JP2007122503A - カード識別方法及びカード識別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気カードに記録されている情報によって認証が行われるカードから作成されたブランクカードの利用を防止する。
【解決手段】カード識別装置は、ATMのカード挿入口に挿入されたカードの表面及び裏面を、CCDモジュールで撮像し、表面及び裏面の画像データを取得すると、画像が記録されているか否かを確認し、画像が記録されているときには、表面及び裏面の画像データと、予め登録されて記憶されている登録画像の画像データを照合し、登録画像が形成されているか否かを確認する(ステップ100〜110)。ここで、画像が記録されていないブランクカードであったり、登録画像が記録されていないときには、該当カードが偽であると識別し(ステップ116)、この識別結果をATMの認証部へ出力する(ステップ114)。これにより、磁気データに基づいた認証が行われるのを防止する。
【選択図】図4

Description

本発明は、磁気トラックに記録された固有情報に基づいて所定の処理が可能となるクレジットカードやキャッシュカードなどのカードの真偽を識別するカード識別方法及びカード識別装置に関する。
近年、クレジットカード(Credit Card)、キャッシュカードなど(以下、カードとする)が普及して、個人で多数枚のカードを持つようになっている。このようなカードには、個人情報が磁気データとして記録されており、キャッシュディスペンサ(Cash Dispenser:現金自動支払機)やATM(Automated Teller Machine:現金自動預け払い機)(以下、一例としてCDとする)では、カードに記録されている磁気データを読み取ることにより、カードの持ち主を特定して、この磁気データによって特定される情報に基づいて現金の払い出しを行う。
個人情報を記録したカードの普及に伴って、カード犯罪が多発している。このカード犯罪には、スキミング(Skimming)によってカードに記録されている磁気データを読取り、読み取った磁気データを別のカードに記録することによる偽造があり、偽造カードを使用した物品の購入、現金の払い出しなどが行われる。
ところで、カードには、意匠登録されている発行元の信販会社や銀行などシンボルや文字などの画像が形成されることにより、カード自体に意匠性が持たせられ、ホログラムを形成するなどしてセキュリティ性の向上が図られているが、さらに、観察角度によって異なる色相を発現する光学可変インクを用いて偽造防止を図るようにした提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
また、カードの偽造や改ざん等を防ぐ要素技術としては、ホログラムのほかに、透かし、パンチ、文字、図柄等の極細印刷、ICチップの使用などがあり、この他に、カードの材質自体を特殊な材質としたり、紫外、赤外インクなどを用いて特殊なパターンを形成するなどの方法があり、さらに、顔写真、指紋、掌形、筆跡、印形、音声、耳形、虹彩、網膜、DNAなどを用いる方法などがある。
しかし、複写技術の進歩によりカードに記録された可視画像では、カードの偽造を抑えることが困難となる可能性があり、ここから、透明導電材料で固有の配線形状のパターンを形成し、その抵抗値又はパターンを発熱させることで発せられる赤外線を基に真偽の識別を可能とするカードが考えられ、このようなカードの真偽を的確に判定可能とする提案がなされている(例えば、特許文献2参照。)。
このように、カードに可視的ないし不可視的に画像等を形成することにより、偽造抑制と、的確な真偽判定を可能とすることにより、セキュリティ性の向上が図られている。
しかしながら、利用可能なカードには、セキュリティ機能を持たせたもののみでなく、セキュリティ機能を持たない旧式のカードが残っており、このために、CD(キャッシュディスペンサー)では、カードから単に磁気データを読み込み、暗証番号が入力されることにより、現金の払い出しを可能としなければならない。ここから、CDを用いたカード犯罪に利用される偽造カードは、カード形状及び磁気データの記録位置のみを本物のカードと一致させた無地(例えば白色)などの所謂ブランクカードを用いることができるようになっている。
特開平7−108788号公報 特開2000−148937号公報
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、所謂ブランクカードの利用を防止することができるカードの識別方法及びカード識別装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、裏面に形成された磁気トラックに固有情報が磁気データとして記録されたカードの真偽を識別するカード識別方法であって、前記カードの表面又は表面と前記裏面を撮像手段によって撮像して画像データを取得し、該画像データから、前記表面又は表面と前記裏面に画像が記録されているか否かを判定し、判定結果に基づいて前記カードの真偽を識別する、ことを特徴とする。
