JP2002074283A - 光記録媒体、光記録媒体情報読取装置 - Google Patents

光記録媒体、光記録媒体情報読取装置

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JP2002074283A
JP2002074283A JP2000258604A JP2000258604A JP2002074283A JP 2002074283 A JP2002074283 A JP 2002074283A JP 2000258604 A JP2000258604 A JP 2000258604A JP 2000258604 A JP2000258604 A JP 2000258604A JP 2002074283 A JP2002074283 A JP 2002074283A
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cgh
card
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English (en)
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Manabu Sakane
学 坂根
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡潔な構成で光記録媒体のセキュリティ性を向
上させ、外観デザインへの影響も低減させた光記録媒体
(光カード、CGHカード、プリペイドカード、IDカ
ード、クレジットカード)4a,5a、および光記録媒
体情報読取装置(読み取り装置、リーダ装置)2a,5
gを提供する 【解決手段】光記録媒体4a,5aの真贋を証明するパ
ターン(図1(B)「ABC」)を記録したホログラム
パターン(画像CGH)4e,5eを、記録情報再生ホ
ログラム(情報CGH)4b、4c、5b、5cまたは
トラッキング信号再生用ホログラム(制御CGH)4
d、5dに隣接して配置し、レーザ光により連続して読
み出し走査を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体、光記
録媒体情報読取装置に関し、特にプリペイドカードやク
レジットカード、証明用カードなどに最適なカード状の
光記録媒体と、そのリーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現代の社会では種々のカードが代金の支
払いや身分の証明等に用いられている。プリペイドカー
ドやクレジットカード、証明用カードなどでは、IDナ
ンバーや金額など情報を記録する手段として磁気記録媒
体が従来広く用いられているが、磁気記録そのものは偽
造、変造が容易になされる恐れがある、という課題があ
った。
【0003】本出願人は先に、複数のホログラムパター
ンをCGH(Computer Generated
Hologram;計算機生成ホログラム)として一つ
の基板に配列した光記録媒体を開発し特許出願してお
り、特開平10−143603号公報において開示がな
されている。
【0004】上記の開示技術における光記録媒体では、
複数のホログラムパターンがカードの表面においてX方
向の複数の行と、Y方向の複数の列に沿って2次元的に
配列された構成となっている。係る光記録媒体から記録
データを読み出すには、光記録媒体をY方向に搬送し、
X方向に配列された複数のホログラムパターンにそれぞ
れ光線を照射して、その透過回折光あるいは反射回折光
により投影される光線のパターンや、あるいは投影され
る再生画像から記録データを読み出すものである。
【0005】上記の光記録媒体におけるホログラムパタ
ーンの構成の一例として、単一波長光の入射に対して複
数のドットからなる回折像を生成し、回折像が結像する
撮像素子面上の所定の位置に上記ドットが結像するか否
かにより1ビットの情報量を表すものがある。上記の構
成によれば、一つの、或いは複数のホログラムパターン
が生成する回折像中に含まれるドットの組み合わせによ
って、文字、数字等の情報を表すことが可能である。
【0006】上記のホログラムパターンを有する光記録
媒体及びその再生装置において、各ホログラムパターン
が撮像素子面に生成した回折像を最適なタイミングで撮
像し取り込みを行う構成について本出願人は先に特許出
