JP3724305B2 - カード発行システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、個人IDカードとして使用可能なカード型光記録媒体を発行するカード発行システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、個人識別情報を記録したICチップや磁気記録領域を設けたカード型の記録媒体に顔写真を貼り付けると共に氏名などを記載した個人用IDカードが実用化されている。
【0003】
この個人用IDカードは、社員証や通行証などとして使用され、本人の認証を行うものであるため、顔写真の張り替えを困難にすると共に、ICチップや磁気記録領域に記録されている個人識別情報も偽造されない様にする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ICチップや磁気記録領域は基本的に書き換えることが可能であり、偽造を完全に防ぐという点で課題があった。
【0005】
そこで本発明は、セキュリティ性を高くするために、不可逆性を有しているので、新しい情報の追記録は可能だが情報の書き換えは不可能であるホログラムを個人用IDカードに用いている。そして、このような個人用IDカードを発行するカード発行システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段として、以下に示すカード発行システムを提供しようとするものである。
【0007】
1.複数のホログラムのうち、所定の組み合わせによる半数のホログラムのみが破壊又は消去されることによって得られる識別情報が記録されたデータ記録領域が形成されているカード型光記録媒体の前記データ記録領域に単色光を照射し、前記複数のホログラムを再生させて画像認識することにより前記識別情報の真正を判定し、真正であると判定された場合は、あらかじめデータベースに登録されている個人情報もしくは新規に登録する個人情報に前記再生された識別情報を付加して前記データベースに登録すると共に、前記データベースに登録される個人情報の少なくとも一部を画像化して前記カード型光記録媒体に印刷することを特徴とするカード発行システム。
【0008】
2.複数のホログラムのうち、所定の組み合わせによる半数のホログラムのみが破壊又は消去されることによって得られる識別情報が記録された第1のデータ記録領域と、ホログラムが破壊又は消去されることによって追記録可能な第2のデータ記録領域とがそれぞれ形成されているカード型光記録媒体の前記第1のデータ記録領域に単色光を照射し、前記複数のホログラムを再生させて画像認識することにより前記識別情報の真正を判定し、真正であると判定された場合は、あらかじめデータベースに登録されている個人情報もしくは新規に登録する個人情報に前記再生された識別情報を付加して前記データベースに登録すると共に、前記第2のデータ記録領域にデータベース検索情報を記録し、前記データベースに登録される個人情報の少なくとも一部を画像化して前記カード型光記録媒体に印刷することを特徴とするカード発行システム。
【0009】
3.複数のホログラムのうち、所定の組み合わせによる半数のホログラムのみが破壊又は消去されることによって得られる識別情報が記録された第1のデータ記録領域と、書き換え可能な第2のデータ記録領域とがそれぞれ形成されているカード型光記録媒体の前記第1のデータ記録領域に単色光を照射し、前記複数のホログラムを再生させて画像認識することにより前記識別情報の真正を判定し、真正であると判定された場合は、前記第2のデータ記録領域に前記再生された識別情報と個人情報とを記録し、前記個人情報の少なくとも一部を画像化して前記カード型光記録媒体に印刷することを特徴とするカード発行システム。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のカード発行システムは、複数のホログラムにより1枚1枚異なるカードID(識別情報)が記録されているデータ記録領域を備えた生カードに対して、個人情報などのデータを記録すると共に個人の顔写真や氏名などの情報を印刷して個人用IDカードを発行するものである。また、必要に応じてICチップ(及び/または磁気記録領域)を共に設けた生カードに対しても、同様にして個人用IDカードを発行するものである。
【0014】
