JP2002070997A - 変速機の早期暖機装置 - Google Patents

変速機の早期暖機装置

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JP2002070997A
JP2002070997A JP2000265403A JP2000265403A JP2002070997A JP 2002070997 A JP2002070997 A JP 2002070997A JP 2000265403 A JP2000265403 A JP 2000265403A JP 2000265403 A JP2000265403 A JP 2000265403A JP 2002070997 A JP2002070997 A JP 2002070997A
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temperature
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Atsushi Tabata
淳 田端
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0412Cooling or heating; Control of temperature
    • F16H57/0413Controlled cooling or heating of lubricant; Temperature control therefor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用駆動装置の変速機を、蓄えていた高温
の変速機用流体により早期暖機する装置において、適切
なタイミングで高温の流体を蓄える。 【解決手段】 車両の走行終了を判断し、この時点で変
速機用流体の貯蓄を行う。変速機が駐車状態(Pポジシ
ョン)に制御され、(S202)、IGオフとなると
(S204)、補助ポンプにより変速機用流体が蓄熱タ
ンクに送られる。PポジションとIGオフにより、車両
の走行が終了したことを判断する。以後車両が走行しな
ければ、これ以上、変速機用流体の温度が上昇すること
はなく、このとき蓄熱を行うのが効果的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用駆動装置の
変速機を早期に暖機する装置に関し、特に車両の状態に
応じた暖機あるいは蓄熱動作を行うための制御に関す
る。
【0002】
【従来の技術】多くの車両用駆動装置は、原動機の回転
速度を適切な回転速度に変換し、車両を駆動するのに適
した回転速度とする変速機を含んでいる。変速機は歯車
などの動力伝達機構を含み、これらの潤滑を行うための
流体が変速機内部に入っている。この潤滑用の流体は、
低温時には、その粘度が高いために、変速機内の運動部
分の抵抗となり、車両用駆動装置の摩擦損失を増加させ
る。したがって、早期に変速機の暖機を行うことにより
駆動装置の効率を改善することができる。
【0003】また、前記変速機の一つとして、トルクコ
ンバータと歯車変速機を組み合わせた自動変速機が知ら
れている。この自動変速機においては、トルクコンバー
タ内で動力伝達を行う作動流体、歯車変速機において変
速段を選択するためのクラッチやブレーキの動作の制御
を行う作動流体、さらに前記潤滑用の流体は、共用され
ている。前記クラッチ、ブレーキなどの動作の応答性、
これらに用いられる摩擦材などの特性なども流体が低温
時においては、所定の特性を得ることができないという
問題があった。
【0004】このように、変速機を早期に暖機を行うこ
とが効率上、望ましい。特に、自動変速機においては、
トルクコンバータの作動流体、クラッチ等の作動流体、
潤滑用流体が共用されており、この多量の流体を早期に
常用温度へと暖めることが望まれていた。このために、
例えば特開平8−246873号公報においては、前回
内燃機関を運転したときに、その暖まった冷却水を貯蓄
しておき、始動時にこの冷却水によって、自動変速機の
作動流体を暖める装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の公報において
は、内燃機関の冷却水により変速機用流体を暖め、これ
により変速機を暖機するという間接的な方法が採られて
いた。しかし、間接的であるために効率が悪いという問
題があった。
【0006】さらに、蓄熱を行う時期、蓄熱する熱量に
関し、好適なものとする必要があった。
【0007】本発明は、前述の問題点を解決するために
なされたものであり、変速機の暖機を早期に、かつ効率
よく行うことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、本発明にかかる変速機の早期暖機装置は、駆動装
置の始動時など変速機の温度が低いときに、あらかじめ
高温の変速機用流体を蓄えて、貯蓄していた熱を放出し
て変速機を早期に暖機する。特に、高温の変速機用流体
を蓄えておく場合は、車両が走行を終了したと考えられ
る時点で、変速機用流体の貯蓄を行う。車両がこれから
走行しない場合には、この後変速機用流体の温度が大き
く上昇することはないと考えられる。したがって、この
とき、つまり走行終了直後に変速機用流体を蓄えておく
