JP2002069664A - プラズマ加工方法及びプラズマ加工装置 - Google Patents

プラズマ加工方法及びプラズマ加工装置

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JP2002069664A
JP2002069664A JP2000257117A JP2000257117A JP2002069664A JP 2002069664 A JP2002069664 A JP 2002069664A JP 2000257117 A JP2000257117 A JP 2000257117A JP 2000257117 A JP2000257117 A JP 2000257117A JP 2002069664 A JP2002069664 A JP 2002069664A
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electrode
plasma processing
electrodes
gas
chamber
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JP2000257117A
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Hiroshi Takigawa
浩史 滝川
Yoshimi Nishimura
芳実 西村
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KURITA SEISAKUSHO KK
Kurita Seisakusho Corp
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KURITA SEISAKUSHO KK
Kurita Seisakusho Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドロップレットの発生を抑制した真空アーク
放電によるプラズマ加工方法及びプラズマ加工装置を提
供することである。 【解決手段】 プラズマ加工装置は、被加工体(例えば
基板)10,11が配置されると共に圧力10-4〜10
Paの雰囲気を形成できるチャンバ1と、チャンバ1内
に対向配置される第1電極2及び第2電極3と、第1電
極2と第2電極3に放電電力(例えば両極性パルス電
圧)を印加する電源4と、第1電極2と第2電極3との
間隔dを調整するために第1電極2に設けられた電極移
動手段7と、第1電極2と第2電極3にそれぞれ近接し
て設けられた電磁コイル5,6と、チャンバ1に対して
所定ガスの導出入を行うガス導出入手段20,21とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ加工方法
及びプラズマ加工装置に関し、特に真空アークにより発
生させたプラズマを利用して薄膜形成や表面改質等を行
うのに好適なプラズマ加工方法及びプラズマ加工装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】各種機械材料の表面機能の改質や、電子
デバイス、光学フィルタ、光・磁気記憶媒体等の製造に
は、当該材料表面への薄膜形成、イオン注入、エッチン
グ等のプラズマ技術が必要不可欠である。
【0003】この技術に必要な金属イオンを含むプラズ
マを発生させる手法として、真空アークプラズマがあ
る。真空アークプラズマは、真空中で陰極と陽極に直流
電流を流し、陰極と陽極との間でアーク放電を発生させ
て、ターゲット(陰極:カソード)を蒸発・イオン化さ
せるものである。また、雰囲気ガスがある場合には、該
ガスを同時にイオン化することができる。例えば、陰極
にTi、雰囲気ガスにN 2 を用いると、真空アークプラ
ズマ中に配置した基板表面にTiN膜を形成したり、注
入したりすることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
真空アーク蒸着装置においては、陰極からイオンが放出
されると同時に、直径数百ミクロンからサブミクロンの
大きさの陰極材料微粒子が放出される。この微粒子は、
一般にドロップレットと呼ばれる。ドロップレットが発
生し、該ドロップレットが基板表面に付着すると、基板
表面の幾何学的な均一性及び構造的な均一性が失われ、
基板に対する所望の特性改善若しくは機能付与ができな
くなる。
【0005】本発明は、そのような従来の問題点に着目
してなされたもので、ドロップレットの発生を抑制した
真空アーク放電によるプラズマ加工方法及びプラズマ加
