JP2002069256A - 4−メチル−1−ペンテン重合体組成物 - Google Patents
4−メチル−1−ペンテン重合体組成物Info
- Publication number
- JP2002069256A JP2002069256A JP2000262937A JP2000262937A JP2002069256A JP 2002069256 A JP2002069256 A JP 2002069256A JP 2000262937 A JP2000262937 A JP 2000262937A JP 2000262937 A JP2000262937 A JP 2000262937A JP 2002069256 A JP2002069256 A JP 2002069256A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methyl
- weight
- polymer
- pentene
- modified
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Graft Or Block Polymers (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
ても肌荒れが起こりにくい4-メチル-1-ペンテン重合体
組成物を提供すること。 【解決手段】4-メチル-1-ペンテン重合体組成物は、
(A)不飽和カルボン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合
体と、(B)下記一般式(1)で表されるフェノールア
クリレート化合物とからなり、(A)100重量部に対
し(B)を0.5〜15重量部の割合で含有する; 【化1】
Description
テン重合体組成物に関し、さらに詳しくは、多数回の繰
り返し使用が可能であり、しかも安全衛生性に優れた4-
メチル-1-ペンテン重合体組成物に関する。
ーブルなどの用途には、耐熱性、剥離性が良好であるこ
とから4-メチル-1-ペンテン重合体が広く用いられてい
る。例えば、耐熱性のある4-メチル-1-ペンテン重合体
のマンドレル(芯材)上に、架橋剤、加硫剤を含む未加
硫ゴムを押し出し被覆し、さらにその外周部を4-メチル
-1-ペンテン重合体で被覆し、その後、加硫釜中で加硫
した後に被覆材を剥離し、芯材を抜いて、加硫ゴムホー
スを製造する方法が知られている。このとき使用済みの
4-メチル-1-ペンテン重合体からなる被覆層は、剥離粉
砕されて再度押出被覆に利用され、またゴムホースから
抜かれた4-メチル-1-ペンテン重合体製のマンドレル
は、再度芯材として繰り返し使用されている。
の部材は、架橋剤含有重合体と接触使用された後、その
まま、または粉砕、再成形して繰り返し使用されるが、
未加硫ゴム等に含有される架橋剤は、主として反応性に
富む有機過酸化物系の化合物が使用されており、また未
加硫ゴム等はEPDMラバーのように多官能モノマーを
含有しているものが多く、これらと繰り返し接触してい
るうちに、架橋剤や加硫剤の移行に起因すると思われる
表面の肌荒れが起こるため、用途によっては使用が困難
になる場合があるという問題点があった。
ンテン重合体等のポリオレフィン(a)に対し、アミン
化合物(b)とホスファイト化合物(c)の2種類の添
加物を配合したポリオレフィン樹脂組成物を上記用途に
用いることが提案されている(特開平5−320431
号公報参照)。しかし、アミン化合物の使用は安全衛生
上、好ましくない場合がある。また、上記組成物から成
形された成形品を用いても、架橋剤含有重合体との繰り
返し接触使用による表面肌荒れの問題は充分には解決さ
れていない。
によっても肌荒れが起こりにくく、多数回の繰り返し使
用が可能であり、しかも安全衛生性に優れたマンドレ
ル、シース、電力ケーブルなどを得るべく検討した結
果、不飽和カルボン酸で変性した4-メチル-1-ペンテン
重合体にフェノールアクリレート化合物を特定量配合し
た組成物は上記のような要件を満たすことを見出して本
発明を完成するに至った。
ス、電力ケーブルなどに使用可能であり、繰り返し使用
によっても肌荒れが起こりにくく、多数回の繰り返し使
用が可能であり、しかも安全衛生性に優れた4-メチル-1
-ペンテン重合体組成物を提供することを目的としてい
る。
体組成物は、(A)不飽和カルボン酸変性4-メチル-1-
ペンテン重合体と、(B)下記一般式(1)で表される
フェノールアクリレート化合物とからなり、不飽和カル
ボン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体(A)100重
量部に対し、フェノールアクリレート化合物(B)を
0.5〜15重量部の割合で含有することを特徴として
いる;
示し、R2 は水素原子または炭素原子数1〜3のアルキ
ル基を示し、R3 、R4 、R5 およびR6 は互いに同一
でも異なっていてもよく炭素原子数1〜9のアルキル基
を示す。) 本発明に係る4-メチル-1-ペンテン重合体組成物は、上
記不飽和カルボン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体
(A)およびフェノールアクリレート化合物(B)に加
えて、さらにヒンダードフェノール化合物(C)および
/またはホスファイト化合物(D)を不飽和カルボン酸
変性4-メチル-1-ペンテン重合体(A)100重量部に
対してそれぞれ0.5〜15重量部の割合で含有してい
てもよい。
メチル-1-ペンテン重合体が、(E)不飽和カルボン酸
変性4-メチル-1-ペンテン重合体と、必要に応じて
(F)未変性4-メチル-1-ペンテン重合体、(G)未変
性α-オレフィン重合体、および(H)不飽和カルボン
酸変性α-オレフィン重合体から選ばれる少なくとも1
種の重合体とからなり、不飽和カルボン酸変性4-メチル
-1-ペンテン重合体(E)を5〜100重量%、未変性4
-メチル-1-ペンテン重合体(F)を0〜95重量%、未
変性α-オレフィン重合体(G)を0〜50重量%、不
飽和カルボン酸変性α-オレフィン重合体(H)を0〜
50重量%の割合(但し、(E)+(F)+(G)+
(H)=100重量%、(G)+(H)=50重量%以
下である。)で含有し、かつ(E)、(F)、(G)お
よび(H)の合計重量に対する不飽和カルボン酸のグラ
