JP2001138673A - Ｉｄカード、ｉｄカード製造システムおよびｉｄカードリーダ - Google Patents
Ｉｄカード、ｉｄカード製造システムおよびｉｄカードリーダInfo
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- JP2001138673A JP2001138673A JP32622399A JP32622399A JP2001138673A JP 2001138673 A JP2001138673 A JP 2001138673A JP 32622399 A JP32622399 A JP 32622399A JP 32622399 A JP32622399 A JP 32622399A JP 2001138673 A JP2001138673 A JP 2001138673A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】偽造が困難なＩＤカード、そのＩＤカードを製
造するＩＤカード製造システム、およびＩＤカードの真
偽判定を行うＩＤカードリーダを提供する。 【解決手段】顔写真または社名ロゴの領域内に電子透か
し形態の情報を有する電子透かし画像が形成されている
ようにしたＩＤカード。また、その画像を昇華型熱転写
プリンターおよび／または昇華型再転写プリンターによ
って形成したＩＤカード。また、電子透かし画像データ
を生成する電子透かし画像データ生成手段と、ＩＤカー
ドに印刷出力する形態の印刷出力データを生成する印刷
出力データ生成手段と、ＩＤカードに印刷出力を行う印
刷手段と、を有するＩＤカード製造システム。また、Ｉ
Ｄカードに記録された情報を読み取り抽出した磁気カー
ドの磁気ＩＤ情報（またはＩＣカードの電子ＩＤ情報）
と電子透かしＩＤ情報とを照合するＩＤカードリーダ。
造するＩＤカード製造システム、およびＩＤカードの真
偽判定を行うＩＤカードリーダを提供する。 【解決手段】顔写真または社名ロゴの領域内に電子透か
し形態の情報を有する電子透かし画像が形成されている
ようにしたＩＤカード。また、その画像を昇華型熱転写
プリンターおよび／または昇華型再転写プリンターによ
って形成したＩＤカード。また、電子透かし画像データ
を生成する電子透かし画像データ生成手段と、ＩＤカー
ドに印刷出力する形態の印刷出力データを生成する印刷
出力データ生成手段と、ＩＤカードに印刷出力を行う印
刷手段と、を有するＩＤカード製造システム。また、Ｉ
Ｄカードに記録された情報を読み取り抽出した磁気カー
ドの磁気ＩＤ情報（またはＩＣカードの電子ＩＤ情報）
と電子透かしＩＤ情報とを照合するＩＤカードリーダ。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はＩＤカードの技術分
野に属する。特に、ＩＤカードの改ざん、偽造、等によ
るＩＤカードの不正使用を防止する技術分野に属する。
野に属する。特に、ＩＤカードの改ざん、偽造、等によ
るＩＤカードの不正使用を防止する技術分野に属する。
【０００２】
【従来の技術】ＩＤカードの改ざん、偽造、等によるＩ
Ｄカードの不正使用を防止する方法としては、ＩＤカ
ードに形成されたストライプ状の磁気記録部分またはＩ
Ｄカードに埋め込まれたＩＣチップのＩＣメモリ部分に
記録されたキー情報と、使用者が入力する暗証番号とに
基づいて、正当な使用者であるか否かの判定を行って不
正使用を防止する、偽造することが困難なホログラム
をＩＤカードに形成し、目視によりＩＤカードの真偽を
判定できるようにし不正使用を防止する、等が行われ
る。
Ｄカードの不正使用を防止する方法としては、ＩＤカ
ードに形成されたストライプ状の磁気記録部分またはＩ
Ｄカードに埋め込まれたＩＣチップのＩＣメモリ部分に
記録されたキー情報と、使用者が入力する暗証番号とに
基づいて、正当な使用者であるか否かの判定を行って不
正使用を防止する、偽造することが困難なホログラム
をＩＤカードに形成し、目視によりＩＤカードの真偽を
判定できるようにし不正使用を防止する、等が行われ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ＩＤカード
のリーダーライターを使用すると、磁気記録部分または
ＩＣメモリ部分に記録された情報は簡単に読み取ること
ができ、また簡単に複製することもできる。これによ
り、読み取った情報を解析して不正使用することが行わ
れる。また、偽造したＩＤカードを大量に作成すること
ができる。また、ホログラムも同様に複製して不正使用
することが行われる。
のリーダーライターを使用すると、磁気記録部分または
ＩＣメモリ部分に記録された情報は簡単に読み取ること
ができ、また簡単に複製することもできる。これによ
り、読み取った情報を解析して不正使用することが行わ
れる。また、偽造したＩＤカードを大量に作成すること
ができる。また、ホログラムも同様に複製して不正使用
することが行われる。
【０００４】本発明は上述のような課題を解決するため
に成されたものであり、偽造が困難なＩＤカード、その
ＩＤカードを製造するＩＤカード製造システム、および
ＩＤカードの真偽判定を行うＩＤカードリーダを提供す
ることを目的とする。
に成されたものであり、偽造が困難なＩＤカード、その
ＩＤカードを製造するＩＤカード製造システム、および
ＩＤカードの真偽判定を行うＩＤカードリーダを提供す
ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記の本発
明によって達成される。すなわち、本発明の請求項１に
係るＩＤカードは顔写真の領域内に電子透かし形態の情
報を有する電子透かし画像が形成されているようにした
ものである。本発明によれば、顔写真の領域内に存在す
る電子透かし形態の情報は、そのものの存在の有無が判
り難い上に画像において電子透かし情報が存在する部位
も判り難くすることができる。そのような電子透かし画
像がＩＤカードに形成されているから偽造が極めて困難
なＩＤカードが提供される。また本発明の請求項２に係
るＩＤカードは、請求項１に係るＩＤカードにおいて、
前記電子透かし形態の情報はＩＤ情報であるようにした
ものである。本発明によれば、電子透かし形態の情報か
らＩＤ情報を得ることができる。本発明の請求項３に係
るＩＤカードは社名ロゴの領域内に電子透かし形態の情
報を有する電子透かし画像が形成されているようにした
ものである。本発明によれば、社名ロゴの領域内に存在
する電子透かし形態の情報は、そのものの存在の有無が
判り難い上に画像において電子透かし情報が存在する部
位も判り難くすることができる。そのような電子透かし
画像がＩＤカードに形成されているから偽造が極めて困
難なＩＤカードが提供される。また本発明の請求項４に
