JP2002070412A - 引戸装置 - Google Patents

引戸装置

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JP2002070412A JP2000269066A JP2000269066A JP2002070412A JP 2002070412 A JP2002070412 A JP 2002070412A JP 2000269066 A JP2000269066 A JP 2000269066A JP 2000269066 A JP2000269066 A JP 2000269066A JP 2002070412 A JP2002070412 A JP 2002070412A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、開放された引戸が前記閉じ力発生
手段の付勢力により自動的に閉止するものであっても、
引戸を全開させる際の騒音の防止や引戸や引戸枠等の開
放位置規制部材などの損傷を防止したり、全開された引
戸が所望の時間をおいてから閉じるようにすることを課
題とする。 【解決手段】 引戸枠に引戸が開閉動作すべく移動自在
に設けられ、しかも、引戸を閉扉方向に移動させるため
の閉じ力発生手段と、引戸が完全に閉止される前に引戸
を制動するための第一制動装置を備えた引戸装置におい
て、全開前の引戸の開扉方向および所定位置まで開放さ
れた引戸の閉扉方向の少なくとも一方の引戸に制動力を
付与する第二制動装置を備えたことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自閉式などの引
戸装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】引戸装
置において、引戸の閉扉動作が自動的に行われる自閉式
のものは既に知られている。この種の引戸装置として
は、引戸と所定位置に固定された部材(引戸枠)との間
に、閉じ力発生手段が設けられ、開放された引戸が前記
閉じ力発生手段の付勢力により自動的に閉止させるよう
に構成したものである。尚、閉じ力発生手段としては、
閉扉方向に付勢するぜんまいばねやコイルばね、ウェイ
トの重量により引戸を閉扉方向に引っ張るものや、引戸
に設けた車輪を、閉扉方向側を少し下方に傾斜させたレ
ール上に転動自在に載置して、引戸の自重により自動的
に閉止させたものが公知である。
【0003】このような引戸装置においては、引戸を閉
じる際に引戸が引戸枠の竪枠などの部材に強く当接した
衝撃により、引戸や閉止箇所の部材などを損傷したり騒
音を生じないようにするために、制動装置が設けられて
いる。かかる制動装置は、引戸側に固定される制動手段
の入力軸に外嵌されたピニオンと、該ピニオンに噛合し
てピニオンに所定のトルクを付与すべく、引戸枠側に固
定された閉止制動用ラックとを備えている。
【0004】この引戸装置によれば、引戸が完全に閉止
される前に閉止制動用ラックにピニオンが噛合して入力
軸が制動されながら回転されることにより引戸の閉扉動
作が制動されるため、引戸を閉止する際に引戸が閉止箇
所の部材に強く当接することはなくなって、引戸や閉止
箇所の部材などを損傷したり騒音を生じたりすることを
防止できる。
【0005】ところで、引戸装置においては、引戸を全
開させる際にも、開放側の竪枠などの開放位置を規制す
る部材に引戸が強く当接してしまう。
【0006】また、引戸の使用態様によっては、全開さ
れた引戸が所定の時間をおいてから閉じるようにしたい
場合もある。このように、従来からそれぞれの引戸の使
用目的に応じて、引戸を全開させる際の騒音等や、全開
された引戸が所定の時間をおいてから閉じる工夫が要望
されていた。特に、開放時の引戸は勢いが強いので、引
戸を完全に閉止させる際の制動力よりも大きな制動力が
要求される場合がある。
【0007】本発明は、開放された引戸が前記閉じ力発
生手段の付勢力により自動的に閉止するものであって
も、引戸を全開させる際の騒音の防止や引戸や引戸枠等
の開放位置規制部材などの損傷を防止したり、全開され
た引戸が所望の時間をおいてから閉じるようにすること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために引戸装置としてなされたものであり、そ
の特徴は、引戸枠に引戸が開閉動作すべく移動自在に設
けられ、しかも、引戸を閉扉方向に移動させるための閉
じ力発生手段と、引戸が完全に閉止される前に引戸を制
