の位置が調整される。
置調整装置はホログラム光学素子の位置を調整するもの
である。この場合、帰還光束の光強度変化の振幅が最大
となるときのレンズの光軸方向の位置と焦点誤差信号が
0となるときのレンズの光軸方向の位置との差が所定値
になるようにホログラム光学素子の位置が調整される。
【0057】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
における光ピックアップ装置の調整装置の構成を示す概
略図である。図1において、互いに直交する3つの方向
をX方向、Y方向およびZ方向とする。
における光ピックアップ装置の調整装置の構成を示す概
略図である。図1において、互いに直交する3つの方向
をX方向、Y方向およびZ方向とする。
【0058】半導体レーザ素子1は、サブマウント上に
取り付けられ、Z方向にレーザ光(光束)を出射する。
半導体レーザ素子1から出射された光束は、ホログラム
光学素子2を透過し、対物レンズ3により反射板5に集
光される。反射板5は、光ディスク片等からなり、Y方
向に平行に延びるストライプ状の凹凸からなる凹凸面5
aを有する。この反射板5は、連結治具6により圧電素
子7に連結され、光ディスクが配置されるべき位置に配
置される。
取り付けられ、Z方向にレーザ光(光束)を出射する。
半導体レーザ素子1から出射された光束は、ホログラム
光学素子2を透過し、対物レンズ3により反射板5に集
光される。反射板5は、光ディスク片等からなり、Y方
向に平行に延びるストライプ状の凹凸からなる凹凸面5
aを有する。この反射板5は、連結治具6により圧電素
子7に連結され、光ディスクが配置されるべき位置に配
置される。
【0059】反射板5の凹凸面5aからの帰還光束(反
射光束)は、対物レンズ3を透過し、ホログラム光学素
子2のホログラムパターン2aによりほぼX方向および
Z方向を含む面内で回折され、光検出器10により検出
される。ホログラム光学素子2は、図5に示したホログ
ラムパターン102aと同様に、非対称なホログラムパ
ターン2aを有し、反射板5からの帰還光束に非点収差
を与える。
射光束)は、対物レンズ3を透過し、ホログラム光学素
子2のホログラムパターン2aによりほぼX方向および
Z方向を含む面内で回折され、光検出器10により検出
される。ホログラム光学素子2は、図5に示したホログ
ラムパターン102aと同様に、非対称なホログラムパ
ターン2aを有し、反射板5からの帰還光束に非点収差
を与える。
【0060】対物レンズ3は、少なくともZ方向に移動
可能にアクチュエータ4により支持されている。また、
ホログラム光学素子2は、チャッキング治具9を介して
移動ステージ8に連結されている。
可能にアクチュエータ4により支持されている。また、
ホログラム光学素子2は、チャッキング治具9を介して
移動ステージ8に連結されている。
【0061】半導体レーザ素子1、ホログラム光学素子
2および光検出器10がホログラムユニット11を構成
する。
2および光検出器10がホログラムユニット11を構成
する。
【0062】回路群20は、圧電素子駆動発振器21、
レンズ駆動発振器22、ステージ駆動回路23、信号処
理回路24およびコントロール回路25を含む。
レンズ駆動発振器22、ステージ駆動回路23、信号処
理回路24およびコントロール回路25を含む。
【0063】圧電素子駆動発振器21は、反射板5がX
方向に平行な矢印X1の方向に振動するように圧電素子
7を駆動する。レンズ駆動発振器22は、対物レンズ3
が矢印Z2の方向(光軸方向)に反射板5よりも小さい
周波数で振動するようにアクチュエータ4を駆動する。
ステージ駆動回路23は、ホログラム光学素子2がZ方
向に平行な矢印Z1の方向に移動するように移動ステー
ジ8を駆動する。
方向に平行な矢印X1の方向に振動するように圧電素子
7を駆動する。レンズ駆動発振器22は、対物レンズ3
が矢印Z2の方向(光軸方向)に反射板5よりも小さい
周波数で振動するようにアクチュエータ4を駆動する。
ステージ駆動回路23は、ホログラム光学素子2がZ方
向に平行な矢印Z1の方向に移動するように移動ステー
ジ8を駆動する。
【0064】信号処理回路24は、光検出器10の出力
信号を後述するように処理する。コントロール回路25
は、圧電素子駆動発振器21、レンズ駆動発振器22、
ステージ駆動回路23および信号処理回路24を制御す
る。コントロール回路25は、インタフェース26を介
して外部回路と接続可能となっている。
信号を後述するように処理する。コントロール回路25
は、圧電素子駆動発振器21、レンズ駆動発振器22、
ステージ駆動回路23および信号処理回路24を制御す
る。コントロール回路25は、インタフェース26を介
して外部回路と接続可能となっている。