まず、最初に生カードの製造方法について図面と共に説明する。ここではカードID(識別情報)を記録するために、最初に全てのカード基板に対して複数のホログラム(CGH:computer generated hologram)を形成する。この複数のホログラムは、画像や文字をホログラムとして表し、そのデータを用いて電子ビーム露光装置を駆動し、電子ビームにより記録媒体にホログラムの干渉縞を精密に描画し、この記録媒体をエッチング処理して光記録媒体の原盤を作製し、光ディスクなどと同様にして各カード基板に対して複数のホログラムを形成するようにしている。
【0015】
図1は、本発明に係るカード型の光記録媒体の生カードに設けるCGHの製造方法の好ましい実施例を模式的に示すブロック図である。同図に示される製造方法により得られるの最終的な形態は、カード型光記録媒体としての個人用IDカードに使用される生カード26である。この生カード26には複数のCGH28が設けられ、配列されている。いま、このCGH28の1つ1つに文字の情報を記録するものとすると、文字情報の信号が入力端子IN1に供給され、画像信号化回路10に入力される。画像信号化回路10は入力されたデジタル信号のコード情報で表された文字を2次元画像のドットパターンの画像信号(図2の入力データ)に変換する。
【0016】
この画像信号はスイッチ12またはマルチプレクサを介して数値演算装置14に供給される。数値演算装置14は所定のアルゴリズムを用いて2次元画像のドットパターンの画像信号から干渉光を照射することなくホログラムの干渉縞パターン(ホログラフィー干渉図形)を得るための数値を得る。図2はこの様子を模式的に示している。数値演算装置としては好ましくは高速演算の可能なコンピュータを用いる。2次元画像データからそれに対応するホログラム干渉縞、すなわち波面の形を演算により導き出すことはいわゆるCGH(コンピュータ・ジェネレイテッド・ホログラム)として知られている。
【0017】
なお、数値演算装置14は後述の描画装置である電子ビーム露光装置18の解像度に応じた座標データを出力するよう構成されている。また、描画を実際に行う前に、数値演算で得られた座標データをフィードバックして入力データと比較して、両者間の誤差を低減すべく複数回の再計算を行う。
【0018】
数値演算装置14の出力信号はエンコーダ16にて所定のフォーマットの信号とされ、電子ビーム露光装置18に入力される。電子ビーム露光装置18は本来ICやLSIを製造するときにその回路配置パターンを描画するために用いられるものであり、ここでは図2に示した干渉縞のパターン(出力データ)を1次記録媒体20上に描画するために用いられる。なお、この1次記録媒体20はこの製造方法の最終製品である生カード26と識別するため1次記録媒体20という。1次記録媒体20としては、図3のbに示すようにシリコン原盤やガラスなどの基板30の上に被露光媒体としての感光性樹脂であるフォトレジスト32を塗付したものを用いる。1次記録媒体20はステッパ22(ステージコントローラ)に取り付けられ、ステッパ22は電子ビーム露光装置18からの信号により電子ビーム34に垂直な面上のX−Yの2方向に移動可能である。なお、電子ビームによる描画では、従来の光記録媒体の製造に用いられるレーザビームによる描画と比較すると、極めて繊細かつ緻密なパターンを描画することが可能であり、ホログラムの干渉縞のパターンの描画に適しているといえる。
【0019】
1次記録媒体20をフォトマスク原盤として加工し、この1次記録媒体をフォトマスク原盤より光露光による複数の2次記録媒体を作製し、この2次記録媒体を原盤として用いて光ディスク製造工程を経て最終製品である生カード26を製造することも可能である。
【0020】
いま、英文字(数字を含む)で300文字からなるデータを個人用IDカードに記録するものとすると、入力端子IN1からシリアルに入力される文字列のデータが画像信号化回路10にて順次画像信号化され、数値演算装置14にて所定のアルゴリズムにて数値演算処理が行われ、エンコーダ16にて所定フォーマットのデータとされて電子ビーム露光装置18に供給され、電子ビーム34が偏向されて、1次記録媒体20上に描画が行われる。このとき、電子ビーム露光装置18はステッパ22を制御して300個のCGH28が3列で、各列に100個の記録エリアが並ぶよう電子ビーム34と垂直な面上のX−Y方向に1次記録媒体20を移動させる。
【0021】