この発明によれば、カードの表面又は表面と裏面を撮像し、撮像によって得られた画像データから、カードの表面又は表面と裏面に画像が記録されているか否かを判定し、画像が記録されていないと判定されたときには、該当カードが偽(真偽の偽)であると識別する。
磁気トラックに記録している固有情報以外に、特別なセキュリティ機能が設けられていないクレジットカードやキャッシュカードなどのカードは、スキミングによって偽造される可能性が高いが、このときには、画像が形成されていない白地などの無地のブランクカードが多用される。
ブランクカードの表面及び裏面を撮像して得られる画像データのヒストグラムはフラットであり、このような画像データが得られたときには、少なくともブランクカードであり、本物(真)のカードではないと識別することができる。
また、本発明のカード識別装置は、前記表面又は表面と前記裏面に画像が記録されていると判定されたときに、前記画像データと、予め登録された登録画像の画像データから、前記表面ないし前記裏面に前記登録画像が形成されているか否かを判定し、判定結果に基づいて前記カードの真偽を識別する、ことを特徴とする。
さらに、本発明のカード識別方法は、裏面に形成された磁気トラックに固有情報が磁気データとして記録されたカードの真偽を識別するカード識別方法であって、前記カードの表面又は表面と前記裏面を撮像手段によって撮像して画像データを取得し、該画像データと、予め登録された登録画像の画像データから、前記表面ないし前記裏面に前記登録画像が形成されているか否かを判定し、判定結果に基づいて前記カードの真偽を識別する、ことを特徴とする。
クレジットカードやキャッシュカードなどのカードは、マーク、文字、キャラクタなどの所定の画像又はこれらの画像を配列したデザインが施されている。
ここから、カードに記録されている画像や、カードの表面ないし裏面のデザインを登録画像として、登録画像の画像データと、撮像によって取得した画像データを照合し、登録画像が形成されているときには、該当カードが真であると識別することができる。
さらに、本発明のカード識別方法では、前記登録画像の画像データが、商標登録された画像又は該画像を含む画像データであることを特徴とする。
クレジットカード、キャッシュカードなどのカードには、発行元が商標登録した画像(トレードマーク)や、この画像を含めて所定のキャラクタや文字などを配列してデザインした画像が表面又は表面と裏面に形成されている。
ここから登録画像が、カードに形成されているときには、該当カードが真であると識別することができる。
このような本発明を適用するカード識別装置は、裏面に形成された磁気トラックに固有情報が磁気データとして記録されたカードの真偽を識別するカード識別装置であって、前記カードの表面ないし前記裏面を撮像する撮像手段と、前記撮像手段の撮像結果から前記表面ないし裏面の画像データを生成する画像データ生成手段と、前記画像データ生成手段によって生成された画像データから前記表面ないし裏面に画像が形成されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて真偽を識別する識別手段とを含むものであれば良く、予め登録されている登録画像の画像データが記憶される記憶手段と、前記画像データ生成手段によって生成された前記画像データと前記登録画像の画像データを照合する照合手段と、を含み、前記識別手段が、前記照合手段の照合結果から前記表面ないし裏面に前記登録画像が形成されているときに前記カードを真と識別するものであれば良い。
また、本発明のカード識別装置は、裏面に形成された磁気トラックに固有情報が磁気データとして記録されたカードの真偽を識別するカード識別装置であって、前記カードの表面ないし前記裏面を撮像する撮像手段と、前記撮像手段の撮像結果から前記表面ないし裏面の画像データを生成する画像データ生成手段と、予め登録されている登録画像の画像データが記憶される記憶手段と、前記画像データ生成手段によって生成された前記画像データと前記登録画像の画像データを照合する照合手段と、前記照合手段の照合結果から前記表面ないし裏面に前記登録画像が形成されているときに前記カードを真と識別する識別手段と、を含むものであっても良い。
このような本発明のカード識別装置では、前記記憶手段に記憶される前記登録画像の画像データが、商標登録された画像又は該画像を含む画像データであることがより好ましい。
