JP2002072444A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JP2002072444A
JP2002072444A JP2000266862A JP2000266862A JP2002072444A JP 2002072444 A JP2002072444 A JP 2002072444A JP 2000266862 A JP2000266862 A JP 2000266862A JP 2000266862 A JP2000266862 A JP 2000266862A JP 2002072444 A JP2002072444 A JP 2002072444A
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phase
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JP2000266862A
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Takayuki Noisshiki
孝行 野一色
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相シフトマスクを用いた露光処理のプロセ
スマージンを向上させる。 【解決手段】 位相シフトマスク1を構成するマスク基
板1a上に、遮光膜1bの一部を除去することで孔パタ
ーン転写用の開口部1cと、その周囲を平面的に取り囲
むように枠状の開口部1dとを設けた。開口部1c、1
dを透過した各々の光の位相は互いに反転するようにな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造技術に関し、特に、孔系のレベンソン型の位相
シフトマスクを用いて半導体ウエハ上に孔パターンを転
写する露光技術に適用して有効な技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本発明者が検討した孔系のレベンソン型
の位相シフトマスクにおいては、平面四角形状に形成さ
れた孔パターン転写用の光透過領域の周囲の四辺に対応
するように、平面四角形状の位相シフト用の微細な光透
過領域を配置し、孔パターン転写用の光透過領域を透過
した光と、位相シフト用の微細な光透過領域を透過した
光との間に位相差を生じさせることにより、半導体ウエ
ハ上に転写される孔パターンの解像度を向上させてい
る。
【0003】なお、位相シフトマスクを用いた露光技術
については、例えば特開平6−35171号公報に記載
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、孔系のレベ
ンソン型の位相シフトマスク技術においては、以下の課
題があることを本発明者は見出した。
【0005】すなわち、位相シフトマスクを用いた露光
技術においては、フォトマスク全体のパターンの解像度
が高くなるので、位相シフト用の光透過領域が微細であ
るとはいえ、プロセスウィンドが狭く、また、半導体ウ
エハ上に転写されてしまう課題がある。
【0006】本発明の目的は、位相シフトマスクを用い
た露光処理のプロセスマージンを向上させることのでき
る技術を提供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、位相シフトマ
スクを用いた露光処理における歩留まりの向上を図るこ
とのできる技術を提供することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0010】すなわち、孔パターンを転写するための第
1の光透過領域の周囲に平面枠状に位相シフト用の第2
の光透過領域を配置した位相シフトマスクを用いて半導
体ウエハ上に所定のパターンを転写するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本願発明を説明する前に、本願に
おける用語の基本的な意味を説明すると次の通りであ
る。 1.半導体ウエハとは、半導体集積回路の製造に用いる
シリコン単結晶基板(一般にほぼ平面円形状)、サファ
イア基板、ガラス基板、その他の絶縁、反絶縁または半
導体基板等並びにそれらの複合的基板を言う。 2.「遮光領域」、「遮光膜」、「遮光パターン」と言
うときは、その領域に照射される露光光のうち、40%
未満を透過させる光学特性を有することを示す。一般に
数%から30%未満のものが使われる。一方、「光透過
領域」、「透明膜」、「透明」と言うときは、その領域
に照射される露光光のうち、60%以上を透過させる光
学特性を有することを示す。一般に90%以上のものが
使用される。 3.「フォトレジストパターン」は、感光性の有機膜を
フォトリソグラフィの手法により、パターニングした膜
パターンを言う。なお、このパターンには当該部分に関
して全く開口のない単なるレジスト膜を含む。 4.半導体の分野では紫外線は以下のように分類する。
波長が400nm程度未満で、50nm程度以上を紫外
線、300nm以上を近紫外線、300nm未満、20