図4は完成した生カード26の一部拡大平面図であり、3列のCGH28が配列されている様子が示されている。例えば各CGH28は250μm角(A=250μm)であり、隣り合うCGH28同士の間隔も250μmである(B=C=250μm)。なお、図1及び図4に示した例では、CGH28を300個設けているが、例えば各CGH28の大きさや隣り合うCGH28同士の間隔を100μmやそれ以下にすることにより、1000個以上設けることが可能であり、より小さな領域でより多くのデータを記憶させることができる。
【0022】
1次記録媒体20への記録が終了すると、1次記録媒体20はステッパ22から取り外され、周知の光記録媒体(光ディスク)製造工程24を経て最終製品である生カード26を得ることができる。図3は電子ビーム露光装置18による1次記録媒体20への電子ビーム34の照射と、その後のエッチング工程などを含む光ディスク製造工程を示す図であり、図中a〜gの順で工程が進む。図3中、36はフォトレジスト32にできた凹凸面上に生成された金属メッキ層であり、eに示す状態から基板30が取り除かれ、fに示すようにプレス部材38にスタンパ36Aとして取り付けられる。40は光記録媒体(1次記録媒体及び生カード)本体40Aを構成するPC樹脂であり、溶融した状態でプレス基台42から射出され、gに示すようにプレス部材38がプレス基台42に相対的に接近するプレス工程により成型されてスタンパ36Aの凹凸に応じた凹凸が形成される。その後、図示省略の保護層(アルミ膜)が光記録媒体本体40Aの凹凸面上に施される(アルミスパッタ)。なお、スタンパ36Aは図3の工程eから直接製造せず、まずマスターディスクを製造し、それから複数のスタンパ36Aを作るようにすることもでき、大量に光記録媒体を製造する場合には複数のスタンパ36Aを製造する必要がある。
【0023】
上記説明は図1の入力端子IN1に文字信号が入力された場合のものであったが、入力端子IN2に画像信号を与えるようにしても良い。この場合画像信号はスイッチ12を介して数値演算装置14に供給され、前述の場合と同様に数値演算が実行され、ホログラムの干渉縞のデータが得られ、これを描画してできた光記録媒体としての生カード26にレーザビームなどを照射することにより、元の画像を再生することができる。
【0024】
そして、この生カード26及びその後の工程を経て製造される個人用IDカード51は、所定のリーダ装置にかけることにより、その記録情報を読み取ることができる。このとき、生カード26を所定方向に送り、コヒーレント光線である参照光としてのレーザビームなどをCGH28に照射すると、記録されている元の2次元画像が投影される。すなわち、図2に示した文字「A」が記録されていると、このドットパターンが所定位置に映し出されるので、これをCCD撮像素子などの撮像手段にて撮像して解読することにより元の文字情報を再生することができる。
【0025】
このようにして例えば一つのスタンパ36Aから製造された生カード26はCGH28からなる同じフォーマットのデータ記憶領域52を有している。そこで、次の工程で、各生カード26を1枚1枚識別可能にする識別信号をこのデータ記憶領域52に記録する。その記録装置の概要を図5に示す。
【0026】
この図5に示す光記録媒体記録装置は、レーザ発光装置(単色光発光装置)56、ハーフミラー58、撮像素子としてのCCD50、サーマルヘッド54を有している。そして、生カード26は、図示せぬ光カード搬送装置により、所定の書き込み位置に水平に搬送され、記録(CGH28の破壊)が終了したときは、逆方向に駆動して生カード26を排出する。
【0027】
ここで、レーザ発光装置56の光軸とCCD50の光軸が略直交し、かつこれらの光軸を含む面が生カード26のデータ記録領域52の面と略垂直となり、かつ搬送手段による搬送方向と略平行となるように配置されている。また、生カード26が所定の記録位置に装填されたとき、そのデータ記録領域52とサーマルヘッド54の書き込み方向軸とCCD50の光軸が略同一軸上に配置されるようサーマルヘッド54とCCD50が配されている。
【0028】
