JP2002068875A - 堆肥製造設備および堆肥の製造方法 - Google Patents

堆肥製造設備および堆肥の製造方法

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JP2002068875A
JP2002068875A JP2000259725A JP2000259725A JP2002068875A JP 2002068875 A JP2002068875 A JP 2002068875A JP 2000259725 A JP2000259725 A JP 2000259725A JP 2000259725 A JP2000259725 A JP 2000259725A JP 2002068875 A JP2002068875 A JP 2002068875A
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JP
Japan
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compost
crusher
yard
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production facility
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JP2000259725A
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Ken Kunimoto
謙 国本
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Toko Sangyo Co Ltd
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Toko Sangyo Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

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Abstract

(57)【要約】 【課題】効率よく堆肥を製造できる堆肥製造設備を提供
すること。 【解決手段】堆肥製造設備1は、各ヤード2a〜2h
と、粉砕機3と、レール4と、スプリンクラー5と、排
水溝61と、廃水貯留タンク62と、格納庫7とを有し
ている。この堆肥製造設備1では、原料Rが粉砕機3で
粉砕され、処理材Pに加工される。この処理材Pは、発
酵が進むにつれ、ヤード2a→2b…→2hへと順次送
られる。このとき、処理材Pがヤード間を運ばれる際
に、処理材Pは、粉砕機3に通される。ヤード2h内で
発酵が終わるころには、処理材Pは、堆肥となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、堆肥製造設備およ
び堆肥の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、堆肥は、図7に示すような設備で
製造されていた。同図に示すように、従来の堆肥製造設
備900は、一次粉砕機901と、二次粉砕機902
と、サイクロン903と、攪拌機904と、ヤード90
5a〜fと、スプリンクラー906と、ブロアー907
とを有している。この堆肥製造設備900で、堆肥は、
以下のようにして製造される。
【0003】まず、原料908を、グラップ付きショベ
ル909を用いて、一次粉砕機901に運ぶ。次に、一
次粉砕機901でこの原料908を粉砕し、チップ91
0を得る。次に、このチップ910を、グラップ付きシ
ョベル909を用いて、二次粉砕機902に運ぶ。次
に、二次粉砕機902でこのチップ910を粉砕し、処
理材911を得る。次に、サイクロン903を用いて、
細かくなった処理材911と細かくなっていない処理材
911とを分ける。次に、攪拌機904を用いて、細か
くなった処理材911に、菌912を添加する。そし
て、この処理材911を、ヤード905aに運ぶ。な
お、サイクロン903で分離された細かくなっていない
処理材911は、再び二次粉砕機902に運ばれる。