ことにより、効率よく高い温度の流体を貯蓄することが
できる。また、変速機内の流体の温度と、蓄熱手段内の
流体の温度を比較して、変速機内の温度が高い場合にの
み、蓄熱手段内の流体を入れ替えるようにすることもで
きる。
【0009】車両の走行終了状態は、例えば、車両のイ
グニッションスイッチがオフとなったこと、変速機が駐
車状態に対応した状態に操作されたこと、駐車ブレーキ
が使用されたことなどをもって判断することができる。
また、これらを複数組み合わせ、組み合わせたいずれの
条件も成立した場合に走行終了状態を判断することもで
きる。
【0010】さらにまた、変速機から蓄熱手段へ変速機
用流体を送る流体供給手段は、二つの流体供給手段を有
し、第1流体供給手段は車両の駆動装置の原動機により
駆動され、第2流体供給手段は、原動機とは別個に設け
られた電動機により駆動される。原動機が停止した後
は、第2流体供給手段により、変速機流体を送ることが
できる。
【0011】さらにまた、原動機が内燃機関と電動機を
含むものであれば、内燃機関の停止後は、電動機によっ
て流体供給手段を駆動する。
【0012】変速機用流体を蓄熱手段へ送るだけで、内
燃機関を駆動するのは効率が悪い。このため、運転者が
イグニッションスイッチをオフにするなどして、内燃機
関の停止を要求した場合は、直ちに停止し、燃料の消費
を抑えるようにする。
【0013】また、本発明にかかる他の変速機の早期暖
機装置は、蓄熱材と変速機用流体の間で熱の授受を行
い、蓄熱し、また駆動装置の始動時に放熱して早期暖機
を行う装置である。そして、イグニッションスイッチが
オフとなったときに、変速機用流体を蓄熱材へ送ること
を終了する。
【0014】また、本発明にかかる他の変速機の早期暖
機装置は、駆動装置の始動時など変速機の温度が低いと
きに、あらかじめ高温の変速機用流体を蓄えて、貯蓄し
ていた熱を放出して変速機を早期に暖機する。さらに、
蓄えられた変速機用流体を加熱する加熱手段を有し、蓄
えられている変速機用流体が比較的低い温度である場
合、前記加熱手段により加熱を行う。加熱はイグニッシ
ョンスイッチがオフになってから、所定の期間行われ
る。イグニッションスイッチがオフとなり原動機が停止
した後は、変速機用流体の温度はこれ以上上昇しないと
考えられるから、この時点で、要求される熱量に対する
不足分を補うようにすれば、無駄を少なくすることがで
きる。
【0015】さらにまた、外気温度を考慮し、加熱量を
変更することができる。例えば、外気温度が高く、次回
始動時においても早期暖機を行う必要がないと考えられ
る場合は、加熱量を抑える、または加熱をしないように
する。
【0016】さらにまた、早期暖機を行う際に加熱をし
て、暖機を促進することも可能である。この場合、変速
機内の温度と蓄熱された流体の温度に基づき加熱量を定
めることができる。
【0017】これらにより、適切な加熱が行われ、加熱
のために消費されるエネルギが無駄に消費されることを
防止する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)を、図面に従って説明する。図1に
は、本実施形態にかかる車両用駆動装置10の概略構成
が示されている。本車両用駆動装置は、原動機として液
冷の内燃機関12と回転電機14とを有している。内燃
機関12と回転電機14の動力軸は、クラッチ16によ
り接続、切断可能となっている。回転電機14は、運転
者の要求する出力が低いとき、すなわちアクセルの操作
量が少ないときや、内燃機関の効率が悪い低速走行時な
ど、不図示のバッテリから電力が供給されて、電動機と
して機能し、車両を駆動する。また、回転電機14は、
車両制動時やバッテリの蓄電量が低下したとき、車両の
慣性または内燃機関12によって駆動され、発電機とし
て機能し、バッテリへの充電を行う。クラッチ16は、
例えば、回転電機14のみで車両を駆動している際に切
断状態とされ、内燃機関12のポンプ損失、摩擦損失な
どの発生を抑える。
【0019】内燃機関12または回転電機14の出力
は、自動変速機18に送られる。自動変速機18は、流
体伝動機構、変速機構、制御機構を含む。本実施形態に
おいて、流体伝動機構はトルクコンバータ20であり、
好適には直結機能を有するものである。また、変速機構
は、複数の遊星歯車機構を含む歯車変速機部22であ
り、この歯車変速機部22は、また各遊星歯車機構の各
要素の動きを拘束するクラッチ、ブレーキを含む。これ
らのクラッチおよびブレーキは、制御機構としての流体
圧制御部24からの作動流体の選択的供給によって制御
される。歯車変速機部22の出力は、推進軸26により
駆動輪に向けて伝達される。前述のトルクコンバータ2
0の直結機能は、トルクコンバータの入出力を、流体を
介さずに機械的に結合する直結クラッチを設けることに
より達成される。
【0020】内燃機関12の動力軸には、さらに伝動機
構28を介して補機回転電機30が結合されている。伝
動機構28は、ベルト、チェーンなどの無端可撓部材ま
たは歯車列などとすることができる。補機回転電機30
は、内燃機関12の運転時は発電機と機能し、内燃機関
補機や車両の電装品などに電力を供給する補機バッテリ
(不図示)に充電を行い、また前記電装品などに直接電
力を供給する。また、補機回転電機30は、内燃機関1
2の始動の際には、補機バッテリからの電力を受け電動