【0065】図1の調整装置では、光ディスクの記録媒
体面上で合焦点状態が得られると同時に光検出器10の
受光面上で合焦点状態が得られるように、ホログラム光
学素子2のZ方向の位置が調整される。
体面上で合焦点状態が得られると同時に光検出器10の
受光面上で合焦点状態が得られるように、ホログラム光
学素子2のZ方向の位置が調整される。
【0066】本実施の形態では、半導体レーザ素子1が
光源に相当し、対物レンズ3がレンズに相当し、ホログ
ラム光学素子2が光学素子に相当する。また、反射板5
が反射部材に相当し、アクチュエータ4、圧電素子7、
レンズ駆動発振器22および圧電素子駆動発振器21が
駆動装置を構成し、移動ステージ8およびステージ駆動
回路23が位置調整装置に相当する。特に、アクチュエ
ータ4およびレンズ駆動発振器22がレンズ駆動装置に
相当し、圧電素子7および圧電素子駆動発振器21が反
射部材駆動装置に相当する。
光源に相当し、対物レンズ3がレンズに相当し、ホログ
ラム光学素子2が光学素子に相当する。また、反射板5
が反射部材に相当し、アクチュエータ4、圧電素子7、
レンズ駆動発振器22および圧電素子駆動発振器21が
駆動装置を構成し、移動ステージ8およびステージ駆動
回路23が位置調整装置に相当する。特に、アクチュエ
ータ4およびレンズ駆動発振器22がレンズ駆動装置に
相当し、圧電素子7および圧電素子駆動発振器21が反
射部材駆動装置に相当する。
【0067】次に、図1の調整装置における調整方法の
原理を説明する。図2は図1の信号処理回路24により
算出される再生信号HFおよび焦点誤差信号FESを示
す図である。図2の横軸は、対物レンズ3のZ方向の位
置を表す。
原理を説明する。図2は図1の信号処理回路24により
算出される再生信号HFおよび焦点誤差信号FESを示
す図である。図2の横軸は、対物レンズ3のZ方向の位
置を表す。
【0068】光学調整時には、図1の圧電素子7が反射
板5を矢印X1の方向に高速に振動させるとともに、ア
クチュエータ4が対物レンズ3を矢印Z2の方向に反射
板5よりも小さい周波数で振動させる。
板5を矢印X1の方向に高速に振動させるとともに、ア
クチュエータ4が対物レンズ3を矢印Z2の方向に反射
板5よりも小さい周波数で振動させる。
【0069】信号処理回路24は、光検出器10の出力
信号に基づいて、焦点誤差信号FESのSカーブ特性を
上式(1)により算出するとともに、反射板5の凹凸面
5aで高速に変調された再生信号HFを上式(2)によ
り算出する。
信号に基づいて、焦点誤差信号FESのSカーブ特性を
上式(1)により算出するとともに、反射板5の凹凸面
5aで高速に変調された再生信号HFを上式(2)によ
り算出する。
【0070】変調された再生信号HFの振幅は、光ディ
スク100の記録媒体面100aでの集光状態を表す。
図7(b)に示したように光ディスク100の記録媒体
面100a上での集光スポットMの径が最小の状態で再
生信号HFの振幅は最大となる。図7(a),(c)に
示したように光ディスク100の記録媒体面100aで
の集光スポットMが大きくなるほど再生信号HFの振幅
は小さくなる。
スク100の記録媒体面100aでの集光状態を表す。
図7(b)に示したように光ディスク100の記録媒体
面100a上での集光スポットMの径が最小の状態で再
生信号HFの振幅は最大となる。図7(a),(c)に
示したように光ディスク100の記録媒体面100aで
の集光スポットMが大きくなるほど再生信号HFの振幅
は小さくなる。
【0071】また、焦点誤差信号FESのSカーブ特性
は、ホログラム光学素子2のホログラムパターン2aで
回折された光の光検出器10上での集光状態を表す。図
6(b)に示したように光検出器10の受光面上での集
光スポットSが合焦点状態となる場合にSカーブ特性に
おいて焦点誤差信号FESが0となる。
は、ホログラム光学素子2のホログラムパターン2aで
回折された光の光検出器10上での集光状態を表す。図
6(b)に示したように光検出器10の受光面上での集
光スポットSが合焦点状態となる場合にSカーブ特性に
おいて焦点誤差信号FESが0となる。
【0072】上記のように、反射板5を矢印X1の方向
に高速に振動させつつ対物レンズ3を矢印Z2の方向に
周期的に振動させることにより、光検出器10の出力信
号に基づいて、変調された再生信号HFの振幅変化およ
び焦点誤差信号FESのSカーブ特性を同時に観測する
ことができる。
に高速に振動させつつ対物レンズ3を矢印Z2の方向に
周期的に振動させることにより、光検出器10の出力信
号に基づいて、変調された再生信号HFの振幅変化およ
び焦点誤差信号FESのSカーブ特性を同時に観測する
ことができる。
【0073】したがって、変調された再生信号HFおよ
