JP3645824B2 - 情報記録及び/または再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光を使用して情報を、例えば光磁気ディスク,追記型ディスク,相変化型ディスク,CD−ROM,DVD,そして光カード等の記録媒体上に記録及び/または前記記録媒体から情報を再生する情報記録及び/または再生装置に関係している。
【0002】
【従来の技術】
この種の情報記録及び/または再生装置は例えば特開平8−263852号公報中に示されているように従来から広く知られており、対物レンズを支持している可動部と、前記可動部を固定部に対して少なくとも第1の方向に移動可能に支持する支持部材と、前記可動部の前記第1の方向の位置及び/または速度を検出する検出器とを有している。
【0003】
特開平8−263852号公報中に記載されている情報記録及び/または再生装置においては、対物レンズを支持している可動部が支持部材によって記録媒体の情報記録面に対しほぼ垂直な方向(フォーカシング方向)と記録媒体の情報記録面にほぼ平行に沿い情報記録面に相互に平行に形成されている複数の情報記録トラックを横切る方向(トラッキング方向)とに移動可能に支持されている。そして、固定部に設置されている発光素子から可動部に設けられている光反射部に光束を照射し、光反射部により固定部にトラッキング方向に並んで配置されている2つの受光素子に向かい光束を反射させ、2つの受光素子が受光した光の強さによりトラッキング方向における可動部(即ち、対物レンズ)の位置を検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特開平8−263852号公報中に記載されている情報記録及び/または再生装置においては、トラッキング方向における可動部(即ち、対物レンズ)の位置の検出範囲が、発光素子から投射された光束の径とトラッキング方向における光反射部及び受光素子の夫々の寸法とにより規制されている。
【0005】
従って上記検出範囲を広げようとすると、上記径を小さくするか、またはトラッキング方向における上記寸法を大きくしなければならない。
【0006】
しかしながら、光反射部の上記寸法を大きくすると可動部の質量が大きくなって可動部(即ち、対物レンズ)をフォーカシング方向及びトラッキング方向の夫々に移動させる時の可動部の駆動感度が低下する。また、受光素子の上記寸法を大きくすると受光素子の受光面積も大きくなり、受光素子の過渡応答特性が遅くなってしまう。この為に、トラッキング方向における可動部(即ち、対物レンズ)の位置制御の精度が低下する。
【0007】
この発明は上記事情の下でなされ、この発明の目的は、可動部の位置及び/または速度の検出範囲が広く、しかも可動部(即ち、対物レンズ)の位置制御の精度を低下させることがない情報記録及び/または再生装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従った情報記録及び/または再生装置は:可動部と、前記可動部を固定部に対して少なくとも第1の方向に移動可能に支持する支持部材と、前記可動部の前記第1の方向の位置及び/または速度を検出する検出器を有する情報記録及び/または再生装置において、
前記検出器は単一の光源と複数の受光部を含み、
前記複数の受光部は前記固定部及び前記可動部のいずれか一方に配置されて前記第1の方向に相互に隣接して並べられ、前記光源からの光は前記固定部及び前記可動部のいずれか他方から前記複数の受光部の1つまたは相互に隣接した2つに向かい投射され、
前記光源からの光を受光した前記複数の受光部の出力により前記固定部に対する前記可動部の粗位置検出を行い、
前記複数の受光部の中の偶数番目の受光部の出力と前記偶数番目の受光部に隣接した奇数番目の受光部の出力との差動出力により前記固定部に対する前記可動部の精位置検出を行う、ことを特徴としている。
【0009】
上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従ったもう1つの情報記録及び/または再生装置は:可動部と、前記可動部を固定部に対して少なくとも第1の方向に移動可能に支持する支持部材と、前記可動部の前記第1の方向の位置及び/または速度を検出する検出器を有する情報記録及び/または再生装置において、
前記検出器は単一の光源と複数の受光部を含み、
前記複数の受光部は前記固定部及び前記可動部のいずれか一方に配置されて前記第1の方向に相互に隣接して並べられ、前記光源からの光は前記固定部及び前記可動部のいずれか他方から前記複数の受光部の1つまたは相互に隣接した2つに向かい投射され、
前記固定部に対する前記可動部の移動において、前記複数の受光部の中の偶数番目の受光部の出力と前記偶数番目の受光部に隣接した奇数番目の受光部の出力との差動出力のゼロクロス回数をカウントすることにより前記固定部に対する前記可動部の粗位置検出を行い、
前記複数の受光部の中の偶数番目の受光部の出力と前記偶数番目の受光部に隣接した奇数番目の受光部の出力との差動出力により前記固定部に対する前記可動部の精位置検出を行う、ことを特徴としている。
【0010】
上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従った別のもう1つの情報記録及び / または再生装置は:可動部と、前記可動部を固定部に対して少なくとも第1の方向に移動可能に支持する支持部材と、前記可動部の前記第1の方向の位置及び/または速度を検出する検出器を有する情報記録及び/または再生装置において、
前記検出器は単一の光源と一対の光検出器と光反射部とを含み、
前記単一の光源と前記一対の光検出器とは前記固定部及び前記可動部のいずれか一方に配置されて前記一対の光検出器の間に前記単一の光源を挟んだ状態で前記第1の方向に相互に隣接して並べられ、
前記光反射部は前記固定部及び前記可動部のいずれか他方に配置され、夫々が同じ長さの2辺を有した3角形状の縦断面の複数の光反射部材が前記第1の方向に並んでおり、前記光源からの光が前記光反射部の前記複数の光反射部材のいずれか1つに向かい投射され、
前記固定部に対する前記可動部の移動において、前記いずれか1つの光反射部材から反射された光を受光した前記一対の光検出器の差動出力のゼロクロス回数により前記固定部に対する前記可動部の粗位置検出が行われ、前記差動出力により前記固定部に対する前記可動部の精位置検出が行われる、
ことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の種々の実施の形態を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
[第1の実施の形態]
