JPH1021573A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JPH1021573A
JPH1021573A JP8192789A JP19278996A JPH1021573A JP H1021573 A JPH1021573 A JP H1021573A JP 8192789 A JP8192789 A JP 8192789A JP 19278996 A JP19278996 A JP 19278996A JP H1021573 A JPH1021573 A JP H1021573A
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JP
Japan
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light
pickup device
signal
tilt
optical pickup
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JP8192789A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kibune
英明 木船
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は光情報記録媒体の傾きを正確に検出し
て、適切に補正する光ピックアップ装置を提供する。 【解決手段】光ピックアップ装置1は、光出射部2の半
導体レーザー6の出射光束をグレーティング7により0
次元、1次元及び−1次元の光束に分割し、光導入部3
に出射する。光導入部3は入射光束をその対物レンズ1
2を介して光ディスク5に3つの光スポットとして集光
照射するとともに、光ディスク5で反射された3つの光
スポットの反射光をその偏光ビームスプリッタ9により
信号検出部4に反射し、信号検出部4は集光レンズ13
及びシリンドリカルレンズ14を介して入射光を非点収
差を有する平行光束として受光素子15の3つの受光部
にそれぞれ入射させる。対物レンズ12に対して光ディ
スク5が傾いていると、両サイドの受光部の光スポット
にフォーカスずれが発生し、この受光部のフォーカスエ
ラー信号の差分により光ディスク5の傾きを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップ装
置に関し、詳細には、光情報記録媒体の傾きを正確に検
出する光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクドライブ装置や光カード装置
等に用いられる光ピックアップ装置においては、一般
に、半導体レーザーを含む光出射系からの出射光を対物
レンズにより光ディスクの光情報記録媒体上に集光して
微小な光スポットを形成し、この光ディスクからの光ス
ポットの反射光を信号検出系に入射させて、トラックエ
ラー信号、フォーカスエラー信号及び情報信号を検出し
ている。このトラックエラー信号及びフォーカスエラー
信号によりトラッキング制御及びフォーカス制御を行っ
て、正確な情報の記録、再生及び消去を行う。
【0003】そして、トラックエラーを検出する方法と
しては、光学系が簡単であることから、従来からファー
フィールド方式が多く用いられているが、このファーフ
ィールド方式は、光スポットがピットからずれたときに
生じるファーフィールドパターンの不均衡成分によりト
ラッキング誤差を検出するものであるため、入射光束に
対して、光ディスクが傾いていないことが重要である。
すなわち、入射光束に対して、光ディスクが傾いている
と、トラッキング誤差が発生していない場合にも、反射
光のファーフィールドパターンは不均衡となり、この不
均衡成分に基づいてトラッキング制御を行うと、トラッ
キング誤差が発生してしまうこととなるからである。
【0004】そこで、従来、ディスク上の回折効果を有
する部分からの光スポットのずれ、いわゆるトラッキン
グ誤差を検出する位置検出装置が提案されている(特公
昭64−5376号公報参照)。
【0005】この位置検出装置は、光ディスクの無ピッ
ト部のファーフィールドパターンが正確にディスクの傾
き情報のみを有していることを利用して、無ピット部の
ファーフィールドパターンからディスクの傾きに対応し
た補正信号を取得して、この補正信号によりトラッキン
グ誤差信号を補正し、トラッキング誤差信号に及ぼすデ
ィスクの傾きの影響を抑制している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の位置検出装置にあっては、汎用性、ディスク
の傾きの検出精度及び光量の点で問題があった。
【0007】すなわち、上記特公昭64−5376号公
報記載の位置検出装置にあっては、無ピット部のファー
フィールドパターンからディスクの傾きを検出している
が、1度だけ情報の記録が可能な追記型や情報の記録・
消去が可能な書換型の一般的な光ディスクは、情報を記
録するための案内溝が形成されており、光スポットの案
内溝に回折された反射光からトラックエラー信号を検出
して、光スポットを案内溝に追従させて情報の記録、消
去を行うため、無ピット部が存在せず、従来の位置検出
装置をこれらの追記型や書換型の光ディスクに適用する
ことができず、汎用性にかけるという問題があった。
【0008】また、上記従来の位置検出装置にあって
は、無ピット部のファーフィールドパターンが正確にデ
ィスクの傾き情報のみを有しているものとしているが、
光スポットをトラックに追従させる方法として一般的に
用いられている対物レンズのみをトラッキング方向に移
動させるレンズトラッキングや光路中に設けたミラーを
トラッキング方向に回動させるガルバノミラートラッキ
ングにおいては、トラッキング動作に伴って、トラッキ
ング方向の光軸ずれ、すなわち、光源から対物レンズに
入射する光軸と光ディスクで反射されて対物レンズから
出射される光軸のずれが発生し、トラックエラー信号を