工装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のプラズマ加工方法は、圧力
10-4〜10Paの雰囲気中で、対向配置した第1電極
と第2電極に放電電力を印加して第1電極と第2電極と
の間で真空放電を発生させ、第1及び第2電極から蒸発
する物質からなるプラズマを発生させ、その蒸発物質を
同雰囲気中に配置した被加工体に導くことを特徴とす
る。
【0007】このプラズマ加工方法では、第1及び第2
電極を極めて接近させて放電電力を印加することによ
り、第1及び第2電極の表面が相互加熱され、熱電子放
出が活性化され、更に加熱される。その結果、陰極点が
大きくなり、ドロップレットの発生が極端に減少する。
この結果、被加工体が例えば基板である場合、基板表面
の幾何学的な均一性及び構造的な均一性が保持され、基
板に対する所望の特性改善若しくは機能付与を行うこと
ができる。
【0008】この加工方法において、第1電極と第2電
極との間隔を10mm以下とすること(請求項2)によ
り、ドロップレットの発生がより一層少なくなる。
【0009】また、雰囲気中に所定ガスを加えること
(請求項3)で、例えば薄膜を形成する場合は、第1及
び第2電極から蒸発する物質に所定ガスの元素を混合し
てなる薄膜を形成すること(請求項4)が可能となる。
【0010】なお、第1及び第2電極は、金属固体、導
電性固体(グラファイト、シリコン等)、合金固体(T
iAl、AlSi等)、導電性セラミック(TiO2
ZnO等)、又はそれらの混合物である。
【0011】所定ガスは、希ガス(Ar、He等)、窒
素、酸素、水素、炭化水素ガス(C 2 2 、C2
4 等)、炭酸ガス(CO、CO2 等)、又はそれらの混
合ガスである。
【0012】一方、本発明の請求項8記載のプラズマ加
工装置は、被加工体が配置されると共に圧力10-4〜1
0Paの雰囲気を形成できるチャンバと、このチャンバ
内に対向配置される第1電極及び第2電極と、この第1
電極と第2電極に放電電力を印加する電源とを備え、前
記第1及び第2電極に電源からの放電電力を印加して第
1電極と第2電極との間で真空放電を発生させ、第1及
び第2電極から蒸発する物質からなるプラズマを発生さ
せ、その蒸発物質を被加工体に導くようにしたことを特
徴とする。
【0013】また、本発明の請求項9記載のプラズマ加
工装置は、被加工体が配置されると共に圧力10-4〜1
0Paの雰囲気を形成できるチャンバと、このチャンバ
内に対向配置される第1電極及び第2電極と、この第1
電極と第2電極に両極性パルス電圧を印加する電源とを
備え、前記第1及び第2電極に電源からの両極性パルス
電圧を印加して第1電極と第2電極を交互に放電加熱、
均等放電させるようにしたことを特徴とする。
【0014】これらのプラズマ加工装置は、上記加工方
法を実施するためのものである。
【0015】この加工装置において、第1電極と第2電
極との間隔を調整するための電極移動手段を備えること
(請求項10)により、アーク放電の誘起を行うことが
できるだけでなく、放電中の電極間距離を一定に保つこ
とができる。
【0016】また、同装置において、第1電極と第2電
極の近傍に磁界発生手段を備えること(請求項11)に
より、真空アークを安定化すると共に、プラズマ及びイ
オンの放出方向を制御できる。磁界発生手段としては、
永久磁石、電磁コイル等を用いればよい。
【0017】更に、同装置において、チャンバに対して
所定ガスの導出入を行うガス導出入手段を備えること
(請求項12)により、前記したように、第1及び第2
電極から蒸発した物質とガスの元素との合成膜が得られ
る。
【0018】なお、本発明において、第1及び第2電極
に放電電力を印加する電源としては、直流、交流、パル
ス電源又はそれらを併用すればよい。パルス電源は、単
発パルス、連続パルス、バーストパルス、直流重畳パル
ス、バイポーラ(正負両極性)パルスのいずれでも利用
できる。中でも、バイポーラパルス電源を用いた場合
は、第1及び第2電極が蒸発により均一に消耗するた
め、電極材料の利用効率が良い。また特に、直流重畳バ
イポーラパルス電源や直流重畳交流電源を利用した場
合、第1電極と第2電極の蒸発比率を制御することが可
能となる。
【0019】ここで、プラズマ加工方法とは、放電によ
って発生するイオンを含む粒子を、被加工体表面に堆積
させて蒸着膜を形成したり、被加工体表面に注入するこ
とにより表面硬化や構造変化等の表面改質を行ったり、
被加工体のエッチングを行ったり、又はそられを同時若
しくは繰り返し行ったりすることを言う。これに則し
て、本発明の請求項1,8における“蒸発物質を被加工
