JP2002067355A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

記録装置及び記録方法

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JP2002067355A
JP2002067355A JP2000264249A JP2000264249A JP2002067355A JP 2002067355 A JP2002067355 A JP 2002067355A JP 2000264249 A JP2000264249 A JP 2000264249A JP 2000264249 A JP2000264249 A JP 2000264249A JP 2002067355 A JP2002067355 A JP 2002067355A
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JP2000264249A
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Takeshi Aoyanagi
剛 青柳
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】にじみなどによる画像の劣化等を防止する。 【解決手段】パレット変換部109において、低濃度部
のパレットパターンを変更し、淡インク2画素は、濃イ
ンク1画素とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濃度の異なる複数
色の記録剤を用いて画像を記録する記録装置及び記録方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等で原稿画像を読み取り、
読み取られた画像データに画像処理を施すことにより良
好な画像の記録を実現している。
【0003】このような複写機では画像を記録するプリ
ンタとして、例えばインクジェットプリンタ等が搭載さ
れている。この種のインクジェットプリンタでは、濃淡
インクを用いて、画像データをRGBに3値化して記録
することにより記録画像の階調性を高めることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の複写機は、階調
性を高めるために、シアン(C)、マゼンダ(M)、Y
(イエロー)及びブラック(K)の各色について濃いイ
ンクと薄いインクとを用い、高濃度部には濃いインク、
低濃度部には薄いインクにより夫々記録を行っている。
【0005】しかしながら、記録媒体としての記録シー
トにはインクの吸収量に限界があるため、単位面積当た
りのインクの打ち込み量がその限界を超えてしまうと、
画像が極端ににじんでしまって画像を著しく悪化させた
り、記録シートが波打って紙送り機構を擦ることにより
当該機構を汚すという問題がある。
【0006】本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、そ
の目的は、濃淡記録剤を用いて記録する際に、単位面積
当たりの記録剤の吐出量を抑制することによって、上記
問題を解決できる記録装置及び記録方法を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の記録装置は、画像データ
を入力する画像入力手段と、濃度の異なる記録剤を用い
て、前記画像データに基づいて画像を記録媒体に記録す
る記録手段と、前記画像データを多階調の濃度データに
変換する変換手段と、前記濃度データを濃度の異なる記
録剤の出力パターンに割り当てると共に、該割り当てら
れた濃度データを前記記録手段に出力するパターン変換
手段とを備え、前記パターン変換手段は、前記記録手段
による記録剤の吐出量を、前記記録媒体の記録剤吸収量
の限界値以下に抑える出力パターンを有する。
【0008】また、本発明の記録方法は、画像データを
入力する画像入力手段と、濃度の異なる記録剤を用い
て、前記画像データに基づいて画像を記録媒体に記録す
る記録手段とを備える記録装置において、前記画像デー
タを多階調の濃度データに変換する変換工程と、前記濃
度データを濃度の異なる記録剤の出力パターンに割り当
てると共に、該割り当てられた濃度データを前記記録手
段に出力するパターン変換工程とを備え、前記パターン
変換工程では、前記記録手段による記録剤の吐出量が、
前記記録媒体の記録剤吸収量の限界値以下に抑える出力
パターンを用いる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照して、本
発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。 [第1実施形態]図1は、本発明の第1実施形態として
のカラー複写機の主要機能を示すブロック図である。
【0010】図1に示すように、101はカラー画像入
力部であり、例えばイメージリーダやイメージスキャナ
等を備え、カラー原稿画像を読み取って画像信号として
入力したり、広義にはコンピュータからの画像データを
入力する機能等を持っている。
【0011】このカラー画像入力部101は、カラー画
像の各画素につきRGBに色分解された三原色分解信号
R1,G1,B1をフィルタリング部102に出力す
る。
【0012】フィルタリング部102では、図2に示す
ような空間フィルタ係数Kijを基に、カラー画像の三
原色分解信号R1,G1,B1に対して、エッジ強調や
スムージング等のフィルタリング処理を行う。
【0013】つまり、カラー画像の三原色分解信号R
1,G1,B1は、下記式によりフィルタリングされ
て、フィルタリング信号R2,G2,B2として画像変
倍部103に出力される。
【0014】 R2=ΣΣ(R1[V+x][H+y]×Kij[x][y])/8 G2=ΣΣ(G1[V+x][H+y]×Kij[x][y])/8 B2=ΣΣ(B1[V+x][H+y]×Kij[x][y])/8 但し、ここでΣΣの各範囲はx,yで、“−2”〜
“2”であり、Kij[x][y]は、位置(x,y)
のフィルタ係数を示す。
【0015】画像変倍部103では、フィルタリング信
号R2,G2,B2に対して線形補間による拡大、縮小
などの変倍処理を行うと同時に、入力画像と出力画像の
解像度が異なる場合の解像度変換を施してカラー輝度信
号R3,G3,B3を生成し、Log変換部104に出
力する。
【0016】この時、後段のパレット変換部109にお
いて、縦横とも2倍になることを考慮した変倍を行う。
【0017】変倍処理は、例えば、カラー画像入力部1
01におけるスキャナの解像度が300dpiで、後述
するカラー画像出力部110の解像度が600dpiの
場合、カラー画像出力部110から等倍で出力するとき
には縦横とも後に2倍になるので等倍で出力し、200
%の拡大処理を行うときには縦横とも2倍になるように
線形補間を行う。
【0018】Log変換部104では、3原色のカラー
輝度信号R3,G3,B3を、下記式によりカラー画像
出力部110から出力するシアンC1、マゼンタM1、
イエローY1の濃度信号に変換して、黒生成部105に
出力する。
【0019】 C=(−255/1.60)×log10(R/255) M=(−255/1.60)×log10(G/255) Y=(−255/1.60)×log10(B/255) この変換をハードウェアで行う場合には、例えばルック
アップテーブルのメモリとし、入力データに対応したメ
モリアドレスに対数変換後の値を記憶しておき、これら
RGB値をそのメモリのアドレスとして入力し、その
時、そのメモリから出力されるデータがLog変換後の