検出する受光素子に入射する光軸は、トラッキング動作
に伴いトラッキング方向に移動して、無ピット部のファ
ーフィールドパターンには、ディスクの傾きとトラッキ
ング動作による光軸ずれの両方の情報が含まれることと
なる。その結果、無ピット部のファーフィールドパター
ンから正確にディスクの傾きのみを検出することができ
ず、検出精度において問題があった。
【0009】さらに、上記従来の位置検出装置にあって
は、ディスクの傾きによる影響として、トラックエラー
信号に発生するオフセットのみを問題としているが、デ
ィスクの傾きによる影響としては、これのみではなく、
光スポットの性能低下が重要な課題としてある。すなわ
ち、ディスクが対物レンズの光軸に対して傾いている
と、収束光束がディスク基板(平行平板)を通過する
と、コマ収差や非点収差が発生し、クロストークが増大
して、信号のSN比が悪化するとともに、トラックエラ
ー信号の振幅が減少して対称性も悪化する。特に、追記
型や書換型の光ディスクにおいては、情報の記録・消去
時に光量の大きなスポットを形成する必要があるが、光
スポットの性能低下は、光スポットの光量低下となり、
情報の記録・消去に必要な光量が得られなくなるという
問題があった。
【0010】そこで、請求項1記載の発明は、出射光を
複数に分割して光ディスクに照射し、その反射光を複数
のフォーカスエラー信号検出手段で検出して、対物レン
ズに対する光情報記録媒体の傾きを検出することによ
り、予め形成されたピットにより情報が記録されている
光情報記録媒体だけでなく、情報を記録するための案内
溝が形成されている光情報記録媒体においても、光情報
記録媒体の傾きを検出することができるとともに、トラ
ッキング動作に伴う光軸ずれの影響を受けることなく正
確に光情報記録媒体の傾きを検出することのできる光ピ
ックアップ装置を提供することを目的としている。
【0011】請求項2記載の発明は、検出した光情報記
録媒体の傾きに応じて、半導体レーザーの出射光量を補
正することにより、光情報記録媒体の傾きにより発生す
る光スポットの光量低下を補正して、正確な情報の記
録、再生及び消去を行うことのできる光ピックアップ装
置を提供することを目的としている。
【0012】請求項3記載の発明は、検出した光情報記
録媒体の傾きに応じて、トラックエラー信号を補正する
ことにより、光情報記録媒体の傾きにより発生するトラ
ックエラー信号のオフセットを除去して、正確な情報の
記録、再生及び消去を行うことのできる光ピックアップ
装置を提供することを目的としている。
【0013】請求項4記載の発明は、検出した光情報記
録媒体の傾きに応じて、対物レンズの傾きを補正するこ
とにより、ディスクの傾きにより発生する光スポットの
性能低下を補正して、正確な情報の記録、再生及び消去
を行うことのできる光ピックアップ装置を提供すること
を目的としている。
【0014】請求項5記載の発明は、検出した光情報記
録媒体の傾きに応じて、光ピックアップ装置の光情報記
録媒体に対する傾きを補正することにより、ディスクの
傾きにより発生する光スポットの性能低下を補正して、
正確な情報の記録、再生及び消去を行うことのできる光
ピックアップ装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の光
ピックアップ装置は、半導体レーザーを備えた光出射手
段から出射された出射光を対物レンズにより光情報記録
媒体に集光して微小な光スポットを形成するとともに、
当該光スポットの反射光を信号検出手段に入射させ、ト
ラックエラー信号、フォーカスエラー信号及び情報信号
を検出する光ピックアップ装置において、前記光出射手
段に、前記出射光を複数に分割する光束分割手段を設
け、前記光情報記録媒体上に複数の光スポットを形成す
るとともに、前記信号検出手段に、前記光情報記録媒体
からの複数の光スポットの反射光をそれぞれ受光してフ
ォーカスエラーを検出するフォーカスエラー信号検出手
段を設け、前記各フォーカスエラー信号検出手段の検出
信号に基づいて、前記対物レンズに対する光情報記録媒
体の傾きを検出する傾き検出手段を設けることにより、
上記目的を達成している。
【0016】上記構成によれば、出射光を複数に分割し
て光ディスクに照射し、その反射光を複数のフォーカス
エラー信号検出手段で検出して、対物レンズに対する光
情報記録媒体の傾きを検出するので、予め形成されたピ
ットにより情報が記録されている光情報記録媒体だけで
なく、情報を記録するための案内溝が形成されている光
情報記録媒体においても、光情報記録媒体の傾きを検出
することができるとともに、トラッキング動作に伴う光
軸ずれの影響を受けることなく正確に光情報記録媒体の
傾きを検出することができる。
【0017】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記光ピックアップ装置は、前記傾き検出手段の
検出信号に基づいて、前記光出射手段の前記半導体レー
ザーの出射光量を補正する出射光量補正手段を、さらに
備えていてもよい。
【0018】上記構成によれば、検出した光情報記録媒
体の傾きに応じて、半導体レーザーの出射光量を補正す
るので、光情報記録媒体の傾きにより発生する光スポッ
トの光量低下を補正することができ、正確な情報の記
録、再生及び消去を行うことができる。
【0019】例えば、請求項3に記載するように、前記
光ピックアップ装置は、前記傾き検出手段の検出信号に
基づいて、前記トラックエラー信号を補正するトラック
エラー補正手段を、さらに備えていてもよい。
【0020】上記構成によれば、検出した光情報記録媒
体の傾きに応じて、トラックエラー信号を補正するの
で、光情報記録媒体の傾きにより発生するトラックエラ
ー信号のオフセットを除去することができ、正確な情報
の記録、再生及び消去を行うことができる。
【0021】また、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記光ピックアップ装置は、前記傾き検出手段の検