係るＩＤカードは、請求項３に係るＩＤカードにおい
て、前記電子透かし形態の情報は企業コードであるよう
にしたものである。本発明によれば、電子透かし形態の
情報から企業コードを得ることができる。また本発明の
請求項５に係るＩＤカードは、請求項１〜４のいずれか
に係るＩＤカードにおいて、前記画像は昇華型熱転写プ
リンターおよび／または昇華型再転写プリンターによっ
て形成された画像であるようにしたものである。本発明
によれば、ＩＤカードの表面が微小な凹凸を有しても、
ＩＤカードの素材が塩化ビニール以外のＰＥＴ、ポリカ
ーボネート、ＡＢＳ、等の樹脂であっても、電子透かし
形態の情報を有する高い精度の画像を形成することがで
きる。
明によって達成される。すなわち、本発明の請求項１に
係るＩＤカードは顔写真の領域内に電子透かし形態の情
報を有する電子透かし画像が形成されているようにした
ものである。本発明によれば、顔写真の領域内に存在す
る電子透かし形態の情報は、そのものの存在の有無が判
り難い上に画像において電子透かし情報が存在する部位
も判り難くすることができる。そのような電子透かし画
像がＩＤカードに形成されているから偽造が極めて困難
なＩＤカードが提供される。また本発明の請求項２に係
るＩＤカードは、請求項１に係るＩＤカードにおいて、
前記電子透かし形態の情報はＩＤ情報であるようにした
ものである。本発明によれば、電子透かし形態の情報か
らＩＤ情報を得ることができる。本発明の請求項３に係
るＩＤカードは社名ロゴの領域内に電子透かし形態の情
報を有する電子透かし画像が形成されているようにした
ものである。本発明によれば、社名ロゴの領域内に存在
する電子透かし形態の情報は、そのものの存在の有無が
判り難い上に画像において電子透かし情報が存在する部
位も判り難くすることができる。そのような電子透かし
画像がＩＤカードに形成されているから偽造が極めて困
難なＩＤカードが提供される。また本発明の請求項４に
係るＩＤカードは、請求項３に係るＩＤカードにおい
て、前記電子透かし形態の情報は企業コードであるよう
にしたものである。本発明によれば、電子透かし形態の
情報から企業コードを得ることができる。また本発明の
請求項５に係るＩＤカードは、請求項１〜４のいずれか
に係るＩＤカードにおいて、前記画像は昇華型熱転写プ
リンターおよび／または昇華型再転写プリンターによっ
て形成された画像であるようにしたものである。本発明
によれば、ＩＤカードの表面が微小な凹凸を有しても、
ＩＤカードの素材が塩化ビニール以外のＰＥＴ、ポリカ
ーボネート、ＡＢＳ、等の樹脂であっても、電子透かし
形態の情報を有する高い精度の画像を形成することがで
きる。
【０００６】また本発明の請求項６に係るＩＤカード製
造システムは、電子透かし形態にする情報と、その情報
を埋め込む顔写真および／または会社ロゴの画像とを入
力し、顔写真および／または社名ロゴの領域内に電子透
かし形態の情報を有する電子透かし画像データを生成す
る電子透かし画像データ生成手段と、前記電子透かし画
像データと、前記電子透かし画像データ以外のＩＤカー
ドに形成する画像データおよび／またはテキストデータ
を編集しＩＤカードに印刷出力する形態の印刷出力デー
タを生成する印刷出力データ生成手段と、前記印刷出力
データを入力してＩＤカードに印刷出力を行う印刷手段
と、を有するようにしたものである。
造システムは、電子透かし形態にする情報と、その情報
を埋め込む顔写真および／または会社ロゴの画像とを入
力し、顔写真および／または社名ロゴの領域内に電子透
かし形態の情報を有する電子透かし画像データを生成す
る電子透かし画像データ生成手段と、前記電子透かし画
像データと、前記電子透かし画像データ以外のＩＤカー
ドに形成する画像データおよび／またはテキストデータ
を編集しＩＤカードに印刷出力する形態の印刷出力デー
タを生成する印刷出力データ生成手段と、前記印刷出力
データを入力してＩＤカードに印刷出力を行う印刷手段
と、を有するようにしたものである。
【０００７】本発明によれば、電子透かし画像データ生
成手段により、電子透かし形態にする情報と、その情報
を埋め込む顔写真および／または会社ロゴの画像とが入
力され、顔写真および／または社名ロゴの領域内に電子
透かし形態の情報を有する電子透かし画像データが生成
され、印刷出力データ生成手段により電子透かし画像デ
ータと、電子透かし画像データ以外のＩＤカードに形成
する画像データおよび／またはテキストデータが編集さ
れＩＤカードに印刷出力する形態の印刷出力データが生
成され、印刷手段により印刷出力データが入力されＩＤ
カードに印刷出力が行われる。したがって、偽造が困難
なＩＤカードを製造するＩＤカード製造システムが提供
される。
成手段により、電子透かし形態にする情報と、その情報
を埋め込む顔写真および／または会社ロゴの画像とが入
力され、顔写真および／または社名ロゴの領域内に電子
透かし形態の情報を有する電子透かし画像データが生成
され、印刷出力データ生成手段により電子透かし画像デ
ータと、電子透かし画像データ以外のＩＤカードに形成
する画像データおよび／またはテキストデータが編集さ
れＩＤカードに印刷出力する形態の印刷出力データが生
成され、印刷手段により印刷出力データが入力されＩＤ
カードに印刷出力が行われる。したがって、偽造が困難
なＩＤカードを製造するＩＤカード製造システムが提供
される。
【０００８】また本発明の請求項７に係るＩＤカードリ
ーダは、磁気ストライプと、電子透かし形態の情報を有
する電子透かし画像と、を有するＩＤカード（磁気カー
ド）に記録された情報を読み取るＩＤカードリーダであ
って、前記磁気ストライプを読み取り磁気情報を生成す
る磁気情報読取手段と、前記読み取った磁気情報から磁
気記録形態のＩＤ情報である磁気ＩＤ情報を抽出する磁
気ＩＤ情報抽出手段と、前記電子透かし画像を読み取り
画像情報を生成する画像情報読取手段と、前記読み取っ
た画像情報から電子透かし情報形態のＩＤ情報である電
子透かしＩＤ情報を抽出する電子透かしＩＤ情報抽出手
段と、前記磁気ＩＤ情報と前記電子透かしＩＤ情報とを
照合し真偽判定出力を行う真偽判定手段と、を有するよ
うにしたものである。
ーダは、磁気ストライプと、電子透かし形態の情報を有
する電子透かし画像と、を有するＩＤカード（磁気カー
ド）に記録された情報を読み取るＩＤカードリーダであ
って、前記磁気ストライプを読み取り磁気情報を生成す
る磁気情報読取手段と、前記読み取った磁気情報から磁
気記録形態のＩＤ情報である磁気ＩＤ情報を抽出する磁
気ＩＤ情報抽出手段と、前記電子透かし画像を読み取り
画像情報を生成する画像情報読取手段と、前記読み取っ
た画像情報から電子透かし情報形態のＩＤ情報である電
子透かしＩＤ情報を抽出する電子透かしＩＤ情報抽出手