【0004】次に、処理材911を、ヤード905aで
寝かし、発酵させる。このとき、適宜、処理材911
に、スプリンクラー906で水をかけ、また、ブロアー
907から空気を送る。そして、ある程度処理材911
の発酵が進んだら、処理材911をヤード905aから
ヤード905bに運ぶ。このとき、発酵の度合いを均一
にするため、処理材911の天地を逆にする、いわゆる
切り返しという操作を行う。
【0005】ヤード905bでも処理材911に対して
同様の操作を行い、処理材911をさらに発酵させる。
そして、ある程度処理材911の発酵が進んだら、処理
材911をヤード905bからヤード905cに運ぶ。
この際にも、前記と同様に切り返しを行う。
【0006】この要領で、処理材911を、ヤードから
ヤードへと、順次運んでいく。そして、ヤード905f
で処理材911の発酵を終えたころには、処理材911
は十分に発酵し、処理材911は、堆肥となっている。
【0007】その後、この堆肥を篩にかけ、篩を通った
ものを、製品として出荷する。篩に残ったものは、二次
粉砕機902に運ばれ、再度堆肥製造ラインに合流され
る。
【0008】このようにして堆肥の製造を行う従来の堆
肥製造設備900では、下記のような欠点がある。 ・多数の装置、機械が必要である。つまり、設備が大掛
かりである。 ・製造効率が悪く、製造に時間がかかる。 ・堆肥が大ぶり、大粒である。しかも、かなり大きな堆
肥片も混じるため、出荷前に、篩分けが必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、効率
よく堆肥を製造できる堆肥製造設備、および堆肥の製造
方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
の本発明により達成される。
【0011】(1) 処理材の発酵が行われる複数のヤ
ードと、前記ヤード間を移動可能な粉砕機とを有するこ
とを特徴とする堆肥製造設備。
【0012】(2) 前記処理材は、前記ヤード間を運
ばれる際に、前記粉砕機に通される上記(1)に記載の
堆肥製造設備。
【0013】(3) 前記粉砕機を通過した前記処理材
は、前記粉砕機で直接、前記ヤード内に送られる上記
(2)に記載の堆肥製造設備。
【0014】(4) 前記ヤードは、一列に配置されて
いる上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の堆肥製
造設備。
【0015】(5) 前記粉砕機は、前記ヤードに沿っ
て設置されたレール上を移動可能な上記(1)ないし
(4)のいずれかに記載の堆肥製造設備。
【0016】(6) 前記粉砕機は、回転する粉砕刃を
有している上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の
堆肥製造設備。
【0017】(7) 前記粉砕機は、前記処理材を搬送
するコンベアを有する上記(1)ないし(6)のいずれ
かに記載の堆肥製造設備。
【0018】(8) 前記粉砕機は、前記処理材を粉砕
機の本体に供給するコンベアと、粉砕機の本体に供給さ
れた前記処理材を搬出するコンベアとを有する上記
(7)に記載の堆肥製造設備。
【0019】(9) 前記処理材を搬出するコンベア
は、基端側よりも先端側が高い上記(8)に記載の堆肥
製造設備。
【0020】(10) 前記粉砕機における前記処理材
の搬送方向は、前記粉砕機の移動方向とほぼ垂直である
上記(7)ないし(9)のいずれかに記載の堆肥製造設
備。
【0021】(11) 前記ヤードの全部または一部に
水を供給する水供給手段を有する上記(1)ないし(1
0)のいずれかに記載の堆肥製造設備。
【0022】(12) 処理材を第1のヤード内で発酵
させ、次いで、この処理材を第2のヤードに運び、この
第2のヤードでさらに前記処理材を発酵させる堆肥の製
造方法であって、前記処理材を前記第1のヤードから前
記第2のヤードに運ぶ際に、前記処理材を、粉砕機に通
すことを特徴とする堆肥の製造方法。
【0023】(13) さらに、前記第2のヤードから
第3のヤードに前記処理材を運ぶ際にも、前記処理材
を、前記粉砕機に通す上記(12)に記載の堆肥の製造
方法。
【0024】(14) 前記処理材を運ぶ際に、前記処