出信号に基づいて、前記対物レンズの傾きを補正する対
物レンズ傾き補正手段を、さらに備えていてもよい。
【0022】上記構成によれば、検出した光情報記録媒
体の傾きに応じて、対物レンズの傾きを補正するので、
ディスクの傾きにより発生する光スポットの性能低下を
補正することができ、正確な情報の記録、再生及び消去
を行うことができる。
【0023】さらに、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記光ピックアップ装置は、前記傾き検出手段の検
出信号に基づいて、前記光ピックアップ装置の前記光情
報記録媒体に対する傾きを補正する装置傾き補正手段
を、さらに備えていてもよい。
【0024】上記構成によれば、検出した光情報記録媒
体の傾きに応じて、光ピックアップ装置の光情報記録媒
体に対する傾きを補正するので、ディスクの傾きにより
発生する光スポットの性能低下を補正することができ、
正確な情報の記録、再生及び消去を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0026】図1〜図4は、本発明の光ピックアップ装
置の第1の実施の形態を示す図であり、本実施の形態
は、分割光束を光ディスクに照射して、その反射光のフ
ォーカスエラーにより光ディスクの対物レンズに対する
傾きを検出するもので、請求項1に対応するものであ
る。
【0027】図1は、本発明の光ピックアップ装置の第
1の実施の形態を適用した光ピックアップ装置1の構成
図である。
【0028】図1において、光ピックアップ装置1は、
光出射部2、光導入部3及び信号検出部4等を備え、光
出射部2から出射されたレーザービームLを光導入部3
により光ディスク(光情報記録媒体)5の情報記録媒体
上に照射して、その反射光を光導入部3により信号検出
部4に入射する。この光ディスク5は、再生専用の光デ
ィスクに限るものではなく、1度だけ情報の記録が可能
な追記型や情報の記録・消去が可能な書換型の光ディス
クであってもよく、本実施の形態では、書換型の光ディ
スクを用いている。
【0029】光出射部(光出射手段)2は、半導体レー
ザー6、グレーティング7及びカップリングレンズ8等
を備え、半導体レーザー6は、所定光量の発散光のレー
ザービームLをグレーティング7に出射する。グレーテ
ィング(光束分割手段)7は、半導体レーザー6からの
出射されたレーザービームLを、図2に示すように、入
射した光束を0次元La、1次元Lb、−1次元Lcの
3つの光束に分割して、カップリングレンズ8に入射す
る。カップリングレンズ8は、グレーティング7により
分割された発散光を平行光束にして、光導入部3に出射
する。
【0030】光導入部3は、偏光ビームスプリッタ9、
1/4波長板10、偏向プリズム11及び対物レンズ1
2等を備えており、光出射部2から入射された平行光束
を光ディスク5の情報記録媒体上に集光するとともに、
光ディスク5からの反射光を信号検出部4に出射する。
【0031】光導入部3は、光出射部2から入射された
平行光束を偏光ビームスプリッタ9、1/4波長板10
及び偏向プリズム11を介して対物レンズ12に入射
し、対物レンズ12により光ディスク5の情報記録媒体
上に集光して照射する。このとき、光出射部2から入射
された平行光束は、上述のように、グレーティング7に
より0次元La、1次元Lb、−1次元Lcの3つの光
束に分割されているので、光ディスク5の情報記録媒体
上には、図3(a)及び図3(b)に示すように、3つ
の光スポットLa1、Lb1、Lc1が形成される。
【0032】これらの光スポットLa1、Lb1、Lc
1の反射光は、対物レンズ12に反射され、対物レンズ
12から偏向プリズム11及び1/4波長板10を介し
て偏光ビームスプリッタ9に入射される。偏光ビームス
プリッタ9は、入射光を信号検出部4に反射する。
【0033】信号検出部4は、集光レンズ13、シリン
ドリカルレンズ14及び受光素子15等を備えており、
受光素子15に入射される光により、情報信号、フォー
カスエラー信号及びトラッキングエラー信号を検出す
る。上記偏光ビームスプリッタ9から入射される平行光
束は、集光レンズ13及びシリンドリカルレンズ14を
介して非点収差をもつ収束光となり、受光素子15上に
集光する。
【0034】受光素子(信号検出手段)15は、図4に
示すように、光ディスク5の3つの光スポットLa1、
Lb1、Lc1の反射光に対応する3つの受光部15
a、15b、15cを備えており、各受光部15a、1
5b、15cには、上記光スポットLa1、Lb1、L
c1の反射光である非点収差を持った光スポットLa
2、Lb2、Lc2がそれぞれ入射される。信号検出部
4は、この受光素子15の各受光部(フォーカスエラー
信号検出手段)15a、15b、15cに入射される光
スポットLa2、Lb2、Lc2から非点収差法により
フォーカスエラー信号を検出する。
【0035】情報の記録、再生、消去を、0次元に対応
する光スポットLa1で行い、情報信号、フォーカスエ
ラー信号及びトラックエラー信号の検出を、光スポット
La2が形成される受光部15aの信号により行う。
【0036】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。光ピックアップ装置1は、光出射部2の半導体レー
ザー6から出射された光束をグレーティング7により、
0次元光束La、1次元光束Lb及び−1次元光束Lc
に分割し、カップリングレンズ8により平行光束にし
て、光導入部3に出射する。
【0037】光導入部3は、光出射部2から入射された
光束を偏光ビームスプリッタ9、1/4波長板10、偏
向プリズム11及び対物レンズ12を介して光ディスク
5の情報記録媒体上に、図3(a)及び図3(b)に示
したように、3つの光スポットLa1、Lb1、Lc1
として集光して照射する。これらの3つの光スポットL
a1、Lb1、Lc1のうち0次元に対応する光スポッ
トLa1で、情報の記録、再生、消去を行う。
