JP2000163530A - 記録媒体及びその記録再生装置 - Google Patents

記録媒体及びその記録再生装置

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JP2000163530A
JP2000163530A JP35072298A JP35072298A JP2000163530A JP 2000163530 A JP2000163530 A JP 2000163530A JP 35072298 A JP35072298 A JP 35072298A JP 35072298 A JP35072298 A JP 35072298A JP 2000163530 A JP2000163530 A JP 2000163530A
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Kenji Narisawa
賢司 成澤
Koichiro Nishikawa
浩一郎 西川
Akinari Suehiro
晃也 末廣
Haruo Matsuo
治夫 松尾
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偽造が困難であり、また、偽造品か否かを正
確に判断可能にする。 【解決手段】 磁気記録部2とホログラム部3にはとも
に、カード固有の固定情報、例えば発行番号(シリアル
番号)、カード有効期限、所有者、製造者、契約情報、
クレジット情報などが記録されている。ホログラム部3
には所定の方式で暗号化されて記録され、磁気記録部2
には固定情報に対して、例えば記録日時、記録端末情報
などの他の情報を混在して暗号化されて記録されてい
る。ホログラム部3は複数のホログラムの所定数を再生
不能なように破壊することにより、再生不能なホログラ
ムと再生可能なホログラムの位置が固定情報を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気情報記録部と
ホログラム記録部を有する記録媒体及びその記録再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気カードの磁気情報記録部
(磁気ストライプ)に記録されている情報は、簡単に解
読したり、書き換えることができるので偽造されやす
い。そこで、この問題点を解決する従来例(1)として
は、例えば特公平7−95341号公報に示されるよう
に回折効率(出力光レベル)が異なる複数のホログラム
を磁気カード上に記録し、この複数のホログラムが発生
する回折光のレベルを個々のPD(フォトディテクタ)
により検出して所定の出力光分布と比較することによ
り、磁気カードの真贋を判定する方法が提案されてい
る。
【0003】また、他の従来例(2)としては、例えば
特開平8−72450号公報に示されるように磁気カー
ドの磁気情報記録部に第1の情報を記録するとともに第
2の情報をホログラムで記録し、さらに第1、第2の情
報と暗証番号の3種類の情報に基づいて生成されたセキ
ュリティ情報を磁気情報記録部に記録する方法が提案さ
れている。そして、この従来例(2)ではカード使用時
に入力した暗証番号とカード上の第1、第2の情報に基
づいてセキュリティ情報を生成し、これを磁気情報記録
部のセキュリティ情報と比較することにより磁気カード
の真贋を判定する。また、クレジットカード、キャッシ
ュカードに対してカード会社や銀行固有の目視可能な画
像を表すホログラムを設ける方法も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例(1)では、単に複数のホログラムの出力光分布を
検出するのみであるので、ホログラムを構成する凹凸パ
ターンの構造が簡単であり、したがって、凹凸パターン
を転写して偽造することが容易であるという問題点があ
る。また、上記従来例(2)では、暗証番号が他人に知
られると、偽造品を判定することができないという問題
点がある。
【0005】本発明は上記従来例の問題点に鑑み、偽造
が困難であり、また、偽造品か否かを正確に判断するこ