体に導く”とは、上記事項を意味する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて説明する。
【0021】その実施形態に係るプラズマ加工装置の概
略構成図を図1に示す。このプラズマ加工装置は、被加
工体(例えば基板)10,11が配置されると共に圧力
10 -4〜10Paの雰囲気を形成できるチャンバ1と、
このチャンバ1内に対向配置される第1電極2及び第2
電極3と、この第1電極2と第2電極3に放電電力を印
加する電源4と、第1電極2と第2電極3との間隔dを
調整するために第1電極2に設けられた電極移動手段7
と、第1電極2と第2電極3にそれぞれ近接して設けら
れた電磁コイル(磁界発生手段)5,6と、チャンバ1
に対して所定ガスの導出入を行うガス導出入手段20,
21とを備える。
【0022】この加工装置は、第1及び第2電極2,3
に電源4からの放電電力を印加して第1電極2と第2電
極3との間で真空放電(アーク放電)を発生させ、第1
及び第2電極2,3から蒸発する物質からなるプラズマ
を発生させ、その蒸発物質を被加工体10,11に導
き、前記定義したプラズマ加工を施すものである。発生
したプラズマは、図1に点々で示すように第1及び第2
電極2,3の回りに環状に拡散する態様で被加工体1
0,11に導かれる。このプラズマ加工において、プラ
ズマの構成粒子は、第1及び第2電極2,3から蒸発し
た粒子、及びチャンバ1内に導入された反応性ガスの粒
子である。このプラズマの構成粒子には、荷電粒子(イ
オン、電子)ばかりでなく、分子、原子の中性粒子も含
まれる。
【0023】第1及び第2電極2,3は、チャンバ1と
は絶縁されるように電流導入端子を介してチャンバ1外
部の電源4に接続されている。この第1及び第2電極
2,3の構成材料は、導電性を有する固体なら特に限定
されない。例えば、金属単体、合金、無機単体、無機化
合物(金属酸化物、窒化物)等、特に問わず、それらは
単独又は2種以上混合して使用することができる。第1
及び第2電極2,3の寸法、形状、種類は同一であって
も、異なっていても構わない。例えば、第1電極2にT
i、第2電極3にAl、雰囲気中への導入ガスにN2
用いれば、基板10,11の表面上にTiAlN膜を形
成でき、プラズマ加工の多様性を図れる。なお、第1及
び第2電極2,3全体の温度が上昇しないように、放電
表面以外の部分を冷却してもよい。
【0024】第1及び第2電極2,3は、上下方向への
配置、左右方向(図1参照)への配置、又は角度を持た
せた配置のいずれでもよく、チャンバ1内に自由に配置
することが可能である。特に上下方向に配置した場合に
は、下部電極をるつぼ形状としてもよい。るつぼ形状の
電極を用いた場合には、その電極の中に非導電性材料
(誘電体)や各種粒子、粉末、チップ状材料を入れ、こ
れらを蒸発させプラズマ化することができる。
【0025】電源4は、第1及び第2電極2,3間にア
ーク放電を発生させるのに必要十分な電流及び電圧を供
し、チャンバ1内の圧力10-4〜10Pa下において、
アーク電流(交流及びパルスの場合、ピーク値)が数十
から数百A、電圧が10〜150Vである。
【0026】アークの点弧は例えば接触点弧法によって
行う。即ち、第1及び第2電極2,3を接触させた状態
で両電極2,3に電流を流し、その後に両電極2,3を
引き離すことでアーク放電を誘起する。この場合、電極
移動手段7によって第1電極2を移動させて接触点弧法
を実施する。その他、両電極2,3を離した状態でアー
ク放電を誘起するには、両電極2,3に高電圧を印加す
る方法や、レーザで誘起する方法も利用できる。
【0027】電磁コイル5,6は、第1及び第2電極
2,3の近傍に磁界を印加して、真空アークを安定化す
ると共に、プラズマ及びイオンの放出方向を制御するた
めのものである。図1のように第1及び第2電極2,3
に電磁コイル5,6を設けた場合、両電極2,3間に高
密度プラズマを形成する補助を行うと共に、その高密度
プラズマから拡散するプラズマを両電極2,3領域外部
でより均一に拡散する補助を行うことができる。また、
片方の電極2又は電極3とチャンバ1とを直接若しくは
抵抗を介して電気的に接続することで、プラズマの拡散
を更に補助することができる。
【0028】電極移動手段7は、アーク放電の誘起を行
うためと放電中の両電極2,3間の距離dを一定(10
mm以下)に保つためのもので、第1電極2を矢印方向
に移動させることができる。この電極移動手段7はチャ
ンバ1外部から駆動できるようにしてもよいし、或いは
チャンバ1内部に全てを収めてもよい。また、電極移動
手段7は第2電極3に設けてもよいし、両電極2,3に