【0038】また、光導入部3は、光ディスク5で反射
されたこれら3つの光スポットLa1、Lb1、Lc1
の反射光を対物レンズ12、偏向プリズム11及び1/
4波長板10を介して偏光ビームスプリッタ9に導入し
て、偏光ビームスプリッタ9により信号検出部4に反射
する。
【0039】信号検出部4は、集光レンズ13及びシリ
ンドリカルレンズ14を介して入射される光束を受光素
子15に集光照射する。この受光素子15に照射される
光束は、非点収差を有する収束光となっており、光スポ
ットLa1、Lb1、Lc1の各反射光が、それぞれ受
光素子15の3つの受光部15a、15b、15cに入
射される。信号検出部4は、情報信号、フォーカスエラ
ー信号及びトラックエラー信号の検出を、光スポットL
a2が形成される受光部15aの信号により行う。
【0040】したがって、図3に示したように、対物レ
ンズ12に対して光ディスク5が傾いていると、対物レ
ンズ12は、光スポットLa1のフォーカスずれが発生
し、この光スポットLa1の反射光の入力される受光素
子15の受光部15aの検出信号に基づいて光スポット
La1のフォーカスずれが無くなるようにフォーカッシ
ング制御される。フォーカッシング制御されると、光ス
ポットLb1及び光スポットLc1には、逆方向のフォ
ーカスずれが発生し、このフォーカスずれにより発生す
る受光素子15の光スポットLb2を受光する受光部1
5bと光スポットLc2を受光する受光部15cのフォ
ーカスエラー信号の差分により、対物レンズ12に対す
る光ディスク5の傾きを検出することができる。
【0041】その結果、予め形成されたピットにより情
報が記録されている光ディスクだけでなく、情報を記録
するための案内溝が形成されている光ディスク(光情報
記録媒体)5においても、光ディスク5の傾きを検出す
ることができるとともに、トラッキング動作に伴う光軸
ずれの影響を受けることなく、正確に光ディスク5の傾
きを検出することができる。
【0042】なお、上記実施の形態においては、フォー
カスエラー検出方式として、非点収差法を用いた場合に
ついて説明したが、フォーカスエラー検出方式として
は、非点収差法に限るものではない。
【0043】例えば、図1に示した光ピックアップ装置
1のシリンドリカルレンズ14の代わりに、図5に示す
光ピックアップ装置20のように、ナイフエッジプリズ
ム21を用いたナイフエッジ法についても、同様に適用
することができ、この場合、受光素子15の各受光部1
5a、15b、15cには、図6に示すような光スポッ
トLa2、Lb2、Lc2が形成される。
【0044】また、図1に示した光ピックアップ装置1
のシリンドリカルレンズ14を取り除いた、図7に示す
光ピックアップ装置22により、図8に示すように、受
光素子15の各受光部15a、15b、15cの各光ス
ポットLa2、Lb2、Lc2の大きさを検出するビー
ムサイズ法についても、同様に適用することができる。
【0045】また、上記実施の形態においては、グレー
ティング7により3つの光束に分割しているが、分割す
る光束数は、3つに限るものではなく、例えば、図1の
グレーティング7の代わりに、図9に示すように、入射
した光束を5つの光束La、Lb、Lc、Ld、Leに
分割するホログラム23を設け、光ディスク5の情報記
録媒体上に、光ディスク5の上面、正面断面及び側面断
面として図10(a)、(b)、(c)に示すように、
5つの光スポットLa1、Lb1、Lc1、Ld1、L
e1を形成する。そして、この光スポットLa1、Lb
1、Lc1、Ld1、Le1の反射光を、図11に示す
ように、受光素子24の5つの受光部24a、24b、
24c、24d、24eに、それぞれ非点収差を持った
5つの光スポットLa2、Lb2、Lc2、Ld2、L
e2として入射して、フォーカスエラー信号を検出する
ようにしてもよい。この場合、対物レンズ12に対する
光ディスク5の2方向の傾きを検出することができる。
【0046】図12は、本発明の光ピックアップ装置の
第2の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、上
記第1の実施の形態で検出した対物レンズに対する光デ
ィスクの傾きの検出結果に基づいて、トラックエラー信
号を補正するもので、請求項3に対応するものである。
【0047】そこで、本実施の形態の説明においては、
上記第1の実施の形態の光ピックアップ装置と同様の構
成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省
略する。
【0048】図12において、光ピックアップ装置30
は、半導体レーザー6が半導体レーザー駆動回路31に
よりその駆動を制御し、半導体レーザー6から出射され
たレーザーは、上記第1の実施の形態と同様に、光出射
部2のグレーティング7により0次元La、1次元L
b、−1次元Lcの3つの光束に分割されて光導入部3
を介して、当該光導入部3の対物レンズ12から光ディ
スク5に照射される。この対物レンズ12は、アクチュ
エータ32により後述するようにフォーカッシング及び
トラッキングが行われる。
【0049】対物レンズ12を介して光ディスク5に照
射されたレーザービームは、光ディスク5で反射され
て、第1の実施の形態の光導入部3を介して信号検出部
4の受光素子15の3つの受光部15a、15b、15
cに入射される。受光部15aは、検出信号を情報信号
検出部33に出力し、情報信号検出部33は、入力され
る検出信号から情報信号を検出して、情報処理部34に
出力する。情報処理部34は、入力される情報信号の各
種信号処理を行う。また、受光部15aは、検出信号を
フォーカスエラー信号検出部35に出力し、フォーカス
エラー信号検出部35は、入力される検出信号からフォ
ーカスエラー信号を検出して、増幅部36を介してアク
チュエータ32に出力する。さらに、受光部15aは、
検出信号をトラックエラー信号検出部37に出力し、ト
ラックエラー信号検出部37は、入力される検出信号か