まず最初に、この発明の第1の実施の形態に従った情報記録及び/または再生装置の全体の構成及び動作について図1乃至図3を参照しながら詳細に説明する。なおここで図1は、この発明の第1の実施の形態に従った情報記録及び/または再生装置の光学系を概略的に示す平面図であり;図2は,図1の光学系の一部を拡大して側方から概略的に示す側面図であり;そして図3は、図2中に示されている光ディスクと対物レンズをさらに拡大して示す側面図である。
【0013】
第1の実施の形態に従った情報記録及び/または再生装置においては、情報の記録再生用LD(波長650nmレーザダイオード)10から図1の紙面に対し垂直な直線偏光である記録再生用光が射出され、コリメータレンズ12により平行化される。コリメータレンズ12により平行化された記録再生用光は、ビームスプリッタ(ハーフミラー)14に入射し、その一部はこれを通過し、残りはこれにより反射される。ビームスプリッタ14を通過した記録再生用光は集光レンズ16により集光されモニタ用PD(フォトディテクタ)18に入射する。モニタ用PD18は記録再生用LD10の射出光量の測定に利用される。
【0014】
ビームスプリッタ14により反射された記録再生用光は、偏光ビームスプリッタ20により反射され、反射鏡22に向かう。反射鏡22は偏光ビームスプリッタ20からの記録再生用光を図1の紙面に対して直交する方向で下方に向かい反射し、図2中に良く示されている如く、反射鏡22の下方に配置されている対物レンズ24を介して記録媒体26中のベース層27のガイド面の所望のトラック27a上に位置している所望の記録面28aにスポットP1を形成する。
【0015】
記録媒体26は、光を使用して情報を記録及び/または再生可能な記録媒体であって、例えば光磁気ディスク,追記型ディスク,相変化型ディスク,CD−ROM,DVD,そして光カード等を含むが、この実施の形態では、高反射率の多数のトラック27aが表面に形成されているガイド面GSを有するベース層27とベース層27のガイド面GSと平行に配置された多層の記録面28a,28b,28cを有している記録層28とを備えた相変化型ディスクである。
【0016】
スポットP1からの反射光は、入射時の光路を逆行してビームスプリッタ14に戻り、その一部がビームスプリッタ14を通過する。ビームスプリッタ14を通過した反射光はトーリックレンズ(凸レンズ+シリンドリカルレンズ)29により非点収差を持つ収束光に変えられ、フォーカスエラー信号及び記録再生信号検出用PD(フォトディテクタ)30に入射する。
【0017】
フォーカスエラー信号及び記録再生信号検出用PD30は、4分割された受光面を有しており、非点収差法に基づきスポットP1に関するフォーカスエラー信号及び記録再生信号の検出に使用される。
【0018】
第1の実施の形態に従った情報記録及び/または再生装置においてはさらに、ガイド用LD(波長780nmレーザダイオード)32から図1の紙面に対し平行な直線偏光であるガイド用光が射出され、ホログラム34を通過した後にコリメータレンズ36により略平行化される。コリメータレンズ36により略平行化されたガイド用光は、偏光ビームスプリッタ20を通過し、反射鏡22に向かう。反射鏡22は偏光ビームスプリッタ20からのガイド用光を図1の紙面に対して直交する方向で下方に向かい反射し、図2中に良く示されている如く、反射鏡22の下方に配置されている対物レンズ24を介して記録媒体26中の最下層のガイド面GS上にスポットP2を形成する。
【0019】
コリメータレンズ36は支持駆動装置100により光軸に沿った方向に移動可能に支持されている。支持駆動装置100は、コリメータレンズ36を保持しコリメータレンズ36とともに移動可能な可動部100aと、可動部100aを固定部100bに対しコリメータレンズ36の光軸に沿った第1の方向に移動可能に支持した支持部材100cと、可動部100aの第1の方向における位置及び/または速度を検出する為の検出器の一部である検出基板100dと、可動部100aを上記第1の方向に駆動する為の図示されていない駆動手段と、を備えている。固定部100bと検出基板100dとは固定基板100e上に固定されている。上記駆動手段は例えば、可動部100aに設けられたコイルまたはマグネットのいずれか一方と可動部100aのコイルまたはマグネットのいずれか一方と対応して固定部100bに設けられたコイルまたはマグネットの他方との組み合わせにより構成されている。
【0020】
図2中に拡大されて示されているように、ガイド用光の為の光学系の光軸38は、前述の記録再生用光の為の光学系の光軸40に対し傾きθを有している。この為、ガイド用光のスポットP2は記録再生用光のスポットP1に対し、記録媒体26中の複数の記録面28a,28b,28cの夫々に沿いこれら夫々の複数の記録トラック28tと直交する方向T(トラッキンギ方向)に所定距離aだけ離れている。そしてこの距離aは通常、略5μm乃至略100μmに設定されている。
【0021】
スポットP2からの反射光は、図1中に良く示されている如く、入射時の光路を逆行しホログラム34により回折される。その±1次光は、夫々が6分割された受光面を持つ1対のフォーカスエラー信号・トラッキングエラー信号及び再生信号(トラック番号)検出用PD(フォトディテクタ)36a,36bに入射する。
【0022】
±1次光は共に収束光であり、一方の焦点は一方のフォーカスエラー信号・トラッキングエラー信号及び再生信号検出用PD36aの手前に位置し、他方の焦点は他方のフォーカスエラー信号・トラッキングエラー信号及び再生信号検出用PD36bの奥に位置している。
【0023】
1対のトラッキングエラー信号及び再生信号検出用PD36a,36bは、ガイド用光のスポットP2に関する、いわゆるビームサイズ方法によるフォーカスエラー信号の検出や、プッシュプル方法によるトラッキングエラー信号や再生信号(トラック番号)の検出に使用される。
【0024】
図2中に示されている如く、記録媒体26の直上の対物レンズ24は支持駆動手段42を介して支持されており、支持駆動手段42によって記録媒体26中の複数の記録面28a,28b,28cやガイド面GSに対して直交するフォーカシング方向に移動可能に支持されている。対物レンズ24はさらに、支持駆動手段42及び反射鏡22とともにトラッキング方向Tにも移動可能である。
【0025】
これまでの説明から明らかなように、対物レンズ24を支持駆動手段42によって上記フォーカシング方向に移動することにより、記録再生用LD10からの記録再生用光のスポットP1を記録媒体26中の複数の記録面28a,28b,28cの任意の1つに焦点合わせさせることが出来る。またこの間にコリメータレンズ36を支持駆動装置100によりコリメータレンズ36の光軸に沿った方向に移動させることにより、対物レンズ24の上記フォーカシング方向における移動に伴うガイド用LD32からのガイド用光のスポットP2の焦点が上記フォーカシング方向に移動し記録媒体26中のガイド面GSからずれてしまうことを補償して、対物レンズ24の上記フォーカシング方向における移動にもかかわらずガイド用光のスポットP2の焦点を記録媒体26中のガイド面GSに合わせ続けられることができる。
