JP2002070681A - 内燃機関の補機駆動用カップリング装置 - Google Patents

内燃機関の補機駆動用カップリング装置

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JP2002070681A
JP2002070681A JP2000262111A JP2000262111A JP2002070681A JP 2002070681 A JP2002070681 A JP 2002070681A JP 2000262111 A JP2000262111 A JP 2000262111A JP 2000262111 A JP2000262111 A JP 2000262111A JP 2002070681 A JP2002070681 A JP 2002070681A
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coupling device
internal combustion
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Toshifumi Nishimura
利文 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構造で、カムシャフト10へ過度な応
力が作用することを防止する。 【解決手段】 内燃機関のカムシャフト10の後端から
燃料ポンプ(補機)3の駆動軸4の先端へ駆動トルクを
伝達するカップリング装置に、カムシャフト10の後端
外周に配設されるクラッチ機構18と、このクラッチ機
構18に隣設して駆動軸4の先端外周に配置されるオル
ダム継手5とを設ける。駆動トルクが所定の許容トルク
以上の場合に、クラッチ機構18によりカムシャフト1
0と駆動軸4との相対回転が許容される。

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、燃料ポンプのような補機をカムシャフトの
一端で駆動するようにした内燃機関の補機駆動用カップ
リング装置に関する。
【0001】
【従来の技術】例えば、特開平11−324845号公
報には、内燃機関の燃料ポンプのカム軸とドライブシャ
フトとの軸芯ズレを許容するために、両者間にラミネー
トカップリングを設けた補機駆動用カップリング装置が
開示されている。
【0002】また、多気筒コモンレール式ディーゼルエ
ンジン等では、カムシャフトの後端と、高圧燃料を常時
供給する燃料ポンプ(サプライポンプ)の駆動軸の一端
との間に、高トルク対応型のオルダム継手を介装したカ
ップリング装置も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のカッ
プリング装置においては、補機としての燃料ポンプにお
けるバリ脱落や異物混入等に起因して、燃料ポンプの駆
動トルクが過度に上昇すると、ラミネートカップリング
やオルダム継手等の継手部分を介してカムシャフト側に
過大な応力が作用し、この結果、カムシャフト側の構成
部品の故障を招いたり、耐久性を低下させるおそれがあ
る。
【0004】その対策として、上記の継手部分に過大な
駆動トルクが作用した際に折損するヒューズピンを設
け、このヒューズピンの折損により駆動トルクの伝達を
完全に遮断してカムシャフト側へ過大な応力が作用する
ことを確実に防止することも考えられる。しかしなが
ら、この場合、これ以降燃料ポンプが作動しなくなり、
現実的ではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1に係る
発明は、内燃機関のカムシャフトの一端と、このカムシ
ャフトと略同軸上に配置される補機の駆動軸の先端とに
連結され、上記カムシャフトから駆動軸へ駆動トルクを
伝達する内燃機関の補機駆動用カップリング装置におい
て、上記駆動トルクが所定の許容トルク以上の場合に、
カムシャフトと駆動軸との相対回転を許容するクラッチ
機構を有することを特徴としている。
【0006】これにより、補機の駆動トルクが異物混入
やバリ脱落等に起因して一時的に許容トルク以上に上昇
しても、クラッチ機構により両者が相対回転することに
より、カムシャフト側に過度な応力が作用することがな
く、従って、カム駆動チェーン等のカムシャフト側の各
部品の故障を招いたり耐久性が低下することを確実に回
避することができる。
【0007】また、このようにクラッチ機構により動力
伝達が一時的に遮断された状態では、カムシャフト及び
駆動軸がそれぞれ回転可能であるため、異物の粉砕や各