上記構成の本発明によれば、特別なセキュリティ機能が設けられておらず、磁気トラックに記録されている固有情報に基づいた認証が行われるカードから、ブランクカードが偽造されても、この偽造カードが使用されるのを的確に防止することができるという優れた効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1には、本実施の形態に係るカード識別装置10の概略構成を示している。このカード識別装置10は、ATM(Automated Teller Machine)12に設けられている。
このATM12には、カード挿入口14が設けられており、このカード挿入口14から、所定のキャッシュカードやクレジットカードなど(以下、カード16とする)が挿入される。なお、ここでは、ATM12を用いて説明するが、これに限らず、CD(Cash Dispenser)など、カード16が用いられる任意の機器に適用することが可能である。
図2(A)及び図2(B)には、本実施の形態に適用されるカード16の概略を示している。カード16は、薄肉矩形状のプラスチックカードなどを用いられて形成される一般的構成となっている。また、図2(A)に示されるように、カード16の表面16Aには、所定のデザインが施され、図2(B)に示されるように、裏面16Bには、テープ状(帯状)の磁気記録媒体が貼付されるなどして、磁気記録層(以下、磁気トラック18とする)が設けられている。
このようなカード16としては、カード16自体、カード16の所有者を特定する認証情報を含む情報が、磁気トラック18に磁気データとして記録されたキャッシュカード、クレジットカードなどの一般的構成を適用することができる。
図1に示されるように、ATM12内には、ローラ対20、22が設けられている。ローラ対20、22のそれぞれは、モータなどの図示しない駆動源の駆動力によって正逆方向へ一定速度で回転駆動される。
ATM12では、カード挿入口14にカード16が挿入されると、このカード16をローラ対20によって挟持し、所定速度で搬送してローラ対22へ受け渡すことにより、カード挿入口14からカード16を装置内部に引き入れる。また、ATM12では、カード16の後端側を装置内部の所定位置まで引き入れると、ローラ対20、22を逆転駆動し、装置内部に引き入れたカード16をカード挿入口14から送り出して戻す。
また、ATM12には、ローラ対20、22の間に磁気ヘッド24が設けられている。この磁気ヘッド24は、ローラ対20、22によって挟持されて装置内部を移動するカード16の磁気トラック18に対向され、一定速度で移動するカード16磁気トラック18に摺接することにより、磁気トラック18に記録されている磁気データに応じた電気信号を出力可能となっている。
なお、ATM12では、表面16Aが上方に向けられた状態でカード挿入口14にカード16が挿入されるようになっており、磁気ヘッド24は、カード16の移動経路の下方側に配置されている。
一方、ATM12には、装置の作動を制御する装置制御部26に、磁気情報取得部28及び認証部30が設けられている。磁気情報取得部28は、磁気ヘッド24から出力される電気信号に基づいて、カード16の磁気トラック18に記録されている磁気データを出力する。
カード16には、この磁気データとしてカード16の所有者の認証情報が含まれている。認証部30では、この認証情報から、予め登録されている暗証番号を取得し、この暗証番号と図示しないキーボードから入力される番号を照合し、一致するか否かを確認する。装置制御部26では、入力された番号と予め登録されている暗証番号が一致することにより、該当カード16を用いた入出金など処理が可能となるようにしている。なお、カード16を用いたATM12での処理は、キーボードからの入力等による指示に基づいてなされる。また、このようなATM12の処理は、公知の処理を適用することができ、ここでは詳細な説明を省略する。
ところで、ATM12に設けているカード識別装置10は、撮像手段として、CCDモジュール32、34及び光源36を備えている。
CCDモジュール32、34は、ローラ対20、22の間に配置され、CCDモジュール32は、ローラ対20、22の間を搬送されるカード16の上面(表面16A)に対向され、CCDモジュール34は、カード16の下面(裏面16B)に対向されている。
また、光源36は、カード16の表面16A及び裏面16Bのそれぞれに対向して設けられ、例えば、白色光を、CCDモジュール32、34によって撮像するカード16の表面16A及び裏面16Bに照射し、適正な色での撮像が可能となるようにしている。
カード識別装置10では、CCDモジュール32、34を撮像デバイスとして、カード16の表面16A及び裏面16Bの画像がCCDモジュール32、34に結像されるようにしている。このとき、カード16の搬送経路が一定であるため、CCDモジュール32、34は、固定倍率で画像読取り(撮像)を行うことができる。
これにより、カード16の表面16A及び裏面16Bの画像に応じた電気信号がCCDモジュール32、34から出力される。なお、撮像手段としては、CMOSイメージセンサ等の任意の撮像デバイスを適用することができる。
