JP2002066650A - 形状加工方法及び形状加工金型装置 - Google Patents

形状加工方法及び形状加工金型装置

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JP2002066650A
JP2002066650A JP2000256146A JP2000256146A JP2002066650A JP 2002066650 A JP2002066650 A JP 2002066650A JP 2000256146 A JP2000256146 A JP 2000256146A JP 2000256146 A JP2000256146 A JP 2000256146A JP 2002066650 A JP2002066650 A JP 2002066650A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクラップの浮き上がり防止機能を備え、品
質の良好な電子部品を安定して製造することができる形
状加工方法及び形状加工金型装置を提供する。 【解決手段】 リフターピン26に対向して薄板帯状材
23を形状加工ダイブロック19に押し付ける複数のタ
イミング部材29を上型18に設けて、薄板帯状材23
の形状加工ダイブロック19からの離脱に際して、スト
リッパープレート16が薄板帯状材23より離脱してか
ら薄板帯状材23の形状加工ダイブロック19への押し
付けを解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄板帯状材から半
導体装置用リードフレーム、電動機用鉄芯片等の電子部
品を所要の形状に形成する形状加工方法及び形状加工金
型装置に係る。特に、打ち抜きスクラップの浮き上がり
を防止した形状加工方法及び打ち抜きスクラップの浮き
上がり防止機能を有する形状加工金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品の一例である半導体装置
用リードフレームを形成する一般的な打ち抜き加工に
は、図6に示すように、1対のガイドレール50で間歇
走行をガイドされた薄板帯状材51のスクラップ52と
なる不要部分を打ち抜き除去する形状加工パンチ53
と、これと対をなす形状加工ダイブロック54とで構成
される複数の形状加工ステージが配列された形状加工金
型装置55が用いられている。これを図示しないプレス
機械のラムとボルスターとの間に装着し、薄板帯状材5
1を形状加工金型装置55内の走行路に沿って間歇走行
させ、形状加工ステージの所要の形状を同時に打ち抜く
加工を行うと共に、スクラップ52は形状加工ダイブロ
ック54に対応する抜き落し孔56を通して排出するこ
とによりプレス加工を行っている。
【0003】形状加工金型装置55は、図示しないプレ
ス機械の昇降し得るラムに取付けられた上型57と、図
示しないボルスタープレートに取付けられた下型59と
を有しており、上型57にはリードフレームの所要の形
状を形成するストリッパープレート58にガイドされた
形状加工パンチ53が、下型59には形状加工パンチ5
3と対をなす形状加工ダイブロック54が薄板帯状材5
1の走行領域内に所定の順序で配列され、且つ形状加工
ダイブロック54を保持するダイプレート60には薄板
帯状材51の間歇走行時に薄板帯状材51をリフトする
ために適切な位置に配設された複数のリフターピン61
を備えた構成とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すように、形状加工金型装置55では、ストリッパー
プレート58の上昇と薄板帯状材51の形状加工ダイブ
ロック54からの離脱とが同時に行われるので、薄板帯
状材51の打ち抜き空間部62を含み形状加工ダイブロ
ック54内のスクラップ52と形状加工パンチ53の打
ち抜きパンチ面63によって形成される真空部64と、
形状加工ダイブロック54内で滞留したスクラップ52
と抜き込まれたスクラップ52との間に形成される圧縮
空気部65との協働作用により、薄板帯状材51が形状
加工ダイブロック54から離脱する際に、抜き込まれた
スクラップ52が薄板帯状材51と共に形状加工ダイブ
ロック54内から離脱して形状加工ダイブロック54面
