JP2001180795A - 貨物用コンテナー - Google Patents

貨物用コンテナー

Info

Publication number
JP2001180795A
JP2001180795A JP37346099A JP37346099A JP2001180795A JP 2001180795 A JP2001180795 A JP 2001180795A JP 37346099 A JP37346099 A JP 37346099A JP 37346099 A JP37346099 A JP 37346099A JP 2001180795 A JP2001180795 A JP 2001180795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
cargo
dry ice
plate
insulating box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP37346099A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Arakawa
正男 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HONSHU PETRO CHEMICAL CO Ltd
HONSHU PETRO-CHEMICAL CO Ltd
Mitsubishi Chemical Foam Plastic Corp
Original Assignee
HONSHU PETRO CHEMICAL CO Ltd
HONSHU PETRO-CHEMICAL CO Ltd
Mitsubishi Chemical Foam Plastic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HONSHU PETRO CHEMICAL CO Ltd, HONSHU PETRO-CHEMICAL CO Ltd, Mitsubishi Chemical Foam Plastic Corp filed Critical HONSHU PETRO CHEMICAL CO Ltd
Priority to JP37346099A priority Critical patent/JP2001180795A/ja
Publication of JP2001180795A publication Critical patent/JP2001180795A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D88/00Large containers
    • B65D88/02Large containers rigid
    • B65D88/12Large containers rigid specially adapted for transport
    • B65D88/14Large containers rigid specially adapted for transport by air

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般貨物用コンテナーの内側に、発泡樹脂製
の板体からなる断熱ボックスを取付取外し可能に建込む
ことにより外部環境温度の影響を避け、保冷貨物の温度
を一定温度の保つことができる保冷コンテナーとしても
利用できるようにする。 【解決手段】 一般貨物用コンテナー10の内側の各面
に内接するように、発泡樹脂製の板体からなる断熱ボッ
クス20を組立分解自在に建て込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貨物用コンテナー
に関し、特に航空機に搭載して使用できる貨物用コンテ
ナーに関する。さらに詳しく述べると、常温輸送する一
般貨物と、鮮度保持のため保冷輸送が要求される野菜や
鮮魚等の生鮮品、その他の冷凍もしくは冷蔵を必要とす
る貨物のいずれかを収容し、主として航空機あるいは自
動車または船舶等で輸送することのできる貨物用コンテ
ナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】航空機に搭載される航空コンテナーは、
FRP製のものとアルミ板金製のものとがあり、現在は
アルミ板金製のものが一般に多用されている。いずれの
航空コンテナーも貨物積載効率の関係から、どのタイプ
のコンテナーがどの種類の航空機の貨物室に搭載できる
かが形式サイズで分けられ、さらに生鮮保冷貨物を収容
できる保冷コンテナーと、それ以外の一般貨物用コンテ
ナーとに分類されている。これらのコンテナーは、いず
れも航空貨物を専門に扱う輸送業者や航空会社が保有し
運用している。
【0003】ところで保冷コンテナーには、FRP製若