そして、識別情報は、サーマルヘッド54の発熱位置とデータ記録領域52を一致させた状態で記録する必要があるので、レーザビームの反射光を受光するCCD50の出力信号を用い、CGH28の位置を確認しながら記録する。サーマルヘッド54の発熱抵抗対のピッチとCGH28のピッチを一致させ、さらにサーマルヘッド54の発熱抵抗対の個数とCGH28の個数を同一にすれば、記録時の制御が簡便となり有効である。ここで、複数のCGH28に同時に記録したい場合は、CGH28の先頭位置をレーザ発光装置56のレーザビームの照射位置と一致させ、所望のCGH28に対向している発熱体のみを発熱させれば、非常に短い時間でCGH28の記録を行うことができる。このようにして、個々の生カード26に対して異なる識別情報を記録するようにCGH28を破壊し、その後保護膜を形成する。
【0029】
また、図11に示すように、記録する手段として上記したサーマルヘッド54の代わりにYAG、エキシマ、CO2レーザ61によるCGH28の溶融または金属反射膜の除去、もしくはインパクトハンマー62による物理的な破壊によって行っても良い。このインパクトハンマー62による記録手段は例えば特開平11−120299号公報に開示されている。そして、サーマルヘッド54によるCGH28の破壊の場合には破壊の後に保護膜を形成する必要があるが、YAG、エキシマ、CO2レーザ61によるCGH28の溶融または金属反射膜の除去、もしくはインパクトハンマー62による物理的な破壊の場合には、保護膜、さらには印刷が施された後でも可能である。特に、後述するカードの発行所でユーザの個人情報を記録する場合は、保護膜の形成された生カード26に対して記録を行う態様も考えられるので、インパクトハンマーによる記録手段を備えたカード発行システムが望ましい。
【0030】
図7は光記録媒体(個人用IDカード)51を発行する際に、個々のカードに固有の識別情報(カードを1枚1枚特定することができる情報)をCGH28の列に記録する方法の例を説明するための図である。ここで、CGH28の列に情報を記録するという意味は、CGH28の列に含まれるCGH28のうちの所定数を破壊して、その破壊したCGH28の位置(または破壊されていないCGH28の位置)によって異なる意味を持たせるということである。
【0031】
具体的にどの位置のCGH28を破壊するかは、コンビネーションにより決定する。コンビネーション破壊は、例えば10個のCGH28のうち、必ず5個を破壊するようにした場合には、図7に示す様に、105=252通りの意味を持つことができる。そして、この場合には、どの組み合わせにおいても破壊したCGH28の数と非破壊のCGH28の数は共に必ず5個となるので、偽造するためにこの組み合わせを書き変えようとして他のCGH28も破壊した場合には、非破壊のCGH28の数が5個よりも少なくなり、CGH28の示すデータは意味を持たなくなる。このように、CGH28は不可逆性なメモリであり、また、破壊されたCGH28を再現することは不可能なので、一度CGHに情報を記録した後は、書き換えを行うことはできない。仮に同じCGH28の情報を再現しようとする場合には、何らかの方法でCGH28のレプリカをとったり、内容を解析しなければならず、その方法は複雑である。したがって、このCGH28の列に情報を記録することは、偽造などに対し、極めて有効な手段となる。
【0032】
そして、例えばCGH28が30個並んだ列(複数列にしてもかまわない)の場合、3015=約1.5億通りの表現を行うことができ、日本の人口分の異なる情報を持つカード1を発行することが可能となる。さらに、50個のCGH28を配置した場合には、5025=約126兆通りの表現が可能であり、全世界の人口以上の数のカード1にユニークな番号を付与することが十分可能となる。また、このようにサーマルヘッド54、YAGレーザ、エキシマレーザ、CO2レーザ等のレーザ61、インパクトハンマー62等を用いて生カード26のCGH28にデータを記録することは、個人用IDカード51の発行よりも前の段階(製造時)に行うので、記録装置そのものは工場に設置しておけば良い。したがって、個人用IDカード51の発行や認証を行う場所では、CGH28を読み取るだけで記録手段を持たない光記録媒体再生装置のみを設置するだけでも良い。但し、後述するように、複数のCGH28が設けられたデータ記憶領域52に追記記録する部分(第2の記録部)をあらかじめ用意しておき、そこに情報を追記するカード発行システムの場合には、カード発行所でもCGH28へのデータ記録を可能にする必要がある。この場合、識別情報の記録された部分(第1の記録部)には、読み取りアクセスのみを許可し、書き込みはできない様に設定しておけば良い。
