JP2002066486A - 管路内面の洗浄方法 - Google Patents

管路内面の洗浄方法

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JP2002066486A
JP2002066486A JP2000264936A JP2000264936A JP2002066486A JP 2002066486 A JP2002066486 A JP 2002066486A JP 2000264936 A JP2000264936 A JP 2000264936A JP 2000264936 A JP2000264936 A JP 2000264936A JP 2002066486 A JP2002066486 A JP 2002066486A
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cleaning
paint
gas
liquid
superficial velocity
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JP2000264936A
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Inventor
Hirosaku Komatsu
啓作 小松
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Kaken Tech Co Ltd
Original Assignee
Kaken Tech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気液混合流体で管路を洗浄する場合に、洗浄
液の消費量を抑制して無駄なく効率よく洗浄し、時間
的、コスト的に有利な洗浄方法を提供することを課題と
する。 【解決手段】 洗浄液と気体との混合流体における洗浄
液の空塔速度を0.1m/秒以上とし、気体の空塔速度
を10m/秒以下とする。洗浄液の空塔速度を0.1m
/秒まで低下させるから、洗浄液の消費量を抑制でき
る。気体の空塔速度を最大でも10m/秒とするから、
エネルギーコストを抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状物などの管路
の内面の洗浄方法、より詳しくは、洗浄液と気体との気
液混合流体を用いて管路内面に付着した汚れや異物など
の被除去物を洗浄除去する方法に関し、例えば、塗装装
置における塗料供給用または循環用の配管、印刷機にお
けるインキ供給用の配管、各種のケミカルプラントにお
ける例えば接着剤やウレタン原材料などの材料供給用の
配管、医薬品や飲食料製造工場における原材料または製
品搬送用の配管、医療現場における医療機器のチューブ
などの各種の管路の内面の洗浄の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】各種産業界で配管やチューブなどの管路
内面を洗浄することは頻繁に行なわれる。例えば自動車
工場の塗装ラインには自動式の塗装装置(塗装ロボッ
ト)が備えられ、該装置の複数の塗装ガンから所定の種
類や色彩の塗料が被塗装物である車体に向けて噴出され
る。一般に、この種の塗装装置には、車種やユーザの注
文に応じて異なる種類または色彩の塗料を切り換えて塗
布するための色替え装置が備えられる。そして、塗料タ
ンク内の塗料を圧送ポンプでこの色替え装置の色替えバ
ルブ(カラーチェンジバルブ)を経由させて塗装ガンま
で導くための塗料供給用の配管や、あるいは剰余になっ
た塗料の一部を再び塗料タンクに戻して循環させる塗料
循環用の配管などが配設される。
【0003】したがって、例えば上記色替え装置で塗料
の切換えを行なうとき(塗料の色替え時)には、いまま
で使っていた塗料の色がこれから使う塗料に混入しない
ように、塗装装置の塗料供給用配管の洗浄作業が行なわ
れる。すなわち、上記色替え装置のマニホールドから塗
装ガンの噴出ノズルまでの塗料通過管路に残存した塗料
を洗浄除去するのである。また、長時間停止後の作業再
開時や、あるいは定期清掃、定期点検時には、配管内で
沈降してハードケーキとなった塗料の顔料成分を洗い流
すために、上記のような塗料供給用配管だけでなく、塗
料循環用配管の洗浄作業も行なわれる。
【0004】その場合に、例えばシンナなどの溶剤を洗
浄液として用い、該洗浄液を単に管路に流し続けただけ
では、該管路内に残存した塗料の除去率(洗浄率)がそ
れほど高くならず、したがって洗浄液を流す時間が比較
的長時間に及んで、洗浄液の消費量が無駄に多くなるこ
とがわかっている。また、洗浄率を上げるために、例え
ば洗浄液の流速を早くすると、配管内での圧力損失が大
きくなって大型の高圧ポンプが必要になる。そして、そ
