JP2002068469A - 装飾済み容器の移送装置 - Google Patents

装飾済み容器の移送装置

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JP2002068469A
JP2002068469A JP2000256391A JP2000256391A JP2002068469A JP 2002068469 A JP2002068469 A JP 2002068469A JP 2000256391 A JP2000256391 A JP 2000256391A JP 2000256391 A JP2000256391 A JP 2000256391A JP 2002068469 A JP2002068469 A JP 2002068469A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の内面に傷が付くことを防止でき、か
つ、容器の移送を確実におこなうことができ、さらに、
保持した容器の姿勢を安定させる。 【解決手段】 胴部10の一端側に肩部11を介して口
頸部12が形成されているとともに、その外面に装飾が
施された装飾済み容器1を、その中心線N1をほぼ水平
にした姿勢で真空吸着して移送する第1の移送装置60
と、第1の移送装置60から装飾済み容器1を受け取っ
て保持する第2の移送装置8とが設けられている装飾済
み容器の移送装置において、第1の移送装置60は、装
飾済み容器1を真空吸着する吸着具60を有し、第2の
移送装置8は、装飾済み容器1が吸着具60で保持され
た後に、口頸部とは反対側の端部9に接触することによ
り、装飾済み容器1を吸着する吸着面8Bを有し、吸着
具60および吸着面8Bは、装飾済み容器1を挟む間隔
をおいて相互に対向して移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、装飾工程で印刷
・塗装などが施された装飾済み容器を、装飾工程から乾
燥工程に移送する場合に用いられる装飾済み容器の移送
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂が被覆された金属板を、
深絞り加工または絞りしごき加工して、その内面に合成
樹脂被膜が形成された容器を製造することがおこなわれ
ている。このような容器の外面に、印刷・塗装などの装
飾を施した後に、装飾済み容器を乾燥工程に移送する移
送装置の一例が、特開昭57−178754号公報に記
載されている。この特開昭57−178754号公報に
おいては、マンドレルホイールに複数のマンドレルが取
り付けられており、円筒状の容器がマンドレルにより保
持されるように構成されている。このマンドレルの中心
線はほぼ水平に設定されている。そして、マンドレルホ
イールが回転すると、各容器が所定の環状軌跡に沿って
移送されるとともに、各容器の外面に装飾が施される。
【0003】一方、各マンドレルに対応して、マンドレ
ルの前面に複数のサクションカップが設けられており、
各サクションカップは、回転可能な前面ホイールに取り
付けられている。また、各サクションカップは、水平な
中心線に沿って往復移動するように構成されている。そ
して、サクションカップが水平移動して容器に接近し、
サクションカップに吸引力が発生すると、マンドレルに
保持されている容器がマンドレルから抜き出されてサク
ションカップに移送される。そして、前面ホイールの回
転により各サクションカップが所定の環状軌跡で移動す
るとともに、サクションカップが水平移動して、容器の
内部に搬送チェーンのピンが進入した状態でサクション
カップの吸引を解除することにより、容器がサクション
カップからピンに移送される。そして、搬送チェーンの
駆動により、各容器がピンに保持されたまま後工程に搬
送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載されて
容器移送装置においては、サクションカップにより保持
されている容器が搬送チェーン側のピンに移送されて、
ピンにより容器が保持されるように構成されている。こ
のため、容器の内面に被覆されている合成樹脂被膜にピ
ンが接触して、合成樹脂被膜に傷が付いたり、容器の内
面自体に傷が付いたりして、容器の品質が低下する可能
性があった。また、容器の内部にピンが入り込んだ状態
で容器が保持されるために、ピンに対するサクションカ
ップの水平移動量を高精度に調整しないと、容器がピン
に保持されていない状態でサクションカップの吸引力が
解除されて、容器が落下してしまう危険があった。さら
に、ピンに保持された容器は、風圧を受けてピンを支点
としてふらついたり、揺動したりしやすく、その保持姿
勢が安定しにくいという問題があった。
【0005】この発明は、上記のような事情を背景とし
てなされたものであり、装飾済み容器の内面に傷が付く
ことを防止でき、かつ、装飾済み容器の移送を確実にお
こなうことができ、さらには、保持した容器の姿勢を安
定させることのでき、かつ、高速移送に適した装飾済み
容器の移送装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記目的
を達成するために請求項1の発明は、胴部の一端側に、
次第に小径となる肩部が連続して形成され、この肩部に
おける前記胴部とは反対側に連続して小径円筒状の口頸
部が形成されているとともに、その外面に装飾が施され
た装飾済み容器を、その中心線をほぼ水平にした姿勢で