に浮き上がり形状加工ダイブロック54面上に落下し
て、これが元で打ち抜き製品に打痕が生じたり、形状加
工金型装置55を破損する等製品の品質及び生産性を低
下させる要因となっていた。そして抜き込まれたスクラ
ップ52の浮き上がり防止のための対策として、形状加
工ダイブロック54の打ち抜き部のエッジを糸面取りし
たり、スクラップ52の吸引や空気の吹き付け等を行う
ことによってある程度の効果がみられるものの安定性が
なくバラツキが生じ問題解決に至っていない。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、スクラップの浮き上がり防止機能を備え、品質の良
好な電子部品を安定して製造することができる形状加工
方法及び形状加工金型装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る形状加工方法は、所要数の形状加工パンチと該形状
加工パンチをガイドするストリッパープレートが設けら
れた上型と前記形状加工パンチと対となる形状加工ダイ
ブロックを備えたダイプレートが設けられた下型とが相
対的に昇降して、該下型に設けられた複数のリフターピ
ンにより前記上型と前記下型との間に支持され間歇走行
する薄板帯状材を該下型と該上型との間に挟持し該薄板
帯状材から前記形状加工パンチによってスクラップとな
る打ち抜き領域部を該形状加工ダイブロック内に抜き込
んで電子部品の所要の形状を形成する形状加工方法にお
いて、前記リフターピンに対向して前記薄板帯状材を前
記形状加工ダイブロックに押し付ける複数のタイミング
部材を前記上型に設けて、前記薄板帯状材の前記形状加
工ダイブロックからの離脱に際して、前記ストリッパー
プレートが前記薄板帯状材より離脱してから前記薄板帯
状材の前記形状加工ダイブロックへの押し付けを解除す
る。
【0007】これにより、ストリッパープレートの薄板
帯状材からの上昇と薄板帯状材の形状加工ダイブロック
からの離脱との間に時間差が生じるため、薄板帯状材の
打ち抜き空間部を含み形状加工ダイブロック内のスクラ
ップと形状加工パンチの打ち抜きパンチ面とで形成され
る真空部がストリッパープレートの薄板帯状材からの上
昇と共に解除され、薄板帯状材が形状加工ダイブロック
から離脱する際に、真空による圧力差により抜き込まれ
たスクラップが薄板帯状材と共に形状加工ダイブロック
内から離脱して形状加工ダイブロック上に浮き上がるこ
とを防止できる。
【0008】前記目的に沿う本発明に係る形状加工金型
装置は、所要数の形状加工パンチと該形状加工パンチを
ガイドするストリッパープレートとを含む構成とした上
型と、前記形状加工パンチと対となる形状加工ダイブロ
ックを備えたダイプレートと薄板帯状材の間歇走行をガ
イドし該薄板帯状材の走行路を挟んで対向して前記ダイ
プレートに設けられたストックガイドと前記薄板帯状材
をリフトするために適切な位置に配設された複数のリフ
ターピンを含む構成とした下型とを有し、前記上型と前
記下型とがプレス機械に装着され前記上型と前記下型と
が相対的に昇降して前記薄板帯状材から前記形状加工パ
ンチによってスクラップとなる打ち抜き領域部を前記形
状加工ダイブロック内に抜き込んで電子部品の所要の形
状を形成する形状加工金型装置において、前記上型には
前記リフターピンに対向し該リフターピンに抗して前記
薄板帯状材を前記ダイプレートに押し付け、かつ前記ス
トリッパープレートが前記薄板帯状材から離脱した後、
前記薄板帯状材への押し付けを解除する離脱タイミング
を調整する複数のタイミング部材を設けた構成とした。
【0009】このような構成とすることにより、ストリ
ッパープレートが薄板帯状材から上昇した後に、薄板帯
状材の形状加工ダイブロックからの離脱を開始させるこ
とができ、薄板帯状材の打ち抜き空間部を含み形状加工
ダイブロック内のスクラップと形状加工パンチの打ち抜
きパンチ面とで形成されている真空部をストリッパープ
レートの薄板帯状材からの上昇と共に解除することがで
きる。このため、薄板帯状材が形状加工ダイブロックか
ら離脱する際に、真空による圧力差により抜き込まれた
スクラップが薄板帯状材と共に形状加工ダイブロック内
から離脱して形状加工ダイブロック上に浮き上がること