CMY値となるような構成としてもよい。
【0020】黒生成部105は、Log変換部104か
ら出力されるシアンC1、マゼンタM1、イエローY1
の濃度信号を入力し、3色のうちの最低値を黒K2とし
てシアンC2、マゼンタM2、イエローY2の濃度信号
とともに出力マスキング部106に出力する。尚、濃度
信号C2,M2,Y2は、それぞれ濃度信号C1,M
1,Y1と同等の値とする。
【0021】出力マスキング部106は、黒生成部10
5から出力された濃度信号C2,M2,Y2,K2を入
力し、マトリクス演算によりカラー画像出力部110に
おけるプリンタ等の発色特性に合わせた信号値に補正
し、その結果を濃度信号C3,M3,Y3,K3として
出力ガンマ部107に出力する。
【0022】出力ガンマ部107は、出力マスキング部
106から出力された濃度信号C3,M3,Y3,K3
を、予め設定された濃度変換の特性曲線に従って変換
し、濃度やカラーバランスの調整を行ったカラー画像信
号C4,M4,Y4,K4として量子化部108に出力
する。
【0023】量子化部108は、出力ガンマ部107か
ら入力した多値のカラー画像信号C4,M4,Y4,K
4に対して多値誤差拡散法などの量子化を行い、各色ご
との量子化した値を表わす量子化信号C5,M5,Y
5,K5を生成してパレット変換部109に出力する。
【0024】本実施形態では、多値の量子化の一例とし
て、9値の誤差拡散法を適用する。9値の誤差拡散法を
用いた場合、量子化信号C5,M5,Y5,K5は4bi
tの信号となり、もっとも濃い場合は8、もっとも薄い
場合は0という信号が出力される。
【0025】パレット変換部109は、量子化部108
から入力した量子化信号C5,M5,Y5,K5の濃度
に応じて濃淡インクを使用したパレット出力信号C6,
M6,Y6,K6へと変換してカラー画像出力部110
に出力する。
【0026】図3は、パレット変換部におけるパターン
例として、濃度とパレットパターンとの関係を示す図で
ある。
【0027】図3に示すように、濃度が最も薄いときに
は量子化信号は0となり、全くインクは吐出されない。
量子化信号が1の場合、4分割されたパターンの1箇所
のみ薄いインクを吐出し、量子化信号が2の場合、2箇
所に薄いインクを吐出するといったように、濃度が高く
なるごとにインクの吐出量や、濃度を変更していき、濃
度が最も濃い量子化信号が8の場合には、濃いインクを
4箇所とも吐出することになる。
【0028】パレット変換部109では、ドットを形成
しない画素は0、薄いインクを使用してドットを形成す
る場合は1、濃いインクを使用してドットを形成する場
合は2となるように、2bitの3値画像信号を各色ごと
にC6,M6,Y6,K6として、カラー画像出力部1
10に出力する。
【0029】カラー画像出力部110は、シアン、マゼ
ンタ、イエロー、及びブラックの各色のインクをそれぞ
れ濃いインク(濃インク)と薄い色のインク(淡イン
ク)の2種類を有し、それぞれパレット変換部109か
ら出力される3値画像信号に基づいて、対応する色のイ
ンクを吐出する多値プリンタ(インクジェット方式な
ど)によって記録シートに印刷する。
【0030】多値プリンタは、カラー画像出力信号C
6,M6,Y6,K6各2bitの値が、0の画素はイン
クを吐出しない、1のときは薄いインクを吐出する、2
のときは濃いインクを吐出することによって各色の出力
を行う。
【0031】この時、図3のようなパターンでCMYK
インクの3値出力を行うと、従来の濃インクのみで記録
するときと比較して、インク吐出量が著しく増える。な
ぜなら、濃インクのみを使用して2値出力を行うとき、
単位面積当たりのインク吐出量は、濃度0%のときには
インクを全く吐出せず、濃度100%のときには全画素
に濃インクを吐出するというように、図4の直線で表さ
れるように、濃度が濃くなるに従い、徐々にインクの吐
出量が増えていくからである。
【0032】かなり濃い色を出力しない限り、インク吐
出量が記録シートの吸収量の限界を超えるということは
ないのであるが、濃淡インクを使用し、図3のようなパ
ターンによって記録する場合、淡インクの濃度が、濃イ
ンクの濃度の1/2の濃度であると仮定すると、図5に
示すように、濃度が50%を出力するときには、図3の
パターン5を使用して淡インクを全面に吐出することに
なる。また、それ以上に濃い濃度を出力するときには、
淡インクと濃インクの両方で全面にインクを吐出するこ
とになる。
【0033】つまり、それほど濃い色を出力しない場合
でも、各インクは全ての画素に対して打ち込まれる可能
性が高くなり、その結果コピー用紙の吸収量を超えてし
まい、にじみなどによる画像の劣化等を招くことにな
る。
【0034】そこで、本実施形態では、低濃度部のパレ
ット変換パターンを変更し、淡インク2画素は、濃イン
ク1画素とするよう、図6に示すパレット変換パターン
を用いる。これにより低濃度部でのインク吐出量を抑
え、記録シートの吸収量を超えることなく、にじみなど
による画像の劣化等を防止できる。
【0035】詳細な具体例を以下に説明する。
【0036】例えば、量子化部108によって出力され
た結果として、Cの濃度が3、Mの濃度が4、Yの濃度
が5、Kの濃度が2であったとすると、図3のパターン
でパレット変換を行った場合、各インクの出力パターン
は、図7A〜図7Dのように出力される。
【0037】その結果、各画素の4色全てのインクの吐
出量を計算すると、図7Eのようになる。つまり、1画
素当たりのインク吐出量の平均値は、3.25となる。
一般的な記録シートの吸収量の限界が、2.5〜3.0
とすると、この吐出量は吸収量の限界を超えてしまうこ
ととなり、にじみなどによる画像の劣化等を起こすこと
となる。
【0038】同じように、量子化部108によって出力
された結果として、Cの濃度が3、Mの濃度が4、Yの
濃度が5、Kの濃度が2であったとすると、図6のパタ
ーンでパレット変換を行うと、各インクの出力パターン
は、図8A〜図8Dのように出力される。
【0039】その結果、各画素の4色全てのインク吐出
量を計算すると、図8Eのようになる。つまり、1画素
当たりのインク吐出量の平均値は、2.00となる。一
般的な記録シートの吸収量の限界が、2.5〜3.0と
すると、この吐出量は記録シートの吸収量の限界を超え
ないことになり、良好な画像出力を得ることができる。
【0040】以上のように、第1実施形態では、濃淡イ
ンクを用いるインクジェットプリンタで記録を行う複写
機等において、低濃度部分の吐出量を抑えるようなパレ
ット変換パターンを用いることによって、インク吐出量
を抑え、記録シートの吸収量の限界を超えないような処
理を行い、良好な画像出力を得ることができる。 [第2実施形態]図9は、本発明の第2実施形態として
のカラー複写機の主要機能を示すブロック図である。
【0041】尚、以下の説明では、前述の図1と共通す
る部分は同じ番号で示し、その説明を省略する。
【0042】第2実施形態の特徴は、パレット変換部2
09が、図10に示すような、インクを吸収しやすい材
質用のパレットパターンと、インクを吸収しにくい材質
用のパレットパターンの2種類のパターンを持っている
ことである。
【0043】インクジェット方式で使用する記録シート
の材質は、普通紙や葉書などの吸収力の弱いものから、
コート紙のようにインクジェット専用に作られた吸収力
の強いものまで様々な種類がある。
【0044】第1実施形態のように一律に同じパレット
パターンを使用したのでは、吸収力の強い材質の記録シ
ートにまでインク吐出量を抑制したパターンで出力を行
うことになる。
【0045】しかしながら、インク吐出量を抑制したパ
ターンは、低濃度部で淡インクを使用するかわりに、濃
