JP2002067052A - 車両内装部材の部品組付構造 - Google Patents

車両内装部材の部品組付構造

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JP2002067052A
JP2002067052A JP2000254585A JP2000254585A JP2002067052A JP 2002067052 A JP2002067052 A JP 2002067052A JP 2000254585 A JP2000254585 A JP 2000254585A JP 2000254585 A JP2000254585 A JP 2000254585A JP 2002067052 A JP2002067052 A JP 2002067052A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形合理化や成形コスト低減等を図ると共
に、長期間に亘る付属部品の好適な組付保持を図る。 【解決手段】 基材11における設置部19に対向する
位置に、該設置部19の輪郭形状に沿って連続的に延在
する第1シール部23を設ける。付属部品16の背面3
5に、表皮材12を介して第1シール部23に当接可能
な第2シール部36を設ける。基材11をセットした成
形型と、付属部品16および表皮材12をセットした成
形型とを閉成した際に、第1シール部23および第2シ
ール部36が相互に当接して発泡空間21を閉塞するこ
とで、ウレタンフォーム13の漏出を防止し得る。これ
により、ウレタンフォーム13の成形工程および付属部
品16の装着工程が単一工程で同時になされ、また付属
部品16と表皮材12との間は、ウレタンフォーム13
の発泡圧により隙間なく密着するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両内装部材の
部品組付構造に関し、更に詳細には、所要形状に成形し
た基材と、所要形状に成形した表皮材と、これら基材お
よび表皮材で画成された発泡空間内で発泡成形したウレ
タンフォームと、前記表皮材の所要位置に設けられて、
各種の付属部品の組付けを該部品の背面側から許容する
設置部とからなる車両内装部材の部品組付構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車等の乗員室内には、インストルメ
ントパネル、フロアコンソール、ドアパネル等の各種車
両内装部材が設置されている。このうちインストルメン
トパネルは、図11に示すように、車幅方向に延在する
比較的大型の内装部材であって、計器ユニット、グロー
ブボックス、オーディオユニットや空調操作パネル等を
設置するようになっている。このようなインストルメン
トパネル10は、所要形状に成形した基材11の外側に
表皮材12を装着し、更に該基材11と表皮材12との
間に弾力性を有するウレタンフォーム13等を発泡介在
させることで、質感向上や触感向上および衝撃吸収等を
図る場合が多い。
【0003】また、前記インストルメントパネル10の
外面所要位置には、乗員室の前方等に搭載した空調ユニ
ット(図示せず)に連通接続した付属部品としてのエアア
ウトレット14,15,16が設置され、この空調ユニッ
トから送出される調温空気を乗員室内へ吹出し案内する
ようになっている。このうち、インストルメントパネル
10の前面に設けられる第1エアアウトレット14は、
乗員室内の後方側へ向けて調温空気を吹出し案内するよ
うになっており、主に該乗員室全体の総合的な空調のた
めに供されるものである。また、インストルメントパネ
ル10の上面後方(車体前方側)に設けられる横長の第2
エアアウトレット15は、調温空気をフロントガラス
(図示せず)の内面に向けて調温空気を吹付け案内するよ
うになっており、主に該フロントガラスの曇取りのため
に供されるものである。更に、インストルメントパネル
10の上面左右端に設けられる第3エアアウトレット1
6は、サイドガラス(図示せず)の内面へ向けて調温空気
を吹付け案内するようになっており、主に該サイドガラ
スの曇取りのために供されるものである。
【0004】そして、前述した基材11、表皮材12お
よびウレタンフォーム13からなる前記インストルメン
トパネル10では、前記ウレタンフォーム13の発泡成
形工程と各エアアウトレット14,15,16の装着工程