0nm以上を遠紫外線、200nm未満を真空紫外線と
する。 5.フォトマスクまたはマスクは、マスク基板上にパタ
ーン像を形成したマスク構成体である。実際のパターン
の寸法の1〜10倍のパターンが形成され、ステッパま
たはスキャナ、フォトリピータによる投影露光に用いる
「レチクル」もフォトマスクに含まれる。また、位相シ
フトマスクも含む。 6.位相シフトマスク(または位相シフトレチクル)
は、パターンを形成した基板上で位相シフタを用いて選
択的に光の位相をシフトさせることによって、パターン
を転写する際のコントラストを改善したフォトマスク
(またはレチクル)をいう。レベンソン型、ハーフトー
ン型またはエッジ強調型がある。 7.位相シフタとは、位相シフトマスクにおいて、光の
波長を変調させて位相差を発生させる物質または手段を
いう。また、位相差とは、屈折率の異なる2つの物質を
光が通過するときの光の速度差によって生じる位相の差
をいう。位相シフトマスクの場合、空気との位相差φ
は、φ=2π(n−1)d/λで表せる。なお、λ:光
の波長、n:位相シフタの屈折率、d:膜厚である。 8.「レベンソン型位相シフトマスク」は、遮光領域で
隔てられた隣り合う開口の位相を相互に反転させて、そ
の干渉作用によって鮮明な像を得ようとする位相シフト
マスクの一種である。 9.通常照明とは、非変形照明のことで、光強度分布が
比較的均一な照明を言う。 10.変形照明とは、中央部の照度を下げた照明であっ
て、斜方照明、輪帯照明、4重極照明、5重極照明等の
多重極照明またはそれと等価な瞳フィルタによる超解像
技術を含む。
【0012】以下の実施の形態においては便宜上その必
要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に
分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それら
はお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部ま
たは全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
【0013】また、以下の実施の形態において、要素の
数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場
合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数
に限定される場合等を除き、その特定の数に限定される
ものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
【0014】さらに、以下の実施の形態において、その
構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場
合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合
等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまで
もない。
【0015】同様に、以下の実施の形態において、構成
要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示
した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられ
る場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似
するもの等を含むものとする。このことは、上記数値お
よび範囲についても同様である。
【0016】また、本願において半導体集積回路装置と
いうときは、シリコンウエハやサファイア基板等の半導
体または絶縁体基板上に作られるものだけでなく、特
に、そうでない旨明示された場合を除き、TFT(Thin
-Film-Transistor)およびSTN(Super-Twisted-Nema
tic)液晶等のようなガラス等の他の絶縁基板上に作ら
れるもの等も含むものとする。
【0017】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための
全図において同一機能を有するものは同一の符号を付
し、その繰り返しの説明は省略する。また、本実施の形
態においては、pチャネル型のMISFET(Metal In
sulator Semiconductor Field Effect Transistor)を
pMISと略し、nチャネル型のMISFETをnMI
Sと略す。
【0018】(実施の形態1)図1および図2に示す本
実施の形態1の位相シフトマスク(フォトマスク)1
は、例えばコンタクトホールやスルーホール等のような
孔パターンを形成するための孔系のレベンソン型位相シ
フトマスクである。
【0019】図1は、その位相シフトマスク1の要部平
面図を示し、図2(a)は図1のA−A線の断面図を示
している。また、図2(b)は位相シフタの配置の変形
例を示すもので、図1のA−A線の断面図を示してい