願し、特開2000−47557号公報として開示がな
されている。
【0007】上記の開示技術では、データを記録した計
算機生成ホログラムパターン(以下、情報CGHとい
う)以外に、撮像タイミングを与えるための2次元ホロ
グラムパターン(以下、制御CGHという)を設け、制
御CGHからの回折光を撮像素子以外の受光素子にて受
光してトラッキング信号を生成して、撮像素子の最適な
取り込みタイミングを与える構成が提案されている。上
記の開示技術を踏まえた、従来技術に係るCGHカード
(光記録媒体)及びそのリーダ装置(読み取り装置)に
ついて、図8乃至図11を用いて以下に説明する。
【0008】図8は、従来技術に係るCGHカードの第
1の構成例の平面図である。図8において、CGHカー
ド8a上には、直線上に2列の情報CGH8b、8c
と、1列の制御CGH8dとが配置されている。制御C
GH8dは、後に説明するように、それぞれ異なる位置
にドット状の回折像を結像する、2種類の異なるCGH
が交互に配列している。制御CGH8dの2種類のCG
Hの境界線は、並列して配置された情報CGH8b、8
cに含まれる各CGHの中心線と一致するよう構成され
ている。
【0009】図9は、図8に示したCGHカードの第1
の構成例に対し、更に、直接目視で確認可能な視覚認識
可能CGH9eをカード媒体の表面に付加して構成し
た、CGHカードの第2の構成例9aの平面図である。
CGHカード9aの使用者は、カードに付加された視覚
認識可能CGH9eを目視で確認することによりカード
9aの真贋を確認し、また図8図示のCGHカード8a
と同様に情報CGH9b、9cの電気的な読み出しを行
なう構成であった。なお、カード9a上に視覚認識可能
CGH9eを付加するに際し、情報CGH9b、9cと
同様のプロセスによりカード上に形成する技術につい
て、本出願人は先に出願し特開平10−198259号
公報として公開もなされており、この技術を用いて構成
してもよい。
【0010】図10は、図8及び図9に図示したCGH
カード8a,9aから情報の読み取りを行なう、CGH
カード読み取り装置10aの要部断面図である。図10
において、レーザ光源を発したレーザ光はビームスプリ
ッタ10bによって3本のビームに分岐がなされ、それ
ぞれのビームは直線上(図10左上の図示姿勢では、紙
面に平行な直線。図10下の断面図では紙面に垂直な直
線。)に並ぶ情報CGH1(8b)、情報CGH2(8
c)及び制御CGH(8d)に対して同時に照射され
る。
【0011】上記の照射に応じて、情報CGH8b、8
cが生成する回折像はCCD10cの撮像面上に結像
し、また制御CGH8dに含まれる2種類のCGHの回
折像はCCD10cの近傍に配置された2分割PD(P
hoto Diode、フォトダイオード、光ダイオー
ド)A,B(10d,10e)の受光面にそれぞれ結像
するよう構成されている。また図10においてCGHカ
ード8aを順次、図示の水平方向に搬送することで、カ
ード8aに含まれる情報CGH8b、8cの読み取りを
順次行なう構成であった。
【0012】図11は、図10のCGHカード読み取り
装置10aにおいて、制御CGH8dが生成する回折像
を受光してPD10d,10eが生成出力する取り込み
制御信号(トラッキング信号)11eのタイミングチャ
ートである。図11において、PD A(11a)、P
D B(11b)は、それぞれのPDが受光する回折像
のレベルに応じた出力信号のレベル、A−B(11c)
は両出力信号の差信号、トリガ信号11dはA−B(1
1c)を所定の閾値で2値化した信号、取り込み制御信
号11eはトリガ信号11dからエッジ検出を行なって
生成した信号である。
【0013】図11において、PD A(11a)とP
D B(11b)のレベルが丁度同一となったとき、す
なわちトリガ信号11dの立下り及び立ち上がり時のタ
イミングが、レーザ光源よりの分岐光のスポットが制御
CGH8dの2種類の境界線上に位置するタイミングと
一致する。それはまた、情報CGH8b、8cの各CG
Hの中心に照射スポットが位置するタイミングでもあ
る。
【0014】従って、上記のタイミングと同時に生成さ
れる取り込み制御信号11eを用いてCCDの電荷転送
をリセットし、新たな露光を開始することにより、ずれ
ることなく順次情報CGH8b、8cの回折像を読み取