フト変性量が0.1〜5重量%の範囲にあることが好ま
しい。
ンテン重合体(E)は、4-メチル-1-ペンテンから導か
れる繰返し単位を80〜100重量%の割合で含有し、
炭素原子数2〜20のα-オレフィンから導かれる繰返
し単位を0〜20重量%の割合で含有する4-メチル-1-
ペンテン(共)重合体を不飽和カルボン酸でグラフト変
性した変性物であって、グラフト変性量が0.1〜5重
量%の範囲にあることが好ましい。
は、炭素原子数2〜20のα-オレフィンから選ばれる
少なくとも1種のα-オレフィンの(共)重合体である
ことが好ましい。上記不飽和カルボン酸変性α-オレフ
ィン重合体(H)が、炭素原子数2〜20のα-オレフ
ィンから選ばれる少なくとも1種のα-オレフィンの
(共)重合体を不飽和カルボン酸でグラフト変性した変
性物であり、グラフト変性量が0.1〜5重量%の範囲
にあることが好ましい。
ンテン重合体組成物について具体的に説明する。なお、
本明細書において「重合」という語は、単独重合だけで
なく、共重合をも包含した意味で用いられることがあ
り、「重合体」という語は、単独重合体だけでなく、共
重合体をも包含した意味で用いられることがある。
組成物は、(A)不飽和カルボン酸変性4-メチル-1-ペ
ンテン重合体と、(B)下記一般式(1)で表されるフ
ェノールアクリレート化合物とからなる。(A)不飽和カルボン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合
体 本発明で用いられる不飽和カルボン酸変性4-メチル-1-
ペンテン重合体(A)は、4-メチル-1-ペンテン重合体
が不飽和カルボン酸でグラフト変性されたものである。
1-ペンテンの単独重合体、または4-メチル-1-ペンテン
と、炭素原子数2〜20のα-オレフィン(4-メチル-1-
ペンテンを除く、以下「他のα-オレフィン」とい
う。)とのランダム共重合体であって、4-メチル-1-ペ
ンテンから導かれる繰返し単位を好ましくは80〜10
0重量%の割合で含有し、他のα-オレフィンから導か
れる繰返し単位を好ましくは0〜20重量%の割合で含
有している。
レン、プロピレン、1-ブテン、1-ヘキセン、1-オクテ
ン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサ
デセン、1-オクタデセン、1-エイコセンなどが挙げら
れ、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサ
デセン、1-オクタデセンまたは1-エイコセンなどの炭素
原子数10〜20のα-オレフィンが好ましいものとし
て挙げられる。これらの他のα-オレフィンは、1種単
独でまたは2種以上組み合わせて用いることができる。
ある場合、4-メチル-1-ペンテンから導かれる繰返し単
位を通常80〜99.9重量%、好ましくは90〜9
9.9重量%、他のα-オレフィンから導かれる繰返し
単位を通常0.1〜20重量%、好ましくは0.1〜1
0重量%の割合で含有する共重合体であることが好まし
い。他のα-オレフィンから導かれる繰返し単位の含有
量が上記範囲にある場合、より耐熱性に優れた組成物が
得られる。
力ケーブルの架橋時の温度、ゴムホース製造時の加硫温
度に対する耐熱性の面から、4-メチル-1-ペンテンの単
独重合体、または4-メチル-1-ペンテンから導かれる繰
返し単位を85モル%以上、好ましくは90モル%以上
含む4-メチル-1-ペンテンと他のα-オレフィンとの共重
合体であることが好ましい。
D 1238に準じ荷重:5.0kg、温度:260℃
の条件で測定したメルトフローレート(MFR)が0.
1〜200g/10分、好ましくは1〜150g/10分の
範囲にあることが望ましい。上記のような要件を満たす
4-メチル-1-ペンテン重合体としては、TPX MX0
01、TPX MX002、TPX MX004、TP
X MX021、TPX MX321、TPX RT1
8、TPX DX845(いずれも商標、三井化学
(株)製)などが市販されている。
ン重合体(A)は、上記のような4-メチル-1-ペンテン
重合体を不飽和カルボン酸で変性することにより製造す
ることができ、変性法として溶液法、溶融混練法等、公
知のグラフト重合法が挙げられる。以下、グラフト変性
法について溶液法を例に挙げて説明するが、溶融混練法
もそれ自体よく知られている方法であるので、溶液法の
説明を参照すれば、当業者が溶融混練法によって本発明
に用いられる不飽和カルボン酸変性4-メチル-1-ペンテ
ン重合体(A)を製造することは容易なことである。
は、変性前の4-メチル-1-ペンテン重合体を溶剤に溶解
して溶液状態とし、これに不飽和カルボン酸および/ま
たは無水カルボン酸と、ラジカル開始剤とを添加し、加
熱することによって行われる。グラフト変性に使用する
溶剤としては、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカ
ン、ドデカン、テトラデカン、灯油などの脂肪族炭化水
素;メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシ
クロヘキサン、シクロオクタン、シクロドデカンなどの
脂環族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチ
ルベンゼン、クメン、エチルトルエン、トリメチルベン
ゼン、シメン、ジイソプロピルベンゼンなどの芳香族炭
化水素;クロロベンゼン、ブロモベンゼン、o-ジクロロ
ベンゼン、四塩化炭素、トリクロロエタン、トリクロロ
エチレン、テトラクロロエタン、テトラクロロエチレン
などのハロゲン化炭化水素などを例示することができ
る。これらの中ではアルキル芳香族炭化水素が好適であ
る。
メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、テトラヒドロフ
タル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソ
クロトン酸、ノルボルネンジカルボン酸、ビシクロ[2,
2,1]ヘプト-2-エン-5,6-ジカルボン酸などの不飽和カ
ルボン酸およびこれらの酸無水物が挙げられる。具体的
な化合物の例としては、塩化マレニル、マレニルイミ
ド、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン
酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ビシクロ[2,2,1]ヘ
プト-2-エン-5,6-ジカルボン酸無水物、マレイン酸ジメ
チル、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジエチル、フ
マル酸ジエチル、イタコン酸ジメチル、シトラコン酸ジ
エチル、テトラヒドロフタル酸ジメチル、ビシクロ[2,
2,1]ヘプト-2-エン-5,6-ジカルボン酸ジメチル、ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレ
ート、メタクリル酸アミノエチルおよびメタクリル酸ア
ミノプロピルなどが挙げられる。
水マレイン酸、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、メタクリル酸アミノプ
ロピルが好ましい。グラフト変性に使用するラジカル開
始剤として代表的なものは、有機過酸化物であり、さら
に具体的にはアルキルペルオキシド、アリールペルオキ
シド、アシルペルオキシド、アロイルペルオキシド、ケ
トンペルオキシド、ペルオキシカーボネート、ペルオキ
シカルボキシレート、ヒドロペルオキシドなどが挙げら
れる。
ソプロピルペルオキシド、ジ-tert-ブチルペルオキシ
ド、2,5-ジメチル-2,5-ジ-tert-ブチルペルオキシヘキ
シン-3などが挙げられ、アリールペルオキシドとしては
ジクミルペルオキシドなどが挙げられ、アシルペルオキ
シドとしてはジラウロイルペルオキシドなどが挙げら
れ、アシロイルペルオキシドとしてはジベンゾイルペル
オキシドなどが挙げられ、ケトンペルオキシドとしては
メチルエチルケトンヒドロペルオキシド、シクロヘキサ
ノンペルオキシドなどが挙げられ、ヒドロペルオキシド
としてはtert-ブチルヒドロペルオキシド、クメンヒド
ロペルオキシドなどが挙げられる。
シド、2,5-ジメチル-2,5-ジ-tert-ブチルペルオキシヘ
キシン-3、ジクミルペルオキシド、ジベンゾイルペルオ
キシドなどが好ましい。不飽和カルボン酸の使用割合
は、変性前の4-メチル-1-ペンテン重合体100重量部
に対して、通常1〜500重量部、好ましくは2〜10
0重量部である。
メチル-1-ペンテン重合体100重量部に対して、好ま
しくは0.1〜100重量部、より好ましくは1〜50
重量部である。溶媒の使用割合は、変性前の4-メチル-1
-ペンテン重合体100重量部に対して、好ましくは1
00〜100000重量部、より好ましくは200〜1
0000重量部である。
℃、より好ましくは110〜200℃であり、反応時間
は、好ましくは15〜600分、より好ましくは30〜
360分である。溶液法によるグラフト変性終了後、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
などの不活性極性溶媒により洗浄して未反応モノマーお
よび開始剤などの不純物を除去した後、乾燥することに
より不飽和カルボン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体
(A)を得ることができる。
-ペンテン重合体(A)のグラフト変性量は、通常0.
1〜5重量%であり、好ましくは0.2〜4重量%、よ
り好ましくは0.5〜2重量%である。グラフト変性量
の制御は、既に述べたグラフト変性条件を適宜に選択す
ることにより、容易に行うことができる。このような不
飽和カルボン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体(A)
は、1種単独でまたは2種以上組み合わせて用いること
ができる。
4-メチル-1-ペンテン重合体(A)は、1種の重合体の
変性物であってもよく、不飽和カルボン酸変性または未
変性の重合体の組成物であってもよく、例えば(E)不
飽和カルボン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体と、必
要に応じて(F)未変性4-メチル-1-ペンテン重合体、
(G)未変性α-オレフィン重合体、および(H)不飽
和カルボン酸変性α-オレフィン重合体から選ばれる少
なくとも1種の重合体とからなるものがであってもよ
い。
ペンテン重合体 本発明で用いられる不飽和カルボン酸変性4-メチル-1-
ペンテン重合体(E)としては、上記不飽和カルボン酸
変性4-メチル-1-ペンテン重合体と同様のものが挙げら
れる。なお不飽和カルボン酸変性4-メチル-1-ペンテン
重合体(E)のグラフト変性量は、通常0.1〜10重
量%、好ましくは0.1〜5重量%であり、より好まし
くは0.2〜4重量%、さらに好ましくは0.5〜2重
量%である。
(F)は、上述した変性4-メチル-1-ペンテン重合体
(A)の調製に用いられる変性前の4-メチル-1-ペンテ
ン重合体である。4-メチル-1-ペンテン重合体(F)と
しては、4-メチル-1-ペンテンから導かれる繰返し単位
の含有量が80〜99.9重量%、好ましくは90〜9
9.9重量%、他のα-オレフィンから導かれる繰返し
単位の含有量が0.1〜20重量%、好ましくは0.1
〜10重量%である共重合体が好ましい。
合体(F)は、1種単独で使用することもできるし、2
種以上を組み合せて使用することもできる。(G)未変性α-オレフィン重合体 未変性α-オレフィン重合体(G)は、炭素原子数2〜
20のα-オレフィンから選ばれる少なくとも1種のα-
オレフィンの単独重合体または共重合体である(但し、
上記未変性4-メチル-1-ペンテン重合体(F)を除
く。)。
しては、エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテ
ン、1-ヘキセン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペン
テン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、4-
メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘキセン、4,4-ジ
メチル-1-ペンテン、4-エチル-1-ヘキセン、3-エチル-1