インクを使用するため、低濃度部での画質はインク吐出
量の抑制を行わないパターンと比較すると低下する。
【0046】そこで、本実施形態では、パレット変換部
209に、図10で示すように、インクを吸収しやすい
材質用のパレットと、インクを吸収しにくい材質用のパ
レットの2つのパターンを持たせ、セレクト信号SELに
よりいずれかのパターンを選択することにより、インク
吸収量にあったパターンを使用できるようにものであ
る。
【0047】インクの吸収しにくい材質用のパレットパ
ターンは、記録シートのインク吸収量を考慮し、低濃度
部分でのインク吐出量を抑えるようなパターンとなるよ
うに、淡インクの2ドットは濃インクの1ドットで出力
する。
【0048】これによって、インクの吸収性の悪い記録
シートを使用しても、形成されるドット数が少なくなる
ため、インク溢れによるにじみなどを抑えることができ
る。
【0049】また、インクを吸収しやすい材質用のパレ
ットパターンは、記録シートの線の連続性を考慮し、低
濃度部分でもドットを形成しやすいようなパターンとさ
れる。つまり、低濃度部分では濃インクを使用せず、淡
インクを吐出するようなパターンとなっている。これに
よって薄い画像も階調が良く出力されることとなり、よ
り高画質な出力結果が得られることとなる。
【0050】これら2種類のテーブルを図9のセレクト
信号SELによって記録シートの材質ごとに切り替えて使
用する。セレクト信号SELは、本実施形態では詳細に説
明していない操作部のスイッチなどから設定を行うもの
とする。 [第3実施形態]図11は、本発明の第3実施形態とし
てのカラー複写機の主要機能を示すブロック図である。
【0051】図11に示すように、301はカラー画像
入力部であり、例えばイメージリーダやイメージスキャ
ナ等を備え、カラー原稿画像を読み取って画像信号とし
て入力したり、広義にはコンピュータからの画像データ
を入力する機能等を持っている。
【0052】このカラー画像入力部301は、カラー画
像の各画素につきRGBに色分解された三原色分解信号
R1,G1,B1をフィルタリング部302に出力す
る。
【0053】また、カラー画像入力部301から出力さ
れるカラー画像信号の三原色分解信号R1,G1,B1
の1つである信号G1は文字判定部313入力され、そ
れに対応する画素が、文字や細線などの線画像の画素
が、または写真画像や印刷画像などの連続階調画像に含
まれる画素か否かが判定される。そして、その判定結果
が、文字判定信号MJとして黒文字信号生成部314に
出力される。
【0054】図12は、この文字判定部313の構成を
示す図である。
【0055】画像信号入力部1201では、8ビットの
信号G1を入力し、判定入力信号Dをエッジ成分抽出部
1202及び5×5平均濃度演算部1204に出力す
る。本実施形態では、カラー画像入力部301から出力
されるカラー画像信号の三原色分解信号R1,G1,B
1のうちの信号G1を入力として使用する。
【0056】つまり、 D[V][H]=G1[V][H] となる。([V][H]は、その画像における注目画素
の座標) 5×5平均濃度演算部1204では、5×5画素範囲に
対するエリア処理を行い、入力データ(D[V]
[H])の平均値を求め、その平均値をAVE5として
濃度差演算部1205に出力する。
【0057】つまり、 AVE5[V][H]=(ΣΣD[V+x][H+
y])/25 (ΣΣの各範囲はx,yで、“−2”〜“2”である) となる。
【0058】エッジ成分抽出部1202は、エッジ強調
処理部1203でエッジ強調処理を行う際の前処理で、
判定入力信号Dに基づいてエッジ成分の抽出を行う。
【0059】図13は、本実施形態で使用する5×5フ
ィルタの一例を示す図で、エッジ成分(EDD5)の抽
出に使用される。即ち、 EDD5=ΣΣ(D[V+x][H+y]×KM0
[x][y]) 但し、ここでΣΣの各範図はx,yで、“−2”〜
“2”であり、KM0[x][y]は、位置(x,y)
のフィルタ係数を示す。
【0060】次のエッジ強調処理部1203では、エッ
ジ成分抽出部1202で算出したエッジ成分に基づい
て、注目画素のエッジ強調を行なう。その処理は下式で
示すように、エッジ強調をかけた結果として、EDGE
1の出力を行う。
【0061】EDGE1[V][H]=D[V][H]
+EDD5×EDKYD1 ここで「EDKYD1」は、0,1/1,1/2,1/
4,1/8のいずれか1つが選択可能であり、この値に
応じてエッジ強調量を調節している。
【0062】濃度差演算部1205は、エッジ強調処理
部1203からの出力値「EDGE1」と、5×5平均
濃度演算部1204からの出力値「AVE5」とを入力
し、これらを2値化し、その結果を文字信号「MJ」と
して出力する。
【0063】この濃度差演算処理の詳細を以下に示す。
【0064】AVE5[V][H]−EDGE1[V]
[H]>NOUDO の時 MJ[V][H]=1 それ以外の時、 MJ[V][H]=0 とする。ここで、「NOUDO」はエッジ部を決定する
ための閾値である。
【0065】以上説明した方法により、文字のエッジ部
分と、それ以外の画像部分の像域判定を行い、その結果
を文字判定信号出力部1206から黒文字信号生成部3
14に出力する。
【0066】更に、この文字判定信号MJは、フィルタ
リング部302に入力されており、対応する画素が文字
である時は、図14に示す文字用空間フィルタ係数を選
択し、画像信号の時は図15に示す画像用空間フィルタ
係数を選択し処理を行う。
【0067】こうして対象画像が文字又は画像であるか
に応じて、それぞれ対応する空間フィルタ係数Kijを
フィルタリング部302で使用することとなる。
【0068】色判定部312は、カラー画像信号の三原
色分解信号R1,G1,B1を入力し、その画素が、白
黒(無彩色)であるか、或はカラー(有彩色)であるか
を判定し、その判定結果を示す有彩色/無彩色判定信号
「COLOR」を黒文字信号生成部314に出力する。
【0069】この際の色判定方法は本実施形態の場合、
以下の式に従うものとする。
【0070】Max(R1,G1,B1)−Min(R
1,G1,B1)<COL1 の時は、COLORは無彩色を示し、 Max(R1,G1,B1)−Min(R1,G1,B
1)≧COL1 の時は、COLORは有彩色を示すものとする。
【0071】但し、ここで「COL1」は、有彩色か、
無彩色かを決定するための閾値である。
【0072】このような色判定部312における有彩色
か、無彩色かの判定は、Lab空間による判定や、その
他多数の色判定方法でも良い。
【0073】黒文字信号生成部314は、文字検出部3
13の文字判定信号MJ(1ビット)と、色判定部31
2からの有彩色/無彩色判定信号COLOR(1ビッ
ト)を入力し、文字の部分であって、且つ無彩色と判断
した画素に関しては黒文字信号 KM1=1 として判定信号変倍部316に出力し、それ以外の画素
に関しては黒文字信号KM1:0として出力する。
【0074】フィルタリング部302では、先に述べた
ように、MJ信号に応じて文字用、又は画像用の空間フ
ィルタ係数Kijを基に、カラー画像の3色分解信号R
1,G1,B1に対して、エッジ強調やスムージング等
のフィルタリング処理を行う。
【0075】こうしてフィルタリング処理されてフィル
タリング部302から出力された信号R2,G2,B2
は画像変倍部303に出力される。
【0076】こうしてフィルタリング処理されてフィル
タリング部302から出力された信号R2,G2,B2
は画像変倍部303に入力されて変倍処理される。この
画像変倍部303では、線形補間による拡大、縮小など
の変倍処理を行うとともに、合わせて入力画像と出力画