段と、前記磁気ＩＤ情報と前記電子透かしＩＤ情報とを
照合し真偽判定出力を行う真偽判定手段と、を有するよ
うにしたものである。
【０００９】本発明によれば、磁気情報読取手段により
磁気ストライプが読み取られ磁気情報が生成され、磁気
ＩＤ情報抽出手段により読み取られた磁気情報から磁気
記録形態のＩＤ情報である磁気ＩＤ情報が抽出され、画
像情報読取手段により電子透かし画像が読み取られ画像
情報が生成され、電子透かしＩＤ情報抽出手段により読
み取られた画像情報から電子透かし情報形態のＩＤ情報
である電子透かしＩＤ情報が抽出され、真偽判定手段に
より磁気ＩＤ情報と電子透かしＩＤ情報とが照合され真
偽判定出力が行われる。したがって、ＩＤカードの真
偽、すなわち改ざんの有無をチェックする機能が付与さ
れたＩＤカードリーダが提供される。
磁気ストライプが読み取られ磁気情報が生成され、磁気
ＩＤ情報抽出手段により読み取られた磁気情報から磁気
記録形態のＩＤ情報である磁気ＩＤ情報が抽出され、画
像情報読取手段により電子透かし画像が読み取られ画像
情報が生成され、電子透かしＩＤ情報抽出手段により読
み取られた画像情報から電子透かし情報形態のＩＤ情報
である電子透かしＩＤ情報が抽出され、真偽判定手段に
より磁気ＩＤ情報と電子透かしＩＤ情報とが照合され真
偽判定出力が行われる。したがって、ＩＤカードの真
偽、すなわち改ざんの有無をチェックする機能が付与さ
れたＩＤカードリーダが提供される。
【００１０】また本発明の請求項８に係るＩＤカードリ
ーダは、ＩＣチップと、電子透かし形態の情報を有する
電子透かし画像と、を有するＩＤカード（ＩＣカード）
に記録された情報を読み取るＩＤカードリーダであっ
て、前記ＩＣチップを読み取り電子情報を生成する電子
情報読取手段と、前記読み取った電子情報から電子記録
形態のＩＤ情報である電子ＩＤ情報を抽出する電子ＩＤ
情報抽出手段と、前記電子透かし画像を読み取り画像情
報を生成する画像情報読取手段と、前記読み取った画像
情報から電子透かし情報形態のＩＤ情報である電子透か
しＩＤ情報を抽出する電子透かしＩＤ情報抽出手段と、
前記電子ＩＤ情報と前記電子透かしＩＤ情報とを照合し
真偽判定出力を行う真偽判定手段と、を有するようにし
たものである。
ーダは、ＩＣチップと、電子透かし形態の情報を有する
電子透かし画像と、を有するＩＤカード（ＩＣカード）
に記録された情報を読み取るＩＤカードリーダであっ
て、前記ＩＣチップを読み取り電子情報を生成する電子
情報読取手段と、前記読み取った電子情報から電子記録
形態のＩＤ情報である電子ＩＤ情報を抽出する電子ＩＤ
情報抽出手段と、前記電子透かし画像を読み取り画像情
報を生成する画像情報読取手段と、前記読み取った画像
情報から電子透かし情報形態のＩＤ情報である電子透か
しＩＤ情報を抽出する電子透かしＩＤ情報抽出手段と、
前記電子ＩＤ情報と前記電子透かしＩＤ情報とを照合し
真偽判定出力を行う真偽判定手段と、を有するようにし
たものである。
【００１１】本発明によれば、電子情報読取手段により
ＩＣチップが読み取られ電子情報が生成され、電子ＩＤ
情報抽出手段により読み取られた電子情報から電子記録
形態のＩＤ情報である電子ＩＤ情報が抽出され、画像情
報読取手段により電子透かし画像が読み取られ画像情報
が生成され、電子透かしＩＤ情報抽出手段により読み取
られた画像情報から電子透かし情報形態のＩＤ情報であ
る電子透かしＩＤ情報が抽出され、真偽判定手段により
電子ＩＤ情報と電子透かしＩＤ情報とが照合され真偽判
定出力が行われる。したがって、ＩＤカードの真偽、す
なわち改ざんの有無をチェックする機能が付与されたＩ
Ｄカードリーダが提供される。
ＩＣチップが読み取られ電子情報が生成され、電子ＩＤ
情報抽出手段により読み取られた電子情報から電子記録
形態のＩＤ情報である電子ＩＤ情報が抽出され、画像情
報読取手段により電子透かし画像が読み取られ画像情報
が生成され、電子透かしＩＤ情報抽出手段により読み取
られた画像情報から電子透かし情報形態のＩＤ情報であ
る電子透かしＩＤ情報が抽出され、真偽判定手段により
電子ＩＤ情報と電子透かしＩＤ情報とが照合され真偽判
定出力が行われる。したがって、ＩＤカードの真偽、す
なわち改ざんの有無をチェックする機能が付与されたＩ
Ｄカードリーダが提供される。
【００１２】
【発明の実施の形態】次に、本発明について実施の形態
により説明する。本発明のＩＤカード製造システムにお
ける構成の一例を図１に示す。図１において、１は電子
透かし画像データ生成手段、２は印刷出力データ生成手
段、３は印刷手段である。また、４は社名ロゴ（ロゴタ
イプ：logotype）、５は顔写真、６はカード背景、１１
１は本発明のＩＤカード製造システムによって製造した
ＩＤカード（磁気カードまたはＩＣカード）である。矢
印→は情報の流れる方向を示している。
により説明する。本発明のＩＤカード製造システムにお
ける構成の一例を図１に示す。図１において、１は電子
透かし画像データ生成手段、２は印刷出力データ生成手
段、３は印刷手段である。また、４は社名ロゴ（ロゴタ
イプ：logotype）、５は顔写真、６はカード背景、１１
１は本発明のＩＤカード製造システムによって製造した
ＩＤカード（磁気カードまたはＩＣカード）である。矢
印→は情報の流れる方向を示している。
【００１３】図１に一例を示す本発明のＩＤカード製造
システムは、電子透かし画像データ生成手段１と印刷出
力データ生成手段２と印刷手段３とから構成される。こ
のような構成のシステムはパーソナルコンピュータ、ワ
ークステーション、等のデータ処理システムのソフトウ
ェアとハードウェアによって実現することができる。電
子透かし画像データ生成手段１は、電子透かし形態にす
る情報と、その情報を埋め込む画像とを入力し、電子透
かし形態の情報を有する電子透かし画像データを生成す
る。図１において、電子透かし形態にする情報はＩＤ番
号１２である。また、その情報を埋め込む画像は顔写真
のデータ１１である。ここでは、電子透かし画像データ
はＩＤ番号１２を埋め込んだ顔写真のデータ１３であ
る。
システムは、電子透かし画像データ生成手段１と印刷出
力データ生成手段２と印刷手段３とから構成される。こ
のような構成のシステムはパーソナルコンピュータ、ワ
ークステーション、等のデータ処理システムのソフトウ
ェアとハードウェアによって実現することができる。電
子透かし画像データ生成手段１は、電子透かし形態にす
る情報と、その情報を埋め込む画像とを入力し、電子透
かし形態の情報を有する電子透かし画像データを生成す
る。図１において、電子透かし形態にする情報はＩＤ番
号１２である。また、その情報を埋め込む画像は顔写真
のデータ１１である。ここでは、電子透かし画像データ
はＩＤ番号１２を埋め込んだ顔写真のデータ１３であ
る。
