JP2002072795A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002072795A
JP2002072795A JP2000261449A JP2000261449A JP2002072795A JP 2002072795 A JP2002072795 A JP 2002072795A JP 2000261449 A JP2000261449 A JP 2000261449A JP 2000261449 A JP2000261449 A JP 2000261449A JP 2002072795 A JP2002072795 A JP 2002072795A
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JP
Japan
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image
dna
ink
image forming
forming apparatus
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JP2000261449A
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English (en)
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Yasuo Kamoshita
康夫 鴨下
Goshi Mitsui
郷史 三井
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
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Publication date
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  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】偽造物の製造に利用された場合にその偽造物の
真偽判定を可能とする画像形成装置を提供すること。 【解決手段】本発明の画像形成装置Mは、画像信号に対
応して記録媒体P上にインクまたはトナーを供給して画
像形成を行う画像形成装置であって、前記記録媒体P上
にデオキシリボ核酸を供給するDNA供給機構13,3
4,61〜63を具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号に対応し
て記録媒体上にインクまたはトナーを供給して画像形成
を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のパーソナルコンピュータの普及と
ともに、電子写真式ページプリンタ、インクジェットプ
リンタ、及び熱転写プリンタのような画像形成装置は、
より高品質化され且つ廉価に提供されている。また、こ
れら画像形成装置としては、かつてはモノクロ機能のも
のが殆どであったが、今や、フルカラー機能のものが当
たり前のようになりつつある。
【0003】このように、現在の画像形成装置では、フ
ルカラー機能及び高画質の双方が同時に実現されてい
る。そのため、そのような画像形成装置を用いることに
より、各種有価証券の発行等も可能となるが、その反面
で、それら有価証券の偽造を防止するための対策が新た
に必要となる。そこで、偽造防止技術として、種々の提
案がなされている。
【0004】例えば、偽造防止技術として、製造番号の
ような画像形成装置本体の個別情報を保持する所定のパ
ターンを個々の画像形成装置に予め記憶させておき、本
来形成すべき画像とともに、目立ちにくい黄色ドットを
上記パターンに対応して印字する方法が知られている。
【0005】しかしながら、このような方式は、フルカ
ラーを前提としていることから、モノクロタイプの画像
形成装置には適用することができない。また、この方式
では、記憶すべき情報量が増加するのとともに、上記パ
ターンと黄色画像とを合成して印字部に出力するため印
字制御が複雑となり、装置への負荷が大きい。さらに、
黄色ドットで形成したパターンは目立ちにくいとはいえ
注視すれば判別することができるため、画質が損なわれ
るのに加え、そのパターン自体を偽造されるおそれがあ
り確実なセキュリティが保証される訳ではない。したが
って、画像形成装置には、より有効な儀造防止対策が望
まれている。
【0006】ところで、上述した画像形成装置では、一
般に、インク(インクリボンを含む)やトナーのような
消耗材料は装置本体に対して着脱自在なカートリッジ内
に収容され、このカートリッジは消耗品として利用され
ている。そのようなカートリッジとしては、画像形成装
置メーカによって提供される純正品が使用されるのが通
常であるが、他の業者によって製造された模倣品(所