しくはアルミ板製一般貨物用コンテナーの内側に所定厚
の発泡ウレタンを張ったものと、コンテナー壁に発泡ウ
レタン注入してサンドイッチ構造にしたものがある。さ
らに使用の都度、コンテナー内にドライアイスを投入す
る簡易保冷タイプのもの、コンテナー庫内にドライアイ
ス対流用のファンを設置したもの、同じく庫内に冷却装
置を設置した冷却装置付き航空コンテナー等があり(例
えば特開平9−124094号公報参照)、これらは既
に実用に供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら航空貨物
業界においては、保冷貨物の需要がある割に、保冷コン
テナーの所有量が、一般貨物用コンテナーのそれに比べ
て少ない。このため保冷輸送を必要とする生鮮食料品や
冷凍もしくは冷蔵を必要とする貨物の輸送取扱量が極端
に増加する繁忙期、すなわち中元期や歳暮期等には使用
可能な保冷コンテナーの数が不足して確保が難しく、そ
れら貨物の輸送が遅滞するという事態を生じていた。
【0005】このため前記業界では保冷貨物を1ロット
づつ断熱機能を持った包装容器に入れ、かつこれとドラ
イアイスなどの冷却剤(冷媒)を併用したうえで、この
包装容器を一般貨物用コンテナーに積み付けて輸送する
などの方策をとることもあった。しかしながら、一般貨
物用コンテナーは断熱保冷機能を有していないことと、
コンテナーの主体がアルミを主材料として形成されてい
ることからむしろ伝熱性に優れているので、コンテナー
の内部に収容されている積み荷は外部環境温度の影響を
受けやすく、5゜C以下の一定温度に保つために、従来
は100kgもの多量のドライアイスをコンテナー庫内
に投入する必要があったのである。
【0006】一方、従来の保冷コンテナーの構造は、貨
物用コンテナーの内側に所定厚の発泡ウレタンを取り外
し不能に張った構造であったり、コンテナー外壁に発泡
ウレタン注入してサンドイッチ構造にしたものであった
から、一般貨物用コンテナーに比べてその内容積は小さ
く、従ってコンテナー庫内に積み付けることができる貨
物量が少なくなる不利がある。さらに冷却装置付き保冷
コンテナーにおける重要な問題としては、冷却装置やフ
ァン等を内蔵しているので、前記した保冷コンテナーよ
りもさらに積み荷の積載効率が低下するうえ、その設備
コストがかかり、さらにコンテナー重量が重くなってし
まうので航空機に搭載して使用するに多くの不便があっ
た。
【0007】そこで本発明は、前記従来のコンテナーに
免れない種々の欠点を解消しようとしたものであって、
一般貨物用コンテナーの内側壁面に発泡樹脂製の板体か
らなる断熱ボックスを取付取外し可能に、すなわち組立
分解自在に建込むことにより、外部環境温度の影響を避
け、保冷貨物の温度を一定温度に保つことができる保冷
コンテナーとして利用できるようにしたものである。こ
れにより、保冷輸送を必要とする生鮮食料品や冷凍もし
くは冷蔵を必要とする貨物の輸送取扱量が極端に増加す
る繁忙期に使用可能な保冷コンテナーを容易に確保する
ことができるようにしたものである。また保冷を必要と
しない貨物を積み付けるときは、断熱ボックスを分解し
てコンテナー庫内から取り外し、積載効率の良い状態で
一般貨物用コンテナーとしても使用できるようにしたも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、常温
輸送する一般貨物と、鮮度保持ために保冷輸送が要求さ
れる野菜や鮮魚等の生鮮品、その他の冷凍もしくは冷蔵
を必要とする貨物のいずれかを収容し、航空機あるいは
自動車または船舶等で輸送することのできる貨物用コン
テナーである。すなわち、一般貨物用コンテナーの内部
に、コンテナー内の各面に内接するように、発泡樹脂製
の板体からなる断熱ボックスを取付取り外し可能に建込
んで成ることを特徴とするコンテナーである。断熱ボッ
クスを組み立てるに際しては、隣り合う面板の端部同士
を互いに密着若しくは嵌合あるいは差込により固定す
る。またコンテナー開口部に開閉自在に設けたドアの内
側の位置にも、発泡樹脂製の前蓋を建込んで断熱ボック
スを密閉できるようにしたものである。
【0009】断熱ボックスの内側上部には網棚を設ける
ことにより、ドライアイス等冷媒の収納区画を形成す
る。網棚は、断熱ボックスの対向する側面板間に取り外
し可能に架設する。また、ドライアイス等冷媒を収納す
る容器を前記網棚上に配置し、かつ前記容器の側部及び
/または底部にドライアイス等冷媒の冷気を通す貫通穴
を設け、さらに前記容器の外面には前記網棚に固定する
足を設ける。本発明において網棚とは、棚部材に網を張
り付けたものに限るものではなく、単なるパイプ材や細
い板などを間を透かして簀の子状に張り並べたものを含
む。またドライアイス等を収容する容器も発泡樹脂材料
を使用して形成するのを可とするが、それ以外のプラス