-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テ
トラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイ
コセンなどが挙げられる。
エン化合物から誘導される成分単位などのα-オレフィ
ンから誘導される成分単位以外の成分単位を含んでいて
もよい。このようなα-オレフィンから誘導される成分
単位以外の成分単位としては、例えば1,4-ヘキサジエ
ン、1,6-オクタジエン、2-メチル-1,5-ヘキサジエン、6
-メチル-1,5-ヘプタジエン、7-メチル-1、6-オクタジエ
ンなどの鎖状非共役ジエン;シクロヘキサジエン、ジシ
クロペンタジエン、メチルテトラヒドロインデン、5-ビ
ニルノルボルネン、5-エチリデン-2-ノルボルネン、5-
メチレン-2-ノルボルネン、5-イソプロピリデン-2-ノル
ボルネン、6-クロロメチル-5-イソプロペニル-2-ノルボ
ルネンなどの環状非共役ジエン;2,3-ジイソプロピリデ
ン-5-ノルボルネン、2-エチリデン-3-イソプロピリデン
-5-ノルボルネン、2-プロペニル-2,2-ノルボルナジエン
などのジエン化合物から誘導される成分単位が挙げられ
る。ジエン成分は、1種単独でまたは2種以上組み合わ
せて用いることができる。また、ジエン成分の含有量
は、通常は0〜1モル%、好ましくは0〜0.5モル%
である。
は、例えばエチレン単独重合体またはエチレンと炭素原
子数3〜20のα-オレフィンから選ばれる少なくとも
1種のα-オレフィンとの共重合体であって、190
℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレートが
0.01〜100g/10分、好ましくは0.05〜50
g/10分の範囲にあり、密度が0.950g/cm3 以
上、好ましくは0.950〜0.970g/cm3 の範
囲にあり、エチレンとα-オレフィンとのモル比(エチ
レン/α-オレフィン)が、100/0〜80/20、
好ましくは100/0〜90/10の範囲にあるエチレ
ン(共)重合体、プロピレン単独重合体、またはプロピ
レンとエチレンおよび炭素原子数が4〜20のα-オレ
フィンから選ばれる少なくとも1種のオレフィンとの共
重合体であって、230℃、2.16kg荷重で測定し
たメルトフローレートが0.1〜100g/10分、好ま
しくは0.5〜50g/10分の範囲にあり、密度が0.
900g/cm3 以上、好ましくは0.900〜0.9
20g/cm3 の範囲にあり、プロピレン(Pr)と、
エチレンおよび炭素原子数が4〜20のα-オレフィン
(Or)とのモル比(Pr/Or)が、100/0〜8
0/20、好ましくは100/0〜90/10の範囲に
あるプロピレン(共)重合体、炭素原子数4〜20のα
-オレフィンの共重合体であって、230℃、2.16
kg荷重で測定したメルトフローレートが0.1〜10
0g/10分、好ましくは0.5〜50g/10分の範囲に
あり、密度が0.900g/cm3 以上、好ましくは
0.900〜0.920g/cm3 の範囲にあり、炭素
原子数4〜20のα-オレフィンから選ばれる1種のα-
オレフィン(Or-1)と、炭素原子数が4〜20のα-オ
レフィンから選ばれる他のα-オレフィン(Or-2)との
モル比((Or-1)/(Or-2))が100/0〜80/2
0、好ましくは100/0〜90/10の範囲にあるα
-オレフィン(共)重合体が挙げられる。
(G)は、1種単独でまたは2種以上組み合わせて用い
ることができる。(H)変性α-オレフィン重合体 本発明で用いられる変性α-オレフィン重合体は、上記
未変性α-オレフィン重合体(G)が不飽和カルボン酸
でグラフト変性されたものである。
は、上記変性4-メチル-1-ペンテン重合体(A)の場合
と同様にして行うことができる。変性α-オレフィン重
合体(H)のグラフト変性量は、0.1〜20重量%で
あり、好ましくは0.1〜5重量%、より好ましくは
0.5〜2重量%である。グラフト変性量の制御は、既
に述べたグラフト変性条件を適宜に選択することによ
り、容易に行うことができる。
(H)は、1種単独または2種以上組み合わせて用いる
ことができる。このような(E)、(F)、(G)およ
び(H)からなる組成物は、不飽和カルボン酸変性4-メ
チル-1-ペンテン重合体(A)を5〜100重量%、好
ましくは5〜50重量%、より好ましくは5〜30重量
%、未変性4-メチル-1-ペンテン重合体(F)を0〜9
5重量%、好ましくは30〜95重量%、より好ましく
は50〜90重量%、未変性α-オレフィン重合体
(G)を0〜50重量%、好ましくは5〜40重量%、
より好ましくは10〜30重量%、変性α-オレフィン
重合体(H)を0〜50重量%、好ましくは5〜40重
量%、より好ましくは10〜30重量%の割合(但し、
(E)+(F)+(G)+(H)=100重量%、
(G)+(H)=50重量%以下である。)で含有する
ことが望ましい。
性4-メチル-1-ペンテン重合体(E)、未変性4-メチル-
1-ペンテン重合体(F)、未変性α-オレフィン重合体
(G)および変性α-オレフィン重合体(H)の合計重
量に対する不飽和カルボン酸および無水カルボン酸のグ
ラフト変性量が0.1〜5重量%、好ましくは0.2〜
3重量%の範囲にあることが望ましい。
(B)は、下記一般式(1)で表される。なおフェノー
ルアクリレート化合物(B)にはフェノールメタクリレ
ート化合物も包含される。
2 は水素原子または炭素原子数1〜3のアルキル基であ
り、特に水素原子またはメチル基が好ましい。R3 、R
4 、R5 およびR6 は、互いに同一でも異なっていても
よく炭素原子数1〜9のアルキル基であり、そのうちR
3 およびR6は炭素原子数4〜8で3級炭素がベンゼン
核に結合したもの、例えばt-ブチル基、t-アミル基など
が好ましい。またR4 およびR5 は炭素原子数1〜6の
アルキル基、メチル基、エチル基、t-ブチル基、t-アミ
ル基等が好ましい。
化合物としては、例えば、2,4-ジ(tert-アミル)-6-
[1-{3,5-ジ(tert-アミル)-2-ヒドロキシフェニル}エ
チル]フェニルアクリレートや2,4-ジ(tert-ブチル)-
6-[1-{3,5-ジ(tert-ブチル)-2-ヒドロキシフェニル}
エチル]フェニルアクリレートなどが挙げられるが、耐
熱性の面から2,4-ジ(tert-アミル)-6-[1-{3,5-ジ