【００１４】印刷出力データ生成手段２は、電子透かし
画像データ生成手段１が生成した電子透かし画像データ
と、その電子透かし画像データ以外のＩＤカードに形成
する画像データ、線画データ、テキストデータ、等を編
集しＩＤカードに印刷出力する形態の印刷出力データを
生成する。印刷出力データ生成手段２は、ＩＤカードに
形成する素材としての各種のデータを編集し印刷データ
に加工する編集システムである。この編集には、素材デ
ータの拡大、縮小、色指定、書体指定、配置、等の処理
が含まれる。
画像データ生成手段１が生成した電子透かし画像データ
と、その電子透かし画像データ以外のＩＤカードに形成
する画像データ、線画データ、テキストデータ、等を編
集しＩＤカードに印刷出力する形態の印刷出力データを
生成する。印刷出力データ生成手段２は、ＩＤカードに
形成する素材としての各種のデータを編集し印刷データ
に加工する編集システムである。この編集には、素材デ
ータの拡大、縮小、色指定、書体指定、配置、等の処理
が含まれる。
【００１５】印刷手段３は、印刷出力データ生成手段２
が生成した印刷出力データを入力してＩＤカードに印刷
出力を行う。印刷手段３として昇華型熱転写プリンタ
ー、昇華型再転写プリンターは好適である。昇華型熱転
写プリンター、昇華型再転写プリンターを使用すること
により、電子透かし形態の情報を有する高い精度の画像
をＩＣカードの表面に形成することができる。印刷対象
が、埋め込んだＩＣ（integrated circuit）チップの部
分に凹凸を有するＩＣカードのようにＩＤカードの表面
が微小な凹凸を有していても、またＩＤカードの素材が
塩化ビニール以外のＰＥＴ、ポリカーボネート、ＡＢ
Ｓ、等の樹脂であっても、適用することができる。
が生成した印刷出力データを入力してＩＤカードに印刷
出力を行う。印刷手段３として昇華型熱転写プリンタ
ー、昇華型再転写プリンターは好適である。昇華型熱転
写プリンター、昇華型再転写プリンターを使用すること
により、電子透かし形態の情報を有する高い精度の画像
をＩＣカードの表面に形成することができる。印刷対象
が、埋め込んだＩＣ（integrated circuit）チップの部
分に凹凸を有するＩＣカードのようにＩＤカードの表面
が微小な凹凸を有していても、またＩＤカードの素材が
塩化ビニール以外のＰＥＴ、ポリカーボネート、ＡＢ
Ｓ、等の樹脂であっても、適用することができる。
【００１６】図１に示すＩＤカード１１１は、印刷手段
３による印字の一例である。ＩＤ番号１２”０００００
１”は顔写真の領域内に電子透かし形態の情報として埋
め込まれる（図示せず）。電子透かし形態の情報をこの
位置に形成することにより、電子透かし情報そのものの
存在の有無が判り難い上に画像において電子透かし情報
が存在する部位も判り難くすることができる。また、顔
写真を置き換えてＩＤカードを偽造するような場合に
は、電子透かし形態の情報としてのＩＤ番号１２”００
０００１”の情報が全面的に消失し、偽造した痕跡が残
ることとなる。これにより偽造ＩＤカードを検出するこ
とができる（後述する）。
３による印字の一例である。ＩＤ番号１２”０００００
１”は顔写真の領域内に電子透かし形態の情報として埋
め込まれる（図示せず）。電子透かし形態の情報をこの
位置に形成することにより、電子透かし情報そのものの
存在の有無が判り難い上に画像において電子透かし情報
が存在する部位も判り難くすることができる。また、顔
写真を置き換えてＩＤカードを偽造するような場合に
は、電子透かし形態の情報としてのＩＤ番号１２”００
０００１”の情報が全面的に消失し、偽造した痕跡が残
ることとなる。これにより偽造ＩＤカードを検出するこ
とができる（後述する）。
【００１７】本発明のＩＤカード製造システムにおける
構成の別の一例を図２に示す。図２において、図１と同
一部分には同一符号を付す。１は電子透かし画像データ
生成手段、２は印刷出力データ生成手段、３は印刷手段
である。また、１１は顔写真のデータ、１２はＩＤ番
号、１３は企業コード、１４は社名ロゴ（ロゴタイプ：
logotype）、２２２は本発明のＩＤカード製造システム
によって製造したＩＤカードである。矢印→は情報の流
れる方向を示している。
構成の別の一例を図２に示す。図２において、図１と同
一部分には同一符号を付す。１は電子透かし画像データ
生成手段、２は印刷出力データ生成手段、３は印刷手段
である。また、１１は顔写真のデータ、１２はＩＤ番
号、１３は企業コード、１４は社名ロゴ（ロゴタイプ：
logotype）、２２２は本発明のＩＤカード製造システム
によって製造したＩＤカードである。矢印→は情報の流
れる方向を示している。
【００１８】図２に一例を示す本発明のＩＤカード製造
システムは、図１に一例を示したＩＤカード製造システ
ムと同様に、電子透かし画像データ生成手段１と印刷出
力データ生成手段２と印刷手段３とから構成される。た
だし、電子透かし画像データ生成手段１は社名ロゴ１４
に企業コード１５を埋め込んで電子透かし画像データを
生成する機能が追加されている。電子透かし画像データ
生成手段１は、電子透かし形態にする情報と、その情報
を埋め込む画像とを入力し、電子透かし形態の情報を有
する電子透かし画像データを生成する。図２において、
電子透かし形態にする情報はＩＤ番号１２と企業コード
１５である。また、その情報を埋め込む画像は顔写真１
１と社名ロゴ１４である。
システムは、図１に一例を示したＩＤカード製造システ
ムと同様に、電子透かし画像データ生成手段１と印刷出
力データ生成手段２と印刷手段３とから構成される。た
だし、電子透かし画像データ生成手段１は社名ロゴ１４
に企業コード１５を埋め込んで電子透かし画像データを
生成する機能が追加されている。電子透かし画像データ
生成手段１は、電子透かし形態にする情報と、その情報
を埋め込む画像とを入力し、電子透かし形態の情報を有
する電子透かし画像データを生成する。図２において、
電子透かし形態にする情報はＩＤ番号１２と企業コード
１５である。また、その情報を埋め込む画像は顔写真１
１と社名ロゴ１４である。
【００１９】図２における印刷出力データ生成手段２と
印刷手段３は図１と同様であるから説明は省略する。図
２に示すＩＤカード２２２は、印刷手段３による印字の
一例である。企業コード１５”Ｄ−９９９９９９”は社
名ロゴ１４“ＡＢＣ”の領域内に電子透かし形態の情報
として埋め込まれる。また、ＩＤ番号１２”０００００
１”は顔写真１１の領域内に電子透かし形態の情報とし
て埋め込まれる。ここでは、電子透かし画像データは、
ＩＤ番号１２を埋め込んだ顔写真のデータ１３、およ
び、企業コード１５を埋め込んだ社名ロゴのデータ１６
である。
印刷手段３は図１と同様であるから説明は省略する。図
２に示すＩＤカード２２２は、印刷手段３による印字の