とができる記録媒体及びその記録再生装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、同一の固定情報を異なる方式で暗号化し
て、磁気情報とホログラム情報でそれぞれ記録するよう
にしたものである。すなわち本発明によれば、磁気情報
記録部とホログラム記録部を有する記録媒体において、
同一の固定情報が異なる方式で暗号化されて、一方が磁
気情報で前記磁気情報記録部に記録されるとともに、他
方がホログラム情報で前記ホログラム記録部に記録され
たことを特徴とする記録媒体が提供される。
【0007】また、本発明によれば、同一の固定情報を
磁気情報で磁気情報記録部に記録するとともに、ホログ
ラム情報でホログラム記録部に記録した記録媒体を再生
する装置であって、前記磁気情報記録部に記録されてい
る磁気情報を読み取る手段と、前記ホログラム記録部に
記録されているホログラム情報を読み取る手段と、前記
磁気情報とホログラム情報を比較して一致する場合に
「真」、一致しない場合に「偽」と判断する手段とを、
有する記録媒体の記録再生装置が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明に係る記録媒体の一
実施形態を示す斜視図である。
【0009】本発明に係る記録媒体の一例として、図1
に示すカード1にはストライプ状の磁気記録部2と、カ
ード1と一体成型で形成されたホログラム部3が設けら
れている。そして、磁気記録部2とホログラム部3には
ともに、カード固有の固定情報、例えば発行番号(シリ
アル番号)、カード有効期限、所有者、製造者、契約情
報、クレジット情報などが記録されている。この情報は
ホログラム部3には所定の方式で暗号化されて記録され
る。また、磁気記録部2に記録されている情報は簡単に
解読したり、書き換えることができ、偽造されやすいの
で、磁気記録部2には上記の固定情報に対して、例えば
記録日時、記録端末情報などの他の情報を混在して暗号
化されて記録されている。
【0010】図2に示すようにホログラム部3が透過型
の場合には、単色光発光部4から単色光がホログラム部
3に照射されると、ホログラム部3は単色光発光部4の
反対側から2次元のホログラムの再生像パターン5を発
生する。ホログラム部3を透過型で構成する場合には、
一例として図3(a)に示すように透明の基板11の一
方の面に磁気記録部2が貼り付けられ、さらに少なくと
も磁気記録部2を覆うように保護膜12aが形成され
る。また、基板11の他方の面にホログラム部3が一体
成型により形成され、さらに少なくともホログラム部3
を覆うように保護膜12bが形成される。透過型の他の
例としては図3(b)に示すように、基板11の一方の
面に磁気記録部2が貼り付けられるとともにホログラム
部3が一体成型により形成され、さらに少なくとも磁気
記録部2とホログラム部3を覆うように保護膜12が形
成される。
【0011】また、図4に示すようにホログラム部3が
反射型の場合には、単色光発光部4から単色光がホログ
ラム部3に照射されると、単色光発光部4側にホログラ
ムの再生像パターン5が発生する。このホログラム部3
を反射型で構成する場合には、一例として図5(a)に
示すように、基板11の一方の面に磁気記録部2が貼り
付けられ、さらに少なくとも磁気記録部2を覆うように
保護膜12aが形成される。そして、基板11の他方の
面にホログラム部3が一体成型により形成され、さらに
ホログラム部3の上にアルミニウムなどの反射膜13が
コーティングされ、さらに保護膜12bが形成される。
透過型の他の例としては図5(b)に示すように、基板
11の一方の面に磁気記録部2が貼り付けられるととも
にホログラム部3が一体成型により形成され、さらにホ
ログラム部3の上に反射膜13がコーティングされ、さ
らに磁気記録部2と反射膜13の上に保護膜12aが形
成される。なお、図3、図5は図1の線A−Aに沿った
断面を示している。
【0012】図6はカード1の他の例として、ホログラ
ム部3がカード一体成型ではなく別部材3aに形成され
てこの別部材3aがカード1に埋め込まれて埋め込み型
ホログラム部3aとなっている。このホログラム部3を
透過型で構成する場合には、一例として図7(a)に示