とが別工程とされており、ウレタンフォーム13の成形
に際して所要位置に成形した設置部17,18,19に対
し、別途製作された夫々のエアアウトレット14,15,
16を外側から装着する組付構造とされている。例えば
図12は、前記第3エアアウトレット16の組付構造に
つき例示したものであるが、前記ウレタンフォーム13
を発泡成形するに際して表皮材12の所要位置に開口状
の設置部19を同時に成形し、別体成形された第3エア
アウトレット16を背面側からこの設置部19に押込む
ことにより、該エアアウトレット16の背面側に突出形
成した係着片20を基材11に係着することで固定され
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の部品組付構造では、前記ウレタンフォーム13の発
泡成形工程と各エアアウトレット14,15,16の装着
工程とが別工程であるから、工数の増加に伴って成形作
業の合理化が図れないと共に成形コストがアップする課
題を内在していた。また、前記ウレタンフォーム13の
発泡成形に際して前記設置部17,18,19の内縁寸法
に微妙なばらつきが生ずるため、内縁寸法が小さくなっ
た場合でも前記エアアウトレット14,15,16の無理
な装着が回避されるように、該設置部17,18,19の
基準開口寸法は適切なサイズより大きめに設定してい
る。このため、設置部17,18,19の側面とエアアウ
トレット14,15,16の外壁面との間に常には隙間3
9が画成されてしまい、見栄えの悪化に伴う質感低下を
招来してしまう問題を内在していた。
【0006】殊に、前記第2エアアウトレット15およ
び第3エアアウトレット16が設置されるインストルメ
ントパネル10の上面は、フロントガラスやサイドガラ
スを介して入射する直射日光による紫外線に晒されると
共にかなりの高温となり、この部分に位置する前記表皮
材12が経年変化により徐々に劣化して収縮すると、前
記隙間39がより一層拡大してしまう。すなわちエアア
ウトレット15,16は、表皮材12およびウレタンフ
ォーム13に全く密着していないので、熱履歴による歪
みにより生ずる反りや捻れ等の変形時に殆ど規制を受け
ず、最悪の場合には対応の設置部18,19から外れて
しまうこともあった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、基材と表皮材および設置部に
装着した付属部品とを発泡成形型にセットしてウレタン
フォームを発泡成形することで、ウレタンフォームの発
泡成形と付属部品の装着工程を同時に行なうようにして
成形合理化や成形コスト低減等を図り、付属部品および
基材に夫々互いに当接するシール部を設けて発泡空間を
閉塞することで、発泡成形される前記ウレタンフォーム
の漏出防止を図り、更には長期間に亘る付属部品の好適
な組付保持を図り得るよう構成した車両内装部材の部品
組付構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決して、所
期の目的を達成するため本発明は、所要形状に成形した
基材と、所要形状に成形した表皮材と、これら基材およ
び表皮材で画成された発泡空間内で発泡成形したウレタ
ンフォームと、前記表皮材の所要位置に設けられて、各
種の付属部品の組付けを該部品の背面側から許容する設
置部とからなる車両内装部材の部品組付構造において、
前記基材における設置部に対向する位置に設けられ、該
設置部の輪郭形状に沿って連続的に延在する第1シール
部と、前記付属部品の背面に連続的に形成され、前記表
皮材を介して第1シール部に当接可能な第2シール部と
からなり、前記ウレタンフォームの発泡成形に先立ち、
前記基材をセットした第1発泡成形型と、前記設置部へ
装着した付属部品および表皮材をセットした第2発泡成
形型とを閉成した際に、前記第1シール部および第2シ
ール部が相互に当接して前記発泡空間を閉塞すること
で、前記ウレタンフォームの漏出を防止し得るよう構成
したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る車両内装部材
の部品組付構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図
面を参照しながら以下説明する。この実施例では、車両
内装部材としてインストルメントパネル10を例示し、
また付属部品としては該インストルメントパネル10に
装着される第3エアアウトレット16を例示する。な