動するための第一制動装置を備えた引戸装置において、
全開前の引戸の開扉方向および所定位置まで開放された
引戸の閉扉方向の少なくとも一方の引戸に制動力を付与
する第二制動装置を備えたことにある。
【0009】また、引戸枠に引戸が開閉動作すべく移動
自在に設けられ、しかも、引戸を閉扉方向に移動させる
ための閉じ力発生手段と、引戸が完全に閉止される前に
引戸を制動するための制動装置を備えた引戸装置におい
て、前記制動装置は、入力軸に所定の回転抵抗を付与す
るための制動手段と、入力軸に取り付けられた一対のピ
ニオンギヤと、引戸が完全に閉止される前に一方のピニ
オンギヤに噛み合う閉止制動用ラックと、引戸の全開前
および開放された引戸の閉扉時に、他方のピニオンギヤ
に噛み合う開放制動用ラックとを備え、他方のピニオン
ギヤには、全開前の引戸の開扉方向および所定位置まで
開放された引戸の閉扉方向の少なくとも一方向の引戸に
制動力を付与するように、開扉方向の逆回転及び閉扉方
向の正回転の少なくとも一方に所定の回転抵抗が付与さ
れることにある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施の形態を
図面に基づき詳細に説明する。図1〜図4において、1
は引戸枠3に左右方向に移動自在に吊り下げられた上吊
り方式の引戸を示す。尚、本実施の形態では、右開き用
の引戸を例示するが、反対に左開き用の引戸であっても
良いことは無論である。前記引戸枠3は、前記引戸1の
閉じ側竪枠5と開き側竪枠7の上端間を上横枠8で、下
端間を下横枠(図示省略)でそれぞれ連結して形成され
たものである。
【0011】前記引戸1の上縁部には、上方に延設され
た複数のブラケット12a,12bを介して車輪13が
回転自在に軸支されている。
【0012】前記上横枠8には、戸先側(閉じ側竪枠5
側)が下方に少し傾斜する姿勢で断面略L字状の傾斜フ
レーム15が固定され、この傾斜フレーム15に形成さ
れたレール部16上に、前記車輪13が転動自在に載置
されている。したがって、傾斜したレール部16上を車
輪13が引戸1の自重で戸先側に転動することにより、
引戸1の閉扉動作が自動的に行われ当初の閉扉位置に自
動復帰する。尚、傾斜フレーム15が閉じ力発生手段を
構成している。
【0013】戸先側のブラケット12aには第一制動手
段18が設けられている。制動手段18は、正逆回転自
在に支持された入力軸21に制動力(回転抵抗)を付与
するもので、このような制動機能を発揮し得る限りその
構造は任意である。例えば、本実施の形態では、第一制
動手段18として、図4に示すように、ケーシング22
内にアウターロータ23とインナーローター25とが偏
心した状態で回転自在に内蔵されたトロコイドポンプが
採用されている。そして、ポンプ室24内に連通する油
路26の途中に絞り弁29を介在させた油圧式ダンパを
構成する。
【0014】この第一制動手段18において、インナー
ローター25に連結された入力軸21を任意の方向に回
転させると、互いに回転するアウターロータ23とイン
ナーローター25の協働により、ポンプ室24から作動
油が油路26に押し出され、絞り弁29を介して再びポ
ンプ室24に還流する。この時、絞り弁29により、作
動油に一定の抵抗が作用するため、入力軸21には回転
抵抗が作用する。尚、この回転抵抗力は、絞り弁29で
の絞り量を調整することにより、任意値に設定可能であ
る。また、入力軸21を逆回転させた場合には、作動油
は正転時と逆の経路を通るが、入力軸21には正転時と
同様に回転方向と反対向きの回転抵抗力が作用する。
【0015】前記入力軸21には、傾斜フレーム15の
戸先側に敷設された閉止制動用ラック30に噛み合うピ
ニオンギヤ28が取り付けられている。入力軸21とピ
ニオンギヤ28との間には、一方向クラッチ(図示省
略)が装着される。一方向クラッチは、引戸の閉扉方向
にピニオンギヤ28が正回転する際には、ピニオンギヤ
28は入力軸21を回転させてトルク伝達を行い、反対
に開扉方向にピニオンギヤ28が逆回転する際には、ピ
ニオンギヤ28を空転させて入力軸21のトルク伝達を
遮断する向きに取り付けられる。尚、第一制動手段1
8、ピニオンギヤ28及び閉止制動用ラック30により
第一制動装置が構成されている。
【0016】前記戸尻側のブラケット12bには、バッ
クチェック機能とディレードアクション機能を具備させ
る第二制動手段32が取り付けられている。ここで、バ
ックチェック機能とは、引戸の開扉速度が増大すると、