すように基板11の一方の面に磁気記録部2が貼り付け
られ、さらに磁気記録部2を覆うように保護膜12aが
形成される。そして、基板11の他方の面に別部材3a
が埋め込まれ、さらに別部材3aを覆うように保護膜1
2bが形成される。透過型の他の例として図7(b)に
示すように基板11の一方の面に磁気記録部2が貼り付
けられるとともに別部材3aが埋め込まれ、さらに磁気
記録部2と別部材3aを覆うように保護膜12が形成さ
れる。
【0013】また、ホログラム部3を反射型で構成する
場合には、一例として図8(a)に示すように基板11
の一方の面に磁気記録部2が貼り付けられ、さらに磁気
記録部2を覆うように保護膜12aが形成される。そし
て、基板11の他方の面に別部材3aが埋め込まれ、さ
らに別部材3aの上にアルミニウムなどの反射膜13が
コーティングされ、さらに反射膜13の上に保護膜12
bが形成される。反射型の他の例として図8(b)に示
すように、基板11の一方の面に磁気記録部2が貼り付
けられるとともに別部材3aが埋め込まれ、さらに別部
材3aの上に反射膜13がコーティングされ、さらに磁
気記録部2と反射膜13の上に保護膜12aが形成され
る。
【0014】図9はカード1の更に他の例として、図1
〜図8に示すホログラム部3に対応する第1の種類のホ
ログラム部3−1と他の種類のホログラム部3−2がそ
れぞれ透過型で設けられた場合を示している。そして、
単色光発光部4−1、4−2からそれぞれ単色光がホロ
グラム部3−1、3−2に照射されると、反対側からホ
ログラム部3−1の再生像パターン5−1とホログラム
部3−2の再生像パターン5−2が投影される。ホログ
ラム部3−2は3値以上の凹凸の段差で構成されたCG
H(コンピュータ・ジェネレーテッド・ホログラム)で
あり、例えばカード会社のロゴ、マークや、使用者の指
紋、似顔絵などのパターンである。
【0015】図9に示すカード1を作成する場合には、
図10に示すように基板11の一方の面に磁気記録部2
が貼り付けられるとともにホログラム部3−1、3−2
が一体成型により形成され、さらに磁気記録部2とホロ
グラム部3−1、3−2を覆うように保護膜12が形成
される。なお、ホログラム部3−1、3−2は、同一波
長で回折光を発生する特性でもよいが、セキュリティを
考慮すると異なる波長で回折光を発生する特性が望まし
い。またホログラム部3−1、3−2は、透過型ではな
く、両方又は一方を前述した方法で反射型でも構成する
ことができる。またホログラム部は3−1単独の構成、
3−1、3−2併用の構成を示したが3−2の3値以上
のホログラム部のみの構成でもセキュリティ上有効であ
る。なお、本実施例ではホログラム部を媒体に一体成形
によって形成する構成について述べたが、ホログラム部
をシート状のフィルムに別に形成し、媒体に接着する構
成でも同様の効果が得られる。
【0016】ここで、ホログラム部3、3−1、3−2
のパターンは干渉縞のパターンであり、回折格子の一態
様である。図11は一例として2値の回折格子を示し、
回折格子のピッチをp、回折格子の2値の段差(深さ)
をd、光源の波長をλとすると、N次回折光の角度θは ±Nsinθ=λ/p …(1) ただし、Nは0を含む自然数で表される。
【0017】N=0の回折光は0次回折光又はDC光と
呼ばれ、この光は非回折光であって基板11の屈折率に
応じて透過(又は反射)する。N=0でない回折光は、
通常の光学系(対称な光学系)ではその回折光量は等し
く、また、Nが大きい高次の回折光ほどその光量は減少
する。今、光源がコピーレントなレーザビームを照射す
るものとしてN=1のみを考慮すると、回折格子からは
3本の光束が発生する。そして、この回折光からある距
離の位置にスクリーンを配置すればスクリーン上に3点
の明点が投影される。このときの明点と暗点のコントラ
ストは回折格子の段差dにより決定される。
【0018】ここで、基板11の屈折率をn1、空気の
屈折率をn0とすると、図11において段差dのと底面
基板11の上面をそれぞれ透過する2つの光47、48
の位相差はd×(n1−n0)に比例する。回折効率は
位相差が180°のときが最大になるので、透過型の場