像の解像度が異なる場合の解像度変換を行う。
【0077】この時、後のパレット変換部309によっ
て、縦横とも2倍になることを考慮した変倍を行う。
【0078】例えば、カラー画像入力部301における
スキャナの解像度が300dpiで、カラー画像出力部
311の解像度が600dpiの場合、等倍で出力する
ときには縦横とも後に2倍になるので、等倍で出力を行
う。また、200%の拡大処理を行う場合には、縦横と
も2倍になるように線形補間を行う。
【0079】黒文字信号生成部314から出力された黒
文字信号KM1は、判定信号変倍部315によって変倍
処理及び解像度変換が行われ、変倍後の黒文字信号KM
2として出力される。ここでは、入力される黒文字信号
KM1が2値信号であるため、論理和法を用いて拡大、
縮小が行われる。
【0080】Log変換部304では、三原色のカラー
輝度信号R3,G3,B3を、カラー画像出力部311
における出力用にシアンC1、マゼンタM1、イエロー
Y1の濃度信号に変換する。この変換式は以下のような
ものである。
【0081】 C=(−255/1.60)×log10(R/255) M=(−255/1.60)×log10(G/255) Y=(−255/1.60)×log10(B/255) この変換をハードウェアで行う場合には、例えばルック
アップテーブルのメモリとし、入力データに対応したメ
モリアドレスに対数変換後の値を記憶しておき、これら
RGBの値をそのメモリのアドレスとして入力し、その
時、そのメモリから出力されるデータがLog変換後の
CMY値となるような構成をとってもよい。
【0082】黒生成部305は、Log変換部304か
ら出力されるシアンC1、マゼンタM1、イエローY1
の濃度信号を入力し、3色のうちの最低値を黒K2とし
て出力する。尚、C2,M2,Y2は、それぞれC1,
M1,Y1と同等の値とする。
【0083】出力マスキング部306は、黒生成部30
5から出力された信号C2,M2,Y2,K2の各個を
入力し、マトリクス演算によりカラー画像出力部311
におけるプリンタ等の発色特性に合わせた信号値に補正
し、その結果をC3,M3,Y3,K3として出力す
る。
【0084】出力ガンマ部307は、出力マスキング部
306から出力された信号C3,M3,Y3,K3を、
予め設定された濃度変換の特性曲線に従って変換し、濃
度やカラーバランスの調整を行ったカラー画像信号C
4,M4,Y4,K4として出力する。
【0085】量子化部308は、出力ガンマ部307か
ら入力した多値のC4,M4,Y4,K4に対して多値
誤差拡散法などの量子化を行い、各色ごとの量子化した
値を表わす量子化信号を作成して出力する。
【0086】本実施形態においては、多値の量子化例と
して、9値の誤差拡散法を使用したとする。この場合、
C5,M5,Y5,K5は4bitの信号となり、もっと
も濃い場合は8、もっとも薄い場合は0という信号が出
力される。
【0087】パレット変換部309部分には、変倍処理
後の黒文字判定信号KM2が入力されている。パレット
変換部309では、図16に示すような、画像部分用の
パレットパターンと、文字部分用のパレットパターンの
2種類のパターンを持っている。
【0088】画像部分用のパレットパターンは、出力用
紙のインク吸収量を考慮し、低濃度部分でのインク吐出
量を抑えるようなパターンとなるように、淡インク2ド
ットは濃インク1ドットで出力する。
【0089】これによって、インクの吸収性の悪い記録
シートを使用しても、形成されるドット数が少なくなる
ため、インク溢れによるにじみなどを抑えることができ
る。
【0090】文字部分用のパレットパターンは、出力用
紙の線の連続性を考慮し、低濃度部分でもドットを形成
しやすいようなパターンとしている。つまり低濃度部分
では濃インクを使用せず、淡インクを吐出するようなパ
ターンとしている。これにより薄い文字が濃インクで途
切れ途切れに吐出されることによる黒線の再現の悪さを
防ぐことができる。
【0091】黒文字反映部310の詳細な処理内容を、
図18A、図18Bを参照して説明する。
【0092】この黒文字反映部310では、黒文字信号
KM2=0(黒文字部分以外)の時は、各画素の3値画
像出力信号を濃C、濃M、濃Y、濃K、淡C、淡M、淡
Y、淡Kの各インクをそのまま、濃C、濃M、濃Y、濃
K、淡M、淡Y、淡Kとして出力する。
【0093】つまり、 C6=C7 M6=M7 Y6=Y7 K6=K7 となる。
【0094】また黒文字信号KM2=1の時(黒文字部
分)の画素は、黒文字反映部310において、濃C、濃
M、濃Y、濃Kの信号の内のいずれかの色が1色でもイ
ンクを吐出する場合には、その色にかかわらず、その色
信号を濃い黒単色の信号(濃K)になるよう、値を変換
して出力する。
【0095】淡C、淡M、淡Y、淡Kの信号の内のいず
れかの色が1色でもインクを吐出する場合には、その色
に拘わらず、その色信号を薄い黒単色の信号(淡K)に
なるよう、値を変換して出力する。
【0096】このような処理によって、黒文字部分にお
いて、濃インクの部分は濃い黒単色インク(濃K)によ
り、また淡インクの部分は淡い黒単色インク(淡K)に
より画像が出力される、これにより、黒文字の周りに色
ドットが現れることがなく高品位な黒文字出力を実現す
ることができる。
【0097】具体例をあげると、図17A〜17Fのよ
うになる。
【0098】図17Aは、カラー画像入力部301によ
って入力された、薄い黒文字の多値信号とする。信号は
全体的に低濃度の信号として入力される。
【0099】図17Bは、黒文字判定部314によって
判定された黒文字部分(斜線部)と画像部分(空白部)
の黒文字判定信号(KM2)である。この判定では、濃
度の薄い部分のエッジ成分も、文字として認識を行って
いる。
【0100】図17Cは、パレットのパターンの変換切
り替え処理を行わず、全ての画素に対して画像部分用の
パターンを使用した時のCMYK3値信号による出力結
果である。この結果からわかるように、低濃度部でも濃
インクを吐出すると途切れ途切れとなる。
【0101】図17Dは、図17Cとなる出力を黒文字
反映部310によって処理を行った結果である。黒文字
判定信号KM2が黒文字部分という判定をしている部分
で、薄いインクが吐出される部分は、薄い黒インクで、
濃いインクが吐出される部分は濃い黒インクで出力され
る。
【0102】もともと、吐出すべきインクが、濃いイン
クで途切れ途切れに吐出されているため黒文字反映処理
を行っても、黒インクは途切れ途切れに吐出されて出力
される。これでは、薄い文字の再現がよくない。
【0103】図17Cのようになる出力に対して、パレ
ット変換部309によって、パレットのパターンを切り
替える処理を行うと、図17Eのようになる。
【0104】つまり、一般画像部分のパターンはそのま
まだが、黒文字判定信号KM2が黒文字部分という判定
をしている画素は、文字部分のパレットにより変換を行
うことによって、薄いインクでつながるように変換され
る。
【0105】図17Fは、図17Eを黒文字反映部31
0によって処理を行った結果である。
【0106】薄いインクでまんべんなくドットが形成さ
れているので、薄い黒インクに変換した後も途切れるこ
となく、薄い黒インクが吐出される。
【0107】このような処理によって、画像部分におけ
るインクの吐出量の抑制を実現するとともに、黒文字部
分において、濃度の濃い部分は濃い黒単色インク(濃
K)により、また濃度の淡インクの部分は淡い黒単色イ
ンク(淡K)により画像が出力される事により、黒文字
の周りに色ドットが現れることがなくなるとともに、低
濃度の黒文字もインクが途切れること無く再現され、高