び焦点誤差信号FESのSカーブ特性を計測しながら、
変調された再生信号HFの振幅が最大となる対物レンズ
3のZ方向の位置(振幅最大点)p1とSカーブ特性に
おいて焦点誤差信号FESが0となる対物レンズ3のZ
方向の位置(Sカーブ特性の0点)p2とが一致するよ
うに、ホログラム光学素子2を矢印Z1の方向に移動さ
せる。それにより、光ディスク100の記録媒体面10
0a上での合焦点状態および光検出器10の受光面上で
の合焦点状態の両方を同時に実現することができる。
び焦点誤差信号FESのSカーブ特性を計測しながら、
変調された再生信号HFの振幅が最大となる対物レンズ
3のZ方向の位置(振幅最大点)p1とSカーブ特性に
おいて焦点誤差信号FESが0となる対物レンズ3のZ
方向の位置(Sカーブ特性の0点)p2とが一致するよ
うに、ホログラム光学素子2を矢印Z1の方向に移動さ
せる。それにより、光ディスク100の記録媒体面10
0a上での合焦点状態および光検出器10の受光面上で
の合焦点状態の両方を同時に実現することができる。
【0074】図1の信号処理回路24は、振幅最大点p
1を検出するとともに、Sカーブ特性の0点p2を検出
し、変調された再生信号HFの振幅最大点p1と焦点誤
差信号FESのSカーブ特性の0点p2との差ΔFを差
信号として出力する。
1を検出するとともに、Sカーブ特性の0点p2を検出
し、変調された再生信号HFの振幅最大点p1と焦点誤
差信号FESのSカーブ特性の0点p2との差ΔFを差
信号として出力する。
【0075】コントロール回路25は、信号処理回路2
4から出力された差信号に基づいてステージ駆動回路2
3を制御する。ステージ駆動回路23は、信号処理回路
24から出力される差信号が所定値(例えば0)になる
まで、チャッキング治具9を介してホログラム光学素子
2と連結された移動ステージ8を矢印Z1の方向に移動
させ、ホログラム光学素子2の光軸方向の位置を調整す
る。その間、信号処理回路24は、光検出器10の出力
信号に基づいて、変調された再生信号HFおよび焦点誤
差信号FESのSカーブ特性を算出している。この場
合、移動ステージ8、光検出器10および回路群20に
よりサーボ系が構成される。
4から出力された差信号に基づいてステージ駆動回路2
3を制御する。ステージ駆動回路23は、信号処理回路
24から出力される差信号が所定値(例えば0)になる
まで、チャッキング治具9を介してホログラム光学素子
2と連結された移動ステージ8を矢印Z1の方向に移動
させ、ホログラム光学素子2の光軸方向の位置を調整す
る。その間、信号処理回路24は、光検出器10の出力
信号に基づいて、変調された再生信号HFおよび焦点誤
差信号FESのSカーブ特性を算出している。この場
合、移動ステージ8、光検出器10および回路群20に
よりサーボ系が構成される。
【0076】このようにして、光ディスク100の記録
媒体面100a上での合焦点状態および光検出器10の
受光面上での合焦点状態の両方が同時に得られるように
ホログラム光学素子2の位置が短時間で自動的に調整さ
れる。その結果、光ピックアップ装置の製造タクトタイ
ムが短くなる。
媒体面100a上での合焦点状態および光検出器10の
受光面上での合焦点状態の両方が同時に得られるように
ホログラム光学素子2の位置が短時間で自動的に調整さ
れる。その結果、光ピックアップ装置の製造タクトタイ
ムが短くなる。
【0077】なお、図1の調整装置において、反射板5
を矢印X1の方向に振動させる代わりに、光ディスクの
再生時のように実際の光ディスクを回転させても、光デ
ィスクに形成された多数のピットにより変調された再生
信号HFが得られる。この場合には、変調された再生信
号HFとして、光ディスクからの再生信号HFそのもの
を用いることができる。
を矢印X1の方向に振動させる代わりに、光ディスクの
再生時のように実際の光ディスクを回転させても、光デ
ィスクに形成された多数のピットにより変調された再生
信号HFが得られる。この場合には、変調された再生信
号HFとして、光ディスクからの再生信号HFそのもの
を用いることができる。
【0078】本実施の形態のように光源として半導体レ
ーザ素子1を用いる場合には、光ディスクの記録媒体面
上での集光スポットの形状は、実際には真円ではなく楕
円となる。そのため、光ディスクの記録媒体面上での集
光スポットの径が最小となるときの対物レンズ3の位置
と再生信号HFのジッター値が最小となるときの対物レ
ンズ3の位置とが僅かにずれる場合がある。そのずれ
は、半導体レーザ素子1および対物レンズ3の仕様が同
じであれば、一定となる。したがって、そのずれを考慮
して変調された再生信号HFの振幅最大点p1と焦点誤
差信号FESのSカーブ特性の0点p2との相対位置を
一定値ずらすことにより再生信号HFのジッター値を最