(tert-アミル)-2-ヒドロキシフェニル}エチル]フェ
ニルアクリレートが好ましい。
子中に不飽和結合をもつ重合性モノマー構造と、ヒンダ
ードフェノール構造とを有する特異な化合物であり、4-
メチル-1-ペンテン重合体に配合すると、肌荒れを有効
に防止する作用がある。このようなフェノールアクリレ
ート化合物(B)は、1種単独または2種以上組み合わ
せて用いることができる。
合量は、4-メチル-1-ペンテン重合体(A)100重量
部に対し通常0.5〜15重量部、好ましくは1.0〜
5重量部である。配合量が上記範囲にあると4-メチル-1
-ペンテン重合体の肌荒れ防止効果に優れ、かつゴムの
加硫反応を阻害しない。また本発明に係る4-メチル-1-
ペンテン重合体組成物は、上記不飽和カルボン酸変性4-
メチル-1-ペンテン重合体(A)およびフェノールアク
リレート化合物(B)に加えて、さらにヒンダードフェ
ノール化合物(C)および/またはホスファイト化合物
(D)を含有することができる。
化合物(C)は、フェノールの水酸基に対しオルト位置
にtert-ブチル基などのバルキーなアルキル基が少なく
とも1個置換したアルキルフェノール構造を分子内に有
する化合物であり、具体的には、例えばテトラキス[メ
チレン-3(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン、3,5-ジ-tert-ブチル-4-
ヒドロキシトルエン、n-オクタデシル-3-(4'-ヒドロキ
シ-3',5'-シ゛-tert-ブチルフェニル)プロピオネート、
3,9-ビス[2-{3-(3-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メ
チルフェニル)プロピオニルオキシ}-1,1-ジメチルエ
チル]2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカ
ン、1,3,5-トリメチル-2,4,6-トリス(3,5-ジ-tert-ブ
チル-4-ヒドロキシフェニル)ベンジルベンゼンなどが
挙げられる。これらは、1種単独でも2種以上を組み合
わせて使用してもよい。
(C)のうちでは、テトラキス[メチレン-3(3,5-ジ-t
ert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
メタン、3,9-ビス[2-{3-(3-tert-ブチル-4-ヒドロキ
シ-5-メチルフェニル)プロピオニルオキシ}-1,1-ジメ
チルエチル]2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5,5]ウン
デカンが特に好ましい。
合物(D)として、好適に使用されるものは、ホスホン
酸[P(OH)3 ]の水酸基の少なくとも1個が置換ま
たは無置換のフェノキシ基で置換されたアリールホスフ
ァイトであり、例えばトリス(ノニルフェニル)ホスフ
ァイト、トリス(ミックスド、モノおよびジノリルフェ
ニル)ホスファイト、テトラキス(2,4-ジターシャリブ
チルフェニール)4,4'-ビフェニレンジホスファイト、
ビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェニル)ペンタエリ
スリトール−ジ−ホスファイト、2,2-メチレンビス(4,
6-ジ-t-ブチルフェニル)オクチルホスファイト、トリ
ス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ホスファイトなどが
挙げられる。これらは、1種単独でも2種以上を組み合
わせて使用してもよい。
では、4-メチル-1-ペンテン重合体に対しては、ビス
(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェニル)ペンタエリスリ
トール−ジ−ホスファイト、トリス(2,4-ジ-tert-ブチ
ルフェニル)ホスファイトが特に好ましく使用される。
上記ヒンダードフェノール化合物(C)およびホスファ
イト化合物(D)成分は単独でも(B)成分添加による
肌荒れ防止効果をさらに向上させる効果があるが、両者
を併用してもよい。
量は、不飽和カルボン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合
体(A)100重量部に対し通常0.5〜15重量部、
好ましくは1.0〜5重量部であり、ホスファイト化合
物(D)の配合量は、不飽和カルボン酸変性4-メチル-1
-ペンテン重合体(A)100重量部に対し通常0.5
〜15重量部、好ましくは1.0〜5重量部である。
組成物には、上記した以外の安定剤、例えば硫黄系安定
剤などを併用しても良い。また場合によって、例えば紫
外線吸収剤、増核剤、可塑剤、滑剤、耐電防止剤、顔
料、染料、粉末状充填剤(カオリン、タルク等)、繊維
状充填剤(ティスモ、ガラス繊維、炭素繊維等)を本願
発明の目的を損なわない範囲で配合してもよい。
組成物を調製する方法としては、公知の任意の方法が採
用できる。例えば、タンブラーブレンダー、ヘンシルミ
キサー、リボンブレンダー等の混合機で上記(A)(ま
たは(E)と必要に応じて(F)、(G)もしくは
(H))と、上記(B)、必要に応じて(C)、
(D)、各種配合剤などとを混合後、押出機、ニーダ
ー、二本ロール等で混練して調製する方法等を採用する
ことができる。
組成物は、架橋剤を含有した重合体と接触し、繰り返し
使用されるものであれば、いずれの用途にも使用するこ
とができるが、特にゴムホース製造におけるマンドレ
ル、被覆材料、あるいは、エチレン系重合体電力ケーブ
ル製造用被覆材は、架橋剤含有重合体と接触して何回も
繰り返し使用できることが求めらる用途に好適に使用さ
れる。本発明に係る4-メチル-1-ペンテン重合体組成物
から形成品を製造する場合には、従来公知の種々の溶融
成形法を採用することができ、例えば射出成形法、押出
成形法、押出被覆法、圧縮成形法など、いずれの方法に
よっても成形することができる。
成物は、有機過酸化物系の架橋剤、多官能モノマーなど
が含まれる未加硫ゴム等と表面接触し、繰り返し加硫操
作を行った場合であっても肌荒れが発生し難く、繰り返
し使用回数をより増やすことができる。従って、例えば
架橋エチレン重合体系電力ケーブル架橋時の被覆材やゴ
ムホース架橋工程でのマンドレル、または被覆材等の用