理材に添加剤を添加する上記(12)または(13)に
記載の堆肥の製造方法。
【0025】(15) 前記粉砕機上で前記添加剤を添
加する上記(14)に記載の堆肥の製造方法。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す好
適実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明
の堆肥製造設備の実施形態を示す平面図である。
【0027】同図に示すように、本発明の堆肥製造設備
1は、各ヤード2a〜2hと、粉砕機3と、レール4
と、スプリンクラー(水供給手段)5と、排水溝61と
廃水貯留タンク62とを備える廃水処理機構6と、格納
庫7とを有している。
【0028】この堆肥製造設備1では、原料Rが粉砕機
3で粉砕され、処理材Pに加工される。そして、この処
理材Pがヤード2a〜2hで発酵することにより、堆肥
が製造される(図5、6参照)。
【0029】ヤード2a〜2hは、処理材Pの発酵に供
される場所である。図1に示すように、これらヤード2
a〜2hは、例えば長方形状の敷地20が長手方向に8
つに区画されて構成されたものであり、一列に隣接して
並んでいる(配置されている)。各ヤード2a〜2hの
三方は、粉砕機3が設けられた側を除いて、壁で囲まれ
ている。したがって、各ヤード2a〜2h間は、例え
ば、壁(しきい)により仕切られている。
【0030】本実施形態では、ヤード2aには発酵が初
期段階の処理材Pが収納され、ヤード2hには発酵が最
終段階の処理材Pが収納される。このようなヤード2a
〜2hは、比較的発酵が進んでいない処理材Pを収納す
るヤードよりも比較的発酵が進んだ処理材Pを収納する
ヤードの方が、面積が小さくなる傾向を有している。処
理材Pは発酵が進むと体積が減少するので、発酵が進ん
だ処理材Pを収納するヤードの面積を小さくしても、ヤ
ードは、処理材Pを十分に収納できるようになる。これ
により、敷地20を有効に活用できる。
【0031】図1に示すように、このようなヤード2a
〜2h上には、スプリンクラー5が設置されている。こ
のスプリンクラー5は、配管51上にノズル52が複数
設けられた構成となっている。ノズル52は、図1に示
すように、各ヤード2a〜2h上に、それぞれ設けられ
ている。堆肥製造設備1では、このスプリンクラー5に
より、各ヤード2a〜2hに、水を供給することができ
る。
【0032】堆肥製造設備1では、ヤード2a〜2hに
沿って、排水溝(排液槽)61が配設されている。この
排水溝61は、ヤード2a〜2hから出た廃水(廃液)
の流路となる。この排水溝61の一端部(下流側端部)
は、廃水貯留タンク(廃液貯留タンク)62に接続され
ている。この廃水貯留タンク62は、ヤード2a〜2h
で生じた廃水を、貯留することができる。このように、
本実施形態の堆肥製造設備1では、排水溝61と廃水貯
留タンク62とで、堆肥の製造により生じた廃水(廃
液)を処理する廃水処理機構(廃液処理機構)6が構成
されている。
【0033】堆肥製造設備1では、ヤード2a〜2hの
近傍に、レール4が設置されている。図1に示すよう
に、このレール4は、各ヤード2a〜2hに沿って、各
ヤード2a〜2hが並んだ方向と平行に、施設されてい
る。
【0034】このレール4上には、図2に示すような粉
砕機3が設置されている。図1に示すように、粉砕機3
は、レール4に乗っており、レール4上を移動可能であ
る。そして、粉砕機3は、レール4上を移動することに
より、各ヤード2a〜2h間を移動することができる。
【0035】粉砕機(破砕機)3は、シュレッダーとも
呼ばれているものであり、原料Rを粉砕(破砕)するこ
とができる。また、後述するように、本発明では、粉砕
機3は、処理材Pを攪拌し、また、その粒子、断片を細
かくする役割をも有している。
【0036】この粉砕機3は、粉砕対象物の粉砕等を行
う本体31と、粉砕対象物等を本体31に供給する投入
コンベア32と、本体31で粉砕された粉砕物等を搬出
する搬出コンベア(放出コンベア)33と、レール4に
乗った車輪34と、本体31内に内蔵されたエンジン3
5とを有している。車輪34は、エンジン35から駆動
力が伝達されることにより、回転する。これにより、粉
砕機3は、レール4上を自走する。