戸当り(開き側竪枠7)に引戸が強く衝突して大きな音
を発生したり、戸枠や引戸が破損するおそれがあるの
で、これらを防止することをいう。また、ディレードア
クション機能とは、閉扉時に引戸が最初の所定の距離だ
け低速度で閉じることをいう。
【0017】前記第二制動手段32は、前記第一制動手
段18と同部材のトロコイドポンプから構成されてい
る。かかる第二制動手段33は第一制動手段18よりも
強い制動力が作用するようになっている。尚、かかる制
動力の調整としては、絞り弁29により任意の強さに設
定することができる。また、入力軸35とピニオンギヤ
36との間には、一方向クラッチを設けることなく、両
者は相対回転しないように一体的になっている。
【0018】また、傾斜フレーム15の戸尻側には、引
戸の全開直前及び閉扉初期の際に、第二制動手段32の
ピニオンギヤ36に噛み合う開放制動用ラック39が取
り付けられている。尚、前記第二制動手段32、ピニオ
ンギヤ36及び開放制動用ラック39により第二制動装
置が構成されている。
【0019】以上の構成において、図1に示すように、
通行者が閉止状態の引戸1を全開する際(引戸1を右方
向に移動させる際)には、第一制動装置のピニオンギヤ
28は閉止制動用ラック30と噛合して右回り(逆回転
方向)に回転するが、入力軸21との間に介在させた一
方向クラッチの作用によりピニオンギヤ28が空転する
ため、入力軸21が回転することはなく、制動機能は作
用しない。従って、通行者は、抵抗感を感じることなく
軽い力で引戸1を開くことができる。
【0020】引戸1が全開近傍の所定の位置まで移動す
ると、前記第二制動装置のピニオンギヤ36が、開放制
動用ラック39に噛合し、ピニオンギヤ36は入力軸3
5を回転させるため、第二制動装置が作動し、開扉動作
が制御される(図2参照)。尚、この引戸1の速度は、
制動力が第一制動装置よりも大きな所定の力に設定され
ていることから、制動効果に優れている。従って、開放
位置を規制する部材である戸尻側竪枠4に引戸1が強く
当接することがなくなり、引戸1や戸尻側竪枠4などが
損傷したり騒音を生じたりすることを防止できる。
【0021】次に、全開された引戸1には、閉じ力発生
手段が作用(車輪が傾斜したレール部を転動しようとす
る。)するため、引戸1は閉扉方向に移動しようとする
が、前記第二制動装置のピニオンギヤ36が、開放制動
用ラック39に噛合しているため、引戸1は制動されな
がら低速度で移動する。尚、この引戸1の速度は、大き
な所定の力に設定されていることから、所定の時間をか
けて低速度で移動させることができる。この間に、通行
者は安心して部屋等から出入りすることができる。更
に、該ピニオンギヤ36が開放制動用ラック39を通過
すると、制動力が解除されるため、引戸1は増速された
所定の速度で自走する。
【0022】そして、引戸1が所定の減速開始位置に達
すると、第一制動装置のピニオンギヤ28と閉止制動用
ラック30とが噛合し始める。ピニオンギヤ28と閉止
制動用ラック30との噛合中は、ピニオンギヤ28が左
回りに回転する。この時、ピニオンギヤ28のトルクは
一方向クラッチを介して第一制動手段18に伝達される
ので、入力軸21を介して引戸1には制動力が作用し、
これにより引戸1の閉じ速度が減少し、引戸1は全閉位
置まで移動し、通行路を完全に閉塞する(図1参照)。
この時、引戸1は閉じ速度が十分に減速されているの
で、引戸1は慣性力を著しく増大させることなく低速で
静かに全閉位置まで移動する。
【0023】以上のように、本実施の形態では、前記第
二制動装置は、前記第一制動装置の制動力よりも大きな
制動力を引戸1に付与するので、閉じ力発生手段の力に
影響されることなく、所望のバックチェック機能及びデ
ィレードアクション機能を効果的に発揮させることが可
能である。また、閉止制動用ラック30及び開放制動用
ラック39を、傾斜フレーム15に同じ上向きで取り付
ければ良いので、特に専用の部材を設けることなくそれ
ぞれ簡単に取り付けることができる。
【0024】図5〜図8は本発明の第二の実施の形態を
示す。尚、同一部材は同一符号を付してその説明は省略
する。本実施の形態は、単体の制動手段41により、全
閉時制動機能、バックチェック機能とディレードアクシ
ョン機能とを兼ね備える構成である。具体的には、前記
第一制動手段18に相当する制動手段41の入力軸21
には、大小2段のピニオンギヤ43,44が取り付けら
れている。
【0025】大径のピニオンギヤ(一方のピニオンギ
