JP2002068326A - 保冷コンテナ - Google Patents

保冷コンテナ

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JP2002068326A
JP2002068326A JP2000266858A JP2000266858A JP2002068326A JP 2002068326 A JP2002068326 A JP 2002068326A JP 2000266858 A JP2000266858 A JP 2000266858A JP 2000266858 A JP2000266858 A JP 2000266858A JP 2002068326 A JP2002068326 A JP 2002068326A
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box
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Takanori Inutake
孝徳 犬竹
Hiroshi Inoue
洋 井上
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Taiyo Kogyo Co Ltd
Yamato Transport Co Ltd
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Taiyo Kogyo Co Ltd
Yamato Transport Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量且つ断熱性に優れ、非使用時は折り畳み
可能な保冷コンテナを提供する。 【解決手段】 前後面12a,12bと左右面12c,
12dが断熱ボード14により形成された箱体12と、
箱体12の開放面を被蔽する断熱ボード14にて形成さ
れた蓋体13とから保冷コンテナ11が構成される。蓋
体13は面ファスナ20にて箱体12に脱着可能に装着
される。箱体12の底面内部には保冷剤19の保冷温度
を調節するための温度調節パネル18を敷設する。蓋体
13、底板17、温度調節パネル18を取り外せば、箱
体12の前後面12a,12bが内側へ屈曲されて、箱
体12を折り畳むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は保冷コンテナに関す
るものであり、特に、軽量且つ断熱性に優れた保冷コン
テナに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
此種保冷コンテナは断熱性を有するボードまたはシート
にて形成され、食品等を輸送する際には、保冷コンテナ
の内部にドライアイス等の保冷剤を入れて輸送する。断
熱性シートにて形成された保冷コンテナは、非使用時に
折り畳んでコンパクトにできるが、使用時に段積みが困
難である。一方、金属製のボードにて形成された保冷コ
ンテナは使用時の強度が大であるが、重量が嵩んで運搬
が容易ではない。
【0003】また、食品の冷凍または冷蔵のために保冷
剤を充填するが、従来は該保冷剤の充填及び中途での補
給の際に保冷コンテナの蓋を開放するので、その都度保
冷コンテナ内部の温度が上昇するという不具合があっ
た。
【0004】そこで、軽量且つ断熱性に優れ、非使用時
は折り畳み可能な保冷コンテナを提供するために解決す
べき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課
題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、一面が開放された箱
体と該箱体の開放面を被蔽する蓋体とからなり、前記箱
体の少なくとも前後面と左右面並びに蓋体は、プラスチ
ック製段ボールの両面をアルミ蒸着フィルムにて挟持し
た断熱ボードにより形成された保冷コンテナ、及び、上
記箱体の前後面または左右面の何れかの二面と底面は、
底面の前後または左右の中心線を含む鉛直面に沿って夫
々が内側へ屈曲可能に連結され、底面内部には保冷剤の
保冷温度を調節するための温度調節パネルを別部材にて
敷設し、更に、上記蓋体は面ファスナにて箱体に脱着可
能に装着される保冷コンテナ、及び、上記温度調節パネ
ルはブラスチック製段ボールの片面にプラスチック製の
凸部を複数箇所設けてなり、該凸部を下方にして敷設し
たときは該凸部間に保冷剤を充填して温度調節パネル上
の空間部に冷蔵品を収容し、一方、該凸部を上方にして
敷設したときは該凸部間に保冷剤を充填して温度調節パ
ネル上の空間部に冷凍品を収容する保冷コンテナ、及