チック材料や金属、あるいは耐水性または耐湿性を有す
る紙を素材として形成する容器であってもよい。本発明
を実施する対象物としてのコンテナーは、自動車または
船舶等でも輸送することのできる貨物用コンテナーであ
るが、特に航空機に搭載する航空コンテナーに適する。
【0010】
【発明の作用及び効果】このコンテナーは、発泡樹脂製
の板体からなる断熱ボックスを一般貨物用コンテナーの
内壁に接するように取り外し可能に建て込むと保冷コン
テナーとして利用することができる。また断熱ボックス
の必要が無くなれば、これを分解してコンテナーの内壁
から取り外せば、一般貨物用輸送コンテナーとして利用
できる(請求項1)。従って保冷コンテナーとしての使
用時おいては、内壁に取り付けられた発泡樹脂製の板体
によってコンテナー外部からの熱を遮断することができ
るから、単にコンテナー内部にドライアイスを投入して
積荷を外部の熱から保護しようとする従来の方法に比べ
てドライアイスの投入量が少なくでき、よってコンテナ
ー全体の重量を軽減できて輸送コストを低減できる(請
求項1)。また、断熱ボックスの内側上部に網棚を取り
付けてドライアイスの収納区画を設けたので、積荷から
離してドライアイスを収納でき、かつそのドライアイス
でコンテナー内部を効果的に冷却することができる(請
求項4)。
【0011】本発明の主体である断熱ボックスを組み立
てるに際しては、隣り合う面板の端部同士を互いに密着
若しくは嵌合あるいは差込により固定し、またコンテナ
ー開口部に開閉自在に設けたドアの内側の位置にも、発
泡樹脂製の前蓋を建込めば、断熱ボックスを密閉できる
ので、保温保冷効果をアップさせることができる(請求
項2及び3)。上記断熱ボックスは複数枚の発泡樹脂製
の板部材を用いて、組立て分解自在に構成されているの
で、個々の板部材を分解してコンテナーの出入り口(ド
ア)から容易に搬出入できると共に、非使用時には分解
し小型化した各板材を、無駄なスペースをとらない状態
で運搬したり保管することができる(請求項1)。また
本発明の断熱ボックスは、上記板部材を一度組み立てて
使用した後も分解して何度も再利用することが可能とな
る(請求項1)。網板は断熱ボックスの対向する側面板
間に取り外し可能に設けられているので、断熱ボックス
の組立分解に際しての利便性に優れている(請求項
5)。このコンテナーにおいては、ドライアイス容器の
外面に足を設けて網板に固定できるので、輸送中または
荷役中の振動や衝撃によって、ドライアイス容器が断熱
ボックスの網棚上から落下したり乱高下することがない
(請求項6)。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明貨物用コンテナーの実施の
一形態を、図面を参照して具体的に説明する。図1は、
本発明を適用する航空機に搭載される一般貨物コンテナ
ーの一例を示し、業界でAKタイプとか、DKタイプと
か呼ばれているアルミ板金製コンテナーである。同図に
示したコンテナー10は、底部にフォークポケット11
を有したDKN型として国内線用に使用されている一般
貨物コンテナーを示したものである。このコンテナー1
0は全体として箱形をなしているが、その一側角隅部を
斜めに面取りして隅切部12が設けられている。またこ
の隅切部12の内部にはコーナラック13が設けられて
いる。またコンテナー前面に積み荷を出し入れするため
の開口部14が形成されており、この開口部には開閉自
在のドア15が設けられている。
【0013】同図において、符号20はコンテナー内に
建て込む組立式断熱ボックスであり、この断熱ボックス
20は矢印で示したようにコンテナー10の内部に組み
込んで使用する。
【0014】図2は、コンテナー内部に建て込む組立式
断熱ボックス20の構成要素の配置関係を示す分解斜視
図である。この断熱ボックス20は、天面板21、底面
板22、左右の各側面板23,24、背面板25、コン
テナー内に突出した前記コーナラック13の上に建て込
む小天面板26、同じく小底面板27、同じく小背面板
28と小前面板29、並びに前記コーナラック13の下
に建て込む小側面板30、及び前記ドア15の内側位置
に設ける前蓋31とからなる。上記断熱ボックス20を
構成する部品(板体)は、発泡ポリエチレン系樹脂、発
泡ポリプロピレン系樹脂、発泡ポリスチレン系樹脂、発
泡ポリウレタン系樹脂、発泡メラミン樹脂、発泡フェノ
ール樹脂を使用することができる。とりわけ、熱可塑性
発泡樹脂の発泡ポリスチレン系樹脂を使用するのが断熱
性・加工性・成形性・コスト等の点から好ましい。発泡
倍率としては5〜70倍のものを用いることができる。
好ましくは、20〜50倍が良い。倍率が高いと圧縮強
度が弱く繰り返し使用が出来ない。また、倍率が低いと
生産コストがあがる。なお各部品は発泡樹脂を芯層と
し、必要に応じてその両面または片面に、例えばアルミ
ニウムのような金属蒸着層を有するシートを積層したも
