JP2002068211A - ガゼット袋及びその製造方法 - Google Patents

ガゼット袋及びその製造方法

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JP2002068211A JP2000263201A JP2000263201A JP2002068211A JP 2002068211 A JP2002068211 A JP 2002068211A JP 2000263201 A JP2000263201 A JP 2000263201A JP 2000263201 A JP2000263201 A JP 2000263201A JP 2002068211 A JP2002068211 A JP 2002068211A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容物を内部に充填する際、円滑に充填ホッ
パや大型固形の充填物を開口部から挿入できるガゼット
袋及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 対向する平面部2と、これら平面部2の
両側端から内側に向けて折り線にて折り込まれ、これら
平面部2の両側端2a同士を連結する側面部3とを備え
たガゼット袋1において、前記ガゼット袋1の上下いず
れかの端部で、一方の前記平面部2の内面と前記側面部
3の前記平面部2に対向する内面同士を部分的に密着す
る。さらに、前記側面部3の対向する外側面同士を密着
して一方の前記平面部2と前記側面部3とを一体に形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に内容物を円
滑に収容するガゼット袋及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図9に示すように、対向する
平面部81,81と、これら平面部81,81の両側端
から内側に向けて折り線82A,82Aにて折り込ま
れ、これら平面部81,81の両側端同士を連結する側
面部82,82とを備えたガゼット袋80が知られてい
る。かかるガゼット袋80の中にコーヒー等の内容物を
収納する場合、平面部81,81を外側に向けて引き広
げ、ガゼット袋80の開口部80Aから充填ホッパHを
挿入して行われている。同様に、開口部の面積と比較し
て断面積が若干小さい程度の固形物を内部に収納する場
合にも両平面部を外側に向けて引き広げて行われてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガゼット袋8
0の側面部82,82は、その折り線部82A,82A
が平面部81,81の両側縁より内側に位置している。
そのため、単にガゼット袋80の両平面部81,81を
外側に向けて広げただけではこの側面部82,82にホ
ッパHや固形物が干渉してしまい、ガゼット袋1にホッ
パHや固形物を円滑に挿入させることができない。
【0004】そこで、本発明では、内容物を内部に充填
する際、円滑に充填ホッパや大型固形の充填物を開口部
から挿入できるガゼット袋及びその製造方法を提供す
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するため、対向する平面部と、これら平面部の両側
端から内側に向けて折り線にて折り込まれ、これら平面
部の両側端同士を連結する側面部とを備えたガゼット袋
において、前記ガゼット袋の上下いずれかの端部で、一
方の前記平面部の内面と前記側面部の前記平面部に対向
する内面同士を部分的に密着する。
【0006】本発明によれば、側面部を一方の平面部側
へ押し寄せておくことができ、例えば、コーヒー等の粉
体を充填するためのホッパを開口部から挿入する際、ホ
ッパが側面部と干渉し難くなり、効率的に充填を行え
る。特に本発明では、開口部を大きく開くことができ、
断面積の大きなホッパや固形充填物を挿入する場合に効
果的である。
【0007】また、上記ガゼット袋において、前記側面
部の折り曲げられて対向する外側面同士を部分的に密着
して一方の前記平面部と前記側面部とを一体に形成し、
これらと他方の前記平面部とを開閉自在にすることで、
側面部と一方の平面部とを一体的にでき、ホッパ等を挿
入する際、側面部と挿入物との干渉を完全に防止でき
る。
【0008】そして、上記ガゼット袋において、前記ガ
ゼット袋の前記端部はこのガセット袋の底面部であり、
一方の前記平面部及び前記側面部が部分的に密着された