び、上記蓋体には開口部を開穿してその内側に保冷剤収
納部を設けるとともに、該開口部を被蔽するためのカバ
ーを開閉自在に装着し、上記蓋体を閉止した状態にて該
開口部から箱体内部の保冷剤収納部へ保冷剤を充填でき
るように構成した保冷コンテナ、及び、上記蓋体は前後
または左右の外側へ屈曲可能に形成され、前後または左
右の一部若しくは全部が開閉可能となる保冷コンテナを
提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に従って詳述する。図1(a)は保冷コンテナ11の
斜視図であり、該保冷コンテナ11は一面が開放された
箱体12と、この箱体12の開放面を被蔽する蓋体13
とからなり、前記箱体12の少なくとも前後面12a,
12bと左右面12c,12d、並びに、前記蓋体13
は断熱ボード14により形成されている。図1(b)に
示すように、前記断熱ボード14はプラスチック製段ボ
ール15の両面にアルミ蒸着フィルム16を挟持した構
成であり、軽量且つ断熱性に優れ、ドライアイス等の使
用で結露した場合であっても強度が高く耐衝撃性にも優
れている。
【0007】一方、箱体12の底面内部には底板17及
び温度調節パネル18を別部材にて敷設し、後述するよ
うに、該温度調節パネル18の敷設方法を変えることに
より、保冷剤19,19…の保冷温度を調節できるよう
にしてある。また、前記蓋体13は面ファスナ20にて
箱体12に脱着可能に装着されている。尚、箱体12の
前後面12a,12bには夫々把持用バンド21が取り
付けられている。
【0008】図2は前記箱体12を示し、前後面12
a,12bまたは左右面12c,12dの何れか二面と
底面12eは、夫々内側へ屈曲可能に形成されている。
本実施の形態では、柔軟なアルミ蒸着フィルム16のみ
にて形成された底面12eに、断熱ボード14を鉛直に
二分割した前面12a及び後面12bが連結されてお
り、この前後面12a,12bを夫々内側へ押圧するこ
とにより、同図の二点鎖線で示すように、底面12eの
左右の中心線Lを含む鉛直面に沿って、前面12a及び
後面12bが夫々内側へ屈曲し、前後面12a,12b
及び底面12eが左右面12c,12dの間に折り畳ま
れるように構成してある。尚、保冷コンテナ11の使用
時には、箱体12の底面12e内部に、断熱ボード14
からなる底板17を敷設して、底面12eの折れ曲がり
を防止するとともに底面12eから外部への熱伝導を遮
断する。
【0009】ここで、箱体12の前後面12a,12b
及び左右面12c,12dの上縁部には、箱体の開放面
を囲繞するように面ファスナ20,20…が装着され、
蓋体13の周縁部に装着した面ファスナ20,20…と
結合させることにより、箱体12の開放面を被蔽して密
封することができる。尚、箱体12の後面12bには面
ファスナ20の外側に更に面ファスナ20を装着してあ
り、2枚の面ファスナ20,20間に蓋体13の後鍔部
13bを挿入して挟持することにより、蓋体13の後鍔
部13bをヒンジのように箱体12に取り付けた状態
で、蓋体13を開閉することができる。
【0010】一方、前記把持用バンド21,21は箱体
12の前後面12a,12bから底面12eに亙って延
設されており、把持用バンド21,21を把持して保冷
コンテナ11を運搬する際に、把持力が箱体12の底面
12eを含めて全体にかかるため把持用バンド21,2
1が箱体12から不慮離脱する虞がない。また、箱体1
2の後面12bの両縁部には、後述する運搬台車30へ
固定するためのバンド22,22,22,22を装着し
てある。各バンド22の内側面と箱体12の後面12b
の適宜箇所には面ファスナ20を装着してある。尚、箱
体12の前面12aの一縁部にはバンド23,23を装
着してあり、保冷コンテナ11の非使用時に二点鎖線で
示すように箱体12を折り畳んだ際に、前記蓋体13と
ともに箱体12を各バンド22,23にて収納状態に固
定することができる。
【0011】図3は前記蓋体13を示し、蓋体13の天
井面13eは断熱ボード14にて形成され、天井面13
eの前後左右には夫々略直角に屈曲可能な鍔部13a,
13b,13c,13dが設けられており、各鍔部13
a乃至13dはアルミ蒸着フィルム16にて形成され、
その内側に夫々面ファスナ20を装着してある。特に、
後鍔部13bには内外両面に面ファスナ20,20を装
着し、前述したように、箱体12の後面側に装着された
2枚の面ファスナ20,20間に後鍔部13bを挿入し
て挟持することにより、蓋体13の後鍔部13bをヒン
ジのように箱体12に取り付けた状態で、蓋体13を開
閉することができる。