品位な黒文字出力を実現する。 [第4実施形態]図19は、本発明に係る第4実施形態
としてのカラー複写機の主要機能を示すブロック図であ
る。
【0108】尚、以下の説明では、前述の図1と共通す
る部分は同じ番号で示し、その説明を省略する。
【0109】第4実施形態の特徴は、パレット変換部1
09から出力されるパレット出力信号C6,M6,Y
6,K6に対して、インクの吐出量を抑制するための処
理を行う吐出抑制処理部411を持っていることであ
る。
【0110】この実施形態では、更にインクの吐出量を
抑えるために、カラー画像出力部110へ出力する際の
出力信号のパターンを変更することで、記録シートのイ
ンク吸収量を超えないようにし、にじみなどによる画像
の劣化等を引き起こさないようにする。
【0111】パレット変換部109は、量子化部108
から入力した量子化信号の濃度に応じて濃淡インクを使
用したパレット出力信号へと変換する。図20は、その
ときの濃度と、パレットパターンの関係を表す。
【0112】図20に示すように、本実施形態では、カ
ラーインク(CMY)に関しては、濃淡インクを使用
し、黒(K)に関しては、濃インクのみを使用する。
【0113】濃淡インクを使用する場合、濃度が最も薄
い時は量子化信号は0となり、まったくインクは吐出さ
れない。量子化信号が1の場合、4分割されたパターン
の1箇所のみ薄いインクを吐出する。2の場合は2箇所
に薄いインクを吐出するというように、濃度が上がるご
とにインクの吐出量や、濃度を変更していき、最も濃い
部分の量子化信号が8の場合は、濃いインクを4箇所と
も吐出することになる。
【0114】また、黒の出力で、濃インクのみを使用す
る場合、濃度が最も薄い時は量子化信号は0となり、ま
ったくインクは吐出されない。量子化信号が1と2の場
合、4分割されたパターンの1箇所のみ濃いインクを吐
出する。3と4の場合は2箇所に濃いインクを吐出する
というように、濃度が上がるごとにインクの吐出量や、
濃度を変えていき、量子化信号が8と9の場合は、濃い
インクを4箇所とも吐出することになる。
【0115】パレット変換部109によって、ドットを
形成しない画素は0、薄いインクを使用してドットを形
成する場合は1、濃いインクを使用してドットを形成す
る場合は2となるように、2bitの3値画像信号を各色
ごとにパレット出力信号C6,M6,Y6,K6とし
て、吐出抑制処理部411に出力する。
【0116】吐出抑制処理部411では、パレット変換
部109から出力される3値画像信号に対して、インク
の吐出量を抑制するための処理を行い、パレット変換部
109と同様に、2bitの3値画像信号C7,M7,Y
7,K7を出力する。
【0117】カラー画像出力部110は、シアン、マゼ
ンタ、イエロー、及びブラックの各色のインクをそれぞ
れ濃いインク(濃インク)と薄い色のインク(淡イン
ク)の2種類を有し、それぞれ吐出抑制処理部411か
らの3値画像データ出力に基づいて、対応する色のイン
クを吐出する多値プリンタ(インクジェット方式など)
によって紙に印刷する。
【0118】次に、インクの吐出量を抑制するための処
理について、詳細な具体例を以下に示す。
【0119】量子化部108によって出力された結果
が、Cの濃度が3、Mの濃度が4、Yの濃度が5、K濃
度が3であったとすると、図20に示すパターンでパレ
ット変換を行うと、各インクの出力パターンは、図21
A〜21Dのように出力されることとなる。
【0120】その結果、各画素の4色すべてのインク吐
出量を計算すると、図21Eのようになる。つまり、1
画素当たりのインク吐出量の平均は、3.25となる。
一般的なコピー用紙の吸収量の限界が、2.5〜3.0
とすると、この吐出量は吸収量の限界を超えてしまうこ
ととなり、にじみなどによる画像の劣化等を起こすこと
となる。
【0121】そこで、吐出抑制処理部411では、黒ド
ットを形成する画素に他のカラーインク(CMY)が重
なって吐出される時には、カラーインクのデータを削除
し、その画素は黒単色が吐出されるように、出力データ
を変更し、カラー画像出力部110に出力する。
【0122】すると図21A〜21Dに示すCMYKデ
ータはそれぞれ、図22A〜22Dのように出力される
ことになる。つまり、図22Eでの1画素当たりのイン
ク吐出量の平均は、1.75となる。一般的な記録シー
トの吸収量の限界が、2.5〜3.0とすると、この吐
出量は吸収量の限界を超えることはなくなる。また、濃
い黒インク部に重なった部分のインクを削除するため、
色味にも大きな影響を与えることなく、良好な画像出力
を得ることができる。
【0123】以上のように、第4実施形態では、濃淡イ
ンクを用いた、インクジェットプリンタを使用した複写
機において、パレットのパターンを吐出量を抑えるよう
なパターンに変換することによって、インクの吐出量を
抑えて、記録シートの吸収量の限界を超えないような処
理を行い、良好なコピー出力を得ることができる。 [第5実施形態]図23は、本発明に係る第5実施形態
としてのカラー複写機の主要機能を示すブロック図であ
る。
【0124】尚、以下の説明では、前述の図1と共通す
る部分は同じ番号で示し、その説明を省略する。
【0125】パレット変換部509は、量子化部108
から入力した量子化信号の濃度に応じて濃淡インクを使
用したパレット出力信号へと変換する。図24は、その
ときの濃度と、パレットパターンの関係を表したもので
ある。
【0126】本実施形態では、すべてのインク(CMY
K)に関しては、濃淡インクを使用するとする。
【0127】濃淡インクを使用する場合、濃度がもっと
も薄い時は量子化信号は0となり、まったくインクは吐
出されない。量子化信号が1の場合、4分割されたパタ
ーンの1箇所のみ薄いインクを吐出する。2の場合は2
箇所に薄いインクを吐出するといったように、濃度が上
がるごとにインクの吐出量や、濃度を変更していき、最
も濃い部分の量子化信号が8の場合は、濃いインクを4
箇所とも吐出することになる。
【0128】パレット変換部509によって、ドットを
形成しない画素は0、薄いインクを使用してドットを形
成する場合は1、濃いインクを使用してドットを形成す
る場合は2となるように、2bitの3値画像信号を各色
ごとにパレット出力信号C6,M6,Y6,K6とし
て、吐出抑制処理部411に出力する。
【0129】吐出抑制処理部411では、パレット変換
部509からの3値画像データ出力に基づいて、吐出量
を抑制するための処理を行い、パレット変換部509と
同様に、2bitの3値画像信号を出力する。
【0130】詳細な具体例を以下に示す。
【0131】量子化部108によって出力された結果
が、Cの濃度が3、Mの濃度が4、Yの濃度が5、Kの
濃度が3であったとする。その時、図24に示したよう
なパターンでパレット変換を行うと、各インクの出力パ
ターンは、図25A〜25Dのように出力される。
【0132】その結果、各画素の4色すべてのインク吐
出量を計算すると、図25Eのようになる。つまり、1
画素当たりのインク吐出量の平均は、3.25となる。
一般的なコピー用紙の吸収量の限界が、2.5〜3.0
とすると、この吐出量は吸収量の限界を超えてしまうこ
ととなり、にじみなどによる画像の劣化等を起こすこと
となる。
【0133】そこで、吐出抑制処理部411では、濃い
ドットを形成する画素に他のカラーインク(CMY)が
重なって吐出される時には、カラーインクのデータを削
除し、その画素は黒単色が吐出されるように、出力デー
タを変更し、カラー画像出力部110に出力する。
【0134】また、濃いカラーインク(CMY)が同じ
画素に全て吐出される場合は、濃い黒インクに、薄いカ
ラーインクが同じ画素に全て吐出される場合は、薄い黒