ので形成すれば、保冷効果の点で好適である。
【0015】図3及び図4は断熱ボックスの組立状態を
示し、前蓋31を取り外して内部を示したものである。
この断熱ボックスは、隣り合う面板の端部同士を、図示
を省略したが障子や襖等の建具と同様に、互いに密着若
しくは嵌合あるいは差込等の手段で固定する。また同じ
く図3と図4に示した断熱ボックスにおいては、左右側
面板23、24の内面上部に左右一対の棚受ブラケット
32,32を設け、かつ棚受ブラケット32,32間
に、複数本のパイプ材や細い板などを、間を透かして簀
の子状に張り並べた網棚33を取り外し可能に架設する
(図示例は、4本のパイプを取り付けたものである)。
この網棚により、断熱ボックス20の内側上部に、ドラ
イアイスの収納区画34を形成する。なお図示実施例の
棚受ブラケットは図15に示したように、棚用パイプ材
を上から落とし込んで支持することができるU字溝35
を備え、コンテナー庫内側に突出するように各側面板2
3,24から一体に形成する。なお各面板の内面に冷気
の流通を円滑にするための溝36が刻設されている。
【0016】符号40で示すものは、前記網棚33の上
にほぼ水平に配置するドライアイス(冷却剤)を収納す
る容器である。図16〜20に示すように、この実施例
のドラアイス容器40は、断熱ボックス20と同様な熱
可塑性発泡樹脂を材料して上面が開放された浅箱(トレ
ー状)に形成されているが、容器の材質や形状はこの実
施例に限られず、前記したように、耐水性または耐湿性
を有する紙、あるいは金属を素材とする容器(かごを含
む)を使用することができる。ドライアイスは新聞紙や
マニラペーパーなどで包んで容器に入れ、前記網棚の上
に積荷から離した状態でセットする。また、ドライアイ
ス容器40は、その側部及び/または底部に冷却され空
気を通す貫通穴41を設けると共に、前記容器の底部外
面には前記網棚に固定する複数本の足42を設ける。図
19は、容器の底部前側に一対の足42a、42b、図
20に示す容器は、さらに底部後側にも一対イの足4
2’a、42’bを設けた事例である。この足は、図4
または図15あるいは図20に示したように、網棚のパ
イプを前記足ではさんで固定できる構造になっている。
この足により網棚に固定されたドライアイス容器が、コ
ンテナー輸送中または荷役中に生じた振動や衝撃によっ
て、網棚33から落下したり乱高下することがないよう
になっている。
【0017】つぎに、断熱ボックス20を構成する各板
部品をコンテナー10内に建込む手順を説明する。先
ず、図5に示すようにコンテナー内の左壁面に左側面板
23を立てかけて、次に図6のようにコンテナーの床面
に底面板22を敷く。この底面板は、寸法が大きいので
使用後に解体して運搬、保管をしやすくするために中央
部から2枚に分割できるような中央に継手50を形成し
ている。図14(A)〜(C)に示す実施の形態では、
底面板22は、同一形状の2枚の板部材22a、22b
を中央に設けた「継手」を介してX形に組合せた後前記
の板部材22a,22bを互いに逆方向に回転させて、
その2枚の板部材22a、22bが一平面をなすように
組み立て固定したものであるが、一枚の板状部材で形成
することは自由である。後記するように、寸法が大きい
天面板21も底面板22と同様に2分割できるように構
成することができる。また、そのほかの部品も底面板と
同様に分割できるように構成しても差し支えない。
【0018】続いて底面板22に対し、図7に示すよう
にコンテナー10の内側に背面板25を斜めに倒して差
し込み、その背面板25の上端に天面板21を組合わせ
てから前記背面板を垂直に建て込む。次に図8のように
右側面板24を、天面板21と底面板22の間に差し込
む。また図9のように、コンテナー内に突出したコーナ
ラック13の下に小側面板30を差し込む。さらに図1
0から図12に示したように、コーナラック上に小前面
板29を建込み、同じくコーナラックの上に小背面板2
8を建て込み、続いてコーナラック上に小底面板27及
び小天面板26を建て込むのである。最後に、図13の
ように天面板と底面板との間に前蓋31を建て込めば、
本発明の断熱ボックス20を密閉することができる。
【0019】前記したように、この発明のコンテナー
は、発泡樹脂製の板体からなる断熱ボックスをコンテナ
ーの内壁に接するように組み立てれば、保冷コンテナー
として使用できるものであるが、断熱ボックスの必要が
無くなれば、これを分解してコンテナー庫内から取り外
して、一般貨物用輸送コンテナーとして使用するのであ
る。保冷コンテナーとして使用するときは、先に説明し
たように断熱ボックスをコンテナーの内壁に接するよう
に建て込んだ後、断熱ボックスの内部に保冷状態で輸送
する必要がある貨物を積載する。また、ドライアイス容
器にはドライアイスブロックを新聞紙やマニラペーパー
