JP2002070754A - 歯車ポンプ又はモータ - Google Patents

歯車ポンプ又はモータ

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JP2002070754A
JP2002070754A JP2000264869A JP2000264869A JP2002070754A JP 2002070754 A JP2002070754 A JP 2002070754A JP 2000264869 A JP2000264869 A JP 2000264869A JP 2000264869 A JP2000264869 A JP 2000264869A JP 2002070754 A JP2002070754 A JP 2002070754A
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JP
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gear
gears
pressure introduction
driven gear
side plate
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JP2000264869A
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Katsunari Tsuzuki
克成 都築
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 側板又は軸受部の上下振動に起因する装置全体の振動と
騒音の防止。 【解決手段】 一対の歯車101、102をケーシング
内に配設し、両歯車の側面に側板106を摺接させると
ともに、側板106における駆動歯車側と従動歯車側の
側面にそれぞれ高圧導入路10、11が、吐出口109
から歯の反摺動方向に沿って形成されており、駆動歯車
101側と従動歯車102側のそれぞれにおける高圧導
入路の終端部10a、11aの位置が、歯車の半ピッチ
以上の差があり、高圧導入路10、11から歯車の歯間
に導かれる油圧がかかる範囲A、Bは、常に従動歯車1
02の方の範囲Bが大きくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧機器分野にお
いて常用される歯車ポンプ又はモータに関する。
【0002】
【従来の技術】歯車ポンプ(歯車モータもその構成は同
一であり、以下歯車ポンプについて説明する)の構成
は、図4に示されるように、駆動軸104に軸着された
駆動歯車101と従動軸105に軸着された従動歯車1
02とがケーシング103内に互いに噛合状態で配設さ
れている。また、この両歯車の駆動軸104と従動軸1
05は、ケーシング103内に互いに組み合わせ配設さ
れた軸受に回転可能に軸支されている。そして、図4の
歯車ポンプでは、両歯車の側面には側板106(10
7)が摺接されていて歯側面をシールしている(軸受部
が側板の機能を兼ねる、側板なしのタイプも対象として
いるが、以下側板を使用するタイプについて説明す
る)。
【0003】この側板106を含むケーシングの断面形
状は、図4におけるB−B断面を表す図5に示されるよ
うに、歯車ポンプの吸込口108側と吐出口109側及
び歯車噛み合い側以外の部位はケーシング103の内周
面に接合するように形成されている。
【0004】そして、側板106には歯車側において吸
入口108より圧油を導入するための高圧導入路11
0、111が側板106の歯車摺動面側に、図6に示す
ように形成されている。すなわち、側板106における
駆動歯車101の摺接部分と従動歯車102の摺接部分
にそれぞれ、吐出口109から両歯車の歯の回転方向に
沿って高圧導入路110、111が形成されることで、
かかる高圧導入路110、111に圧油が導入され、そ
の圧油により、側板106を歯車101、102とケー
シング103などとの間で圧力バランスをとることによ
って、側板106(107)が歯車に対して必要以上に
押圧されることがないよう工夫されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の歯車
ポンプにおける高圧導入路は、駆動歯車側と従動歯車側
とにおいて対称的に形成され、特にそれぞれの終端部1
10a、111aの位置が対称(X=Y)であるので、
次のような問題点を有していた。
【0006】すなわち、図7は、歯車の回転によって、
高圧導入路110が駆動歯車の次の歯間151につなが
るときを説明した図であるが、図7(a)では高圧導入
路110が接続される歯間の範囲が大きいのは従動歯車
側でB>Aとなり、その後、わずかに歯車が回転して図
7(b)の状態となると、高圧導入路110が接続され
る歯間の範囲が大きいのは駆動歯車側でA>Bとなる。
【0007】同様に、図8は、歯車の回転によって、高
圧導入路111が従動歯車の次の歯間152につながる
ときを説明した図であるが、図8(a)では高圧導入路