部品の馴染み等により、補機の駆動トルクが正常な状態
へ戻り易く、かつ、駆動トルクが所期の状態まで低下し
た段階で、クラッチ機構による動力伝達の遮断が速やか
に解除されるため、通常の運転に迅速に復帰することが
できる。
【0008】特に、補機がディーゼル機関のコモンレー
ルに常時高圧燃料を供給する高圧型の燃料ポンプである
場合、燃料の粘性が高い極低温時に、急加速等により燃
料ポンプの駆動トルクが簡単に上昇してしまうので、本
発明に係る装置の適用が特に有効である。
【0009】上記の許容トルクは、例えば補機の最大負
荷トルクの約1.2倍程度に設定される。
【0010】請求項2に係る発明は、上記カムシャフト
又は駆動軸とクラッチ機構とに連結されるオルダム継手
を有することを特徴としている。
【0011】このオルダム継手は、好ましくは請求項3
に係る発明のように、上記カムシャフト又は駆動軸とス
ライド可能に嵌合する第1スライド部と、上記クラッチ
機構とスライド可能に嵌合する第2スライド部と、を有
し、これら第1,第2スライド部のスライド方向が、共
にカムシャフト又は駆動軸の軸直交方向に設定されると
ともに、互いに直交する方向に設定されている。
【0012】このようなオルダム継手を用いることによ
り、補機の取付位置の僅かな誤差が許容され、駆動軸を
円滑に回転させることができる。また、クラッチ機構に
作用する曲げ応力が適宜に吸収されるため、クラッチの
誤作動をより確実に防止できる。
【0013】請求項4に係る発明は、上記クラッチ機構
及びオルダム継手が、カムシャフトの一端及び駆動軸の
先端の外周に互いに隣設して配置されていることを特徴
としている。
【0014】これにより、カムシャフトの一端と駆動軸
の先端とを十分に近接させることができ、機関全体の軸
方向寸法の短縮化,コンパクト化を図ることができる。
また、オルダム継手とクラッチ機構とが隣設配置されて
いるため、装置全体の小型化を図ることができ、機関搭
載性が向上する。
【0015】上記クラッチ機構は、好ましくは請求項5
に係る発明のように、潤滑油が供給されるハウジング内
に、上記カムシャフト又は駆動軸の一方とともに回転す
る第1ディスクと、上記カムシャフト又は駆動軸の他方
とともに回転する第2ディスクと、上記駆動トルクが低
い場合に上記第1,第2ディスクが一体的に回転するよ
うに、両者を軸方向に互いに押し付ける付勢手段と、が
収容された湿式多板クラッチ機構である。
【0016】このような湿式多板型のクラッチ機構は、
簡素かつコンパクトな構造でありながら、大きなトルク
にも対応可能な点で優れている。また、予め組み立てて
ユニット化できるため、機関への組付行程における部品
点数や工数の低減化を図ることが可能で、コスト的にも
有利である。
【0017】また、ディスクの枚数や付勢手段の押し付
け力等を変更することにより、上記の許容トルクを容易
に調整できるため、エンジン機種の相違や仕様変更にも
容易に対応できる。
【0018】請求項6に係る発明は、上記クラッチ機構
のハウジングが、機関本体側に回転可能に支持されてい
ることを特徴としている。
【0019】このように、慣性モーメントが比較的大き
いクラッチ機構(及びオルダム継手)を機関本体側に回
転可能に支持させることにより、カムシャフトや駆動軸
に不要な曲げモーメントが作用することをより確実に防
止することができる。
【0020】請求項7に係る発明は、上記ハウジングを
回転可能に支持する軸受部に、ハウジング内へ潤滑油を
供給する油路の一部が形成されていることを特徴として
いる。
【0021】この場合、軸受部の油路を介してクラッチ
機構のハウジング内へ潤滑油をより確実に供給すること
ができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、仮に補機の駆動トルク
が許容トルク以上に上昇しても、クラッチ機構によりカ
ムシャフトと補機の駆動軸とが相対回転するために、カ
ムシャフト側に過度な応力が作用することはなく、この
結果、カム駆動チェーン等のカムシャフト側の各部品の
故障や耐久性の低下を確実に回避することができる。よ
り詳しくは、仮に補機の駆動軸が焼き付き等により固着
しても、カムシャフト側の故障を招くおそれがなく、補
機の交換修理のみにて復旧が可能となる。
【0023】また、クラッチ機構が湿式多板クラッチ機
構の場合には、比較的簡素かつコンパクトな構成で大き
な駆動トルクにも対応可能である。加えて、クラッチ機
構をユニット化することで、機関組立行程における部品
点数や工数の低減化を図ることができる。
【0024】特に、コモンレール式燃料噴射装置におけ
る燃料ポンプ(補機)に本発明を適用した場合、リリー