【0026】
また、記録再生用LD10からの記録再生用光とガイド用LD32からのガイド用光は偏光方向が直交しており、偏光ビームスプリッタ20により合成と分離が行われるので、フォーカスエラー信号及び記録再生信号検出用PD30に入射するガイド用LD32からのガイド用光と1対のフォーカスエラー信号・トラッキングエラー信号及び再生信号検出用PD36a,36bに入射する記録再生用LD10からの記録再生用光は極微少である。
【0027】
さらに、ガイド用光の為の光学系の光軸38が記録再生用光の為の光学系の光軸40に対し傾いているので、図2中に示されている如く、記録再生用LD10からの記録再生用光とガイド用LD32からのガイド用光は図1中の紙面に対し直交する方向に分離されている。従って、記録再生用LD10からの記録再生用光は1対のフォーカスエラー信号・トラッキングエラー信号及び再生信号検出用PD36a,36bに入射せず、またガイド用LD32からのガイド用光はフォーカスエラー信号及び記録再生信号検出用PD30に入射しない。
【0028】
これらの結果として、記録再生用光の為のフォーカスエラー信号及び記録再生信号検出用PD30とガイド用光の為の1対のフォーカスエラー信号・トラッキングエラー信号及び再生信号検出用PD36a,36bとの間には、クロストークやノイズがほとんど発生することがない。
【0029】
図2よりも拡大されている図3から明らかなように、記録媒体26のベース層27はその回転中心Cの近傍に、記録層28の複数の記録面28a,28b,28cと同じ高さ位置にガイド面GSから階段状に形成されている複数の高さ基準面ST1,ST2,ST3をさらに有している。この実施の形態において複数の高さ基準面ST1,ST2,ST3の相互間の距離dは同じであり、この距離dは好ましくは2〜50μmであり、より好ましくは5〜15μmである。
【0030】
次には、上述した如く構成されている第1の実施の形態に従った情報記録及び/または再生装置における記録媒体26の所望の記録面28aに対する情報の記録および再生動作について説明する。
【0031】
まず最初に、対物レンズ24を支持駆動手段42及び反射鏡22とともに記録媒体26上で記録媒体26の回転中心Cと外周縁との間の所定の初期位置に移動させる。上記初期位置においてフォーカスエラー信号及び記録再生信号検出用PD30からのフォーカスエラー信号を用いて、記録媒体26の直上の対物レンズ24を支持駆動手段42により駆動して図3中に実線で示されている如く、記録再生用光のスポットP1を記録媒体26のガイド面GS上の複数のトラック27aのいずれかに焦点合わせさせる。
【0032】
次には、1対のフォーカスエラー信号・トラッキングエラー信号及び再生信号検出用PD36a,36bからのフォーカスエラー信号を用いて、コリメータレンズ36を支持駆動装置100によりその光軸に沿った方向に移動させて、図3中に実線で示されている如く、ガイド用光のスポットP2を記録媒体26のガイド面GS上の複数のトラック27aのいずれかに焦点合わせさせる。
【0033】
次には1対のフォーカスエラー信号・トラッキングエラー信号及び再生信号検出用PD36a,36bから得られる複数のトラック27a中のトラック番号に関する再生信号に従い、対物レンズ24が支持駆動手段42及び反射鏡22とともにトラッキング方向Tにおいて記録媒体26の回転中心Cに向かう方向に移動され、所望の記録面28aのスタート位置に対応するトラック番号までガイド用光のスポットP2が移動される。この時、記録再生用光のスポットP1は記録媒体26中のベース層27において所望の記録面28aと同じ高さ位置にある第1の基準面ST1上に投射されるが、スポットP1は第1の基準面ST1上に焦点が合っていない。従って、フォーカスエラー信号及び記録再生信号検出用PD30からのフォーカスエラー信号を用いて、記録媒体26の直上の対物レンズ24を支持駆動手段42により駆動して、図3中に2点鎖線で示されている如く、記録再生用光のスポットP1を記録媒体26の所望の記録面28aと同じ高さ位置にある第1の基準面ST1上に焦点合わせさせる。また同時に、対物レンズ24の移動によりガイド用光のスポットP2の焦点が記録媒体26のガイド面GSから上方に移動するので、1対のフォーカスエラー信号・トラッキングエラー信号及び再生信号検出用PD36a,36bからのフォーカスエラー信号を用いてコリメータレンズ36を支持駆動装置100によりその光軸に沿った方向に移動させて、図3中に2点鎖線で示されている如く、ガイド用光のスポットP2は記録媒体26のガイド面GS上の所望の記録面28aのスタート位置に対応するトラック番号に再度焦点合わせされる。
【0034】
これ以降、記録媒体26が回転中心線Cの回りに所定の回転速度で所定の方向に回転する間に、対物レンズ24が支持駆動手段42及び反射鏡22とともにトラッキング方向Tにおいて記録媒体26の外周に向かい間欠的に移動される。そしてこの間欠的な移動は、ガイド用光の為のコリメータレンズ36の支持駆動装置100が検出基板100dを含む検出器からの出力が一定となるようフォーカシング方向におけるコリメータレンズ36の位置を制御している間に、ガイド用光のスポットP2が記録媒体26のガイド面GSにおいて所望の記録面28aのスタート位置に対応するトラック番号よりも外側の複数のトラック27aに順次焦点合わせされることにより行われる。
【0035】
ガイド用光のスポットP2があるトラック27aに焦点合わせされている間には、このトラック27aのトラック番号から所望の記録面28aのスタート位置に対応するトラック番号を引いた数の番号に対応する所望の記録面28aにおける複数のトラック中のトラック番号のトラックに記録再生用光のスポットP1が焦点合わせされていることになる。即ち、記録再生用光のスポットP1により所望の記録面28aにおける複数のトラック中の上記トラック番号のトラックに対する情報の記録及び/またはそのトラックからの情報の再生が行われる。
【0036】
前述したように、対物レンズ24は記録再生用光の為に、フォーカスエラー信号及び記録再生信号検出用PD30からのフォーカスエラー信号に従って支持駆動手段42によりフォーカス方向に制御され、これにより記録再生用光のスポットP1はベース層27のガイド面GSから所定の距離dだけ離れた第1の基準面ST1と同じ高さ水準にある記録層28中の所望の記録面28aの複数のトラックに対する焦点維持がなされる。
【0037】
さらに、コリメータレンズ36はガイド用光の為に、1対のフォーカスエラー信号・トラッキングエラー信号及び再生信号検出用PD36a,36bからのォーカスエラー信号に従って支持駆動装置100によりフォーカス方向に制御され、これによりガイド用光のスポットP2はベース層27のガイド面GSの複数のトラック27aに対する焦点維持がなされる。