合には一般的に、回折格子の深さd0は d0=λ/{2×(n1−n0)} …(2) になる。ただし、このd0は厳密ではなく、現実にはコ
ントラストを犠牲にすると、この値の近傍であればよ
い。今、光源の波長をλ=600nm、基板11の屈折
率をポリカーボネートとしてn1=1.6、空気の屈折
率をn0=1とすると、 d0=500nm となる。
【0019】したがって、平行な回折格子であれば1次
元的な回折光が発生するので、1つの平行な回折格子で
はなく、回折格子を含む平面内で回転した他の回折格子
を組み合わせることにより2次元的な明点を投影するこ
とができる。本発明では2次元的な明点を投影するため
に、コンピュータにより演算を行ったホログラム(CG
H)が用いられている。なお、このCGHは例えばO p
lus E,No.204,1996年11月号に記載され
ている。
【0020】ここで、図11に示すCGHは、段差が1
つ(基板の上面を含めて2段)であるので2値のCGH
と呼ばれている。この2値のCGHにより投影される映
像パターンは、0次光(DC光)に対して対称なパター
ンであり、例えば図2、図4、図9に示すようなホログ
ラム部3、3−1の再生像パターン5、5−1が明点と
して投影される。これに対し、図9に示すような再生像
パターン5−2を明点で投影するホログラム部3−2は
4値のCGHであり、0次光(DC光)に対して対称で
ないパターンを投影することができる。図9に示す再生
像パターン5−2は明点の集合であり、したがって、こ
の光情報に基づいてカード1の真偽を目視で判定するこ
とができる。なお、自由度が要求されるロゴなどのデザ
インは4値のCGHが望ましい。なお、それ以上の多値
でもよいが、あまり大きな多値は作成プロセスが複雑に
なる。
【0021】図12(a)は図12(b)に示す4値の
CGHの段差の深さに対する光の位相差を示し、1段の
位相差は90°(=2π/4)である。この関係と式
(2)により、光源の波長をλ=600nm、基板11
の屈折率をポリカーボネートとしてn1=1.6、空気
の屈折率をn0=1とすると、1段分の段差d1は d1=250nm となる。したがって、4値分の深さd2は d2=3×d1=750nm となる。図13(a)は参考までに、図13(b)及び
図11に示す2値のCGHの段差の深さに対する光の位
相差を示す。
【0022】図14はCGH作成工程を示し、本出願人
が先に出願した特願平8−317053号においてCG
Hを利用した光記録媒体原盤の製造方法、光記録媒体へ
の情報の記録方法及び光記録媒体の製造装置並びに製造
方法を模式的に示すブロック図である。この例は、カー
ド型の光記録媒体としてのプリペイドカード10Aを製
造するものである。このプリペイドカード10Aには複
数の記録部分12が設けられ、配列されている。いま、
この記録部分12の1つ1つに文字の情報を記録するも
のとすると、文字情報の信号が入力端子IN1に供給さ
れ、画像信号化回路50に入力される。画像信号化回路
50は入力されたデジタル信号のコード情報で表された
文字を2次元画像のドットパターンの画像信号(後述す
る図15に示す入力データ「J」)に変換する。
【0023】この画像信号はスイッチ52又はマルチプ
レクサを介して数値演算装置54に供給される。数値演
算装置54は所定のアルゴリズムを用いて2次元画像の
ドットパターンの画像信号から干渉光を照射することな
くホログラムの干渉縞パターン(ホログラフィー干渉図
形)を得るための数値を得る。図15は2次元画像
「J」からホログラムの干渉縞パターンを得る手順を示
す図である。数値演算装置としては好ましくは高速演算
の可能なコンピュータを用いる。図16、図17は、本
発明で用いる水平、垂直両方向又は斜め方向に特定パタ
ーンで配列された格子を作成し、その回折光が2次元的
に配置されるように、コンピュータを用いて演算を行い
CGHを生成したものの一例を示す写真である。ただ
し、図16は4値CGHであって図16(a)は図16
(b)の拡大図であり、図17は2値CGHを示す。4
値の方が2値と比較すると製造がより困難であり、偽造
や海賊版対策として有効である。
【0024】なお、数値演算装置54は後述の描画装置