るよう、CGHカード8a,9aや、CGHカード読み
取り装置10aは構成されていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図8〜図11を用いて
上記に説明したように、撮像面上の所定位置にドット状
回折像が結像するか否かにより1bitの情報を表す2
次元ホログラム(情報CGH8b、8c、9b、9c)
を直線上に複数個配置した光記録媒体(CGHカード8
a,9a)において、真贋の判別をより容易、確実とし
てセキュリティ性を向上させる目的で、カード上に視覚
認識可能なホログラム9eを配置することは、有効であ
った。
【0016】しかしながら、図9に図示する如く、CG
Hカード9a上に視覚認識可能なホログラム9eを配置
するためには、カード上に一定以上の面積を必要としカ
ード9aの大型化を招く、という問題があった。またカ
ード上に形成された視覚認識可能なホログラム9eは、
目視で例えば「ABC」なるロゴが外観上見えるもので
あるから、カード9aのデザインにも少なからぬ影響を
与えるものであった。さらに上記の視覚認識可能なホロ
グラム9eは、目視で確認する方法のみに対応し、例え
ば回折像パターンを読み取り装置がデータとして取りこ
んで自動的に認識し、真贋判定を行ったり、データと記
録し保存したり、取りこんだデータを外部へ送信したり
する使用方法が実現できなかった。また情報CGHと、
制御CGHとに加えて新たに真贋証明用のCGHをカー
ドの構成に加え、その回折像を電気的に取りこもうとす
ると、新たなCGHのための新たな単色光照射手段、回
折光受光(撮像)手段を読み取り装置側に設けねばなら
ず、読み取り装置が大型化、複雑化するという問題点が
あった。
【0017】そこで、本発明は、上記した問題点に鑑み
て成されたものであり、特に記録情報がホログラムパタ
ーンとして記録されている情報記録領域と、情報記録領
域に隣接して設けられ、かつ光記録媒体の真贋判定用情
報がホログラムパターンとして記録されている真贋判定
領域とを備えたカード形状の光記録媒体であって、情報
記録領域及び前記真贋判定領域の各読出し走査を連続し
て行う構成とすることにより、簡潔な構成で光記録媒体
のセキュリティ性を向上させ、またセキュリティ用デー
タを電気的に取りこんで自動的な認識やデータの保存、
データの送信にも対応することが出来、光記録媒体の外
観デザインへの影響も低減させた光記録媒体、光記録媒
体情報読取装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、下記(1)、(2)の構成を有する
光記録媒体、光記録媒体情報読取装置を提供する。 (1) 記録情報がホログラムパターン(情報CGH)
4b、4cとして記録されている情報記録領域(情報記
録エリア)と、前記情報記録領域に隣接して設けられ、
かつ当該光記録媒体の真贋判定用情報(図1(B)「A
BC」、文字列、ロゴマーク)がホログラムパターン
(画像CGH)4eとして記録されている真贋判定領域
とを備えたカード形状の光記録媒体(光カード、CGH
カード、プリペイドカード、IDカード、クレジットカ
ード)4a(図4)であって、前記情報記録領域及び前
記真贋判定領域の各読出し走査を連続して行うことを特
徴とする光記録媒体4a。 (2) 請求項1記載の光記録媒体4aから記録情報及
び真贋判定用情報(図1(B)「ABC」、文字列、ロ
ゴマーク)をそれぞれ読み出す光記録媒体情報読取装置
(読み取り装置、リーダ装置)2a(図2)であって、
前記情報記録領域及び前記真贋判定領域に読出し用の単
色光(レーザ光、光ビーム)1c、1dをそれぞれ照射
する照射手段(レーザ光源、ビームスプリッタ)2b
(図2)と、前記照射手段2bによる前記情報記録領域
及び前記真贋判定領域の各ホログラムパターン(情報C
GH、画像CGH)4b、4c、4eへの単色光1c、
1dの照射によって読み出された回折光を受光して撮像
信号を生成する撮像手段(CCD、C−MOS)2c
(図2)、1aと、前記撮像手段2c,1aにより生成
された撮像信号から前記情報記録領域に記録されている
記録情報を読み出すと共に、前記真贋判定領域に記録さ
れている真贋判定用情報を読み出す情報読み出し手段
(図3 認識部)3aと、前記情報読み出し手段3aで
読み出した真贋判定用情報を表示する表示手段(図3