真空吸着して所定の環状軌跡に沿って移送する第1の移
送装置と、この第1の移送装置から前記装飾済み容器を
受け取って保持する第2の移送装置とが設けられている
装飾済み容器の移送装置において、前記第1の移送装置
は、前記肩部の少なくとも一部分から前記口頸部までの
部分が嵌まり込み、かつ、前記肩部に接触することによ
り、前記装飾済み容器を真空吸着する吸着具を有し、前
記第2の移送装置は、前記装飾済み容器が前記吸着具で
保持された後に、前記口頸部とは反対側の端部に接近す
ることにより、前記装飾済み容器の端部全周と密着して
吸着する吸着面を有し、この吸着面は前記第1の移送装
置の環状軌跡の接線方向に移動するように構成されてい
るとともに、前記吸着具の移動軌跡と前記吸着面の移動
軌跡とが重なる領域で、前記装飾済み容器を挟む間隔を
おいて相互に対向して移動し、かつ、離間するように、
前記吸着具および前記吸着面が構成され、前記第1の移
送装置には、前記吸着面と前記装飾済み容器における前
記口頸部とは反対側の端部とが対向している際に、前記
吸着具の真空吸着力を解除する吸着力解除装置が設けら
れていることを特徴とするものである。
【0007】請求項1の発明によれば、装飾済み容器
は、第1の移送装置の吸着具により吸着され、その中心
線がほぼ水平となる姿勢で移送される。そして、第1の
移送装置により移送される装飾済み容器であって、口頸
部とは反対側の端部全周に吸着面が接近することによ
り、装飾済み容器が吸着される。したがって、装飾済み
容器の内面に第2の移送装置を接触させることなく、第
2の移送装置により装飾済み容器を安定した姿勢で保持
することができる。また、第2の移送装置では、吸着力
により装飾済み容器を保持するため、第1の移送装置と
第2の移送装置との相対位置を高精度に調整する必要は
ないとともに、第2の移送装置には、装飾済み容器が揺
動するような支点となる部材が存在しない。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の構成に加え
て、前記第1の移送装置には、前記吸着面と前記装飾済
み容器における前記口頸部とは反対側の端部とが対向し
ている際に、前記吸着具の真空吸着力を解除し、かつ、
前記装飾済み容器の前記口頸部に空気を噴射してこの装
飾済み容器を前記吸着面側に吹き飛ばす空気噴射装置が
設けられていることを特徴とするものである。
【0009】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の作用が生じるほかに、第1の移送装置の吸着具
により保持されている装飾済み容器に対して空気が吹き
付けられることにより、装飾済み容器が第2の移送装置
の吸着面側に吹き飛ばされて、装飾済み容器の端部全周
が吸着面に接触して吸着される。したがって、第1の移
送装置の吸着具と、第2の移送装置の吸着面との間隔
や、吹き飛ばし圧力を高精度に調整する必要が無く、か
つ、吸着具により保持されている装飾済み容器が、確実
に吸着面側に移動する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は、ボトル型容器(以下、
単に容器と呼ぶ)1の搬送経路を示す略示的な正面図で
ある。容器1の搬送経路には、キャンフィード装置2、
スターホイール3、プレスピンゾーン4、装飾工程5、
マンドレルホイール6、ニス供給ドラム93、トランス
ファー装置7、コンベア8などが設けられている。前記
容器1は、図6に示すように、合成樹脂被膜を有するス
チール、あるいはアルミニウム合金などの金属板を深絞
り加工、または絞りしごき加工して円筒形状に成形した
ものである。
【0011】この容器1は、一端側に開口縁部9が形成
された胴部10と、胴部10における開口縁部9とは反
対側の端部に連続され、かつ、胴部10から離れるにと
もない次第に小径となる方向に湾曲された肩部11と、
肩部11における胴部10とは反対側の端部に連続され
た小径円筒状の口頸部12と、口頸部12における肩部
11とは反対側の開口端を閉塞する天板12Aとを有し
ている。容器1の内外面に、前記合成樹脂被膜が形成さ
れている。
【0012】前記キャンフィード装置2は、平行に配置
された一対のガイド部材13を有する。キャンフィード
装置2の下方に設けられたスターホイール3は、図1に
おいて反時計方向に回転するとともに、スターホイール
3の外周には、容器1を保持する凹部(図示せず)が、
円周方向に複数形成されている。プレスピンゾーン4に
は、複数のローラ91に巻き掛けられたベルト92が設
けられている。マンドレルホイール6は、スターホイー
ル3の側方であり、スターホイール3よりもやや下方に
配置されており、マンドレルホイール6は図1において
時計方向に回転するように構成されている。
【0013】また、マンドレルホイール6の外周には、
ほぼ水平に突出されたマンドレル(図示せず)が円周方
向に多数設けられている。マンドレルホイール6は、基
台14上に設けられたフレーム15およびメインフレー
ム19により回転自在に支持されており、マンドレルに
保持した容器1を、環状の移動軌跡に沿って移送するこ
とができるように構成されている。前記ニス供給ドラム
93は、マンドレルホイール6の下方に設けられてお
り、図1において反時計方向に回転する。
【0014】装飾工程5は、マンドレルホイール6の側
方に設けられており、装飾工程5には、図1において反
時計方向に回転される円筒状のブランケット16が設け