フバルブ等の部品を別途設けることなく、過度な燃料の
高圧化を防ぐことができ、燃費の向上を図ることができ
る。また、燃料ポンプが故障し、クラッチ機構が滑り始
めてコモンレール圧が低下すると、運転者が出力不足を
感じるだけで修理工場まで自走できるため、道路上で立
ち往生する等のトラブルを招くおそれがない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0026】図1および図2は、この発明の第1実施例
に係るカップリング装置を備えたディーゼル式内燃機関
の燃料ポンプ駆動装置を示しており、図1はシリンダヘ
ッド1後端部分の断面図、図2は図1の要部拡大図であ
る。
【0027】図1に示すように、シリンダヘッド1に
は、吸気弁(又は排気弁)15を開閉するカムシャフト
10がカムブラケット16等を介して回転自在に支持さ
れている。このシリンダヘッド1には、その上面を覆う
シリンダヘッドカバー(ロッカーカバー)17が取り付
けられるとともに、その後端面に、フランジ状のポンプ
アダプタ2を介して、補機としての高圧対応型の燃料ポ
ンプ(サプライポンプ)3がボルト等により固定されて
いる。この燃料ポンプ3は、いわゆるコモンレール式燃
料噴射装置におけるサプライポンプとして用いられるも
のである。なお、ポンプアダプタ2とシリンダヘッド1
との接合面ならびに燃料ポンプ3との接合面には、それ
ぞれO−リング8,7が配設されている。
【0028】そして、本実施例の補機駆動用カップリン
グ装置は、カムシャフト10の後端と、このカムシャフ
ト10と略同軸上に配置される燃料ポンプ3の駆動軸4
の一端とに連結されており、カムシャフト10から駆動
軸4へ駆動トルクを伝達する機能を有している。
【0029】このカップリング装置は、図2にも示すよ
うに、カムシャフト10の後端外周に同軸上に配設され
るクラッチ機構18と、このクラッチ機構18に直列に
隣設配置されるとともに、駆動軸4の先端外周に同軸上
に配設されるオルダム継手5と、により構成されてい
る。
【0030】図2〜5にも示すように、オルダム継手5
の中央部には、二面幅の第1スライド溝(第1スライド
部)27が貫通形成されており、この第1スライド溝2
7に、駆動軸4の先端に形成された二面幅の第1スライ
ド突起28がスライド可能に嵌合している。つまり、第
1スライド溝27が第1スライド突起28よりもスライ
ド方向に長く設定されている。また、オルダム継手5に
は、二面幅の第2スライド突起(第2スライド部)26
が径方向外方へ向けて張出形成されており、この第2ス
ライド突起26が、クラッチ機構18のケース30(図
6,7参照)に形成された二面幅の第2スライド溝23
にスライド可能に嵌合している。
【0031】第1スライド突起28,第1スライド溝2
7のスライド方向と、第2スライド突起26,第2スラ
イド溝23のスライド方向とは、共にカムシャフト10
や駆動軸4の軸直角方向に設定されるとともに、互いに
直交する方向に設定されている。
【0032】このようなオルダム継手5により、カムシ
ャフト10と駆動軸4との軸芯ズレがある程度吸収され
るため、燃料ポンプ3の取付位置の僅かな誤差が許容さ
れ、駆動軸4を円滑に回転させることができる。また、
クラッチ機構18に作用する曲げ応力が抑制されるた
め、クラッチの誤作動をより確実に防止できる。
【0033】上記のクラッチ機構18には、比較的簡素
かつコンパクトな構造で大きなトルクに対応可能な湿式
多板型のクラッチ機構が採用されている。すなわち、ク
ラッチ機構18は、互いに螺合するケース30及びキャ
ップ61の内部における精密に加工された対向面68,
69間に、交互に積層された駆動ディスク62及び被駆
動ディスク63がスペーサ64を介して皿バネ65によ
り互いに軸方向に押し付けられた状態で収容されてい
る。
【0034】駆動ディスク62は、図2,8に示すよう
に、スプライン66,72を介してカムシャフト10の
外周に軸方向に移動可能に噛み合っており、このカムシ
ャフト10とともに軸回りに回転する。被駆動ディスク
63は、図2,9に示すように、スプライン67,73
を介してケース30の内周に軸方向に移動可能に噛み合
っており、このケース30,オルダム継手5及び駆動軸
4とともに軸回りに回転する。
【0035】駆動ディスク62と被駆動ディスク63と
が互いに面接触する部分には、皿バネ65の付勢力に応
じた摩擦抵抗が与えられているため、燃料ポンプ3の駆
動トルクが低い状態では、駆動ディスク62と被駆動デ
ィスク63とが一体的に回転し、カムシャフト10から
駆動軸4へ駆動トルクが伝達される。