密着部は、前記ガゼット袋の底面部を密封するためのヒ
ートシール部に包含されているガゼット袋を形成するこ
とで、内容物の充填後、密着部を含めて底部を融着でき
る。そのため、密着部の痕跡が残らず、外観の良好な内
容物の充填されたガゼット袋を完成させる。
【0009】また、本発明では、上記課題を解決するた
め、対向する平面部と、これら平面部の両側端から内側
に向けて折り線にて折り込まれ、これら平面部の両側端
同士を連結する側面部とを備えたガゼット袋の製造方法
において、前記平面部に構成される平面部材を対向させ
て配すると共に、これら平面部材の間でこれらの両側部
で前記側面部に構成される側面部材を配し、この側面部
材はその長手方向に沿って2つ折りにされており、前記
ガゼット袋の上下いずれかの端部に対応する部分で、前
記平面部材の一方と前記側面部材とが対向する面同士を
部分的に融着する工程と、前記側面部材の折り曲げられ
て対向する外側面の間に接着剤を供給してこれら外側面
同士を部分的に接着する工程とを備え前記平面部材の一
方と前記側面部材とを一体に形成するガゼット袋の製造
方法でガゼット袋を形成する。
【0010】本発明によれば、内容物を充填する開口部
の端縁で、平面部の一方と側面部とを一体にでき、内容
物を充填する際に内側に折り込まれた側面部が邪魔にな
らないガゼット袋を形成できる。
【0011】また、本発明では、対向する平面部と、こ
れら平面部の両側端から内側に向けて折り線にて折り込
まれ、これら平面部の両側端同士を連結する側面部とを
備えたガゼット袋の製造方法において、前記平面部に構
成される平面部材を対向させて配すると共に、これら平
面部材の間でこれらの両側部で前記側面部に構成される
側面部材を配し、この側面部材はその長手方向に沿って
2つ折りにされており、前記ガゼット袋の上下いずれか
の端部に対応する部分で、前記側面部材の外側面に接着
剤を塗布する工程と、接着剤が塗布された部分に対応す
る部分で一方の前記平面部材を加熱しつつ、この平面部
材と前記側面部材とをプレスする工程とを備え、他方の
前記平面部材と前記側面部材との間に、他方の前記平面
部材と前記側面部材との対向する面が密着するのを防止
する離型手段を配して、一方の前記平面部材及び前記平
面部材のみを部分的に密着してこれらを一体に形成す
る。
【0012】本発明によれば、側面部材と他方の前記平
面部材との間にこれらが密着するのを防止するシリコン
剤やテフロン(登録商標)等の離型手段を配しているの
で、対向して配された1組の平面部材及びこれらの間に
配された側面部材をまとめてプレスしても、他方の前記
平面部材と側面部材とは密着することなく、一方の前記
平面部材のみが側面部材と密着する。そのため、プレス
工程を簡素化できる。
【0013】また、本発明では、対向する平面部と、こ
れら平面部の両側端から内側に向けて折り線にて折り込
まれ、これら平面部の両側端同士を連結する側面部とを
備えたガゼット袋の製造方法において、前記平面部に構
成される平面部材を対向させて配すると共に、これら平
面部材の間でこれらの両側部で前記側面部に構成される
側面部材を配し、この側面部材はその長手方向に沿って
2つ折りにされており、2つ折りにされた前記側面部材
のいずれか一方の面には、前記ガゼット袋の上下いずれ
かの端部に対応する位置に予め貫通孔が形成されてお
り、前記側面部材の外側から前記貫通孔の部分に接着剤
を供給して、前記平面部材と前記側面部材とが対向する
面、及び前記側面部材の折り曲げられて対向する面同士
を前記接着剤で部分的に接着してこれら部材を一体に形
成するガゼット袋の製造方法でガゼット袋を形成する。
【0014】本発明によれば、2つ折りにされた前記側
面部材のいずれか一方の面に予め孔が形成されているた
め、この孔に対向する側の面の孔に対応する部分に接着
剤を塗布すれば、前記側面部材の折り曲げられて対向す
る面同士を密着させると共に、孔を介して平面部材と側
面部材とが対向する面とを密着できる。このため、接着
剤のみにより、側面部材の対向する面同士、及び側面部
材と一方の平面部材とを密着でき、密着製造設備を簡素
化できる。
【0015】さらに、上記製造方法において、前記平面
部と前記側面部とが部分的に密着された密着部は、前記
ガゼット袋の底部側であり、この底部側で前記平面部同
士を引き広げ、この底部側から内部に収納される内容物
を収納させ、その後、前記平面部と前記側面部とが一体
に形成されるように前記密着部を含めて前記ガゼット袋
の底部部を融着し、この底部側を密封するガゼット袋の