小に調整することができる。
ーザ素子1を用いる場合には、光ディスクの記録媒体面
上での集光スポットの形状は、実際には真円ではなく楕
円となる。そのため、光ディスクの記録媒体面上での集
光スポットの径が最小となるときの対物レンズ3の位置
と再生信号HFのジッター値が最小となるときの対物レ
ンズ3の位置とが僅かにずれる場合がある。そのずれ
は、半導体レーザ素子1および対物レンズ3の仕様が同
じであれば、一定となる。したがって、そのずれを考慮
して変調された再生信号HFの振幅最大点p1と焦点誤
差信号FESのSカーブ特性の0点p2との相対位置を
一定値ずらすことにより再生信号HFのジッター値を最
小に調整することができる。
【0079】図3は本発明の第2の実施の形態における
光ピックアップ装置の調整装置の構成を示す概略図であ
る。
光ピックアップ装置の調整装置の構成を示す概略図であ
る。
【0080】図3の調整装置が図1の調整装置と異なる
のは次の点である。対物レンズ3を駆動するアクチュエ
ータ4の代わりに、反射板5および圧電素子7を支持治
具13を介してZ方向に平行な矢印Z3の方向に一体的
に振動させるアクチュエータ14が設けられている。圧
電素子7は、連結治具12により支持治具13に取り付
けられている。
のは次の点である。対物レンズ3を駆動するアクチュエ
ータ4の代わりに、反射板5および圧電素子7を支持治
具13を介してZ方向に平行な矢印Z3の方向に一体的
に振動させるアクチュエータ14が設けられている。圧
電素子7は、連結治具12により支持治具13に取り付
けられている。
【0081】また、回路群20の代わりに回路群20a
が設けられている。回路群20aは、図1のレンズ駆動
発振器22の代わりにアクチュエータ14を駆動する反
射板駆動発振器27を含む。回路群20aのその他の構
成は図1の回路群20の構成と同様である。
が設けられている。回路群20aは、図1のレンズ駆動
発振器22の代わりにアクチュエータ14を駆動する反
射板駆動発振器27を含む。回路群20aのその他の構
成は図1の回路群20の構成と同様である。
【0082】本実施の形態では、圧電素子7、アクチュ
エータ14、圧電素子駆動発振器21および反射板駆動
発振器27が駆動装置まはた反射部材駆動装置を構成す
る。
エータ14、圧電素子駆動発振器21および反射板駆動
発振器27が駆動装置まはた反射部材駆動装置を構成す
る。
【0083】図3の調整装置においては、光学調整時
に、対物レンズ3を振動させる代わりにアクチュエータ
14が反射板5および圧電素子7を矢印Z3の方向に振
動させる。それにより、対物レンズ3を矢印Z2の方向
へ振動させる場合と等価な効果が得られる。
に、対物レンズ3を振動させる代わりにアクチュエータ
14が反射板5および圧電素子7を矢印Z3の方向に振
動させる。それにより、対物レンズ3を矢印Z2の方向
へ振動させる場合と等価な効果が得られる。
【0084】したがって、光ディスクの記録媒体面上で
の合焦点状態および光検出器10の受光面上での合焦点
状態の両方が同時に得られるようにホログラム光学素子
2の位置が短時間で自動的に調整される。その結果、光
ピックアップ装置の製造タクトタイムが短くなる。
の合焦点状態および光検出器10の受光面上での合焦点
状態の両方が同時に得られるようにホログラム光学素子
2の位置が短時間で自動的に調整される。その結果、光
ピックアップ装置の製造タクトタイムが短くなる。
【0085】なお、反射板5は光ディスク片に限らず、
例えば反射型回折格子のように、ストライプ状の凹凸か
らなる凹凸面を有する他の反射部材を用いてもよい。
例えば反射型回折格子のように、ストライプ状の凹凸か
らなる凹凸面を有する他の反射部材を用いてもよい。
【0086】また、上記実施の形態では、光ディスクの
記録媒体面上で合焦点状態を得ると同時に光検出器10
の受光面上で合焦点状態を得るためにホログラム光学素
子2の位置を調整しているが、半導体レーザ素子1また
は光検出器10の位置を調整してもよい。
記録媒体面上で合焦点状態を得ると同時に光検出器10
の受光面上で合焦点状態を得るためにホログラム光学素
子2の位置を調整しているが、半導体レーザ素子1また
は光検出器10の位置を調整してもよい。
【0087】さらに、本発明の調整方法および調整装置
は、ホログラム光学素子2を用いた光ピックアップ装置
に限らず、ハーフミラー等の他の光学素子を用いた光ピ
ックアップ装置の光学調整にも適用することができる。
は、ホログラム光学素子2を用いた光ピックアップ装置
に限らず、ハーフミラー等の他の光学素子を用いた光ピ
ックアップ装置の光学調整にも適用することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態における光ピックア