【0036】一方、燃料ポンプ3の駆動トルクが所定の
許容トルク以上の場合には、皿バネ65のバネ力に抗し
て駆動ディスク62と被駆動ディスク63とが相対回転
し、カムシャフト10から駆動軸4への駆動トルクの伝
達が遮断される。つまり、カムシャフト10が空転す
る。
【0037】従って、駆動トルクが許容トルク以上とな
っても、カムシャフト10に過度な応力が作用するおそ
れがなく、図外のカム駆動チェーン等のカムシャフト1
0側の各部品の故障や耐久性の低下を招くおそれはな
い。
【0038】なお、カムシャフト10の内部には、その
軸中心に沿って潤滑油通路12が貫通形成されており、
この潤滑油通路12に図示せぬ軸受面の油孔等を通して
供給された潤滑油は、流量を規制するオリフィス14を
通して、クラッチ機構18のハウジング(ケース30及
びキャップ61)の内部やオルダム継手5のスライド部
分等に適宜に供給されるようになっている。
【0039】上記のクラッチ機構18の組立手順につい
て説明すると、略有底円筒形をなすケース30内に駆動
ディスク62と被駆動ディスク63を交互に挿入し、更
にスペーサ64及び皿バネ65を挿入した後に、キャッ
プ61の内周ネジ部をケース30外周のネジ部60に螺
合し、精密加工されたキャップ61の底面69とケース
30の先端面67とが突き当たるまで、キャップ61を
皿バネ65等を圧縮しながらケース30に締め付け固定
すれば良い。
【0040】このように、クラッチ機構18を予めユニ
ット化しておくことができるため、機関への組付時にお
ける部品点数や工数の低減化を図ることができ、コスト
的に有利である。
【0041】なお、上記の許容トルクは、皿バネ65の
バネ定数やつぶし量等に応じて変化する。従って、皿バ
ネ65のつぶし高さが均一となるように、厚さの異なる
複数のスペーサから選ばれたスペーサ64を選択的に用
いることにより、ディスク62,63の厚さのバラツキ
等を容易に修正することができる。その後、単体試験機
等でクラッチ機構の伝達トルク性能が要求を満たしてい
れば、機関に組み付ければ良い。
【0042】また、カムシャフト10の後端外周にクラ
ッチ機構18を配置し、オルダム継手5を駆動軸4の先
端外周に配置させているため、カムシャフト10後端と
駆動軸4先端との軸方向隙間を十分に小さく、例えば約
2mm程度まで抑えることができる。これにより、燃料
ポンプ3を搭載した状態での機関軸方向寸法を効果的に
抑制することができる。
【0043】更に言えば、オルダム継手5とクラッチ機
構18とが同軸上に隣設配置されるため、装置全体のコ
ンパクトを図ることができ、機関搭載性にも優れてい
る。
【0044】図10,11は第2実施例を示している。
なお、上記第1実施例の構成と実質的に同じ部分には同
じ参照符号を付し、類似する部分には参照符号の後にa
を追記して、重複する説明を適宜省略する。
【0045】この第2実施例では、オルダム継手5aが
カムシャフト10aの後端外周に配置され、クラッチ機
構18aが駆動軸4aの先端外周に配置されている。つ
まり、オルダム継手5aの第1スライド溝27aに、カ
ムシャフト10aの後端に形成された二面幅の第1スラ
イド突起28aがスライド可能に嵌合しており、オルダ
ム継手5aの第2スライド突起26aが、ケース30a
に形成された第2スライド溝23aにスライド可能に嵌
合している。
【0046】また、この第2実施例では、クラッチ機構
18aのハウジングを構成するキャップ61aの外周面
87が、シリンダヘッド1aに固定されるポンプアダプ
タ2aの軸受面88に回転可能に支持されている。
【0047】このように、慣性モーメントが比較的大き
いクラッチ機構18a及びオルダム継手5aが、軸受部
としてのポンプアダプタ2を介してシリンダヘッド1a
側へ回転可能に支持されているため、カムシャフト10
や駆動軸4aに不要な曲げモーメントが作用することを
より確実に防止することができる。
【0048】更に、ディスク62,63やスペーサ64
及び皿バネ65が収容されるクラッチ機構18のハウジ
ング30a,61aの内部に、互いに連通する潤滑油路
80〜86を通して強制的に潤滑油を供給するようにな
っている。つまり、シリンダヘッド1aに、潤滑油が導
入される導入油路80と径方向油路81とが形成されて
いる。このシリンダヘッド1aに固定されるポンプアダ
プタ2aに、径方向油路81に連通する径方向油路82
と周方向油路83とが形成されている。このポンプアダ
プタ2aの内周側に支持されるキャップ61aに、周方
向油路83に連通する径方向油路84と周方向油路85
とが形成されている。このキャップ61aの内周側に螺
