JP2552695Y2 - 複合式熱交換器 - Google Patents

複合式熱交換器

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JP2552695Y2
JP2552695Y2 JP1990046813U JP4681390U JP2552695Y2 JP 2552695 Y2 JP2552695 Y2 JP 2552695Y2 JP 1990046813 U JP1990046813 U JP 1990046813U JP 4681390 U JP4681390 U JP 4681390U JP 2552695 Y2 JP2552695 Y2 JP 2552695Y2
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flange
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正志 鈴木
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株式会社テネックス
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は三つの流体の間で熱交換を行なわせる複合
式の熱交換器に関する。
(従来の技術) 従来三つの流体の間で熱交換を行なわせる複合式の熱
交換器は、例えば実開昭62-160174号公報に記載された
ものがある。これは皿状のプレートを重ね合わせて形成
される層状の空室をそれぞれ適宜に第1、第2、第3流
体の流路と定め、例えば各第1流体流路を他の第2、第
3流体流路を貫通する連通管で連通させ、同様に第2流
体流路同士、第3流体流路同士も連通させ、プレートの
底板を介して層状に配列された流体流路間で熱交換を行
なうものである。各流体に対して連通管は通常2個ずつ
設けられ流体を各流路に配分する連通管と各流路から合
流させ収集する連通管となっている。
(考案が解決しようとする課題) 上記のような従来の複合式熱交換器は各流路の形状が
同一であるため三つの流体の流量、あるいは熱授受量を
調整するには流路すなわちプレートによって形成される
層状空室の数を三つの流体に対して適正に配分し、しか
もこれを適正な順序に配列しなければならない。このよ
うな適正な流路数と適正な層順を得ることはきわめて困
難である。例えば三つの流体の流量や熱授受量に差をつ
けるため空室数の配分に差をつけると、各流体の流路の
配列順序において同一流体が隣接してその間のプレート
の伝熱面積が熱交換上無効のものとなってしまう等の状
態が発生するからである。また、3流体のうちある流体
を一時的に流して急速な熱交換を行なわせ、他の2流体
は定常的に流して熱交換を継続させようとする場合、従
来のものでは一時的に流す流体の流路は定常時的に無駄
なスペースとなってしまい無駄の多い大型化を招くこと
となる。
(課題を解決するための手段) 密閉されたハウジングの壁面に内部と流通する第1流
体流入孔、第1流体流出孔を設けて該ハウジング内を第
1流体室とし、偏平な複数のチューブを一定の間隙をあ
けて積層し、各チューブを、各チューブに形成された上
向きおよび下向きホールフランジを連結させて前記間隙
部分を貫通する連通管を形成してなるコアを第1流体室
内に配設してコア内部を第2流体室とし、ハウジング壁
面に第2流体室と連通する第2流体流入孔、第2流体流
出孔を設け、さらに前記各チューブにチューブ内および
間隙部分それぞれに立上がる上向きフランジを設けて、
それらを連結させて、各チューブおよび間隙部分を貫通
する筒状体を形成し、その内部を第3流体室とし、ハウ
ジング壁面に第3流体室と連通する第3流体流入孔、第
3流体流出孔を設けてなる複合式熱交換器である。
(作用) 第1、第2、第3流体の流入孔、流出孔はそれぞれ各
流体の流通経路に接続される。第1流体と第2流体とは
チューブの壁面を介して熱交換し、第1流体と第3流体
とは筒状体の前記間隙を貫通する部分の壁面を介して熱
交換を行う。また第2流体と第3流体とは筒状体のチュ
ーブ内を貫通する部分の壁面を介して熱交換を行う。
(実施例) 第1図はこの考案の複合式熱交換器1である。ハウジ
ング2は第1流体流入孔3、第1流体流出孔4を設けた
ボディ5とカバー6とが固着されてなり、内部が第1流
体室である。第1流体室には偏平なチューブ7を一定の
間隙Aをあけて積層したコア8が配設される。チューブ
7は長円形(小判型)の上プレート9と下プレート10を
結合してなる。上プレート9は外郭に下向きフランジ9
a、二つの上向きホールフランジ9b、他のホールフラン
ジ9c(第1図では3個)が設けられ、下プレート10は外
郭に上向きフランジ10a、二つの下向きホールフランジ1
0b、他の上向きホールフランジ10c(第1図では3個)
が設けられる。フランジ9a、10aは互に嵌合され、ホー