【0038】
従って、記録再生用光を使用した所望の記録面28aの複数のトラックに対する情報の記録や所望の記録面28aの複数のトラックからの情報の再生が安定して行われる。
【0039】
記録再生用光を使用した他の記録面28b,28cの複数のトラックに対する情報の記録や他の記録面28b,28cの複数のトラックからの情報の再生も、上述した記録再生用光を使用した所望の記録面28aの複数のトラックに対する情報の記録や所望の記録面28aの複数のトラックからの情報の再生の場合と同様にして行うことが出来る。
【0040】
例えば記録面28bの複数のトラックに対する情報の記録や記録面28bの複数のトラックからの情報の再生を行う場合には、対物レンズ24が支持駆動手段42及び反射鏡22とともに記録媒体26上で前述した所定の初期位置に移動された後に、図3中に実線で示されている如く上記初期位置で記録再生用光のスポットP1及びガイド用光のスポットP2が記録媒体26のガイド面GS上の複数のトラック27aのいずれかに焦点合わせさせられる。
【0041】
次には1対のフォーカスエラー信号・トラッキングエラー信号及び再生信号検出用PD36a,36bから得られる複数のトラック27a中のトラック番号の関する再生信号に従い、対物レンズ24が支持駆動手段42及び反射鏡22とともにトラッキング方向Tにおいて記録媒体26の回転中心Cに向かう方向に移動され、記録面28bのスタート位置に対応するトラック番号までガイド用光のスポットP2が移動される。この時、記録再生用光のスポットP1は記録媒体26中のベース層27において記録面28bと同じ高さ位置にある第2の基準面ST2上に投射されるが、スポットP1の焦点は第2の基準面ST2上に合っていない。従って、フォーカスエラー信号及び記録再生信号検出用PD30からのフォーカスエラー信号を用いて、記録媒体26の直上の対物レンズ24を支持駆動手段42により駆動して、記録再生用光のスポットP1を記録媒体26の記録面28bと同じ高さ位置にある第2の基準面ST2上に焦点合わせさせる。また同時に、対物レンズ24の移動によりガイド用光のスポットP2の焦点が記録媒体26のガイド面GSから上方に移動するので、1対のフォーカスエラー信号・トラッキングエラー信号及び再生信号検出用PD36a,36bからのフォーカスエラー信号を用いてコリメータレンズ36を支持駆動装置100によりその光軸に沿った方向に移動させて、ガイド用光のスポットP2を記録媒体26のガイド面GS上の記録面28bのスタート位置に対応するトラック番号に再度焦点合わせされる。
【0042】
これ以降、記録媒体26が回転中心線Cの回りに所定の回転速度で所定の方向に回転する間に、対物レンズ24が支持駆動手段42及び反射鏡22とともにトラッキング方向Tにおいて記録媒体26の外周に向かい間欠的に移動される。そしてこの間欠的な移動は、ガイド用光の為のコリメータレンズ36の支持駆動装置100が検出基板100dを含む検出器からの出力が一定となるようフォーカシング方向におけるコリメータレンズ36の位置を制御している間に、ガイド用光のスポットP2が記録媒体26のガイド面GSにおいて記録面28bのスタート位置に対応するトラック番号よりも外側の複数のトラック27aに順次焦点合わせされることにより行われる。
【0043】
ガイド用光のスポットP2があるトラック27aに焦点合わせされている間には、このトラック27aのトラック番号から記録面28bのスタート位置に対応するトラック番号を引いた数の番号に対応する記録面28bにおける複数のトラック中のトラック番号のトラックに記録再生用光のスポットP1が焦点合わせされていることになる。即ち、記録再生用光のスポットP1により記録面28bにおける複数のトラック中の上記トラック番号のトラックに対する情報の記録及び/またはそのトラックからの情報の再生が行われる。
【0044】
そして前述したように、対物レンズ24は記録再生用光の為に、フォーカスエラー信号及び記録再生信号検出用PD30からのフォーカスエラー信号に従って支持駆動手段42によりフォーカス方向に制御され、これにより記録再生用光のスポットP1はベース層27のガイド面GSから所定の距離2dだけ離れた第2の基準面ST2と同じ高さ水準にある記録層28中の記録面28bの複数のトラックに対する焦点維持がなされる。
【0045】
さらに、コリメータレンズ36はガイド用光の為に、1対のフォーカスエラー信号・トラッキングエラー信号及び再生信号検出用PD36a,36bからのォーカスエラー信号に従って支持駆動装置100によりフォーカス方向に制御され、これによりガイド用光のスポットP2はベース層27のガイド面GSの複数のトラック27aに対する焦点維持がなされる。
【0046】
従って、記録再生用光を使用した記録面28bの複数のトラックに対する情報の記録や記録面28bの複数のトラックからの情報の再生が安定して行われる。
【0047】
これまでの記載から明らかなように、記録再生用LD10及びガイド用LD32の夫々から射出される光の波長の変動や支持駆動装置100の駆動電流感度の変化や、検出基板100dを含む検出器のオフセットなど、従来では2つのスポットP1及びP2のフォーカス方向における相対位置にずれを生じさせてしまうような種々の要因に対しても、2つのスポットP1及びP2のフォーカス方向における相対位置を安定して保持することが出来る。
【0048】
なおこの実施の形態では、記録媒体26の記録層28の数が3であったが、1以上であればいくつでも良い。またエラー検出の方法は前述した以外の公知のいずれの方法であって良い。
【0049】
次には、図4乃至図7を参照しながら、支持駆動装置100の構成について詳細に説明する。ここで図4は、支持駆動装置100の拡大された斜視図であり;図5は、図4の支持駆動装置100のコリメータレンズ36の光軸に沿った横断面図であり;図6は、図4の支持駆動装置100の分解斜視図であり;そして、図7は、図4の支持駆動装置100をコリメータレンズ36の光軸に沿った方向においてガイド用LD32とは反対側から示す正面図である。
【0050】
これらの図中に詳細に示されている如く、コリメータレンズ36を保持しコリメータレンズ36とともに移動可能な可動部100aに対し固定部100bは、コリメータレンズ36の光軸OAと直交する方向に可動部100aから離れて位置している。そして、可動部100aを固定部100bに対して収束レンズ36の光軸OAに沿った第1の方向に移動可能に支持している支持部材100cは、可動部100aにおいて第1の方向に相互に離間している2つの位置に夫々の一端が固定されている1対の板ばねにより構成されている。1対の板ばねは可動部100aの上記2つの位置から固定部100bに向かい相互に平行に延出しており、夫々の延出端(他端)が固定部100bに固定されている。
【0051】