などで包んで所要量入れ、網棚の上に積荷から離した状
態でセットする。ドライアイスを収容した容器は、コン
テナーの棚長手方向に2つ平行に並べる。このときドラ
イアイス容器の底部外面に設けた足は、図4または図1
5あるいは図20に示したように、前記網棚のパイプを
足ではさんで固定するのである。このようにしたのち、
天面板と底面板との間に前蓋31を建て込み、コンテナ
ーの出入口をドア15で閉じてから、このコンテナーを
航空機や自動車等に搭載して運搬に供するのである。
【0020】実施例 図1〜20に示す図を用いて説明する。図1に示した航
空コンテナー(DKN型)の内壁面に組立装着できる断
熱板を、図2〜図15に示した。この断熱板は発泡ポリ
スチレン樹脂(発泡倍率は30倍品を用いた)を加工し
たものを使用した。また断熱板の厚みは60mmにし
た。ドライアイスを収容する容器40は、図16〜20
に示す形状のものを使用した。この容器40は発泡ポリ
スチレン樹脂容器で、側面及び底部に直径20mmの貫
通孔、図16及び図17に示すように設けた。発泡倍率
は40倍品を用いた。またこの容器の底面に図19に示
すように固定用の一対の足42a、42bを設け、パイ
プ製網棚33に固定しうるようにした。網棚33は、図
3及び図15に示すように、直径20mmの鋼製のパイ
プを4本平行に取り付けて形成した。
【0021】前記実施例の試作コンテナーを乾燥室(5
0℃)入れて、以下の保冷評価テストを実施した。 テスト方法 コンテナー内容物:5℃の水20kg入りテストパッケ
ージを収容した発泡ポリスチレン樹脂容器×16箱 試作コンテナー内の網棚33にドライアイス容器40を
セットし、また図23に概略示すように、断熱ボックス
20内の網棚下方に設けた(1)〜(11)の各測定点に、
温度測定センサー(熱伝対)を取り付け、打点記録計
(山武ハネウエル 社製:DPR500使用)にて50℃の乾燥室での温度
変化を測定した。ドライアイスは13kgと40kgと
を使用した。
【0022】測定結果 ドライアイス13kgを用いた場合を図21、ドライア
イス40kgを用いた場合を図22にグラフで示した。
なお、図中点線は、コンテナー内網棚下の平均温度を示
し、実線は庫内床上部の平均温度を示したものである。
また斜線は庫内中間部の平均温度域を示したものであ
る。
【0023】図21に示す通り、本発明コンテナーにド
ライアイスを13kg投入すると、コンテナー内底部を
冷蔵状態(0〜5℃)に360分間持続させることがで
きた。また、図22に示すように、コンテナーにドライ
アイス40kgを投入すると、コンテナー内底部を冷凍
状態(−25〜−20℃)を300分間持続することが
できた。また図中に点線または斜線で示すように、コン
テナー庫内の温度むらは少ないという結果を示した。
【0024】
【発明の効果】このように、本発明コンテナーによる
と、上記の実験結果に示すとおり、コンテナー庫内にド
ライアイスを40〜13kg投入するだけで、冷蔵用あ
るいは冷凍用の貨物を夏季に5時間空輸することがで
き、従来のように多量のドライアイスを投入する必要が
なくなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明貨物用コンテナーの斜視図である。
【図2】コンテナー内に建て込む組立式断熱ボックスの
構成要素の配置関係を示す分解斜視図である。
【図3】組立式断熱ボックスの前蓋を取外して示した斜
視図である。
【図4】前蓋を取外して組立式断熱ボックスの内部を示
す正面図である。
【図5】図5ないし図13は組立式断熱ボックスの建て
込み手順を示すもので、そのうち図5はコンテナー内に
左側面板を立てかけた状態の縦断正面図である。
【図6】組み合せた底面板をコンテナーの床に敷設した
状態の縦断正面図である。
【図7】背面板と天面板とを組み合せたものをコンテナ
ーに建て込む状態の縦断側面図である。
【図8】右側面板をコンテナーの右内側壁に建て込む状
態の左側面図である。
【図9】コンテナー内に突出したコーナラック下に小側
面板を差し込む左側面図である。
【図10】同じくコーナラック上に小前面板を建て込む
状態の左側面図である。
【図11】同じくコーナラック上に小背面板を建て込む
状態の左側面図である。
【図12】同じくコーナラック上に小底面板及び小天面
板を建て込む状態の一部縦断正面図である。
【図13】天面板と底面板との間に前蓋を建て込む状態
の一部縦断側面図である。
【図14】天面板及び底面板の組み合せ手順を示すもの
で、(A)は一対の部材を向き合せた状態の正面図、
(B)は向き合せた一対の部材を互いに傾けて両者の端
面部中央を突当てた状態の側面図、(C)は図(B)の
状態から回動させる状態を示す斜視図、(D)は組合わ
せ後の状態の側面図である。
【図15】ドライアイス収納容器の取付け状態を示す斜
視図である。
【図16】同上容器の平面図である。