表示部)3bとを備えたことを特徴とする光記録媒体情
報読取装置2a。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
好ましい実施例を、図1〜図7を用いて説明する。図1
は本発明の実施の形態に係る第1の実施例の読み取り装
置2aにおける回折像の読み取りを説明する平面図、図
2は図1の読み取り装置2aの断面図、図3は図1の装
置2aのブロック図、図4は本発明の実施の形態に係る
光記録媒体4aの実施例の平面図、図5は本発明の実施
の形態に係る第2実施例の光記録媒体読み取り装置5g
の断面図、図6は図5の光記録媒体読みとり装置5gの
ブロック図、図7は図5の読み取り装置5gにおけるス
クリーン5f上での回折像の表示例を示す平面図であ
る。
【0020】図4の、本発明の実施の形態に係る光記録
媒体(光カード、CGHカード)の一実施例の平面図に
おいて、光記録媒体4aは、先に図8を用いて説明した
従来技術に係るCGHカード8aに対し、光ビームの照
射に応じて所定の画像を回折像として生成する2次元ホ
ログラム(以下、画像CGH4e)を制御CGH4dと
同一の直線上に配置した点が、主な構成上の相違点であ
る。
【0021】また後に詳しく説明するように、光記録媒
体4aの画像CGH4eに隣接する制御CGH4dの回
折像を所定位置に結像させるため光ビームが照射される
とき、同時に画像CGH4eにもまた光ビームが照射さ
れ、通常は情報CGH4b、4cの回折像が結像する撮
像面上に画像CGH4eの回折像である所定の画像が生
成される。
【0022】画像CGH4eの回折像としては、使用者
が目視で確認することが容易なように、例えばアルファ
ベット、数字、記号、ロゴマークなどとすることが望ま
しい。またこれらのアルファベット、数字、記号、ロゴ
マーク等を、ブランドマークのような真贋証明用のパタ
ーンとすれば、これらのパターンを確認することによ
り、光記録媒体が真性品であり贋造や、複製や、変造が
なされたものとは異なることが、確実かつ迅速に確認で
きる。
【0023】本実施例では、上記のように制御CGH4
dと同一の直線上に画像CGH4eを配置して構成して
あるが、上記とは異なる構成として、情報CGH4b、
4cと同一直線上に画像CGH4eを配置して構成する
ことも考えられる。そのように構成した場合には、通常
は情報CGH(4bまたは4c)を照射する光ビームに
よって画像CGH4eが照射され、その結果、画像CG
H4eの回折像が撮像面上に生成される。すなわち本実
施例の光記録媒体においては、情報を記録した情報記録
領域と、真贋判定情報を記録した真贋判定情報記録領域
とが隣接して配置され、情報記録領域と真贋判定情報記
録領域の各読み出し走査を連続して行う構成としてい
る。また情報記録領域には、記録情報を記録した情報C
GHの他に、トラッキング情報を記録した制御CGHを
配置してもよく、真贋判定情報記録領域の画像CGHは
情報CGHが配列した延長線上、または制御CGHが配
列した延長線上に配置されており、上記した効果が発揮
されるものである。
【0024】なお、図4図示の光記録媒体4aにおい
て、情報CGH4b、4cの一部が破線で示されている
箇所は、読み取り装置が有するインパクトヘッドのよう
な記録手段により、記録動作としての破壊が成されたC
GHを示している。破壊が成されたCGHは光ビームが
照射されても所定位置に回折像が結像することは無く、
従って破壊するか否かにより1bitの情報の記録を可
能としている。
【0025】次に本実施例の光記録媒体4aから情報の
読み取りを行なう、光記録媒体の読み取り装置の第1の
実施例を、図2の断面図、図3のブロック図を用いて説
明する。
【0026】図2において、読み取り装置2aに対し光
記録媒体4aを挿入口から挿入するとカード搬送駆動系
2gにより光記録媒体4aは自動的に所定の読み取り位
置まで搬送される。次に、レーザ光源を発したレーザ光
はビームスプリッタ2bにより3本のビームに分岐さ
れ、光記録媒体4a上の情報CGH4b、4cと制御C
GH4dとにそれぞれ照射される。
【0027】そして従来技術の構成において説明したの
と同様に、照射に応じて制御CGH4dが生成する回折
像をPD2d,2eにより受光し、その出力に基づいて
最適なタイミングで情報CGH4b、4cの回折像がC
CD2cにより撮像され、得られた撮像データは図3の