製造方法により、内容物が充填された密封式のガゼット
袋を形成する。
【0016】この発明では、内容物を充填する開口部分
をガゼットの底部側に設けている。ガゼット袋の上部側
には、ジッパなどの付属物が取付けられていることが多
い。そのため、上部側に内容物を充填する開口部を設け
ると、開口部の最大開口面積を大きく取ることが困難と
なる。本本発明では付属物のない底部側に開口部を設け
ることで最大開口面積を大きく取ることができる。
【0017】そして密着部を含めて開口部分を融着する
ので、その痕跡を残すこなく外観の良好なガゼット袋を
形成できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。
【0019】図1は、本発明の1実施形態にかかるガゼ
ット袋1にコーヒーを充填するために、ガゼット袋1の
底部1Bに形成された開口部に充填ホッパHを挿入して
いる状態を示している。このガゼット袋1は、本来の上
部1Aが図の下側に向けられており、底部1Bが上側に
向けられている。このガゼット袋1は、対向するように
設けられた矩形状の平面部2,2と、これら平面部2,
2の両側縁を連結する側面部3,3とから構成されてい
る。
【0020】側面部3,3は、その幅方向の中心に形成
された折り線3Aにより2つ折りになるように形成さ
れ、平面部2,2の両側縁からこれらの中心に向けて折
り込まれている。これら平面部2,2の側縁2a,2a
と側面部3,3の側縁3a,3aとはこれらの端縁に沿
ってヒートシールされており、また、下に向けられたガ
ゼット袋の上部1Aについても内側に向けて折り込まれ
た側面部3,3をと一体として平面部2,2の端縁同士
がヒートシールされている(図の1aの部分)。なお、
このガゼット袋には上端1Aのヒートシール部1aより
やや内側の部分にこのガゼット袋1の幅方向に延びるよ
うに配されたジッパ4が設けられていて、コーヒーを充
填してガゼット袋1を密封状態収納状態とした後、充填
されたコーヒーを取出すために上部1Aのヒートシール
部1aを切り取りった場合でも取出し口を自在に開閉で
きるようにしている。
【0021】そして、このガゼット袋1では、底部1B
の端縁において、図の手前側に示された平面部2の内面
と側面部3,3の平面部に対向する面とがスポット的に
密着されると共に、2つ折りにされて対向する側面部
3,3の外側面がスポット的に密着された密着部5,5
が形成されて、手前側の平面部2と側面部3,3とが離
れないように一体に構成されている。一方、図の奥側の
平面部2と側面部3,3とは密着されることなく自由に
開閉できるようになっている。なお、この図1では、密
着部5,5の面積が極めて小さくなるように密着させた
ものを示しているが、平面部2,2の側縁2a,2aと
側面部3,3の側縁3a,3aとがヒートシールされる
側縁部にかからなければ、さらに広範囲で密着させても
構わない。
【0022】このように、側面部3,3を一方の平面部
2にのみ密着させることで、コーヒー充填用ホッパHを
ガゼット袋1の底部1Bから挿入する際、ホッパHの先
端がガゼット袋1の内側に向けて折り込まれた側面部
3,3に干渉することなく、効率的にコーヒーを充填す
ることできる。
【0023】本ガゼット袋1を構成する平面部2,2及
び側面部3,3としては、例えば、次の構成要素を層状
に重ねた積層フィルムが使用される。これらはいずれも
外側から配される順に列挙している。 (1)2軸延伸ポリエステル(PET12μ)/ドライ
ラミネート接着剤(DL)/アルミ蒸着2軸延伸ポリエ
ステル(VMPET12μ)/ドライラミネート接着剤
(DL)/直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE5
0μ)の積層フィルム。 (2)2軸延伸ポリエステル(PET12μ)/押出し
ラミネート低密度ポリエチレン(PE15μ)/アルミ
箔(AL7μ)/ドライラミネート接着剤(DL)/直
鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE40μ)の積層
フィルム。
【0024】なお、本図では、充填ホッパを使用してコ
ーヒーを充填する場合について説明したが、このガゼッ
ト袋は、断面積がその開口部よりやや小さく形成された
大型固形内容物を内部に充填する場合にも適用できる。
【0025】図2〜図4は図1に示したガゼット袋の製
造方法の一実施形態を示している。
【0026】先ず、図1に示したガゼット袋の製造方法