機として機能する。
【0021】内燃機関12の冷却液は、内燃機関12と
ラジエータ32およびこれらを結ぶ冷却液配管34によ
り形成され冷却回路内を流れる。内燃機関12で発生す
る熱は、冷却液によりラジエータ32へ運ばれ、ここか
ら大気中に放散される。
【0022】自動変速機18においては、この変速機1
8全体の潤滑流体、トルクコンバータ20の動力伝達を
媒介する作動流体および歯車変速機部22内のクラッ
チ、ブレーキを動作させる作動流体は、共通の流体が用
いられている。以下、この流体をATF(Automatic Tr
ansmission Fluid)と記す。ATFは、歯車変速機部2
2に内蔵されたオイルポンプ36により、流体圧制御部
24を介して自動変速機18の各部に供給される。ま
た、ATFの一部は、ATF配管38により、ラジエー
タ32に送られ、ここで冷却液との間で熱交換が行わ
れ、再び自動変速機18のオイルパン内に戻ってくる。
この回路を、以下主回路と記す。冷却液はほぼ90℃に
管理されており、ATFが過熱した場合は、ラジエータ
32内でATFが冷却される。また、内燃機関12が先
に暖機された場合には、冷却液によりラジエータ32内
でATFの加熱が行われる。
【0023】オイルポンプ36は、トルクコンバータ2
0のポンプ側、すなわち内燃機関12または回転電機1
4により駆動されている。したがって、車両用駆動装置
10が停止しているとき、または回転電機14のみで走
行中であって車両が極低速または停止しているときな
ど、オイルポンプ36の吐出量が十分確保できない場合
がある。このような場合のために、本車両用駆動装置1
0においては、電動式の補助ポンプ40を備えている。
補助ポンプ40の動作は、後述する制御部が車両の走行
状態に応じて制御を行う。オイルポンプ36と補助ポン
プ40の供給源の切り換えは、切り換え用チェックボー
ル機構41にて達成される。図2に示すようにオイルポ
ンプ36と補助ポンプ40の吐出側は、切り換え用チェ
ックボール機構41に接続されている。一方のポンプか
らATFの供給があると、その圧力によりチェックボー
ルが他方の供給孔をふさぐように動作し、これによって
供給源が切り換わる。切り換え用チェックボール機構4
1を通過したATFは、前述の流体圧制御部24に送ら
れる。
【0024】ATF配管38の途中に、ラジエータ32
を迂回するようにバイパス配管42が設けられ、このバ
イパス配管42には、蓄熱タンク44が設けられてい
る。また、蓄熱タンク44にはヒータ46が併設されて
おり、必要な場合には、バッテリからの電力によってA
TFを加熱することができる。このバイパス配管42と
蓄熱タンク44から構成されるATFの回路を、以下バ
イパス回路と記す。ATFの主回路とバイパス回路の切
換は、切り換え弁48,50により行われる。蓄熱タン
ク44には、車両用駆動装置10が運転している際に、
高温になったATFが蓄えられる。そして、次回の車両
用駆動装置10の始動時に、高温に維持されたATFを
放出して、自動変速機18の暖機を早める。また、蓄え
られた熱量が不足する場合は、ヒータ46により加熱す
ることができる。
【0025】車両用駆動装置10の運転状態を含む車両
の走行状態は、車両各部に設けられた各種センサの出力
信号および制御部52の演算により検出される。車両の
走行速度は、推進軸26や車輪などに設けられた車速セ
ンサ54の出力信号に基づき制御部52により算出され
る。自動変速機18内温度を代表するATFの温度は、
流体圧制御部24に設けられた変速機温度センサ56の
出力信号に基づき制御部52により算出される。また、
蓄熱タンク44内のATFの温度は、ここに設けられた
タンク温度センサ58の出力信号に基づき制御部52に
より算出される。
【0026】また、シフトレバーなどにより選択された
自動変速機18の制御レンジおよび制御モードを検出す
るシフト位置センサ60からの出力信号も制御部52に
入力する。自動変速機18の制御レンジは、例えば、前
進の各変速段から適切な段が自動的に選択されるDポジ
ション、限定された変速段から適切なものが選択される
2ポジション、Lポジションなどがある。また、歯車変
速機部22を動力を伝達しない中立状態とするNポジシ
ョン、後退を選択するRポジション、歯車変速機部22
の出力側を機械的にロックし、車両が動かないようにす
るPポジションがある。さらに、本装置においては、運
転者が変速段を選択できる手動変速モードを備えてい
る。このモードは、例えばステアリングに設けられたシ
フトアップスイッチ、シフトダウンスイッチを運転者が
操作することにより、変速段を各々高い側、低い側に1
段変えて、シフト操作を行うものである。
【0027】また、車両が置かれた環境の温度、いわゆ
る外気温度を測定する外気温度センサ62が車両の所定
部位に設けられている。この外気温度センサ62の出力
信号に基づき制御部52が外気温度を算出する。
【0028】また、車両用駆動装置10が運転を停止し
た後、所定時間経過した時の自動変速機18内の温度が
記憶部64に記憶される。この記憶された温度は、次回
始動時の温度の推定に用いられる。また、車両用駆動装
置10の始動、停止を制御するイグニッションスイッチ
66からの信号が制御部52に入力される。
【0029】図3には、自動変速機の早期暖機装置に関