る。なお、図1には、図面を見易くするために、遮光領
域に斜線が付してある。この斜線のない白抜きの領域は
光透過領域を示している。
【0020】位相シフトマスク1を構成するマスク基板
1aは、例えば透明な合成石英ガラス基板からなる。こ
のマスク基板1aの主面上には、遮光膜1bが堆積され
ている。この遮光膜1bは、上記遮光領域を形成する部
材であり、露光光がほぼ遮光されればよく、例えばクロ
ム(Cr)、酸化クロム(CrO)、その他の金属の化
合物あるいはそれらの積層膜等のような遮光作用を有す
る材料からなる。また、マスク基板1aの主面には、開
口部(第1の光透過領域)1cおよび開口部(第2の光
透過領域)1dが形成されている。開口部1c,1d
は、光透過領域を形成する領域であり、上記遮光膜1b
の一部が除去されマスク基板1aの主面が露出されるこ
とで形成されている。そして、互いに隣接する開口部1
c,1dのいずれか一方には、その各々を透過した光の
位相が互いに反転するように、すなわち、各々の透過光
の間に180°の位相差が生じるように、位相シフタ1
eが配置されている。図2には溝型の位相シフタ1eが
例示されている。すなわち、位相シフタ1eは、マスク
基板1aをその厚さ方向に彫り込むことで形成されてい
る。図2(a)には、孔パターン転写用の開口部1c側
のみに位相シフタ1eが配置されている場合が例示され
ている。一方、図2(b)には、開口部1d側のみに位
相シフタ1eが配置されている場合が例示されている。
【0021】一方の開口部1cは、上記孔パターンを半
導体ウエハ上等に転写するためのパターンであり、例え
ば平面正方形状の孤立パターンとなっている。他方の開
口部1dは、位相シフトマスク1を透過した光の位相を
反転(180°)させることを考慮したパターンであ
り、各開口部1cの周りを取り囲むように遮光膜1bを
挟んで平面枠状に形成されている。このように、開口部
1dを平面枠状としたことにより、その開口部1dを平
面四角形状の孤立パターンにした場合に比べて、全体的
な透過光の強度を増大させることができるので、その
分、開口部1dの幅を狭めることができる。このため、
透過光の位相シフト機能によって解像度が向上されたと
しても開口部1dのパターンが半導体ウエハ上に解像さ
れてしまうのを防止することが可能となっている。した
がって、プロセスマージンを向上させることが可能とな
っている。また、半導体ウエハ上等に無用なパターンが
転写されるのを防ぐことができるので、半導体集積回路
装置の製造歩留まりを向上させることが可能となってい
る。開口部1dの幅は、上述のように半導体ウエハ上に
は転写されない寸法(解像限界より小さい値)に設定さ
れている。なお、図1には、隣接間が狭い開口部1c,
1cにおいて、その双方の開口部1cの隣接間に配置さ
れた開口部1d部分が、その双方の開口部1cに共有の
ものとして位相シフト機能が生じるように配置された状
態が例示されている。
【0022】このような位相シフトマスク1を透過した
光の振幅分布は、開口部1cを通過した光が正の符号で
あるのに対し、開口部1dを通過した光の位相は反転し
負の符号となる。この光を縮小投影露光装置のレンズを
通し半導体ウエハ上に投影すると、開口部1c,1dの
境界で位相が反転しているため、その直下で光強度はほ
ぼ0となる。そのため光強度の広がりが抑えられ、コン
トラストの高い微細なパターンを形成することができ
る。位相シフトマスク1は、上記のように孔パターンを
形成するためのマスクなので、この位相シフトマスク1
を用いた露光処理の場合、孔形成領域が露出され、それ
以外が覆われるようなフォトレジストパターンが形成さ
れる。その孔形成領域は、位相シフトマスク1の開口部
1cに対応しているが、孔形成領域の平面形状は、一般
的に角がとれて平面円形状に形成される。半導体集積回
路装置の製造工程においては、そのフォトレジストパタ
ーンをエッチングマスクとして、半導体ウエハに対して
エッチング処理を施すことにより、そのフォトレジスト
パターンから露出する下層の絶縁膜等に部分的に孔を穿
孔する。
【0023】位相シフトマスク1の製造方法は、例えば
次の通りである。まず、マスク基板1aの主面上全面
に、例えばクロム等のような金属膜をスパッタリング法
等によって堆積した後、その上に感電子線レジスト膜を
塗布する。続いて、そのレジスト膜に電子線描画装置等
を用いて所定のパターンを転写する。その後、感電子線
レジスト膜に転写されたレジストパターンをエッチング
マスクとして、そこから露出する上記金属膜をエッチン
グ法によって除去することにより、金属膜にマスク基板
1aの一部が露出する複数の開口部1c,1dを形成す
る。その後、金属膜に形成された複数の開口部1c,1
dのうち、いずれか一方に位相シフタ1eを選択的に設
ける。本実施の形態1においては、例えば位相シフタが
溝によるものなので、開口部1cまたは開口部1dから
露出するマスク基板1aを所定深さ分だけ選択的に除去
することで位相シフタ1eを形成する。
【0024】次に、本実施の形態の半導体集積回路装置
の製造方法で用いた露光装置の一例を説明する。