【0033】
以上の様にして、データ記憶領域52に識別情報の記録された各生カード26に対して、図8に示すように、さらに、ICモジュール53を取り付け(図8(a)参照)、このICモジュール53のICデータを初期化し(図8(b))、裏面及び表面に所望の印刷を施すことにより、生カード26が完成する(図8(c))。
【0034】
なお、この印刷工程は省略しても良いが、生カード26の基板は透明なポリカーボネート樹脂を使用しているので、表面に何らかの色(白でも可)を印刷した方が視覚的な美観が向上し、また発行時に印刷する画像の視覚的な濃度の向上に効果がある。そして、表面に印刷する場合は、データ記憶領域52が光学的に透過状態を保つように少なくともその部分を透明にしておく(色を印刷しない)必要があり、ICモジュール53を設けた部分は、絶縁しない様にする必要がある。そして、オフセット印刷の場合はICモジュール53を設けた部分を少し凹部にしてその部分が印刷されないようにしておくことにより、絶縁状態になるのを防止することができる。
【0035】
また、生カード26の基板として顔料(例えば白色)を混入したポリカーボネート樹脂を使用することも可能である。この場合、データ記憶領域52を光学的に読み取りを可能とするために、生カード26のデータ記憶領域52部分の表面にCGH28を形成し、その上にアルミ等の反射膜をスパッタして反射型CGHとして構成する。このとき、CGH28の再生データを構成する凹凸の段差に対して反射膜は非常に薄いものであるので、CGH28の凹凸が反射膜上にそのまま現れる。したがって、この反射型CGHに対して表面側(反射膜側)から単色光を照射して、データ記憶領域52に記録されているデータを読み出すことが可能になる。なお、発行時に画像を表面に印刷する場合は、データ記憶領域52の反射型CGHに対して光学的な透過状態を保つために、少なくともその部分は印刷しないようにする。
【0036】
そして、完成した生カード26は各カード発行所のカード発行システム1に組み込まれ、個人情報の記録と顔写真などの印刷が行われて個人用IDカード51として発行されることになる。
【0037】
本発明のカード発行システムを含む全体システムの構成例を図9に示す。カード発行システム1は生カード26に顔写真情報、氏名、性別、生年月日、血液型、等の個人情報を記録する共に顔写真や氏名などの情報を視覚的に分かるように印刷するものである。このとき、個人情報や顔画像情報をカード発行システム1側で登録する場合にはその内容をデータベース2にも登録し、既にデータベース2に登録済みの個人情報を使用する場合にはデータベース2からカード発行システム1にその情報を受け取る。そして、いずれの場合にも生カード26のデータ記憶領域52に記録されている識別情報をカード発行システム1で読み取り、この識別情報をデータベース2に送信して、個人情報と対応づけて登録する。
【0038】
そして、認証する場合には、認証システム3から識別情報を含むカード情報をデータベース2に送信し、識別情報に対応する個人情報を認証システム3に送信することにより、認証システム3での認証が可能になる。
【0039】
次に、カード発行システム1の構成を図10に示して、以下に説明する。
【0040】
まず、CGH読み取り部4にて生カード26のデータ記憶領域52に形成されているCGH28の画像を再生する。具体的には、半導体レーザ発光装置56などの単色光を各CGH28に順次または同時に照射して、各CGH28から回折出力される1次回折光により投影される像をCCDなどの受光素子(撮像手段)にて受光することによりCGH28の再生画像を得ることができる。そして、CCDで光電変換された再生画像のデータは、CGH認識部5に供給される。
【0041】
CGH認識部5では、入力された再生画像の示す文字や画像及び再生できない(破壊された)箇所から、生カード26の真偽と識別情報及び必要に応じてICモジュール53の許可情報を取得する。そして、生カード26が真正である場合にはその識別情報(及び許可情報)を情報処理部6へ供給する。
【0042】
