JP2002070401A - 吊り下げ式引き戸 - Google Patents

吊り下げ式引き戸

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JP2002070401A
JP2002070401A JP2000258310A JP2000258310A JP2002070401A JP 2002070401 A JP2002070401 A JP 2002070401A JP 2000258310 A JP2000258310 A JP 2000258310A JP 2000258310 A JP2000258310 A JP 2000258310A JP 2002070401 A JP2002070401 A JP 2002070401A
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JP
Japan
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guide pin
rail
sliding door
type sliding
door
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Application number
JP2000258310A
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English (en)
Inventor
Junya Yoshida
淳也 吉田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 戸板の下端より垂下したガイドピンの下端部
が溝状レール内に外れないよう確実に係合されてスムー
ズに摺動し、下側でのガイド機能が十分に果たされ、清
掃等のメンテナンスも容易となる吊り下げ式引き戸を提
供する。 【解決手段】 走行自在に吊り下げ支持される戸板1の
下端にガイドピン2を上下スライド自在に垂下保持せし
め、上方へ開口した溝状レール3内に同ガイドピン2の
下端部を摺動自在に係合させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収納家具の開口前
面部等に設けられ、戸板を走行自在に吊り下げ支持して
なる吊り下げ式引き戸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図14に示す如く、台所の壁
等に付設される収納家具7の開口前面部8に設けられ、
戸板1を走行自在に吊り下げ支持してなる吊り下げ式引
き戸は知られており、この場合、同戸板1が前後に二枚
配設され引き違い戸となっている。又、戸板1の両側上
端にランナー5が配設され、上レール6に両ランナー5
が走行自在に係合されることで、同戸板1は吊り下げ支
持されている。又、戸板1の両側下端にはガイドピン2
が配設され、図15に示す如く、該ガイドピン2は下枠
部材9に形成された溝状レール3内に摺動自在に係合さ
れている。
【0003】それ故、引き違い戸となる該吊り下げ式引
き戸においては、ランナー5と上レール6とによる上吊
り式でありながら、ガイドピン2と下枠部材9の溝状レ
ール3とにより下側でもガイドされ、両戸板1をスムー
ズに引き違い状に開閉することができる。そして、いず
れか一方の戸板1を開閉して、収納家具7内に収容保管
された食器、調理道具等の台所用品を出し入れすること
ができる。なお、該吊り下げ式引き戸においては、上レ
ール6と下枠部材9とが両側の縦枠部材16で結合され、
矩形状に枠組みされて収納家具7の開口前面部8に取着
固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術にあっては、上レール6及び下枠部材9が枠組
みされて収納家具7の開口前面部8に取着固定される
際、その建付けに狂いや誤差を生じる等すると、同上レ
ール6と下枠部材9との間隔は所定寸法でなくなってし
まう。すると、ガイドピン2が戸板1の下端に固定的に
垂下突設されているので、同ガイドピン2の下端部と下
枠部材9の溝状レール3との係合は浅く不十分になるこ
とがあった。それ故、ガイドピン2の下端部が下枠部材
9の溝状レール3から外れないよう十分に係合されるよ
うに、該溝状レール3は深く形成されている。
【0005】そのため、下枠部材9に深く形成された溝