合するケース30aに、周方向油路85とハウジング内
部とに連通する径方向油路86が形成されている。
【0049】従って、これらの油路80〜86を介して
クラッチ機構18aのハウジング内部へより確実に潤滑
油を供給することができ、その潤滑性能が更に向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る補機駆動用カップリ
ング装置を示す内燃機関の一部断面図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】補機としての燃料ポンプの駆動軸の先端を示す
側面図。
【図4】同じく駆動軸の先端を示す正面図。
【図5】上記カップリング装置のオルダム継手の正面
図。
【図6】上記カップリング装置のクラッチ機構の側面
図。
【図7】同じくクラッチ機構の正面図。
【図8】上記クラッチ機構の駆動ディスクの正面図。
【図9】上記クラッチ機構の被駆動ディスクの正面図。
【図10】本発明の第2実施例に係る補機駆動用カップ
リング装置を示す内燃機関の一部断面図。
【図11】図10の要部拡大図。
【符号の説明】
3…燃料ポンプ(補機) 4…駆動軸 5…オルダム継手 10…カムシャフト 18…クラッチ機構 27…第1スライド溝(第1スライド部) 26…第2スライド突起(第2スライド部) 30…ケース(ハウジング) 61…キャップ(ハウジング) 62…駆動ディスク(第1又は第2ディスク) 63…被駆動ディスク(第1又は第2ディスク) 65…皿バネ(付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16D 3/04 F16D 3/04 A 7/02 7/02 F

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のカムシャフトの一端と、この
    カムシャフトと略同軸上に配置される補機の駆動軸の先
    端とに連結され、上記カムシャフトから駆動軸へ駆動ト
    ルクを伝達する内燃機関の補機駆動用カップリング装置
    において、 上記駆動トルクが所定の許容トルク以上の場合に、カム
    シャフトと駆動軸との相対回転を許容するクラッチ機構
    を有することを特徴とする内燃機関の補機駆動用カップ
    リング装置。
  2. 【請求項2】 上記カムシャフト又は駆動軸とクラッチ
    機構とに連結されるオルダム継手を有することを特徴と
    する請求項1に記載の内燃機関の補機駆動用カップリン
    グ装置。
  3. 【請求項3】 上記オルダム継手は、上記カムシャフト
    又は駆動軸とスライド可能に嵌合する第1スライド部
    と、上記クラッチ機構とスライド可能に嵌合する第2ス
    ライド部と、を有し、これら第1,第2スライド部のス
    ライド方向が、共にカムシャフト又は駆動軸の軸直交方
    向に設定されるとともに、互いに直交する方向に設定さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の
    補機駆動用カップリング装置。
  4. 【請求項4】 上記クラッチ機構及びオルダム継手が、
    カムシャフトの一端及び駆動軸の先端の外周に互いに隣
    設して配置されていることを特徴とする請求項2又は3
    に記載の内燃機関の補機駆動用カップリング装置。
  5. 【請求項5】 上記クラッチ機構は、潤滑油が供給され
    るハウジング内に、上記カムシャフト又は駆動軸の一方
    とともに回転する第1ディスクと、上記カムシャフト又
    は駆動軸の他方とともに回転する第2ディスクと、上記
    駆動トルクが低い場合に上記第1,第2ディスクが一体
    的に回転するように、両者を軸方向に互いに押し付ける
    付勢手段と、が収容された湿式多板クラッチ機構である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃
    機関の補機駆動用カップリング装置。
  6. 【請求項6】 上記クラッチ機構のハウジングが、機関
    本体側に回転可能に支持されていることを特徴とする請
    求項6に記載の内燃機関の補機駆動用カップリング装
    置。
  7. 【請求項7】 上記ハウジングを回転可能に支持する軸
    受部に、ハウジング内へ潤滑油を供給する油路の一部が
    形成されていることを特徴とする請求項6に記載の内燃
    機関の補機駆動用カップリング装置。
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