【0037】図1に示すように、本体31は、レール4
上に位置している。これにより、粉砕機3は、バランス
がよくなり、安定する。投入コンベア32は、本体31
から見て、ヤード2a〜2hの反対側に位置している。
搬出コンベア33は、本体31から見て、ヤード2a〜
2h側に位置しており、その先端部は、ヤード2a〜2
h上に位置することができるようになっている。
【0038】これら投入コンベア32および搬出コンベ
ア33は、レール4とほぼ垂直に配置されている。した
がって、投入コンベア32上を移動する粉砕対象物等お
よび搬出コンベア33上を移動する粉砕物等の移動方向
は、粉砕機3の移動方向と垂直の方向となる。これによ
り、原料Rおよび処理材Pの粉砕機3への搬送、および
粉砕機3から各ヤード2a〜2hへの処理材Pの搬送
が、容易となる。
【0039】図2に示すように、投入コンベア32は、
地面とほぼ平行にセットにされている。これにより、原
料Rや処理材Pの投入コンベア32への投入が、さらに
容易となる。一方、搬出コンベア33は、使用時、基端
側(本体31側)よりも先端側(本体31と反対側)の
方が高くなるように、セットされる。これにより、ヤー
ド2a〜2h内に処理材Pを高く積むことが容易とな
る。この搬出コンベア33は、本体31の方向に折り畳
み可能となっている。レール4上を移動する際には、粉
砕機3は、通常、搬出コンベア33を折り畳んだ状態で
移動する。
【0040】図3に示すように、本体31は、回転可能
なドラム311と、ドラム311の外周上に設けられ、
ドラム311と一体となって回転可能な粉砕刃(カッタ
ー)312と、ドラム311の鉛直下方に設けられたオ
ーガー313と、これらドラム311と粉砕刃312と
オーガー313とを覆うカバー314と、搬出コンベア
33側のカバー314に設けられたゲート315と、処
理対象物に当接して回転可能なホイール316とを有し
ている。ドラム311、オーガー313、ホイール31
6、投入コンベア32、および搬出コンベア33は、エ
ンジン35から駆動力が伝達されることにより、駆動す
ることができる。
【0041】粉砕機3を作動させると、投入コンベア3
2上に乗せられた処理対象物(以下、代表として原料R
を用いて説明する)は、投入コンベア32により、本体
31内に送られる。このとき、ホイール316が、原料
Rを押さえ、原料Rが本体31内に移動するように(図
3では反時計回りに)回転するので、原料Rは、円滑に
本体31内に供給される。
【0042】本体31内ではドラム311が回転してお
り、本体31内に送られた原料Rは、このドラム311
と一体となって回転している粉砕刃312により、粉砕
される。その結果、原料Rから処理材Pが生成する。
【0043】生成した処理材Pは、粉砕刃312の回転
により投入コンベア32から搬出コンベア33の方へ運
ばれる。このとき、ドラム311の鉛直下方に落ちた処
理材Pは、オーガー313により、粉砕刃312に押し
戻される。
【0044】その後、処理材Pは、ゲート315から、
搬出コンベア33上に放出される。搬出コンベア33上
に送られた処理材Pは、搬出コンベア33により、搬出
コンベア33の先端部に送られる。そして、処理材P
は、搬出コンベア33の先端部から、粉砕機3の外に放
出される。
【0045】なお、粉砕機3で処理する処理対象物が処
理材P等、粉体あるいは断片の集まりである場合は、ホ
イール316を作動させなくてもよい。
【0046】堆肥製造設備1では、このような粉砕機3
を収納する格納庫7が、レール4の一端側、詳しくは廃
水貯留タンク62と反対側の端部に、設けられている。
レール4は、粉砕機3が格納庫7内に移動できるよう
に、施設されている。粉砕機3は、搬出コンベア33が
折り畳まれた状態で、格納庫7に格納される。
【0047】以下、堆肥製造設備1を用いた堆肥の製造
方法について、説明する。以下のようにして製造される
堆肥の原料Rには、例えば、木材(廃材等)、枯葉、草
木、生ゴミ等の有機物(天然有機物)などを用いること
ができる。
【0048】・第1段階 まず、図1に示すように、粉砕機3を、レール4上を移
動させ、ヤード2aの近傍に位置させる。次に、搬出コ
ンベア33を伸ばし、搬出コンベア33を、セットす