の圧力に耐え得るだけの配管設備も必要となる。したが
って、従来より、このような洗浄作業に要する時間やコ
ストを削減するための種々の提案がなされてきている。
【0005】例えば、特開昭56−89870号公報に
は、まず、洗浄液を管路に通して残存した塗料を塗装ガ
ンから押出し排出したのち、次に、空気を同じ管路に通
して上記洗浄液を塗装ガンから押出し排出するという従
来の洗浄方法に代えて、洗浄液と圧縮空気とを交互に管
路に供給することが開示されている。そして、これによ
り、気層と液層との境界部分で乱流が生じ、その衝撃に
よって塗料が洗浄除去され易くなると共に、洗浄液およ
び空気の消費量も少なくなると記載されている。
【0006】しかし、一般に、管路に洗浄液と気体とを
交互に供給する方法は、洗浄時間が長くかかり、洗浄効
率がよくなく、洗浄液が多量に必要であるため、それほ
ど効果的な方法ではない。
【0007】また、洗浄液および気体のそれぞれの供給
時間を例えば1秒以内に短くして、供給サイクル回数を
多くすることも知られているが、開閉バルブの応答性や
故障の問題がある。
【0008】そこで、特開昭63−123460号公
報、特開平2−261565号公報、あるいは特開平6
−134359号公報には、洗浄液と圧縮空気とを交互
に管路に供給する洗浄方法に代えて、圧縮空気の供給中
に所定時間だけ洗浄液も併せて供給したり、あるいは圧
縮空気と洗浄液とを同時に供給して、洗浄液と空気との
混合流体を作成し、この混合流体で管路の内部を洗浄す
ることが開示されている。そして、これにより、混合流
体中に生成した気泡の破裂衝撃で塗料が洗浄除去され易
くなり、また洗浄液の消費量も削減されると記載されて
いる。
【0009】さらに、特公平7−53269号公報に
は、そのように洗浄液と気体との混合流体で管路を洗浄
する場合に、特に、該混合流体における液の空塔速度を
0.5m/秒以上に、気体の空塔速度を15m/秒以上
に設定することが開示されている。そして、これによ
り、激しい渦流動が高速回流する結果、例えば閉塞した
分岐管のようなT字状の管路のデッド部の汚れが効果的
かつ効率的に除去されると記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特公平
7−53269号公報には、特に、管の内径が21.7
mm、分岐管の長さがその4倍というような比較的大き
なT字状のデッド部についての効果は具体的に記載され
ているが、それ以外の形状の管路、例えば分岐管の長さ
がそれほど長くない比較的小さなデッド部を有する管路
や、T字状ではない異なる形状のデッド部を有する管
路、あるいは微少サイズのデッド部を有する管路や、そ
もそもデッド部を有さない管路などの洗浄性に関して
は、具体的データが示されておらず、したがって空塔速
度の面からの提案は一切なされていないのが現状であ
る。
【0011】つまり、流体が滞留し易い比較的大きなT
字状のデッド部に対しては、液の空塔速度および気体の
空塔速度を上記公報に開示されるような比較的大きな速
度に設定すれば、激しい渦流動が生じて汚れが効果的に
除去されるのであろうが、そのような限定された形状以
外の管路一般の洗浄性を考えた場合に、果たして上記公
報に開示の速度と同程度の空塔速度が必要であるかどう
かは明らかではないのである。
【0012】そして、前述したように、例えば洗浄液な
どの流体の空塔速度を大きくするためには、配管内での
圧力損失を考慮して相当に大型の高圧ポンプが必要にな
るとともに、またそのような圧力に耐え得るだけの配管
設備を用意しなければならなくなる。したがって、上記
公報に開示の空塔速度よりも低い空塔速度で良好な管路
の洗浄性が確保されるのであれば、より無駄がなく、時
間的、コスト的にも有利な洗浄方法が提供されることに
なる。
【0013】本発明者等は、このような現状に鑑み、一
般に、洗浄液と気体との混合流体で管路内面を洗浄する
場合において、良好な洗浄性を実現する液の空塔速度お
よび気体の空塔速度を明らかにするべく鋭意検討研究を
重ねた結果、驚くべきことに、混合流体における洗浄液
の空塔速度としては最低限0.1m/秒程度、また気体
の空塔速度としては最大限10m/秒程度あれば良好な
洗浄性を確保することができ、特に、気体の空塔速度を
上記速度以上に大きくすると、かえって洗浄性が低下す
るという知見を得て、本発明を完成するに至ったもので
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の特許請
求の範囲の請求項1に記載の発明は、洗浄液と気体との
混合流体で管路内面を洗浄する方法であって、上記混合
流体における洗浄液の空塔速度を0.1m/秒以上と
し、気体の空塔速度を10m/秒以下とすることを特徴
とする。
【0015】この発明によれば、混合流体における洗浄
液の空塔速度を0.1m/秒まで低下することができる