を防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る形状加工金型装置における打ち抜き加工開始時
の薄板帯状材に対する上型と下型の位置関係を示す説明
図、図2は同形状加工金型装置における打ち抜き加工後
にタイミングピンによる薄板帯状材の押し付けが解除さ
れた状態を示す説明図、図3は同形状加工金型装置にお
ける形状加工パンチにより薄板帯状材からスクラップが
形状加工ダイブロック内に抜き込まれた状態を示す説明
図、図4は同形状加工金型装置における打ち抜き加工後
に薄板帯状材より形状加工パンチが離脱した状態を示す
説明図、図5は同形状加工金型装置における打ち抜き加
工後に薄板帯状材よりストリッパープレートが離脱した
状態を示す説明図である。
【0011】図1〜図5に示すように、本発明の一実施
の形態に係る形状加工金型装置10は、所要数の形状加
工パンチ11と、形状加工パンチ11を固定するパンチ
ホルダー12と、パンチホルダー12を支持するパンチ
基盤13と、一端側がパンチ基盤13内にバネ14を介
して上下に可動自在に設けられている嵌合ピン15と、
嵌合ピン15の他端が取付けられ形状加工パンチ11を
ガイドするストリッパープレート16を固定するストリ
ッパープレートホルダー17とを有する上型18を備え
ている。また、形状加工金型装置10は形状加工パンチ
11と対となる形状加工ダイブロック19を固定するダ
イプレート20と、ダイプレート20を支持するダイシ
ュー21とを含む構成とした下型22を備えている。
【0012】更に、下型22には、例えば、0.05〜
0.25mm程度の導電性金属からなる薄板帯状材23
の間歇走行を一端側でガイドして他端側がダイシュー2
1内にバネ23aを介して上下に可動自在に薄板帯状材
23の走行路を挟んで対向して設けられているストック
ガイドの一例である複数のストックガイドリフトピン2
4と、一端側がダイプレート20内の適切な位置にバネ
25を介して上下に可動自在に設けられ他端が薄板帯状
材23に接して薄板帯状材23をリフトする複数のリフ
ターピン26が設けられている。ダイシュー21は図示
しないプレス機械のボルスター上に取付けられ、ボルス
ターのスクラップ抜き落し孔に対応する位置にはスクラ
ップ排出口27を設け、薄板帯状材23から形状加工パ
ンチ11によって形状加工ダイブロック19内に抜き込
まれたスクラップ28を下型22より排出できるように
なっている。一方、上型18には、一端側がバネ30を
介してパンチ基盤13内に設けられ、他端がリフターピ
ン26に対向して薄板帯状材23と接触することにより
リフターピン26に抗して薄板帯状材23をダイプレー
ト20に押し付け、かつストリッパープレート16が薄
板帯状材23から離脱した後に薄板帯状材23のダイプ
レート20への押し付けが解除されるように薄板帯状材
23のダイプレート20からの離脱タイミングを調整す
る複数のタイミング部材の一例であるタイミングピン2
9が備えられている。
【0013】所要数の形状加工パンチ11と、形状加工
パンチ11を固定するパンチホルダー12と、パンチホ
ルダー12を支持するパンチ基盤13と、パンチ基盤1
3に嵌合ピン15を介して可動自在に取付けられ形状加
工パンチ11をガイドするストリッパープレート16を
固定するストリッパープレートホルダー17とを備えた
上型18は、図示しないプレス機械の昇降可能なプレス
ラムに固定されている、また、形状加工パンチ11と対
となる形状加工ダイブロック19を固定するダイプレー
ト20と、ダイプレート20を支持するダイシュー21
とを備えた下型22は、プレス機械のボルスターに固定
されている。このような構成にすることにより、プレス
ラムを上型18と共に昇降することによって、ストリッ
パープレート16とダイプレート20により挟持される
薄板帯状材23を形状加工パンチ11によりプレス打ち
抜きするようにしている。
【0014】図1に示すように、下型22には薄板帯状
材23の移動に際して薄板帯状材23の幅方向の位置を
規制する複数のストックガイドリフトピン24と、薄板
帯状材23をバネ25によりリフトする複数のリフター
ピン26が設けられているので、下型22と上型18と
の間に薄板帯状材23を下型22のダイプレート20面
より浮かせた状態で、下型22に設けられた図示しない
薄板帯状材23の送り装置を用いてプレス機械の打ち抜