る。そして、粉砕機3を稼動させる。
【0049】次に、原料Rを、例えば図4に示すような
ホイールローダー(運搬車両)8を用いて、投入コンベ
ア32に供給する。このとき、必要に応じて、投入コン
ベア32上の原料Rに、菌、養分等の添加剤をふりかけ
(添加し)てもよい。
【0050】図5に示すように、投入コンベア32に供
給された原料Rは、投入コンベア32により、本体31
に運ばれ、粉砕される。これにより、処理材Pが得られ
る。この処理材Pは、搬出コンベア33の先端部から放
出されヤード2a内に落ちる。したがって、図5に示す
ように、ヤード2a内には、処理材Pが蓄積する。この
ように、処理材Pを粉砕機3から直接ヤード2a内に送
ると、処理材Pの運搬の手間が省け、作業が楽になる。
【0051】その後、ヤード2a内の処理材Pが所定量
になるまで、原料Rを、粉砕機3に供給する。ヤード2
a内の処理材Pの量が所定量になったら、粉砕機3への
原料Rの供給を止める。これにより、ヤード2aへの処
理材Pの供給が、終了する。
【0052】その後、ヤード2aで、処理材Pを寝か
し、所定時間発酵させる。このとき、処理材Pの状況に
応じて適宜、スプリンクラー5で、処理材Pに水をかけ
る(供給する)。所定時間経過し、処理材Pの発酵があ
る程度進んだら、下記の操作を行う。
【0053】・第2段階 まず、図6に示すように、粉砕機3を、レール4上を移
動させ、ヤード2bの近傍に位置させる。次に、前記と
同様にして、粉砕機3をセットし、稼動させる。
【0054】次に、ヤード2a内の処理材Pを、例えば
図4に示すようなホイールローダー8を用いて、投入コ
ンベア32に運ぶ。このとき、必要に応じて、投入コン
ベア32上の処理材Pに、菌、養分等の添加剤を添加し
てもよい。
【0055】投入コンベア32に供給された処理材P
は、投入コンベア32により、本体31内に運ばれる。
本体31内で、処理材Pは、粉砕刃312により、さら
に細かくされる。この際、処理材Pは、攪拌され、均一
になる。しかもこのとき、処理材Pには、空気が好適に
混入する。本体31を通った処理材Pは、前記と同様
に、搬出コンベア33の先端部に送られ、粉砕機3から
放出される。その結果、処理材Pは、ヤード2b内に落
ち、図6に示すように、ヤード2b内に積もる。
【0056】その後、ヤード2bで、所定時間、処理材
Pの発酵を続行する。このとき、前記と同様に、処理材
Pの状況に応じて適宜、ノズル52から処理材Pに、水
を噴霧する。
【0057】・第3段階 第2段階終了後、前記と同様の操作を行い、処理材P
を、ヤード2cに移動させる。すなわち、粉砕機3をヤ
ード2cの近傍に移動させる。次に、ヤード2b内の処
理材Pを、粉砕機3に通す。そして、粉砕機3を通った
処理材Pを、粉砕機3で直接、ヤード2c内に送る。そ
の後、ヤード2c内で、処理材Pの発酵を続行させる。
【0058】・第4〜第8段階 その後、前記と同じ要領で、移動の際には処理材Pを粉
砕機3に通しつつ、また、各ヤードで発酵を少しずつ進
ませつつ(発酵が進むにつれ)、処理材Pを、ヤード2
cから、2d→2e→2f→2g→2hへと、移動させ
る。
【0059】そして最終的に、ヤード2hで発酵した処
理材Pが、堆肥となる。その後、例えば、ヤード2hで
生成した堆肥(発酵が十分に進んだ処理材P)を、袋詰
めして、出荷する。以上により、堆肥の製造が完了す
る。
【0060】なお、以上述べた説明では、説明を分かり
やすくするため、一塊の原料Rおよび処理材Pの流れに
沿って、堆肥の生成過程を説明したが、堆肥製造設備1
では、ヤード2a内の処理材Pをヤード2bに移し、ヤ
ード2aが空になったら、新たな処理材Pをヤード2a
に供給する。同様に、ヤード2b内の処理材Pをヤード
2cに移し、ヤード2bが空になったら、ヤード2a内
の処理材Pをヤード2bに供給する。堆肥製造設備1で
は、このような要領で、空になったヤードには、順次、
次の(新たな)処理材Pが供給される。これにより、堆
肥を、連続的に製造することができる。
【0061】このようにして堆肥を製造している間に各
ヤード2a〜2hで生じた廃水(廃液)は、排水溝61
を通って廃水貯留タンク62に流れ、廃水貯留タンク6
2に貯留される。堆肥製造中、粉砕機3が稼動していな