設けてもよい。
【0029】ガス導出入手段20,21のうち、ガス導
入手段20は、例えば汎用の送気システムにより一定流
量のガスをチャンバ1内に導入し、ガス導出手段21
は、汎用の排気システムによりチャンバ1内のガスを排
気する。ガス導出入手段20,21を制御することで、
チャンバ1内の圧力を任意に保つことができる。
【0030】このガス導出入手段20,21によって、
所定ガスとしてHe、Ar等の非反応性ガスを導入すれ
ば、チャンバ1内に配置した基板10,11の表面にお
いて、第1及び第2電極2,3の蒸発物質からなる膜が
得られる。また、N2 ,O2やC2 2 ,C2 4 等の
炭化水素ガス、CO,CO2 等の炭酸ガスを導入すれ
ば、第1電極2から蒸発した反応性物質、第2電極3か
ら蒸発した反応性物質及び雰囲気ガスが合成された膜が
得られる。或いはまた、硬質ダイヤモンドライクカーボ
ン膜を形成するような場合には、ガスを導入しなくても
よい。更に、傾斜膜を形成するためにガスの導入タイミ
ングを変化させてもよい。
【0031】なお、上記加工装置では、基板10,11
は単にチャンバ1内に配置してあるに過ぎないが、生成
膜の膜質を制御するために、基板10,11に直流バイ
アス、RFバイアス又はパルスバイアスを印加してもよ
い。特に、高電圧パルスバイアスを印加することで、プ
ラズマ中のイオンが基板表層に注入され、基板表面の高
度な改質処理が可能となる。但し、電源4としてパルス
電源を用いた場合、電源4とバイアスのタイミングを制
御するのが望ましい。
【0032】また、第1及び第2電極2,3は、一対で
ある必要はなく、チャンバ1内に複数個配置してもよ
い。電極対を複数化することで、生産性が向上する。
【0033】また、プラズマ発生源に対する被加工体
(基板)の配置関係を図2に示すようにしてもよい。図
2では、プラズマ発生源30を中心として周囲の円周上
に複数個の被加工体(基板)31を配置してある。この
場合、成膜をより平均化するために、円周上に配置した
被加工体(基板)31をプラズマ発生源30の周囲で回
転させてもよい。
【0034】次に、具体的な実験結果の一例について説
明する。図1のような加工装置を用い、第1及び第2電
極2,3の構成材料としてAl、チャンバ1内に導入す
る雰囲気ガスとしてN2 を用い、基板10,11の表面
にAlN膜を形成した。膜表面の光学顕微鏡写真をコピ
ーした図を図3に示す。一方、従来の真空アーク蒸着装
置を用いて形成した同様のAlN膜表面の写真をコピー
した図を図4に示す。図3及び図4の比較から、本発明
の加工装置で形成した膜には、ドロップレットが殆ど無
く、平滑度の高い膜が得られることが分かる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の加工方法及び請求項8記載の加工装置によれば、
第1電極及び第2電極を極めて接近させる(対向配置す
る)ことにより、アーク放電時の電極表面が相互加熱さ
れることになり、熱電子放出が活性化され、更に加熱さ
れる。その結果、陰極点が大きくなり、ドロップレット
が減少する。
【0036】また、請求項9記載の加工装置によれば、
両極性パルス電圧を用いているので、更に陰極集中が少
なくなり、ドロップレット減少の効果が増大する。
【0037】更に、これらの加工方法及び加工装置によ
れば、安価で且つ大面積にわたる薄膜形成及び表面加工
を施すことが可能となる。
【0038】請求項2の構成とすれば、ドロップレット
の発生がより一層少なくなる。
【0039】請求項3,4の構成とすれば、例えば薄膜
を形成する場合は、第1及び第2電極から蒸発する物質
に所定ガスの元素を混合してなる薄膜を形成することが
可能となる。
【0040】請求項10の構成とすれば、アーク放電の
誘起を行うことができるだけでなく、放電中の電極間距
離を一定に保つことができる。
【0041】請求項11の構成とすれば、真空アークを
安定化すると共に、プラズマ及びイオンの放出方向を制
御できる。
【0042】請求項12の構成とすれば、第1及び第2
電極から蒸発した物質とガスの元素との合成膜が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るプラズマ加工装置の概略構成図
である。
【図2】同プラズマ加工装置におけるプラズマ発生源に
対する被加工体の他の配置例を示す図である。
【図3】同プラズマ加工装置を用いて基板表面に形成し
たAlN膜表面の光学顕微鏡写真をコピーした図であ
る。
【図4】従来の真空アーク蒸着装置を用いて基板表面に
形成したAlN膜表面の光学顕微鏡写真をコピーした図
である。
【符号の説明】