【0025】図3は、その縮小投影露光装置2を示して
いる。この縮小投影露光装置2は、例えば縮小率が1/
4、露光光はKrFエキシマレーザ(波長λ=0.24
8μm)、コヒーレンシσが0.3以下、好ましくは
0.1以下、投影光学レンズの開口特性NAが0.68
のスキャナである。
【0026】縮小投影露光装置2の露光光源2aから放
射された露光光は、フライアイレンズ2b、コンデンサ
レンズ2c,2dおよびミラー2eを介して上記位相シ
フトマスク1に照射される。位相シフトマスク1には、
場合に応じてペリクル3が設けられている。ペリクル3
は、位相シフトマスク1に異物が付着することに起因す
るパターンの転写不良を防止するための部材である。位
相シフトマスク1に描かれたパターン(開口部1c)
は、投影レンズ2fを介して試料台2g上の半導体ウエ
ハ4の主面上に塗布されたフォトレジスト膜に転写され
る。位相シフトマスク1は、その平面の中心と投影レン
ズ2fの光軸との相対的な平面位置が正確に合わされた
状態でマスクステージ2h上に載置されている。マスク
ステージ2hは、位相シフトマスク1の主面に水平な方
向および垂直な方向に移動可能な状態で設置されてい
る。このマスクステージ2hの移動は、マスク位置制御
手段2iによって制御されている。また、半導体ウエハ
4の主面上にはフォトレジスト膜が塗布されている。試
料台2gは、Zステージ2j上に載置されている。Zス
テージ2jは、投影レンズ2fの光軸方向(図3の上下
方向)に移動可能な状態でXYステージ2k上に設置さ
れている。XYステージ2kは、半導体ウエハ4の主面
に水平な方向であって互いに交差するXおよびYの方向
に移動可能な状態で設置されている。このようなZステ
ージ2jおよびXYステージ2kは、主制御系2mから
の制御命令に応じて、それぞれの駆動手段2p、2qに
よって駆動される。したがって、半導体ウエハ4を所望
の露光位置に移動させることが可能となっている。その
平面位置は、Zステージ2jに固定されたミラー2rの
位置として、レーザ測長器2sによって正確にモニタさ
れている。
【0027】次に、本実施の形態の位相シフトマスクを
用いた半導体集積回路装置の製造方法の具体的な一例を
説明する。ここでは、例えばCMIS回路を有する半導
体集積回路装置の製造方法に本発明を適用した場合につ
いて説明する。
【0028】図4は本実施の形態の半導体集積回路装置
の製造工程中における半導体ウエハ4の要部断面図を示
している。上記半導体ウエハ4を構成する半導体基板4
Sは、例えばp−形のSi単結晶からなり、その主面に
は、例えばnウエル5nおよびpウエル5pが形成され
ている。nウエル5nには、例えばリンまたはAsが導
入され、pウエル5pには、例えばホウ素が導入されて
いる。半導体基板4Sの主面には、例えば溝型の分離部
(トレンチアイソレーション)6が形成されている。す
なわち、分離部6は、半導体基板4Sの厚さ方向に掘ら
れた溝内に、例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜が埋
め込まれて形成されている。なお、分離部6をLOCO
S(Local Oxidization of Silicon)法等によって形成
されたフィールド絶縁膜で形成しても良い。
【0029】この分離部6によって囲まれた活性領域に
は、それぞれpMISQpおよびnMISQnが形成さ
れている。pMISQpのソース・ドレイン用の一対の
半導体領域7は、例えばホウ素が導入されてp型に設定
され、nMISQnのソース・ドレイン用の一対の半導
体領域8は、例えばリンまたはヒ素が導入されn型に設
定されている。nMISQnおよびpMISQpの半導
体領域7,8は、LDD(Lightly Doped Drain)構造
を有している。すなわち、pMISQpのソース・ドレ
イン用の半導体領域7は、低濃度領域7aと高濃度領域
7bとを有している。また、nMISQnの半導体領域
8は、低濃度領域8aと高濃度領域8bとを有してい
る。低濃度領域7a,8aは、相対的に不純物濃度が低
く、チャネル側に設けられている。また、高濃度領域7
b,8bは、相対的に不純物濃度が高く、チャネルから
低濃度領域7a,8a分だけ半導体基板4Sの主面に水
平な方向に離間した位置に形成されている。また、半導
体領域7,8の上面には、例えばタングステンシリサイ
ドまたはコバルトシリサイド等のようなシリサイド層9
が形成されている。さらに、nMISQnおよびpMI
SQpは、パンチスルーストッパ用の半導体領域10
p,10nを有している。半導体領域10pは、例えば
ホウ素が導入されてなり、nMISQnの半導体領域8
のチャネル側端部近傍に形成されている。半導体領域1
0nは、例えばリンまたはヒ素が導入されてなり、pM
ISQpの半導体領域7のチャネル側端部近傍に形成さ
れている。これら半導体領域10n,10pはnMIS
QnおよびpMISQpの短チャネル効果を抑制または
防止することでソース・ドレイン間に生じるパンチスル
ー現象を抑制または防止する機能を有している。
【0030】nMISQnおよびpMISQpのゲート