ップ装置の調整装置の構成を示す概略図である。
ップ装置の調整装置の構成を示す概略図である。
【図2】図1の信号処理回路により算出される再生信号
および焦点誤差信号を示す図である。
および焦点誤差信号を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における光ピックア
ップ装置の調整装置の構成を示す概略図である。
ップ装置の調整装置の構成を示す概略図である。
【図4】従来の光ピックアップ装置の概略図である。
【図5】ホログラム光学素子のホログラムパターンの一
例を示す図である。
例を示す図である。
【図6】図4の光検出器の一例を示す模式的平面図であ
る。
る。
【図7】光ディスクの記録媒体面上での集光状態を示す
図である。
図である。
【図8】対物レンズの位置と再生信号のジッター値との
関係を示す図である。
関係を示す図である。
1 半導体レーザ素子 2 ホログラム光学素子 2a ホログラムパターン 3 対物レンズ 4,14 アクチュエータ 5 反射板 5a 凹凸面 6,12 連結治具 7 圧電素子 8 移動ステージ 9 チャッキング治具 10 光検出器 11 ホログラムユニット 13 支持治具 20,20a 回路群 21 圧電素子駆動発振器 22 レンズ駆動発振器 23 ステージ駆動回路 24 信号処理回路 25 コントロール回路 26 インタフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 豊三 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 田尻 敦志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 庄野 昌幸 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 澤田 稔 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5D117 CC07 HH01 HH03 HH09 HH10 KK13 5D118 AA13 BA01 CC12 CD02 DA26 DA28
Claims (11)
- 【請求項1】 光束を出射する光源と、前記光源から出
射された光束を光学記録媒体に集光するレンズと、光検
出器と、前記光学記録媒体からの帰還光束を前記光検出
器に導く光学素子とを備えた光ピックアップ装置のため
の調整方法であって、 凹凸面を有する反射部材を前記光学記録媒体が配置され
るべき位置に配置し、前記レンズにより集光された光束
を前記凹凸面で反射させ、前記反射部材を前記レンズの
光軸方向にほぼ垂直な面内で移動させることにより前記
反射部材からの帰還光束の光強度を変化させつつ前記反
射部材と前記レンズとの光軸方向の相対位置を変化さ
せ、前記光検出器の出力信号に基づいて前記帰還光束の
光強度変化を求めるとともに焦点誤差を表す焦点誤差信
号を求め、前記帰還光束の光強度変化の振幅が最大とな
るときの前記レンズの光軸方向の位置と前記焦点誤差信
号が0となるときの前記レンズの光軸方向の位置との差
が所定値になるように前記光学素子、前記光源、前記レ
ンズおよび前記光検出器のうち少なくとも1つの位置を
調整することを特徴とする光ピックアップ装置の調整方
法。 - 【請求項2】 前記レンズを光軸方向に移動させること
により前記反射部材と前記レンズとの光軸方向の相対位
置を変化させることを特徴とする請求項1記載の光ピッ
クアップ装置の調整方法。 - 【請求項3】 前記反射部材を光軸方向に移動させるこ
とにより前記反射部材と前記レンズとの光軸方向の相対
位置を変化させることを特徴とする請求項1記載の光ピ
ックアップ装置の調整方法。 - 【請求項4】 前記光学素子はホログラム光学素子であ
り、前記ホログラム光学素子の位置を調整することを特
徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光ピックアッ
プ装置の調整方法。 - 【請求項5】 光束を出射する光源と、前記光源から出
射された光束を光学記録媒体に集光するレンズと、光検
出器と、前記光学記録媒体からの帰還光束を前記光検出
器に導く光学素子とを備えた光ピックアップ装置のため
の調整装置であって、 凹凸面を有し、前記レンズにより集光された光束を前記
凹凸面で反射するように前記光学記録媒体が配置される
べき位置に配置された反射部材と、 前記反射部材を前記レンズの光軸方向にほぼ垂直な面内
で移動させることにより前記反射部材からの帰還光束の
光強度を変化させつつ前記反射部材と前記レンズとの光
軸方向の相対位置を変化させる駆動装置と、 前記光検出器の出力信号に基づいて前記帰還光束の光強