するフローチャートが示されている。特に、車両の走行
終了後、蓄熱タンク44内に蓄えているATFの加熱に
関する制御フローが示されている。制御部52は、各セ
ンサからの入力信号の処理を行う(S100)。次に、
イグニッションスイッチ(IGスイッチ)66がオフに
なったかが判断され(S102)、オフになっていれ
ば、内燃機関12または回転電機14が運転しているか
が判断される(S104)。内燃機関12、回転電機1
4からなる原動機が運転していなければ、蓄熱タンク4
4内のATF温度が所定値以上であるか(S106)、
自動変速機18内のATFの温度が所定値以下であるか
(S108)、外気温度が所定値以下であるか(S11
0)が判断される。蓄熱タンク44内のATF温度が所
定値以上であれば加熱する必要はなく、加熱すればバッ
テリの電力を無駄に消費することになる。このため、後
述するように、所定値以下の場合に加熱を行っている。
また、自動変速機18内のATF温度が所定値以下でな
ければ、特段の早期暖機を行う必要はないと判断し、無
駄な加熱を行わないようにする。さらに、外気温度が所
定値以下でなければ、比較的早く暖機が行われるので、
このときも無駄に加熱を行わないようにする。
【0030】ステップS106からS110にて、AT
Fを加熱することが必要と判断されれば、加熱目標の温
度が算出される(S112)。この算出は、図4に示す
グラフに基づき行うことができる。変速機内のATF温
度が高いと次回始動時にも比較的高い温度であると考え
られ、よって早期暖機に必要な熱量も少なくなると想定
される。そこで、変速機内のATF温度が高いほど低い
加熱目標温度が算出されるようになっている。また、外
気温度が高ければ、次回始動時に自動変速機18は比較
的暖かであると考えられ、この場合も必要な熱量は少な
いと想定される。そこで、外気温度が高いと低い加熱目
標温度が算出されるようになっている。
【0031】加熱目標温度が算出されると、この温度と
なるまでの期間、ヒータ46によりATFの加熱が実行
される(S114)。また、ステップS106からS1
10にて、加熱は必要ないとする判断がなされていれ
ば、加熱が禁止される(S116)。
【0032】以上の制御において、イグニッションスイ
ッチ66がオフになった後、ATFの加熱を行うのは、
これ以後はATFの温度が上昇することはないと考えら
れるからである。また、ステップS106で、加熱の可
否を判定する温度は例えば120℃とすることができ
る。また、ヒータ46に電力を供給するバッテリの蓄電
状態に基づき加熱の可否および加熱量を定めることも好
ましい。バッテリの蓄電量が少ない場合は、例え暖機の
ために加熱が必要とされても、バッテリ保護を優先し加
熱を行わないように、または加熱量を少なくする制御を
行う。
【0033】また、ステップS108で変速機内の温度
に基づき判断を行うようにしたが、変速機内の温度は、
油圧制御部内のATF温度であっても、変速機のオイル
パン内のATF温度でもよい。さらには、蓄熱タンク4
4外のATFの温度を代表できるものであれば、どの部
分のATFの温度であってもよい。
【0034】また、ATFの加熱は、実際に変速機の早
期暖機を行っているときに、実行することが可能であ
る。この場合、蓄熱タンク44内のATF温度が、変速
機22内のATF温度より所定温度以上高いが、蓄熱タ
ンク内のATF温度が所定値に達していない場合、ヒー
タ46による加熱を行う。また、蓄熱タンク内および変
速機内のATF温度双方が、それぞれに定められた所定
値以下である場合には、加熱を禁止する。この場合は、
ヒータ46により加熱しても、蓄熱タンク内のATFの
温度が上昇するまでに時間がかかり、早期暖機が必要な
時期に間に合わないからである。
【0035】図5には、本発明にかかる他の実施形態の
要部構成が示されている。図5に示される温度管理手段
70は、図1に示されるATFタンク44に代えて、バ
イパス回路中に設けられる。バイパス回路以外の部分の
構成については、図1に示される実施形態の構成と同様
であり、その説明は省略する。温度管理手段70は、A
TFが高温となったときに熱を吸収し、またATFが低
温のとき熱を放出する蓄熱タンク72を含む。また、蓄
熱タンク72と並列に配置された並列配管74を含む。
上流側のバイパス配管42には、ATFを並列配管74
に導くか、入口配管76を介して蓄熱タンク72に導く
かを選択する切り換え弁78が設けられている。また、
並列配管74と、蓄熱タンク72から放出されたATF
を導く出口配管80との合流点には、切り換え弁82が
設けられ、これより下流がバイパス配管42となり、変
速機へとつながっている。
【0036】蓄熱タンク72は、断熱材を用いて形成さ
れたケース84を有し、ケース84には蓄熱材86が納
められている。蓄熱材86内にはATFが流れるための
流路88が、蓄熱タンク72の入口と出口を結ぶように
形成されている。また、入口および出口にはそれぞれシ
ャッタ90,92が設けられ、蓄熱が必要なときには、
これを閉じ、蓄熱タンク72を密閉した状態とする。こ
れにより、蓄熱タンク72内の熱が外部に流出すること
を抑制する。蓄熱材86は、高い比熱を有する材料で構
成される。特に、ATFより高い比熱であればより好ま
しく、この場合は、同等の熱を蓄えるにあたって、AT
Fを直接蓄えるよりもタンク外形を小型にすることがで