である電子ビーム露光装置58の解像度に応じた座標デ
ータを出力するよう構成されている。また、描画を実際
に行う前に、数値演算で得られた座標データをフィード
バックして入力データと比較して、両者間の誤差を低減
すべく複数回の再計算を行う。
【0025】数値演算装置54の出力信号はエンコーダ
56にて所定のフォーマットの信号とされ、電子ビーム
露光装置58に入力される。電子ビーム露光装置58は
本来ICやLSIを製造するときにその回路配置パター
ンを描画するために用いられるものであり、ここでは図
16、図17に示した干渉縞のパターン(出力データ)
を1次記録媒体60上に描画するために用いられる。な
お、この1次記録媒体60は最終製品である光記録媒体
10Aと識別するため1次記録媒体60という。1次記
録媒体60としては、ガラスなどの基板の上に被露光媒
体としての感光性樹脂であるフォトレジストを塗付した
ものを用いる。1次記録媒体60はステッパ62(ステ
ージコントローラ)に取り付けられ、ステッパ62は電
子ビーム露光装置58からの信号により電子ビーム66
に垂直な面上のX−Yの2方向に移動可能である。な
お、電子ビームによる描画では、従来の光記録媒体の製
造に用いられるレーザビームによる描画と比較すると、
極めて繊細かつ緻密なパターンを描画することが可能で
あり、ホログラムの干渉縞のパターンの描画に適してい
るといえる。
【0026】1次記録媒体60をフォトマスク原盤とし
て加工し、この1次記録媒体60をフォトマスク原盤よ
り光露光による複数の2次記録媒体を作製する。ここ
で、2値CGH用の2次記録媒体は1回のエッチングプ
ロセスで作成され、4値CGH用の2次記録媒体は3回
のエッチングプロセスで作成される。そして、この2次
記録媒体を原盤として用いて光ディスク製造工程を経て
最終製品である光記録媒体10Aを製造する。
【0027】図18はこのように作成されたカード1上
のホログラム部3−1に対して、カード1を発行する際
にカード固有情報を記録する方法を示している。このホ
ログラム部3−1は一例として3×10個の2値CGH
で構成されている。そして、1個の2値CGHを再生可
能な場合に例えば「1」、再生不能な場合には「0」と
定義して3×10ビットで表現するために、3×10個
の2値CGHをレーザやインパクトピンにより選択的に
破壊する。ただし、セキュリティを考慮して10ビット
の中の5ビットを残して「1」に、他の5ビットを破壊
して「0」に固定して使用する。その理由はCGHは不
可逆なメモリであるので、偽造者が1個のCGHを追加
的に破壊すると4ビットが「1」に、6ビットが「0」
になるのでこのカードは偽造品と判断することができる
からである。この方法によれば、30個のCGHにより
3015=1.5億通りを表現することができ、日本の人
口分のカードを発行することができる。また、50個の
CGHにより5025=126兆通りのユニークな情報を
付与することができる。
【0028】また、カード発行時にカード1上のCGH
を破壊して情報を記録することができるので、情報記録
装置(CGH破壊装置)は、カード工場やカード発行所
に設置すればよい。したがって、カード1を認証する店
には図19に示すような記録再生装置100のみを設置
すればよい。この装置100はCGH3−1から再生さ
れる媒体情報を表示する媒体情報表示部100−1と、
CGH3−2から再生される画像を表示する画像表示部
(CGH3−2表示部)100−2と、磁気記録部2の
読み出し、書き込みを行うための磁気ヘッド100−3
と不図示のカード搬送機構などを有し、また、回線を介
してセンタ110に接続されている。
【0029】媒体情報表示部100−1は液晶表示部な
どにより構成されるが、媒体情報表示部100−1に所
定の画像を表示するための構成として、CGH3−1を
単色光で照明する発光装置4−1と、CGH3−1の回
折光を受光する2次元の受光素子101と、受光素子1
01により撮像された画像を解析する解析部とが設けら
れ、解析部により解析された画像を媒体情報表示部10
0−1にて表示するよう構成されている。この媒体情報
表示部100−1は、例えばCGH3−1に記録されて