絶縁膜11は、例えば酸化シリコン膜からなり、熱酸化
法等によって形成されている。このゲート絶縁膜11に
対して窒化処理を施すことにより、ゲート絶縁膜11と
半導体基板4Sとの界面に窒素を偏析させても良い。こ
れにより、各nMISQnおよびpMISQpのホット
キャリア耐性を向上させることができるので、nMIS
QnおよびpMISQpの信頼性を向上させることが可
能となる。また、nMISQnおよびpMISQpのゲ
ート電極12は、例えば低抵抗ポリシリコンの単体膜上
にタングステンシリサイドまたはコバルトシリサイド等
のようなシリサイド層9を設けてなる。ただし、ゲート
電極12を、例えば低抵抗ポリシリコン膜の単体膜で構
成しても良いし、低抵抗ポリシリコン膜上に窒化チタン
や窒化タングステン等のようなバリア層を介してタング
ステン等のような金属膜を設けた、いわゆるポリメタル
構造としても良い。このゲート電極12の側面には、例
えば酸化シリコン膜または窒化シリコン膜からなるサイ
ドウォール13が形成されている。半導体基板4Sの主
面上には、層間絶縁膜14aが形成されている。層間絶
縁膜14aは、例えば酸化シリコン膜からなり、その上
面は平坦化処理がなされている。この層間絶縁膜14a
上には、化学増幅型の上記レジスト膜15aが回転塗布
法によって堆積されている。
【0031】まず、この半導体ウエハ4を上記縮小投影
露光装置2内に搬入した後、上記した位相シフトマスク
1を用いた露光処理により、レジスト膜15aに孔パタ
ーンを転写する。続いて、露光処理後の半導体ウエハ4
を縮小投影露光装置2から搬出した後、その半導体ウエ
ハ4に対して現像処理を施すことにより、図5および図
6に示すように、半導体基板4S上にレジストパターン
15a1を形成する。レジストパターン15a1は、図
6に示すように、例えば平面略円形状の孔形成領域Hが
露出され、それ以外を覆うように形成されている。本実
施の形態においては孔形成領域Hの周囲に無用なパター
ンが転写されない。その後、そのレジストパターン15
a1をエッチングマスクとして、半導体ウエハ4に対し
てエッチング処理を施すことにより、図7に示すよう
に、層間絶縁膜14aに、例えば平面略円形状の複数の
コンタクトホール16aを穿孔する。コンタクトホール
16aの底面からはシリサイド層9が露出されている。
続いて、半導体基板4S上に、例えばタングステン等か
らなる導体膜を堆積した後、これをCMP(ChemicalMe
chanical Polish)法等によって研磨することにより、
図8に示すように、コンタクトホール16a内に導体膜
17を埋め込む。この導体膜17は、半導体領域7,8
と電気的に接続されている。続いて、半導体ウエハ4の
主面上に、例えばアルミニウム、アルミニウム−銅−シ
リコン合金またはタングステンからなる導体膜をスパッ
タリング法等によって堆積した後、これをフォトリソグ
ラフィ技術およびドライエッチング技術によってパター
ニングすることにより、図9に示すように、層間絶縁膜
14a上に、第1層配線18を形成する。この第1層配
線18は、上記導体膜17を通じて半導体領域7,8と
電気的に接続されている。
【0032】(実施の形態2)本実施の形態2は、位相
シフタの変形例を示すものである。図10および図11
は、本実施の形態2の位相シフトマスク1を示してい
る。なお、図11は図10のA−A線の断面図である。
【0033】本実施の形態2においては、位相シフタ1
eが、例えば透明なガラス(SOG:Spin On Glass)
膜で形成されている。図10および図11には、位相シ
フタ1eが開口部1dを覆うように配置されている場合
が例示されている。図2で説明したように位相シフタ1
eを開口部1cを覆うように配置しても良い。
【0034】このようにガラス膜を位相シフタとする場
合には、位相シフタ形成用のSOG膜をマスク基板1a
の主面上全面に回転塗布法等によって塗布した後、それ
をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術によっ
てパターニングすることにより、SOG膜からなる位相
シフタを形成すれば良い。
【0035】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0036】例えば前記実施の形態1,2においては、
露光光源をKrFとした場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば
g線(波長:436nm)やi線(波長:365nm)
を用いても良いし、ArF(波長:193nm)エキシ
マレーザ光を用いても良い。
【0037】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるCMI
S回路を有する半導体集積回路装置に適用した場合につ
いて説明したが、それに限定されるものではなく、例え
ばDRAM(Dynamic RandomAccess Memory)、SRA
M(Static Random Access Memory)またはフラッシュ
メモリ(EEPROM;Electric Erasable Programmab