きる。また、入口配管76には可変流量弁94が配置さ
れ、蓄熱タンク72を通過するATFの単位時間当たり
の量(以下、流量と記す)を制御することができる。
【0037】自動変速機18が低温である場合には、A
TFがバイパス回路を流れるように切り換え弁48,5
0(図1参照)が制御される。さらに、蓄熱タンク72
が高温である場合にはATFが蓄熱タンク72に流れる
ように切り換え弁78,82およびシャッタ90,92
が制御され、蓄熱タンク72に蓄えられた熱により通過
するATFが暖められ、自動変速機18の暖機が促進さ
れる。また、蓄熱タンク72が低温であるときには、A
TFが並列配管74を流れるように切り換え弁78,8
2が制御される。また、ATFが過熱気味となり、蓄熱
タンク72の温度が低温であるときには、4個の切り換
え弁48,50,78,82およびシャッタ90,92
を制御して、ATFが蓄熱タンク72を通過するように
制御する。これによりATFの熱が蓄熱材86に吸収さ
れ、ATFの温度が低下する。
【0038】図6には、温度管理手段70の運用に関す
るフローチャートが示されている。所定期間さかのぼっ
た時点から現在までの外気温度の履歴から、今の季節が
推定されているかが判断される(S120)。季節の推
定がなされている場合、それが冬であるかが判断され
(S122)、冬でなければ、温度管理手段70を、変
速機18が過熱した場合などに冷却または過熱の緩和を
行う装置として使用する(S124)。この場合、通常
は、切り換え弁78,82により蓄熱タンク72にAT
Fを循環させないように流路の制御を行う(S12
6)。変速機18の過熱が判断されたときには、蓄熱タ
ンク72にATFを循環させるように各切り換え弁を操
作して、ATFの熱を蓄熱材86に吸収する。これによ
り、変速機18を冷却することができる。
【0039】ステップS120で、外気温度の学習が行
われていないと判断された場合、現在の外気温度が検出
される(S128)。外気温度が所定の温度より高いと
判断されれば、今の季節は冬ではないとしてステップS
124へ移行する(S130)。ステップS130で、
所定の温度より低いと判断されれば、さらに前記の所定
の温度より低いもう一つの所定値と比較され、この温度
より低くなければ温度管理手段70を使用しない(S1
34)。ステップS132にて、所定値より気温が低い
と判断されれば、今の季節が冬であると判断し、温度管
理手段70を暖機装置として使用する(S136)。
【0040】ステップS122で所定期間の外気温度の
学習により、今の季節が冬であると判断された場合、温
度管理手段70を暖機装置として使用する(S13
6)。暖機装置として使用する場合、蓄熱タンク72に
高温のATFを流すようにして蓄熱材86に熱を蓄え
る。このように蓄熱タンク72にATFを循環させる条
件は次のようになる。まず、イグニッションスイッチ6
6がオンとなっているかが判断される(S138)。オ
ンでなければ、車両が走行していない状態であり、これ
以上ATFの温度が上昇することはないと考えられるか
ら、これ以上、ATFを循環させても意味がない。よっ
て、イグニッションスイッチ66がオンでなければ、A
TFを蓄熱タンク72に循環させることを禁止する(S
140)。イグニッションスイッチ66がオンである場
合、さらに変速機18内のATF温度と蓄熱タンク72
の温度が比較される(S142)。蓄熱タンク72内の
温度は、図1のタンク温度センサ58と同様の温度セン
サにより検出することができる。そして、変速機内の温
度の方が高い場合のみ、ATFを蓄熱タンク72に循環
させ、蓄熱材86に蓄熱を行う(S144)。変速機内
の温度が低い場合は、ATFを蓄熱タンク72内の循環
させても、蓄熱材86への熱移動が生じないか、逆に蓄
熱材86からATFへ熱が逃げる。したがって、このよ
うな場合にもATFを蓄熱タンク72に循環させない
(S140)。なお、変速機内の温度は、油圧制御部2
4内のATF温度に限らず、自動変速機のオイルパン内
の温度など、蓄熱タンク72外のATF温度を代表する
ものであれば、他の部分の温度でもよい。
【0041】図7には、蓄熱タンク72へのATF供給
を停止するときの、制御信号、ATFの流量の変化のよ
うすが示されている。イグニッションスイッチ66がオ
フに操作されると、蓄熱動作の制御信号がオフとなり、
ATFの流量が減り、ATFが蓄熱タンク72に流れな
くなる。これは、イグニッションスイッチ66がオフに
なると、内燃機関が停止し、車両も停止するので、これ
以上ATFの温度が上昇する可能性がないためである。
また、内燃機関が停止すると、オイルポンプも停止する
ので、その後ATFを循環させようとすれば、他の手段
を用いる必要がある。図1などに示される装置において
は、補助ポンプ40が設けられているが、補助ポンプの
駆動のために電力が必要であるので、前述のような状況
下では、駆動しないことが好ましい。また、通常動作の
ように、蓄熱タンク内のATF温度より変速機内の温度
が低下してから循環を停止する制御を行う場合より、イ
グニッションスイッチ66のオフ後早期にATFの循環
を停止し、シャッタ90,92を閉じることができるた
め、その分蓄熱タンク72からの放熱が抑えられる。
【0042】また、変速機18内のATF温度の低下に