いるカード有効期限やシリアル番号などを表示する。画
像表示部100−2は液晶表示部などにより構成される
が、画像表示部100−2に所定の画像を表示するため
の構成として、CGH3−2を単色光で照明する発光装
置4−2と、CGH3−2の回折光を投影するスクリー
ン又はCGH3−2の回折光を撮像する2次元CCDと
が設けられ、画像を画像表示部100−2にて表示する
よう構成されている。
【0030】図20を参照してこの装置100の処理を
説明する。まず、カード1が挿入されると不図示のカー
ド搬送機構によりカード1を搬送中にCGH3−1と磁
気記録部2の磁気データを読み取る(ステップS1→S
2)。次いでカード1を所定の読み取り位置まで搬送す
ると停止させてCGH3−2の画像を表示させる(ステ
ップS3)。このときオペレータはCGH3−2の画像
を目視で確認する。次いで一致すべきCGH3−1の読
み取り情報と、磁気記録部2の読み取り情報から記録端
末や記録日時などの付加情報を除いた固定情報を照合す
る(ステップS4)。
【0031】そして、両データが一致した場合にはその
データを表示するとともにセンタ110との間で通信を
行ってそのデータを照合させ(ステップS5→S6)、
次いでそのカードの使用を許可し(ステップS7)、次
いで磁気記録部2の情報を書き換える必要がある場合に
は書き換えを行い(ステップS8→S9)、次いでカー
ド1をイジェクトする(ステップS10)。他方、ステ
ップS5においてCGH3−1と磁気記録部2の読み取
り情報が一致しない場合には不正カード処理を行ってカ
ード情報をセンタ110に送り(ステップS11)、次
いでカード1をイジェクトする(ステップS10)。
【0032】図21はカード搬送機構を省略してオペレ
ータがカード1を抜き差しする装置を示し、図22はそ
の処理を示している。まず、カード1が所定位置に差し
込まれるとCGH3−2の画像を表示させる(ステップ
S21)。このときオペレータはCGH3−2の画像を
目視で確認する(ステップS22)。次いでカード1が
スライドするとスライド中にCGH3−1と磁気記録部
2を読み取り(ステップS23→S24)、以下同様な
処理(ステップS25〜S29)を行う。
【0033】なお、本発明はクレジットカードのみなら
ず、磁気記録部2に固定情報が記録される記録媒体、例
えばプリペイドカード、身分証明書、学生証、免許証、
パスポート、保険証、電子投票証などにも適用すること
ができる。また、磁気記録部を持つ媒体だけに限らず、
ICモジュールを搭載した媒体であるスマートカード
類、テレホンカードにも適用出来るし、さらにICモジ
ュールや磁気記録部を持たない、健康証書、医療カー
ド、入場券、会員カード、さらには、 ○運輸旅行関係−旅行者カード、免許証、定期券、パス
ポート ○教育産業−教材プログラム、成績管理カード、図書管
理カード ○自動車産業−整備記録、運行管理 ○その他−ビルコントロール、ホームセキュリティカー
ド、IDカード などへの適用も可能である。また、上記応用例におい
て、ICモジュールや磁気記録部を持たない場合におい
ても図9におけるホログラム部3−1の情報読み込み
と、ホログラム部3−2の画像認識による情報の照合に
より、同様の効果が得られる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、同
一の固定情報を異なる方式で暗号化して磁気情報とホロ
グラム情報でそれぞれ記録するようにしたので、偽造が
困難であり、また、偽造品か否かを正確に判断すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録媒体の一実施形態を示す斜視
図である。
【図2】図1のホログラムが透過型の記録媒体を示す斜
視図である。
【図3】図2の記録媒体の構成を示す側面断面図であ
る。
【図4】図1のホログラムが反射型の記録媒体を示す斜
視図である。
【図5】図4の記録媒体の構成を示す側面断面図であ
る。
【図6】図1のホログラムが埋め込み型の記録媒体を示
す斜視図である。
【図7】図6のホログラムが透過型の記録媒体を線B−
Bに沿って示す側面断面図である。