き加工の動作と同期させて間歇走行させることができ
る。また、上型18には各リフターピン26に対向して
バネ30を介してタイミングピン29が設けられてい
る。このため、図2に示すように、プレスラムの下降に
より上型18が下型22接近することによりリフターピ
ン26に支持されている薄板帯状材23にタイミングピ
ン29の先端が接触し、次いで、薄板帯状材23はリフ
ターピン26とタイミングピン29により上下方向から
対向して押さえられた状態となる。図3に示すように、
更にプレスラムが降下すると、薄板帯状材23がストリ
ッパープレート16とダイプレート20により挟持され
た状態となり、この状態で薄板帯状材23は形状加工パ
ンチ11によりプレス打ち抜きされる。図4に示すよう
に、プレス打ち抜き後、形状加工パンチ11が設けられ
ているパンチ基盤13に対してストリッパープレート1
6を固定するストリッパープレートホルダー17はバネ
14を介して取付けられているため、プレスラムが上昇
する際に、始めに形状加工パンチ11が薄板帯状材23
より離脱することができる。
【0015】図5に示すように、プレスラムが更に上昇
すると、薄板帯状材23よりストリッパープレート16
が離脱する状態となるが、タイミングピン29に備えら
れたバネ30によるスプリング荷重をリフターピン26
に備えられたバネ25によるスプリング荷重より大きく
すると、タイミングピン29はリフターピン26に抗し
て薄板帯状材23をダイプレート20に押し付け、かつ
ストリッパープレート16が薄板帯状材23から離脱し
た後に、薄板帯状材23のダイプレート20への押し付
けを解除するようにできる。このようにバネ25とバネ
30のスプリング荷重やタイミングピン29の長さを調
整することにより、薄板帯状材23のダイプレート20
からの離脱をストリッパープレート16が薄板帯状材2
3から離脱した後に行われるように離脱タイミングを調
整できる。これによって、薄板帯状材23の打ち抜き空
間部31を含み形状加工ダイブロック19内のスクラッ
プ28と形状加工パンチ11の打ち抜きパンチ面31a
とで形成されている真空部をストリッパープレート16
の薄板帯状材23からの上昇と共に解除するまで、薄板
帯状材23をダイプレート20に押し付けた状態で維持
することができる。
【0016】次に、本発明の一実施の形態に係る形状加
工金型装置10を適用した形状加工方法について詳細に
説明する。図1に示すように、図示しないプレスラムに
固定された上型18が上昇した状態で、薄板帯状材23
を複数のストックガイドリフトピン24の間に挿入し、
複数のリフターピン26で支持して、図示しない薄板帯
状材23の送り装置により薄板帯状材23を形状加工ダ
イブロック19上の打ち抜き予定位置まで間歇的に進め
る。薄板帯状材23が形状加工ダイブロック19上の打
ち抜き予定位置まで進行して停止した後、プレスラムに
固定された上型18を下降させると、図2に示すよう
に、リフターピン26で支持されている薄板帯状材23
にタイミングピン29の先端が接触する。タイミングピ
ン29に備えられたバネ30によるスプリング荷重はリ
フターピン26に備えられたバネ25によるスプリング
荷重より大きいため、上型18の下降が進むと、図3に
示すように、タイミングピン29に押されてリフターピ
ン26が下降して薄板帯状材23がダイプレート20上
面に接触する。次いで、ストリッパープレートホルダー
17に備えられたストリッパープレート16が薄板帯状
材23の上面に接触する。更に、プレスラムに固定され
た上型18を下降させるとストリッパープレートホルダ
ー17に対してパンチ基盤13が相対的に下降を開始
し、図3に示すように、プレスラムに固定された上型1
8が最下降位置まで下降して薄板帯状材23から形状加
工パンチ11によってスクラップ28となる打ち抜き領
域部を形状加工ダイブロック19内に抜き込む。
【0017】薄板帯状材23から形状加工パンチ11に
よってスクラップ28の形状加工ダイブロック19内へ
の抜き込みが終了すると、プレスラムに固定された上型
18は下降から上昇に転じる。形状加工パンチ11が設
けられているパンチ基盤13に対してストリッパープレ
ート16を固定するストリッパープレートホルダー17
はバネ14を介して取付けられているため、プレスラム