らトラックエラー信号を検出して、増幅部38に出力す
る。上記受光部15b及び受光部15cは、その検出信
号をディスク傾き信号検出部39に出力し、ディスク傾
き信号検出部(傾き検出手段)39は、受光部15bと
受光部15cのフォーカスエラー検出信号の差分から光
ディスク5の傾きを検出して、ディスク傾き信号を補正
部40に出力する。補正部40は、入力されるディスク
傾き信号に所定の補正を施して、増幅部38に出力し、
増幅部38は、上記トラックエラー信号検出部37から
入力されるトラックエラー信号に補正部40から入力さ
れる補正後のディスク傾き信号に基づくトラックエラー
信号の補正を施して、補正後のトラックエラー信号を増
幅して、アクチュエータ32に出力する。上記補正部4
0及び増幅部38は、全体としてトラックエラー信号を
補正するトラックエラー補正手段として機能する。
【0050】アクチュエータ32は、増幅部36を介し
て入力されるフォーカス信号検出部35からのフォーカ
スエラー信号に基づいてフォーカッシングを行うととも
に、増幅部38を介して入力されるディスク傾きにより
補正されたトラックエラー信号に基づいてトラッキング
を行う。
【0051】このように、本実施の形態によれば、受光
素子15の受光部15b、15cのフォーカスエラー信
号の差分により光ディスク5の傾きを検出して、この光
ディスク5の傾きを示すディスク傾き信号に基づいてト
ラックエラー信号の補正を行うことができる。したがっ
て、対物レンズ12に対する光ディスク5の傾きによ
り、トラックエラー信号に発生するオフセットを補正し
て、トラックエラー信号からディスク傾きによる影響を
補正することができ、正確な情報の記録、再生及び消去
を行うことができる。
【0052】図13は、本発明の光ピックアップ装置の
第3の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、上
記第1の実施の形態で検出した対物レンズに対する光デ
ィスクの傾きの検出結果に基づいて、半導体レーザーの
出射光量を補正するもので、請求項2に対応するもので
ある。
【0053】そこで、本実施の形態の説明においては、
上記第1及び第2の実施の形態の光ピックアップ装置と
同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な
説明を省略する。
【0054】図13において、光ピックアップ装置50
は、半導体レーザー6が半導体レーザー駆動回路51に
よりその駆動を制御し、半導体レーザー6から出射され
たレーザーは、上記第1の実施の形態と同様に、光出射
部2のグレーティング7により0次元La、1次元L
b、−1次元Lcの3つの光束に分割されて光導入部3
を介して、当該光導入部3の対物レンズ12から光ディ
スク5に照射される。
【0055】対物レンズ12を介して光ディスク5に照
射されたレーザービームは、光ディスク5で反射され
て、第1の実施の形態の光導入部3を介して信号検出部
4の受光素子15の3つの受光部15a、15b、15
cに入射される。受光部15aは、検出信号を情報信号
検出部33に出力し、情報信号検出部33は、入力され
る検出信号から情報信号を検出して、情報処理部34に
出力する。情報処理部34は、入力される情報信号の各
種信号処理を行う。また、受光部15aは、検出信号を
フォーカスエラー信号検出部35に出力し、フォーカス
エラー信号検出部35は、入力される検出信号からフォ
ーカスエラー信号を検出して、増幅部36を介してアク
チュエータ32に出力する。さらに、受光部15aは、
検出信号をトラックエラー信号検出部37に出力し、ト
ラックエラー信号検出部37は、入力される検出信号か
らトラックエラー信号を検出して、増幅部52を介して
アクチュエータ32に出力する。アクチュエータ32
は、増幅部36を介して入力されるフォーカス信号検出
部35からのフォーカスエラー信号に基づいてフォーカ
ッシングを行うとともに、増幅部52を介して入力され
るトラックエラー信号に基づいてトラッキングを行う。
【0056】上記受光部15b及び受光部15cは、そ
の検出信号をディスク傾き信号検出部53に出力し、デ
ィスク傾き信号検出部(傾き検出手段)53は、受光部
15bと受光部15cのフォーカスエラー検出信号の差
分から光ディスク5の傾きを検出して、ディスク傾き信
号を半導体レーザー駆動回路51に出力する。
【0057】半導体レーザー駆動回路(出射光量補正手
段)51は、ディスク傾き信号検出部53から入力され
るディスク傾き信号に基づいて、半導体レーザー6の駆
動電圧あるいは駆動電流を制御し、半導体レーザー6の
出射するレーザービームの出射光量を制御する。特に、
半導体レーザー駆動回路51は、光ディスク5の傾きが
大きいほどレーザービームの出射光量が大きくなるよう
に制御する。
【0058】このように、本実施の形態によれば、受光
素子15の受光部15b、15cのフォーカスエラー信
号の差分により光ディスク5の傾きを検出して、この光
ディスク5の傾きを示すディスク傾き信号に基づいて半
導体レーザー6の出射光量を補正することができる。し
たがって、光ディスク6の傾きによる光ディスク6の情
報記録媒体上の光スポットLa1、Lb1、Lc1の光
量の低下を補正することができ、正確な情報の記録、再
生及び消去を行うことができる。
【0059】図14及び図15は、本発明の光ピックア
ップ装置の第4の実施の形態を示す図であり、本実施の
形態は、上記第1の実施の形態での対物レンズに対する
光ディスクの傾きの検出結果に基づいて、対物レンズの
傾きを補正するもので、請求項4に対応するものであ
る。
【0060】そこで、本実施の形態の説明においては、
上記第1及び第2の実施の形態の光ピックアップ装置と
同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な
説明を省略する。
【0061】図14において、光ピックアップ装置60