比べ、ATFの配管内度の温度低下は早く、特に蓄熱タ
ンク72外のATF温度を測定するためのセンサが変速
機内に備えられている場合、蓄熱タンク72に供給され
るATFの温度がセンサにより検出される温度より低下
することが考えられる。走行中であれば、変速機が高温
に維持されること、また車両のエンジンルーム内も比較
的高い温度となることから、前記の温度測定の誤差は大
きくないが、走行終了のあとでは前記の誤差が無視でき
ない場合がある。本実施形態の装置のように、走行終了
後ATFの循環を行わなければ、前記の測定誤差による
問題も生じない。
【0043】また、ATFの配管で失われる熱量が大き
い場合には、蓄熱制御を中断することもできる。この場
合、蓄熱タンク72の入口より変速機側に温度センサを
設け、このセンサにより検出された温度と、変速機18
内に備えられた変速機温度センサ56により検出された
温度の差が所定値以上となったときに、蓄熱制御を中断
する。
【0044】図8には、他の構成を有する車両用駆動装
置100の概略図が示されている。この装置は、前述の
車両用駆動装置10とATFの配管系以外は同様の構成
であり、同一の符号を付しその説明を省略する。また、
センサおよび制御信号などの構成も、切り換え弁の制御
を除いては、前述の装置と同様であって、図示、および
説明を省略する。
【0045】ATF配管138は、自動変速機18とラ
ジエータ32の間を循環する主回路を形成する。車両用
駆動装置100が通常の状態で運転中は、ATFはこの
主回路を流れる。主回路中には、第1〜第3切り換え弁
148,166,150が配置されている。第1切り換
え弁148から第3切り換え弁150の間にはバイパス
配管142が設けられ、このバイパス配管142には第
4切り換え弁168が設けられている。バイパス配管1
42は、自動変速機18から送出されたATFがラジエ
ータ32、蓄熱タンク44などを経由しないで自動変速
機18に戻るバイパス回路を形成する。第2切り換え弁
166と蓄熱タンク44の間には入口配管170が設け
られている。第1切り換え弁166とラジエータ32を
結ぶATF配管138と、蓄熱タンク44との間に、第
1出口配管172が設けられている。さらに、蓄熱タン
ク44と第4切り換え弁168の間に第2出口配管17
4が設けられている。
【0046】車両用駆動装置100が始動直後であっ
て、内燃機関12の暖機が十分でない場合、蓄熱タンク
44内に暖まったATFが蓄えられていないときには、
第1,3,4切り換え弁148,150,168が、A
TFが図中矢印Aで示すように、すなわちバイパス回路
を流れるように制御される。内燃機関12の暖機が十分
か否かは、例えば冷却液の温度により判断することがで
きる。また、蓄熱タンク44に蓄熱されているかどうか
は、車両用駆動装置10と同様に、タンク温度センサに
より検出された温度に基づき判断することができる。
【0047】蓄熱タンク44に暖かいATFが蓄えられ
ているときには、早期暖機時に、各切り換え弁を制御し
て、ATFが、図中矢印Bに示すように、すなわち第2
切り換え弁166から入口回路170を流れて蓄熱タン
ク44へ向かい、ここから第2出口回路174を流れ、
さらに第4切り換え弁168からはバイパス配管142
を通って自動変速機18へと戻るようにされる。
【0048】また、蓄熱を行う場合は、第2切り換え弁
166によりATFを入口回路170に導き、第4切り
換え弁168で第2出口回路174からの流出を止める
ことにより、ATFを第1出口回路172に流すように
する。このときATFは図中矢印Cのように流れる。こ
の場合、蓄熱タンク44を通過したATFは、ラジエー
タ32に送られ、ここで冷却されるので、車両用駆動装
置100が運転中で、自動変速機18が過熱状態の時で
あっても、蓄熱をすることができる。十分高温のATF
が蓄熱タンク内に蓄えられると、第2切り換え弁166
は、ATFが主回路、すなわちATF配管138を流れ
るように制御される。また、車両停止後蓄熱を行う場合
には、矢印BのようにATFが流れるように、各切り換
え弁を制御し、補助ポンプ40または回転電機14によ
りオイルポンプ36を駆動して高温のATFを蓄熱タン
ク44に送る。
【0049】図9は、蓄熱タンク44にATFを蓄える
ときの制御フローチャートである。まず、蓄熱タンク4
4内のATF温度より変速機18内の温度の方が高いか
が判断される(S200)。変速機18内の温度が低け
れば、これと蓄熱タンク44内のATFを入れ替える意
味はないので、蓄熱タンクへATFを送ることはしな
い。変速機18内の温度が高温であれば、変速機のシフ
トポジジョンが駐車に対応するポジション(Pポジショ
ン)であるかが判断される(S202)。Pポジション
でなければ、まだ走行する可能性があり、ATFの温度
が高くなることも考えられるので、現時点で蓄熱タンク
にATFを送ることはしない。Pポジションであると、
蓄熱タンクにATFを送る制御が実行されるが、イグニ
ッションスイッチ66の状態によって、その内容が異な
る。
【0050】イグニッションスイッチ66がオフである
と(S204)、内燃機関12が停止しているため、こ
れ以後、走行しないと考えられ、ATFの温度も上昇し
ないと推定される。したがって、このときの高温のAT
Fを蓄えることが好ましい。イグニッションスイッチは
オフになっており、内燃機関12は停止しているため、