の概要を説明する。この製造方法は長い帯状の部材から
ガゼット袋を形成する方法である。尚、図2は説明のた
め部材を長手方向の適宜の位置でこれに直交する方向で
切断したものを示している。
【0027】ガゼット袋の平面部を構成する帯状の平面
部材10,10が上下に対向するようにしてその長手方
向に搬送されると共に、側面部を構成する帯状の側面部
材20,20がその幅方向の中心で長手方向に沿って2
つ折りにされ、前記平面部材10,10の両側部の位置
でこれらの間に配されて、その長手方向に搬送されてい
る。搬送途中でこれら平面部材10,10と側面部材2
0,20とはこれらの長手方向に沿って側縁部10a,
20aが相互にヒートシールされてガゼット部を両側に
備えた長い筒体30が形成される。次いで、形成しよう
とするガゼット袋の高さに相当する寸法Lに当該筒体3
0が切断される。
【0028】その後、切断された各筒体の長手方向の一
端側についてガゼット袋の平面部を構成する平面部材の
内面にジッパが取付けられる。このジッパが取付けられ
た端部側がガゼット袋の上部である。そして、この端部
側の端縁をヒートシールして密閉することで、袋の上部
が密閉され、かつ、底部が開放されたガゼット袋が形成
される。
【0029】そして、本実施形態では、平面部材10,
10と側面部材20,20とが融着される前に以下に説
明するように、一方の平面部材10と側面部材20とが
密着されて一体にされる。
【0030】図2に示すように、対向して長手方向に搬
送される帯状の平面部材10,10のうち、下側に配さ
れた平面部材10と両側部の位置に配された側面部材2
0,20とが、ガゼット袋の高さの寸法Lに対応するピ
ッチの間隔毎にスポット的に順次密着され(図中、符号
5‥5で示す部分)、筒体を形成する前に、予め、平面
部材10の一方と側面部材20,20とが一体に形成さ
れる。なお、スポット的に密着される位置は、ガゼット
袋の下端縁の位置に対応している。
【0031】密着の方法としては、図3及び図4に示す
ように、二つ折りにされた側面部材20,20の対向す
る外側面21,21同士については、ホットメルト方式
またはパートコート方式により接着される。一方、平面
部材10の内面11と側面部材20,20のうち平面部
材10の内面11に対向する面22,22については、
ヒートシール方式により両者が融着される。
【0032】ホットメルト方式で側面部材20,20の
外側面21,21同士を接着し、側面部材20,20と
平面部材10とをヒートシールする場合について説明す
ると、先ず、図3に示すように、側面部材20の対向す
る外側面21,21同士の間にこれらの両側方から溶融
状態の接着剤51,51がホットメルトガン50,50
からスポット的に塗布される。接着剤はホットメルト接
着剤51,51であり、高温において溶融状態であり、
冷えると固まる性質を有する樹脂材である。その後、図
4に示すように、平面部材10の下方に設置された加熱
部55,55と側面部材20,20の上方に設置された
押え板56,56とで、ホットメルト接着剤51,51
が塗布された部分が上下からプレスされる。平面部材1
0と側面部材20,20とが当接する表面同士11,2
2は、上述のように共に低融点の直鎖状低密度ポリエチ
レン(L−LDPE)の層であり、容易に溶融するの
で、平面部材10及び側面部材20,20の加熱部5
5,55が当接する部分が溶け出して両者が融着する。
一方、ホットメルト接着剤51,51が塗布された側面
部材20,20の外側面21,21同士は加熱部55,
55及び押え板56,56により押圧されて接着され
る。この動作が、ガゼット袋の高さに対応する寸法毎に
繰り返し行われ、下側に配された平面部材10と側面部
材20,20とが一体に形成される。
【0033】なお、下側に配された平面部材10と側面
部材20,20とを一体にする工程を図5に示すように
行ってもよい。この図に示す工程では、2つ折りにされ
た側面部材20,20の上面23,23と上側に配され
た平面部材10の内面11との間に耐熱性ある離型手段
としてのテフロンシート40,40がそれぞれ配されて
いる。また、加熱部55,55が下側の平面部材10の
下方に配されると共に押え板56,56が上側の平面部
材の上方に設けられている。
【0034】この製造方法では、側面部材20,20の
外側面にホットメルト接着剤51,51が塗布された
後、接着剤51,51が塗布された部分に対応する位置
が、対向する2枚の平面部材10,10の上下からテフ