【0012】前記蓋体13は前後または左右の外側へ屈
曲可能に形成され、前後または左右の一部若しくは全部
が開閉可能に形成されている。本実施の形態では、蓋体
13の天井面13eが前後に二分割されており、該蓋体
13の後縁部13bを箱体12に取り付けて保冷コンテ
ナ11として使用する際に、蓋体13の全部を開閉可能
にするとともに、蓋体13の前半部のみを開閉可能にし
てある。
【0013】また、蓋体13の一部分に開口部24を開
穿し、該開口部24の内側に袋状の保冷剤収納部25を
設けるとともに、該開口部24の外側にカバー26を開
閉自在に装着して開口部24を被蔽する。依って、蓋体
13全体を開放することなく、カバー26のみの開閉に
て保冷剤19を充填できる。更に、該開口部24の外側
周縁部とカバー26の内側周縁部には夫々面ファスナ2
0,20を装着してあり、該開口部24をカバー26に
て密封することができる。
【0014】図4は前記温度調節パネル18を示し、該
温度調節パネル18はプラスチック製段ボール15の片
面にプラスチック製の凸部27,27…を複数箇所設け
てなり、各凸部27,27間にドライアイス等の保冷剤
19を充填する。例えば、同図(b)に示すように、該
凸部27,27…を下方にして保冷剤19を充填すれ
ば、プラスチック製段ボール15によって保冷温度がや
や緩和され、温度調節パネル18上に冷蔵品を保冷する
のに適する。一方、同図(c)に示すように、該凸部2
7,27…を上方にして保冷剤19を充填すれば、冷却
力が直接的に伝導されて、温度調節パネル18上に冷凍
品を保冷するのに適する。
【0015】而して、図5に示すように、蓋体13にて
被蔽された箱体12の底面12eに底板17と温度調節
パネル18を敷設して保冷コンテナ11として使用する
際には、同図(a)に示すように、温度調節パネル18
の凸部27,27…を下向きにして保冷剤19を充填し
たときは、前述したように、温度調節パネル18上の空
間部に冷蔵品28を収容し、同図(b)に示すように、
温度調節パネル18の凸部27,27…を上向きにして
保冷剤19を充填したときは、温度調節パネル18上の
空間部に冷凍品29を収容する。更に、前記蓋体13に
装着したカバー26を開放し、開口部24から保冷剤収
納部25に保冷剤19を充填する。
【0016】斯くして、箱体12の内部は温度調節パネ
ル18に充填された保冷剤19と、蓋体13に設けた保
冷剤収納部25の保冷剤19とにより、十分なる保冷温
度が維持される。また、蓋体13を開閉することなく、
前記カバー26の開閉のみにて保冷剤収納部25へ保冷
剤19を随時補給することができる。そして、運搬途中
で、冷蔵品28または冷凍品29の一部を取り出すとき
や追加するときには、蓋体13の前半部のみを開閉して
冷蔵品28または冷凍品29を出し入れできるため、箱
体12内部の冷気が外へ逃げることなく、箱体12内部
を所定の保冷温度に維持することができる。
【0017】図示したように、前記バンド22,22,
22,22にて保冷コンテナ11を運搬台車30に固定
すれば、運搬中の保冷コンテナ11の落下を防止でき、
該保冷コンテナ11を安定的に運搬できる。また、前記
箱体12の前後面12a,12bと左右面12c,12
d、並びに、前記蓋体13は断熱ボード14により形成
されているので、撓むことなく自立でき、複数個の保冷
コンテナ11,11…を積み上げて載置できるため、倉
庫での保管性及びトラックへの積載性にも優れている。
【0018】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0019】
【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に詳述したよ
うに、請求項1記載の発明はプラスチック製段ボールの
両面をアルミ蒸着フィルムにて挟持した断熱ボードによ
り、一面が開放された箱体と該箱体の開放面を被蔽する
蓋体を形成したので、軽量且つ断熱性に優れ、しかも強
度の高い保冷コンテナを得ることができる。
【0020】請求項2記載の発明は上記箱体の前後面ま
たは左右面の何れかの二面と底面が、夫々内側へ屈曲可
能に連結されており、蓋体も面ファスナにて箱体に脱着
可能であるため、保冷コンテナの非使用時には、箱体及
び蓋体を分離した後に折り畳んで収容することができ、
省スペース化を図ることができる。
【0021】請求項3記載の発明は、上記箱体の底面に
敷設する温度調節パネルは、プラスチック製段ボールの
片面に複数の凸部を設けて形成されているので、該凸部
を下方にして敷設した場合と上方にして敷設した場合と
で保冷力を調節することができ、冷蔵品に適した保冷温