カード識別装置10には、信号処理部40、識別処理部42が設けられており、CCDモジュール32、34から出力される電気信号が信号処理部40に入力される。
図3に示されるように、信号処理部40は、CCDモジュール32、34のそれぞれに対して、CCDモジュール32、34を駆動する垂直・水平ドライバ44(44A、44B)と共に、相関二重サンプリング回路(CDS)46(46A、46B)、ゲインコントローラ(GC)48(48A、48B)、A/Dコンバータ50(50A、50B)及び、タイミングジェネレータ(TG)52を備えており、これにより、CCDモジュール32、34を用いたカメラ(デジタルスチルカメラ)モジュールが形成されている。
CCDモジュール32、34は、相関二重サンプリング回路46、ゲインコントローラ48及びA/Dコンバータ50を介して識別処理部42に接続している。
これにより、CCDモジュール32から出力される電気信号は、相関二重サンプリング回路46Aで相関二重サンプリング処理が施されることによりノイズ除去が図られ、ゲインコントローラ48AによってCCDモジュール32におけるR、G、Bの各色の感度調整が施された後、各画素毎のR、G、Bの各色の信号として、A/Dコンバータ50Aに入力される。また、CCDモジュール34から出力される電気信号は、相関二重サンプリング回路46B、ゲインコントローラ48Bを介してA/Dコンバータ50Bに入力される。
A/Dコンバータ50Aは、ゲインコントローラ48Aから順に入力されるR、G、Bの各色の信号を例えば12ビットのデジタル信号に変換し、デジタル画像データとして識別処理部42へ出力する。また、A/Dコンバータ50Bは、ゲインコントローラ48Bから入力されるR、G、Bの各色信号を12ビットのデジタル信号に変換して、識別処理部42へ出力する。
信号処理部40のタイミングジェネレータ52には、垂直・水平ドライバ44A、44Bが接続しており、CCDモジュール32、34を駆動するタイミング信号を垂直・水平ドライバ44A、44Bに出力する。
タイミング信号の出力タイミングは、ローラ対20を通過したカード16の全面が、CCDモジュール32、34に対向するタイミングとなっており、これにより、カード16の表面16A及び裏面16Bの全面を撮像した画像データが識別処理部42に入力される。なお、光源36は、カード挿入口14からカード16が挿入されるか、CCDモジュール32、34による撮像タイミングに合わせて点灯されるようになっている。
識別処理部42には、画像処理部54及び識別部56が設けられている。画像処理部54では、入力された画像データに対して、所定の画像処理を施す。このときに、画像処理部54では、例えば、光源種に応じたデジタルゲインをかけることによりホワイトバランス調整を施すと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を施して、例えば8ビットのデジタル画像データを生成する。
これにより、カード16の表面16A及び裏面16Bが適正な色合いの画像データとして識別部56へ出力されるようにしている。なお、カード16が古かったり、長期に亘って使用されていると、退色、汚れ、擦り傷などによる画像のかすれ等が生じていることがあり、ここから、画像処理部54では、退色補正処理、汚れやかすれ部分の補間処理等を施すものであっても良く、退色処理、補間処理が行われることが好ましい。
一方、カード識別装置10には、記憶手段としてHDDなどの不揮発性のメモリ(以下、HDD58とする)が設けられている。
このHDD58には、予め登録されている画像の画像データが記憶されており、識別部56では、画像処理部54で処理された画像データと、HDD58に記憶されている登録画像の画像データを比較することにより、カード16が、本物か偽造された贋物であるかの識別を行う。
すなわち、識別部56では、CCDモジュール32、34を用いて読み込んだカード16の表面16Aの画像ないし裏面16Bの画像又は、表面16Aないし裏面16Bに含まれえる画像が、予め登録されてHDD58に記憶されている画像と一致するか否か、表面16A、裏面16Bに予め登録されている画像が形成されているか否かを確認することにより、カード16が登録されている種別のカードであるか否かを識別する。
また、識別部56では、登録されている画像と一致する画像が、カード16の表面16Aないし裏面16Bに形成されているときや、表面16A及び裏面16Bの画像が、HDD58に登録されているときには、該当カード16が本物(真偽の真)であると識別する。
この識別結果は、装置制御部26の認証部30へ出力されるようになっており、認証部30では、カード16が本物であると識別されることにより、暗証番号等を用いた認証処理を行う。