を上昇させると、薄板帯状材23から形状加工パンチ1
1が始めに離脱し、図4に示すように、薄板帯状材23
の打ち抜き空間部31を含み形状加工ダイブロック19
内のスクラップ28と形状加工パンチ11の打ち抜きパ
ンチ面31aとで形成されている領域が真空状態とな
る。
【0018】プレスラムに固定された上型18を更に上
昇させると、図5に示すように、薄板帯状材23からス
トリッパープレート16が離脱する。このとき、薄板帯
状材23とストリッパープレート16との間に空気が進
入して、薄板帯状材23の打ち抜き空間部31を含み形
状加工ダイブロック19内のスクラップ28と形状加工
パンチ11の打ち抜きパンチ面とで形成されている真空
領域が解除される。一方、薄板帯状材23はタイミング
ピン29によりダイプレート20に押し付けられている
ため、薄板帯状材23が形状加工ダイブロック19内に
抜き込まれたスクラップ28に対して蓋の役目を行い、
真空領域の解除に伴う空気の吸い込みと形状加工ダイブ
ロック19内に形成される圧縮空気部の圧力との協働作
用によるスクラップ28の形状加工ダイブロック19内
からの浮き上がりを防止している。
【0019】更に、プレスラムに固定された上型18が
上昇すると、バネ30の収縮が徐々に解除されるため、
タイミングピン29の薄板帯状材23をダイプレート2
0側に押し付ける押し付け力は徐々に低下して接触して
いる状態となるため、図2に示すように、薄板帯状材2
3はリフターピン26でダイプレート20から離脱して
再び持ち上げられた状態となる。薄板帯状材23がダイ
プレート20から離脱しても真空状態は既に解除されて
おり、形状加工ダイブロック19内に形成される圧縮空
気部の圧力もタイミングピン29の薄板帯状材23をダ
イプレート20側に押し付ける押し付け力が徐々に低下
するのに伴って低下しているので、スクラップ28が形
状加工ダイブロック19内から浮き上がることはない。
【0020】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、
例えば、薄板帯状材の間歇走行をガイドするストックガ
イドとして薄板帯状材の走行路を挟んで対向してダイプ
レートに複数のストックガイドリフトピンを設けたが、
ダイプレートに1対のガイドレールを設ける構成として
もよい。また、リフターピンに対向して薄板帯状材を形
状加工ダイブロックに押し付ける複数のタイミング部材
としてタイミングピンを使用したが、薄板帯状材を広い
面積で押さえ付けることが可能なブロック形状のものを
使用することも可能である。更に、形状加工パンチと形
状加工ダイブロックの動作については、形状加工パンチ
が形状加工ダイブロックに対して下降する構成とした
が、形状加工ダイブロックが上昇して形状加工パンチが
形状加工ダイブロック内に食い込んで、相対的に形状加
工パンチが下降した状態にして打ち抜き加工する構成と
してもよい。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の形状加工方法において
は、リフターピンに対向して薄板帯状材を形状加工ダイ
ブロックに押し付ける複数のタイミング部材を上型に設
けて、薄板帯状材の形状加工ダイブロックからの離脱に
際して、ストリッパープレートが薄板帯状材より離脱し
てから薄板帯状材の形状加工ダイブロックへの押し付け
を解除するので、薄板帯状材の打ち抜き空間部を含み形
状加工ダイブロック内のスクラップと形状加工パンチの
打ち抜きパンチ面とで形成される真空部が解除された状
態で薄板帯状材が形状加工ダイブロックから離脱でき、
スクラップの浮き上がりを確実に防止しできて高歩留り
で高い優れた品質の電子部品を製造することができる。
【0022】請求項2記載の形状加工金型装置において
は、上型にはリフターピンに対向しリフターピンに抗し
て薄板帯状材をダイプレートに押し付け、かつストリッ
パープレートが薄板帯状材から離脱した後、薄板帯状材
への押し付けを解除する離脱タイミングを調整する複数
のタイミング部材を設けた構成としたので、スクラップ
の浮き上がりを確実に防止しできて形状加工ダイブロッ
ク、形状加工パンチの損傷がなくなり、作業性が著しく
向上して電子部品の生産性を大きく向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る形状加工金型装置