そして、情報処理部6では、カード所有者となる人の氏名、性別、生年月日、血液型、等の個人情報を入力すると共にディジタルカメラやスキャナ(写真入力)などの画像入力手段9によりその人の顔や指紋画像を入力し、これらのデータを識別情報に対応させてデータベース2に登録する。また、ICモジュール53を搭載している場合は、ICモジュール53の許可情報によってICモジュール53にアクセスして、データベースの検索情報またはカードの識別情報、もしくは個人情報のうちの一部または全部をICリードライタ8に出力して、ICモジュール53に書き込む。さらに、個人情報のうちの一部(例えば氏名など)と顔画像とを印刷データとしてカラープリンタ7やカードプリンタ等に出力して生カード26の表面に印刷してその上に保護膜を形成することにより、個人用IDカード51を発行することができる。
【0043】
この生カード26の表面への印刷及び保護膜の形成は、データ記憶領域52が光学的に透過状態を保つように少なくともその部分を透明にしておく(色を印刷しない)必要があり、ICモジュール53を設けた部分は、絶縁しない様にする必要がある。オフセット印刷の場合はICモジュール53を設けた部分を少し凹部にしておくことにより、その部分が印刷されす、絶縁状態になるのを防止することができる。また、ICモジュール53の替わりもしくは追加して磁気記録領域を設けた場合も同様にして個人用IDカード51を発行することができる。
【0044】
そして、このカード発行システム1は、CGH読み取り部4、CGH認識部5、情報処理部6、カラープリンタ7、ICリードライタ8、画像入力手段9の一部もしくは全てを一体化したものとして構成しても、個々を分離して構成しても実現することができる。なお、CGH読み取り部4とカラープリンタ7とを一体構成とすることは、生カード26を途中で取出すことなく、個人用IDカード51を発行することができるので、非常に有益である。
【0045】
さらに、この実施例では、カード発行システム1で個人情報を入力する構成としているが、あらかじめデータベース2に顔画像を含む個人情報が登録されている場合には、この個人情報を利用して個人用IDカード51を発行することも可能である。すなわち、図10において、情報処理部6よりデータベースに登録されている個人情報をアクセスするための情報(カード保有者を特定する情報やアクセスキー情報等)を送信し、個人情報や顔画像情報を入手する共に、生カード26の識別情報をデータベース2に送信して、個人情報に対応づけて登録する。そして、データベース2から入手した個人情報や顔画像情報を印刷データ及びICデータとしてカラープリンタ7及びICリードライタ8に出力することにより、個人用IDカード51を発行することができる。
【0046】
そして、顔画像情報のみをカード発行システム1から入力し、他の個人情報をデータベース2から得るなど、具体的な情報の入力経路は適宜変更可能であり、また、ICモジュール53に記録したり、カードに印刷する個人情報の内容も適宜変更可能である。
【0047】
そして、ICモジュール53や磁気記録領域を設けずに、CGH28だけのデータ記憶領域52のみを有する個人用IDカードとすることもできる。この場合は、個人情報は、データベース2だけに記憶しておき、データ記憶領域52に記録されている識別情報で個人情報をアクセスするように構成しても良いし、また、データ記憶領域52を識別情報が記憶されている部分(第1の記録部)と追記可能な部分(第2の記録部)とに分けておき、第2の記録部に含まれる複数のホログラムの一部を消去することにより、個人情報や顔、指紋画像情報を追記するようにしても良い。この場合は、記録された情報が変更不可能なので、新たなデータの追記と削除のみを行うことができる。
【0048】
そして、このようにしてデータ記憶領域52の第2の記録部に追記すると共にICモジュール53も設けて両方に記録するようにしても良い。
【0049】
また、ICモジュール53と、CGH28で構成されるデータ記憶領域52からなる個人用IDカードとすることもできる。この場合は、カードの識別情報と共に個人情報をICモジュール53に記録しておくこともできる。
【0050】
なお、データ記憶領域52の第2の記録部やICモジュール53に顔、指紋画像情報を追記する場合には、画像データそのものではなく、顔、指紋の特徴点などをプロットしたデータなど、データ量の少ないものに加工することにより、十分記録可能となる。
【0051】
【発明の効果】
本発明のカード発行システムは、不可逆性を有するホログラムを使用した個人用IDカードを発行するので、セキュリティ性が高く、偽造が困難であるという効果がある。
【0052】