固定部100bは固定基板100eに固定されていて、固定基板100eは固定部100bから支持部材100cの1対の板ばねに沿い可動部100aに向かい延出し可動部100aを越えて固定部100bの反対側まで延出している。
【0052】
固定基板100eは例えば鉄のような磁性体により構成されている。固定基板100eにおいて固定部100bとは反対側の端部は、可動部100aにおいて固定部100bとは反対側の第1側面SS1に向かい立ち上げられていて、第1側面SS1と所定の隙間を介して平行に対面する第1ヨークYK1を構成している。さらに固定基板100eにおいて支持部材100cの1対の板ばねの間の領域は、可動部100aにおいて固定部100b側の第2側面SS2に向かい立ち上げられていて、第2側面SS2と所定の隙間を介して平行に対面する第2ヨークYK2を構成している。
【0053】
可動部100aの第1側面SS1とこれに対面する第1ヨークYK1との間の隙間は、可動部100aの第2側面SS2とこれに対面する第2ヨークYK2との間の隙間と同じである。
【0054】
可動部100aの第1側面SS1及び第2側面SS2の夫々には同じ寸法の4角形状で同じ巻き数のコイルCLが固定されており、また第1ヨークYK1及び第2ヨークYK2の夫々にはコイルCLに対面して1対の永久磁石PMが固定されている。第1ヨークYK1及び第2ヨークYK2の夫々において1対の永久磁石PMはコリメータレンズ36の光軸OAに沿った第1の方向に相互に隣接して配置されていて、相互に異なった磁極を対応するコイルCLに対面させている。しかも、第1ヨークYK1の1対の永久磁石PMにおいて対応するコイルCLに対面させている1対の磁極は、第2ヨークYK2の1対の永久磁石PMにおいて対応するコイルCLに対面させている1対の磁極と逆になっている。
【0055】
そしてこれら2対の永久磁石PMと1対のコイルCLとの組み合わせが、可動部100aを上記第1の方向に駆動する為の駆動手段を構成している。
【0056】
1対のコイルCLに流す電流の方向や強さを制御することにより、1対のコイルCLに生じる電磁力と2対の永久磁石PMに生じている磁力との相互間の作用で、コリメータレンズ36を保持している可動部100aを支持部材100cの1対の板ばねの弾性に抗してコリメータレンズ36の光軸OAに沿った第1の方向に所定の範囲内で所望の距離移動させることが出来る。
【0057】
可動部100aにおいてガイド用LD32やホログラム34とは反対側の端には、コリメータレンズ36を通過した後のガイド用LD32からの光束の一部に突出した庇状のターゲットTAが設置されている。ターゲットTAは白色のプラスチックにより形成されていて、上記光束の一部に突出した部分の内面が略半円状に延出した凹状の湾曲面に構成されている。この内面は光反射面RFとして機能し、光反射率を高める為にニッケルメッキ等の光反射率増加処理がされていることが出来る。ターゲットTAの光反射面RFの外縁OEは、図7中に良く示されているように、支持部材100cの1対の板ばねの延出方向と直交するとともにコリメータレンズ36の光軸OAに直交する方向に長軸を配置した長円を短軸に沿い切断した半分のような形状をしている。これは、ターゲットTAを通過した後に偏光ビームスプリッタ20,反射鏡22,そして対物レンズ24を介して記録媒体26中のベース層27に向かうガイド用光を、記録媒体26の表面に沿う反射鏡22及び支持駆動手段42を伴う対物レンズ24の移動の方向である記録媒体26のトラッキング方向に縦長とする為である。この結果として、ターゲット用光を利用したトラッキング制御の幅を広げることが出来る。
【0058】
固定基板100eにおいて、可動部100aのターゲットTAの下方には、開口102が形成されている。開口102は、可動部100aの上記移動に伴うターゲットTAの移動範囲よりも大きくコリメータレンズ36の光軸OAに沿った第1の方向に延出していて、開口102中に検出基板100dの受光面LRが配置されている。検出基板100dの受光面LRには、ターゲットTAの光反射面RFにより反射されたターゲット光が焦点を結び、図5及び図7中に示されている如く、光スポットP3が形成される。
【0059】
次には図8を参照しながら、検出基板100dの構成及び動作について詳細に説明する。ここで図8は、検出基板100dの構成と検出基板100dが検出するコリメータレンズ36の光軸OAに沿った第1の方向における位置を示すコリメータレンズ位置信号を概略的に示す図である。
【0060】
検出基板100dの受光面LRはコリメータレンズ36の光軸OAに沿った第1の方向に細長い形状をしており、上記第1の方向に所定のピッチPで複数(この実施の形態では10)の受光部に等分割されている。
【0061】
受光面LRの複数の受光部は奇数番目の受光部が加算器104のプラス(+)側入力端子に接続されており、偶数番目の受光部が加算器104のマイナス(−)側入力端子に接続されている。加算器104のプラス(+)側入力端子に入力される信号aと加算器104のマイナス(−)側入力端子に入力される信号bとの差から生じる差動出力信号a−bは、ターゲットTAの光反射面RFからのターゲット用光が焦点を結び図5及び図7中に示されている如く光スポットP3が隣接する2つの受光部の中間に位置している時には0となり、奇数側の受光部に向かい移動するにつれてその値は大きくなり、その値は光スポットP3が奇数側の受光部の中央に位置した時に最大となる。また、光スポットP3が隣接する2つの受光部の中間から偶数側の受光部に向かい移動するにつれてその値は小さくなり、その値は光スポットP3が偶数側の受光部の中央に位置した時に最小となる。
【0062】
従って、図8中に示されている如く、光スポットP3が受光面LRの複数の受光部の長手方向に移動されることにより加算器104から出力される差動出力信号a−bは2辺が等しい三角波形状になる。
【0063】
受光面LRの複数の受光部からはさらに夫々の受光部からの受光信号が取り出されている。
【0064】
従って、この実施の形態では、支持駆動装置100の駆動手段の1対のコイルCLに電流を流しコリメータレンズ36を光軸OAに沿った第1の方向に移動させると、検出基板100dの受光面LRの複数の受光部上で光スポットP3が受光面LRの長手方向に移動する。この時に複数の受光部のどこから受光信号が出ているかによって固定基板100e(即ち、固定部100b)に対する可動部100a(即ち、コリメータレンズ36)の相対的な位置が分かり、ひいてはガイド用光の光軸38(図2参照)に沿ったコリメータレンズ36の相対的な位置が粗く分かる。さらに、加算器104からの差動出力信号a−bがゼロになるよう支持駆動装置100の駆動手段の1対のコイルCLに流す電流を制御することにより、所望の隣接した2つの受光部の中間に正確に光スポットP3を配置することが出来る。
【0065】