ヤ)43は、一方向クラッチを介して入力軸21に取り
付けられている。尚、一方向クラッチの作用は、前記第
一制動手段18と同様である。小径のピニオンギヤ(他
方のピニオンギヤ)44は一方向クラッチを介すことな
く入力軸21に取り付けられている。
【0026】また、閉止制動用ラック30及び開放制動
用ラック39は、各ピニオンギヤ43,44に対応して
噛み合うように互いに平行に配置され、且つ、小径のピ
ニオンギヤ44と噛み合う開放制動用ラック39は、大
径のピニオンギヤ43と噛み合う閉止制動用ラック30
よりも高くなっている。このように、ピニオンギヤの直
径を相違させることにより、小径のピニオンギヤ44側
には大径のピニオンギヤ43に比し、大きな制動力が作
用するようになっている。
【0027】次に、以上の構成からなる制動装置の作用
について説明する。通行者が閉止状態の引戸1を全開す
る際には、大径のピニオンギヤ43は閉止制動用ラック
30と噛合すが、一方向クラッチの機能により、該ピニ
オンギヤ43が空転するため、制動機能は作用しないの
は、前記第一実施の形態と同様である。
【0028】引戸1が全開近傍の所定の位置まで移動す
ると、小径のピニオンギヤ44が、開放制動用ラック3
9に噛合するため、制動装置が作動する。かかる小径の
ピニオンギヤ44は、大径のピニオンギヤ43に比し、
入力軸21を回転させるには、大きな力が必要となり、
大きな制動力が得られる(図8(イ)参照)。
【0029】次に、引戸1が閉まる際には、閉じ力発生
手段が作用するが、前記小径のピニオンギヤ44が、開
放制動用ラック39に噛合しているため、引戸1は所定
の大きな力で制動されながら低速度で移動する。更に、
該ピニオンギヤ44が開放制動用ラック39を通過する
と、制動力が解除されるため、引戸1は所定の速度で自
走する(図8(ロ)参照)。
【0030】そして、引戸1が所定の減速開始位置に達
すると、大径のピニオンギヤ43と閉止制動用ラック3
0とが噛合するため、該ピニオンギヤ43が左回りに回
転する(図8(ハ)参照)。この時、ピニオンギヤ43
のトルクは一方向クラッチを介して入力軸21に伝達さ
れるので、入力軸21には制動力が作用し、これにより
引戸1の閉じ速度が減少し、引戸1は全閉位置まで移動
し、通行路を完全に閉塞する。
【0031】以上のように本第二実施の形態では、単体
の制動手段41であっても、比較的制動力が弱くても良
い全閉時制動機能と、制動力が強いバックチェック機能
及びディレードアクション機能とを具備させることがで
き、構造及び取り付けが簡単になる。
【0032】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、引戸の使用目的に応じて、バックチェック
機能及びディレードアクション機能の何れか一方を具備
することも可能である。例えば、第一実施の形態の第二
制動装置にバックチェック機能のみを具備する場合に
は、入力軸35に逆回転方向に機能(回転抵抗を付与)
する一方向クラッチを介してピニオンギヤ36を取り付
ければ良い。また、ディレードアクション機能のみを機
能させる場合には、正回転方向に機能する一方向クラッ
チを使用する。尚、通常は単体の一方向クラッチを表裏
反対にして使用することができる。また、前記第二実施
の形態における制動装置にも、一方向クラッチを使用す
ることにより、バックチェック機能及びディレードアク
ション機能の何れか一方を具備させることが可能であ
る。
【0033】更に、閉じ力発生手段は、上記のものに限
定されることはなく、閉扉方向に付勢するぜんまいばね
やコイルばね、ウェイトの重量により引戸を閉扉方向に
引っ張るもの等が採用可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
第二制動装置により、バックチェック機能及びディレー
ドアクション機能の少なくとも一方を具備することがで
き、開放された引戸が前記閉じ力発生手段の付勢力によ
り自動的に閉止するものであっても、引戸の使用目的に
応じて引戸を全開させる際の騒音の防止や引戸や開放位
置規制部材などの損傷を防止したり、全開された引戸が
所定の時間をおいてから閉じるようにすることができ、
例えば荷物の搬入出等の際に便利である。
【0035】また、第二制動装置は、ピニオンギヤが取
り付けられた入力軸に所定の回転抵抗を付与するための
制動手段と、前記ピニオンギヤが噛み合うラックとを備
え、しかも、ピニオンギヤは、開扉方向の逆回転及び閉