状レール3内にはゴミや埃等が溜まり易くてその清掃は
難しく、同溝状レール3内に係合されるガイドピン2の
下端部はスライド抵抗が大きくて摺動し難いという問題
を生じていた。又、下枠部材9の溝状レール3を浅く形
成すると、前記の如く、ガイドピン2の下端部は同溝状
レール3から外れ易くなって、下側でのガイド機能が十
分に果たされなくなるという問題を生じるものであっ
た。
【0006】本発明は、上記従来の技術における問題を
悉く解決するために発明されたもので、その課題は、吊
り下げ支持される戸板の下端より垂下したガイドピンの
下端部が溝状レール内に外れないよう確実に係合され、
該溝状レール内で同ガイトピンの下端部は抵抗少なくス
ムーズに摺動し、下側での同係合によるガイド機能が十
分に果たされ、清掃等のメンテナンスも容易となる吊り
下げ式引き戸を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
吊り下げ式引き戸は、走行自在に吊り下げ支持される戸
板の下端にガイドピンを上下スライド自在に垂下保持せ
しめ、上方へ開口した溝状レール内に同ガイドピンの下
端部を摺動自在に係合させてなる。
【0008】したがって、この場合、走行自在に吊り下
げ支持される戸板の下端にガイドピンが上下スライド自
在に垂下保持されているので、該ガイドピンの下端部は
上方へ開口した溝状レール内に浅くてもこれに追従する
よう摺動自在に係合されることとなる。そのため、ガイ
ドピンの下端部は溝状レール内を外れないよう確実に摺
動し、その際、同溝状レールが浅いと抵抗も少なくなっ
てスムーズに摺動するようになると共に、清掃等のメン
テナンスも容易となる。そして、走行自在に吊り下げ支
持される戸板は、その下側でも十分にガイド機能が果た
されてスムーズに開閉される。
【0009】本発明の請求項2記載の吊り下げ式引き戸
は、上記請求項1記載の吊り下げ式引き戸において、自
重で降下するガイドピンの下端部をその重力によって溝
状レール内に挿入当接させ係合させたことを特徴として
いる。
【0010】したがって、この場合は特に、自重で降下
するガイドピンの下端部がその重力によって溝状レール
内に挿入当接されているので、該溝状レール内を摺動し
ている途中にも同ガイドピンの下端部は上下スライドし
ながら追従してより確実に係合し、そのための構造も自
重を利用するものであるため簡単となる。
【0011】本発明の請求項3記載の吊り下げ式引き戸
は、上記請求項1又は2記載の吊り下げ式引き戸におい
て、溝状レールの溝開口両側縁にガイドピンの外側面が
摺接する凸条部を突設したことを特徴としている。
【0012】したがって、この場合は特に、溝状レール
の溝開口両側縁に突設された凸条部にガイドピンの外側
面が摺接されるので、該ガイドピンの摺動時における揺
れやがたつきは防止され接触面積も小さくなって、同ガ
イドピンがより抵抗少なくスムーズに摺動するようにな
る。
【0013】本発明の請求項4記載の吊り下げ式引き戸
は、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の吊り下げ
式引き戸において、溝状レールの内底面及びガイドピン
の下端面を同一縦断面で略円弧状となし、同ガイドピン
の下端面の円弧径を溝状レールの内底面の円弧径よりも
小さく形成したことを特徴としている。
【0014】したがって、この場合は特に、ガイドピン
の略円弧状となった下端面の円弧径が溝状レールの略円
弧状となった内底面の円弧径よりも小さく形成されてい
るので、同ガイドピンの摺動時における接触面積は小さ
くなり、該ガイドピンがより抵抗少なくスムーズに摺動
するようになる。
【0015】本発明の請求項5記載の吊り下げ式引き戸
は、上記請求項1〜4のいずれか一つに記載の吊り下げ
式引き戸において、ガイドピンを溝状レール内に着脱自
在に係合させたことを特徴としている。
【0016】したがって、この場合は特に、溝状レール
内にガイドピンが着脱自在に係合されており、該ガイド
ピンは戸板の下端に上下スライド自在に垂下保持されて
いるので、該戸板を持ち上げることなく同ガイドピンを
上方へスライドさせて同溝状レールから容易に取り外す
ことができる。
【0017】本発明の請求項6記載の吊り下げ式引き戸
は、上記請求項1〜5のいずれか一つに記載の吊り下げ
式引き戸において、戸板の両側上端にランナーを配設