謂、海賊版)や、他の業者が空になったカートリッジに
消耗材料を充填して再生した再販品も市場に出回ってい
る。
【0007】しかしながら、これら模倣品や装置メーカ
以外から提供される再販品は、当然、収容しているイン
クやトナーが純正品とは異なっている。すなわち、上記
カートリッジとして模倣品や装置メーカ以外から提供さ
れる再販品を使用した場合、純正品に収容されたものと
は特性の異なるインクやトナーが使用されることとな
る。そのため、この場合、純正品を使用した場合ほどの
画質を得ることができないという問題を生ずる。
【0008】また、カートリッジとして粗悪品を使用し
た場合、画像形成装置本体の故障を招くおそれがある。
この場合、その故障が、カートリッジとして正規品以外
のものを使用したことにより発生したのか、或いは、画
像形成装置本体に起因して発生したのかを判断すること
は極めて困難である。
【0009】このように画質低下や故障のような不具合
の原因を明確に特定できないと、不具合発生の責任の所
在が曖昧となる。また、この場合、不具合が発生したと
いう事実を装置の改良や改善に役立てることができない
ため、同様の不具合が再発する可能性を排除することが
できない。しかも、不具合の原因を明確に特定できず同
様の不具合が頻発した場合には、例え、その原因がカー
トリッジとして正規品以外のものを使用したことにあっ
たとしても、その不具合が画像形成装置本体に起因して
発生したものとユーザに誤認されることが多いため、画
像形成装置メーカのイメージダウンになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、偽造物の製造に利用され
た場合にその偽造物の真偽判定を可能とする画像形成装
置を提供することを目的とする。また、本発明は、不具
合の原因を特定することが可能な画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、画像信号に対応して記録媒体上にインク
またはトナーを供給して画像形成を行う画像形成装置で
あって、その記録媒体上にデオキシリボ核酸を供給する
DNA供給機構を備えたことを特徴とする画像形成装置
を提供する。
【0012】本発明の画像形成装置は、電子写真式ペー
ジプリンタのような電子写真装置、インクジェットプリ
ンタのようなインクジェット記録装置、及び熱転写プリ
ンタのような熱転写記録装置等として利用することがで
きる。
【0013】例えば、本発明の画像形成装置は、電子写
真装置として利用する場合、像担持面を有する像担持体
と、この像担持面に対向して配置され上記画像信号に対
応して像担持面に静電潜像を形成する潜像形成器と、像
担持面に対向して配置され静電潜像が形成された像担持
面にトナーを含有する現像剤を供給することにより像担
持面に現像剤像を形成する現像器と、像担持面に対向し
て配置され現像剤像を像担持面から記録媒体上に転写す
る転写部とを備えた構造とすることができる。
【0014】本発明の画像形成装置において、DNA供
給機構は様々な形態を取り得る。例えば、DNA供給機
構の少なくとも一部として、記録媒体上にデオキシリボ
核酸を含有するインクを押印するスタンプ部材を用いる
ことができる。また、DNA供給機構の少なくとも一部
として、記録媒体上にデオキシリボ核酸を含有するイン
クを吐出するインクジェット式のインク供給器も用いる
ことができる。さらに、本発明の画像形成装置を電子写
真装置として利用する場合には、上記現像剤としてデオ
キシリボ核酸を添加したものを使用すること、すなわ
ち、DNA供給機構の少なくとも一部を上記現像器で構
成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
しながらより詳細に説明する。図1は、本発明の一実施
形態に係る画像形成装置を示す側断面図である。本実施
形態においては、本発明をモノクロタイプの電子写真式
ページプリンタに適用している。
【0016】図1に示すページプリンタ(本体装置)M
は、下部構造M1と、図中左端部を支持軸として下部構
造M1に対して開閉可能に設けられた上蓋M2とで構成
されている。本体装置M内には、用紙カセット1、給紙
コロ2、プロセスユニット3、及び定着器4等が配設さ
れている。また、上蓋M2の上面は、排紙トレイ5を形
成している。
【0017】用紙カセット1は、下部構造M1の底部に
図中右側に向けて引き出し可能に配置されている。用紙
カセット1内には、記録媒体として多数枚の用紙Pが載
置・収容されている。用紙カセット1の下流側には、給
紙コロ2、給送ロール対が配設された給紙案内路、及び
待機ロール対が順次配置されている。用紙カセット1内
に載置・収容された用紙Pは、給紙コロ2等を駆動する
ことにより一枚づつプロセスユニット3へと給紙され
る。
【0018】プロセスユニット3は、像担持体である感
光体ドラム10の周囲に、帯電器11、書込みヘッド1
2、現像器13、転写ローラ14、及びクリーナ15等