度変化を求めるとともに焦点誤差を表す焦点誤差信号を
求める信号処理回路と、 前記帰還光束の光強度変化の振幅が最大となるときの前
記レンズの光軸方向の位置と前記焦点誤差信号が0とな
るときの前記レンズの光軸方向の位置との差が所定値に
なるように前記光学素子、前記光源、前記レンズおよび
前記光検出器のうち少なくとも1つの位置を調整する位
置調整装置とを備えたことを特徴とする光ピックアップ
装置の調整装置。 - 【請求項6】 前記駆動装置は、前記反射部材を前記レ
ンズの光軸方向にほぼ垂直な面内で移動させる反射部材
駆動装置と、前記レンズを光軸方向に移動させるレンズ
駆動装置とを含むことを特徴とする請求項5記載の光ピ
ックアップ装置の調整装置。 - 【請求項7】 前記駆動装置は、前記反射部材を前記レ
ンズの光軸方向にほぼ垂直な面内で移動させるとともに
光軸方向に移動させる反射部材駆動装置を含むことを特
徴とする請求項5記載の光ピックアップ装置の調整装
置。 - 【請求項8】 前記反射部材の凹凸面は、前記光学記録
媒体のトラックに沿った方向に延びるストライプ状の凹
凸パターンを有し、 前記駆動装置は、前記反射部材を前記レンズの光軸方向
にほぼ垂直かつ前記ストライプ状の凹凸パターンにほぼ
垂直な方向に振動させることにより前記反射部材からの
帰還光束の光強度を変化させることを特徴とする請求項
5〜7のいずれかに記載の光ピックアップ装置の調整装
置。 - 【請求項9】 前記反射部材は複数のトラックを有する
光学記録媒体の少なくとも一部からなり、 前記駆動装置は、前記反射部材を前記レンズの光軸方向
にほぼ垂直かつ前記複数のトラックにほぼ垂直な方向に
振動させることにより前記反射部材からの帰還光束の光
強度を変化させることを特徴とする請求項5〜7のいず
れかに記載の光ピックアップ装置の調整装置。 - 【請求項10】 前記反射部材は複数のトラックを有す
る光学記録媒体からなり、 前記駆動装置は、前記反射部材を回転させることにより
前記反射部材からの帰還光束の光強度を変化させること
を特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の光ピック
アップ装置の調整装置。 - 【請求項11】 前記光学素子はホログラム光学素子で
あり、 前記位置調整装置は前記ホログラム光学素子の位置を調
整することを特徴とする請求項5〜10のいずれかに記
載の光ピックアップ装置の調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000257257A JP2002074698A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 光ピックアップ装置の調整方法および調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000257257A JP2002074698A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 光ピックアップ装置の調整方法および調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002074698A true JP2002074698A (ja) | 2002-03-15 |
Family
ID=18745745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000257257A Pending JP2002074698A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 光ピックアップ装置の調整方法および調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002074698A (ja) |
-
2000
- 2000-08-28 JP JP2000257257A patent/JP2002074698A/ja active Pending
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Legal Events
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---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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|
A02 | Decision of refusal |
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