111が接続される歯間152の範囲が大きいのは駆動
歯車側でA>Bとなり、その後、わずかに歯車が回転し
て高圧導入路111が歯間152につながり図8(b)
の状態となると、高圧導入路111が接続される歯間の
範囲が大きいのは従動歯車側でB>Aとなる。
【0008】このように歯車が回転すると、高圧導入路
110、111が接続される歯間までの範囲A、Bの大
小関係が、駆動歯車101側と従動歯車102側で入れ
替わるのは、歯車の噛合の関係上、駆動歯車と従動歯車
には、半ピッチの差があるからである。
【0009】そして、このように高圧導入路110、1
11につながる歯間の範囲A、Bの大きい方の歯車に作
用する油圧力が小さい方に比べて勝るので、範囲A、B
の大小関係の入れ替わりに伴い、歯車101、102が
上下に振動していた。また側板106(107)につい
ても、このような油圧力が側板106とケーシング10
3との隙間に作用しているが、このような大小関係の入
れ替わりに伴って、上下方向の力のバランスを保つこと
ができず上下振動が発生し、ひいては、このような振動
に起因した装置全体の振動や騒音が発生するという問題
点を有していた。
【0010】そこで、本発明は、歯車ポンプ又はモータ
において、歯車や側板(軸受部)の振動に起因した振動
や騒音を防止することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の歯車ポンプ又はモ
ータは、一対の歯車をケーシング内に配設し、両歯車の
側面に側板又は軸受部側面を摺接させるとともに、側板
又は軸受部側面における駆動歯車の摺接部分と従動歯車
の摺接部分にそれぞれ、吐出口から両歯車の摺接部分に
沿って高圧導入路が形成されるとともに、駆動歯車側の
高圧導入路の終端位置と従動歯車側の高圧導入路の終端
位置とは、歯車の歯の半ピッチ以上の差があるので、両
歯車が噛合いの関係によって半ピッチのずれがあって
も、歯車における高圧導入路が接続される歯間の範囲の
大小関係は常に一定で、駆動歯車側か従動歯車側のどち
らか一方が大きくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本実施例の歯車ポンプ又は
モータの構成について説明する。図1は本実施例の歯車
ポンプ又はモータの側板の概略図、図2及び図3は本実
施例の側板及び歯車の作用を示した図である。図4は、
図1の側板が使用される本実施例の歯車ポンプ、図5
は、その断面図である。
【0013】本実施例において、歯車ポンプの基本的構
成は、歯車ポンプの構成は、図4に示されるように、駆
動軸104に軸着された駆動歯車101と従動軸105
に軸着された従動歯車102とがケーシング103内に
互いに噛合状態で配設されている。また、駆動軸104
と従動軸105は、ケーシング103内に互いに組み合
わせ配設された軸受121、122、123、124に
回転可能に軸支されている。そして両歯車の側面には側
板106(107)が摺接されていて歯車側面をシール
している。
【0014】この側板106を含むケーシングの断面形
状は、図4におけるB−B面を表す図5に示されるよう
に、歯車ポンプの吸込口108側と吐出口109側及び
歯車101、102噛み合い側以外の部位はケーシング
103の内周面に接合するように形成されている。
【0015】次に、本実施例の側板の構成・作用につい
て、図1〜3を参照して説明する。図1は、側板の歯車
摺動側面を示した図であるが、側板106に形成される
高圧導入路10、11について、吐出口109とは反対
側の終端部10a、11aの位置が、駆動歯車側と従動
歯車側とでは歯車101、102の半ピッチ以上の差
(Y−X)がある。
【0016】このような側板106を使用した歯車ポン
プであるので、まず、高圧導入路10、11に導かれた
圧油によって側板106自身に作用する油圧の関係は、
高圧導入路11の長い従動歯車102側に作用する油圧
が大きいので、常に従動歯車102から駆動歯車101
側に差圧が作用し上下振動を抑制する効果がある。
【0017】また、歯車についても、上記したように高
圧導入路10、11の終端部10a、11aの位置を歯
車の半ピッチ以上ずらしたことにより、高圧導入路1
0、11の油圧が歯車101、102の歯間につながる
範囲について、本実施例の場合、常に従動歯車102側
の方が大きくなり、上下振動が抑制される。すなわち、
図2(a)の状態について、駆動歯車101側は、歯間
51まで高圧導入路10がつながり、従動歯車102側
は歯間52まで高圧導入路11がつながるので、従動歯
車102の方が広い範囲Bで歯間に圧油が導かれる。ま
た、その状態からわずかに歯車が回転し、図2(b)の
状態になったとき、駆動歯車側で新たに次の歯間51に
も圧油が導かれ範囲が拡がるが、依然、高圧導入路11
が長く形成されている従動歯車側で広い範囲Bで歯間に
圧油が導かれるので、その範囲の大小関係に変化は無
く、駆動歯車101と従動歯車102に作用する油圧の
大きさは逆転しない。したがって、歯車の上下振動は発
生しない。
【0018】また、図3は、従動歯車102側におい
て、歯車の回転により高圧導入路11が新たに歯間52