ロンシート40,40ごと挟み込まれて、下側の平面部
材10と側面部材20,20のみがスポット的に融着さ
れる。加熱部55,55と押え板56,56とでプレス
されると、各平面部材10,10の内面及11,11び
これらに対向している側面部材20,20の上下面2
2,23は、これらの表面層が直鎖状低密度ポリエチレ
ン(L−LDPE)で構成されているので、容易に溶融
する。下側の平面部材10と側面部材20,20とはこ
れにより融着されるが、上側の平面部材10と側面部材
20,20との間には、テフロンシート40,40が配
されているため、これらは融着されることなく分離状態
が維持される。このスポット的に密着する工程を経た後
テフロンシート40,40は除去される。
【0035】そして、上記いずれかの方法で下側に配さ
れた平面部材10と両側部に配された側面部材20,2
0とを一体に形成する工程を経た後、図2のところで説
明したように、通常の融着工程と同様に各平面部材1
0,10の側縁10a,10aと側面部材20,20の
側縁20a,20aとがこれらの長手方向に沿ってそれ
ぞれ加熱圧着(ヒートシール)されて、長い筒体30が
形成される。なお、出来上がった筒体30は、平面部材
10,10の内面同士が当接するようにして平面状に形
成される。
【0036】この側縁同士を加熱圧着するヒートシール
工程の終了後、図6に示すように、筒体がガゼット袋の
高さに対応する寸法Lで長手方向に直交する方向に順次
切断される。切断は、平面部材10,10と側面部材2
0,20とがスポット的に密着された密着部の直近位置
で行われる。
【0037】その後、切断された筒体の平面部材10,
10内面にジッパ4を取付ける。ジッパ4は、切断され
た筒体30の密着部5,5とは逆側の長手方向端部30
aのやや中央よりの位置に、平面部材10,10の幅方
向に沿って取付けられる。なお、前述の平面部材10,
10と側面部材20,20とを加熱圧着するヒートシー
ル工程で、部分的にヒートシールしない部分Mを所定間
隔毎に残しておけば、このヒートシールされていない部
分Mを外側に向けて開いて、両平面部材10,10の内
面を露出させことができる。内面が露出されれば、ジッ
パ4を極めて容易に取付けることができる。そして、ジ
ッパ4を取付けた後、平面部材10,10及び側面部材
20,20がヒートシールされずに残された部分M、及
びガゼット袋の上端縁(図1の符号1a)に該当する筒
体30の端縁30aを共にヒートシールして図1に示し
た、底部1Bが開放されると共に上部1Aが密閉され、
かつ底部1Bにおいて側面部3,3と一方の平面部2と
が密着されたガゼット袋1が完成される。
【0038】次に図7及び図8を参照して平面部材1
0,10と側面部材25,25とを一体に形成する密着
方法の別の実施形態について説明する。
【0039】この密着方法では、一方の平面部材10の
内面11と側面部材25,25のこの面11に対向する
面27,27、及び2つ折りにされて対向している側面
部材25,25の外側面26a,26b同士のいずれを
も接着剤で接着する方法である。この実施形態では、2
つ折りにされた側面部材25,25の一方の面26a,
26aに、予め、所定間隔毎にパンチ孔28,28が形
成されている。このパンチ孔28,28が形成される位
置は、製造されるガゼット袋の上端縁に対応する位置で
ある。
【0040】本実施形態についても2枚の帯状の平面部
材10,10が上下に対向するようにしてその長手方向
に搬送されると共に、これらの間において両側部の位置
に2つ折りにされた帯状の側面部材27,27がその長
手方向に搬送される。なお、この図7では、側面部材2
7,27はパンチ孔28,28が形成された面26a,
26aを下側に配して搬送される。なお、搬送された側
面部材の上側の外側面26b,26bの各パンチ孔に対
向する位置には、接着剤がいわゆるパートコート方式に
より予め塗布されている。その後、各パンチ孔の位置で
平面部材の下面と側面部材の上側の面とを上下から加熱
加圧する。部分的に塗布された接着剤51は、図8に示
すように、側面部材25の外側面26a,26bでパン
チ孔28周辺に広がり、側面部材の外側面26a,26
bを接着すると共に、パンチ孔28を介して平面部材1
0の内面11とこれに対向する側面部材25の面27と
を接着し、平面部材10及び側面部材を一体に形成す
る。
【0041】なお、本実施形態では平面部材のうち下側
の平面部材と側面部材とを一体に形成するため、側面部
材をパンチ孔が形成された面を下側に配して搬送させ、