途に用いた場合、繰り返し使用回数がより増えるため、
生産・製造コストの低減を図ることができる。
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。本実施例において以下の各成分を用いた。未変性-メチル-1-ペンテン共重合体 4-メチル-1-ペンテンと、ダイアレン−168(1-ヘキ
サジエンと1-オクタジエン)との共重合体であり、4-メ
チル-1-ペンテン含量が95重量%、1-ヘキサジエン含
量と1-オクタジエン含量との合計が5重量%であり、M
FR(ASTMD 1238、260℃、5kg荷重)
が0.5g/分、密度(ASTM D 1505)が0.
835g/cm3 の4-メチル-1-ペンテン共重合体
(F)を用いた。
ン重合体 上記4-メチル-1-ペンテン共重合体(F)を94重量
%、無水マレイン酸を5重量%、有機過酸化物(2,5-ジ
メチル-2,5-ジ(t-ブチルペルオキシ)ヘキサン、商品
名:パーヘキサ25B、日本油脂(株)製)を1重量%
の重量比率でヘンシェルミキサーにより混合した後、温
度280℃で二軸押出機で混練してグラフト変性して得
られた、無水マレイン酸グラフト率が2.7重量%であ
り、MFR(ASTM D 1238、260℃、5kg
荷重)が260g/10分である不飽和カルボン酸変性4-
メチル-1-ペンテン重合体(E-1)、および上記4-メチ
ル-1-ペンテン重合体(F)を97.5重量%、無水マ
レイン酸を2重量%、有機過酸化物2,5-ジメチル-2,5-
ジ(t-ブチルペルオキシ)ヘキサン(商品名:パーヘキ
サ25B、日本油脂(株)製)を0.5重量%の重量比
率でヘンシェルミキサーにより混合した後、温度280
℃で二軸押出機で混練してグラフト変性して得られた、
無水マレイン酸グラフト率が1.0重量%であり、MF
R(ASTM D 1238、260℃、5kg荷重)が
170g/10分である不飽和カルボン酸変性4-メチル-1
-ペンテン重合体(E-2)を用いた。
0重量%であり、MFRが25g/10分であるエチレン
−プロピレン共重合体(G)を用いた。不飽和カルボン酸変性α−オレフィン重合体 上記エチレン−プロピレン共重合体(G)を94重量
%、無水マレイン酸を5重量%、有機過酸化物(2,5-ジ
メチル-2,5-ジ(t-ブチルペルオキシ)ヘキサン、商品
名:パーヘキサ25B、日本油脂(株)製)を1重量%
の重量比率でヘンシェルミキサーにより混合した後、温
度280℃で二軸押出機で混練することによりグラフト
変性して得られた、無水マレイン酸グラフト率が2.8
重量%であり、MFR(260℃、5kg荷重で測定)
が120g/10分である不飽和カルボン酸変性α−オレ
フィン重合体(H-1)、および上記エチレン−プロピレ
ン共重合体(G)を97.5重量%、無水マレイン酸を
2重量%、有機過酸化物(2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブ
チルペルオキシ)ヘキサン、商品名:パーヘキサ25
B、日本油脂(株)製)を0.5重量%の重量比率でヘ
ンシェルミキサーにより混合した後、温度280℃で二
軸押出機で混練することによりグラフト変性して得られ
た、無水マレイン酸グラフト率が0.9重量%であり、
MFR(260℃、5kg荷重で測定)が80g/10分
である不飽和カルボン酸変性α−オレフィン重合体(H
-2)を用いた。
ル)-2-ヒドロキシフェニル]エチル〕フェニルアクリ
レートヒンダードフェノール化合物(C) テトラキス〔メチレン-3(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート〕メタンホスファイト化合物(D) ビス(2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチルフェニル)ペンタ
エリスリトール−ジ−ホスファイト
ペレットの作製 4-メチル-1-ペンテン共重合体(F)、不飽和カルボン
酸変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(E)、フェノー
ルアクリレート化合物(B)、ヒンダードフェノール化
合物(C)、ホスファイト化合物(D)を表1に示した
割合で配合し、ヘンシェルミキサーにて3分間低速回転
にて混合した。この混合物を二軸押出機にて280℃の
温度で押し出し、4-メチル-1-ペンテン重合体組成物の
ペレットを得た。
重合体棒状体の作製 次にエチレン・プロピレン・ジエン共重合体(商品名:
三井EPT3045、以下「EPDM」という。)10
0重量部、酸化亜鉛5重量部、ステアリン酸1重量部、
FEFカーボンブラック60重量部、パラフィン系プロ
セスオイル20重量部、ジクミルパーオキサイド3.5
重量部、トリアリルイソシアヌレート2重量部を60℃
でミキシングロールで混練して得られた未加硫ゴムを直
径が13mmの円型のダイを通して80℃押し出し、直
径15mmの棒状の未加硫ゴムを得た。
未加硫EPDM棒状体の作製 前記の処方および手順で得られた4-メチル-1-ペンテ
ン重合体組成物ペレット、またはの手順で得た4-メチ
ル-1-ペンテン重合体組成物リサイクル粉砕品を未加硫
EPDM棒状体の表面に280℃で溶融押し出し被覆
し、4-メチル-1-ペンテン重合体組成物被覆未加硫EP
DM棒状体を得た。
成物被覆未加硫EPDM棒状体を160℃のエアーオー
ブン中で40分加硫した。4-メチル-1-ペンテン重合体組成物リサイクル品の作
製 前記の加硫操作後、4-メチル-1-ペンテン重合体組成
物被覆層をゴムから剥がして長さ3mm以下に粉砕し、
4-メチル-1-ペンテン重合体組成物リサイクル粉砕品を
得た。
成物リサイクル粉砕品をからの操作を繰り返し使用
後、粉砕して再押し出し成形したもの(手順が終わっ
た状態のもの)の表面状態を、JIS B0601に従っ
て表面粗さ計によって測定し、表面上の最大高さ(R
max)が100μmを超えた状態を肌荒れが顕著である
状態とし、その状態に至るまでの使用回数を繰り返し使
用回数とした。
重合体組成物ペレットの作製 4-メチル-1-ペンテン共重合体(F)、不飽和カルボン
酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体(E-1)、不飽和カ