における打ち抜き加工開始時の薄板帯状材に対する上型
と下型の位置関係を示す説明図である。
【図2】同形状加工金型装置におけるタイミングピンが
薄板帯状材に接触した状態を示す説明図である。
【図3】同形状加工金型装置における形状加工パンチに
より薄板帯状材からスクラップが形状加工ダイブロック
内に抜き込まれた状態を示す説明図である。
【図4】同形状加工金型装置における打ち抜き加工後に
薄板帯状材より形状加工パンチが離脱した状態を示す説
明図である。
【図5】同形状加工金型装置における打ち抜き加工後に
薄板帯状材よりストリッパープレートが離脱した状態を
示す説明図である。
【図6】従来の形状加工金型装置の構造を示す説明図で
ある。
【図7】従来の形状加工金型装置における打ち抜き加工
後に薄板帯状材よりストリッパープレートが離脱した状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
10:形状加工金型装置、11:形状加工パンチ、1
2:パンチホルダー、13:パンチ基盤、14:バネ、
15:嵌合ピン、16:ストリッパープレート、17:
ストリッパープレートホルダー、18:上型、19:形
状加工ダイブロック、20:ダイプレート、21:ダイ
シュー、22:下型、23:薄板帯状材、23a:バ
ネ、24:ストックガイドリフトピン(ストックガイ
ド)、25:バネ、26:リフターピン、27:スクラ
ップ排出口、28:スクラップ、29:タイミングピン
(タイミング部材)、30:バネ、31:打ち抜き空間
部、31a:打ち抜きパンチ面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要数の形状加工パンチと該形状加工パ
    ンチをガイドするストリッパープレートが設けられた上
    型と前記形状加工パンチと対となる形状加工ダイブロッ
    クを備えたダイプレートが設けられた下型とが相対的に
    昇降して、該下型に設けられた複数のリフターピンによ
    り前記上型と前記下型との間に支持され間歇走行する薄
    板帯状材を該下型と該上型との間に挟持し該薄板帯状材
    から前記形状加工パンチによってスクラップとなる打ち
    抜き領域部を該形状加工ダイブロック内に抜き込んで電
    子部品の所要の形状を形成する形状加工方法において、
    前記リフターピンに対向して前記薄板帯状材を前記形状
    加工ダイブロックに押し付ける複数のタイミング部材を
    前記上型に設けて、前記薄板帯状材の前記形状加工ダイ
    ブロックからの離脱に際して、前記ストリッパープレー
    トが前記薄板帯状材より離脱してから前記薄板帯状材の
    前記形状加工ダイブロックへの押し付けを解除すること
    を特徴とする形状加工方法。
  2. 【請求項2】 所要数の形状加工パンチと該形状加工パ
    ンチをガイドするストリッパープレートとを含む構成と
    した上型と、前記形状加工パンチと対となる形状加工ダ
    イブロックを備えたダイプレートと薄板帯状材の間歇走
    行をガイドし該薄板帯状材の走行路を挟んで対向して前
    記ダイプレートに設けられたストックガイドと、前記薄
    板帯状材をリフトするために適切な位置に配設された複
    数のリフターピンを含む構成とした下型とを有し、前記
    上型と前記下型とがプレス機械に装着され前記上型と前
    記下型とが相対的に昇降して前記薄板帯状材から前記形
    状加工パンチによってスクラップとなる打ち抜き領域部
    を前記形状加工ダイブロック内に抜き込んで電子部品の
    所要の形状を形成する形状加工金型装置において、前記
    上型には前記リフターピンに対向し該リフターピンに抗
    して前記薄板帯状材を前記ダイプレートに押し付け、か
    つ前記ストリッパープレートが前記薄板帯状材から離脱
    した後、前記薄板帯状材への押し付けを解除する離脱タ
    イミングを調整する複数のタイミング部材を設けた構成
    としたことを特徴とする形状加工金型装置。
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