は、半導体レーザー6が半導体レーザー駆動回路31に
よりその駆動を制御し、半導体レーザー6から出射され
たレーザーは、上記第1の実施の形態と同様に、光出射
部2のグレーティング7により0次元La、1次元L
b、−1次元Lcの3つの光束に分割されて光導入部3
を介して、当該光導入部3の対物レンズ12から光ディ
スク5に照射される。この対物レンズ12は、アクチュ
エータ61によりフォーカッシング及びトラッキングが
行われる。
【0062】対物レンズ12を介して光ディスク5に照
射されたレーザービームは、上述のように、光ディスク
5で反射されて、第1の実施の形態の光導入部3を介し
て信号検出部4の受光素子15の3つの受光部15a、
15b、15cに入射される。受光部15aは、検出信
号を情報信号検出部33に出力し、情報信号検出部33
は、入力される検出信号から情報信号を検出して、情報
処理部34に出力する。情報処理部34は、入力される
情報信号の各種信号処理を行う。また、受光部15a
は、検出信号をフォーカスエラー信号検出部35に出力
し、フォーカスエラー信号検出部35は、入力される検
出信号からフォーカスエラー信号を検出して、増幅部3
6を介してアクチュエータ61に出力する。さらに、受
光部15aは、検出信号をトラックエラー信号検出部3
7に出力し、トラックエラー信号検出部37は、入力さ
れる検出信号からトラックエラー信号を検出して、増幅
部62を介してアクチュエータ61に出力する。
【0063】上記受光部15b及び受光部15cは、そ
の検出信号をディスク傾き信号検出部63に出力し、デ
ィスク傾き信号検出部(傾き検出手段)63は、受光部
15bと受光部15cのフォーカスエラー検出信号の差
分から光ディスク5の傾きを検出して、ディスク傾き信
号を増幅部64を介してアクチュエータ61に出力す
る。
【0064】アクチュエータ61は、増幅部36を介し
て入力されるフォーカス信号検出部(対物レンズ傾き補
正手段)35からのフォーカスエラー信号に基づくフォ
ーカッシング制御、増幅部62を介して入力されるトラ
ックエラー信号に基づくトラッキング制御及び増幅部6
4を介してディスク傾き信号検出部63から入力される
ディスク傾き信号に基づく対物レンズ12の傾き補正を
行う。
【0065】すなわち、アクチュエータ61は、図15
に示すレンズチルトアクチュエータ65を備えており、
レンズチルトアクチュエータ65は、図15に示すよう
に、対物レンズ12を保持して、ディスク傾き信号検出
部63からのディスク傾き信号に基づいて、対物レンズ
12の傾きを調整する。すなわち、レンズチルトアクチ
ュエータ65は、そのホルダ66が対物レンズ12を保
持し、ホルダ66には、2つの駆動コイル67、68が
固定されている。ホルダ66は、ベース部材69に対し
て、バネ部材70により移動可能に支持されており、ベ
ース部材69の駆動コイル67、68に対向する位置に
は、永久磁石71、72及びヨーク部材73が固定され
ている。アクチュエータ61は、2つの駆動コイル6
7、68にそれぞれ逆向きの力が働くよう電流を供給す
ると、対物レンズ12が、図15中矢印で示す方向に駆
動される。そこで、アクチュエータ61には、上記ディ
スク傾き信号検出部63からのディスク傾き信号によ
り、2つの駆動個いる67、68にそれぞれ逆向きの力
が働く方向の電流を流すと、光ディスク5の傾きに対応
した分だけアクチュエータ61により対物レンズ12を
傾けることができ、光ディスク5に対する対物レンズ1
2の傾きを補正することができる。
【0066】このように、本実施の形態によれば、受光
素子15の受光部15b、15cのフォーカスエラー信
号の差分により光ディスク5の傾きを検出して、この光
ディスク5の傾きを示すディスク傾き信号に基づいて、
対物レンズ12の傾きを補正することができ、正確な情
報の記録、再生及び消去を行うことができる。
【0067】図16及び図17は、本発明の光ピックア
ップ装置の第5の実施の形態を示す図であり、本実施の
形態は、上記第1の実施の形態での対物レンズに対する
光ディスクの傾きの検出結果に基づいて、対物レンズを
含む光ピックアップ自体の傾きを補正するもので、請求
項5に対応するものである。
【0068】そこで、本実施の形態の説明においては、
上記第1及び第2の実施の形態の光ピックアップ装置と
同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な
説明を省略する。
【0069】図16において、光ピックアップ装置80
は、半導体レーザー6が半導体レーザー駆動回路31に
よりその駆動を制御し、半導体レーザー6から出射され
たレーザーは、上記第1の実施の形態と同様に、光出射
部2のグレーティング7により0次元La、1次元L
b、−1次元Lcの3つの光束に分割されて光導入部3
を介して、当該光導入部3の対物レンズ12から光ディ
スク5に照射される。この対物レンズ12は、アクチュ
エータ81によりフォーカッシング及びトラッキングが
行われる。
【0070】対物レンズ12を介して光ディスク5に照
射されたレーザービームは、上述のように、光ディスク
5で反射されて、第1の実施の形態の光導入部3を介し
て信号検出部4の受光素子15の3つの受光部15a、
15b、15cに入射される。受光部15aは、検出信
号を情報信号検出部33に出力し、情報信号検出部33
は、入力される検出信号から情報信号を検出して、情報
処理部34に出力する。情報処理部34は、入力される
情報信号の各種信号処理を行う。また、受光部15a
は、検出信号をフォーカスエラー信号検出部35に出力
し、フォーカスエラー信号検出部35は、入力される検
出信号からフォーカスエラー信号を検出して、増幅部3
6を介してアクチュエータ81に出力する。さらに、受
光部15aは、検出信号をトラックエラー信号検出部3
7に出力し、トラックエラー信号検出部37は、入力さ
れる検出信号からトラックエラー信号を検出して、増幅
部82を介してアクチュエータ81に出力する。アクチ
