JP2002069926A - 浮桟橋製造方法、浮桟橋、および浮桟橋のパネル部材 - Google Patents

浮桟橋製造方法、浮桟橋、および浮桟橋のパネル部材

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JP2002069926A
JP2002069926A JP2000266133A JP2000266133A JP2002069926A JP 2002069926 A JP2002069926 A JP 2002069926A JP 2000266133 A JP2000266133 A JP 2000266133A JP 2000266133 A JP2000266133 A JP 2000266133A JP 2002069926 A JP2002069926 A JP 2002069926A
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Japan
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steel plate
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concrete
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English (en)
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Kazusada Kihara
一禎 木原
Kazumi Tamura
一美 田村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工場から離れた地域にも容易に設置すること
ができる浮桟橋製造方法、浮桟橋、および浮桟橋のパネ
ル部材を提供すること。 【解決手段】 骨組部材20と、複数のパネル部材22
とを予め製作し、これらを設置場所に搬送した後、前記
骨組部材20の外壁として、前記複数のパネル部材22
を前記骨組部材20に固着して浮桟橋を形成することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水上に係留した状
態で設けられる浮桟橋等の浮体構造物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、図5に示した浮桟橋(浮体)1
は、中空状の函体形状を成し、水上に浮いた状態で係留
されている。このような浮桟橋1は、図6に示すよう
に、鋼板3と、鋼板3の外側面に打設されたコンクリー
ト4の合成構造(ハイブリッド構造)とされている。鋼
板3には、浮桟橋1の長手方向に複数延在する縦リブ5
と、周方向に複数延在する横リブ6が設けられているこ
とにより補強構造とされている。図7に示すように、鋼
板3の外面にはスタッドジベル10が溶殖され、スタッ
ドジベル10の先端部には鉄筋11が配筋されている。
コンクリート4はスタッドジベル10及び鉄筋11を埋
め込むように鋼板3の外側に打設されている。このよう
な従来の浮桟橋1は、まず工場にて鋼板3のみを組み立
てて鋼殻とし、この鋼殻を岸壁に搬送し、岸壁にてコン
クリート4を打設し、製品として現地に出荷される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の浮桟橋では、製品として完成した浮桟橋を輸
送するため海上輸送しかできないという問題があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みて成されたもので
あり、工場から離れた地域にも容易に設置することがで
きる浮桟橋製造方法、浮桟橋、および浮桟橋のパネル部
材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の浮桟橋
製造方法は、骨組部材と、複数のパネル部材とを予め製
作し、これらを設置場所に搬送した後、前記骨組部材の
外壁として、前記複数のパネル部材を前記骨組部材に固
着して浮桟橋を形成することを特徴とする。
【0006】この浮桟橋製造方法においては、骨組部材
とパネル部材とをそれぞれ別個に設置場所に輸送するこ
とができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の浮桟橋製造方法において、前記骨組部材に隣り合って
固着された前記パネル部材の間の隙間に、該隙間を埋め
る目張手段を設けることを特徴とする。
【0008】この浮桟橋製造方法においては、パネル部
材とパネル部材との間が目張部材により目張りされるの