お、図11および図12をもとに説明した従来技術の項
で既出の部材と同一部材は、同一の符号を付して説明す
る。
【0010】図1は、本実施例に係る車両内装部材の部
品組付構造を示す要部断面図であって、インストルメン
トパネル10に装着した第3エアアウトレット16を例
示している。このインストルメントパネル10は、所要
形状に成形した基材11と、所要形状に成形した表皮材
12と、これら基材11および表皮材12で画成された
発泡空間21内で発泡させたウレタンフォーム13とか
ら構成され、この表皮材12の所要位置に形成した設置
部19にエアアウトレット16が装着されている。
【0011】前記基材11は、ABSやポリプロピレン
等のオレフィン系樹脂素材を、例えば図示しないインジ
ェクション成形型を利用して一体的にインジェクション
成形したもので、インストルメントパネル10の意匠形
状を前提とした形状とされている。そして前記設置部1
9に対応する部位は、該基材11の裏側に設置された空
気案内ダクト38に連通する第1空気流通口22が開設
されている。また、前記発泡空間21を指向した内壁面
11aにおいて、前記第1空気流通口22の周囲には、
この第1空気流通口22を囲繞する平面帯状の第1シー
ル部23が形成されている。
【0012】前記表皮材12は、例えば図4に示すよう
に、塩化ビニル等を材質とする樹脂粉末をパウダースラ
ッシュ成形型40を利用してパウダースラッシュ成形し
たり、また図示しないが真空成形型を利用して真空成形
することにより、インストルメントパネル10の外面形
状に沿った形状に一体成形したものである。そして前記
設置部19は、前記エアアウトレット16の外郭形状を
前提とした形状に凹設され、当該表皮材12の成形と同
時に形成される。また前記設置部19の底面には、基材
11に開設した前記第1空気流通口22の輪郭形状に沿
って延在する切断予定溝25が形成されており、図9に
示すように、この溝25に沿って切れ目を入れてその内
側を切除することにより、前記第1空気流通口22に整
合する第2空気流通口26を形成するようになってい
る。また、前記設置部19を形成する側面19aには、
溝状の第1係合部27が連続的に形成されている。な
お、前記設置部19の底面における前記第2空気流通口
26の周囲には、この第2空気流通口26を囲繞する帯
状の平面部28が設けられており、この平面部28が前
記第1シール部23および後述する第2シール部36で
挟圧される。
【0013】前記ウレタンフォーム13は、後述すると
共に図8に示すように、発泡成形金型42を利用したも
とで発泡成形され、該発泡成形金型42の第1発泡成形
型43に前記基材11をセットすると共に、該成形金型
42の第2発泡成形型44に前記表皮材12およびエア
アウトレット16をセットしたもとで、これら基材11
と表皮材12で画成された発泡空間21内でウレタン原
液を発泡・固化させて成形したものである。そして、発
泡・固化したウレタンフォーム13は、前記基材11お
よび表皮材12へ全面的に接着するようになる。なお、
ウレタンフォーム13は適宜の弾力性を有しているの
で、表皮材12の外側から指先等で押圧すると適宜凹状
に弾性変形して触感向上が図られている。
【0014】実施例のエアアウトレット16は、前述し
たようにサイドガラスの霜取り等に供され、例えばAB
Sやポリプロピレン等を材質としたインジェクション成
形品であって、図2および図3に示すように、異形枠状
の本体30の内側に画成された空気吹出口31に、合計
3枚の風向制御フィン31を所要間隔毎に平行に設けた
ものである。また本体30の側壁面33には、表皮材1
2の設置部19に形成した前記第1係合部27に係合可
能な第2係合部34が、該側壁面33の周囲に沿って連
続的に突出形成されている。更に、前記本体30の背面
35には、基材11に形成した前記第1シール部23に
当接可能な第2シール部36が、前記空気吹出口31を
囲繞するように連続的に形成されている。
【0015】このように構成された実施例の部品組付構
造では、表皮材12に凹設された前記設置部19に前記
エアアウトレット16が装着された状態において、図1
および図2に示すように、基材11に形成した前記第1
シール部23およびエアアウトレット16に形成した前
記第2シール部36が、表皮材12の前記平面部28を
挟んで相互に当接し、これにより前記発泡空間21を閉