扉方向の正回転する際に所定の回転抵抗が付与される場
合には、簡単な構成となる利点がある。
【0036】また、制動装置は、入力軸に所定の回転抵
抗を付与するための制動手段と、入力軸に取り付けられ
た複数のピニオンギヤと、引戸が完全に閉止される前に
一方のピニオンギヤに噛み合う閉止制動用ラックと、引
戸の全開前および開放された引戸の閉扉時に、他方のピ
ニオンギヤに噛み合う開放制動用ラックとを備え、他方
のピニオンギヤには、開扉方向の逆回転及び閉扉方向の
正回転の少なくとも一方に所定の回転抵抗が付与され、
しかも、他方のピニオンギヤは一方のピニオンギヤより
も小径に設定されているので、単体の制動手段により、
閉扉直前の制動機能、バックチェック機能及びディレー
ドアクション機能を具備させることができ、装置の小型
化及びコストの低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態の概略を示し、引戸の
閉止状態を示す正面図。
【図2】同引戸の開扉状態を示す正面図。
【図3】同要部を示す側面図。
【図4】同制動手段を示す側面図。
【図5】本発明の第二実施の形態の概略を示し、引戸の
閉止状態を示す正面図。
【図6】同引戸の開扉状態を示す正面図。
【図7】(イ)は大径のピニオンギヤと閉止制動用ラッ
クとが噛み合った状態の断面側面図、(ロ)は小径のピ
ニオンギヤと開放制動用ラックとが噛み合った状態の断
面側面図。
【図8】(イ)〜(ハ)は制動手段の移動状態をそれぞ
れ示す平面図。
【符号の説明】
1…引戸、32…引戸枠、18…第一制動手段、28…
ピニオンギヤ、30…閉止制動用ラック、33…第二制
動手段、36…ピニオンギヤ、39…開放制動用ラック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】引戸枠に引戸が開閉動作すべく移動自在に
    設けられ、しかも、引戸を閉扉方向に移動させるための
    閉じ力発生手段と、引戸が完全に閉止される前に引戸を
    制動するための第一制動装置を備えた引戸装置におい
    て、全開前の引戸の開扉方向および所定位置まで開放さ
    れた引戸の閉扉方向の少なくとも一方向の引戸に制動力
    を付与する第二制動装置を備えたことを特徴とする引戸
    装置。
  2. 【請求項2】前記第二制動装置は、ピニオンギヤが取り
    付けられた入力軸に所定の回転抵抗を付与するための制
    動手段と、前記ピニオンギヤが噛み合うラックとを備
    え、しかも、ピニオンギヤは、開扉方向の逆回転及び閉
    扉方向の正回転する際に所定の回転抵抗が付与される構
    成である請求項1に記載の引戸装置。
  3. 【請求項3】引戸枠に引戸が開閉動作すべく移動自在に
    設けられ、しかも、引戸を閉扉方向に移動させるための
    閉じ力発生手段と、引戸が完全に閉止される前に引戸を
    制動するための制動装置を備えた引戸装置において、前
    記制動装置は、入力軸に所定の回転抵抗を付与するため
    の制動手段と、入力軸に取り付けられた一対のピニオン
    ギヤと、引戸が完全に閉止される前に一方のピニオンギ
    ヤに噛み合う閉止制動用ラックと、引戸の全開前および
    開放された引戸の閉扉時に、他方のピニオンギヤに噛み
    合う開放制動用ラックとを備え、他方のピニオンギヤに
    は、全開前の引戸の開扉方向および所定位置まで開放さ
    れた引戸の閉扉方向の少なくとも一方向の引戸に制動力
    を付与するように、開扉方向の逆回転及び閉扉方向の正
    回転の少なくとも一方に所定の回転抵抗が付与されるこ
    とを特徴とする引戸装置。
  4. 【請求項4】前記一方のピニオンギヤは、開扉方向の正
    回転時に空転するように構成され、しかも、他方のピニ
    オンギヤは一方のピニオンギヤよりも小径に設定されて
    いる請求項3に記載の引戸装置。
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JP2006348553A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Tostem Corp 引戸の引き込み装置
JP2008043558A (ja) * 2006-08-17 2008-02-28 Takano Co Ltd 歩行補助装置

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