接着剤を上側の面に塗布したが、これとは逆に上側の平
面部材と側面部材とを密着させて一体に形成去る場合に
は、パンチ孔の形成された面を上側に配して側面部材を
搬送し、接着剤を下側の面に塗布させればよい。
【0042】図7及び図8に示した方法で、平面部材の
一方と側面部材とを一体に形成した後、各平面部材の側
縁と側面部材の側縁とをヒートシールして長い筒体を形
成し、接着された密着部の直近で筒体の長手方向に直交
する方向に当該筒体を切断し、ガゼット袋の高さに対応
する筒体を形成する。そして、密着部を有する端部とは
逆側の端部について、平面部材の内面にジッパを取付
け、端縁部をヒートシールして上部が密閉されたガゼッ
ト袋を形成する。
【0043】以上のようにして形成されたガゼット袋に
よれば、内側に折り込まれた側面部が平面部と一体に密
着されているので、図1に示したようにコーヒー等の内
容物を充填する際、平面部2,2を図1の紙面を貫く方
向で両側に引張り、底部1Bを開けば、側面部3,3が
ホッパHと干渉するこなく効率的に充填できる。
【0044】内容物が充填された後には、ガゼット袋1
の底部端縁をヒートシールして密封する。この際、平面
部2,2の一方と側面部3,3とを一体とする密着部
5,5が上述のように底部端縁に設けられているので、
この密着部5,5ごとヒートシールすることができ、密
着部5,5の痕跡を残すことなく仕上がり具合の良好な
密封式ガゼット袋を形成することができる。
【0045】
【発明の効果】以上、本発明によれば、内容物を充填す
る際に内側に折り込まれた側面部と、充填用のホッパま
たは大型の固形内容物とが干渉することがなく、効率的
に内容物を充填できるガゼット袋とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態にかかるガゼット袋に充填
ホッパを挿入した状態の斜視図。
【図2】図1に示すガゼット袋の製造方法の1実施形態
を示す説明図。
【図3】接着剤を塗布する工程の説明図。
【図4】側面部と一方の平面部とを密着させる工程を示
す説明図。
【図5】図4とは別の方法で側面部と一方の平面部とを
密着させる工程を示す説明図。
【図6】ガゼット袋の高さに相当する寸法に切断された
筒体を本発明にかかるガゼット袋に仕上げる工程を示す
説明図。
【図7】図3〜図5に示す方法とは別の方法で密着され
る平面部材と側面部材とを示す斜視図。
【図8】側面部と一方の平面部とが接着された状態を示
すパンチ孔近傍の拡大断面図。
【図9】従来から行われているガゼット袋への内容物充
填の態様を示す斜視図。
【符号の説明】
1 ガゼット袋 1A ガゼット袋上部 1B ガゼット袋底部 2 平面部 3 側面部 4 ジッパ 5 密着部 10 平面部材 11 平面部材の内面 20,25,60 側面部材 21,26a,26b,63 側面部材の外側面 22,27,62 平面部材に対向する面 28,61 パンチ孔 30 筒体 40 離型手段(テフロンシート) 51 ホットメルト接着剤 52 液状接着剤 55 加熱部 56 押え板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E064 AA13 BA17 BA26 BA54 BB03 BC08 BC18 EA08 FA06 GA01 HM01 HN05 3E075 AA05 BA42 BA70 CA01 DD02 DD13 DD32 DD36 DD42 DD44 GA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する平面部と、これら平面部の両側
    端から内側に向けて折り線にて折り込まれ、これら平面
    部の両側端同士を連結する側面部とを備えたガゼット袋
    において、 前記ガゼット袋の上下いずれかの端部で、一方の前記平
    面部の内面と前記側面部の前記平面部に対向する内面同
    士を部分的に密着していることを特徴とするガゼット
    袋。
  2. 【請求項2】 前記ガゼット袋は、前記側面部の折り曲
    げられて対向する外側面同士を部分的に密着して一方の
    前記平面部と前記側面部とを一体に形成し、これらと他
    方の前記平面部とを開閉自在にしたことを特徴とする請
    求項1位記載のガセット袋。
  3. 【請求項3】 前記ガゼット袋の前記端部はこのガセッ
    ト袋の底面部であり、一方の前記平面部及び前記側面部
    が部分的に密着された密着部は、前記ガゼット袋の底面