【図17】同上容器の側面図である。
【図18】同上容器のA−A線の縦断面図である。
【図19】同上容器の斜視図である。
【図20】同上容器の変形例を示す側面図である。
【図21】本発明コンテナーにドライアイス13kgを
用いた場合のコンテナー内の温度変化を示すグラフであ
る。
【図22】本発明コンテナーにドライアイス40kgを
用いた場合のコンテナー内の温度変化を示すグラフであ
る。
【図23】コンテナー内の温度測定箇所を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 航空貨物用コンテナー 11 フォークポケット 12 隅切部 13 コーナラック 14 開口部 15 ドア 20 組立式断熱ボックス 21 天面板 22 底面板 23,24 側面板 25 背面板 26 小天面板 27 小底面板 28 小背面板 29 小前面板 30 小側面板 31 前蓋 32 棚受ブラケット 33 網棚 34 ドライアイス収納区画 35 U字溝 36 溝 40 ドライアイス収納容器 41 貫通穴 42 足 50 継手

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貨物用コンテナー内の各面に内接するよ
    うに、発泡樹脂製の板体からなる断熱ボックスを取付取
    外し可能に建込んで成ることを特徴とする貨物用コンテ
    ナー。
  2. 【請求項2】 断熱ボックスは、隣り合う面板の端部同
    士が互いに密着若しくは嵌合あるいは差込により、固定
    されている請求項1記載の貨物用コンテナー。
  3. 【請求項3】 コンテナー開口部に開閉自在に設けたド
    アの内側の位置にも、発泡樹脂製の前蓋を建込んで成る
    請求項1または2の何れか記載の貨物用コンテナー。
  4. 【請求項4】 断熱ボックスの内側上部に、ドライアイ
    ス等冷媒の収納区画が形成されている請求項1〜3の何
    れかに記載の貨物用コンテナー。
  5. 【請求項5】 網棚が、断熱ボックスの対向する側面板
    間に取り外し可能に架設されている請求項1〜4の何れ
    かに記載の貨物用コンテナー
  6. 【請求項6】 ドライアイス等冷媒を収納する容器が網
    棚上に配置され、かつ前記容器の側部及び/または底部
    に冷気を通す貫通穴を設け、さらに前記容器の外面には
    前記網棚に固定する足を設けて成る請求項4または5の
    何れかに記載の貨物用コンテナー。
  7. 【請求項7】 前記網棚を構成する部材がパイプである
    請求項5または6の何れかに記載の何れかに記載の貨物
    用コンテナー。
  8. 【請求項8】 断熱ボックスを内部に建て込むコンテナ
    ーが、航空機に搭載する貨物用コンテナーである請求項
    1〜7の何れかに記載の貨物用コンテナー。
JP37346099A 1999-12-28 1999-12-28 貨物用コンテナー Pending JP2001180795A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37346099A JP2001180795A (ja) 1999-12-28 1999-12-28 貨物用コンテナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37346099A JP2001180795A (ja) 1999-12-28 1999-12-28 貨物用コンテナー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001180795A true JP2001180795A (ja) 2001-07-03

Family

ID=18502203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP37346099A Pending JP2001180795A (ja) 1999-12-28 1999-12-28 貨物用コンテナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001180795A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009112512A2 (de) * 2008-03-12 2009-09-17 Dirk Losco Frachtcontainer
JP2013023254A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Sekisui Plastics Co Ltd 保冷容器及び保冷容器を収蔵したコンテナ
JP2016088588A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 大日本印刷株式会社 コンテナ、保冷保温容器