このことは、検出基板100dの受光面LRの複数の受光部の中の所望の相互に隣接した2つの受光部の中間位置に正確に精密に光スポットP3を配置することが出来ることを意味しており、ひいてはガイド用光の光軸38(図2参照)に沿ったコリメータレンズ36の相対的な位置を受光面LRの長手方向の範囲内で任意の上記中間位置に正確に精密に位置決めすることが出来ることを意味している。
【0066】
さらには、複数の受光部のどこから受光信号が出ているかによって固定基板100e(即ち、固定部100b)に対する可動部100a(即ち、コリメータレンズ36)の相対的な位置を粗く知ることが出来る。さらに、加算器104からの差動出力信号a−bがゼロになるよう支持駆動装置100の駆動手段の1対のコイルCLに流す電流を制御することにより、所望の隣接した2つの受光部の中間に正確に光スポットP3を配置した後に、加算器104からの差動出力信号a−bが所望の値まで増加するまで、あるいは差動出力信号a−bが所望の値まで減少するまで、光スポットP3を所望の隣接した2つの受光部の中間から奇数側の受光部中に向かい、あるいは偶数側の受光部中に向かい、移動させるようコリメータレンズ36を保持している移動部材100aを移動させる。これにより、検出基板100dの受光面LRの複数の受光部中の隣接した2つの受光部の中間以外の任意の位置にも、正確に精密に光スポットP3を配置することが出来るし、ひいてはガイド用光の光軸38(図2参照)に沿ったコリメータレンズ36の相対的な位置を受光面LRの長手方向の範囲内で任意に正確に精密に位置決めすることが出来る。
【0067】
なお上述した実施の形態では、検出基板100dの複数の受光部から受光信号を取り出しているが、このようにしなくても固定基板100e(即ち、固定部100b)に対する可動部100a(即ち、コリメータレンズ36)の相対的な位置が分かり、ひいてはガイド用光の光軸38(図2参照)に沿ったコリメータレンズ36の相対的な位置が粗く分かる。即ち、まず最初に、光スポットP3が検出基板100dの受光面LRの複数の受光部のいずれか一端よりも外側になるよう支持駆動装置100の駆動手段の1対のコイルCLに大電流を流す。次にこの大電流よりも小さな電流を1対のコイルCLに流して光スポットP3が検出基板100dの受光面LRの複数の受光部の上記一端から複数の受光部のいずれかに位置するようにする。この間に加算器104の差動出力信号a−bの値がゼロになる回数をカウントすれば、光スポットP3が複数の受光部の上記一端から何番目の受光部上に位置しているかが粗く分かる。
【0068】
コリメータレンズ36を例えばガイド用LD32に接近する方向に移動させると、記録媒体26の直上の対物レンズ24によるガイド用光のスポットP2の焦点の、対物レンズ24に対する対物レンズ24の光軸方向における相対的な位置は、コリメータレンズ36と対物レンズ24との縦倍率により定まる距離Z1だけ対物レンズ24から離れる方向に移動する。しかしながら、この時には、対物レンズ24による再生用光のスポットP1の焦点の、対物レンズ24に対する対物レンズ24の光軸方向における相対的な位置は変化しない。距離Z1を記録媒体26の複数の記録層28a,28b,28cの間の距離dと同じに設定し、ガイド用光のスポットP2をフォーカスサーボにより記録媒体26のガイド面GSに固定すると、結果として再生用光のスポットP1はガイド面GSから距離dだけ対物レンズ24に接近した第1の記録面28aに固定される。
【0069】
以上詳述したことから明らかなように、この実施の形態ではガイド用LD32,可動部100aのターゲットTAの光反射面RF,そして検出基板100dの受光面LRが可動部100aに保持されているコリメータレンズ36の光軸OAに沿った方向である第1の方向における可動部100aの位置または速度を検出する検出器を構成している。
【0070】
そして、ガイド用LD32と可動部100aのターゲットTAの光反射面RFとが上記検出器の単一の第1の部分を構成しており、受光面LRの複数の受光部が複数の第2の部分を構成している。そして、第1の部分は複数の第2の部分のいずれかを検出する粗位置検出を行い、また複数の第2の部分の夫々を検出する精位置検出を行う。
【0071】
コリメータレンズ36の光軸OAに沿った第1の方向におけるコリメータレンズ36の相対的な位置を検出する為の受光面LRの複数の受光部を第1の方向に並べることにより、コリメータレンズ36の相対的な位置を広い範囲で精密に検出することが可能になっている。しかも、上記第1の方向に沿った複数の受光部の夫々の寸法は小さく、夫々の応答性は高い。また複数の受光部から加算器104を利用して差動出力がゼロになる位置を多数得ることが出来るので、この多数の位置を利用してコリメータレンズ36の相対的な位置を精密に制御することが出来るし、差動出力がゼロになる位置は温度変化や電気回路中の変動の影響を受けにくく、コリメータレンズ36の相対的な位置を正確に安定して制御することが出来る。
【0072】
この実施の形態では、ターゲットTAの光反射面RFはガイド用LD32からのガイド用光中で比較的光強度の弱い周辺部分を検出基板100dの受光面LRに向け反射していながら受光面LR上に比較的光強度の強い光スポットP3を形成させている。この為に受光面LRの複数の受光部の夫々の受光感度はそれほど高くなくても比較的強い受光信号を発生させることが可能である。従って、複数の受光部の夫々を安価なもので形成しても、コリメータレンズ36の相対的な位置を精密に検出することが出来る。
【0073】
また可動部100aには、コリメータレンズ36の相対的な位置の検出の為に、可動部100aの重量増加を招き可動部100aの移動感度を低下させるとともに製造コストの増加も生じさせる光源や受光部やこれらに対する電気的な接続を必要としていない。
【0074】
また受光面LRを構成している受光部の数は任意に設定することが出来るし、複数の受光部の夫々のピッチPは記録媒体26の記録層28中の複数の記録面28a,28b,28cの相互間の間隔dや複数の受光部の夫々の光学特性が相互に異なっている場合は、これらに対応して相互に異なっていることが出来る。
【0076】
さらに、記録媒体26の記録層28中の記録面の個数は任意に設定することが出来る。
【0077】
また、コリメータレンズ36を固定として記録媒体26のターゲット面GSに対するガイド用光のスポットP2の焦点合わせを記録媒体26の直上の対物レンズ24の移動のみにより行い、記録再生用光のコリメータレンズ12をガイド用光のコリメータレンズ36と同様なコリメータレンズとして支持駆動装置100と同様な構成の支持駆動装置によりコリメータレンズ12の代わりのコリメータレンズの光軸に沿った方向に移動可能として、記録媒体26の記録層28の所望の記録面28a,28b,または28cに対する記録再生用光のスポットP1の焦点合わせを、記録媒体26の直上の対物レンズ24の移動と上述した如く支持駆動装置100と同様な構成の支持駆動装置によるコリメータレンズ12の代わりのコリメータレンズの上記移動とにより行うよう構成することも出来る。