と共に、気体の空塔速度を最大でも10m/秒とするか
ら、管路内面を比較的低い空塔速度で良好に洗浄するこ
とができる。すなわち、本発明の洗浄方法で採用する上
記の空塔速度は、上記特公平7−53269号公報に開
示される空塔速度、すなわち、液の空塔速度0.5m/
秒以上、気体の空塔速度15m/秒以上と比べて、いず
れも低い値であり、特に、気体の空塔速度は、はるかに
低い値となっている。したがって、洗浄液の消費量が少
なくて済み、また大型の高圧ポンプが必要とならない。
すなわち、従来の洗浄方法に比べて、より無駄がなく、
時間的、コスト的にも有利な洗浄方法が提供されること
になる。
【0016】その場合に、液の空塔速度および気体の空
塔速度と、気液二層流の流動状態との関係については、
すでに学問的な考察が多方面から加えられている(例え
ば、改訂五版 化学工学便覧、丸善株式会社、昭和63
年発行、第272〜276頁参照)。図6に示すよう
に、本発明の洗浄方法で採用する上記の洗浄液の空塔速
度(0.1m/秒以上)および気体の空塔速度(10m
/秒以下)においては、混合流体の状態は、水平方向の
流れの場合、気層と液層とが激しく入り交じったスラグ
流やプラグ流(いずれも間欠流の一種)の状態を含むこ
とが解かる。また、図7に示すように、垂直方向の流れ
の場合、同じく間欠流の一種であるChurn流やスラグ流
の状態を含むことが解かる。
【0017】すなわち、管路内面の洗浄性に関しては、
管路の内壁ないし該内壁に付着した被除去物にどれだけ
大きな衝撃を加えて被除去物を剥離除去することができ
るかが一つの重要な要因であると考えられる。そして、
混合流体が上記のようなスラグ流やプラグ流あるいはCh
urn流などといった間欠流の状態になると、管路の内壁
と接触して通過する流体が気相から液相、液相から気相
へと無秩序に変化し、その相が遷移するときの境界面に
おいて比較的強い衝撃力が生じて、その結果、管路内壁
の洗浄性が高まるものと考えられる。
【0018】これに対し、洗浄液の空塔速度が本発明の
洗浄方法で採用する洗浄液の空塔速度を下回ると(<
0.1m/秒)、混合流体は、例えば水平方向の流れの
場合、図6に示すように、気層と液層とが分離した状態
で管内を進む波状流や成層流といった分離流の状態とな
る。
【0019】管路内を通す混合流体がこのような分離流
の状態では、管路の内壁に接触して通過する流体が、管
路内壁に対して十分大きい衝撃力を付与し得るだけの相
変化をせず、その結果、管路内壁の洗浄性が不足するも
のと考えられる。
【0020】そのような観点からは、気体の空塔速度
は、0.03m/秒程度以上であることが好ましい。気
体の空塔速度が上記速度を下回ると(<0.03m/
秒)、混合流体は、例えば垂直方向の流れの場合、図7
に示すように、液層中に微細な気泡が生じた気泡流の状
態となって、やはり、管路の内壁に接触して通過する流
体が、管路内壁に対して十分大きい衝撃力を付与し得る
だけの相変化をせず、その結果、管路内壁の洗浄性が不
足するものと考えられるからである。
【0021】また、洗浄液の空塔速度が本発明の洗浄方
法で採用する洗浄液の空塔速度を下回ると(<0.1m
/秒)、そもそも洗浄液の供給量自体が不足して、管路
を十分洗浄できなくなり好ましくない。
【0022】また、気体の空塔速度が本発明の洗浄方法
で採用する気体の空塔速度を上回ると(>10m/
秒)、混合流体は、図6に示すように、水平方向の流れ
の場合も、また図7に示すように、垂直方向の流れの場
合も、いずれも気層が液層を筒状に包み込んだ状態で管
内を進む環状流の状態となる。
【0023】管路内を通す混合流体がこのような環状流
の状態では、管路の内壁は気相のみと接触することにな
り、したがって相が気液間で繰り返し変化することに起
因する衝撃力が得られず、その結果、やはり管路内壁の
洗浄性が不足するものと考えられる。
【0024】そのような観点からは、洗浄液の空塔速度
は、3〜5m/秒程度以下であることが好ましい。洗浄
液の空塔速度が上記速度を上回ると(>3〜5m/
秒)、混合流体は、図6に示すように、水平方向の流れ
の場合も、また図7に示すように、垂直方向の流れの場
合も、いずれも気層が液層を筒状に包み込んだ状態で管
内を進む環状噴霧流の状態となって、やはり、管路の内
壁は気相のみと接触することになり、したがって相が気
液間で繰り返し変化することに起因する衝撃力が得られ
ず、その結果、管路内壁の洗浄性が不足するものと考え
られるからである。
【0025】ちなみに、上記特公平7−53269号公
報に開示される液の空塔速度0.5m/秒以上、特に、
気体の空塔速度15m/秒以上では、混合流体は、図6
および図7から明らかなように、水平方向の流れの場合
も、また垂直方向の流れの場合も、いずれも環状流の状
態となる。
【0026】つまり、前述の公報に記載されるような比