JP2016088592A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 大日本印刷株式会社 空輸コンテナを用いた貨物の輸送方法
JP2016088587A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 大日本印刷株式会社 航空コンテナおよび貨物の搬送方法
CN111099187A (zh) * 2018-10-26 2020-05-05 青岛中集特种冷藏设备有限公司 航空蓄能保温集装箱

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009112512A2 (de) * 2008-03-12 2009-09-17 Dirk Losco Frachtcontainer
WO2009112512A3 (de) * 2008-03-12 2009-11-12 Dirk Losco Fracht container und verfahren zur klimatisierung eines solchen frachtcontainers
JP2013023254A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Sekisui Plastics Co Ltd 保冷容器及び保冷容器を収蔵したコンテナ
JP2016088588A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 大日本印刷株式会社 コンテナ、保冷保温容器
JP2016088592A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 大日本印刷株式会社 空輸コンテナを用いた貨物の輸送方法
JP2016088587A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 大日本印刷株式会社 航空コンテナおよび貨物の搬送方法
CN111099187A (zh) * 2018-10-26 2020-05-05 青岛中集特种冷藏设备有限公司 航空蓄能保温集装箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6295830B1 (en) Portable container for refrigerated or frozen goods
US7310967B2 (en) Temperature controlled container
US6266972B1 (en) Modular freezer pallet and method for storing perishable items
JP2007118972A (ja) 定温保冷ボックスと定温保冷方法
EP2900568B1 (en) Convection based temperature assured packaging system
KR20080096089A (ko) 보냉 시스템
EP1845032A1 (en) Container for transporting cooled goods
JP2007045519A (ja) 保冷ボックス、蓄冷材等の組合せによる要冷品の温度管理方法
JP4878896B2 (ja) 断熱容器
JP2001180795A (ja) 貨物用コンテナー
US9395116B1 (en) Dual temperature insulated container
JP3712263B2 (ja) 長期間にわたり貨物の冷凍状態を維持するための低メインテナンスシステム
US20220333840A1 (en) Shipping system for storing and/or transporting temperature-sensitive materials
JP2006008231A (ja) 保冷収納容器
RU201406U1 (ru) Транспортный термоконтейнер
KR200431562Y1 (ko) 냉동 냉장 보관이 필요한 물품의 운반용 박스
CN208936614U (zh) 冷藏车及其冷藏箱
JP4330458B2 (ja) 合成樹脂発泡体からなる保冷容器
JP2000159271A (ja) 保冷容器
JP2000203662A (ja) 断熱折り畳み式コンテナ―
JPH09272588A (ja) 保冷コンテナー
WO2000040908A1 (en) Freezer cabinet
JP2020183230A (ja) 組立式コンテナボックス
CN212291237U (zh) 一种节能降耗的保温箱
KR101982638B1 (ko) 신선제품 운송을 위한 슈퍼칠링 패키징 시스템