オイルポンプ36は作動しない。そこで、補助ポンプ4
0を作動させる(S206)。そして、蓄熱タンク44
のATFが入れ替えられるまで、ATFを送り、蓄熱を
行う(S208)。
【0051】また、ステップS204で、イグニッショ
ンスイッチがオフとなっていないと判断されたとき、ま
だオイルポンプ36が駆動されているので、これにより
ATFを貯蓄タンクに送ることができる(S210)。
【0052】図10は、高温のATFを蓄える過程のA
TF貯蓄量の時間変化を示す図である。IGオフ後、補
助ポンプ40でATFを送る場合が、破線aで示されて
いる。また、実線bで示されるように、Pポジションと
なった後、まずオイルポンプ36で所定量のATFを送
り、イグニッションスイッチがオフとなってから補助ポ
ンプ40でATFを送ることもできる。このようにオイ
ルポンプ36にて、所定量のATFを送ることで、補助
ポンプ40を駆動するための電力を節約することができ
る。また、図10で、一点鎖線cで示される場合は、P
ポジションとなった後、オイルポンプ36でATFを蓄
熱タンク44に送る場合である。
【0053】また、走行の終了を判定するのに、イグニ
ッションスイッチ、Pポジションの一方または双方に基
づき行う他に、駐車ブレーキの操作単独または前記の判
断要素と組み合わせて行うことも可能である。
【0054】さらにまた、イグニッションスイッチオフ
の後、補助ポンプ40を用いてATFを送ることに代え
て、回転電機を駆動し、これにてオイルポンプ36を作
動させてATFを送ることも可能である。
【0055】さらにまた、Pポジションとなった後、イ
グニッションスイッチがオフとなるまでオイルポンプ3
6を作動させ、オフ後不足した分を補助ポンプ40によ
り送るようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の車両用駆動装置の概略構成を示
す図である。
【図2】 ATFを供給するポンプの切換についての説
明図である。
【図3】 蓄熱タンク内のATFの加熱制御に関するフ
ローチャートである。
【図4】 加熱量の設定例を示す図である。
【図5】 蓄熱手段の他の例を示す図である。
【図6】 図5に示す変速機の温度管理手段の制御に関
するフローチャートである。
【図7】 図6の制御において、暖機装置として使用し
た場合のATFの流量の時間変化を示す図である。
【図8】 他の実施形態にかかる車両用駆動装置の概略
構成を示す図である。
【図9】 図8の実施形態における、蓄熱制御に関する
フローチャートである。
【図10】 図9の制御に関する、ATF貯蓄量の時間
変化を示す図である。
【符号の説明】
10 車両用駆動装置、12 内燃機関、14 回転電
機、18 自動変速機、36 オイルポンプ、40 補
助ポンプ、44,72 蓄熱タンク、46 ヒータ、5
2 制御部、56 変速機温度センサ、58 タンク温
度センサ、60シフト位置センサ、62 外気温度セン
サ、66 イグニッションスイッチ、86 蓄熱材。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用駆動装置の変速機を、蓄えていた
    熱により必要に応じて暖機する変速機の早期暖機装置に
    おいて、 高温の変速機用流体を蓄える蓄熱手段と、 当該車両の走行終了状態を判断する走行終了判定手段
    と、 前記変速機より前記蓄熱手段に変速機用流体を送る流体
    供給手段と、 前記走行終了状態が判断されたときから所定の期間、前
    記流体供給手段を作動させる制御手段と、を有する、変
    速機の早期暖機装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の変速機の早期暖機装置
    であって、 前記走行終了判定手段は、車両のイグニッションスイッ
    チがオフになったことをもって走行終了を判定するもの
    である、変速機の早期暖機装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の変速機の早期暖機装置
    であって、 前記走行終了判定手段は、変速機が駐車状態に対応した
    状態に操作されたことをもって走行終了を判定するもの
    である、変速機の早期暖機装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の変速機の早期暖機装置
    であって、 前記走行終了判定手段は、駐車ブレーキが使用されてい
    ることをもって走行終了を判定するものである、変速機
    の早期暖機装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の変速
    機の早期暖機装置であって、 前記流体供給手段は、前記車両用駆動装置の原動機に駆
    動される第1流体供給手段と、電動機により駆動される
    第2流体供給手段を含み、 前記制御手段は、原動機の停止後、第2流体供給手段の
    みを作動させる、変速機の早期暖機装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から4のいずれかに記載の変速
    機の早期暖機装置であって、 前記車両用駆動装置は、原動機として、内燃機関と電動