ブロック図における認識部3aへ出力される。
【0028】認識部3aでは、所定の正しい位置に回折
像パターンが結像していれば「1」、なにも結像が無け
れば「0」を出力値として出力し、その他の正規に読み
取りが出来ないデータの場合、読みとりエラーまたは不
正に作成されたCGHと判断してその旨の出力値を出力
する。
【0029】上記の手順で一列毎に情報CGH4b、4
cの読み取りが行われつつ、順次光記録媒体4aが読み
取り方向に(図2において水平方向に)搬送され、最後
にカード停止機構2fである停止センサに光記録媒体4
aの端面が到達すると、読み取り装置2aは光記録媒体
4aの搬送を停止する。このとき、制御CGH4dの読
み出し用の光ビームは、制御CGH4dの列の端点に位
置する画像CGH4eに照射され、かつ、画像CGH4
eが生成する回折光は、CCD2cの撮像面上に結像す
る。
【0030】画像CGH4eの回折像はCCD2cによ
り読み取りがなされ、その結果CCD2cが出力する画
像データは、認識部3aにより真贋判定用のパターン画
像であると認識され(真贋判定用のパターン画像として
読み出され)、読み取り装置2aの表示部3bである液
晶パネル(図示せず)に出力されて表示がなされる。使
用者は液晶パネルに表示された画像を見ることで視覚認
識による不正カードの発見が可能となる。なぜならば、
読み取りを行っている光記録媒体4eがもしも贋造品で
あるとすると、そこに付加された画像CGH4eもまた
正規なパターンではないので、そこから生じた回折像
も、あらかじめ決められた所定かつ正規のパターン、例
えば「ABC」なる文字列ないしはロゴマークとは異な
るからである。なお、先に示した従来技術の開示資料等
に開示が行われているように、CGHは設計、生産に際
して半導体製造プロセスや、計算機による設計等、不正
を行おうとする第3者が容易に模倣、不正コピーが行え
ない特性を有しており、この特性は公知資料に明示され
ている。
【0031】また読み取り装置2aは、USB(Uni
versal Serial Bus)コントローラ等
のようなPCとのインタフェース手段3cを有し、光記
録媒体4aから読み取った画像データを装置2aの外部
に有るPC(図示せず)の表示手段上に表示するよう構
成してもよい。読み取り装置2aの表示部3b、PCイ
ンタフェース3cは、情報CGH4b、4cから読み取
ったデータの表示、転送に使用する構成とすることもま
た可能である。
【0032】上記に説明した光記録媒体4aの読み取り
動作に関連する、各CGHと光ビーム照射位置との関係
や、各回折像の詳細を図1を用いて再度説明する。
【0033】図1(A)は光記録媒体4aの要部平面
図、図1(B)は読み取り装置2aにおける画像CGH
4e読み取り時のCCD2c撮像面1aとPD2d,2
e受光面1bの平面図、図1(C)は同じく情報CGH
4b、4c読み取り時のCCD2c撮像面1aとPD2
d,2e受光面1bの平面図である。
【0034】図1(A)の光ビーム1(1c)のように
光ビームが情報CGH4b、4cおよび制御CGH4d
上に照射されている時、図1(C)に示す如く各回折像
が生成される。この場合、情報CGH1(4b)は図示
の様に撮像面1a内の所定位置に回折像を結ぶので
「1」と判断され、情報CGH2(4c)は回折像を結
ばない(図1(C)では破線で示している)ので「0」
と判断される。
【0035】次に、図1(A)中の光ビーム2(1d)
として示すように、光ビームが画像CGH4eに照射さ
れている場合を説明する。この照射位置では情報CGH
4b、4cが存在しないため両側の2本の光ビームは回
折することなく、撮像面1a上には画像CGH4eによ
る回折像(図示例では「ABC」なる文字列)のみが結
像する。
【0036】上記に説明した本実施例の読み取り機2a
では、光記録媒体4aの搬送にはモータ等の駆動系を用
い、停止機構として、光記録媒体4aの端面を物理的に
感知するセンサを用いて電気的に制御しているが、上記
とは異なる構成として、光記録媒体4aを手差しする構
成の読みとり機(図示せず)では、停止機構として所定
の位置以上光記録媒体4aを挿入できないように物理的
にガードするガード手段を設けて構成してもよい。
【0037】また、上記に説明した本実施例の読み取り
装置2aでは、撮像素子にCCD2cを用いているが、