し、上レールに両ランナーを走行自在に係合させて、同
戸板を吊り下げ支持すると共に、該戸板の両側下端にガ
イドピンを配設したことを特徴としている。
【0018】したがって、この場合は特に、戸板の両側
上端のランナー及び両側下端のガイドピンが各々上レー
ル、溝状レールに係合され、同戸板はその走行方向の前
後両側で且つその上下でガイドされて振れなくスムーズ
に走行される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜13は、本発明の請求項1
〜6全てに対応する一実施形態を示し、該実施形態の吊
り下げ式引き戸は、走行自在に吊り下げ支持される戸板
1の下端にガイドピン2を上下スライド自在に垂下保持
せしめ、上方へ開口した溝状レール3内に同ガイドピン
2の下端部を摺動自在に係合させてなる。そして、該実
施形態の吊り下げ式引き戸では、図2に示す如く、自重
で降下するガイドピン2の下端部をその重力Gによって
溝状レール3内に挿入当接させ係合させている。
【0020】又、溝状レール3の溝開口両側縁にガイド
ピン2の外側面が摺接する凸条部4を突設しており、該
溝状レール3の内底面及び同ガイドピン2の下端面を同
一縦断面で略円弧状となし、該ガイドピン2の下端面の
円弧径を同溝状レール3の内底面の円弧径よりも小さく
形成してもいる。この場合、ガイドピン2を溝状レール
3内に着脱自在に係合させており、又、戸板1の両側上
端にランナー5を配設し、上レール6に両ランナー5を
走行自在に係合させて、同戸板1を吊り下げ支持すると
共に、該戸板1の両側下端に同ガイドピン2を配設して
もいる。
【0021】又、該実施形態の吊り下げ式引き戸は、台
所の壁等に付設される収納家具7の開口前面部8に設け
られ、戸板1が前後に二枚配設されて引き違い戸となっ
ている。この場合、図1に示す如く、収納家具7の天板
71の前端に上レール6が取着固定され、底板72の前端に
下枠部材9が取着固定されている。そして、いずれか一
方の戸板1を開閉することにより、収納家具7内に収容
保管された食器、調理道具等の台所用品を出し入れする
ことができる。
【0022】又、該実施形態の吊り下げ式引き戸では、
図3〜6に示す如く、戸板1の全開位置で各ランナー5
が位置する部位において上レール6に各ランナー5を出
し入れする開口部10を形成し、同戸板1を全開位置に至
る直前で停止させる取り外し可能な戸当り部材11を設け
ている。この場合、手前側の戸板1に後側の戸板1と当
接して両戸板1が全開位置に至るのを阻止する戸当り部
材11を取り外し可能に取り付けており、該戸当り部材11
は同手前側の戸板1の開閉側端部12後方に突出するよう
取り付けられている。
【0023】そのため、手前側の戸板1は開閉側端部12
から移動距離αの範囲でスライド開閉され、後側の戸板
1も同手前側の戸板1と反対側の端部から同じ移動距離
αの範囲でスライド開閉される。すなわち、戸板1が全
開位置に至る直前で停止させられる位置は移動距離αの
最端位置であり、戸当り部材11が取り外され、同移動距
離αより更に距離βだけ移動されると全開位置となる。
【0024】そして、図4、5に示す如く、手前側の戸
板1でみると、該戸板1の開閉側端部12側(図面向かっ
て右側)のランナー5は通常の移動距離αから更に距離
βだけ移動されて、上レール6の略中央に位置する開口
部10から出し入れされ、反対側(図面向かって左側)の
ランナー5は通常の移動距離αから更に距離βだけ移動
されて、同上レール6の端部付近に位置する開口部10か
ら出し入れされる。後側の戸板1でみても左右が逆にな
るだけで、前記手前側の戸板1におけると同様である。
【0025】このように、該実施形態の吊り下げ式引き
戸においては、二枚の戸板1が引き違い状に吊り下げ支
持されるので、図1に示す如く、上レール6には二つの
移動スペース13が区画形成され並設されている。移動ス
ペース13は下方へ開口した溝型で、その両側溝縁片部14
が走行軌道となる。又、両移動スペース13には各二つづ
つのランナー5が走行自在に係合されており、各ランナ
ー5はその両側に転動車15を有している。
【0026】そして、両側の転動車15が前記溝縁片部14
上を転動することで、各ランナー5は上レール6の移動
スペース13内で走行自在となっている。そして、図6に
示す如く、移動スペース13の両側溝縁片部14にランナー