一例である。企業コード１５”Ｄ−９９９９９９”は社
名ロゴ１４“ＡＢＣ”の領域内に電子透かし形態の情報
として埋め込まれる。また、ＩＤ番号１２”０００００
１”は顔写真１１の領域内に電子透かし形態の情報とし
て埋め込まれる。ここでは、電子透かし画像データは、
ＩＤ番号１２を埋め込んだ顔写真のデータ１３、およ
び、企業コード１５を埋め込んだ社名ロゴのデータ１６
である。
【００２０】電子透かし形態の情報をこのような位置に
形成することにより、電子透かし情報そのものの存在の
有無が判り難い上に画像において電子透かし情報が存在
する部位も判り難くすることができる。また、顔写真や
社名ロゴを置き換えてＩＤカードを偽造するような場合
には、電子透かし形態の情報としてのＩＤ番号１２と企
業コードの情報が全面的に消失し、偽造した痕跡が残る
こととなる。これにより偽造ＩＤカードを検出すること
ができる。
形成することにより、電子透かし情報そのものの存在の
有無が判り難い上に画像において電子透かし情報が存在
する部位も判り難くすることができる。また、顔写真や
社名ロゴを置き換えてＩＤカードを偽造するような場合
には、電子透かし形態の情報としてのＩＤ番号１２と企
業コードの情報が全面的に消失し、偽造した痕跡が残る
こととなる。これにより偽造ＩＤカードを検出すること
ができる。
【００２１】次に本発明のＩＤカードにおける真偽判定
方法について説明する。ＩＤカードの真偽判定を半自動
で（手操作を交えて）行う真偽判定方法について説明図
を図３に示す。まず、図３のステップＳ１において、Ｉ
Ｄカード３３３の全体をスキャナーで読み取り、ＩＤカ
ード３３３の全体の画像データを得る。その画像データ
において顔写真の部分だけをトリミングし、顔写真の画
像データを得る。
方法について説明する。ＩＤカードの真偽判定を半自動
で（手操作を交えて）行う真偽判定方法について説明図
を図３に示す。まず、図３のステップＳ１において、Ｉ
Ｄカード３３３の全体をスキャナーで読み取り、ＩＤカ
ード３３３の全体の画像データを得る。その画像データ
において顔写真の部分だけをトリミングし、顔写真の画
像データを得る。
【００２２】次に、ステップＳ２において、電子透かし
画像から電子透かし情報を検出する電子透かし情報検出
システムを使用する。すなわち、その顔写真の画像デー
タをその電子透かし情報検出システムにおいて処理す
る。これにより、電子透かし情報が検出されない場合に
は、そのＩＤカードは偽カードである。
画像から電子透かし情報を検出する電子透かし情報検出
システムを使用する。すなわち、その顔写真の画像デー
タをその電子透かし情報検出システムにおいて処理す
る。これにより、電子透かし情報が検出されない場合に
は、そのＩＤカードは偽カードである。
【００２３】一方、これにより、ＩＤ番号が検出された
場合には、次に、ステップＳ３において、その検出され
たＩＤ番号と、ＩＤカード３３３上に印字されているＩ
Ｄ番号との照合を行う。照合の結果が一致していれば、
そのＩＤカードは真カードであり、一致していない場合
には、そのＩＤカードは偽カードである。
場合には、次に、ステップＳ３において、その検出され
たＩＤ番号と、ＩＤカード３３３上に印字されているＩ
Ｄ番号との照合を行う。照合の結果が一致していれば、
そのＩＤカードは真カードであり、一致していない場合
には、そのＩＤカードは偽カードである。
【００２４】次に、ＩＤカード（磁気カード）の真偽判
定を自動で行う機能を有するＩＤカードリーダについて
説明する。真偽判定機能付きＩＤカードリーダについて
構成をブロック図として図４に示す。図４は、通常のＩ
Ｄカードリーダ（磁気カードリーダ）が有する周知の構
成部分については省略し、本発明のＩＤカードリーダの
特徴部分を主として図示したものである。図４におい
て、４１は磁気情報読取手段、４２は画像情報読取手
段、４３は磁気ＩＤ情報抽出手段、４４は電子透かしＩ
Ｄ情報抽出手段、４５は真偽判定手段である。また、４
４４は電子透かし形態の情報を有する電子透かし画像が
形成されているＩＤカード（磁気カード）であり、４６
は磁気読取手段４１の磁気ヘッド、４７は画像読取手段
４２の撮像手段である。
定を自動で行う機能を有するＩＤカードリーダについて
説明する。真偽判定機能付きＩＤカードリーダについて
構成をブロック図として図４に示す。図４は、通常のＩ
Ｄカードリーダ（磁気カードリーダ）が有する周知の構
成部分については省略し、本発明のＩＤカードリーダの
特徴部分を主として図示したものである。図４におい
て、４１は磁気情報読取手段、４２は画像情報読取手
段、４３は磁気ＩＤ情報抽出手段、４４は電子透かしＩ
Ｄ情報抽出手段、４５は真偽判定手段である。また、４
４４は電子透かし形態の情報を有する電子透かし画像が
形成されているＩＤカード（磁気カード）であり、４６
は磁気読取手段４１の磁気ヘッド、４７は画像読取手段
４２の撮像手段である。
【００２５】上記の構成においてＩＤカードリーダの動
作について説明する。ＩＤカード１１１をＩＤカードリ
ーダの挿入口に挿入すると、ＩＤカードリーダは駆動ニ
ップローラ等の機構によりそのＩＤカード１１１を内部
に移入する。このときと、磁気ヘッド４６によってその
ＩＤカード１１１の磁気ストライプが走査され、また、
ＣＣＤラインセンサ等の撮像手段４７によって電子透か
し画像が走査される。
作について説明する。ＩＤカード１１１をＩＤカードリ
ーダの挿入口に挿入すると、ＩＤカードリーダは駆動ニ
ップローラ等の機構によりそのＩＤカード１１１を内部
に移入する。このときと、磁気ヘッド４６によってその
ＩＤカード１１１の磁気ストライプが走査され、また、
ＣＣＤラインセンサ等の撮像手段４７によって電子透か
し画像が走査される。
【００２６】磁気磁気情報読取手段４１は、磁気ストラ
イプの走査信号から磁気情報を生成する。磁気ＩＤ情報
抽出手段４３は、その磁気情報を入力して磁気記録形態
のＩＤ情報である磁気ＩＤ情報を抽出する。一方、画像
情報読取手段４２は、電子透かし画像の走査信号から画
像情報を生成する。電子透かしＩＤ情報抽出手段４４
は、その画像情報を入力して電子透かし情報形態のＩＤ
情報である電子透かしＩＤ情報を抽出する。
イプの走査信号から磁気情報を生成する。磁気ＩＤ情報
抽出手段４３は、その磁気情報を入力して磁気記録形態
のＩＤ情報である磁気ＩＤ情報を抽出する。一方、画像
情報読取手段４２は、電子透かし画像の走査信号から画
像情報を生成する。電子透かしＩＤ情報抽出手段４４
は、その画像情報を入力して電子透かし情報形態のＩＤ
情報である電子透かしＩＤ情報を抽出する。
【００２７】真偽判定手段４５は、磁気ＩＤ情報と電子
透かしＩＤ情報とを入力して、それらを照合する。電子
透かしＩＤ情報抽出手段４４による電子透かしＩＤ情報