    機を含み、 前記流体供給手段は、前記車両用駆動装置の原動機に駆
    動されるものであり、 前記制御手段は、前記内燃機関停止後、前記電動機によ
    り前記流体供給手段のみを作動させる、変速機の早期暖
    機装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の変速
    機の早期暖機装置であって、 前記変速機内の温度を算出する変速機温度算出手段と、 前記蓄熱手段に蓄えられた変速機用流体の温度を算出す
    る蓄熱温度算出手段と、を有し、 前記制御手段は、前記算出された変速機内温度が、前記
    算出された蓄熱手段内の温度より高い場合に、前記流体
    供給手段を作動させる、変速機の早期暖機装置。
  8. 【請求項8】 車両用駆動装置の変速機を、蓄えていた
    熱により必要に応じて暖機する変速機の早期暖機装置に
    おいて、 高温となった変速機用流体から熱を受け、また低温の変
    速機用流体に熱を渡す蓄熱材を含む蓄熱手段と、 前記蓄熱手段へと変速機用流体を送る流体供給手段と、 当該車両のイグニッションスイッチがオフとなったと
    き、前記流体供給手段の動作を停止する停止制御手段
    と、を有する、変速機の早期暖機装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の変速機の早期暖機装置
    であって、 前記変速機内の温度を算出する変速機温度算出手段と、 前記蓄熱材の温度を算出する蓄熱材温度算出手段と、 前記算出された変速機内温度が、前記算出された蓄熱材
    温度より高い場合に、前記流体供給手段を作動させる制
    御手段と、を有する、変速機の早期暖機装置。
  10. 【請求項10】 車両用駆動装置の変速機を、蓄えてい
    た熱により必要に応じて暖機する変速機の早期暖機装置
    において、 高温の変速機用流体を蓄える蓄熱手段と、 前記蓄熱手段内の変速機用流体を加熱する加熱手段と、 当該車両のイグニッションスイッチがオフとなってから
    所定の期間、前記加熱手段を作動させる制御手段と、を
    有する、変速機の早期暖機装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の変速機の早期暖機装
    置において、 さらに、前記蓄熱手段内の変速機用流体の温度を算出す
    る蓄熱温度算出手段を有し、 前記制御手段は、前記算出された蓄熱温度に応じて、前
    記加熱手段による加熱量を変更する、変速機の早期暖機
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項10または11に記載の変速機
    の早期暖機装置において、 さらに、外気温度を算出する外気温度算出手段を有し、 前記制御手段は、前記算出された外気温度に応じて、前
    記加熱手段による加熱量を変更する、変速機の早期暖機
    装置。
  13. 【請求項13】 車両用駆動装置の変速機を、蓄えてい
    た熱により必要に応じて暖機する変速機の早期暖機装置
    において、 高温の変速機用流体を蓄える蓄熱手段と、 前記蓄熱手段内の変速機用流体を加熱する加熱手段と、 前記蓄熱手段に蓄えられている変速機用流体の温度を算
    出する蓄熱手段内温度算出手段と、 前記蓄熱手段に蓄えられている以外の変速機用流体の温
    度を算出する蓄熱手段外温度算出手段と、 前記算出された蓄熱手段内外温度に基づき前記加熱手段
    による加熱量を制御する制御手段と、を有する、変速機
    の早期暖機装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の変速機の早期暖機
    装置において、 前記加熱手段は、バッテリから供給される電力により加
    熱を行うものであり、さらに、 前記バッテリの蓄電量を算出する蓄電量算出手段を有
    し、 前記制御手段は、前記算出された蓄電量に基づき前記加
    熱手段の加熱量を制御する、変速機の早期暖機装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2871209A1 (fr) * 2004-06-03 2005-12-09 Peugeot Citroen Automobiles Sa Element de transmission a embrayages humides pour chaine de traction hybride de vehicule automobile, procede de lubrification et/ou de refroidissement, et de commande associe, et vehicule automobile equipe d'un tel element
DE102014220491A1 (de) 2013-10-22 2015-04-23 Ford Global Technologies, Llc Temperieranordnung für Getriebeöl und Verfahren zum Temperieren von Getriebeöl

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