で、浸水が防がれる。目張部材としてはいかなるもので
あっても良いが、コンクリートを使用することができ
る。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の浮桟橋製造方法において、前記パネル部材
は、鋼板と、該鋼板に打設された軽量コンクリートとに
より構成されていることを特徴とする。
【0010】この発明においては、パネル部材が軽量コ
ンクリートによって鋼板が覆われたハイブリッド構造で
あるため、波の衝撃、船や漂流物との衝突等から鋼板が
保護されるとともに、鋼板の腐食がコンクリートにより
防止される。また、万が一の座礁などによってコンクリ
ートがひび割れても、内部の鋼板によって水が侵入しな
い。さらにまた、引っ張りに強い鋼板と圧縮に強いコン
クリートとの利点を生かし合い、強固かつ軽量の浮桟橋
とすることができる。そして、軽量であるために容易に
輸送を行うことができる。
【0011】請求項4に記載の浮桟橋は、骨組部材と、
該骨組部材の外壁として該骨組部材に固着された複数の
パネル部材とにより構成されたことを特徴とする。
【0012】この浮桟橋製造方法においては、骨組部材
とパネル部材とをそれぞれ別個に設置場所に輸送するこ
とができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の浮桟橋において、前記骨組部材に隣り合って固着され
た前記パネル部材の間には、目張手段が設けられている
ことを特徴とする。
【0014】この浮桟橋においては、パネル部材とパネ
ル部材との間が目張部材により目張りされているので、
浸水が防がれる。目張部材としてはいかなるものであっ
ても良いが、コンクリートを使用することができる。
【0015】請求項6に記載の発明は、浮桟橋の外壁と
して用いられるパネル部材であって、鋼板と、鋼板の縁
部を露出させた状態で鋼板の一側面に打設された軽量コ
ンクリートとにより構成されていることを特徴とする。
【0016】このパネル部材においては、複数個を浮体
の骨組部材に固着することで浮体が形成される。軽量コ
ンクリート使用することで、軽量化を図ることができ、
可搬性にも優れる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、従来と同一の構成
については同一の符号を用いてその説明を省略する。本
例の浮桟橋は、図1に示すように、H型鋼20aからな
る骨組部材20と、パネル部材22とにより構成されて
いる。一つの浮桟橋にはパネル部材22を複数使用する
が、図1においては一つのみを示した。図示のように、
骨組部材20において、各H型鋼20aにより矩形に区
画された部分に一つのパネル部材22が対応して固着さ
れている。
【0018】パネル部材22は、図2に示す構成となっ
ている。パネル部材22は、矩形状の鋼板25と、鋼板
25の縁部25a全周を露出させた状態で鋼板25の一
側面に打設されたコンクリート26とにより構成されて
いる。鋼板25の一側面にはスタッドジベル10が溶殖
され、スタッドジベル10の先端部には鉄筋11が配筋
されている。コンクリート26はスタッドジベル10及
び鉄筋11を埋め込むように鋼板25の前記一側面側に
打設されている。パネル部材22は、十分な強度と軽量
化とを考慮し、鋼板25の厚さは6〜8mm、コンクリ
ート26の厚さは130〜160mm程度とされてい
る。コンクリート26としては(超)軽量コンクリート
を用いる。例えば、比重1.2程度以下が望ましく、具
体的にはアサノスーパーライト(アサノパーライト株式
会社製)を骨材として使用したコンクリート(比重1.
2、圧縮強度35N/mm2)などが挙げられる。
【0019】このように構成された骨組部材20とパネ
ル部材22とは以下のようにして組み合わせられる。ま
ず、骨組部材20およびパネル部材22を工場にて製作
する。そして、これら骨組部材20とパネル部材22と
を現地(浮桟橋設置場所)に搬送する。現地では、以下
のようにして骨組部材20とパネル部材22とが固着さ
れる。まず、図3に示すようにパネル部材22を鋼板2
5を上方に向けて並べて配置し、その上に骨組部材20
のH型鋼20aを配置する。ボルト28でH型鋼20a
とパネル部材22の鋼板25とを締結すると共に両者を
溶着する。隣り合うパネル部材22の間には隙間(鋼板
25が露出する部位)Wが形成されるが、この隙間Wに
は、目張手段としてコンクリート30を流し込む。コン
クリート30としては上記コンクリート26と同一材料
とすることができる。また、図4に示すように骨組部材
20の角部にも隙間(鋼板25が露出する部位)Cが生
ずるが、この隙間Cにも同様に目張手段としてコンクリ