ルフランジ9bは上段の下プレートの下向きホールフラン
ジ10bに嵌合し、ホールフランジ9cは上段の下プレート
のホールフランジ10cの基部に嵌合する。ホールフラン
ジ10cは当該チューブ7の上プレート9のホールフラン
ジ9cの基部に嵌合する。コア8の最下段の下プレート11
0は他の下プレート10のホールフランジ10bを設けないも
のである。このように各プレートが嵌合されるとホール
フランジ9b、10bで各チューブ7を連結する連通管14が
形成され、ホールフランジ9cと10cとで筒状体15が形成
されて、各チューブ7内は第2流体室になり筒状体15内
は第3流体室となる。最上段の二つのホールフランジ9b
はカバー6に設けた第2流体流入孔11、第2流体流出孔
12に接続される。ホールフランジ9c、10cで形成された
三つの筒状体15の最上段のホールフランジ9cはカバー6
に設けた三つの第3流体流入孔13にそれぞれ連結され、
またボディ5底面には三つの第3流体流出孔16が設けら
れてそれぞれ最下段のホールフランジ10cの基部と連通
部材17cで連結される。複合式熱交換器1は例えば内燃
機関に用いられるとき第1流体は冷却水、第2流体はオ
イル、第3流体は分流した排気ガスであり、第3流体に
は第2流体の温度が特定値まで上昇したことによって閉
止する感温弁(図示せず)が設けられる。冷却水とオイ
ルは機関の運転開始時には排気ガスにより急速に適温ま
で上昇し(加温器として作用する)、排気ガス閉止後は
オイルの冷却器として作用する。
第2図〜第5図は他の実施例である。複合式熱交換器
20は上下端閉塞の筒状ハウジング21の内部に偏平なチュ
ーブ22を一定の間隙Bをあけて複数個積層して連通管23
で連結してコア24とし、各チューブ22および間隙Bの部
分を貫通する筒状体25を設け、ハウジング21内を第1流
体室、コア24内を第2流体室、筒状体25内を第3流体室
としたものである。ハウジング21は、上端面に中央孔31
a、第2流体流出孔26、2個ずつの第3流体流入孔27、
第3流体流出孔28を設け、筒状の側面に第1流体流入孔
29、第1流体流出孔30を設けた上ケース31と、中央孔35
a、第2流体流入孔32、2個ずつの第3流体流出孔33、
第3流体流入孔34を設けた蓋状の下ケース35とを結合し
たものである。チューブ22(第8図)は上プレート36
(第6図)下プレート37(第7図)でなる。上プレート
36は、環状をなし外郭に下向きフランジ36a、中央孔の
まわりに上向きフランジ36dを有し、2個の上向きホー
ルフランジ36b、4個の上向きホールフランジ36cが設け
てある。下プレート37は、環状をなし外郭に上向きフラ
ンジ37a、中央孔のまわりに上向きホールフランジ37d、
2個の下向きホールフランジ37b、4個の上向きホール
フランジ37cが設けてある。フランジ36a、37aは嵌合さ
れてチューブ22の外郭部を形成し、フランジ36d、37dは
順次に上向きに嵌合されてチューブ22および間隙Bを中
央孔と区画する。ホールフランジ36bは上段の下プレー
ト37のホールフランジ37bと嵌合されて連通管23を形成
する。またホールフランジ36cと37cとは順次に上向きに
嵌合されて筒状体25を形成する。コア24の最上段のプレ
ート136はホールフランジ36bが1個のみ設けられそのホ
ールフランジ36bは上ケース31の第2流体流出孔26に接
合され、4個のホールフランジ36cは2個ずつの上ケー
ス31の第3流体流入孔27、第3流体流出孔28に接合さ
れ、フランジ36dは中央孔31aに接合される。コア24の最
下段のプレート137はホールフランジ37bが1個のみ設け
られ下ケース35の第2流体流入孔32に接合され、4個の
ホールフランジ37cは2個ずつの第3流体流出孔33、第
3流体流入孔34に接合される。また、中央孔のフランジ
37dには下ケース35の中央孔35aの周縁に立上らせたフラ
ンジ35dと接合する。下ケース35の下面に2個の溝38aを
有するガイド版38が取付けられ溝38aは下ケース35の第
3流体流出孔33、第3流体流入孔34を1個ずつ連通させ
る。ハウジング21の上ケース31上端面に中央孔39aを設
けた第1カバー39を設け、その内腔部が上ケース31の第
2流体流出孔26と中央孔31aを被うようになされる。さ
らに第1カバー39上面を被って第2カバー40が設けられ
る。第2カバー40は中央孔40aが設けられるとともに中
央部分の内面が第1カバー39の外面に当接していて、第
2カバー40内を二つの空室に区分している。その一方は
上ケース31の二つの第3流体流入孔27と連通しかつ第3
流体流入開口40bが設けられ、他方の空室は上ケース31
の二つの第3流体流出孔28と連通しかつ第3流体流出開
口40cが設けられる。中央孔40a、39a、31a、フランジ36
d、37d、35dで形成される中央筒内に中空ボルト41が挿
通され横孔41bによって中空部41aと第1カバー39の内腔
部が連通する。