ルボン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体(E-2)、エ
チレン−プロピレン共重合体(G)、不飽和カルボン酸
変性α−オレフィン重合体(H-1)、不飽和カルボン酸
変性α−オレフィン重合体(H-2)、フェノールアクリ
レート化合物(B)、ヒンダードフェノール化合物
(C)、ホスファイト化合物(D)を表2に示した割合
で配合し、ヘンシェルミキサーにて3分間低速回転にて
混合した。この混合物を二軸押出機にて280℃の温度
で押し出し、4-メチル-1-ペンテン重合体組成物のペレ
ットを得た。
操作を行ない、繰り返し使用回数を測定した。結果を表
2に示す。
ペレットの作製 4-メチル-1-ペンテン共重合体(F)、不飽和カルボン
酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体(E-1)、不飽和カ
ルボン酸変性α-オレフィン重合体(H-1)、フェノー
ルアクリレート化合物(B)、ヒンダードフェノール化
合物(C)、ホスファイト化合物(D)を表3に示した
割合で配合し、ヘンシェルミキサーにて3分間低速回転
にて混合した。この混合物を二軸押出機にて280℃の
温度で押し出し、4-メチル-1-ペンテン重合体組成物の
ペレットを得た。
操作を行ない、繰り返し使用回数を測定した。結果を表
3に示す。
発明の4-メチル-1-ペンテン重合体組成物から成形され
た成形品は、有機過酸化物系の架橋剤および多官能モノ
マー等を含有せしめた重合体と表面接触し、繰り返し加
硫を行なった際に発生する4-メチル-1-ペンテン重合体
組成物の肌荒れが顕著に抑制され、繰り返し使用回数を
より増やすことができる。従って、例えば架橋エチレン
重合体系電力ケーブル架橋時の被覆材やゴムホース架橋
工程でのマンドレル、或いは被覆材などに用いた場合、
繰り返し使用回数がより増えるため、生産・製造コスト
の低減を図ることができる。
Claims (6)
- 【請求項1】(A)不飽和カルボン酸変性4-メチル-1-
ペンテン重合体と、(B)下記一般式(1)で表される
フェノールアクリレート化合物とからなり、不飽和カル
ボン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体(A)100重
量部に対し、フェノールアクリレート化合物(B)を
0.5〜15重量部の割合で含有することを特徴とする
4-メチル-1-ペンテン重合体組成物; 【化1】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基を示し、R2 は
水素原子または炭素原子数1〜3のアルキル基を示し、
R3 、R4 、R5 およびR6 は互いに同一でも異なって
いてもよく炭素原子数1〜9のアルキル基を示す。)。 - 【請求項2】 上記不飽和カルボン酸変性4-メチル-1-
ペンテン重合体(A)およびフェノールアクリレート化
合物(B)に加えて、さらにヒンダードフェノール化合
物(C)および/またはホスファイト化合物(D)を不
飽和カルボン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体(A)
100重量部に対してそれぞれ0.5〜15重量部の割
合で含有する請求項1に記載の4-メチル-1-ペンテン重
合体組成物。 - 【請求項3】上記不飽和カルボン酸変性4-メチル-1-ペ
ンテン重合体(A)が、(E)不飽和カルボン酸変性4-
メチル-1-ペンテン重合体と、 必要に応じて(F)未変性4-メチル-1-ペンテン重合
体、(G)未変性α-オレフィン重合体、および(H)
不飽和カルボン酸変性α-オレフィン重合体から選ばれ
る少なくとも1種の重合体とからなり、 不飽和カルボン酸変性4-メチル-1-ペンテン重合体
(E)を5〜100重量%、 未変性4-メチル-1-ペンテン重合体(F)を0〜95重
量%、 未変性α-オレフィン重合体(G)を0〜50重量%、 不飽和カルボン酸変性α-オレフィン重合体(H)を0
〜50重量%の割合(但し、(E)+(F)+(G)+
(H)=100重量%、(G)+(H)=50重量%以
下である。)で含有し、かつ(E)、(F)、(G)お
よび(H)の合計重量に対する不飽和カルボン酸のグラ
フト変性量が0.1〜5重量%の範囲にある請求項1ま
たは2に記載の4-メチル-1-ペンテン重合体組成物。 - 【請求項4】 上記不飽和カルボン酸変性4-メチル-1-
ペンテン重合体(E)が、4-メチル-1-ペンテンから導
かれる繰返し単位を80〜100重量%の割合で含有
し、炭素原子数2〜20のα-オレフィンから導かれる
繰返し単位を0〜20重量%の割合で含有する4-メチル
-1-ペンテン(共)重合体を不飽和カルボン酸でグラフ
ト変性した変性物であって、グラフト変性量が0.1〜
5重量%の範囲にある請求項3に記載の4-メチル-1-ペ
ンテン重合体組成物。 - 【請求項5】 上記未変性α-オレフィン重合体(G)
が、炭素原子数2〜20のα-オレフィンから選ばれる
少なくとも1種のα-オレフィンの(共)重合体である
請求項3または4に記載の4-メチル-1-ペンテン重合体
組成物。 - 【請求項6】 上記不飽和カルボン酸変性α-オレフィ
ン重合体(H)が、炭素原子数2〜20のα-オレフィ
ンから選ばれる少なくとも1種のα-オレフィンの
(共)重合体を不飽和カルボン酸でグラフト変性した変
性物であって、グラフト変性量が0.1〜5重量%の範
囲にある請求項3ないし5のいずれかに記載の4-メチル
-1-ペンテン重合体組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000262937A JP4425443B2 (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 4−メチル−1−ペンテン重合体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000262937A JP4425443B2 (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 4−メチル−1−ペンテン重合体組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002069256A true JP2002069256A (ja) | 2002-03-08 |