が図中時計回りに順次配置された構造を有している。な
お、帯電器11と書込みヘッド12とは潜像形成器を構
成しており、転写ローラ14は感光体ドラム10との間
に転写部を形成している。
【0019】感光体ドラム10は、図示しない駆動機構
により矢印Aに示す方向に回転させられ、それにより、
感光体ドラム10の像担持面は、帯電器11、書込みヘ
ッド12、現像器13、転写ローラ14、及びクリーナ
15等に対して相対移動する。
【0020】感光体ドラム10は、導電性表面を有する
基体とその導電性表面上に形成された感光体層とを有し
ている。感光体層は像担持面を構成しており、光照射に
より帯電状態等に変化を生ずる感光性材料を含有してい
る。また、この感光体層は、コロナ帯電器や接触帯電器
のような帯電器11により正及び負のいずれかの極性に
帯電され得る。
【0021】書込みヘッド12は、帯電器11によって
所定の極性に帯電した感光体ドラム10の像担持面に、
画像信号に対応してレーザ光やLED光等の光を照射す
る。それにより、感光体ドラム10の像担持面では照射
部と非照射部との間で表面電位に差が生じ、像担持面に
上記画像信号に対応した静電潜像が形成される。
【0022】現像器13は、下部に開口が設けられた容
器21を有しており、その開口に現像ローラ22を回転
可能に支持している。現像器13は、この現像ローラ2
2を感光体ドラム10の像担持面に当接させ、ここに現
像部を形成している。容器21内にはトナーを含有する
現像剤として一成分または二成分現像剤が収容されてお
り、さらに、現像剤に埋没するようにして攪拌部材、ド
クターブレード23、及び供給ローラ24が配設されて
いる。なお、現像器13は、本体装置Mに対して着脱自
在である。
【0023】攪拌部材は回転することにより現像剤を攪
拌するのとともに供給ローラ24へと送り込む。供給ロ
ーラ24は、現像ローラ22に圧接しており、攪拌部材
から送られた現像剤を擦り付けるようにして現像ローラ
22の周面に供給する。また、現像ローラ22の周面に
当接するドクターブレード23は、現像剤に摩擦電荷を
与えて現像ローラ22への付着を助勢するとともに、付
着する現像剤層を一定の厚さに規定する。
【0024】以上のように構成される現像器13は、攪
拌部材を回転させるのとともに、感光体ドラム10の矢
印Aに示す方向への回転に応じて、現像ローラを矢印B
に示す方向に及び供給ローラ24を矢印Cに示す方向に
それぞれ回転させることで、正規現像法或いは反転現像
法により、感光体ドラム10の像担持面にその静電潜像
に対応した現像剤像を形成する。
【0025】転写ローラ14と感光体ドラム10とはプ
ロセスユニット3に給紙された用紙Pを挟持するように
配置されている。転写ローラ14は、例えば、図示しな
い転写バイアス電源から所定の電圧を印加され、感光体
ドラム10の像担持面に形成された現像剤像を用紙P上
へと転写する。
【0026】プロセスユニット3の下流側に配置された
定着器4は、断熱性の容器内に組み付けられた圧接ロー
ラ31、定着ローラ32、分離爪33、及びオフセット
防止液塗布ローラ34等で構成されている。定着ローラ
32はヒータを内蔵しており、用紙P上に転写された現
像剤像は、圧接ローラ及び定着ローラ32から印加され
る熱及び圧力によって用紙P上に定着される。なお、オ
フセット防止液塗布ローラ34は、シリコーンオイルの
ようなオフセット防止液を染み込ませたローラであっ
て、定着ローラ32の周面にオフセット防止液を供給し
て、現像剤が定着ローラ32の周面に付着するのを防止
する。
【0027】定着器4の下流側には、搬出ロール対、搬
出ガイド、及び排紙ロール対が順次配置され、プロセス
ユニット3及び定着器4で順次処理された用紙Pを上蓋
M2の上面に設けられた排紙トレイ5へと排紙する。
【0028】さて、本実施形態に係るページプリンタM
は、上述した構成に加え、以下に説明するように、用紙
P上にデオキシリボ核酸を供給するDNA供給機構をさ
らに備えたことを特徴としている。
【0029】デオキシリボ核酸(以下、DNAという)
は、デオキシリボヌクレオチドの鎖状重合体であって、
糖の3’位及び5’位の炭素に結合した−OH基が形成
するリン酸ジエステル結合によって各ヌクレオチドの間
が結ばれたポリデオキシリボヌクレオチドである。DN
Aを構成する塩基は、通常、プリン(Pu)であるアデ
ニン(A)とグアニン(G)、及びピリミジン(Py)
であるチミン(T)とシトシン(C)の4種類である。
DNAの立体構造は、共通の中心軸の周りに2本の鎖が
螺旋状に捩れ合った2重螺旋構造であり、それぞれの鎖
の塩基は中心軸に向き、一方の鎖の塩基と他方の鎖の塩
基との間の水素結合によって構造が安定化されている。
なお、AとTとは2本の水素結合で特異的な塩基対を形
成し、GとCとは3本の水素結合で塩基対を形成してい
る。
【0030】DNAの構造特性は1本の鎖上の塩基配列