ート31を打設する。
【0020】このように構成された浮桟橋では、骨組部
材20とパネル部材22とをそれぞれ別個に設置場所に
輸送することができるため、浮桟橋全体を製造してから
搬送することが困難な離隔地(例えば、従来の浮桟橋を
製造する設備が近隣にない離島など)にも浮桟橋を容易
に設置することが可能である。また、予め骨組部材20
とパネル部材22の製作を工場で行うため、現地での作
業工程が簡略化される。また、隣り合って設けられたパ
ネル部材22間の隙間に目張手段としてコンクリートを
設けることで、内部への浸水を防ぐことができる。ま
た、コンクリート26として軽量コンクリートを用いる
ことで、搬送が容易となるほか、浮桟橋の吃水を浅くす
ることができて浅海域にも設置することができる。ま
た、パネル部材22はハイブリッド構造でコンクリート
26によって鋼板25が覆われているため、波の衝撃、
船や漂流物との衝突等から鋼板25が保護されるととも
に、鋼板25の腐食がコンクリート26により防止され
る。また、万が一の座礁などによってコンクリート26
がひび割れても、内部の鋼板25によって水が侵入しな
い。さらにまた、引っ張りに強い鋼板25と圧縮に強い
コンクリート26との利点を生かし合い、強固かつ軽量
の浮桟橋とすることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、骨組部材とパネル部材とをそれぞれ別個に設置場所
に輸送することができるため、浮桟橋全体を製造してか
ら搬送することが困難な離隔地(離島など)にも浮桟橋
を容易に設置することが可能である。また、パネル部材
とパネル部材との間が目張部材により目張りされるの
で、浸水を防ぐことができる。また、コンクリートとし
て軽量コンクリートを用いるため、容易に輸送を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態として示した浮桟橋の骨
組部材とパネル部材とを示す斜視図である。
【図2】 同パネル部材の一部を破断した斜視図であ
る。
【図3】 骨組部材とパネル部材との結合部分を拡大し
た側面図である。
【図4】 骨組部材の角部とパネル部材との結合部分を
拡大した図である。
【図5】 浮桟橋の概略斜視図である。
【図6】 従来の浮桟橋を示す断側面図である。
【図7】 従来の浮桟橋を示す一部を破断した拡大斜視
図である。
【符号の説明】
1 浮桟橋 10 スタッドジベル 11 鉄筋 20 骨組部材 22 パネル部材 25 鋼板 25a 縁部 26 コンクリート 30 コンクリート(目張手段) 31 コンクリート(目張手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨組部材と、複数のパネル部材とを予め
    製作し、これらを設置場所に搬送した後、前記骨組部材
    の外壁として、前記複数のパネル部材を前記骨組部材に
    固着して浮桟橋を形成することを特徴とする浮桟橋製造
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の浮桟橋製造方法におい
    て、 前記骨組部材に隣り合って固着された前記パネル部材の
    間の隙間に、該隙間を埋める目張手段を設けることを特
    徴とする浮桟橋製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の浮桟橋製造方
    法において、 前記パネル部材は、鋼板と、該鋼板に打設された軽量コ
    ンクリートとにより構成されていることを特徴とする浮
    桟橋製造方法。
  4. 【請求項4】 骨組部材と、該骨組部材の外壁として該
    骨組部材に固着された複数のパネル部材とにより構成さ
    れたことを特徴とする浮桟橋。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の浮桟橋において、 前記骨組部材に隣り合って固着された前記パネル部材の
    間には、目張手段が設けられていることを特徴とする浮
    桟橋。
  6. 【請求項6】 浮桟橋の外壁として用いられるパネル部
    材であって、鋼板と、鋼板の縁部を露出させた状態で鋼
    板の一側面に打設された軽量コンクリートとにより構成
    されていることを特徴とする浮桟橋のパネル部材。
JP2000266133A 2000-09-01 2000-09-01 浮桟橋製造方法、浮桟橋、および浮桟橋のパネル部材 Withdrawn JP2002069926A (ja)

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