【図8】図6のホログラムが反射型の記録媒体を線B−
Bに沿って示す側面断面図である。
【図9】他の記録媒体を示す斜視図である。
【図10】図9のホログラムが透過型の記録媒体を線C
−Cに沿って示す側面断面図である。
【図11】2値の回折格子を示す側面断面図である。
【図12】4値の回折格子を示す説明図である。
【図13】2値の回折格子を示す説明図である。
【図14】ホログラム作成工程を示す説明図である。
【図15】CGH作成工程を示す説明図である。
【図16】4値のCGHを示す平面図である。
【図17】2値のCGHを示す平面図である。
【図18】固定情報の書き込み工程を示す説明図であ
る。
【図19】記録再生装置を示す構成図である。
【図20】図19の記録再生装置の処理を示すフローチ
ャートである。
【図21】他の記録再生装置を示す構成図である。
【図22】図21の記録再生装置の処理を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 カード 2 磁気記録部 3,3−1,3−2 ホログラム部(CGH) 4−1,4−2 発光装置 100 記録再生装置(判断手段) 100−3 磁気ヘッド(磁気情報読み取り手段) 101 受光素子(発光装置4−1と共にホログラム読
み取り手段を構成する。)
フロントページの続き (72)発明者 末廣 晃也 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 松尾 治夫 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 Fターム(参考) 2C005 HA01 HB02 HB03 HB04 HB08 HB13 JA02 JA18 JA26 JB08 JB33 KA48 LA11 LB04 LB15 LB18 LB32 LB34 LB52 2K008 AA02 AA04 AA13 BB04 CC01 CC03 EE01 EE04 FF27 HH18 5B035 AA15 BB02 BB05 BB09 BB11 CA24 CA25 5B058 CA31 CA33 KA02 KA33

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気情報記録部とホログラム記録部を有
    する記録媒体において、 同一の固定情報が異なる方式で暗号化されて、一方が磁
    気情報で前記磁気情報記録部に記録されるとともに、他
    方がホログラム情報で前記ホログラム記録部に記録され
    たことを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記ホログラム記録部に所定の複数のホ
    ログラムが記録され、前記複数のホログラムの所定数が
    再生不能なように破壊され、再生不能なホログラムと再
    生可能なホログラムの配置又は記録内容が前記固定情報
    を表すことを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】 所定の波長の照射により記録媒体識別画
    像を表す第2のホログラムを更に記録したことを特徴と
    する請求項1又は2に記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】 同一の固定情報を磁気情報で磁気情報記
    録部に記録するとともに、ホログラム情報でホログラム
    記録部に記録した記録媒体を再生する装置であって、 前記磁気情報記録部に記録されている磁気情報を読み取
    る手段と、 前記ホログラム記録部に記録されているホログラム情報
    を読み取る手段と、 前記磁気情報とホログラム情報を比較して一致する場合
    に「真」、一致しない場合に「偽」と判断する手段と
    を、 有する記録媒体の記録再生装置。
JP35072298A 1998-11-25 1998-11-25 記録媒体及びその記録再生装置 Withdrawn JP2000163530A (ja)

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