によって決まり、他の鎖は塩基対によって規定されるこ
れと相補的な関係にある。遺伝子としてのDNAは、通
常、分子量100万以上の糸状分子であり、上述した鎖
上の塩基配列が遺伝情報の基礎をなしている。すなわ
ち、DNAは1つの分子で極めて膨大な情報を保持して
おり、しかも、その塩基配列の種類は無数であると言っ
てもよい程度に多い。
【0031】本発明者らは、DNAは1つの分子で極め
て膨大な情報を保持しており且つその塩基配列の種類は
極めて多いという事実に着目し、用紙P上に画像を形成
する機能に加えて用紙P上にDNAを付与する機能を上
記ページプリンタに採用すれば、上記ページプリンタが
偽造物の製造に利用されたとしてもその偽造物の真偽判
定を行うことが可能となること並びに上記ページプリン
タの使用中に不具合が生じた場合にはその原因を特定す
ることが可能となることを見出し、本発明に至ったもの
である。
【0032】すなわち、例えば、複数種のページプリン
タにDNAを用紙P上に供給するDNA供給機構を設
け、各機種間で使用するDNAの種類を異ならしめれ
ば、画像形成後の用紙P上のDNAを識別することによ
り、その用紙Pがどの機種から出力されたものであるの
かを特定することができる。また、ページプリンタにD
NAを用紙P上に供給するDNA供給機構を設け、各ペ
ージプリンタ間で使用するDNAの種類を異ならしめれ
ば、画像形成後の用紙P上のDNAを識別することによ
り、その用紙Pがどのページプリンタから出力されたも
のであるのかを特定することができる。したがって、ペ
ージプリンタにDNA供給機構を設けることにより、そ
れが各種有価証券等の偽造に利用されたとしても、真正
物と偽造物との判別が可能となる。
【0033】用紙P上へのDNAの付与及び用紙P上に
付与したDNAの識別は、例えば、以下の方法により行
うことができる。まず、生物からDNA遺伝子を抽出培
養し、必要に応じて抽出した遺伝子情報のコンピュータ
解析を行い、そのセグメント情報を持った化学物質を培
養合成する。このようにして得られたDNA遺伝子セグ
メントをDNAとして用紙P上に付与する。次に、用紙
P上に付与したDNAを採取する。通常、用紙Pから採
取されるDNAは微量であるので、PCR(Polym
erase Chain Reaction)法等を用
いて、採取した微量のDNAサンプルから、目的とする
特定のDNAを増幅する。その後、増幅したDNAと別
途保存しておいた参照用のDNAサンプルとを、SSC
P(Single Strand Conformat
ion Polymorphism)法を用いて比較す
る。SSCP法によれば、2種類のDNAが同一の塩基
配列を有するものであるか否かを容易に判別することが
可能である。したがって、このような方法により、用紙
P上に付与したDNAを識別することができる。
【0034】用紙P上にDNAを付与するDNA供給機
構は、様々な形態を取り得る。図2は、図1に示す画像
形成装置で使用され得るDNA供給機構の一例を概略的
に示す斜視図である。図2に示すDNA供給機構は、イ
ンクスタンプ41であって、軸方向に可動な芯部を有す
る電磁ソレノイド42と、その芯部の一端に取り付けら
れたスタンプ部43とで構成されている。このインクス
タンプ41は、スタンプ部43に供給するインクとして
DNAを含有するインクを収容しており、ソレノイド4
2を駆動することによりDNAインクを用いたマーキン
グが可能である。
【0035】図1に示すページプリンタにおいて、この
インクスタンプ41は、例えば、参照番号61,62に
示す位置でスタンプ部43が用紙Pと対向するように設
置される。インクスタンプ41を位置61に設置した場
合には、ソレノイド42を駆動してスタンプ部43を用
紙Pの現像剤像を形成した面(表面)に押印することに
より、用紙Pの表面に対してDNAインクを用いたマー
キングを行うことができる。一方、インクスタンプ41
を位置62に設置した場合には、ソレノイド42を駆動
してスタンプ部43を用紙Pの現像剤像を形成した面の
裏面に押印することにより、用紙Pの裏面に対してDN
Aインクを用いたマーキングを行うことができる。
【0036】図3は、図1に示す画像形成装置で使用さ
れ得るDNA供給機構の他の例を概略的に示す断面図で
ある。図3に示すDNA供給機構は、インクジェット式
マーカ51であって、内部に空間を有する支持体52を
有している。支持体52の内壁には板バネ式の給電用接
点53が設けられており、給電用接点53は給電線54
と接続されている。支持体52は、その内部にインクボ
トル55を着脱可能に支持している。インクボトル55
は、DNAインク56を収容しており、その一端にDN
Aインク56を吐出するノズル57を形成している。ノ
ズル57の中央部周囲にはヒータ58が配設されてい
る。ヒータ58には、給電用接点53を介して給電線5
4が接続されている。
【0037】図1に示すページプリンタにおいて、この