CMOSセンサを用いて構成してもよいことは勿論であ
る。情報CGH4b、4c読み取りのためのタイミング
生成にはPD2d、2cを用いているが、本出願人が先
に出願を行い公開が未だなされていない発明が提供する
読み取り装置のように、撮像素子上に制御CGH4dの
回折像を生成して読み取りを行い、タイミング信号を生
成する構成とすることも可能である。
【0038】次に、本発明の実施の形態に係る光記録媒
体情報読取装置の、第2の実施例を図5〜図7を用いて
説明する。
【0039】本実施例で用いる光記録媒体5aは、先に
図4等を用いて説明した構成と概略同一であるが、相違
点は、光記録媒体5aに含まれる画像CGH5eは、光
ビームが照射されたとき第1の実施例のように情報CG
H5b、5cの回折像が結像する位置すなわち撮像面上
ではなく、筐体上の所定の位置に設置されたスクリーン
5f上に画像(回折像)を結像する点である。
【0040】また本実施例では、光記録媒体5a中の情
報CGH5b、5c、制御CGH5dには反射型CGH
を用い、画像CGH5eには透過型CGHを用いる。
【0041】図5に、本実施例の光記録媒体の情報読み
とり装置5gの断面図を示す。情報CGH5b、5cの
読み取り動作に関しては先に説明した第1の実施例と同
様である。
【0042】図5に図示された本実施例では、カード5
aが停止機構5hにより停止した状態で、光ビームは画
像CGH5eに照射されている。照射に応じて生成され
る画像CGH5eの回折像は光カード5aを透過し、装
置5gの筐体の所定位置に設置されたスクリーン5f上
に結像する。
【0043】図6に、本実施例の光記録媒体読みとり装
置5gのブロック図を示す。図3等を用いて先に説明し
た第1の実施例のブロック図と比較すると、本実施例で
は表示部、PCインタフェースは無い点が異なるが、情
報CGH5eに関する認識結果を表示手段に表示し、P
Cに転送するよう、図6図示と異なる構成とすることも
勿論可能である。
【0044】図7に、本実施例における装置5gのスク
リーン5f上での回折像の表示例を示す。使用者はスク
リーン5fを通して画像CGH5eにあらかじめ記録さ
れた情報(図7では「ABC」なる文字列又はロゴマー
ク)を視覚認識し、カードの真贋の判定が可能となる。
本実施例では、画像CGH5eの回折像を直接スクリー
ン5f上に結像させ画像を認識する構成としたので、液
晶パネルやそのドライバ回路等の表示手段を装置5gに
設ける必要が無いので、装置5gの構成が簡潔であり、
低コストで信頼性の高い読み取り装置5gを提供する効
果を奏する。
【0045】以上詳細に説明したように、本発明の実施
例に係る光記録媒体4a、5a、光記録媒体の読み取り
装置2a、5gによれば、偽造困難であるCGHを用い
た光記録媒体4a、5aに記録された情報を電気的に読
み取りを行うことに加え、光記録媒体4a,5aにCG
Hを用いて記録された画像(文字列、ロゴマーク等)を
視覚認識することで当該光記録媒体4a,5aの真贋を
判定することが確実かつ容易であり、よりセキュリティ
性の高い光記録媒体4a,5a、光記録媒体の読み取り
装置2a,5gを実現できる。
【0046】また、光記録媒体4a,5aに含まれる画
像CGH4e,5eは一般に1mm角以下の構成であり
わずかな面積があればカードの面上に付加できるととも
に、外観上画像CGH4e,5eに記録された画像(例
えば「ABC」なる文字列やロゴマーク)は見えないの
で、光記録媒体4a,5aに画像CGH4e,5eを付
加することによる媒体デザインへの影響は少ない。また
画像CGH4e,5eは、情報CGH4b、4c、5
b、5cと同時プロセスでの作成が可能であるので、媒
体内での位置ずれもなく、製造上のコストアップも極め
て小さい。更に、画像CGH4e,5eの回折像を読み
取る手段として、情報CGH4b、4c、5b、5cの
回折像の読み取りに用いる撮像手段2cを転用して用い
ているので、同様に簡潔な構成で読み取り装置を実現す
ることが出来る。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、記録情
報がホログラムパターンとして記録されている情報記録
領域と、情報記録領域に隣接して設けられ、かつ光記録
媒体の真贋判定用情報がホログラムパターンとして記録
されている真贋判定領域とを備えたカード形状の光記録