られている。また、ブランケット16の外周側には、ブ
ランケット16の円周方向に沿ってインク供給ドラム1
7が複数配置されている。
【0015】一方、フレーム15とメインフレーム19
とが所定間隔をおいて配置されており、図3に示すよう
に、マンドレルホイール6およびトランスファー装置7
は、フレーム15とメインフレーム19との間に配置さ
れている。前記マンドレルホイール6のマンドレルはフ
レーム15側に向けて突出している。トランスファー装
置7は、図2に示すように回転軸18を備えている。回
転軸18は水平な軸線A1を中心として回転可能に構成
され、回転軸18の両端は、フレーム15およびメイン
フレーム19により保持されている。
【0016】また、回転軸18の周囲には、軸線方向に
所定間隔をおいて固定側円筒部材20,21が設けられ
ている。つまり、回転軸18の軸線方向において、固定
側円筒部材20の方が固定側円筒部材21よりもメイン
フレーム19側に近い位置に配置されている。固定側円
筒部材20,21は共に回転不能に固定されている。固
定側円筒部材20,21のうち、メインフレーム19に
近い位置に配置されている固定側円筒部材20の外周に
は、環状のホルダー22を介して環状のスイングカム2
3が固定されている。
【0017】スイングカム23における固定側円筒部材
21側の側面には、図2および図4に示すような環状の
カム溝24が全周に亘って形成されている。回転軸18
の軸線A1を中心とする半径方向において、カム溝24
の幅方向の中心線(図示せず)は真円以外の形状に設定
されている。なお、回転軸18の半径方向の平面内にお
けるカム溝24の形状については後述する。また、固定
側円筒部材20と回転軸18との間には軸受27が設け
られており、固定側円筒部材20と回転軸18とが相対
回転可能となっている。
【0018】一方、回転軸18の外周における固定側円
筒部材21の内側にはスリーブ28が固定されており、
スリーブ28と固定側円筒部材21との間には軸受29
が介在されている。この軸受29により回転軸18と固
定側円筒部材21とが相対回転可能になっている。固定
側円筒部材21にはパイプ26が連結されており、この
パイプ26には空気機械(図示せず)が連結されてい
る。空気機械として、具体的には、真空ポンプと、圧縮
機または送風機とが設けられている。
【0019】固定側円筒部材21における固定側円筒部
材20側の側面には環状の凹部30が設けられており、
凹部30には環状のディスクバルブ31が固定されてい
る。ディスクバルブ31には、円周方向における所定範
囲に溝32が形成され、この溝32にパイプ26が連通
している。また、固定側円筒部材21の外周側には、ブ
ラケット33を介して円筒部材34が固定されていると
ともに、円筒部材34の外周には、全周に亘ってストロ
ークカム35が設けられている。
【0020】図5は、ストロークカム35の展開図であ
り、ストロークカム35は、基準位置D1を基準として
360度の範囲に形成されている。ストロークカム35
は、、基準点位置D1の円周方向の一方に形成された第
1の突出領域36を有しており、第1の突出領域36に
連続して、第1の直線領域37が形成されている。この
第1の直線領域37に連続して、スイングカム23側に
向けて突出した第2の突出領域38が形成されている。
また、第2の突出領域38に連続して、第2の直線領域
39が形成されている。そして、第2の直線領域39の
端部は前記第1の突出領域36に連続している。前記第
1の直線領域37および第2の直線領域39は、ストロ
ークカム35のうち、フレーム15側に最も近い位置に
配置されている。
【0021】また前記ブラケット33における固定側円
筒部材20側の側面には、環状部材40が固定されてい
る。さらに回転軸18の外周における固定側円筒部材2
0と固定側円筒部材21との間には、円筒部材41が固
定されている。回転軸18の軸線方向において、円筒部
材41の方がマンドレルホイール6よりも、メインフレ
ーム19から離れた位置に配置されている。円筒部材4
1と環状部材40との間には軸受42Aが介在されてお
り、円筒部材41と環状部材40とが相対回転可能にな
っている。円筒部材41には回転軸18の軸線方向に延
ばされた通気路42が形成されている。この通気路42
は、円筒部材41の円周方向に沿って所定間隔おきに複
数配置されている。各通気路42と、ディスクバルブ3
1の溝32とは同一円周上に配置されている。なお、各
通気路42における溝32とは反対側の端部には、パイ
プ43がそれぞれ接続されている。
【0022】さらに、円筒部材41の外周にはフランジ
44が形成されており、フランジ44における同一円周
上には、複数の軸46が円周方向に沿って複数配置され
ている。フランジ44には円周方向に複数の軸受45が
固定され、各軸46は軸受45により回転自在に保持さ
れている。各軸46は回転軸18と平行に配置されてい
る。各軸46には、図4、図8、図9に示すように扇形
のギヤ47がそれぞれ固定されているとともに、各軸4
6にはアーム48を介して軸49がそれぞれ連結されて
いる。そして、各軸49には転動体(コロ)50が取り
付けられており、各転動体50がカム溝24に沿って円
周方向に転動可能に配置されている。軸46,49の軸
線は、回転軸18の軸線A1と平行に設定されている。
【0023】前記フランジ44の外周には円周方向に沿
って複数のホルダ51が取り付けられている。各ホルダ