塞している。また、成形されたウレタンフォーム13の
押圧力により、設置部19の側面19aおよびエアアウ
トレット16の側壁面33とが密着していると共に、表
皮材12に形成した前記第1係合部27とエアアウトレ
ット16に形成した前記第2係合部34とが互いに係合
していることにより、表皮材12に対するエアアウトレ
ット16の充分な組付強度が得られている。
【0016】次に、前述のように構成された本実施例に
係る車両内装部材の部品組付構造を前提として、インス
トルメントパネル10にエアアウトレット16を組付け
る工程を概略的に説明する。
【0017】前記基材11およびエアアウトレット16
は、前述したように、図示しないインジェクション成形
型を利用して前工程においてインジェクション成形され
る。前記基材11に関しては、インジェクション成形時
に、前記第1空気流通口22および前記第1シール部2
3が同時に成形される。また前記エアアウトレット16
に関しては、インジェクション成形時に、前記第2シー
ル部36および第2係合部34が同時に一体成形され
る。一方、前記表皮材12は、図4に示すように、パウ
ダースラッシュ成形型40を利用して樹脂粉末をパウダ
ースラッシュ成形することにより、設置部19、第1係
合部27、切断予定溝25が同時に一体成形される。
【0018】前述のように前工程において成形されたエ
アアウトレット16、表皮材12および基材11を、前
記ウレタンフォーム13を発泡成形するための発泡成形
金型42にセットする。すなわち、先ず発泡成形金型4
2の第2発泡成形型44に前記装エアアウトレット16
をセットし(図5)、次いで該第2発泡成形型44に前記
表皮材12をセットする(図6)。このとき、前記エアア
ウトレット16は前記設置部19に嵌合し、表皮材12
の前記第1係合部27と該エアアウトレット16の前記
第2係合部34とが係合した状態となり、第2発泡成形
型44での両者12,16の仮固定が図られる。また前
記基材11は、前記発泡成形金型42の第1発泡成形型
43にセットする。なお、先ず表皮材12の設置部19
にエアアウトレット16を装着し、次いで表皮材12お
よびエアアウトレット16を第2発泡成形型44に同時
にセットするようにしてもよい。
【0019】そして図7に示すように、前記第1発泡成
形型43および第2発泡成形型44を型締めすることに
より、前記基材11と表皮材12との間に発泡空間21
が画成される。このとき、基材11の前記第1シール部
23とエアアウトレット16の前記第2シール部36と
が、第1発泡成形型43および第2発泡成形型44の型
締力により、表皮材12の前記平面部28を間に挟んで
全面的に当接するようになり、これにより前記発泡空間
21を閉塞するようになる。
【0020】そして、前記第1発泡成形型43および第
2発泡成形型44の型締めに先立ち、所要量のウレタン
原料を注入しておくことにより、両型43,44の型締
め後に該ウレタン原料の発泡反応が開始する。従って所
要時間経過後には、図8に示すように、発泡しながら膨
張するウレタンフォーム13が、前記発泡空間21の内
部全体に充満するようになる。このとき、前記基材11
の第1シール部23とエアアウトレット16の第2シー
ル部36とが、表皮材12の前記平面部28を介して相
互に密着しているので、第1空気流通口22および第2
空気流通口26側へ前記ウレタンフォーム13が漏出す
るのが好適に防止される。
【0021】また、ウレタンフォーム13の発泡圧が設
置部19に付与されるので、該設置部19の側面19a
およびエアアウトレット16の側壁面33とが全面的に
密着するようになり、表皮材12およびエアアウトレッ
ト16の間には何等の隙間も画成されない。しかも、ウ
レタンフォーム13が固化した後では、発泡圧が押付力
としてエアアウトレット16に付与されているので、表
皮材12に多少の収縮が生じたとしても、表皮材12と
エアアウトレット16との間に隙間が画成されることが
ない。従って、熱履歴によるエアアウトレット16の変
形(反りや捻れ等)が好適に阻止されると共に、該エアア
ウトレット16が設置部19から外れることもない。更
に、表皮材12に形成した前記第1係合部27とエアア
ウトレット16に形成した前記第2係合部34とが互い
に係合していることにより、表皮材12に対するエアア
ウトレット16の充分な組付強度が得られる。
【0022】そして、ウレタンフォーム13の成形およ