媒体であって、情報記録領域及び前記真贋判定領域の各
読出し走査を連続して行う構成とすることにより、簡潔
な構成で光記録媒体のセキュリティ性を向上させ、また
セキュリティ用データを電気的に取りこんで自動的な認
識やデータの保存、データの送信にも対応することが出
来、光記録媒体の外観デザインへの影響も低減させた光
記録媒体、光記録媒体情報読取装置を提供することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る、第1の実施例の光
記録媒体の読み取り装置における回折像の読み取りを説
明する平面図である。
【図2】図1の読み取り装置の断面図である。
【図3】図1の読み取り装置のブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る光記録媒体の一実施
例の平面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る第2実施例の光記録
媒体読み取り装置の断面図である。
【図6】図5の光記録媒体読みとり装置のブロック図で
ある。
【図7】図5の読み取り装置におけるスクリーン上での
回折像の表示例を示す平面図である。
【図8】従来技術に係るCGHカードの第1の構成例の
平面図である。
【図9】従来技術に係るCGHカードの第2の構成例の
平面図である。
【図10】従来技術に係るCGHカード読み取り装置の
要部断面図である。
【図11】図10のCGHカード読み取り装置における
取り込み制御信号のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1c、1d レーザ光、光ビーム(単色光) 2a 読み取り装置、リーダ装置(光記録媒体情報読取
装置) 2b ビームスプリッタ(照射手段) 2c,1a CCD(撮像手段) 3a 認識部(情報読み出し手段) 3b 表示部、液晶パネル(表示手段) 4a 光カード、CGHカード(光記録媒体) 4b、4c 情報CGH(ホログラムパターン) 4e 画像CGH(ホログラムパターン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/06 G06K 19/00 D 5B072 19/10 R // G07F 7/08 G07F 7/08 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録情報がホログラムパターンとして記録
    されている情報記録領域と、 前記情報記録領域に隣接して設けられ、かつ当該光記録
    媒体の真贋判定用情報がホログラムパターンとして記録
    されている真贋判定領域とを備えたカード形状の光記録
    媒体であって、 前記情報記録領域及び前記真贋判定領域の各読出し走査
    を連続して行うことを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光記録媒体から記録情報及
    び真贋判定用情報をそれぞれ読み出す光記録媒体情報読
    取装置であって、 前記情報記録領域及び前記真贋判定領域に読出し用の単
    色光をそれぞれ照射する照射手段と、 前記照射手段による前記情報記録領域及び前記真贋判定
    領域の各ホログラムパターンへの単色光の照射によって
    読み出された回折光を受光して撮像信号を生成する撮像
    手段と,前記撮像手段により生成された撮像信号から前
    記情報記録領域に記録されている記録情報を読み出すと
    共に、前記真贋判定領域に記録されている真贋判定用情
    報を読み出す情報読み出し手段と、 前記情報読み出し手段で読み出した真贋判定用情報を表
    示する表示手段とを備えたことを特徴とする光記録媒体
    情報読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8146808B2 (en) 2005-12-19 2012-04-03 International Frontier Technology Laboratory, Inc. Card which can be authenticated by hologram chip

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