インクに置き換えるように出力データを変更する。
【0135】すると図25A〜25DのようなCMYK
データはそれぞれ、図26A〜26Dのように出力され
る。つまり、1画素当たりのインク吐出量の平均は、
1.25となる。一般的なコピー用紙の吸収量の限界
が、2.5〜3.0とすると、この吐出量は吸収量の限
界を超えることはなくなる。また、濃いCMYインクの
混色は濃い黒インクと、薄いCMYインクの混色は薄い
黒インクと同等な色味になるため、色味にも大きな影響
を与えることなく、良好な画像出力を得ることができ
る。
【0136】以上のように、第5実施形態では、濃淡イ
ンクを用いた、インクジェットプリンタを使用した複写
機において、パレットのパターンを吐出量を抑えるよう
なパターンに変換することによって、インクの吐出量を
抑え、記録シートの吸収量の限界を超えないような処理
を行い、良好なコピー出力を得るようにする。
【0137】以上の実施の形態では、カラー画像出力部
としてインクジェットプリンタを適用した場合を例に説
明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、イン
クジェット法以外でも、例えばインクリボンやトナー等
を用いて多値(n値)での記録が可能なプリンタ装置で
あれば同様の効果が得られる。
【0138】また、カラー画像出力部310はプリンタ
等に限らず、画像データやディスプレイなどであっても
同様の効果が得られる。
【0139】また上述した各種画像及び色変換等の処理
をハードウェアによって実現する例で説明したが、本発
明はこれに限定されるものでなく、例えばソフトウェア
等によりプログラム等で実現しても同様の効果が得られ
る。 [インクジェットプリンタ]以下添付図面を参照して本
発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0140】<装置本体の概略説明>図27は、本発明
の代表的な実施の形態であるインクジェットプリンタI
JRAの構成の概要を示す外観斜視図である。図27に
おいて、駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動
力伝達ギア5011,5009を介して回転するリード
スクリュー5005の螺旋溝5004に対して係合する
キャリッジHCはピン(不図示)を有し、矢印a,b方
向に往復移動される。このキャリッジHCには、インク
ジェットカートリッジIJCが搭載されている。500
2は紙押え板であり、キャリッジの移動方向に亙って紙
をプラテン5000に対して押圧する。5007,50
08はフォトカプラで、キャリッジのレバー5006の
この域での存在を確認して、モータ5013の回転方向
切り換え等を行うためのホームポジション検知手段であ
る。5016は記録ヘッドの前面をキャップするキャッ
プ部材5022を支持する部材で、5015はこのキャ
ップ内を吸引する吸引手段で、キャップ内開口5023
を介して記録ヘッドの吸引回復を行う。5017はクリ
ーニングブレードで、5019はこのブレードを前後方
向に移動可能にする部材であり、本体支持板5018に
これらが支持されている。ブレードは、この形態でなく
周知のクリーニングブレードが本例に適用できることは
言うまでもない。又、5012は、吸引回復の吸引を開
始するためのレバーで、キャリッジと係合するカム50
20の移動に伴って移動し、駆動モータからの駆動力が
クラッチ切り換え等の公知の伝達手段で移動制御され
る。
【0141】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。 [制御構成の説明]次に、上述した装置の記録制御を実
行するための制御構成について説明する。図28はイン
クジェットプリンタIJRAの制御回路の構成を示すブ
ロック図である。制御回路を示す同図において、170
0は記録信号を入力するインタフェース、1701はM
PU、1702はMPU1701が実行する制御プログ
ラムを格納するプログラムROM、1703は各種デー
タ(上記記録信号やヘッドに供給される記録データ等)
を保存しておくダイナミック型のRAMである。170
4は記録ヘッド1708に対する記録データの供給制御
を行うゲートアレイであり、インタフェース1700、
MPU1701、RAM1703間のデータ転送制御も
行う。1710は記録ヘッド1708を搬送するための
キャリアモータ、1709は記録紙搬送のための搬送モ
ータである。1705はヘッドを駆動するヘッドドライ
バ、1706,1707はそれぞれ搬送モータ170
9、キャリアモータ1710を駆動するためのモータド
ライバである。
【0142】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆動
され、印字が行われる。
【0143】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0144】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0145】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0146】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0147】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0148】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0149】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0150】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0151】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0152】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0153】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0154】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0155】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0156】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても達成される。
【0157】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0158】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気デイスク、CD−ROM,CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0159】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれる。
【0160】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0161】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、文字部分と下地や網点の部分の区別を行う像域分離
の判定によって、黒文字部分は黒単色で吐出する黒文字
処理を濃淡インクを使用した多値プリンタでも行うこと