びエアアウトレット16の組付けが完了した後に、図9
に示すように、凹設された設置部19の底面に形成され
ている前記切断予定溝25に沿って切断することによ
り、前記第2空気流通口26を成形する。なお、この第
2空気流通口26の形成作業は、ウレタンフォーム13
の発泡成形前に予め行なってもよい。
【0023】このように、本実施例に係る車両内装部材
の部品組付構造では、インストルメントパネル10にお
けるウレタンフォーム13の成形工程およびエアアウト
レット16の組付工程とが同一工程でなされるので、工
数削減による製造コストの低減を図り得る。しかもウレ
タンフォーム13の発泡成形に際しては、基材11に形
成した第1シール部23とエアアウトレット16に形成
した第2シール部36が当接して密着するので、ウレタ
ンフォーム13の漏出が好適に防止される。更に、表皮
材12に形成した第1係合部27とエアアウトレット1
6に形成した第2係合部34とが係合するので、これに
よりエアアウトレット16の組付強度が充分に確保され
る。
【0024】また、エアアウトレット16の側壁面33
と設置部19の側面19aとは、表皮材12に付与され
たウレタンフォーム13の押圧力により全面的に密着
し、エアアウトレット16と表皮材12との間に隙間が
全く画成されない。これにより見栄えが良くなるから、
インストルメントパネル10の質感向上が図られる。
【0025】更には、経年変化によって表皮材12が収
縮しようとしても、該表皮材12を介してエアアウトレ
ット16に付与されているウレタンフォーム13の押付
力により、該エアアウトレット16と表皮材12との間
に隙間は画成されない。従って、エアアウトレット16
の変形が防止されると共に、該エアアウトレット16が
設置部19から外れる等の不都合も回避される。
【0026】なお、第2空気流通口26を形成した設置
部19における表皮端部29は、例えば図10に示すよ
うに、エアアウトレット16に形成した係着溝37へ差
し込む(極め込む)ようにしてもよい。このようにすれ
ば、表皮端部29が空気吹出口31側へ延出しないの
で、インストルメントパネル10の外部から該表皮端部
29が視認され得る不都合が回避される一方、調温空気
の吹出しに支障を来たすことも回避される。
【0027】前記実施例では、設置部19に設置される
第3エアアウトレット16を例示したが、付属部品とし
ては、設置部17に設置される前記第1エアアウトレッ
ト14や、設置部18に設置される第2エアアウトレッ
ト15も対象とされる。更に付属部品は、前記各エアア
ウトレットだけに限定されるものではなく、例えばオー
ナメントや前面パネル等の装飾部品等も対象とされる。
また車両内装部材は、実施例のインストルメントパネル
10だけに限定されず、例えばフロアコンソールやドア
パネル等も対象とされ、本願の部品組付構造はこれらの
車両内装部材に対する付属部品の組付けに好適に応用し
得る。
【0028】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る車両内
装部材の部品組付構造によれば、車両内装部材における
ウレタンフォームの成形工程および付属部品の組付工程
とが同一工程でなされるので、工数削減による製造コス
トの低減を図り得る利点がある。しかもウレタンフォー
ムの発泡成形に際しては、基材に形成した第1シール部
および付属部品に形成した第2シール部が表皮材を介し
て相互に当接して発泡空間を閉塞するので、ウレタンフ
ォームの漏出が好適に防止される利点もある。
【0029】また付属部品と設置部とは、表皮材に付与
されたウレタンフォームの押圧力により全面的に密着し
て両者の間に隙間が全く画成されないから、見栄えが良
くなって車両内装部材の質感向上が図られる。従って、
経年変化によって表皮材に収縮が発生しても、該表皮材
を介して付属部品に付与されるウレタンフォームの押付
力により該付属部品と表皮材との間に隙間は画成され
ず、車両内装部材の質感低下や付属部品が外れる等の不
都合が発生することもない。更に、表皮材に形成した第
1係合部と付属部品に形成した第2係合部とが係合する
ので、これにより付属部品の充分な組付強度が確保され
る。なお付属部品としては、エアアウトレット等が対象
とされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る車両内装部材の部
品組付構造の縦断面図であって、エアアウトレットを組