インクジェット式マーカ51は、例えば、参照番号63
に示す位置でノズル57が用紙Pと対向するように設置
される。インクジェット式マーカ51を位置63に設置
した場合には、給電用接点53を閉じ、給電線54を介
してヒータ58に給電することにより、用紙Pの裏面に
DNAインク56を供給する。すなわち、ヒータ58に
給電することにより、ノズル57内のDNAインク56
を瞬間的に300〜400℃程度にまで加熱して、気泡
59の発生・成長を生じさせる。この気化により生ずる
圧力増加を利用して、DNAインク56をノズル57の
先端から噴出させて用紙Pの裏面に付着させる。このよ
うに、用紙PへのDNAインクによるマーキングには、
インクジェット式マーカ51を用いることも可能であ
る。
【0038】用紙PへのDNAの供給にDNAインクを
用いる場合、DNAインクとしては、DNA及び溶媒等
を含有する混合物を用いることができる。このDNAイ
ンクは、樹脂、接着剤、粘着剤、及び乾燥剤等の添加物
をさらに含有することができる。DNAインク中のDN
Aの濃度は、用紙P上に付与したDNAの識別が可能で
あれば特に制限はない。
【0039】DNAインクは、透明であることが好まし
い。透明なDNAインクを用いた場合、DNAインクを
用いて形成したマークが、現像剤を用いて形成した画像
の画質を損ねることがない。しかも、この場合、DNA
インクを用いて形成したマークの存在自体が悟られにく
くなるため、より確実なセキュリティを実現することが
できる。
【0040】DNA供給機構としてインクスタンプ41
やインクジェット式マーカ51を用いる場合、DNAイ
ンクを用いて形成するマークのサイズは、インク中のD
NAの濃度にもよるが、通常、名刺サイズ以上であれば
充分である。また、DNAインクを用いて形成するマー
クのサイズが小さく、用紙Pから採取されるDNAの量
が少ない場合であっても、上述のようにPCR法等を用
いて増幅すれば、その塩基配列を調べることができる。
【0041】また、DNA供給機構としてインクスタン
プ41やインクジェット式マーカ51を用いる場合、D
NA供給機構の作動と不作動とを任意に切り替え得るよ
うに、装置本体にDNAインク付与モードを設けてもよ
い。
【0042】用紙PへのDNAの付与は、他の方法でも
可能である。例えば、オフセット防止液塗布ローラ34
に染み込ませるオフセット防止液にDNAインクを添加
すれば、定着ローラ32を介して、用紙Pの表面にDN
Aインクを塗布することができる。この場合、DNA供
給機構としてインクスタンプ41やインクジェット式マ
ーカ51を用いた場合と同様の効果が得られるのに加
え、新たな機構は不要であるため、従来のページプリン
タの構成を殆ど変更することなく利用することができ
る。なお、このような方法では、用紙Pの現像剤像を形
成した面のほぼ全体にわたってDNAインクが塗布され
ることとなるので、オフセット防止液とDNAインクと
の混合液中のDNAの濃度は比較的低くてもよい。
【0043】上述した方法では、現像剤を用いた用紙P
への画像形成とは別に用紙PにDNAを付与したが、現
像剤を用いた用紙Pへの画像形成と用紙PへのDNAの
付与とは同時に行うこともできる。すなわち、予め現像
剤にDNAを含有させておいてもよい。この場合、正規
のトナーカートリッジとしてDNAを添加した現像剤を
収容するもののみを提供すれば、カートリッジとして正
規品を使用した際に不具合が発生したのか、或いは、正
規品以外のものを使用した際に不具合が発生したのか
を、出力された用紙Pから判別することができる。した
がって、画質低下や故障のような不具合の原因を明確に
特定することが可能となり、不具合発生の責任の所在を
明確化することができる。また、不具合が発生したとい
う事実を装置の改良や改善に役立てることが可能となる
ため、同様の不具合が再発するのを防止することができ
る。
【0044】以上説明した実施形態では、DNA付与機
構として、インクスタンプ、インクジェット式マーカ、
オフセット防止液塗布ローラ、及びトナーカートリッジ
のいずれかを利用したが、DNA付与機構は、これらの
組み合わせで構成することもできる。例えば、DNA付
与機構をインクスタンプ等とトナーカートリッジとの組
み合わせで構成すれば、偽造物の製造に利用された場合
にその偽造物の真偽判定が可能となるのとともに、不具
合の原因を特定することが可能となる。
【0045】また、上記実施形態では、本発明をモノク
ロタイプの電子写真式ページプリンタに適用したが、本
発明は、フルカラータイプの電子写真式ページプリンタ
や、モノクロ或いはフルカラータイプのインクジェット
プリンタ及び熱転写プリンタ等にも適用可能である。例
えば、本発明をインクジェットプリンタに適用する場合
には、インクカートリッジ内のインクにDNAを含有さ
せること等により、そのインクジェットプリンタが偽造
物の製造に利用された場合にその偽造物の真偽判定を行