較的大きなT字状のデッド部を洗浄することに関して
は、管路の内面の形状が該デッド部において大きく変化
するために、空塔速度を大きくすることによって、その
形状変化に起因して激しい渦流動が発生し、その結果、
該デッド部から汚れが掻き出されて洗浄性が向上するこ
とになるのであるが、そうでない場合は、管路の内面の
形状が大きく変化しないから、空塔速度を大きくするこ
とは、かえって汚れが落ち難い環状流や環状噴霧流を生
じさせることになって好ましくないのである。
【0027】すなわち、単に混合流体における洗浄液の
空塔速度および気体の空塔速度を高くすればするほど筒
状の管路内面の洗浄性が向上するというものではなく、
また空塔速度を高くしてもある程度以上になると洗浄性
が向上しなくなるというものでもなく、かえって洗浄性
が低下することが見出されたのである。その結果、本発
明では、洗浄性が最大限に良好となる(ピークとなる)
比較的低い洗浄液の空塔速度範囲(0.1m/秒以上)
および気体の空塔速度範囲(10m/秒以下)の混合流
体を流すから、洗浄性を向上させながら、洗浄液および
気体の消費量を低減し、洗浄時間を短くして、コスト的
にも有利な洗浄方法が提供されることになる。
【0028】なお、本発明では、被除去物(例えば塗
料)が油性(例えば有機溶剤系)の場合は、洗浄液とし
ては、洗浄シンナが好適に使用可能である。一方、被除
去物が水性(例えば水分散系)の場合は、水、または水
に有機溶剤やアルカリ剤あるいは界面活性剤などを混合
した液体が好適に使用可能である。いずれにしても、被
除去物を溶解または分散させて、管路内壁から剥離、除
去することが可能なものが用いられる。
【0029】また、気体としては、エアや圧縮空気、あ
るいは窒素ガス、その他の不活性ガスなどが好ましく使
用可能であるが、その他にも、状況に応じて、オゾン含
有ガスや二酸化炭素なども用いることができる。
【0030】次に、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の発明において、洗浄液の空塔速度は、0.
1〜5m/秒であることを特徴とする。
【0031】この発明によれば、洗浄液の空塔速度の上
限値が定められ、それが5m/秒であるから、前述した
ように、混合流体が、水平方向の流れの場合も、また垂
直方向の流れの場合も、いずれも環状噴霧流の状態とな
らず、管路内壁の洗浄性の不足が回避される。
【0032】なお、図7に示したように、混合流体が垂
直方向に流れる場合は、洗浄液の空塔速度がおよそ5m
/秒程度以上で混合流体が環状噴霧流の状態となるが、
図6に示したように、混合流体が水平方向に流れる場合
は、洗浄液の空塔速度がおよそ3m/秒程度以上で混合
流体が環状噴霧流の状態となる。したがって、例えば、
洗浄対象となる管路が垂直部分のみで構成されている場
合は、洗浄液の空塔速度は、0.1〜5m/秒程度の範
囲内とし、洗浄対象となる管路が水平部分も含む場合に
は、洗浄液の空塔速度は、0.1〜3m/秒程度の範囲
内にすることが好ましい。
【0033】次に、請求項3に記載の発明は、上記請求
項1または2に記載の発明において、混合流体は、間欠
流の状態であることを特徴とする。
【0034】この発明によれば、前述したように、スラ
グ流やプラグ流あるいはChurn流などといった間欠流の
状態の混合流体が管路内を流れるから、管路の内壁と接
触して通過する流体が気相から液相、液相から気相へと
無秩序に変化し、その相が遷移するときの境界面におい
て比較的強い衝撃力が生じて、筒状管路の洗浄性が向上
する。
【0035】次に、請求項4に記載の発明は、上記請求
項1ないし3のいずれかに記載の発明において、混合流
体を気体と交互に筒状物に流すことを特徴とする。
【0036】この発明によれば、前述したように、混合
流体のみを連続して管路内に供給する場合に比べて、混
合流体と気体との境界部分で生じた乱流の衝撃によっ
て、さらに洗浄性が向上し、洗浄液および気体の消費量
を一層削減することが可能となる。
【0037】そして、請求項5に記載の発明は、上記請
求項1ないし4のいずれかに記載の発明において、管路
内面が、塗装装置における塗料通過管路内面であること
を特徴とする。
【0038】この発明によれば、前述したように、例え
ば自動車工場の塗装ラインにおいて、色替え時における
供給配管の塗料の洗浄性や、定期清掃時における循環配
管の顔料成分の洗浄性が向上し、例えばシンナやその他
の洗浄液、およびエアやその他の気体の消費量が削減さ
れることになる。以下、発明の実施の形態を通して、本
発明をさらに詳しく説明する。
【0039】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る洗浄方法を
実施するために好適な洗浄装置1および該洗浄装置1で
洗浄される塗装装置5の配管図である。これらの洗浄装