le Read Only Memory)等のようなメモリ回路を有する
半導体集積回路装置、マイクロプロセッサ等のような論
理回路を有する半導体集積回路装置あるいは上記メモリ
回路と論理回路とを同一半導体基板に設けている混載型
の半導体集積回路装置にも適用できる。
【0038】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。 (1).本発明によれば、位相シフト用の第2の光透過領域
を孤立平面四角形状とした場合に比べて、位相シフト用
の第2の光透過領域の大きさ(幅)を小さくすることが
できるので、その第2の光透過領域が半導体ウエハ上に
解像され難くすることが可能となる。 (2).上記(1)により、位相シフトマスクを用いた露光処
理のプロセスマージンを向上させることが可能となる。 (3).上記(1)により、位相シフトマスクを用いた露光処
理における歩留まりの向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造方法に用いるフォトマスクの要部平面図であ
る。
【図2】(a)は図1のA−A線の断面図であり、
(b)は位相シフタの配置の変形例を示した図1のA−
A線の断面図である。
【図3】本実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法
で用いた縮小投影露光装置の一例の説明図である。
【図4】本実施の形態の半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図5】図4に続く、半導体集積回路装置の製造工程中
における要部断面図である。
【図6】図5の半導体集積回路装置の製造工程中におけ
る要部平面図である。
【図7】図5および図6に続く半導体集積回路装置の製
造工程中における要部断面図である。
【図8】図7に続く、半導体集積回路装置の製造工程中
における要部断面図である。
【図9】図8に続く、半導体集積回路装置の製造工程中
における要部断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造方法に用いるフォトマスクの要部平面図で
ある。
【図11】図10のA−A線の断面図である。
【符号の説明】
1 位相シフトマスク(フォトマスク) 1a マスク基板 1b 遮光膜 1c 開口部(第1の光透過領域) 1d 開口部(第2の光透過領域) 1e 位相シフタ 2 縮小投影露光装置 2a 露光光源 2b フライアイレンズ 2c,2d コンデンサレンズ 2e ミラー 2f 投影レンズ 2g 試料台 2h マスクステージ 2i マスク位置制御手段 2j Zステージ 2k XYステージ 2m 主制御系 2p,2q 駆動手段 2r ミラー 2s レーザ測長器 3 ペリクル 4 半導体ウエハ 4S 半導体基板 5n nウエル 5p pウエル 6 分離部 7,8 半導体領域 7a,8a 低濃度領域 7b,8b 高濃度領域 9 シリサイド層 10n,10p 半導体領域 11 ゲート絶縁膜 12 ゲート電極 13 サイドウォール 14a 層間絶縁膜 15a レジスト膜 15a1 レジストパターン 16a コンタクトホール 17 導体膜 18 配線 Qp pMIS Qn nMIS

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光光源から放射された露光光をフォト
    マスクを介して半導体ウエハの主面に照射することによ
    り、前記半導体ウエハの主面上に孔パターンを転写する
    工程を有し、 前記フォトマスクは、それを構成するマスク基板と、 前記マスク基板の主面上に形成された遮光膜と、 前記孔パターンを転写するために前記遮光膜の一部が開
    口されてなる第1の光透過領域と、 前記第1の光透過領域を平面的に取り囲むように平面枠
    状に前記遮光膜の一部が開口されてなり、かつ、前記半
    導体ウエハ上には転写されないように形成された第2の
    光透過領域とを有し、 前記第2の光透過領域には、第2の光透過領域を透過し
    た光の位相が前記第1の光透過領域を透過した光の位相
    に対して反転するように位相シフタが配置されているこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006189749A (ja) * 2004-12-30 2006-07-20 Hynix Semiconductor Inc 多重透過位相マスクおよびその製造方法
JP2007171332A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ用フォトマスク、カラーフィルタの製造方法、カラーフィルタ、及び液晶表示装置
CN101393386B (zh) * 2008-10-28 2010-12-01 清溢精密光电(深圳)有限公司 FPD掩膜版制作设备制作Reticle掩膜版的方法

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