図2(A)に示されるように、カード16には、一般に、例えば表面16Aに、商標登録された画像(トレードマーク)やロゴマーク、キャラクタなどの画像(以下、画像60とする)が形成されている。また、図2(A)及び図2(B)に示されるように、カード16には、画像60、文字、記号、模様、配色などによって表面16A及び裏面16Bのそれぞれに、所定のデザインが施されている。
画像60の位置や表面16A、裏面16Bのデザインは、カード16の種別(発行元、種類、発行時期などの別)によって異なり、同種のカード16では、画像60、画像60の位置や大きさ、表面16A、裏面16Bの基本的デザインは同じで、例えば、カード16の所有者の表示や、キャッシュカードであれば、口座番号などの、カード16ごとの固有情報の表示が異なるのみとなっている。
カード識別装置10では、ATM12で使用可能とするカード16の種別ごと、すなわち、カード識別装置10で本物と識別するカード16の種別ごとの画像60ないし表面16A、裏面16Bのイメージ(全面画像)の画像データがHDD58に記録されている。
HDD58に登録(記憶)する画像データとしては、商標登録された画像60や、画像60と他のキャラクタ、文字、シンボルなどの複数の画像の画像データ、表面16A及び裏面16Bのそれぞれを一つの画像とする画像データなどを適用することができる。
また、CCDモジュール32、34は、固定倍率で画像読み込みを行うことから、HDD58には、CCDモジュール32、34で読み込まれた画像データと、等倍となる画像データを記録することができ、このような画像データを用いることにより、画像照合(パターン照合)を行うときに、的確な照合が可能となる。
識別部56では、CCDモジュール32、34で撮像して取得したカード16の表面16Aないし裏面16Bの画像データから、該当カード16が、予め登録されている種類のカードであるか否かの識別が可能となっている。
以下に、本実施の形態の作用として、キャッシュディスペンサ12の挿入口14から挿入されるカード16の識別を説明する。
図4には、カード識別装置10での識別処理の流れを示している。このフローチャートは、ATM12が稼動中に実行され、最初のステップ100では、ATM12のカード挿入口14にカード16が挿入されたか否かを確認する。
ここで、ATM12の利用者が、カード16をカード挿入口14に挿入すると、ステップ100で肯定判定してステップ102へ移行し、挿入されたカード16に対する識別処理を実行する。
ATM12では、カード挿入口14からカード16が挿入されると、ローラ対20、22を駆動して、カード16を一定速度で搬送し、カード挿入口14から装置内部へ引き入れながら磁気トラック18に形成されている磁気データを、磁気ヘッド24を用いて読み込む。
一方、カード識別装置10では、ステップ102へ移行することにより、ローラ対20、22によって搬送されるカード16が所定位置(表面16A及び裏面16Bが、CCDモジュール32、34に対向する位置)に達するタイミングで、CCDモジュール32、34を用いた撮像(画像読み込み)を行う。
これにより、カード識別装置10では、カード16の表面16A及び裏面16Bの画像データを取得すると、ステップ104へ移行し、取得した画像データのヒストグアムを生成する。
次のステップ106では、カード16の表面16A及び裏面16Bのヒストグラムから、カード16の表面16及び裏面16Bに、画像が形成されているか否かを判定する。
これにより、カード16の表面16A及び裏面16Bに画像が記録されていると、ステップ106で肯定判定してステップ108へ移行する。
このステップ108では、HDD58に記憶されている登録画像の画像データと、CCDモジュール32、34で撮像して取得した画像データを照合する。すなわち、カード16の表面16Aないし裏面16Bに登録画像が記録されているか否かを確認する。なお、この画像データの照合処理は、任意のパターンマッチング処理を適用することができ、ここでは、詳細な説明を省略する。
次のステップ110では、CCDモジュール32、34で取得した画像データに登録画像の画像データが含まれているか否かを確認する。すなわち、カード16の表面16Aないし裏面16Bに登録画像が形成されているか否かを確認する。
ここで、ステップ108の画像照合により、カード16に登録画像が形成されていると、ステップ110で肯定判定して、ステップ112へ移行する。
このステップ112では、カード16の識別結果を、カード16が本物(真)であると判定し、ステップ114では、この判定結果を、ATM12の処理制御部26(認証部30)へ出力する。
これにより、処理制御部26の認証部30では、磁気ヘッド24を用いてカード16の磁気トラック18から読み込んだ磁気情報に基づいた暗証番号認証などの認証処理及び認証結果に基づいた処理を実行する。