の抽出が行えないか、または、磁気ＩＤ情報と電子透か
しＩＤ情報とが一致しない場合には、そのＩＤカードは
偽カードであると判定される。磁気ＩＤ情報と電子透か
しＩＤ情報とが一致ししている場合には、そのＩＤカー
ドは真カードであると判定される。
透かしＩＤ情報とを入力して、それらを照合する。電子
透かしＩＤ情報抽出手段４４による電子透かしＩＤ情報
の抽出が行えないか、または、磁気ＩＤ情報と電子透か
しＩＤ情報とが一致しない場合には、そのＩＤカードは
偽カードであると判定される。磁気ＩＤ情報と電子透か
しＩＤ情報とが一致ししている場合には、そのＩＤカー
ドは真カードであると判定される。
【００２８】次に、ＩＤカード（ＩＣカード）の真偽判
定を自動で行う機能を有するＩＤカードリーダについ
て、説明する。真偽判定機能付きＩＤカードリーダにつ
いて構成をブロック図として図５に示す。図５は、通常
のＩＤカードリーダ（ＩＣカードリーダ）が有する周知
の構成部分については省略し、本発明のＩＤカードリー
ダの特徴部分を主として図示したものである。図５にお
いて、５１は電子情報読取手段、５２は画像情報読取手
段、５３は電子ＩＤ情報抽出手段、５４は電子透かしＩ
Ｄ情報抽出手段、５５は真偽判定手段である。また、５
５５は電子透かし形態の情報を有する電子透かし画像が
形成されているＩＤカード（ＩＣカード）であり、５６
は電子情報読取手段５１の入出力端子、５７は画像読取
手段５２の撮像手段である。
定を自動で行う機能を有するＩＤカードリーダについ
て、説明する。真偽判定機能付きＩＤカードリーダにつ
いて構成をブロック図として図５に示す。図５は、通常
のＩＤカードリーダ（ＩＣカードリーダ）が有する周知
の構成部分については省略し、本発明のＩＤカードリー
ダの特徴部分を主として図示したものである。図５にお
いて、５１は電子情報読取手段、５２は画像情報読取手
段、５３は電子ＩＤ情報抽出手段、５４は電子透かしＩ
Ｄ情報抽出手段、５５は真偽判定手段である。また、５
５５は電子透かし形態の情報を有する電子透かし画像が
形成されているＩＤカード（ＩＣカード）であり、５６
は電子情報読取手段５１の入出力端子、５７は画像読取
手段５２の撮像手段である。
【００２９】上記の構成においてＩＤカードリーダの動
作について説明する。ＩＤカード２２２をＩＤカードリ
ーダの挿入口に挿入すると、ＩＤカードリーダは駆動ニ
ップローラ等の機構によりそのＩＤカード２２２を内部
に移入し所定の位置で停止する。このとき、移入中にＣ
ＣＤラインセンサ等の撮像手段５７によって電子透かし
画像が走査され、また、停止位置で入出力端子５６によ
ってそのＩＤカード２２２のＩＣチップの端子と電子情
報読取手段５１の入出力端子５６とが電気的に接続され
る。
作について説明する。ＩＤカード２２２をＩＤカードリ
ーダの挿入口に挿入すると、ＩＤカードリーダは駆動ニ
ップローラ等の機構によりそのＩＤカード２２２を内部
に移入し所定の位置で停止する。このとき、移入中にＣ
ＣＤラインセンサ等の撮像手段５７によって電子透かし
画像が走査され、また、停止位置で入出力端子５６によ
ってそのＩＤカード２２２のＩＣチップの端子と電子情
報読取手段５１の入出力端子５６とが電気的に接続され
る。
【００３０】電子情報読取手段５１は入出力端子５６を
介してＩＣチップに記憶されたデータを読取り電子情報
を生成する。電子ＩＤ情報抽出手段５３は、その電子情
報を入力して電子記録形態のＩＤ情報である電子ＩＤ情
報を抽出する。一方、画像情報読取手段５２は、電子透
かし画像の走査信号から画像情報を生成する。電子透か
しＩＤ情報抽出手段５４は、その画像情報を入力して電
子透かし情報形態のＩＤ情報である電子透かしＩＤ情報
を抽出する。
介してＩＣチップに記憶されたデータを読取り電子情報
を生成する。電子ＩＤ情報抽出手段５３は、その電子情
報を入力して電子記録形態のＩＤ情報である電子ＩＤ情
報を抽出する。一方、画像情報読取手段５２は、電子透
かし画像の走査信号から画像情報を生成する。電子透か
しＩＤ情報抽出手段５４は、その画像情報を入力して電
子透かし情報形態のＩＤ情報である電子透かしＩＤ情報
を抽出する。
【００３１】真偽判定手段５５は、電子ＩＤ情報と電子
透かしＩＤ情報とを入力して、それらを照合する。電子
透かしＩＤ情報抽出手段４４による電子透かしＩＤ情報
の抽出が行えないか、または、電子ＩＤ情報と電子透か
しＩＤ情報とが一致しない場合には、そのＩＤカードは
偽カードであると判定される。電子ＩＤ情報と電子透か
しＩＤ情報とが一致ししている場合には、そのＩＤカー
ドは真カードであると判定される。
透かしＩＤ情報とを入力して、それらを照合する。電子
透かしＩＤ情報抽出手段４４による電子透かしＩＤ情報
の抽出が行えないか、または、電子ＩＤ情報と電子透か
しＩＤ情報とが一致しない場合には、そのＩＤカードは
偽カードであると判定される。電子ＩＤ情報と電子透か
しＩＤ情報とが一致ししている場合には、そのＩＤカー
ドは真カードであると判定される。
【００３２】ここで電子透かしについて説明しておく。
電子透かし（digital watermark ）とは、画像データや
音声データ等に埋め込み隠し持たせた何らかの情報のこ
とである。何らかの情報とは、たとえば、ＩＤ情報、ロ
ゴ・マーク、等である。電子透かしは、ディジタル著作
物を不正利用（たとえば不正コピー）から保護するため
に利用することができ、そのため発展した技術でもあ
る。この目的においては、著作物を劣化させずに埋込
情報を取り去ることが極めて困難である、著作物にお
ける埋込情報の有無や位置を知ることが極めて困難であ
る、著作物が埋込情報を有する場合においても元々の
著作物の状態が保たれる、というような特徴が求められ
る。
電子透かし（digital watermark ）とは、画像データや
音声データ等に埋め込み隠し持たせた何らかの情報のこ
とである。何らかの情報とは、たとえば、ＩＤ情報、ロ
ゴ・マーク、等である。電子透かしは、ディジタル著作
物を不正利用（たとえば不正コピー）から保護するため
に利用することができ、そのため発展した技術でもあ
る。この目的においては、著作物を劣化させずに埋込
情報を取り去ることが極めて困難である、著作物にお
ける埋込情報の有無や位置を知ることが極めて困難であ
る、著作物が埋込情報を有する場合においても元々の
著作物の状態が保たれる、というような特徴が求められ
る。
【００３３】本発明においては、主として上述のの特
徴が求められる。さらに本発明においては、仮に埋込
情報が抽出されたとしてもその埋込情報の解読が極めて
困難である、（記入票発行部で）印字した絵柄に埋込
情報を隠し持たせ（記入票回収部で）その絵柄を読み取
って得た絵柄データから埋込情報を抽出できる、という
ような特徴が求められる。多くの電子透かしの形態が知