【0078】
さらに上述した実施の形態では、ガイド用光の為のコリメータレンズ36の相対的な位置を検出する為に前述の検出器が使用されていたが、当業者であればコリメータレンズ36の移動速度や加速度を検出する為に前述の検出器を使用することも出来るし、対物レンズ24やその他の移動する部材の相対的な位置及び/または移動速度や加速度を検出する為に使用することも出来る。
【0079】
また光を使用して情報を記録及び/または再生する情報記録及び/または再生装置における光学系の構成や動作エラーの検出方法は当業者の知る範囲において種々に変更が可能である。
【0080】
次には図9乃至図11を参照しながらこの発明の第2乃至第4の実施の形態を詳細に説明する。ここで、図9は、この発明の第2の実施の形態の要部の概略的な側面図であり;図10は、この発明の第3の実施の形態の要部の概略的な側面図であり;そして図11は、この発明の第4の実施の形態の要部の概略的な側面図である。
【0081】
図9の第2の実施の形態が前述の第1の実施の形態と異なっているのは、前述の検出器の受光面LRの複数の受光部に投射されるスポットP3が、可動部100aにおいて受光面LRに対面している表面に設置された光源200及び対物レンズ202により形成されていることである。光源200は例えばLED(発光素子)により構成することが出来る。
【0082】
ここにおいては、可動部100aの光源200及び対物レンズ202と検出基板100d上の受光面LRの複数の受光部との組み合わせが可動部100aの第1の方向における位置及び/または移動速度を検出するための検出器を構成しており、その中でも可動部100aの光源200と対物レンズ202との組み合わせは単一の第1の部材を構成しており、検出基板100d上の受光面LRの複数の受光部が複数の第2の部分を構成している。そして、第1の部分は複数の第2の部分のいずれかを検出する粗位置検出を行い、また複数の第2の部分の夫々を検出する精位置検出を行う。
【0083】
図10の第3の実施の形態では、検出基板100d上に前述の第1の実施の形態の受光面LRに代わりコリメータレンズ36の光軸OAに沿った第1の方向に並んで配置された複数の光源300が配置されており、また可動部100aにおいて複数の光源300に対面している表面に上記第1の方向に並んで1対の光検出器302が配置されている。そして、1対の光検出器302は加算器304に接続されている。ここにおいては、1対の光検出器302は複数の光源300の夫々からの光のみを検出するよう複数の光源300に対し出来る限り接近して、例えば0.2mm、配置されていなければならず、光源300は発生した光を出来る限り周囲に拡散しないような種類、例えば発光素子(LED)、であることが好ましい。
【0084】
ここにおいては、可動部100aの加算器304を伴う1対の光検出器302と検出基板100d上の複数の光源300との組み合わせが移動部100aの第1の方向における位置及び/または移動速度を検出するための検出器を構成している。その中でも可動部100aの加算器304を伴う1対の光検出器302が単一の第1の部材を構成しており、検出基板100d上の複数の光源300が複数の第2の部分を構成している。そして、第1の部分は複数の第2の部分のいずれかを検出する粗位置検出を行い、また複数の第2の部分の夫々を検出する精位置検出を行う。
【0085】
加算器304からの差動出力がゼロになった時は、1対の光検出器302の中間が複数の光源300のいずれか1つの直上に配置されていることを意味している。位置検出を開始する直前に一但1対の光検出器302を複数の光源300の上記第1の方向における一端よりも外側に配置するよう可動部100aの駆動部の1対のコイルCLに対して大電流を供給する。しかる後に1対のコイルCLに対して供給する電流の大きさを小さくして可動部100aを1対の光検出器302が上記一端から複数の光源300上に移動させる。この間に加算器304の差動出力が何回ゼロになるかをカウントすることにより、1対の光検出器302が上記一端から何番目の光源300上に配置されているのかが分かる。即ち、1対の光検出器302が、複数の光源300が第1の方向に並んでいる距離の範囲においてどの程度の相対位置に配置されているのが分かる。また、対応する光源300上から1対の光検出器302がいずれかの方向に少し移動することにより加算器304からの差動出力がゼロから次第に増加または減少することを利用して、対応する光源300上で1対の光検出器302がいずれかの方向に少し移動した任意の位置にも可動部100a、即ち第1の方向におけるコリメータレンズ36の相対位置、を精密に設定することが出来る。
【0086】
図11の第4の実施の形態では、検出基板100d上に前述の第1の実施の形態の受光面LRに代わりコリメータレンズ36の光軸OAに沿った第1の方向に並んで1対の光検出器400と1対の光検出器400の間の光源402が配置されており1対の光検出器400は加算器404に接続されている。また、可動部100aにおいて1対の光検出器400と光源402とに対面している表面には、上記第1の方向に並んで同じ長さの2辺を有した3角形状縦断面の多数の光反射部材406が配置されている。
【0087】
ここにおいては、可動部100aの光反射部材406と検出基板100dの加算器304を伴う1対の光検出器400と光源402との組み合わせとが可動部100aの第1の方向における位置及び/または移動速度を検出するための検出器を構成している。その中でも可動部100aの複数の光反射部材406が複数の第2の部分を構成しており、また検出基板100d上の1対の光検出器400と光源402との組み合わせが単一の第1の部分を構成している。そして、第1の部分は複数の第2の部分のいずれかを検出する粗位置検出を行い、また複数の第2の部分の夫々を検出する精位置検出を行う。
【0088】
加算器400からの差動出力がゼロになった時は、1対の光検出器400の中間の光源402が多数の光反射部材406のいずれかの頂点と対向して配置されていることを意味している。また位置検出を開始する直前に一但、複数の光反射部材406を1対の光検出器400及び光源402の組み合せの上記第1の方向における一端よりも外側に配置するよう可動部100aの駆動部の1対のコイルCLに対して大電流を供給する。しかる後に1対のコイルCLに対して供給する電流の大きさを小さくして可動部100aを複数の光反射部材406が1対の光検出器400及び光源402の組み合わせの上記一端から上記組み合わせの上に移動させる。この間に加算器404の差動出力が何回ゼロになるかをカウントすることにより、上記一端から何番目の光反射部材406の頂点上に光源402が配置されているのか分かる。即ち、複数の光反射部材406が第1の方向に並んでいる距離の範囲において、どの程度の相対位置が光源402に対し配置されているのが分かる。また、対応する光反射部材406の頂点上から1対の光検出器400のいずれかの方向に少し移動することにより加算器404からの差動出力がゼロから次第に増加または減少することを利用して、対応する光反射部材406の頂点上で1対の光検出器400のいずれかの方向に少し移動した任意の位置にも可動部100a、即ち第1の方向におけるコリメータレンズ36の相対位置、を精密に設定することが出来る。