置1および塗装装置5は、例えば、自動車工場の塗装ラ
インにおいて、被塗装物である車体のボンネットやトラ
ンクカバー、あるいはルーフやドアなどの外板部を塗装
する外板塗装ステーションに配置される。この外板塗装
ステーションでは、塗装装置5における複数の塗装ガン
51…51(図1にはそのうちの一つのみ図示)から静
電気を印加した塗料を噴出して車体を静電塗装する。
【0040】塗装ガン51…51は、例えば、搬送され
てくる車体の上方において車体の長さ方向および幅方向
に移動自在のガンアーム、および車体の両側方において
車体の長さ方向および高さ方向に移動自在のガンアーム
にそれぞれ首振り自在に設けられ、全体として車体を取
り囲むように配置されている。各塗装ガン51およびそ
の配管の構成はそれぞれ同様であるので、図1に示した
塗装ガン51を例にとり説明するが、他の塗装ガン51
…51についても同様である。
【0041】すなわち、塗装装置5は、複数(図例では
二つ)の切換バルブ53,54が設けられた色替え装置
52を有する。一方の切換バルブ53は、塗料P1用の
第一の塗料バルブ(色替えバルブ)であり、他方の切換
バルブ54は、塗料P2用の第二の塗料バルブである。
各バルブ53,54には、制御エア供給管路53a,5
4aと、塗料供給管路53b,54bとが接続され、エ
ア供給管路53a,54aを介して図外のエア供給源か
ら第一、第二制御エアA1,A2が、また塗料供給管路
53b,54bを介して同じく図外の塗料供給源から所
定種類、所定色の塗料P1,P2がそれぞれ供給され
る。
【0042】そして、例えば塗料P1を塗布するとき
は、第一制御エアA1を供給して第一塗料バルブ53を
開くと共に、第二制御エアA2の供給を停止して第二塗
料バルブ54を閉じる。これにより、塗料P1が第一塗
料バルブ53から色替え装置52のマニホールド55お
よびチューブ56を経由して塗装ガン51に至り、該塗
装ガン51の例えばニードル弁式のノズル(噴口)から
噴出される。
【0043】一方、塗料P2を塗布するときは、第一制
御エアA1の供給を停止して第一塗料バルブ53を閉じ
ると共に、第二制御エアA2を供給して第二塗料バルブ
54を開く。これにより、塗料P1に代わって、塗料P
2が第二塗料バルブ54から色替え装置52のマニホー
ルド55およびチューブ56を経由して塗装ガン51に
至り、該塗装ガン51のノズルから噴出される。
【0044】このように色替え装置52で塗料P1,P
2の切換えを行なうときは、いままで使っていた塗料が
これから使う塗料に混入しないように、上記色替え装置
52のマニホールド55、チューブ56、および塗装ガ
ン51における塗料通過管路に残存した塗料を洗浄除去
する必要がある。
【0045】洗浄装置1はそのためのもので、まず、上
記色替え装置52のマニホールド55に設けられた二つ
の切換バルブ11,12を有する。一方の切換バルブ1
1は洗浄エアバルブであり、他方の切換バルブ12は洗
浄媒体バルブである。各バルブ11,12には、図外の
エア供給源から第三、第四制御エアA3,A4が供給さ
れる制御エア供給管路11a,12aが接続されてい
る。また、洗浄エアバルブ11には、同じく図外の洗浄
エア供給源から洗浄エアACが供給される洗浄エア供給
管路11bが接続されている。一方、洗浄媒体バルブ1
2には、次に説明する混合流体生成装置13から混合流
体Mが供給される洗浄媒体供給管路12bが接続されて
いる。
【0046】混合流体生成装置13は、マニホールド1
6に設けられた二つの切換バルブ14,15を有する。
一方の切換バルブ14は洗浄エア導入バルブであり、他
方の切換バルブ15は洗浄シンナ導入バルブである。各
バルブ14,15には、上記洗浄媒体バルブ12に供給
される制御エアと同じ第四制御エアA4が供給される制
御エア供給管路14a,15aが接続されている。ま
た、洗浄エア導入バルブ14には、上記洗浄エアバルブ
11に供給される洗浄エアと同じ洗浄エアACが供給さ
れる洗浄エア供給管路14bが接続されている。一方、
洗浄シンナ導入バルブ15には、図外の洗浄シンナ供給
源から洗浄シンナTCが供給される洗浄シンナ供給管路
15bが接続されている。
【0047】洗浄エア導入バルブ14に至る制御エア供
給管路14aには、該管路14aを連通または遮断する
開閉バルブ17が配設されている。また、同じく洗浄エ
ア導入バルブ14に至る洗浄エア供給管路14bには、
該管路14bの開度を調節する開度調節バルブ18が配
設されている。
【0048】そして、混合流体生成装置13は、洗浄エ
ア供給管路14bを介して供給された洗浄エアACと、
洗浄シンナ供給管路15bを介して供給された洗浄シン
ナTCとを混合して混合流体Mを生成し、該混合流体M
をマニホールド16から洗浄媒体供給管路12bを経由
して洗浄媒体バルブ12に供給する。
【0049】上記のような構成の塗装装置5および洗浄