51は円筒形状に構成され、ホルダ51の軸線(図示せ
ず)は、回転軸18の軸線A1と平行に設定されてい
る。そして、各ホルダ51の内部には円筒形状のボール
スプライン52が配置されている。さらに、ホルダ51
とボールスプライン52との間、およびボールスプライ
ン52とフランジ44との間には軸受53,54が介在
されており、各ボールスプライン52とフランジ44お
よび各ホルダ51とが相対回転可能になっている。
【0024】各ボールスプライン52の外周には円筒部
材55がそれぞれ取り付けられており、各円筒部材55
の外周にはギヤ56がそれぞれ形成されている。そし
て、各ギヤ56と各ギヤ47とが噛合されている。さら
に、各ボールスプライン52内にはスライド軸57が配
置されている。各スライド軸57の軸線(図示せず)
は、回転軸18の軸線A1と平行に設定されている。各
ボールスプライン52と各スライド軸57とが軸線方向
に相対移動可能に連結され、各ボールスプライン52と
各スライド軸57とが相対回転不可能に連結されてい
る。各スライド軸57には軸線方向に沿って通気路58
が形成されており、通気路58の一端側にはフレキシブ
ルホース59が接続されている。なお、フレキシブルホ
ース59と、円筒部材41のパイプ43とが、連結具
(図示せず)により連結されている。
【0025】一方、各通気路58におけるフレキシブル
ホース59とは反対側の端部、具体的にはメインフレー
ム19側の端部には、サクションカップ60がそれぞれ
取り付けられている。サクションカップ60は、図6に
示すように、接続部61とパイプ部62とを有してい
る。接続部61には通気路58に連通する通気路63が
形成されており、パイプ部62には通気路63に連通す
る通気路64が形成されている。またパイプ部62に連
結された外筒部65が設けられており、外筒部65の内
部に取り付けられた内筒部66が設けられている。内筒
部66は、合成樹脂または合成ゴムなどのように、金属
よりも弾性力に富む材料により構成されている。
【0026】内筒部66には通気路64に連通する挿入
孔67が形成されている。挿入孔67の断面形状はほぼ
円形に構成され、この挿入孔67における通気路64側
の内周面68の内径は、容器1の口頸部12の外径より
も若干大径に設定されている。さらに、挿入孔67にお
ける内周面68とは反対側には環状の保持面69が形成
されている。この保持面69は、容器1の肩部11の外
周形状と近似する形状に構成されている。
【0027】一方、図2に示すように、スライド軸57
の外周において、ボールスプライン52と、ボールスプ
ライン52とフレキシブルホース59の連結部との間に
は、連結ブロック70が取り付けられている。連結ブロ
ック70とボールスプライン52との間には軸受71が
介在されている。連結ブロック70にはピン72を介し
てロッド73が連結されている。そして、ロッド73に
はプレート74が取り付けられているとともに、プレー
ト74には2個を一組とする転動体(コロ)75が取り
付けられている。この転動体75は、ストロークカム3
5を挟んだ状態で転動可能に構成されている。各プレー
ト74にはシャフト76の一端が取り付けられており、
シャフト76の軸線(図示せず)と回転軸18の軸線A
1とが平行に設定されている。このシャフト76の他端
は、フランジ44に取り付けられている。
【0028】シャフト76には円筒部材77が取り付け
られており、円筒部材77にはピン78を介してアーム
79が連結されている。このアーム79にはピン80を
介してリンク81が連結されている。このリンク81の
一端はピン82を介してロッド73に連結されている。
なお、前記回転軸18の外周には環状部材83が取り付
けられており、環状部材83とリンク81とがピン84
を介して連結されている。
【0029】一方、図3に示すように、前記コンベア8
はローラ85ないし89などにベルト(ベルトチェーン
タイプの搬送ベルト)が巻き掛けられており、図示しな
いモータにより駆動されるように構成されている。各ロ
ーラ85ないし89はトランスファー装置7の側方に配
置され、各ローラ85ないし89は、回転軸18の軸線
A1と直交し、かつ水平な軸線(図示せず)を中心とし
て回転するように構成されている。このローラ85ない
し89により、コンベア8が保持および駆動される。こ
のコンベア8の一部は、周回移動するトランスファー装
置7の側方において、ほぼ垂直となる状態で保持されて
いる。つまり、図1に示すように、トランスファー装置
7の環状の移動軌跡の一部と、コンベア8の垂直部分の
移動軌跡とが、正面側から見た平面内で重なるように、
トランスファー装置7とコンベア8との相対位置が設定
されている。
【0030】また、コンベア8は、この垂直部分から下
方に向かうにともない徐々に水平となる方向に湾曲した
状態で保持されている。また、図2に示すように、コン
ベア8には内側面8Aから外側面8B側に貫通する吸引
孔8Cが形成されている。さらに、コンベア8の内部空
間8Dに到達するダクト90Bを有する真空引き装置
(図3参照)90が設けられている。そして、ダクト9
0Bと真空引き装置90とが、図3の矢印方向(コンベ
ア8の厚さ方向)に伸縮自在な蛇腹90Aにより連結さ
れている。
【0031】次に、この実施形態の動作を説明する。キ
ャンフィード装置2の一対のガイド部材13の間を通過
する容器1は、その軸線がほぼ水平な姿勢で下方に向け
てほぼ垂直に移送される。一対のガイド部材13の間を