【0089】
なお前述した第1乃至第4の実施の形態の全てにおいて夫々の前記単一の第1の部材と前記複数の第2の部材が配置されている場所は可動部材100aと検出基板100dとの間で交換可能である。
【0090】
本発明の実施の形態では、可動部にコリメータレンズを配置し、この位置又は速度を検出しているが、対物レンズ、プリズム、ホログラム素子等の光学素子でも良い。また可動部は平行移動に限らず、固定部に対して相対移動、例えば、傾き、回転移動に対しても適用できる。
【0091】
【発明の効果】
以上詳述したことから明らかなように、この発明に従った情報記録及び/または再生装置によれば、可動部の位置及び/または速度の検出範囲が広く、しかも可動部(即ち、対物レンズ)の位置制御の精度を低下させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に従った情報記録及び/または再生装置の光学系を概略的に示す平面図である。
【図2】図1の光学系の一部を拡大して側方から概略的に示す側面図である。
【図3】図2中に示されている光ディスクと対物レンズをさらに拡大して示す側面図である。
【図4】図1の第1の実施の形態に従った情報記録及び/または再生装置の光学系の支持駆動装置の拡大された斜視図である。
【図5】図4の支持駆動装置のコリメータレンズの光軸に沿った横断面図である。
【図6】図4の支持駆動装置の分解斜視図である。
【図7】図4の支持駆動装置をコリメータレンズの光軸に沿った方向においてガイド用LDとは反対側から示す正面図である。
【図8】図4の支持駆動装置の検出基板の構成と検出基板が検出するコリメータレンズの光軸に沿った第1の方向における位置を示すコリメータレンズ位置信号を概略的に示す図である。
【図9】この発明の第2の実施の形態の要部の概略的な側面図である。
【図10】この発明の第3の実施の形態の要部の概略的な側面図である。
【図11】この発明の第4の実施の形態の要部の概略的な側面図である。
【符号の説明】
32 ガイド用LD(検出器:第1の部分)
TA ターゲット(検出器:第1の部分)
RF 光反射面(検出器:第1の部分)
LR 受光面(検出器:第2の部分)
200 光源(検出器:第1の部分)
202 対物レンズ(検出器:第1の部分)
300 光源(検出器:第2の部分)
302 光検出器(検出器:第1の部分)
304 加算器(検出器:第1の部分)
400 光検出器(検出器:第1の部分)
402 光源(検出器:第1の部分)
406 光反射部材
Claims (4)
- 可動部と、前記可動部を固定部に対して少なくとも第1の方向に移動可能に支持する支持部材と、前記可動部の前記第1の方向の位置及び/または速度を検出する検出器を有する情報記録及び/または再生装置において、
前記検出器は単一の光源と複数の受光部を含み、
前記複数の受光部は前記固定部及び前記可動部のいずれか一方に配置されて前記第1の方向に相互に隣接して並べられ、前記光源からの光は前記固定部及び前記可動部のいずれか他方から前記複数の受光部の1つまたは相互に隣接した2つに向かい投射され、
前記光源からの光を受光した前記複数の受光部の出力により前記固定部に対する前記可動部の粗位置検出を行い、
前記複数の受光部の中の偶数番目の受光部の出力と前記偶数番目の受光部に隣接した奇数番目の受光部の出力との差動出力により前記固定部に対する前記可動部の精位置検出を行う、ことを特徴とする情報記録及び/または再生装置。 - 可動部と、前記可動部を固定部に対して少なくとも第1の方向に移動可能に支持する支持部材と、前記可動部の前記第1の方向の位置及び/または速度を検出する検出器を有する情報記録及び/または再生装置において、
前記検出器は単一の光源と複数の受光部を含み、
前記複数の受光部は前記固定部及び前記可動部のいずれか一方に配置されて前記第1の方向に相互に隣接して並べられ、前記光源からの光は前記固定部及び前記可動部のいずれか他方から前記複数の受光部の1つまたは相互に隣接した2つに向かい投射され、
前記固定部に対する前記可動部の移動において、前記複数の受光部の中の偶数番目の受光部の出力と前記偶数番目の受光部に隣接した奇数番目の受光部の出力との差動出力のゼロクロス回数をカウントすることにより前記固定部に対する前記可動部の粗位置検出を行い、
前記複数の受光部の中の偶数番目の受光部の出力と前記偶数番目の受光部に隣接した奇数番目の受光部の出力との差動出力により前記固定部に対する前記可動部の精位置検出を行う、ことを特徴とする情報記録及び/または再生装置。 - 可動部と、前記可動部を固定部に対して少なくとも第1の方向に移動可能に支持する支持部材と、前記可動部の前記第1の方向の位置及び/または速度を検出する検出器を有する情報記録及び/または再生装置において、
前記検出器は単一の光源と一対の光検出器と光反射部とを含み、
前記単一の光源と前記一対の光検出器とは前記固定部及び前記可動部のいずれか一方に配置されて前記一対の光検出器の間に前記単一の光源を挟んだ状態で前記第1の方向に相互に隣接して並べられ、
前記光反射部は前記固定部及び前記可動部のいずれか他方に配置され、夫々が同じ長さの2辺を有した3角形状の縦断面の複数の光反射部材が前記第1の方向に並んでおり、前記光源からの光が前記光反射部の前記複数の光反射部材のいずれか1つに向かい投射され、
前記固定部に対する前記可動部の移動において、前記いずれか1つの光反射部材から反射された光を受光した前記一対の光検出器の差動出力のゼロクロス回数により前記固定部に対する前記可動部の粗位置検出が行われ、前記差動出力により前記固定部に対する前記可動部の精位置検出が行われる、
ことを特徴とする情報記録及び/または再生装置。 - 前記可動部は光学素子を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載に情報記録及び/または再生装置。
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JP2001083697A JP3645824B2 (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | 情報記録及び/または再生装置 |
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