うこと並びに上記インクプリンタの使用中に不具合が生
じた場合にはその原因を特定することが可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、記録
媒体上に画像を形成するのに加えてデオキシリボ核酸を
付与するため、画像形成装置が偽造物の製造に利用され
た場合にその偽造物の真偽判定を行うことが及び画像形
成装置の使用中に不具合が生じた場合にはその原因を特
定することが可能である。すなわち、本発明によると、
偽造物の製造に利用された場合にその偽造物の真偽判定
を可能とする画像形成装置が提供される。また、本発明
によると、不具合の原因を特定することが可能な画像形
成装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す
側断面図。
【図2】図1に示す画像形成装置で使用され得るDNA
供給機構の一例を概略的に示す斜視図。
【図3】図1に示す画像形成装置で使用され得るDNA
供給機構の他の例を概略的に示す断面図。
【符号の説明】
M…画像形成装置 ; M1…下部構造 ; M2…上
蓋 ; P…用紙 1…用紙カセット ; 2…給紙コロ ; 3…プロセ
スユニット 4…定着器 ; 5…排紙トレイ ; 10…感光体ド
ラム 11…帯電器 ; 12…書込みヘッド ; 13…現
像器 14…転写ローラ ; 15…クリーナ ; 21…容
器 22…現像ローラ ; 23…ドクターブレード ;
24…供給ローラ 31…圧接ローラ ; 32…定着ローラ ; 33…
分離爪 34…オフセット防止液塗布ローラ ; 41…インク
スタンプ 42…電磁ソレノイド ; 43…スタンプ部 51…インクジェット式マーカ ; 52…支持体 ;
53…給電用接点 54…給電線 ; 55…インクボトル ; 56…D
NAインク 57…ノズル ; 58…ヒータ ; 59…気泡 ;
61〜63…位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三井 郷史 埼玉県入間市宮寺4084番地 カシオ電子工 業株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EB27 EB29 FD20 HA41 2H034 FA01 2H071 DA08 EA00 4J039 AB07 EA42 EA44 EA46 GA24 GA29 GA34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に対応して記録媒体上にインク
    またはトナーを供給して画像形成を行う画像形成装置で
    あって、前記記録媒体上にデオキシリボ核酸を供給する
    DNA供給機構を具備することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記DNA供給機構の少なくとも一部と
    して、前記記録媒体上にデオキシリボ核酸を含有するイ
    ンクを押印するスタンプ部材を具備することを特徴とす
    る請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記DNA供給機構の少なくとも一部と
    して、前記記録媒体上にデオキシリボ核酸を含有するイ
    ンクを吐出するインクジェット式のインク供給器を具備
    することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像担持面を有する像担持体と、 前記像担持面に対向して配置され、前記画像信号に対応
    して前記像担持面に静電潜像を形成する潜像形成器と、 前記像担持面に対向して配置され、前記静電潜像が形成
    された像担持面に前記トナーを含有する現像剤を供給す
    ることにより前記像担持面に現像剤像を形成する現像器
    と、 前記像担持面に対向して配置され、前記現像剤像を前記
    像担持面から記録媒体上に転写する転写部とをさらに具
    備することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記現像剤はデオキシリボ核酸を含有
    し、前記DNA供給機構の少なくとも一部は前記現像器
    で構成されたことを特徴とする請求項4に記載の画像形
    成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1938995A2 (en) 2006-12-28 2008-07-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image-forming system, image-forming apparatus, computer program, and image-forming method

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