5全体と対応する大きさの切欠凹所が形成され、該切欠
凹所によって同移動スペース13の両側溝縁片部14間に上
記開口部10は形成されている。
【0027】又、該実施形態の吊り下げ式引き戸では、
上レール6と下枠部材9とが両側の縦枠部材16で結合さ
れ、矩形状に枠組みされて収納家具7の開口前面部8に
取着固定される。又、手前側の戸板1の開閉側端部12に
は前方へ突出した把手片17が形成され、図9に示す如
く、同手前側の戸板1の開閉側端部12の上端後面には戸
当り本体ブロック18が取着固定されており、戸当り部材
11は同戸当り本体ブロック18に着脱自在に取り付けられ
ている。
【0028】この場合、縦長の戸当り本体ブロック18の
中空上部内に横長の戸当り部材11の一方の端部が着脱自
在に収容嵌合されて全体は略L字状となり、この状態
で、同戸当り本体ブロック18の外壁に形成された開口孔
19に同戸当り部材11の外面に突設された操作爪片20が係
止される。そして、操作爪片20を押し操作し開口孔19か
ら外すことにより、前記戸当り部材11を戸当り本体ブロ
ック18から抜き外すことができる。又、戸当り部材11の
突出した他方の端部には、後側の戸板1の開閉側とは反
対側の端部が当接されるクッション材21が付設されてい
る。
【0029】ランナー5にはその走行方向の前後に係止
ローラー22が突設されており、該係止ローラー22は、図
10に示す如く、キャッチャー部材23の係止部24と着脱
自在に係合される。キャッチャー部材23は合成樹脂製ブ
ロック成形品で、上レール6の端部付近に嵌め込まれ取
着固定されている。この場合、係止ローラー22がキャッ
チャー部材23の係止部24に係合されると、ランナー5は
上レール6の端部付近で係合停止され、戸板1の開状態
或いは閉状態が保持される。
【0030】図1、2に示す如く、戸板1の両側下端に
配設されるガイドピン2は、上昇移動させることで下枠
部材9の溝状レール3から取り外し可能なものである。
下枠部材9は断面略長方形状のアルミニウム中空押出成
形品で、その上板部分に二条の溝状レール3が並設形成
され、両溝状レール3には各二つづつのガイドピン2が
摺動自在に係合されている。この場合、ガイドピン2は
戸板1の両側下端に上下スライド自在に垂下保持されて
おり、その自重の重力Gによって下枠部材9の溝状レー
ル3に対し摺動自在に係合されている。
【0031】そして、前記溝状レール3の溝開口両側縁
には断面鋭角状に突出して先端に丸みをもった凸条部4
が下枠部材9と一体に形成されており、該両側の凸条部
4に緩く挟持された状態でガイドピン2は同溝条レール
3内を摩擦抵抗少なく摺動する。又、溝状レール3の内
底面及びガイドピン2の下端面は同一縦断面で略円弧状
となるように形成され、該ガイドピン2の下端面の円弧
経が同溝状レール3の内底面の円弧経よりも小さくなっ
ている。それ故、ガイドピン2の下端部は溝状レール3
と常に摺接して確実に摺動ガイドされるものでありなが
ら、その際の摺接抵抗が小さくてスムーズに摺動する。
【0032】又、戸板1の両側下端にコーナーブロック
25が配設固定され、該コーナーブロック25にガイドピン
2は上下スライド自在に保持されている。この場合、図
11〜13に示す如く、コーナーブロック25は合成樹脂
製ブロック成形品で略L字状に形成され、上下に貫通し
た断面矩形状の保持孔26と、両側に開口した水平なスリ
ット27とを有している。ガイドピン2は断面矩形状の上
杆部28と、該上杆部28の下端部分より略U字状の外形で
垂下突出した下杆部29とでなり、同上杆部28にはU字溝
30が形成されている。
【0033】そして、コーナーブロック25の保持孔26に
下方からガイドピン2の上杆部28が挿入嵌合され、その
際、該上杆部28はU字溝30の部分で縮小変形されてスム
ーズに同保持孔26内に挿入嵌合される。すると、上杆部
28の両側に突設された係止凸起31が保持孔26の上側孔縁
に係止して、ガイドピン2はコーナーブロック25にその
同保持孔26で上下スライド自在に嵌合保持される。又、
ガイドピン2をコーナーブロック25から取り外すには、
該ガイドピン2の上杆部28を縮小変形させて保持孔26か
ら抜き外せば良く、その際、同コーナーブロック25の両
側に形成された前記スリット27からピンやドライバー等
の工具先を挿入して、同上杆部28を縮小変形させても良
い。
【0034】したがって、該実施形態の吊り下げ式引き