上記の複合式熱交換器20は内燃機関に取付けられる。
第1流体は冷却水、第2流体はオイル、第3流体は分流
された排気ガスである。冷却水は第1流体流入孔29から
第1流体室へ入り第1流体流出孔30から流出する。オイ
ルは第2流体流入孔32から一方の連通管23を経て各チュ
ーブ22へ入り他方の連通管23から第2流体流出孔26を経
て第1カバー39内腔部へ流出し、さらに中空ボルトの横
孔41bから中空部41aを経てエンジンへ戻る。排気ガスは
排気ガス流入開口40bから第2カバー40の一方の空室へ
入り上ケース31の二つの第3流体流入孔27から各筒状体
25へ入る。そして下ケース35の第3流体流出孔33、ガイ
ド板38の溝38aを通って第3流体流入孔34から再び他の
筒状体25へ入り上ケース31の第3流体流出孔28を経て第
2カバー40の他方の空室の第3流体流出開口40cから流
出する。第3流体流出開口40bの上流側にはオイル温度
が所定温度まで上昇したとき閉止する弁(図示しない)
が設けられ排気ガスの流入を止める。その時点までは排
気ガスで冷却水およびオイルを加温し、その後はオイル
を冷却水で冷却するオイルクーラとして作用する。
この考案で第1、第2、第3流体の種類が限定されな
いことは当然である。
(考案の効果) この考案は上記の構成により三つの流体相互間に熱交
換を行なわせることができる。その際、相互間の伝熱
は、チューブ壁面(第1、第2流体間)、筒状体の各チ
ューブの間隙部分(第1、第3流体間)、筒状体のチュ
ーブ貫通部分(第2、第3流体間)で直接行なわれる。
従って各伝達面はおのおの独立して他に影響を与えずに
設定することができる。また一つの著しく温度の異なる
流体を一時的に流して熱交換させようとするときなどに
は、その流体を筒状体に流すことにより、流入を止めた
ときに無効となるスペースが少なく、全体としてスペー
スが有効に利用される。従って伝熱面積の配分を適正に
調整して効率よく、大型化されない複合式熱交換器が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の断面図。第2図は第2の実
施例の断面図で第4図のA−A断面、第3図は第2の実
施例の断面図で第4図の第1・第3流体の流入孔・流出
孔を変位したB−B断面、第4図は第2の実施例の上面
の図、第5図は第2の実施例の下面の図。第6図は第2
実施例の上プレートの図、第7図は第2実施例の下プレ
ートの図、第8図は第2実施例のチューブの断面図で第
6図c−c断面である。 2、21……ハウジング、7、22……チューブ 14、23……連通管、8、24……コア 15、25……筒状体、3、29……第1流体流入孔 4、30……第1流体流入孔 11、32……第2流体流入孔 12、26……第2流体流出孔 13、27、34……第3流体流入孔 14、28、33……第3流体流出孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉されたハウジングの壁面に内部と流通
    する第1流体流入孔、第1流体流出孔を設けて該ハウジ
    ング内を第1流体室とし、偏平な複数のチューブを一定
    の間隙をあけて積層し、各チューブを、各チューブに形
    成された上向きおよび下向きホールフランジを連結させ
    て前記間隙部分を貫通する連通管を形成してなるコアを
    第1流体室内に配設してコア内部を第2流体室とし、ハ
    ウジング壁面に第2流体室と連通する第2流体流入孔、
    第2流体流出孔を設け、さらに前記各チューブにチュー
    ブ内および間隙部分それぞれに立上がる上向きフランジ
    を設けて、それらを連結させて、各チューブおよび間隙
    部分を貫通する筒状体を形成し、その内部を第3流体室
    とし、ハウジング壁面に第3流体室と連通する第3流体
    流入孔、第3流体流出孔を設けてなる複合式熱交換器。
JP1990046813U 1990-04-30 1990-04-30 複合式熱交換器 Expired - Lifetime JP2552695Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53133936A (en) * 1977-12-28 1978-11-22 Yoshimasa Kamei Separator for concrete form
JPS53133935A (en) * 1977-12-28 1978-11-22 Yoshimasa Kamei Separator for concrete form
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JPH073161Y2 (ja) * 1987-12-30 1995-01-30 株式会社土屋製作所 熱交換器

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