装置1は、例えば塗料P1から塗料P2への色替え時に
は、およそ図2に示すフローチャートに従って次のよう
に動作する。
【0050】すなわち、塗料P1での塗装時は、第一制
御エアA1で第一塗料バルブ53のみ開状態としてい
る。したがって、まず、塗料P1の塗装ガン51への供
給を停止するため、ステップS1で、第一制御エアA1
の供給を停止して第一塗料バルブ53を閉じる。
【0051】次のステップS2〜S5は洗浄動作であ
る。この一連の洗浄動作は、例えば図示しないシーケン
サ(コントロールユニット)を用いて自動で行なうこと
ができる。
【0052】まず、ステップS2で、第三制御エアA3
を供給して洗浄エアバルブ11を開く。これにより、洗
浄エアACが、色替え装置52のマニホールド55、チ
ューブ56、および塗装ガン51における塗料通過管路
に送り込まれ、該管路内に残存した塗料P1を粗方押し
出して塗装ガン51のノズルから排出(吐出)させる。
【0053】次に、ステップS3で、第四制御エアA4
を供給する。このとき、開閉バルブ17は、通常、開状
態とされている。これにより、洗浄エア導入バルブ14
と、洗浄シンナ導入バルブ15と、洗浄媒体バルブ12
とが同時に開き、洗浄エアACと洗浄シンナTCとの混
合流体Mが、色替え装置52のマニホールド55、チュ
ーブ56、および塗装ガン51における塗料通過管路に
送り込まれ、該管路の内壁に付着した塗料P1を例えば
溶解させるなどして洗浄する。
【0054】次に、ステップS4で、上記のステップS
2,S3のサイクルを数回繰り返す。つまり、洗浄エア
ACと混合流体Mとを交互に供給するのである。
【0055】そして、ステップS5で、再び、第三制御
エアA3を供給して洗浄エアバルブ11を開き、洗浄エ
アACを供給する。これにより、色替え装置52のマニ
ホールド55、チューブ56、および塗装ガン51にお
ける塗料通過管路内に残存した混合流体Mを完全に押し
出して塗装ガン51のノズルから排出させ、また管路内
を乾燥させる。
【0056】しかる後、ステップS6で、第二制御エア
A2を供給して第二塗料バルブ54を開き、塗料P2の
供給を開始する。
【0057】なお、以上は、塗料P1から塗料P2への
色替え時の動作であるが、逆に塗料P2から塗料P1へ
の色替え時の動作もこれに準じて実行可能であることは
いうまでもない。
【0058】また、本実施の形態においては、塗料バル
ブ(色替えバルブ)を塗料P1用(符号53)とP2用
(符号54)との二つしか備えていないが、三つ以上の
塗料バルブを備えてもよく、その場合におけるいずれの
塗料同士の切換えについても上記に準じた色替え洗浄動
作が実行可能であることもまたいうまでもない。
【0059】次に、上記洗浄装置1を用いて行なった塗
料P1の具体的な洗浄実験について説明する。該洗浄実
験はおよそ上記の色替え洗浄動作に準じて行なった。実
験動作のフローチャートを図3に示す。
【0060】なお、塗料P1として、赤色の有機溶剤系
塗料を用いた。また、洗浄エアACとして、圧力が4.
9×105N/m2(5.0kgf/cm2)の圧縮空気
を用いた。さらに、混合流体生成装置13のマニホール
ド16、および洗浄媒体供給管路12b、並びに、色替
え装置52のマニホールド55、チューブ56などの塗
料通過管路の内径をそれぞれ6mmに設計した。
【0061】[実験例1〜7] (1)まず、図示しないレギュレータを用いて、洗浄シ
ンナTCの供給量を、実験例1では1600mL/分
(26.7mL/秒)に、実験例2では1400mL/
分(23.3mL/秒)に、実験例3では1200mL
/分(20.0mL/秒)に、実験例4では1000m
L/分(16.7mL/秒)に、実験例5では800m
L/分(13.3mL/秒)に、実験例6では600m
L/分(10.0mL/秒)に、および、実験例7では
400mL/分(6.7mL/秒)にそれぞれ設定し
た。
【0062】(2)また、各実験例1〜7において、開
度調節バルブ18を用い、洗浄エア導入バルブ14に至
る洗浄エア供給管路14bの開度を10〜80%の間で
10%おきに8段階に設定し、これにより、混合流体生
成装置13への洗浄シンナTCの供給量および洗浄エア
ACの供給量(混合流体における気液混合比)をいろい
ろに変化させた。
【0063】例えば、実験例1において調節バルブ18
の開度を10%とすると、該バルブ18の開度を0%と
したときの洗浄シンナTCの供給量(すなわち1600
mL/分)のおよそ10%程度、洗浄シンナTCの供給
量が減少した状態となる。
【0064】(3)そして、各実験例1〜7および各気
液混合比毎に、図3のフローチャートに従って洗浄実験
を行なった。すなわち、まず、塗料P1を色替え装置5
2のマニホールド55、チューブ56、および塗装ガン
51における塗料通過管路内に残存させるために、ステ