につながるときを説明した図である。図3(a)の状態
について、駆動歯車101側は、歯間51まで高圧導入
路10がつながり、従動歯車102側は歯間52まで高
圧導入路11がつながるので、従動歯車102の方が広
い範囲Bで歯間に圧油が導かれる。また、その状態から
わずかに歯車が回転し、図3(b)の状態になったと
き、今度は、従動歯車102側で新たに次の歯間52に
も圧油が導かれるが、依然、高圧導入路11が長く形成
されている従動歯車102側で広い範囲Bで歯間に圧油
が導かれるので、その範囲の大小関係は変化が無い。
【0019】このように、従動歯車102側の高圧導入
路11の終端位置11aを駆動歯車101側の終端位置
より半ピッチ以上、吐出口109側より遠くになるよう
に高圧導入路11を形成したことで(Y−X>歯車の半
ピッチ)、いつも、従動歯車102側の圧油が導かれる
歯間までの範囲Bが駆動側の範囲Aより長くなり、歯車
ポンプの駆動中、いつも、側板(ベアリングケース)1
06や歯車に作用する油圧力は常に一定方向となり(本
実施例では下から上へ、すなわち、従動歯車102側か
ら駆動歯車101側)、側板106(ベアリングケー
ス)や歯車101、102が上下に移動することに起因
した振動の発生を抑制できる。
【0020】一方、側板106自身についても、本実施
例では、上記したように、高圧導入路10、11の差圧
によって、常に従動歯車側から駆動歯車側へ油圧が作用
し、歯間を通じて側板106とケーシング103との隙
間に作用する油圧力も、常に従動歯車側の方が駆動歯車
側より大きいので、振動は抑制される。
【0021】なお、本実施例では、高圧導入路10、1
1の長さは、従属歯車102側の方が駆動歯車101側
よりも半ピッチ以上長いが、その反対に駆動歯車101
側の方の終端部10aの位置を、従動歯車102側より
も半ピッチ以上、長くしてもよい。
【0022】また、高圧導入路10、11の形成場所に
ついて本実施例には限定されず、図9に示したように、
高圧導入路10、11を側板106における外円周部を
含んだ部分に形成する構造についても本発明に含まれ
る。
【0023】さらに、本実施例では、側板を使用するタ
イプの歯車ポンプ又はモータについて説明したが、図1
0に示したような、軸受部が側板の機能を兼ねる、側板
なしのタイプでも適用が可能である。図10に示した歯
車ポンプ又はモータは、ブッシュ32が固定されたベア
リングケース(軸受部)31がケーシング103に組み
込まれており、ベアリングケース31自体が圧力バラン
スによってギア側面に押し付けられ、歯車側面の漏れを
防止するものであるが、ベアリングケース31の側面に
上述した側板に形成したような高圧導入路を形成するこ
とで、ベアリングケース31の上下振動が抑制される。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明の歯車ポンプ又は
モータによれば、側板(又は軸受部)や歯車の上下振動
がなくなり、それに起因して発生していた装置全体の振
動や騒音が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歯車ポンプ又はモータにおける側板を
示した図。
【図2】本発明の歯車ポンプ又はモータの作用を示した
図(1)。
【図3】本発明の歯車ポンプ又はモータの作用を示した
図(2)。
【図4】本発明の歯車ポンプ又はモータの断面図
【図5】図1のBB断面図。
【図6】従来の歯車ポンプ又はモータにおける側板を示
した図。
【図7】従来の歯車ポンプ又はモータの作用を示した図
(1)。
【図8】従来の歯車ポンプ又はモータの作用を示した図
(2)。
【図9】高圧導入路の形成の変形例。
【図10】側板を使用しないタイプの歯車ポンプ又はモ
ータの断面図。
【符号の説明】
10、11 高圧導入路 10a、11a 終端位置 101 駆動歯車 102 従動歯車 103 ケーシング 106、107 側板 109 吐出口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の歯車をケーシング内に配設し、両
    歯車の側面に側板又は軸受部側面を摺接させるととも
    に、側板又は軸受部側面における駆動歯車の摺接部分と
    従動歯車の摺接部分にそれぞれ、吐出口から歯の摺接部
    分に沿って高圧導入路が形成された歯車ポンプ又はモー
    タにおいて、前記駆動歯車側の高圧導入路の終端位置と
    前記従動歯車側の高圧導入路の終端位置とが、前記歯車
    の歯の半ピッチ以上の差を有することを特徴とした歯車
    ポンプ又はモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100350152C (zh) * 2005-11-22 2007-11-21 于永海 气压发动机
CN113348303A (zh) * 2019-03-08 2021-09-03 株式会社岛津制作所 斜齿轮泵或马达

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