られているが、このような特徴を有すれば、本発明にお
いて埋込情報における電子透かしの形態については特に
限定はない。周知の電子透かしの形態を埋込情報の形態
として適用することができる。
徴が求められる。さらに本発明においては、仮に埋込
情報が抽出されたとしてもその埋込情報の解読が極めて
困難である、（記入票発行部で）印字した絵柄に埋込
情報を隠し持たせ（記入票回収部で）その絵柄を読み取
って得た絵柄データから埋込情報を抽出できる、という
ような特徴が求められる。多くの電子透かしの形態が知
られているが、このような特徴を有すれば、本発明にお
いて埋込情報における電子透かしの形態については特に
限定はない。周知の電子透かしの形態を埋込情報の形態
として適用することができる。
【００３４】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項１に係る
ＩＤカードによれば、電子透かし形態の情報が顔写真の
領域内に存在する電子透かし画像がＩＤカードに形成さ
れているから偽造が極めて困難なＩＤカードが提供され
る。また、本発明の請求項２に係るＩＤカードによれ
ば、電子透かし形態の情報からＩＤ情報を得ることがで
きる。また、本発明の請求項３に係るＩＤカードによれ
ば、電子透かし形態の情報が社名ロゴの領域内に存在す
る電子透かし画像がＩＤカードに形成されているから偽
造が極めて困難なＩＤカードが提供される。また、本発
明の請求項４に係るＩＤカードによれば、電子透かし形
態の情報から企業コードを得ることができる。また、本
発明の請求項５に係るＩＤカードによれば、ＩＤカード
の表面が微小な凹凸を有しても、ＩＤカードの素材が塩
化ビニール以外のＰＥＴ、ポリカーボネート、ＡＢＳ、
等の樹脂であっても、電子透かし形態の情報を有する高
い精度の画像を形成することができる。
ＩＤカードによれば、電子透かし形態の情報が顔写真の
領域内に存在する電子透かし画像がＩＤカードに形成さ
れているから偽造が極めて困難なＩＤカードが提供され
る。また、本発明の請求項２に係るＩＤカードによれ
ば、電子透かし形態の情報からＩＤ情報を得ることがで
きる。また、本発明の請求項３に係るＩＤカードによれ
ば、電子透かし形態の情報が社名ロゴの領域内に存在す
る電子透かし画像がＩＤカードに形成されているから偽
造が極めて困難なＩＤカードが提供される。また、本発
明の請求項４に係るＩＤカードによれば、電子透かし形
態の情報から企業コードを得ることができる。また、本
発明の請求項５に係るＩＤカードによれば、ＩＤカード
の表面が微小な凹凸を有しても、ＩＤカードの素材が塩
化ビニール以外のＰＥＴ、ポリカーボネート、ＡＢＳ、
等の樹脂であっても、電子透かし形態の情報を有する高
い精度の画像を形成することができる。
【００３５】また、本発明の請求項６に係るＩＤカード
製造システムによれば、偽造が困難なＩＤカードを製造
するＩＤカード製造システムが提供される。
製造システムによれば、偽造が困難なＩＤカードを製造
するＩＤカード製造システムが提供される。
【００３６】また、本発明の請求項７に係るＩＤカード
リーダによれば、ＩＤカード（磁気カード）の真偽、す
なわち改ざんの有無をチェックする機能が付与されたＩ
Ｄカードリーダが提供される。また、本発明の請求項８
に係るＩＤカードリーダによれば、ＩＤカード（ＩＣカ
ード）の真偽、すなわち改ざんの有無をチェックする機
能が付与されたＩＤカードリーダが提供される。
リーダによれば、ＩＤカード（磁気カード）の真偽、す
なわち改ざんの有無をチェックする機能が付与されたＩ
Ｄカードリーダが提供される。また、本発明の請求項８
に係るＩＤカードリーダによれば、ＩＤカード（ＩＣカ
ード）の真偽、すなわち改ざんの有無をチェックする機
能が付与されたＩＤカードリーダが提供される。
【図１】本発明のＩＤカード製造システムにおける構成
の一例（その１）を示す図である。
の一例（その１）を示す図である。
【図２】本発明のＩＤカード製造システムにおける構成
の一例（その２）を示す図である。
の一例（その２）を示す図である。
【図３】ＩＤカードの真偽判定を半自動で行う真偽判定
方法について示す説明図である。
方法について示す説明図である。
【図４】真偽判定機能付きＩＤカードリーダ（磁気カー
ド用）について構成を示すブロック図である。
ド用）について構成を示すブロック図である。
【図５】真偽判定機能付きＩＤカードリーダ（ＩＣカー
ド用）について構成を示すブロック図である。
ド用）について構成を示すブロック図である。
１ 電子透かし画像データ生手段 ２ 印刷出力データ生成手段 ３ 印刷手段 １１ 顔写真のデータ １２ ＩＤ番号 １３ ＩＤ番号を埋め込んだ顔写真データ １４ 社名ロゴ １５ 企業コード １６ 企業コードを埋め込んだ社名ロゴ ４１ 磁気情報読取手段 ４２，５２ 画像情報読取手段 ４３ 磁気ＩＤ情報抽出手段 ４４，５４ 電子透かしＩＤ情報抽出手段 ４５，５５ 真偽判定手段 ４６ 磁気ヘッド ４７，５７ 撮像手段 ５１ 電子情報読取手段 ５３ 電子ＩＤ情報抽出手段 ５６ 入出力端子 １１１，２２２，３３３，４４４，５５５ ＩＤカード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｋ 17/00 Ｇ０６Ｋ 17/00 Ｔ 19/06 19/00 Ｂ 19/10 Ｓ 19/077 Ｋ
Claims (8)
- 【請求項１】顔写真の領域内に電子透かし形態の情報を
有する電子透かし画像が形成されていることを特徴とす
るＩＤカード。 - 【請求項２】請求項１記載のＩＤカードにおいて、前記
電子透かし形態の情報はＩＤ情報であることを特徴とす
るＩＤカード。 - 【請求項３】社名ロゴの領域内に電子透かし形態の情報
を有する電子透かし画像が形成されていることを特徴と
するＩＤカード。 - 【請求項４】請求項３記載のＩＤカードにおいて、前記
電子透かし形態の情報は企業コードであることを特徴と
するＩＤカード。 - 【請求項５】請求項１〜４のいずれか記載のＩＤカード
において、前記画像は昇華型熱転写プリンターおよび／
または昇華型再転写プリンターによって形成された画像
であることを特徴とするＩＤカード。 - 【請求項６】電子透かし形態にする情報と、その情報を
埋め込む顔写真および／または社名ロゴの画像とを入力
し、顔写真および／または社名ロゴの領域内に電子透か
し形態の情報を有する電子透かし画像データを生成する
電子透かし画像データ生成手段と、 前記電子透かし画像データと、前記電子透かし画像デー
タ以外のＩＤカードに形成する画像データおよび／また
はテキストデータを編集しＩＤカードに印刷出力する形
態の印刷出力データを生成する印刷出力データ生成手段
と、 前記印刷出力データを入力してＩＤカードに印刷出力を