1 チャンバ 2 第1電極 3 第2電極 4 電源 5,6 電磁コイル(磁界発生手段) 7 電極移動手段 10,11 基板(被加工体) 20,21 ガス導出入手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 芳実 京都府綴喜郡宇治田原町大字湯屋谷小字西 塔ヶ谷1番33 株式会社栗田製作所内 Fターム(参考) 4K029 AA24 BA03 BA58 CA01 CA09 DB03 DB05 DD06 4K044 AB02 BA02 BA10 BA11 BA12 BA18 BB01 CA36

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力10-4〜10Paの雰囲気中で、対向
    配置した第1電極と第2電極に放電電力を印加して第1
    電極と第2電極との間で真空放電を発生させ、第1及び
    第2電極から蒸発する物質からなるプラズマを発生さ
    せ、その蒸発物質を同雰囲気中に配置した被加工体に導
    くことを特徴とするプラズマ加工方法。
  2. 【請求項2】前記第1電極と第2電極との間隔は10m
    m以下の短小とし、前記第1電極及び第2電極ともに相
    互加熱させることを特徴とする請求項1記載のプラズマ
    加工方法。
  3. 【請求項3】前記雰囲気中に所定ガスを加えることを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載のプラズマ加工方
    法。
  4. 【請求項4】前記被加工体は基板であり、この基板表面
    に、前記第1及び第2電極から蒸発した物質からなる
    膜、又はそれらの蒸発物質に前記所定ガスの元素を混合
    してなる膜を形成することを特徴とする請求項1、請求
    項2又は請求項3記載のプラズマ加工方法。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2電極は、金属固体、導電
    性固体、合金固体、導電性セラミック、又はそれらの混
    合物であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求
    項3又は請求項4記載のプラズマ加工方法。
  6. 【請求項6】前記所定ガスは、希ガス、窒素、酸素、水
    素、炭化水素ガス、炭酸ガス、又はそれらの混合ガスで
    あることを特徴とする請求項3、請求項4又は請求項5
    記載のプラズマ加工方法。
  7. 【請求項7】前記真空放電はアーク放電であることを特
    徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請
    求項5又は請求項6記載のプラズマ加工方法。
  8. 【請求項8】被加工体が配置されると共に圧力10-4
    10Paの雰囲気を形成できるチャンバと、このチャン
    バ内に対向配置される第1電極及び第2電極と、この第
    1電極と第2電極に放電電力を印加する電源とを備え、
    前記第1及び第2電極に電源からの放電電力を印加して
    第1電極と第2電極との間で真空放電を発生させ、第1
    及び第2電極から蒸発する物質からなるプラズマを発生
    させ、その蒸発物質を被加工体に導くようにしたことを
    特徴とするプラズマ加工装置。
  9. 【請求項9】被加工体が配置されると共に圧力10-4
    10Paの雰囲気を形成できるチャンバと、このチャン
    バ内に対向配置される第1電極及び第2電極と、この第
    1電極と第2電極に両極性パルス電圧を印加する電源と
    を備え、前記第1及び第2電極に電源からの両極性パル
    ス電圧を印加して第1電極と第2電極を交互に放電加
    熱、均等放電させるようにしたことを特徴とするプラズ
    マ加工装置。
  10. 【請求項10】前記第1電極と第2電極との間隔を調整
    するための電極移動手段を備えることを特徴とする請求
    項8又は請求項9記載のプラズマ加工装置。
  11. 【請求項11】前記第1電極と第2電極の近傍に磁界発
    生手段を備えることを特徴とする請求項8、請求項9又
    は請求項10記載のプラズマ加工装置。
  12. 【請求項12】前記チャンバに対して所定ガスの導出入
    を行うガス導出入手段を備えることを特徴とする請求項
    8、請求項9、請求項10又は請求項11記載のプラズ
    マ加工装置。
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