ュエータ81は、増幅部36を介して入力されるフォー
カス信号検出部35からのフォーカスエラー信号に基づ
いてフォーカッシングを行うとともに、増幅部82を介
してトラックエラー信号検出部37から入力されるトラ
ックエラー信号に基づいてトラッキングを行う。
【0071】上記受光部15b及び受光部15cは、そ
の検出信号をディスク傾き信号検出部83に出力し、デ
ィスク傾き信号検出部(傾き検出手段)83は、受光部
15bと受光部15cのフォーカスエラー検出信号の差
分から光ディスク5の傾きを検出して、ディスク傾き信
号を増幅部84を介して光ピックアップチルトアクチュ
エータ85に出力する。
【0072】光ピックアップチルトアクチュエータ(装
置傾き補正手段)85は、増幅部84を介してディスク
傾き信号検出部83から入力されるディスク傾き信号に
基づいて光ピックアップ傾き補正を行う。
【0073】光ピックアップチルトアクチュエータ85
は、例えば、図17に示すように構成されており、対物
レンズ12を含む光ピックアップ86は、光ディスク5
の半径方向に移動するキャリッジ87にシャフト88を
介して回動可能に支持されている。シャフト88は、対
物レンズ12の中心位置と一致する位置に取り付けられ
ており、ピックアップ86は、対物レンズ12の集光点
位置を中心に回動される。シャフト88には、ギア89
が固定されており、ギア89は、連結ギア90を介して
モータ91の軸91aに固定された駆動ギア92に連結
されている。したがって、光ピックアップ86は、モー
タ91が回動されると、駆動ギア92が図17に矢印で
示す方向に回転して、連結ギア90を介してギア89に
伝達され、ギア89の回転によりシャフト88が回転し
て、光ピックアップ86が図17中矢印方向にシャフト
88を中心に回動する。ピックアップ86が回動するこ
とにより、対物レンズ12の傾きが補正される。
【0074】そこで、光ピックアップチルトアクチュエ
ータ85には、上記ディスク傾き信号検出部84からの
ディスク傾き信号により、光ディスク5の傾きに対応し
た分だけモータ91を回転させて、光ピックアップ86
を傾けることができ、光ディスク5に対する対物レンズ
12の傾きを補正することができる。また、光ピックア
ップ86が対物レンズ12の集光点を中心に回動される
ため、光ディスク5の情報記録媒体上の光スポットの位
置変動を生じることなく、対物レンズ12と光ディスク
5の傾きを補正することができる。
【0075】このように、本実施の形態によれば、受光
素子15の受光部15b、15cのフォーカスエラー信
号の差分により光ディスク5の傾きを検出して、この光
ディスク5の傾きを示すディスク傾き信号に基づいて、
対物レンズ12を搭載している光ピックアップ86を光
ピックアップチルトアクチュエータ85により回動させ
て、対物レンズ12の傾きを補正することができ、正確
な情報の記録、再生及び消去を行うことができる。
【0076】なお、この場合、光ピックアップチルトア
クチュエータは、上記の例に限るものではなく、対物レ
ンズの傾きを適切に調整することのできるものであれ
ば、どのようなものであってもよい。また、この場合
も、光ピックアップ86の回動駆動を、対物レンズ12
の集光点を中心に行うことにより、光ディスク5の情報
記録媒体上の光スポットの位置変動を防ぐことができ
る。
【0077】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0078】
【発明の効果】請求項1記載の発明の光ピックアップ装
置によれば、出射光を複数に分割して光ディスクに照射
し、その反射光を複数のフォーカスエラー信号検出手段
で検出して、対物レンズに対する光情報記録媒体の傾き
を検出するので、予め形成されたピットにより情報が記
録されている光情報記録媒体だけでなく、情報を記録す
るための案内溝が形成されている光情報記録媒体におい
ても、光情報記録媒体の傾きを検出することができると
ともに、トラッキング動作に伴う光軸ずれの影響を受け
ることなく正確に光情報記録媒体の傾きを検出すること
ができる。
【0079】請求項2記載の発明の光ピックアップ装置
によれば、検出した光情報記録媒体の傾きに応じて、半
導体レーザーの出射光量を補正するので、光情報記録媒
体の傾きにより発生する光スポットの光量低下を補正す
ることができ、正確な情報の記録、再生及び消去を行う
ことができる。
【0080】請求項3記載の発明の光ピックアップ装置
によれば、検出した光情報記録媒体の傾きに応じて、ト
ラックエラー信号を補正するので、光情報記録媒体の傾
きにより発生するトラックエラー信号のオフセットを除
去することができ、正確な情報の記録、再生及び消去を
行うことができる。
【0081】請求項4記載の発明の光ピックアップ装置
によれば、検出した光情報記録媒体の傾きに応じて、対
物レンズの傾きを補正するので、ディスクの傾きにより
発生する光スポットの性能低下を補正することができ、
正確な情報の記録、再生及び消去を行うことができる。
【0082】請求項5記載の発明の光ピックアップ装置
によれば、検出した光情報記録媒体の傾きに応じて、光
ピックアップ装置の光情報記録媒体に対する傾きを補正
するので、ディスクの傾きにより発生する光スポットの
性能低下を補正することができ、正確な情報の記録、再
生及び消去を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップ装置の第1の実施の形
態を適用した光ピックアップ装置の構成図。
【図2】図1のグレーティングによる光の分割状態を示
す側面図。
【図3】図1の光ディスクに照射される分割された光ス
ポットの状態を示す上面図(a)と側面断面図(b)。
【図4】図1の受光素子に照射される光スポットの状態
を示す受光素子の上面図。
【図5】図1の光ピックアップ装置としてナイフエッジ
法を用いた場合の光ピックアップ装置の構成図。
【図6】図5の受光素子に照射される光スポットの状態
を示す受光素子の上面図。
【図7】図1の光ピックアップ装置としてビームサイズ