通過した各容器1は、スターホイール3の各凹部(図示
せず)により保持されるとともに、図1においてスター
ホイール3が反時計方向に回転することにより、円弧形
状の軌跡に沿って移送される。
【0032】スターホイール3により移送された容器1
は、マンドレルホイール6のマンドレル(図示せず)に
受け渡される(マンドレルに冠着される)とともに、図
1において、マンドレルホイール6が時計方向に回転す
ることにより、容器1が所定の環状軌跡に沿って移送
(公転)される。この容器1がプレスピンゾーン4に移
送されると、マンドレルを中心とする容器1の自転速度
が、ブランケット16の周速度と同じ回転速度となるよ
うに、容器1に対して予備回転が与えられる。そして、
プレスピンゾーン4を通過した容器1は、マンドレルホ
イール6の回転にともない、マンドレルホイール6とブ
ランケット16との間に形成されているプリンティング
ゾーンE1に移送される。一方、装飾工程5において
は、インク供給ドラム17のインクがブランケット16
の外表面に供給されているとともに、ブランケット16
が図1において反時計方向に回転している。
【0033】そして、プリンティングゾーンE1に供給
される容器1の胴部(図3参照)10の表面に、ブラン
ケット16の印圧が付与されて、胴部10にインクが転
写される。印刷の施された容器1は、マンドレルホイー
ル6の回転により、マンドレルホイール6とニス供給ド
ラム93との間に形成されているオーバーニッシュゾー
ンM1に移送される。このオーバーニッシュゾーンM1
においては、ニス供給ドラム93から供給される仕上げ
ニスが、容器1のインク上にウエットコートされる。上
記のように、キャンフィード装置2、スターホイール
3、マンドレルホイール6により移送される容器1は、
その中心線がほぼ水平状態にある。
【0034】その後、マンドレルホイール6の回転によ
りマンドレルから抜き出された(取り出された)容器1
はトランスファー装置7側に移送される。トランスファ
ー装置7側においては、モータ(図示せず)により回転
軸18が、図1、図7において反時計方向(矢印G1方
向)に回転する。この回転軸18の回転により、固定側
円筒部材20,21およびスイングカム24ならびにス
トロークカム35と、円筒部材41とが相対回転し、以
下のような動作がおこなわれる。
【0035】まず、プレート74に取り付けられた転動
体75は、図5に示すように、ストロークカム35に対
して矢印F1方向に移動する。ここで、基準位置D1を
基準とする転動体75の移動動作について説明する。図
7は、スライド軸57の中心S1が移動する環状の軌跡
J1と、サクションカップ60の中心S3が移動する環
状の軌跡C1と、転動体50の中心S4が移動する環状
の軌跡P1と、軸46の中心S2が移動する環状の軌跡
Q2との対応関係を示す概念図である。ここで、軌跡J
1,Q1は、中心H1を中心とする真円となっている。
【0036】前記基準位置D1は、スライド軸57の中
心が、図7に示す基準線B1上に位置する場合に相当す
る。また、ほぼ水平な基準線B1は、軸線A1からマン
ドレルホイール6側に向けて半径方向の外側に延ばして
設定した線分である。そして、転動体75がストローク
カム35に沿って転動すると、プレート74が、メイン
フレーム19に近づく方向(図3において左方向)に移
動する。なお、この図3は、プレート74が最も左側に
移動した状態を示す。
【0037】このようにプレート74が図3において左
方向に移動すると、プレート74の動作が、ロッド73
および連結ブロック70を介してスライド軸57に伝達
され、スライド軸57が、マンドレルホイール6のマン
ドレルに冠着して保持されている容器1に接近する。
【0038】一方、回転軸18が回転すると、円筒部材
41の回転動作は、フランジ44、軸46、アーム4
8、軸49を介して転動体50に伝達される。このた
め、転動体50は、カム溝24内を、図7および図8に
おいて反時計方向に移動する。ここで、転動体50とギ
ヤ47とが、軸49、アーム48、軸46を介して連結
されており、かつ、軸46が回転軸18の半径方向には
移動できないため、転動体50がカム溝24に沿って転
動する際に、転動体50が回転軸18の半径方向に移動
すると、この転動体50の移動によりアーム48が揺動
する。
【0039】このアーム48の揺動により軸46が所定
角度範囲で回転し、軸46の回転によりギヤ47が所定
角度範囲で回転する。ギヤ47の回転は、ギヤ56およ
びボールスプライン52を介してスライド軸57に伝達
され、スライド軸57が所定方向に回転する。その結
果、接続部61がスライド軸57を支点として揺動し、
図7に示すように、回転軸18の中心H1に対する中心
S3の軌跡C1が変位する。このようにして、軌跡C1
と軌跡P1とが設定される。そして、この実施形態にお
いては、基準線B1上においては、軌跡J1よりも軌跡
C1の方が、半径方向の外側に位置しており、かつ、軌
跡P1よりも軌跡Q1の方が、半径方向の外側に位置し
ている。
【0040】ところで、回転軸18の回転によりスライ
ド軸57の中心が基準線B1上にある状態では、溝32
と通気路42とが遮断されているため、挿入孔67から
の空気の吸引(バキューム)および挿入孔67に対する
空気の噴射(エアブロー)が共におこなわれない。そし
て、回転軸18の回転により、基準線B1に対して所定
角度α1の位置に設定される線分K1上に、スライド軸
57の中心が到達した時点で、溝32と通気路42とが