ができ、黒い文字のまわりに色ドットが形成されないよ
うにし、黒文字に関して良好な再現を実現できる。
【0162】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば、
無彩色の文字の周辺に有彩色ドットが形成されないよう
にして、無彩色文字の記録品位を高めることができる。
【0163】また、本発明によれば、濃淡インクを使用
した場合でも、無彩色の文字の周辺に有彩色ドットが記
録されないようにして、無彩色文字の記録品位を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのカラー複写機の
主要機能を示すブロック図である。
【図2】本実施形態のフィルタリング部において、使用
する文字用のフィルタ係数の一例を示す図である。
【図3】量子化部後の濃度信号と3値パレットとの対応
の一例を示す図である。
【図4】2値出力を行ったときの出力濃度とインクの打
ち込み量の関係を表すグラフである。
【図5】濃淡インクを使用した3値出力を行ったときの
出力濃度とインクの打ち込み量の関係を表すグラフであ
る。
【図6】本実施形態の量子化部後の濃度信号と3値パレ
ットとの対応の一例を示す図である。
【図7A】量子化部後の3値パレット出力を行うときの
Cインクのパターンの例を示す図である。
【図7B】量子化部後の3値パレット出力を行うときの
Mインクのパターンの例を示す図である。
【図7C】量子化部後の3値パレット出力を行うときの
Yインクのパターンの例を示す図である。
【図7D】量子化部後の3値パレット出力を行うときの
Kインクのパターンの例を示す図である。
【図7E】量子化部後の3値パレット出力を行うときの
各画素のインク打ち込み量を示す図である。
【図8A】本発明に係る第1実施形態の量子化部後の3
値パレット出力を行うときのCインクのパターンの例を
示す図である。
【図8B】本発明に係る第1実施形態の量子化部後の3
値パレット出力を行うときのMインクのパターンの例を
示す図である。
【図8C】本発明に係る第1実施形態の量子化部後の3
値パレット出力を行うときのYインクのパターンの例を
示す図である。
【図8D】本発明に係る第1実施形態の量子化部後の3
値パレット出力を行うときのKインクのパターンの例を
示す図である。
【図8E】本発明に係る第1実施形態の量子化部後の3
値パレット出力を行うときの各画素のインク打ち込み量
を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態としてのカラー複写機の
主要機能を示すブロック図である。
【図10】第2実施形態の量子化部後の濃度信号と3値
パレットとの対応を示す図である。
【図11】本発明の第3実施形態としてのカラー複写機
の主要機能を示すブロック図である。
【図12】本発明に係る第3実施形態の文字検出部の機
能構成を示すブロック図である。
【図13】本発明に係る第3実施形態のエッジ成分抽出
部で使用する5×5フィルタ係数の一例を示す図であ
る。
【図14】本発明に係る第3実施形態のフィルタリング
部において、黒文字処理で使用する文字用のフィルタ係
数の一例を示す図である。
【図15】本発明に係る第3実施形態のフィルタリング
部において、画像信号処理で使用するフィルタ係数の一
例を示す図である。
【図16】第3実施形態の量子化部後の濃度信号と3値
パレットとの対応を示す図である。
【図17A】本発明に係る第3実施形態の具体例とし
て、入力された多値信号の例を示す図である。
【図17B】本発明に係る第3実施形態の具体例とし
て、黒文字判定信号の例を示す図である。
【図17C】本発明に係る第3実施形態の具体例とし
て、3値化後の出力例を示す図である。
【図17D】本発明に係る第3実施形態の具体例とし
て、出力信号の例を示す図である。
【図17E】本発明に係る第3実施形態の具体例とし
て、3値化後の出力例を示す図である。
【図17F】本発明に係る第3実施形態の具体例とし
て、出力信号の例を示す図である。
【図18A】本発明に係る第3実施形態の黒文字反映部
310の処理を行わない時の出力例を示す図である。
【図18B】本発明に係る第3実施形態の黒文字反映部
310の処理を行った時の出力例を示す図である。
【図19】本発明の第4実施形態としてのカラー複写機
の主要機能を示すブロック図である。
【図20】量子化部後の濃度信号とCMY3値パレット
及びKの2値パレットとの対応を示す例の図である。
【図21A】本実施形態の処理を行わない場合の量子化
部後の3値パレット出力を行うときのCインクのパター
ンの例を示す図である。
【図21B】本実施形態の処理を行わない場合の量子化
部後の3値パレット出力を行うときのMインクのパター
ンの例を示す図である。
【図21C】本実施形態の処理を行わない場合の量子化
部後の3値パレット出力を行うときのYインクのパター
ンの例を示す図である。
【図21D】本実施形態の処理を行わない場合の量子化
部後の3値パレット出力を行うときのKインクのパター
ンの例を示す図である。
【図21E】本実施形態の処理を行わない場合の量子化
部後の3値パレット出力を行うときの各画素のインク打
ち込み量を示す図である。
【図22A】本発明の第4実施形態に係る量子化部後の
3値パレット出力を行うときのCインクのパターンの例
を示す図である。
【図22B】本発明の第4実施形態に係る量子化部後の
3値パレット出力を行うときのMインクのパターンの例
を示す図である。
【図22C】本発明の第4実施形態に係る量子化部後の
3値パレット出力を行うときのYインクのパターンの例
を示す図である。
【図22D】本発明の第4実施形態に係る量子化部後の
3値パレット出力を行うときのKインクのパターンの例
を示す図である。
【図22E】本発明の第4実施形態に係る量子化部後の
3値パレット出力を行うときの各画素のインク打ち込み
量を示す図である。
【図23】本発明の第5実施形態としてのカラー複写機
の主要機能を示すブロック図である。
【図24】第5実施形態の量子化部後の濃度信号と3値
パレットとの対応を示す図である。
【図25A】本発明の第5実施形態の処理を行わない場
合の量子化部後の3値パレット出力を行うときのCイン
クのパターンの例を示す図である。
【図25B】本発明の第5実施形態の処理を行わない場
合の量子化部後の3値パレット出力を行うときのMイン
クのパターンの例を示す図である。
【図25C】本発明の第5実施形態の処理を行わない場
合の量子化部後の3値パレット出力を行うときのYイン
クのパターンの例を示す図である。
【図25D】本発明の第5実施形態の処理を行わない場
合の量子化部後の3値パレット出力を行うときのKイン
クのパターンの例を示す図である。
【図25E】本発明の第5実施形態の処理を行わない場
合の量子化部後の3値パレット出力を行うときの各画素
のインク打ち込み量を示す図である。
【図26A】本発明の第5実施形態に係る量子化部後の
3値パレット出力を行うときのCインクのパターンの例
を示す図である。
【図26B】本発明の第5実施形態に係る量子化部後の
3値パレット出力を行うときのMインクのパターンの例
を示す図である。
【図26C】本発明の第5実施形態に係る量子化部後の
3値パレット出力を行うときのYインクのパターンの例
を示す図である。
【図26D】本発明の第5実施形態に係る量子化部後の
3値パレット出力を行うときのKインクのパターンの例
を示す図である。
【図26E】本発明の第5実施形態に係る量子化部後の
3値パレット出力を行うときの各画素のインク打ち込み
量を示す図である。
【図27】本発明の代表的な実施の形態であるインクジ
ェットプリンタの構成の概要を示す外観斜視図である。
【図28】インクジェットプリンタの制御回路の構成を