いときは、粉砕機3は、搬出コンベア33が折り畳ま
れ、格納庫7内に収納される。
【0062】なお、以上述べた製造方法の一例では、原
料Rおよび処理材Pを運ぶ運搬機(運搬手段)としてホ
イールローダー8を用いたが、原料Rおよび処理材P
は、運搬できれば、どのような機械、道具を用いて運搬
してもよいことは言うまでもない。
【0063】このようにして堆肥を製造すると、以下の
ような利点が得られる。本発明では、処理材Pは、ヤー
ド間を移動する際に、粉砕機3を通ることとなる。すな
わち、処理材Pは、何度も粉砕機3に通される。このた
め、処理材Pの粒(断片)は適度に細かくなる。このた
め、処理材Pと菌との接触面積が増大し、発酵が効率よ
く行われる。
【0064】しかも、処理材Pが粉砕機3を通る際に、
処理材Pは、攪拌される。このため、処理材Pの発酵が
均一なものとなり、発酵ムラが生じることが防止され
る。また、粉砕機3を通す前に処理材Pに菌、養分等の
添加剤を添加しておくと、粉砕機3で処理材Pが攪拌さ
れる際に、これらの添加剤は、処理材Pとよく混合され
る。
【0065】加えて、処理材Pが粉砕機3を通る際に、
処理材Pは、空気とよく混ざる。すなわち、粉砕機3を
通った処理材Pは、空気を良く含んでいる。このため、
菌に十分な酸素が供給され、処理材Pの発酵が円滑に行
われる。これに対応して、堆肥製造設備1では、処理材
Pをヤードからヤードへと移す際に、切り返し等、面倒
な作業をしなくても済むようになる。
【0066】このような効果から、堆肥製造設備1で
は、処理材Pの発酵が速やかに進み、堆肥を短期間で製
造できる。
【0067】しかも、得られた堆肥は、きめが細かく、
均質である。このため、得られた堆肥は、空気を含む能
力、保湿性、植物への養分の吸収され易さ等の点で優れ
ており、農業、園芸等に最適である。
【0068】このような効果に加えて、本発明によれ
ば、堆肥を製造する設備を、簡素なものとすることがで
きる。特に、本発明によれば、前述したように、粉砕機
3で処理材Pに空気が良く混入するため、ブロアー等、
空気を供給する設備をヤードに設置しなくても、処理材
Pの発酵を円滑に進めることができるようになる。この
ため、堆肥の製造に必要な装置を少なくすることがで
き、設備コストを低く押さえられる。なお、かかる事項
は、本発明において、ヤードにブロアー等を設置しては
ならないということを意味するものではない。本発明
は、例えば、図1に示すような堆肥製造設備1に、新た
にブロアーを設置することを排除するものではない。
【0069】また、本発明により製造された堆肥は、粒
子が細かく、大粒の粒子を通常含んでいないため、製造
後堆肥を篩にかける必要がなくなる。このため、堆肥を
篩にかける手間が省ける。これに対応して、篩に残った
堆肥を処理する作業も必要なくなる。かかる点でも、本
発明は、作業および製造の効率が良い。
【0070】以上、本発明を添付図面に示す好適実施形
態に基づいて詳細に説明したが、本発明は、かかる実施
形態に限定されるものでないことは、言うまでもない。
【0071】例えば、スプリンクラーは、全てのヤード
に水を供給するような構成としなくてもよい。また、上
記実施形態では、ヤードに水を供給する水供給手段の代
表としてスプリンクラーを用いたが、水供給手段には、
スプリンクラー以外のものを用いてもよい。以上述べた
実施の形態では、粉砕機は自走型のものであったが、粉
砕機は、他走型のものであってもよい。
【0072】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、設
備および手間を簡略化しつつ、高品質の堆肥を、短時間
で効率よく製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の堆肥製造設備の実施形態を示す平面図
である。
【図2】図1に示す堆肥製造設備が備える粉砕機を示す
斜視図である。
【図3】図2に示す粉砕機本体の要部を示す断面図(内
部透視図)である。
【図4】図1に示す堆肥製造設備に用いられるホイール
ローダーを示す側面図である。
【図5】図1に示す堆肥製造設備を用いた堆肥の製造方
法を説明するための平面図である。
【図6】図1に示す堆肥製造設備を用いた堆肥の製造方