    部を密封するための融着シール部に包含されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のガゼット
    袋。
  4. 【請求項4】 対向する平面部と、これら平面部の両側
    端から内側に向けて折り線にて折り込まれ、これら平面
    部の両側端同士を連結する側面部とを備えたガゼット袋
    の製造方法において、 前記平面部に構成される平面部材を対向させて配すると
    共に、これら平面部材の間でこれらの両側部で前記側面
    部に構成される側面部材を配し、この側面部材はその長
    手方向に沿って2つ折りにされており、前記ガゼット袋
    の上下いずれかの端部に対応する部分で、前記平面部材
    の一方と前記側面部材とが対向する面同士を部分的に融
    着する工程と、 前記側面部材の折り曲げられて対向する外側面の間に接
    着剤を供給してこれら外側面同士を部分的に接着する工
    程とを備え、 前記平面部材の一方と前記側面部材とを一体に形成する
    ことを特徴とするガゼット袋の製造方法。
  5. 【請求項5】 対向する平面部と、これら平面部の両側
    端から内側に向けて折り線にて折り込まれ、これら平面
    部の両側端同士を連結する側面部とを備えたガゼット袋
    の製造方法において、 前記平面部に構成される平面部材を対向させて配すると
    共に、これら平面部材の間でこれらの両側部で前記側面
    部に構成される側面部材を配し、この側面部材はその長
    手方向に沿って2つ折りにされており、 前記ガゼット袋の上下いずれかの端部に対応する部分
    で、前記側面部材の外側面に接着剤を塗布する工程と、
    接着剤が塗布された部分に対応する部分で一方の前記平
    面部材を加熱しつつ、この平面部材と前記側面部材とを
    プレスする工程とを備え、 他方の前記平面部材と前記側面部材との間に、他方の前
    記平面部材と前記側面部材との対向する面が密着するの
    を防止する離型手段を配して、一方の前記平面部材と前
    記平面部材とを部分的に密着してこれらを一体に形成す
    ることを特徴とするガゼット袋の製造方法。
  6. 【請求項6】 対向する平面部と、これら平面部の両側
    端から内側に向けて折り線にて折り込まれ、これら平面
    部の両側端同士を連結する側面部とを備えたガゼット袋
    の製造方法において、 前記平面部に構成される平面部材を対向させて配すると
    共に、これら平面部材の間でこれらの両側部で前記側面
    部に構成される側面部材を配し、 この側面部材はその長手方向に沿って2つ折りにされて
    おり、2つ折りにされた前記側面部材のいずれか一方の
    面には、前記ガゼット袋の上下いずれかの端部に対応す
    る位置に予め貫通孔が形成されており、 前記側面部材の外側から前記貫通孔の部分に接着剤を供
    給して、前記平面部材と前記側面部材とが対向する面、
    及び前記側面部材の折り曲げられて対向する面同士を前
    記接着剤で部分的に接着してこれら部材を一体に形成す
    ることを特徴とするガゼット袋の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記平面部と前記側面部とが部分的に密
    着された密着部は、前記ガゼット袋の底部側であり、 この底部側で前記平面部同士を引き広げ、この底部側か
    ら内部に収納される内容物を収納させ、 その後、前記平面部と前記側面部とが一体に形成される
    ように前記密着部を含めて前記ガゼット袋の底部を融着
    し、この底部側を密封することを特徴とする請求項4〜
    6いずれかに記載のガゼット袋の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006193196A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Toppan Printing Co Ltd 包装材料及びこれを用いた輸液バッグの外装袋
JP2010030611A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Hosokawa Yoko Co Ltd ファスナ付きガセット袋

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