示すブロック図である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを入力する画像入力手段と、 濃度の異なる記録剤を用いて、前記画像データに基づい
    て画像を記録媒体に記録する記録手段と、 前記画像データを多階調の濃度データに変換する変換手
    段と、 前記濃度データを濃度の異なる記録剤の出力パターンに
    割り当てると共に、該割り当てられた濃度データを前記
    記録手段に出力するパターン変換手段とを備え、 前記パターン変換手段は、前記記録手段による記録剤の
    吐出量を、前記記録媒体の記録剤吸収量の限界値以下に
    抑える出力パターンを有することを特徴とする記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記パターン変換手段は、記録媒体の記
    録剤吸収量に応じた複数の出力パターンを有し、前記記
    録媒体の記録剤吸収量に応じて出力パターンを切り替え
    ることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段は、シアン、マゼンダ、イ
    エロー、及びブラックの各色について、濃淡2種類の記
    録剤を用いて画像を形成し、 前記パターン変換手段は、前記記録手段により記録され
    る画像における低濃度部において、淡記録剤に代えて濃
    記録剤を吐出する画像用出力パターンと、濃記録剤に代
    えて淡記録剤を吐出する文字用出力パターンとを有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記画像データに含まれる文字部分を識
    別する文字識別手段と、 前記画像データの有彩色部分と無彩色部分とを識別する
    画素色識別手段と、 前記文字識別手段により文字部分と識別され、かつ前記
    画素色識別手段により無彩色部分と識別された領域及
    び、前記画像データの高濃度部及び低濃度部に対応する
    よう前記変換手段により変換された有彩色部分を無彩色
    部分に変換する無彩色変換手段とを更に備え、 前記記録手段は、前記無彩色変換手段により変換された
    画像データに基づいて画像を形成し、 前記パターン変換手段は、異なる複数の出力パターンを
    有し、前記文字識別手段により文字部分と識別され、か
    つ前記画素色識別手段により無彩色部分と識別された画
    像部分に対応させて出力パターンを変更することを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記パターン変換手段から出力される濃
    度データを変更することにより、記録剤の吐出量を抑制
    する吐出抑制手段を更に備え、 前記吐出抑制手段は、無彩色の濃記録剤と有彩色の記録
    剤とが重複する画素の有彩色の記録剤の吐出を禁止する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載
    の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記吐出抑制手段は、有彩色の濃記録剤
    がすべて吐出される画素を無彩色の濃記録剤に置き換
    え、又は有彩色の淡記録剤がすべて吐出される画素を無
    彩色の淡記録剤に置き換えることを特徴とする請求項5
    に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 画像データを入力する画像入力手段と、
    濃度の異なる記録剤を用いて、前記画像データに基づい
    て画像を記録媒体に記録する記録手段とを備える記録装
    置において、 前記画像データを多階調の濃度データに変換する変換工
    程と、 前記濃度データを濃度の異なる記録剤の出力パターンに
    割り当てると共に、該割り当てられた濃度データを前記
    記録手段に出力するパターン変換工程とを備え、 前記パターン変換工程では、前記記録手段による記録剤
    の吐出量が、前記記録媒体の記録剤吸収量の限界値以下
    に抑える出力パターンを用いることを特徴とする記録方
    法。
  8. 【請求項8】 前記パターン変換工程では、記録媒体の
    記録剤吸収量に応じた複数の出力パターンが用いられ、
    前記記録媒体の記録剤吸収量に応じて出力パターンを切
    り替えることを特徴とする請求項7に記載の記録方法。
  9. 【請求項9】 前記記録手段は、シアン、マゼンダ、イ
    エロー、及びブラックの各色について、濃淡2種類の記
    録剤を用いて画像を形成し、 前記パターン変換工程では、前記記録手段により記録さ
    れる画像における低濃度部において、淡記録剤に代えて
    濃記録剤を吐出する画像用出力パターンと、濃記録剤に
    代えて淡記録剤を吐出する文字用出力パターンとが用い
    られることを特徴とする請求項7又は8に記載の記録方
    法。
  10. 【請求項10】 前記画像データに含まれる文字部分を
    識別する文字識別工程と、 前記画像データの有彩色部分と無彩色部分とを識別する
    画素色識別工程と、 前記文字識別工程にて文字部分と識別され、かつ前記画
    素色識別工程にて無彩色部分と識別された領域及び、前
    記画像データの高濃度部及び低濃度部に対応するよう前
    記変換工程にて変換された有彩色部分を無彩色部分に変
    換する無彩色変換工程とを更に備え、 前記記録手段は、前記無彩色変換手段により変換された
    画像データに基づいて画像を形成し、 前記パターン変換工程では、異なる複数の出力パターン
    を用いられ、前記文字識別工程にて文字部分と識別さ
    れ、かつ前記画素色識別工程にて無彩色部分と識別され
    た画像部分に対応させて出力パターンを変更することを
    特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の記録
    方法。
  11. 【請求項11】 前記パターン変換工程にて出力される
    濃度データを変更することにより、記録剤の吐出量を抑
    制する吐出抑制工程を更に備え、 前記吐出抑制工程では、無彩色の濃記録剤と有彩色の記
    録剤とが重複する画素の有彩色の記録剤の吐出を禁止す
    ることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に
    記載の記録方法。
  12. 【請求項12】 前記吐出抑制工程では、有彩色の濃記
    録剤が全て吐出される画素を無彩色の濃記録剤に置き換
    え、又は有彩色の淡記録剤が全て吐出される画素を無彩
    色の淡記録剤に置き換えることを特徴とする請求項11
    に記載の記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7564604B2 (en) 2003-12-11 2009-07-21 Ricoh Company, Ltd. Color signal processing and color profile creation for color image reproduction
US8888228B2 (en) 2010-12-10 2014-11-18 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method and record

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