ところで、カードには、図5(A)及び図5(B)に示されるように、ブランクカード62がある。このブランクカード62は、表面62A及び裏面62Bの何れにも、何らの画像も記録されていない無地(例えば白地)となっており、図5(B)に示されるように、裏面62B側の所定位置に、磁気トラック18が形成されているのみとなっている。
一方、キャッシュカードやクレジットカードには、ホログラム、透かしなどを用いた特殊印刷による画像形成や、ICチップの使用などの特別なセキュリティ機能が設けられておらず、磁気トラック18に磁気データが記録され、この磁気データを用いた認証処理が行われるカード16がある。
このようなカード16に対しては、スキミングにより磁気トラック18に記録された磁気データを読取り、この磁気データを、ブランクカード62の磁気トラック18に記録し、別に暗証番号を取得することにより、このブランクカード62を本物のカード16と同様にCDやATMで利用することが可能となる。
通常、ATMでは、いずれかのカード16から取得した磁気データを磁気トラック18に記録したブランクカード62が、カード挿入口14から挿入されたときには、磁気ヘッド24によって磁気トラック18に記録されている磁気データが読み取られ、所定の暗礁番号が入力されたときに、入力された暗証番号と、本来のカード16に対して登録されている暗証番号が一致すると、現金の払い出しなどの処理が可能となる。
ここで、本実施の形態に適用しているATM12には、カード識別装置10が設けられており、カード識別装置10では、ブランクカード62が挿入されたときにも、ブランクカード62の表面62A、裏面62Bの撮像を行い、ヒストグラムを生成する。
無地のブランクカード62の場合、色や濃度の変化が無いために、生成されるヒストグラムは、フラットとなり、このヒストグラムから画像が形成されていないことが明確となるため、図4のフローチャートでは、ステップ106で否定判定してステップ116に移行する。
このステップ116では、カード16の識別結果を、カード16が偽造された偽物(偽)であると判定する。次のステップ114で、この判定結果が、ATM12の処理制御部26(認証部30)へ出力されることにより、認証部30では、挿入されたカード(ブランクカード62)に対する認証処理を中止する。
これにより、ブランクカード62を、誤って本物のカード16に認証して、現金の払い出し等を行うのを確実に防止することができる。
一方、ブランクカード62は、表面62A及び裏面62Bに任意の画像を形成することができ、表面62A及び裏面62Bに画像が形成されていると、ステップ106で肯定判定されてステップ108へ移行する。
このステップ108では、CCDモジュール32、34で読み込んだ画像の画像データと、HDD58に登録されている画像の画像データとの照合を行うようになっている。また、登録されている画像は、トレードマークに基づいた画像60や、この画像60を含めてデザインされている画像となっており、これらの画像と一致しないとき、すなわち、単に、本来のカード16と同一の画像60や、デザインが施されていないときには、ステップ110で否定判定され、偽物と識別される。
このように、カード識別装置10では、カード16に変えて、ブランクカード62が、ATM12のカード挿入口14に挿入されたときには、挿入されたブランクカード62が偽物であると的確に識別することができる。また、ATM12では、カード識別装置10の判定結果に基づいて照合処理を行うか否かを判断するので、スキミング等によって偽造されたブランクカード62を、本来のカード16として、現金の払い出し等を行うことがない。
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、カード16の表面16A及び裏面16Bのそれぞれに形成されている画像を読み込んで識別を行うようにしたが、これに限らず、例えば、画像60が記録されている表面16Aのみを撮像して、識別するようにしても良い。
また、本実施の形態では、CCDモジュール32、34を用いて、カード16の表面16A及び裏面16Bを一括して撮像するようにしているが、これに限らず、例えばCCDラインセンサなどを用い、一定速度で移動するカード16をスキャンすることにより、カード16の表面16A及び裏面16Bに記録されている画像読み込みを行うようにしても良く、これにより、狭いスペースでの画像読み込みが可能となり、カード識別装置10を設けるために必要とする設置スペースが広がるのや、カード16の搬送経路が長くなってしまうのを抑えることができる。
なお、以上説明した本実施の形態では、本発明を適用したカード識別装置10をATM12に設けて説明したが、本発明のカード識別装置は、これに限らず、特殊印刷やデザイン、チップICなどの部品などを用いたセキュリティ機能が設けられていないクレジットカードやキャッシュカードに磁気データとして記録されている情報を読取り、読み取った情報に基づいた認証及び各種の処理を行うカード処理装置に適用することができる。