ップS11で、第一制御エアA1を供給して第一塗料バ
ルブ53を開き、塗料P1を塗装ガン51から吐出させ
た。
【0065】次のステップS12〜S16は、上記の図
2の色替え洗浄動作のステップS1〜S5にほぼ準ずる
ものである。すなわち、ステップS12で、第一制御エ
アA1の供給を停止して第一塗料バルブ53を閉じて塗
料P1の供給を停止したうえで、ステップS13で、第
三制御エアA3を供給して洗浄エアバルブ11を開いて
洗浄エアACを3秒間供給し、ステップS14で、第四
制御エアA4を供給して洗浄エア導入バルブ14と洗浄
シンナ導入バルブ15と洗浄媒体バルブ12とを開いて
混合流体M(各実験例1〜7および各気液混合比毎に、
洗浄シンナTCの量および洗浄エアACの量が様々な値
に変化している)を4秒間供給した。
【0066】そして、ステップS15で、上記のステッ
プS13,S14のサイクルをあと2回、計3回繰り返
した後、ステップS16で、再び、第三制御エアA3を
供給して洗浄エアバルブ11を開いて洗浄エアACを6
秒間供給し、洗浄動作を終了した。
【0067】次いで、ステップS17で、マニホールド
55、チューブ56、および塗装ガン51における塗料
通過管路の洗浄後の清浄度を調べるために、洗浄エア導
入バルブ14を閉じた状態で第四制御エアA4を供給し
て、洗浄シンナ導入バルブ15と洗浄媒体バルブ12と
を開き、洗浄シンナTCを、マニホールド55、チュー
ブ56、および塗装ガン51における塗料通過管路内に
通して塗装ガン51から吐出させた。
【0068】次いで、ステップS18で、そのとき最初
に吐出した100mLの洗浄シンナTCを採取して、そ
の透過度を670nmの波長の光を用いて測定した。そ
して、透過度が75%以上あるものを、洗浄後の管路内
の清浄度が高いとして、洗浄評価を「○」とし、75%
未満のものを「×」とした。
【0069】(4)結果を表1〜表4および図5に示
す。なお、図5においては、白丸が洗浄評価「○」を示
し、黒丸が洗浄評価「×」を示す。
【0070】また、表1〜表4における洗浄シンナTC
および洗浄エアACの吐出量(mL/秒)の欄は、塗装
ガン51のノズルに採取用袋を装着し、各実験例1〜7
および各気液混合比毎に混合流体Mを一定時間流したと
きに上記袋に採取された各成分の実測値である。
【0071】また、表1〜表4および図5における洗浄
シンナTCおよび洗浄エアACの空塔速度(m/秒)の
欄は、上記吐出量を塗料通過管路の断面積(28.26
mm 2)で除した商である。
【0072】また、表1〜表4における本発明の範囲の
欄では、混合流体Mにおける洗浄シンナTCの空塔速度
が0.1m/秒以上で、かつ洗浄エアACの空塔速度が
10m/秒以下のものを「○」で示し、それ以外のもの
を「×」で示した。本発明の範囲に該当する洗浄実験に
おいて、良好な洗浄性が確保されていることがわかる。
【0073】なお、図5に、本発明のより好ましい範囲
の一例を示した。すなわち、X軸に洗浄液体の空塔速度
およびY軸に気体の空塔速度をとり、その単位をm/秒
とした両対数グラフにおいて、a(0.149:6.9
71),b(0.262:9.158),c(0.52
9:2.673),d(0.828:0.368),e
(0.212:0.039),f(0.142:0.3
89)の6つの点(座標)を直線で結んだときに囲まれ
た範囲である。これらの各点の符号a,b,c,d,
e,fは、表1,2,4にも示してある。もちろん、こ
の好ましい範囲は一例であって、表1〜表4に示した実
験例1〜7の結果のうち、洗浄評価に優れ、本発明の範
囲に属する適宜の点を選択して決定することができる。
【0074】[参考例1〜7]参考例として、非混合流
体での洗浄実験、すなわち洗浄シンナTCのみでの洗浄
実験をおよそ上記の実験例に準じて併せて行なった。実
験動作のフローチャートを図4に示す。
【0075】参考例1〜7が実験例1〜7と異なる点
は、ステップS24で、開閉バルブ17を完全に閉じる
点である。これにより、第四制御エアA4を供給しても
洗浄エア導入バルブ14が開かず、その結果、混合流体
Mに代わって洗浄シンナTCのみが供給されることにな
る。その他のステップS21〜S23、S25〜S28
は、それぞれ、ステップS11〜S13、S15〜S1
8にほぼ同様である。
【0076】結果を表1〜表4に併せて示す。なお、表
1〜表4では、調節バルブ18の開度が0%とされてい
る。
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】
【表3】
【0080】
【表4】
【0081】なお、混合流体Mの状態は、気体と液体と
の事前の混合の形態に関係なく、それぞれの空塔速度に
よって定まるから、混合流体Mは、気体と液体とを単に
混合して作成してもよく、また例えばスタティックミキ
サなどで微細に混合して作成してもよい。