行う印刷手段と、 を有することを特徴とするＩＤカード製造システム。 - 【請求項７】磁気ストライプと、電子透かし形態の情報
を有する電子透かし画像と、を有するＩＤカードに記録
された情報を読み取るＩＤカードリーダであって、 前記磁気ストライプを読み取り磁気情報を生成する磁気
情報読取手段と、 前記読み取った磁気情報から磁気記録形態のＩＤ情報で
ある磁気ＩＤ情報を抽出する磁気ＩＤ情報抽出手段と、 前記電子透かし画像を読み取り画像情報を生成する画像
情報読取手段と、 前記読み取った画像情報から電子透かし情報形態のＩＤ
情報である電子透かしＩＤ情報を抽出する電子透かしＩ
Ｄ情報抽出手段と、 前記磁気ＩＤ情報と前記電子透かしＩＤ情報とを照合し
真偽判定出力を行う真偽判定手段と、 を有することを特徴とするＩＤカードリーダ。 - 【請求項８】ＩＣチップと、電子透かし形態の情報を有
する電子透かし画像と、を有するＩＤカードに記録され
た情報を読み取るＩＤカードリーダであって、 前記ＩＣチップを読み取り電子情報を生成する電子情報
読取手段と、 前記読み取った電子情報から電子記録形態のＩＤ情報で
ある電子ＩＤ情報を抽出する電子ＩＤ情報抽出手段と、 前記電子透かし画像を読み取り画像情報を生成する画像
情報読取手段と、 前記読み取った画像情報から電子透かし情報形態のＩＤ
情報である電子透かしＩＤ情報を抽出する電子透かしＩ
Ｄ情報抽出手段と、 前記電子ＩＤ情報と前記電子透かしＩＤ情報とを照合し
真偽判定出力を行う真偽判定手段と、 を有することを特徴とするＩＤカードリーダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32622399A JP2001138673A (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | Ｉｄカード、ｉｄカード製造システムおよびｉｄカードリーダ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32622399A JP2001138673A (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | Ｉｄカード、ｉｄカード製造システムおよびｉｄカードリーダ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001138673A true JP2001138673A (ja) | 2001-05-22 |
Family
ID=18185374
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32622399A Withdrawn JP2001138673A (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | Ｉｄカード、ｉｄカード製造システムおよびｉｄカードリーダ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001138673A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003091713A (ja) * | 2001-09-19 | 2003-03-28 | Dainippon Printing Co Ltd | Ｉｃカード |
| JP2003091711A (ja) * | 2001-09-19 | 2003-03-28 | Dainippon Printing Co Ltd | Ｉｃカード |
| JP2005212212A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Toshiba Corp | 印刷物 |
| JP2006103012A (ja) * | 2004-10-01 | 2006-04-20 | Dainippon Printing Co Ltd | 証明書とその真贋判定方法 |
| JP2008062417A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Toppan Printing Co Ltd | 偽造防止用媒体及びその製造方法 |
| JP2008080745A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Toshiba Corp | 個人認証媒体、個人認証媒体発行装置、個人認証媒体発行方法、個人認証媒体読取装置、個人認証媒体読取方法、及び個人認証システム |
| JP2008093974A (ja) * | 2006-10-12 | 2008-04-24 | Toppan Printing Co Ltd | 印刷物 |
| JP2009510963A (ja) * | 2005-10-03 | 2009-03-12 | ノキア コーポレイション | ネットワークエンティティ間のデータ合意を認証するシステム、方法及びコンピュータプログラム製品 |
| JP2017524553A (ja) * | 2014-04-07 | 2017-08-31 | アベリー・デニソン・リテイル・インフォメーション・サービシズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーＡｖｅｒｙ Ｄｅｎｎｉｓｏｎ Ｒｅｔａｉｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅｓ， Ｌｌｃ | 特定イベントの特定マーチャンダイジング物品用の熱転写物及びその使用方法 |
| JP2017527452A (ja) * | 2014-05-19 | 2017-09-21 | アベリー・デニソン・リテイル・インフォメーション・サービシズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーＡｖｅｒｙ Ｄｅｎｎｉｓｏｎ Ｒｅｔａｉｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅｓ， Ｌｌｃ | スキャン可能なマークを有する合成イメージ熱転写物 |
-
1999
- 1999-11-17 JP JP32622399A patent/JP2001138673A/ja not_active Withdrawn
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003091711A (ja) * | 2001-09-19 | 2003-03-28 | Dainippon Printing Co Ltd | Ｉｃカード |
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