戸においては、走行自在に吊り下げ支持される戸板1の
下端にガイドピン2が上下スライド自在に垂下保持され
ているので、該ガイドピン2の下端部は上方へ開口した
溝状レール3内に浅くてもこれに追従するよう摺動自在
に係合されることとなる。そのため、ガイドピン2の下
端部は溝状レール3内を外れないよう確実に摺動し、そ
の際に、同溝状レール3が浅いと摺接抵抗も少なくなっ
てスムーズに摺動するようになると共に、清掃等のメン
テナンスも容易となる。そして、走行自在に吊り下げ支
持される戸板1は、その下側でも十分にガイド機能が果
たされてスムーズに開閉される。
【0035】又、該実施形態の吊り下げ式引き戸におい
ては、自重で降下するガイドピン2の下端部がその重力
Gによって溝状レール3内に挿入当接されているので、
該溝状レール3内を摺動している途中にも同ガイドピン
2の下端部は上下スライドしながら追従してより確実に
係合し、そのための構造も自重を利用するものであるた
め簡単となる。しかも、ガイドピン2はコーナーブロッ
ク25の保持孔26で、抜け外れないよう上下スライド自在
に嵌合保持されている。
【0036】又、該実施形態の吊り下げ式引き戸におい
ては、溝状レール3の溝開口両側縁に突設された凸条部
4にガイドピン2の外側面が摺接されるので、該ガイド
ピン2の摺動時における揺れやがたつきは防止され接触
面積も小さくなって、同ガイドピン2がより抵抗少なく
スムーズに摺動するようになる。しかも、ガイドピン2
の略円弧状となった下端面の円弧径が溝状レール3の略
円弧状となった内底面の円弧径よりも小さく形成されて
両者は摺接されるので、同ガイドピン2の摺動時におけ
る接触面積が極めて小さくなり、該ガイドピンは相当に
抵抗少なくよりスムーズに摺動するようになる。
【0037】又、該実施形態の吊り下げ式引き戸におい
ては、溝状レール3内にガイドピン2が着脱自在に係合
されているので、該ガイドピン2は戸板1の下端に上下
スライド自在に垂下保持されたものであって、該戸板1
を持ち上げることなく同ガイドピン2を上方へスライド
させて同溝状レール3から容易に取り外すことができ
る。そのため、戸板1を収納家具7の開口前面部8から
取り外して、該収納家具7の内部や同戸板1の裏側を簡
単に清掃することもできる。
【0038】又、該実施形態の吊り下げ式引き戸におい
ては、戸板1の両側上端に配設されるランナー5及び両
側下端に配設されるガイドピン2が各々上レール6、溝
状レール3に係合され、同戸板1はその走行方向の前後
両側で且つその上下でガイドされて振れなくスムーズに
走行される。それ故、引き違い戸となる前後の両戸板1
は、相互に当接することなくスムーズに引き違い開閉さ
れる。この場合、戸板1が軽量で上下に動き易いもので
あっても、ガイドピン2は重力Gで溝状レール3に追従
して摺動するため、同戸板1の振れ動きが確実に防止さ
れる。
【0039】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の吊
り下げ式引き戸においては、ガイドピンの下端部が溝状
レール内に追従するよう摺動自在に係合されて、該下端
部は外れないよう確実に摺動し、その際、同溝状レール
が浅いと抵抗も少なくなってスムーズに摺動するように
なると共に、清掃等のメンテナンスも容易となり、戸板
はその下側でも十分にガイド機能が果たされる。
【0040】又、本発明の請求項2記載の吊り下げ式引
き戸においては、特に、溝状レール内を摺動している途
中にもガイドピンの下端部が上下スライドしながら追従
してより確実に係合し、そのための構造も自重を利用す
るもので簡単となる。
【0041】又、本発明の請求項3記載の吊り下げ式引
き戸においては、特に、ガイドピンの外側面が凸条部に
摺接し、該ガイドピンの摺動時における揺れやがたつき
は防止され接触面積も小さくなって、同ガイドピンがよ
り抵抗少なくスムーズに摺動するようになる。
【0042】又、本発明の請求項4記載の吊り下げ式引
き戸においては、特に、ガイドピンの下端面の円弧径が
溝状レールの内底面の円弧径よりも小さく形成されて、
同ガイドピンの摺動時における接触面積は小さくなり、
該ガイドピンがより抵抗少なくスムーズに摺動するよう
になる。
【0043】又、本発明の請求項5記載の吊り下げ式引
き戸においては、特に、溝状レール内にガイドピンが着
脱自在に係合されており、該ガイドピンを上方へスライ