また、その結果、本発明のカード発行システムで発行した個人用IDカードは信頼性が高く、行政カードや入退出カード、社員証、高額チケット等様々な応用が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカード型の光記録媒体の生カードに設けるCGHの製造方法の好ましい実施例を模式的に示すブロック図である。
【図2】2次元画像からホログラムの干渉縞パターンを得る手順を示す説明図である。
【図3】本発明に使用されるカード型の光記録媒体の生カードの製造工程を示す断面図である。
【図4】本発明に使用される生カードの一部拡大平面図である。
【図5】本発明に使用される生カードのデータ記憶領域に識別信号を記録する光記録媒体記録装置の概略構成を示す図である。
【図6】図5の光記録媒体記録装置のサーマルヘッドの例を示す構成図である。
【図7】光記録媒体に固有の識別情報をCGHの列に記録する方法の例を説明するための図である。
【図8】ICモジュールを有する生カードの製造方法を説明するための図である。
【図9】本発明のカード発行システムを含む全体システムの概略構成例を示すブロック図である。
【図10】本発明のカード発行システムの概略構成例を示すブロック図である。
【図11】本発明に使用される生カードのデータ記憶領域に識別情報を記録する他の光記録媒体記録装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 カード発行システム
2 データベース
3 認証システム
4 CGH読み取り部
5 CGH認識部
6 情報処理部
7 カラープリンタ
8 ICリードライタ
9 画像入力手段
10 画像信号化回路
12 スイッチ
14 数値演算装置
18 電子ビーム露光装置
20 1次記録媒体
22 ステッパ
24 光記録媒体(光ディスク)製造工程
26 生カード
28 CGH
51 個人用IDカード
52 データ記憶領域
53 ICモジュール

Claims (3)

  1. 複数のホログラムのうち、所定の組み合わせによる半数のホログラムのみが破壊又は消去されることによって得られる識別情報が記録されたデータ記録領域が形成されているカード型光記録媒体の前記データ記録領域に単色光を照射し、前記複数のホログラムを再生させて画像認識することにより前記識別情報の真正を判定し、
    真正であると判定された場合は、あらかじめデータベースに登録されている個人情報もしくは新規に登録する個人情報に前記再生された識別情報を付加して前記データベースに登録すると共に、
    前記データベースに登録される個人情報の少なくとも一部を画像化して前記カード型光記録媒体に印刷することを特徴とするカード発行システム。
  2. 複数のホログラムのうち、所定の組み合わせによる半数のホログラムのみが破壊又は消去されることによって得られる識別情報が記録された第1のデータ記録領域と、ホログラムが破壊又は消去されることによって追記録可能な第2のデータ記録領域とがそれぞれ形成されているカード型光記録媒体の前記第1のデータ記録領域に単色光を照射し、前記複数のホログラムを再生させて画像認識することにより前記識別情報の真正を判定し、
    真正であると判定された場合は、あらかじめデータベースに登録されている個人情報もしくは新規に登録する個人情報に前記再生された識別情報を付加して前記データベースに登録すると共に、
    前記第2のデータ記録領域にデータベース検索情報を記録し、
    前記データベースに登録される個人情報の少なくとも一部を画像化して前記カード型光記録媒体に印刷することを特徴とするカード発行システム。
  3. 複数のホログラムのうち、所定の組み合わせによる半数のホログラムのみが破壊又は消去されることによって得られる識別情報が記録された第1のデータ記録領域と、書き換え可能な第2のデータ記録領域とがそれぞれ形成されているカード型光記録媒体の前記第1のデータ記録領域に単色光を照射し、前記複数のホログラムを再生させて画像認識することにより前記識別情報の真正を判定し、
    真正であると判定された場合は、前記第2のデータ記録領域に前記再生された識別情報と個人情報とを記録し、
    前記個人情報の少なくとも一部を画像化して前記カード型光記録媒体に印刷することを特徴とするカード発行システム。
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