法を用いた場合の光ピックアップ装置の構成図。
【図8】図7の受光素子に照射される光スポットの状態
を示す受光素子の上面図。
【図9】図1のグレーティングの代わりにホログラムを
用いた場合のホログラムによる光分割状態を示す斜視
図。
【図10】図9のホログラムにより分割されたレーザー
ビームの光ディスクに照射される光スポットの状態を示
す光ディスクの上面図(a)、正面断面図(b)及び側
面断面図(c)。
【図11】図9のホログラムにより分割されたレーザー
ビームの照射される光スポットの状態を示す受光素子の
上面図。
【図12】本発明の光ピックアップ装置の第2の実施の
形態を適用した光ピックアップ装置の構成図。
【図13】本発明の光ピックアップ装置の第3の実施の
形態を適用した光ピックアップ装置の構成図。
【図14】本発明の光ピックアップ装置の第4の実施の
形態を適用した光ピックアップ装置の構成図。
【図15】図14のアクチュエータの備えているレンズ
チルトアクチュエータの正面断面図。
【図16】本発明の光ピックアップ装置の第5の実施の
形態を適用した光ピックアップ装置の構成図。
【図17】図16の光ピックアップチルトアクチュエー
タの構成図。
【符号の説明】
1 光ピックアップ装置 2 光出射部 3 光導入部 4 信号検出部 5 光ディスク 6 半導体レーザー 7 グレーティング 8 カップリングレンズ 9 偏光ビームスプリッタ 10 1/4波長板 11 偏向プリズム 12 対物レンズ 13 集光レンズ 14 シリンドリカルレンズ 15 受光素子 15a、15b、15c 受光部 La、Lb、Lc 光束 La1、Lb1、Lc1、La2、Lb2、Lc2 光
スポット 20 光ピックアップ装置 21 ナイフエッジプリズム 22 光ピックアップ装置 24a、24b、24c、24d、24e 受光部 La1、Lb1、Lc1、Ld1、Le1 光スポット La2、Lb2、Lc2、Ld2、Le2 光スポット 30 光ピックアップ装置 31 半導体レーザー駆動回路 32 アクチュエータ 33 情報信号検出部 34 情報処理部 35 フォーカスエラー信号検出部 36 増幅部 37 トラックエラー信号検出部 38 増幅部 39 ディスク傾き信号検出部 40 補正部 50 光ピックアップ装置 51 半導体レーザー駆動回路 52 増幅部 53 ディスク傾き信号検出部 60 光ピックアップ装置 61 アクチュエータ 62 増幅部 63 ディスク傾き信号検出部 64 増幅部 65 レンズチルトアクチュエータ 66 ホルダ 67、68 駆動コイル 69 ベース部材 70 バネ部材 71、72 永久磁石 73 ヨーク部材 80 光ピックアップ装置 81 アクチュエータ 82 増幅部 83 ディスク傾き信号検出部 84 増幅部 85 光ピックアップチルトアクチュエータ 86 光ピックアップ 87 キャリッジ 88 シャフト 89 ギア 90 連結ギア 91 モータ 91a シャフト 92 駆動ギア

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザーを備えた光出射手段から出
    射された出射光を対物レンズにより光情報記録媒体に集
    光して微小な光スポットを形成するとともに、当該光ス
    ポットの反射光を信号検出手段に入射させ、トラックエ
    ラー信号、フォーカスエラー信号及び情報信号を検出す
    る光ピックアップ装置において、前記光出射手段に、前
    記出射光を複数に分割する光束分割手段を設け、前記光
    情報記録媒体上に複数の光スポットを形成するととも
    に、前記信号検出手段に、前記光情報記録媒体からの複
    数の光スポットの反射光をそれぞれ受光してフォーカス
    エラーを検出するフォーカスエラー信号検出手段を設
    け、前記各フォーカスエラー信号検出手段の検出信号に
    基づいて、前記対物レンズに対する光情報記録媒体の傾
    きを検出する傾き検出手段を設けたことを特徴とする光
    ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】前記光ピックアップ装置は、前記傾き検出
    手段の検出信号に基づいて、前記光出射手段の前記半導
    体レーザーの出射光量を補正する出射光量補正手段を、
    さらに備えたことを特徴とする請求項1記載の光ピック
    アップ装置。
  3. 【請求項3】前記光ピックアップ装置は、前記傾き検出
    手段の検出信号に基づいて、前記トラックエラー信号を
    補正するトラックエラー補正手段を、さらに備えたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の光ピックア
    ップ装置。
  4. 【請求項4】前記光ピックアップ装置は、前記傾き検出
    手段の検出信号に基づいて、前記対物レンズの傾きを補
    正する対物レンズ傾き補正手段を、さらに備えたことを
    特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】前記光ピックアップ装置は、前記傾き検出
    手段の検出信号に基づいて、前記光ピックアップ装置の
    前記光情報記録媒体に対する傾きを補正する装置傾き補
    正手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1記載
    の光ピックアップ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010109838A (ko) * 2000-06-02 2001-12-12 구자홍 광 디스크의 틸트 제어 장치 및 틸트 검출 방법
KR100336599B1 (ko) * 1998-08-06 2002-05-16 마찌다 가쯔히꼬 광 픽업 장치

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