連通し、バキュームが開始される。この線分K1は、マ
ンドレルホイール6により移送される容器1の環状の軌
跡L1と、軌跡C1とが重なる領域内に設定されてい
る。
【0041】上記のようにして、回転軸18の回転にと
もない、サクションカップ60が、マンドレルホイール
6のマンドレルに冠着して保持されている容器1の口頸
部12に接近するとともに、挿入孔67からのバキュー
ムが開始されて、マンドレルホイール6のマンドレルに
保持されている容器1がサクションカップ60に移動
し、かつ、吸着保持される。具体的には、図6に示すよ
うに容器1の口頸部12が挿入孔67の内部に位置し、
かつ、容器1の肩部11の外表面が内筒部66の保持面
に接触した状態で、装飾済みの容器1がサクションカッ
プ60に保持される。サクションカップ60に保持され
た容器1は、その中心線N1がほぼ水平状態にある。
【0042】また、胴部10は挿入孔67の外部に位置
しているため、胴部10の自重が胴部10に力点として
作用し、保持面69により保持されている肩部11を支
点とし、口頸部12が内周面68に接触して作用点とな
る、いわゆる梃子の原理が生じている。つまり、容器1
には、バキュームによる真空吸引力に加えて、梃子の原
理による保持力が働いている。また、小径の口頸部12
を真空吸引するだけの小さな吸引力により、接触面積の
大きい保持面69で容器1を保持でき、容器1の保持姿
勢を安定化させることができる。したがって、容器1に
対するサクションカップ60の保持力が一層向上する。
【0043】さらに回転軸18が回転すると、転動体7
5が第1の突出領域36から第1の直線領域37に移動
する。すると、スライド軸57が軸線A1に平行に図3
の右方向に動作し、マンドレルから容器1が取り外され
る。さらに回転軸18の回転が継続されて、図7に示す
ように、スライド軸57の中心S1が基準線B1に対し
てほぼ90度程度の線分R1に到達する手前の位相にお
いて、軌跡P1と軌跡Q1とが交錯しており、線分R1
上に中心S1が到達する位相においては、軌跡Q1の外
側に軌跡P1が設定されている。このため、中心S1が
線分R1を通過した後の位相において、軌跡J1と軌跡
C1とが交錯するとともに、軌跡J1の方が軌跡C1よ
りも半径方向の外側に変位する。
【0044】さらに回転軸18の回転が継続されて、サ
クションカップ60の中心S3がコンベア8と対面する
空間にさしかかると、転動体75が第1の直線領域37
から第2の突出領域38に移行する。このため、スライ
ド軸57が再び図3において左方向に移動し、サクショ
ンカップ60の開口端部66Aとコンベア8の外側面8
Bとが近づく。なお、その際にサクションカップ60に
保持された容器1の開口縁部9と、コンベア8の外側面
8Bとの間には所定の隙間T1が設定されている。
【0045】一方、回転軸18の回転して容器1がコン
ベア8側に接近する動作に並行して、図7および図9に
示すように、回転軸18の半径方向において、軌跡P1
と軌跡Q1との距離が最も長くなり、前記基準線B1の
延長線(図示せず)を含む領域において、軌跡C1には
直線部25が形成される。この直線部25はほぼ垂直に
形成される。つまり、この直線部25に相当する領域
(コンベア8の直線部分の移動軌跡と軌跡C1と重なる
領域)においては、コンベア8の外側面8Bとサクショ
ンカップ60とが、容器1を挟む間隔をおいて相対移動
する。つまり、コンベア8の外側面8Bと、容器1の開
口縁部9とが対向して移動する。
【0046】そして、直線部25において、中心S3の
移動方向の上流側に設定されている線分U1に、中心S
1が到達する位相に、前記通気路42の円周方向の位相
が到達すると、バキュームが停止する。すなわち、容器
1に対するサクションカップ60の真空吸引は、中心H
1を中心として、線分K1と線分U1とのなす角度の範
囲でおこなわれる。このバキュームが停止された後は、
前述した梃子の原理により容器1の口頸部12がサクシ
ョンカップ60の挿入孔67に挿入された片持ち状態の
ままの姿勢が維持され、かつ、開口縁部9がコンベア8
の外側面8Bに接近して対向しているため、容器1がサ
クションカップ60から脱落することはない。
【0047】ついで、S3が線分U1よりも下流側の線
分U2上に到達した時点から、挿入孔67から空気の噴
射、すなわちエアブローがおこなわれる。すると、容器
1がコンベア8の表面に向けて吹き飛ばされるととも
に、コンベア8側に設けられている真空吸引装置の保持
力により、図3に示すようにコンベア8の外側面8Bに
容器1が吸着保持される。なお、上記のエアーブローは
必須の動作ではない。つまり、容器1の開口縁部9と、
コンベア8の外側面8Bとの隙間T1の大きさにより、
エアーブローの実行・不実行が適宜決定される。
【0048】このようにして、容器1がコンベア8側に
移送されると、図7に示すように、軌跡P1の半径が再
び狭くなり、かつ、軌跡P1と軌跡Q1とが交錯して軌
跡P1が軌跡Q1よりも半径方向の内側に変位する動作
に並行して、直線部25の領域において、直線部25が
終了して軌跡C1が再び円弧形状となる。なお、エアブ
ローは、中心S3が直線部25を抜け出した後の位相に
到達した時点、すなわち、中心S3が線分U3に到達し
た時点で終了する。すなわち、エアブローは、中心H1
を中心として、線分U2と線分U3とのなす角度の範囲
でおこなわれる。上記動作に並行して、回転軸18の回
転により転動体75が第2の突出領域38から第2の直