本実施の形態に係るカード識別装置及びキャッシュディスペンサの要部の概略構成図である。 (A)及び(B)は、カードの一例を示す概略図であり、(A)は表面を示し、(B)は裏面を示している。 カード識別装置の一例を示す機能ブロック図である。 カード識別処理の概略を示す流れ図である。 (A)及び(B)は偽造カードの一例を示す概略図であり、(A)は表面を示し、(B)は裏面を示している。
符号の説明
10 カード識別装置
12 ATM
16 カード
16A 表面
16B 裏面
18 磁気トラック
24 磁気ヘッド
26 磁気情報読取部
30 認証部
32、34 CCDモジュール
40 信号処理部
42 識別処理部
56 識別部
58 HDD
60 画像
62 ブランクカード

Claims (8)

  1. 裏面に形成された磁気トラックに固有情報が磁気データとして記録されたカードの真偽を識別するカード識別方法であって、
    前記カードの表面又は表面と前記裏面を撮像手段によって撮像して画像データを取得し、
    該画像データから、前記表面又は表面と前記裏面に画像が記録されているか否かを判定し、
    判定結果に基づいて前記カードの真偽を識別する、
    ことを特徴とするカード識別方法。
  2. 前記表面又は表面と前記裏面に画像が記録されていると判定されたときに、
    前記画像データと、予め登録された登録画像の画像データから、前記表面ないし前記裏面に前記登録画像が形成されているか否かを判定し、
    判定結果に基づいて前記カードの真偽を識別する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のカード識別方法。
  3. 裏面に形成された磁気トラックに固有情報が磁気データとして記録されたカードの真偽を識別するカード識別方法であって、
    前記カードの表面又は表面と前記裏面を撮像手段によって撮像して画像データを取得し、
    該画像データと、予め登録された登録画像の画像データから、前記表面ないし前記裏面に前記登録画像が形成されているか否かを判定し、
    判定結果に基づいて前記カードの真偽を識別する、
    ことを特徴とするカード識別方法。
  4. 前記登録画像の画像データが、商標登録された画像又は該画像を含む画像データであることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のカード識別方法。
  5. 裏面に形成された磁気トラックに固有情報が磁気データとして記録されたカードの真偽を識別するカード識別装置であって、
    前記カードの表面ないし前記裏面を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段の撮像結果から前記表面ないし裏面の画像データを生成する画像データ生成手段と、
    前記画像データ生成手段によって生成された画像データから前記表面ないし裏面に画像が形成されているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて真偽を識別する識別手段と、
    を含むことを特徴とするカード識別装置。
  6. 予め登録されている登録画像の画像データが記憶される記憶手段と、
    前記画像データ生成手段によって生成された前記画像データと前記登録画像の画像データを照合する照合手段と、
    を含み、前記識別手段が、前記照合手段の照合結果から前記表面ないし裏面に前記登録画像が形成されているときに前記カードを真と識別する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のカード識別装置。
  7. 裏面に形成された磁気トラックに固有情報が磁気データとして記録されたカードの真偽を識別するカード識別装置であって、
    前記カードの表面ないし前記裏面を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段の撮像結果から前記表面ないし裏面の画像データを生成する画像データ生成手段と、
    予め登録されている登録画像の画像データが記憶される記憶手段と、
    前記画像データ生成手段によって生成された前記画像データと前記登録画像の画像データを照合する照合手段と、
    前記照合手段の照合結果から前記表面ないし裏面に前記登録画像が形成されているときに前記カードを真と識別する識別手段と、
    を含むことを特徴とするカード識別装置。
  8. 前記記憶手段に記憶される前記登録画像の画像データが、商標登録された画像又は該画像を含む画像データであることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のカード識別装置。
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