付けた状態を示している。
【図2】図1の部分断面図であって、基材に設けた第1
シール部およびエアアウトレットに設けた第2シール部
が当接して、発泡空間が閉塞された状態を示している。
【図3】(a)は本実施例のエアアウトレットを表側から
観察した斜視図、(b)は該エアアウトレットを裏側から
観察した斜視図である。
【図4】パウダースラッシュ成形型により樹脂粉末から
表皮材をパウダースラッシュ成形した状態を示す断面図
である。
【図5】発泡成形金型の第2発泡成形型に、別途成形し
たエアアウトレットをセットした状態を示す断面図であ
る。
【図6】エアアウトレットをセットした第2発泡成形型
に、パウダースラッシュ成形した表皮材をセットした状
態を示す断面図である。
【図7】表皮材およびエアアウトレットをセットした第
2発泡成形型に、基材をセットした第1発泡成形型を型
締めする状態を示す断面図である。
【図8】第1シール部および第2シール部の当接により
閉塞された発泡空間内でウレタンフォームを発泡させた
状態を示す断面図である。
【図9】表皮材に形成した切断予定溝に沿って切断しそ
の内側を切除することで、設置部に第2空気流通口を形
成した状態を示す断面図である。
【図10】別形態例に係るエアアウトレットを組付けた
状態を示す縦断面図である。
【図11】エアアウトレットを組付けた車両内装部材と
してのインストルメントパネルの斜視図である。
【図12】図11のV−V線部分で破断した断面図であ
って、インストルメントパネルに設けた設置部に、別体
成形したエアアウトレットを後工程で組付ける従来の部
品組付構造を示している。
【符号の説明】
11 基材 12 表皮材 13 ウレタンフォーム 14,15,16 エアアウトレット 17,18,19 設置部 21 発泡空間 23 第1シール部 27 第1係合部 34 第2係合部 35 背面 36 第2シール部 43 第1発泡成形型 44 第2発泡成形型

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要形状に成形した基材(11)と、所要形
    状に成形した表皮材(12)と、これら基材(11)および表皮
    材(12)で画成された発泡空間(21)内で発泡成形したウレ
    タンフォーム(13)と、前記表皮材(12)の所要位置に設け
    られて、各種の付属部品(14,15,16)の組付けを該部品(1
    4,15,16)の背面側から許容する設置部(17,18,19)とから
    なる車両内装部材の部品組付構造において、 前記基材(11)における設置部(17,18,19)に対向する位置
    に設けられ、該設置部(17,18,19)の輪郭形状に沿って連
    続的に延在する第1シール部(23)と、 前記付属部品(14,15,16)の背面(35)に連続的に形成さ
    れ、前記表皮材(12)を介して第1シール部(23)に当接可
    能な第2シール部(36)とからなり、 前記ウレタンフォーム(13)の発泡成形に先立ち、前記基
    材(11)をセットした第1発泡成形型(43)と、前記設置部
    (17,18,19)へ装着した付属部品(14,15,16)および表皮材
    (12)をセットした第2発泡成形型(44)とを閉成した際
    に、前記第1シール部(23)および第2シール部(36)が相
    互に当接して前記発泡空間(21)を閉塞することで、前記
    ウレタンフォーム(13)の漏出を防止し得るよう構成した
    ことを特徴とする車両内装部材の部品組付構造。
  2. 【請求項2】 前記設置部(17,18,19)の所要位置に第1
    係合部(27)を形成すると共に、前記付属部品(14,15,16)
    の所要位置に前記第1係合部(27)と係合可能な第2係合
    部(34)を形成し、これら第1係合部(27)および第2係合
    部(34)の係合により、該設置部(17,18,19)に対する付属
    部品(14,15,16)の固定保持が図られる請求項1記載の車
    両内装部材の部品組付構造。
  3. 【請求項3】 前記付属部品(14,15,16)は、エアコンユ
    ニットからの調温空気を乗員室内へ吹出すエアアウトレ
    ットである請求項1または2記載の車両内装部材の部品
    組付構造。
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