度と冷凍品に適した保冷温度を設定できる。
【0022】請求項4記載の発明は、上記蓋体に開口部
を設けて保冷剤を収納できるように形成し、該開口部を
カバーにて被蔽してあるので、蓋体を閉止した状態で箱
体内部の保冷剤収納部へ保冷剤を充填でき、冷気を外に
逃がすことなく保冷温度を一定に保持することができ
る。
【0023】請求項5記載の発明は、上記蓋体は前後ま
たは左右の外側へ屈曲可能に形成してあるので、蓋体の
一部のみを開閉することができ、冷気を外に逃がすこと
なく保冷温度を一定に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施の形態を示すものである。
【図1】(a)保冷コンテナの斜視図、(b)は断熱ボ
ードの縦断面図。
【図2】箱体を示し、(a)平面図、(b)正面図、
(c)側面図、(d)背面図、(d)箱体と蓋体の連結
部分を示す部分側面図。
【図3】蓋体を示し、(a)平面図、(b)側面図、
(c)図3bのA−A線断面図。
【図4】温度調節パネルを示し、(a)平面図、(b)
冷蔵品を保冷する状態の側面図、(c)冷凍品を保冷す
る状態の側面図。
【図5】(a)運搬台車に固定された冷蔵品保冷中の保
冷コンテナの一部切欠側面図、(b)冷凍品保冷中の保
冷コンテナの一部切欠部分の側面図。
【符号の説明】
11 保冷コンテナ 12 箱体 13 蓋体 14 断熱ボード 15 プラスチック段ボール 16 アルミ蒸着フィルム 17 底板 18 温度調節パネル 19 保冷剤 20 面ファスナ 24 開口部 25 保冷剤収納部 26 カバー 27 凸部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25D 23/02 303 F25D 23/02 303L 303Q 23/06 302 23/06 302C 302D 23/08 23/08 Z (72)発明者 井上 洋 東京都目黒区東山3−22−1 太陽工業株 式会社東京支店内 Fターム(参考) 3E067 AB01 BA05A BB12A BB14A BB24A BC06A CA18 EA36 EA37 EB17 EC33 EE07 EE30 GA02 GD10 3E084 AA05 BA02 CA03 CC02 CC03 CC08 DB14 DC02 DC03 DC08 FA01 GA06 GB06 GB12 GB13 GB21 JA01 3L044 AA04 BA03 CA11 DC04 KA04 3L102 JA06 KA03 KA07 KB25 LB06 LB37 MA02 MA03 MB20 MB29

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面が開放された箱体と該箱体の開放面
    を被蔽する蓋体とからなり、前記箱体の少なくとも前後
    面と左右面並びに蓋体は、プラスチック製段ボールの両
    面をアルミ蒸着フィルムにて挟持した断熱ボードにより
    形成されたことを特徴とする保冷コンテナ。
  2. 【請求項2】 上記箱体の前後面または左右面の何れか
    の二面と底面は、底面の前後または左右の中心線を含む
    鉛直面に沿って夫々が内側へ屈曲可能に連結され、底面
    内部には保冷剤の保冷温度を調節するための温度調節パ
    ネルを別部材にて敷設し、更に、上記蓋体は面ファスナ
    にて箱体に脱着可能に装着される請求項1記載の保冷コ
    ンテナ。
  3. 【請求項3】 上記温度調節パネルはブラスチック製段
    ボールの片面にプラスチック製の凸部を複数箇所設けて
    なり、該凸部を下方にして敷設したときは該凸部間に保
    冷剤を充填して温度調節パネル上の空間部に冷蔵品を収
    容し、一方、該凸部を上方にして敷設したときは該凸部
    間に保冷剤を充填して温度調節パネル上の空間部に冷凍
    品を収容する請求項1または2記載の保冷コンテナ。
  4. 【請求項4】 上記蓋体には開口部を開穿してその内側
    に保冷剤収納部を設けるとともに、該開口部を被蔽する
    ためのカバーを開閉自在に装着し、上記蓋体を閉止した
    状態にて該開口部から箱体内部の保冷剤収納部へ保冷剤
    を充填できるように構成した請求項1,2または3記載
    の保冷コンテナ。
  5. 【請求項5】 上記蓋体は前後または左右の外側へ屈曲
    可能に形成され、前後または左右の一部若しくは全部が
    開閉可能となる請求項1,2,3または4記載の保冷コ
    ンテナ。
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