ドさせて同溝状レールから容易に取り外すことができ
る。
【0044】又、本発明の請求項6記載の吊り下げ式引
き戸においては、特に、戸板の両側上端のランナー及び
両側下端のガイドピンが各々上レール、溝状レールに係
合され、同戸板はその走行方向の前後両側で且つその上
下でガイドされて振れなくスムーズに走行される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である吊り下げ式引き戸を
示す側面側から見た要部縦断面図。
【図2】同吊り下げ式引き戸における下枠部材の溝状レ
ールとガイドピンの下端部との係合状態を示す側面側か
ら見た縦断面図。
【図3】同吊り下げ式引き戸を示す一部断面した全体正
面図。
【図4】同吊り下げ式引き戸における上レールを示す全
体平面図。
【図5】同吊り下げ式引き戸における上レールを示す全
体底面図。
【図6】同吊り下げ式引き戸における上レールを示す要
部底面図。
【図7】同吊り下げ式引き戸を示す正面側から見た要部
縦断面図。
【図8】同吊り下げ式引き戸を示す要部横断面図。
【図9】同吊り下げ式引き戸における戸板の上端部分を
示す要部斜視図。
【図10】同吊り下げ式引き戸における上レールを示す
正面側から見た要部縦断面図。
【図11】同吊り下げ式引き戸におけるガイドピンを垂
下保持するコーナーブロックを示す斜視図。
【図12】同コーナーブロックを示す(a)は正面図、
(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は底面
図。
【図13】同コーナーブロックにガイドピンが垂下保持
された状態を示す(a)は正面側から見た縦断面図、
(b)は側面側から見た縦断面図。
【図14】従来例である吊り下げ式引き戸が設けられた
収納家具を示す斜視図。
【図15】同吊り下げ式引き戸における下枠部材の溝状
レールとガイドピンの下端部との係合状態を示す側面側
から見た縦断面図。
【符号の説明】
1 戸板 2 ガイドピン 3 溝状レール 4 凸条部 5 ランナー 6 上レール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行自在に吊り下げ支持される戸板の下
    端にガイドピンを上下スライド自在に垂下保持せしめ、
    上方へ開口した溝状レール内に同ガイドピンの下端部を
    摺動自在に係合させてなる吊り下げ式引き戸。
  2. 【請求項2】 自重で降下するガイドピンの下端部をそ
    の重力によって溝状レール内に挿入当接させ係合させた
    ことを特徴とする請求項1記載の吊り下げ式引き戸。
  3. 【請求項3】 溝状レールの溝開口両側縁にガイドピン
    の外側面が摺接する凸条部を突設したことを特徴とする
    請求項1又は2記載の吊り下げ式引き戸。
  4. 【請求項4】 溝状レールの内底面及びガイドピンの下
    端面を同一縦断面で略円弧状となし、同ガイドピンの下
    端面の円弧径を溝状レールの内底面の円弧径よりも小さ
    く形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一
    つに記載の吊り下げ式引き戸。
  5. 【請求項5】 ガイドピンを溝状レール内に着脱自在に
    係合させたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一
    つに記載の吊り下げ式引き戸。
  6. 【請求項6】 戸板の両側上端にランナーを配設し、上
    レールに両ランナーを走行自在に係合させて、同戸板を
    吊り下げ支持すると共に、該戸板の両側下端にガイドピ
    ンを配設したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    一つに記載の吊り下げ式引き戸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009052267A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Ykk Ap株式会社 建具
CN110424850A (zh) * 2019-08-29 2019-11-08 周津荣 悬吊式拉门结构和滑移组件

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