線領域39に移行するため、スライド軸57およびサク
ションカップ60が、図3において右方向に移動する。
すなわち、サクションカップ60の端部66Aが、コン
ベア8側に移送される容器1の口頸部12に接触しない
位置まで後退・離間する。
【0049】以上のように、転動体50の中心S4の軌
跡P1は真円とは異なる形状に設定されるが、この軌跡
P1は、回転軸18の半径方向における平面内のカム溝
24の形状に対応するものである。そして、回転軸18
の回転により、上記の動作を繰り返すことにより、複数
のサクションカップ60により保持されている容器1
が、順次コンベア8に移送される。
【0050】一方、コンベア8は、その移動方向の下流
側に進むにともない円弧形状に湾曲するとともに、その
後は、ほぼ水平状態となっており、容器1がコンベア8
により乾燥工程(図示せず)のオーブン(図示せず)に
移送される。このオーブンにより、容器1の表面の印刷
が乾燥される。
【0051】以上のように、この実施形態によれば、サ
クションカップ60により保持されている容器1の口頸
部12に空気を吹き付けることにより、この容器1をコ
ンベア8に向けて吹き飛ばすとともに、吹き飛ばされた
容器1の開口縁部9の全周がが、コンベア8の外側面8
Bに密着して真空吸着される。つまり、容器1の内面に
何ら保持部材を接触させることなく、コンベア8により
安定した姿勢で容器1を保持することができる。したが
って、容器1の内面に被覆されている合成樹脂被膜に傷
が付いたり、容器1の内面自体に傷が付いたりすること
を防止でき、しかも胴部10の装飾面にも保持部材が接
触しないため、容器1の製品品質が向上する。
【0052】また、サクションカップ60とコンベア8
との相対位置(容器1の中心線N1方向の相対位置)を
高精度に調整する必要がない。さらに、サクションカッ
プ60からコンベア8に容器1を移送する際に、コンベ
ア8と容器1との間に隙間T1が設定される。したがっ
て、高さ方向の寸法が異なる容器1、あるいは加工時の
熱により容器1の高さにバラツキが生じた場合でも、こ
れらの寸法差を隙間T1により吸収して、サクションカ
ップ60からコンベア8への容器1の移送を容易におこ
なうことができるとともに、容器1をサクションカップ
60からコンベア8に移送する過程で、容器1がその胴
部10の高さ方向の寸法が比較的短い場合、即ち、重心
位置が口頸部12側にある容器ある場合でも、その容器
1が風圧を受けて落下することを抑制することができ、
高速移送に対応できる。
【0053】さらに、コンベア8側においては、容器1
の内部に保持部材を挿入することなく、容器1を安定し
た姿勢で確実に保持することができる。したがって、容
器をピンで保持する場合のように、容器が揺動すること
が無く、この実施形態においては、容器1を乾燥工程や
検査工程に移送するためのピッチ合わせを容易におこな
うことができる。
【0054】さらにまた、図6に示すように、サクショ
ンカップ60においては、口頸部12が挿入孔67に挿
入された状態で、バキュームがおこなわれて容器1がサ
クションカップ60により保持されている。つまり、容
器1に対してはバキュームによる保持力が生じているほ
かに、前述した梃子の原理により、容器1が片持ち状態
で保持されている。このため、容器1の自重により、容
器1に対するサクションカップ60の保持力が増加して
いる。したがって、容器1に対するバキューム力が不充
分な場合や、バキュームが終了した時点から、エアブロ
ーが開始され、かつ、コンベヤ8の外側面8Bに容器1
が真空吸着されるまでの間に、容器1がサクションカッ
プ60から脱落することを防止できる。
【0055】なお、バキュームの開始時点は、前記軌跡
L1と軌跡C1とが重なっている領域内の位相におい
て、任意に変更することができる。また、バキュームの
終了時点は、直線部25の上流側から下流側までの所定
範囲の位相において、任意に変更することができる。さ
らに、エアブローの開始時点は、中心S3が直線部25
の上流側にある所定の範囲内において、任意に変更する
ことができる。さらにエアブローの終了時点は、中心S
3が直線部25の末端に到達した位相から、所定の範囲
の位相に到達するまでの間で、任意に変更することがで
きる。このようなバキュームの開始時点、バキュームの
終了時点、エアブローの開始時点、エアブローの終了時
点の変更は、溝32の円周方向の位相および角度を変更
したり、パイプ26に連結されている空気機械の状態を
制御することにより達成される。
【0056】ここで、実施形態の構成とこの発明の構成
との対応関係を説明すれば、容器1がこの発明の装飾済
み容器に相当し、サクションカップ60を有するトラン
スファー装置7がこの発明の第1の移送装置に相当し、
コンベア8がこの発明の第2の移送装置に相当し、挿入
孔67、通気路63,64、フレキシブルホース59、
パイプ43、通気路42、溝32、ディスクバルブ3
1、パイプ26、図示しない空気機械が、この発明の吸
着力解除装置および空気噴射装置に相当し、サクション
カップ60がこの発明の吸着具に相当し、開口縁部9が
この発明の端部に相当し、外側面8Bがこの発明の吸着
面に相当する。なお、上記実施形態においては、コンベ
ア8により容器1を真空吸着するように構成されている
が、第2の移送装置側で、容器を磁気吸着するように電
磁石や永久磁石などを用いたり、第2の移送装置側で、