法を説明するための平面図である。
【図7】従来の堆肥製造設備を示す図である。
【符号の説明】
1 堆肥製造設備 20 敷地 2a〜2h ヤード 3 粉砕機 31 本体 311 ドラム 312 粉砕刃 313 オーガー 314 カバー 315 ゲート 316 ホイール 32 投入コンベア 33 搬出コンベア 34 車輪 35 エンジン 4 レール 5 スプリンクラー 51 配管 52 ノズル 6 廃水処理機構 61 排水溝 62 廃水貯留タンク 7 格納庫 8 ホイールローダー P 処理材 R 原料 900 従来の堆肥製造設備 901 一次粉砕機 902 二次粉砕機 903 サイクロン 904 攪拌機 905a〜f ヤード 906 スプリンクラー 907 ブロアー 908 原料 909 グラップ付きショベル 910 チップ 911 処理材 912 菌

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理材の発酵が行われる複数のヤード
    と、 前記ヤード間を移動可能な粉砕機とを有することを特徴
    とする堆肥製造設備。
  2. 【請求項2】 前記処理材は、前記ヤード間を運ばれる
    際に、前記粉砕機に通される請求項1に記載の堆肥製造
    設備。
  3. 【請求項3】 前記粉砕機を通過した前記処理材は、前
    記粉砕機で直接、前記ヤード内に送られる請求項2に記
    載の堆肥製造設備。
  4. 【請求項4】 前記ヤードは、一列に配置されている請
    求項1ないし3のいずれかに記載の堆肥製造設備。
  5. 【請求項5】 前記粉砕機は、前記ヤードに沿って設置
    されたレール上を移動可能な請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の堆肥製造設備。
  6. 【請求項6】 前記粉砕機は、回転する粉砕刃を有して
    いる請求項1ないし5のいずれかに記載の堆肥製造設
    備。
  7. 【請求項7】 前記粉砕機は、前記処理材を搬送するコ
    ンベアを有する請求項1ないし6のいずれかに記載の堆
    肥製造設備。
  8. 【請求項8】 前記粉砕機は、前記処理材を粉砕機の本
    体に供給するコンベアと、粉砕機の本体に供給された前
    記処理材を搬出するコンベアとを有する請求項7に記載
    の堆肥製造設備。
  9. 【請求項9】 前記処理材を搬出するコンベアは、基端
    側よりも先端側が高い請求項8に記載の堆肥製造設備。
  10. 【請求項10】 前記粉砕機における前記処理材の搬送
    方向は、前記粉砕機の移動方向とほぼ垂直である請求項
    7ないし9のいずれかに記載の堆肥製造設備。
  11. 【請求項11】 前記ヤードの全部または一部に水を供
    給する水供給手段を有する請求項1ないし10のいずれ
    かに記載の堆肥製造設備。
  12. 【請求項12】 処理材を第1のヤード内で発酵させ、 次いで、この処理材を第2のヤードに運び、この第2の
    ヤードでさらに前記処理材を発酵させる堆肥の製造方法
    であって、 前記処理材を前記第1のヤードから前記第2のヤードに
    運ぶ際に、前記処理材を、粉砕機に通すことを特徴とす
    る堆肥の製造方法。
  13. 【請求項13】 さらに、前記第2のヤードから第3の
    ヤードに前記処理材を運ぶ際にも、前記処理材を、前記
    粉砕機に通す請求項12に記載の堆肥の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記処理材を運ぶ際に、前記処理材に
    添加剤を添加する請求項12または13に記載の堆肥の
    製造方法。
  15. 【請求項15】 前記粉砕機上で前記添加剤を添加する
    請求項14に記載の堆肥の製造方法。
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CN115156255A (zh) * 2022-07-25 2022-10-11 湖北延创环保科技有限责任公司 一种粉碎按比例分层布料机

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