JP4425443B2 JP4425443B2 (ja) | 2010-03-03 |
Family
ID=18750540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000262937A Expired - Lifetime JP4425443B2 (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 4−メチル−1−ペンテン重合体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4425443B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005314522A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 熱可塑性エラストマー組成物 |
JP2008094909A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Mitsui Chemicals Inc | 4−メチル−1−ペンテン系重合体離型フィルム |
-
2000
- 2000-08-31 JP JP2000262937A patent/JP4425443B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005314522A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 熱可塑性エラストマー組成物 |
JP2008094909A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Mitsui Chemicals Inc | 4−メチル−1−ペンテン系重合体離型フィルム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4425443B2 (ja) | 2010-03-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1619218B1 (en) | Thermoplastic vulcanizates with enhanced cooling and articles made therefrom | |
EP2580258B1 (en) | Halogenated flame retardant systems for use in presence of silane grafting process | |
JPH08509772A (ja) | グラフト改質した実質的に線状であるエチレンポリマー類と他の熱可塑性ポリマー類とのブレンド物 | |
JPH06293846A (ja) | ポリオレフインと反応性添加剤含有ポリマーとのブレンド物からの製品の製造方法 | |
JP2010540697A (ja) | 湿分硬化性組成物、及びその組成物を製造するための方法 | |
TW200535182A (en) | Free-radical crosslinkable polymers: improved process for crosslinking and compositions | |
EP1939246B1 (en) | Polyolefin composition comprising silicon-containing filler | |
JP6735531B2 (ja) | 3次元網目状構造体用の変性ポリエチレン組成物及び3次元網目状構造体 | |
JP2002069256A (ja) | 4−メチル−1−ペンテン重合体組成物 | |
JP5292664B2 (ja) | 多層ペレットおよびその製造方法 | |
JP6083257B2 (ja) | 難燃性ポリオレフィン樹脂組成物 | |
JP2022534168A (ja) | 添加剤を含有するペレット | |
KR20120083419A (ko) | 가교된 사출 성형품의 제조 방법 | |
JP5361192B2 (ja) | 変性ポリプロピレン系重合体およびその組成物 | |
JP2002226706A (ja) | ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物 | |
JP2005105169A (ja) | 変性オレフィン系重合体組成物およびその製造方法 | |
KR102129922B1 (ko) | 고유동성 부분 가교형 내충격 폴리프로필렌 및 이의 제조방법 | |
JP4758588B2 (ja) | 架橋オレフィン系ゴム組成物 | |
JPH06192490A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及び樹脂成形品 | |
JP4714383B2 (ja) | 接着性樹脂組成物、その製造方法及びそれから得られる押出成形品 | |
JP7466458B2 (ja) | ワイヤおよびケーブルコーティング用非発泡ポリオレフィン組成物 | |
JP2002020562A (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物 | |
JP4365055B2 (ja) | 架橋オレフィン系樹脂管の製造方法 | |
JP4013501B2 (ja) | 架橋オレフィン系樹脂管の製造方法 | |
JP3945140B2 (ja) | 変性エチレン系重合体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090828 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091201 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091209 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4425443 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131218 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |