JP2002070640A - 水冷式多気筒機関の冷却装置 - Google Patents

水冷式多気筒機関の冷却装置

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JP2002070640A
JP2002070640A JP2000260756A JP2000260756A JP2002070640A JP 2002070640 A JP2002070640 A JP 2002070640A JP 2000260756 A JP2000260756 A JP 2000260756A JP 2000260756 A JP2000260756 A JP 2000260756A JP 2002070640 A JP2002070640 A JP 2002070640A
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JP
Japan
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cooling water
chambers
cylinder
cylinder block
cylinders
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JP2000260756A
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Sosuke Ando
聡祐 安藤
Ryoichi Kuroda
良一 黒田
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気筒毎の冷却効果に差が生じにくく、かつ機
関周辺のレイアウトが簡素である水冷式多気筒機関の冷
却装置を提供することである。 【解決手段】シリンダブロック内に隔壁により仕切られ
た複数の室を設け、前記各室に気筒を配置した水冷式多
気筒機関において、前記シリンダブロック内の一組の隣
接する室のそれぞれにシリンダブロック外と連通する水
路が設けてあり、前記各水路には冷却水供給管が接続さ
れており、前記一組の隣接する室を仕切る隔壁以外のそ
の他の隔壁には孔が設けてあり、前記冷却水供給管から
シリンダブロック内に供給された冷却水が前記その他の
隔壁に設けた孔を介して全ての室へ行き渡って全気筒を
冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隣接配置された気
筒を隔壁で仕切った室に各々収容し、各室に冷却水を供
給して各気筒を冷却する水冷式多気筒機関の冷却装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の水冷式多気筒機関200の
冷却水の流通系統図である。また、図5は図4のV−V
断面図である。図4に示す水冷式多気筒機関200は、
6つの気筒81a〜81fを備えている。各気筒81a
〜81fは、それぞれシリンダブロック99内で隔壁8
3a〜83eで仕切られた室82a〜82f内に収容さ
れている。気筒81aを収容する室82aには外部から
冷却水が供給される。室82aに供給された冷却水は、
隔壁83a〜83eに設けた孔84a〜84eを介して
全ての室(82b〜82f)に行き渡り、各気筒81a
〜81fを冷却し、図4に示すシリンダヘッド98を経
て外部へ排出するようになっている。
【0003】室82a内には冷却水供給口80を介して
外部から冷却水が直接供給される。また、その他の室8
2b〜82fに到達する冷却水は、途中の室内の気筒か
ら熱伝達されて昇温する。したがって室82a内の気筒
81aとその他の室内の気筒(特に気筒81aと気筒8
1f)とでは、冷却効果に差が生じてしまう。
【0004】また、図示していないが、各室毎にシリン
ダブロック外から冷却水供給管を直接連通させることも
従来から行われているが、これでは機関周辺のレイアウ
トが複雑になり、実用的ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明で
は、気筒毎の冷却効果に差が生じにくく、かつ機関周辺
のレイアウトが簡素である水冷式多気筒機関の冷却装置
を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明では、シリンダブロック内に隔壁に
より仕切られた複数の室を設け、前記各室に気筒を配置
した水冷式多気筒機関において、前記シリンダブロック
内の一組の隣接する室のそれぞれにシリンダブロック外
と連通する水路が設けてあり、前記各水路には冷却水供
給管が接続されており、前記一組の隣接する室を仕切る
隔壁以外のその他の隔壁には孔が設けてあり、前記冷却
水供給管からシリンダブロック内に供給された冷却水が
前記その他の隔壁に設けた孔を介して全ての室へ行き渡
って全気筒を冷却するようにした。
【0007】請求項2の発明では、シリンダブロック内
に隔壁により仕切られた複数の室を設け、前記各室に気
筒を配置した水冷式多気筒機関において、前記シリンダ
ブロックに冷却水供給管が接続されており、前記冷却水
供給管から供給される冷却水の通路が一つの隔壁により
分岐されており前記冷却水の通路を分岐する隔壁以外の
その他の隔壁には孔が設けてあり、前記冷却水供給管か
らシリンダブロック内に供給された冷却水が前記その他
の隔壁に設けた孔を介して全ての室へ行き渡って全気筒
を冷却するようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1の発明による水
冷式多気筒機関100の冷却装置の流通系統図である。
また、図2は図1のII−II断面図である。図2に示すよ
うに水冷式多気筒機関100は、シリンダブロック10
及びシリンダヘッド11を備えている。
【0009】シリンダブロック10内には、隔壁4a〜
4eにより仕切られた室3a〜3fが設けてある。隔壁
4a,4b,4d及び4eにはそれぞれ孔6a,6b,
6d及び6eが設けてある。室3a〜3f内には、それ
ぞれ気筒1a〜1f(図2)が収容されている。
【0010】室3cと室3dにはそれぞれ冷却水供給孔
6,7が設けてある。冷却水供給孔6,7には、冷却水
供給管8の分岐した先端部がそれぞれ接続されている。
冷却水供給管8には図示しないポンプにより加圧された
冷却水が供給されている。室3c及び室3dには、冷却
水供給管8及び冷却水供給孔6,7を介して冷却水が供
給される。図1の白抜きの矢印は、冷却水の流れ方向を
示している。
【0011】室3c及び室3d内に供給された冷却水
は、孔6b,6aを介して室3b及び室3a内に供給さ
れ、また、孔6d,6eを介して室3e及び室3f内に
供給される。各室3a〜3fに到達した冷却水は、それ
ぞれ気筒1a〜1fを冷却した後、出口孔12(図2)
からシリンダヘッド11(図1)を経て外部へ排出され
る。
【0012】ここで、孔6a〜6eは、図2に示すよう
に気筒1a〜1fの中心線5と交差しないように設ける
と隔壁(4a等)と気筒(1a等)の間の間隔が広くな
り、冷却水が通過する際の抵抗が小さくなり流速が上が
るので途中でほとんど昇温することなく室3aや室3f
まで行き渡らせることができる。
【0013】図1に示すように、シリンダブロック10
の比較的下方に孔6a〜6eを設けると、冷却水はシリ
ンダブロック10の比較的低温の部分を通過して末端の
室3a及び3fに到達するので、通過する途中の室内で
昇温しにくく、各気筒1a〜1fの冷却効果に差が生じ
にくくなるので好ましい。
【0014】図2において、冷却水供給管8から供給さ
れる冷却水の水量は、図5に示す従来の場合と同量でも
差し支えないが、図5の場合は冷却水は5つの隔壁(隔
壁83a〜83e)を通過して末端の室82fまで到達
するのに対し、図2においては、末端の室3a及び3f
には冷却水はそれぞれ2つの隔壁4a,4b又は隔壁4
d,4eを通過するだけで到達する。したがって、同じ
容量のポンプ(図示せず)を使用するのであれば、流れ
の抵抗が小さくなる分だけ単位時間当りの水量を増量す
ることができ、各気筒1a〜1fを効果的に冷却するこ
とができる。
【0015】また、図2では、冷却水供給管8から供給
される冷却水を孔を設けない隔壁4cを境界にして両端
の気筒1a側及び気筒1f側へ分配するようにしたが、
その他の隔壁(例えば隔壁4b)を境界にしてもよい。
その際には境界にする隔壁には孔は設けず、境界にしな
いその他の隔壁には全て孔を設けるようにする。冷却水
の分配の比率は気筒数の比にすると、各気筒へ供給され
る冷却水の水量はほぼ均一にすることができる。
【0016】図3は、請求項2の発明による水冷式多気
筒機関の図2に対応する断面図である。図2のシリンダ
ブロック10には冷却水供給孔6,7が設けてあり、こ
の冷却水供給孔6,7に冷却水供給管8が接続されてい
たが、図3ではシリンダブロック10に冷却水供給孔1
6が設けてあり、この冷却水供給孔16に冷却水供給管
9を接続し、冷却水供給管9から供給された冷却水が隔
壁4cにより分離されて室3cと室3dにそれぞれ供給
される点のみが図2と異なっている。その他の構成はす
べて図2の構成と同じである。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明によると、シリンダブロ
ック10に対して冷却水供給管8を一組の隣接する室の
それぞれに冷却水供給孔6,7(水路)を設け、この冷
却水供給孔6,7に冷却水供給管8を接続し、冷却水供
給管8を介して冷却水をシリンダブロック10内に供給
するようにしたので、従来のようにシリンダブロック9
9内の末端の室82a内に冷却水を供給する場合と比較
して、シリンダブロック10内において冷却水が全ての
気筒1a〜1fに到達するまでに通過する隔壁(隔壁4
a等)の数が減少するので流れの抵抗が減少し、各気筒
1a〜1fに供給される冷却水の水量が一定量に近づ
き、各気筒1a〜1fをほぼ均一に冷却することができ
る。
【0018】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、冷却水供給管8を分岐させない分だけシリン
ダブロック10周りのレイアウトをシンプルにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明による水冷式多気筒機関の冷
却装置の流通系統図である。
【図2】 図1のII−II断面図である。
【図3】 請求項2の発明による図2に対応する断面図
である。
【図4】 従来の水冷式多気筒機関の冷却装置の流通系
統図である。
【図5】 図4のV−V断面図である。
【符号の説明】
1a〜1f 気筒 3a〜3f 室 4a〜4f 隔壁 5 中心線 6,7 冷却水供給孔 8 冷却水供給管 10 シリンダブロック 11 シリンダヘッド 100 多気筒機関

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロック内に隔壁により仕切ら
    れた複数の室を設け、前記各室に気筒を配置した水冷式
    多気筒機関において、前記シリンダブロック内の一組の
    隣接する室のそれぞれにシリンダブロック外と連通する
    水路が設けてあり、前記各水路には冷却水供給管が接続
    されており、前記一組の隣接する室を仕切る隔壁以外の
    その他の隔壁には孔が設けてあり、前記冷却水供給管か
    らシリンダブロック内に供給された冷却水が前記その他
    の隔壁に設けた孔を通過して全ての室へ行き渡って全気
    筒を冷却することを特徴とする水冷式多気筒機関の冷却
    装置。
  2. 【請求項2】 シリンダブロック内に隔壁により仕切ら
    れた複数の室を設け、前記各室に気筒を配置した水冷式
    多気筒機関において、前記シリンダブロックに冷却水供
    給管が接続されており、前記冷却水供給管から供給され
    る冷却水の通路が一つの隔壁により分岐されており、前
    記冷却水の通路を分岐する隔壁以外のその他の隔壁には
    孔が設けてあり、前記冷却水供給管からシリンダブロッ
    ク内に供給された冷却水が前記その他の隔壁に設けた孔
    を通過して全ての室へ行き渡って全気筒を冷却すること
    を特徴とする水冷式多気筒機関の冷却装置。
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