真空吸着および磁石の両方を併用することもできる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、装飾済み容器の内面に第2の移送装置を接触させる
ことなく、第2の移送装置により装飾済み容器を保持す
ることができる。したがって、装飾済み容器の内面に第
2の移送装置を接触させることなく、装飾済み容器を第
2の移送装置により保持することができ、装飾済み容器
の内面に傷が付くことを防止でき、その製品品質が向上
する。また、第2の移送装置では、吸着力により装飾済
み容器を保持するため、第1の移送装置と第2の移送装
置との相対位置を高精度に調整する必要はないととも
に、第2の移送装置には、装飾済み容器が揺動するよう
な支点となる部材が存在しない。したがって、高さの異
なる装飾済み容器を、第1の移送装置から第2の移送装
置に確実に移送することができるとともに、第2の移送
装置により保持された装飾済み容器の姿勢が安定し、そ
の落下を防止することができる。
【0058】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の効果を得られるほかに、第1の移送装置により
保持されている装飾済み容器が第2の移送装置側に吹き
飛ばされ、かつ、その装飾済み容器が第2の移送装置の
吸着面により吸着され易くなるため、装飾済み容器の移
送を一層確実、かつ、迅速におこなうことができるとと
もに、高さの異なる装飾済み容器に対する適応性が一層
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る装飾済み容器の移送装置を有
する工程の略示的正面図である。
【図2】 図2は、図1に示す装飾済み容器の移送装置
であり、図1のII−II線における平面断面図である。
【図3】 図1の工程の側面図である。
【図4】 図2に示す装飾済み容器の移送装置の概略構
成を示す一部判断斜視図である。
【図5】 図2に示すストロークカムの展開図である。
【図6】 図2に示す装飾済み容器の移送装置のサクシ
ョンカップに保持さ容器の状態を示す断面図である。
【図7】 図2に示す回転軸の中心と、各種の軌跡との
位置関係を示す概念図である。
【図8】 この実施形態において、スライド軸の中心の
軌跡と、サクションカップの中心の軌跡と、転動体の中
心の軌跡と、軸の中心の軌跡との関係を示す概念図であ
る。
【図9】 この実施形態において、スライド軸の中心の
軌跡と、サクションカップの中心の軌跡と、転動体の中
心の軌跡と、軸の中心の軌跡との関係を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
1…ボトル型容器、 5…装飾工程、 7…トランスフ
ァー装置、 8…コンベア、 8B…外側面、 9…開
口縁部、 10…胴部、 11…肩部、 12…口頸
部、 26…パイプ、 31…ディスクバルブ、 32
…溝、 42,58,63,64…通気路、 43…パ
イプ、 59…フレキシブルホース、 60…サクショ
ンカップ、 67…挿入孔、 N1…中心線。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部の一端側に、次第に小径となる肩部
    が連続して形成され、この肩部における前記胴部とは反
    対側に連続して小径円筒状の口頸部が形成されていると
    ともに、その外面に装飾が施された装飾済み容器を、そ
    の中心線をほぼ水平にした姿勢で真空吸着して所定の環
    状軌跡に沿って移送する第1の移送装置と、この第1の
    移送装置から前記装飾済み容器を受け取って保持する第
    2の移送装置とが設けられている装飾済み容器の移送装
    置において、 前記第1の移送装置は、前記肩部の少なくとも一部分か
    ら前記口頸部までの部分が嵌まり込み、かつ、前記肩部
    に接触することにより、前記装飾済み容器を真空吸着す
    る吸着具を有し、 前記第2の移送装置は、前記装飾済み容器が前記吸着具
    で保持された後に、前記口頸部とは反対側の端部に接近
    することにより、前記装飾済み容器の端部全周と密着し
    て吸着する吸着面を有し、この吸着面は前記第1の移送
    装置の環状軌跡の接線方向に移動するように構成されて
    いるとともに、 前記吸着具の移動軌跡と前記吸着面の移動軌跡とが重な
    る領域で、前記装飾済み容器を挟む間隔をおいて相互に
    対向して移動し、かつ、離間するように、前記吸着具お
    よび前記吸着面が構成され、 前記第1の移送装置には、前記吸着面と前記装飾済み容
    器における前記口頸部とは反対側の端部とが対向してい
    る際に、前記吸着具の真空吸着力を解除する吸着力解除
    装置が設けられていることを特徴とする装飾済み容器の
    移送装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の移送装置には、前記吸着面と
    前記装飾済み容器における前記口頸部とは反対側の端部
    とが対向している際に、前記吸着具の真空吸着力を解除
    し、かつ、前記装飾済み容器の前記口頸部に空気を噴射
    してこの装飾済み容器を前記吸着面側に吹き飛ばす空気
    噴射装置が設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載の装飾済み容器の移送装置。
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