【0082】その場合に、混合流体Mは、気液混合バル
ブを用いて作成してもよく、また上記のようにバルブと
マニホールドとの組合せで作成してもよい。さらには、
バルブと三方配管との組合せで作成することもできる。
【0083】気体の供給量を制御するには、例えばマス
フローコントローラを使用することができる。一方、液
体の供給量を制御するには、例えばレギュレータや、定
量バルブあるいはニードルバルブなどの各種バルブを使
用することができる。そして、気体の圧力を液体の圧力
よりも高くしておいて、気体をニードルバルブでコント
ロールしながら液体に混合することができる。
【0084】色替え作業の手順は、上記のように、ま
ず、塗料の供給を停止し、次に気体を流して残存塗料を
ほぼ排出させた後、混合流体と気体との交互供給を行な
い、最後に、残存混合流体を押し出し排出するために気
体を通し、そして次の塗料を供給するようにしてもよ
く、また、例えば、混合流体と気体との交互供給に代え
て、混合流体を一回だけ流して洗浄するようにしてもよ
い。さらに、塗料の供給停止後に気体を流して残存塗料
をほぼ排出させる工程を省略し、塗料の供給停止後に混
合流体をいきなり流すようにしてもよい。
【0085】また、塗料通過管路のほとんどの部分で、
本発明に係る最適空塔速度範囲が実現するように、マニ
ホールドや管路の接続部分のサイズ(内径、断面積)を
設定してもよい。洗浄効率の高い塗装システムが設計さ
れる。
【0086】そして、上記の実施の形態では、塗装装置
の色替え時の洗浄動作を例に説明したが、これに限ら
ず、例えば、同じ塗装装置であっても塗料循環用配管の
洗浄や、各種のケミカルプラントにおける原材料供給用
配管の洗浄などにも本発明は適用可能である。その場合
は、洗浄対象物や被除去物の性質に応じて、洗浄液の種
類や気体の種類を選択する。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
洗浄液の消費量が少なくて済み、また大型の高圧ポンプ
が必要とならず、従来の洗浄方法に比べて、無駄がな
く、時間的、コスト的に有利な洗浄方法が提供される。
【0088】本発明は、例えば、塗装装置における塗料
供給用または循環用の配管、印刷機におけるインキ供給
用の配管、各種のケミカルプラントにおける例えば接着
剤やウレタン原材料などの材料供給用の配管、医薬品や
飲食料製造工場における原材料または製品搬送用の配
管、医療現場における医療機器のチューブなどの各種の
管路の内面の洗浄一般に広く好ましく適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る洗浄装置の配管図
である。
【図2】 同洗浄装置による塗料色替え時の洗浄工程の
流れ図である。
【図3】 同じく洗浄実験例1〜7の工程の流れ図であ
る。
【図4】 同じく洗浄実験参考例1〜7の工程の流れ図
である。
【図5】 液体空塔速度と気体空塔速度とを対数表示し
たものにおいて、上記洗浄実験例1〜7の洗浄結果をプ
ロットしたチャートである。
【図6】 同じく液体空塔速度と気体空塔速度とを対数
表示したものにおいて、気液混合流体が水平方向に流れ
る場合の該混合流体の状態を示すチャートである。
【図7】 同じく気液混合流体が垂直方向に流れる場合
の該混合流体の状態を示すチャートである。
【符号の説明】
1 洗浄装置 11 洗浄エアバルブ 12 洗浄媒体バルブ 13 混合流体生成装置 14 洗浄エア導入バルブ 15 洗浄シンナ導入バルブ 51 塗装ガン 52 色替え装置 53,54 色替えバルブ AC 洗浄エア TC 洗浄シンナ M 混合流体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄液と気体との混合流体で管路内面を
    洗浄する方法であって、上記混合流体における洗浄液の
    空塔速度を0.1m/秒以上とし、気体の空塔速度を1
    0m/秒以下とすることを特徴とする管路内面の洗浄方
    法。
  2. 【請求項2】 洗浄液の空塔速度を0.1〜5m/秒と
    することを特徴とする請求項1に記載の管路内面の洗浄
    方法。
  3. 【請求項3】 混合流体を間欠流の状態とすることを特
    徴とする請求項1または2に記載の管路内面の洗浄方
    法。
  4. 【請求項4】 混合流体を気体と交互に筒状物に流すこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の管路
    内面の洗浄方法。
  5. 【請求項5】 管路内面が、塗装装置における塗料通過
    管路内面であることを特徴とする請求項1から4のいず
    れかに記載の管路内面の洗浄方法。
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