JP2000189863A - 塗装装置の洗浄方法および洗浄装置 - Google Patents

塗装装置の洗浄方法および洗浄装置

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JP2000189863A
JP2000189863A JP10378372A JP37837298A JP2000189863A JP 2000189863 A JP2000189863 A JP 2000189863A JP 10378372 A JP10378372 A JP 10378372A JP 37837298 A JP37837298 A JP 37837298A JP 2000189863 A JP2000189863 A JP 2000189863A
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valve
cleaning
air
cleaning liquid
liquid
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JP10378372A
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English (en)
Inventor
Shigeji Yamauchi
繁治 山内
Isamu Yamazaki
山崎  勇
Shinichi Takahashi
伸一 高橋
Shiro Ito
四郎 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ALLOY KOKI KK
Toyota Motor Corp
Original Assignee
ALLOY KOKI KK
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗装装置の内部洗浄に当り、作業時間を短縮
化すると共に、洗浄液を節減することができ、しかも被
洗浄対象の変化に即応させることができる洗浄方法およ
び洗浄装置を提供すること。 【解決手段】 洗浄液を連続的に送給しつつ、その洗浄
液に上流において空気を断続的に混入し、これにより霧
化状態の洗浄流体と、洗浄液とを被洗浄部に交互に供給
するようにし、また空気の混合比の異なる洗浄流体を被
洗浄部に交互に供給するようにし、なお、洗浄液の定量
供給により洗浄液の過不足に起因する無駄並びに洗浄不
全を解消し、かつ洗浄液の流量制御手段により被洗浄対
象の変化に即応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装装置特に色替装置
を付設した塗装装置の洗浄に適する洗浄方法および洗浄
装置に関するものであり、詳しくは、洗浄液の使用量を
限定して環境汚染を抑制するほか、洗浄時間を短縮する
ようにした洗浄方法および洗浄装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車車体の塗装をライン生産により自
動化し、しかも塗料の色彩を頻繁に変更する必要がある
場合、色替えに際して他の色彩の塗料が混入する不都合
を回避するため、色替えの都度、塗装装置における色替
装置を含む下流の流路,ポンプ,塗装ガン等の施設内部
を遺漏なく洗浄する必要があるが、従来の洗浄方法とし
ては、色替装置の上流部に併設した洗浄空気供給装置と
洗浄液供給装置とから供給される空気と洗浄液とを被洗
浄部に交互に断続的に流過させることが一般的であり、
しかも洗浄液は供給ラインから枝管を経て多数カ所にお
いて不規則的に使用することが行われるから、洗浄液の
供給圧力を安定的に保つことが困難である関係上、空気
と洗浄液との両者を下流へ供給する必要があるのにも拘
らず、高圧側流体が低圧側へ進入し、洗浄不能もしくは
洗浄不全を来すことになるのであって、従って空気と洗
浄液とを交互に供給する中間において、両者の供給を共
に遮断して供給系統が干渉しないようにしている。
【0003】洗浄液の使用量を規定するためには、洗浄
液の流路に設けた絞り弁により調節するようにしてお
り、また、空気と洗浄液との混合流体を継続して供給す
ることも試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】空気と洗浄液とを被洗
浄部に交互に断続的に流過させる場合、所要時間が長い
ばかりでなく、高圧側流体の低圧側への進入を防止する
ための両流体の供給中断時間は洗浄作業が行われていな
いのであるから、この中断工程は省略することが望ま
れ、また洗浄液使用量も著しく多く必要であった。かつ
洗浄液の供給を絞り弁により調節することによっては、
供給源の圧力変動に起因して洗浄液の使用量を的確に規
定することが困難であり、洗浄の都度洗浄液の流量が異
なる関係上、洗浄液を必要以上に使用する場合が生じ、
あるいは洗浄液の不足により洗浄が不充分となる場合が
ある等の重大欠陥がある。
【0005】空気と洗浄液との混合流体を使用する場
合、若干の時間短縮および洗浄液節減が実現できるが、
充分に満足できるものではなく、更に洗浄液の供給源の
圧力変動に起因して末端の供給圧力も不安定となるた
め、流量の制御が困難であり、従って、洗浄液の使用量
が変動して空気と洗浄液との混合比が安定せず、洗浄効
果が低下することになる。また、塗料の性状,配管長,
被洗浄部の形状等の被洗浄対象の諸条件に即応するよう
に洗浄液の使用量を増減調節することが望まれる。
【0006】連続的に塗装を行うのに比較して、塗装を
中断して実施する色替え作業は、補助的作業であるか
ら、それに要する時間は可及的に短縮することが望まし
く、かつ洗浄液はラッカー・シンナー等の有機溶剤の使
用が主流であり、その節減は、省資源,環境汚染,排液
処理,リサイクル,経済性等の諸問題において、極めて
重要な課題である。また水性塗料の洗浄に水を使用する
場合であっても、洗浄時間および排液処理の問題があ
る。
【0007】そこで本発明の目的は、塗装装置の内部洗
浄に当り、作業時間を短縮化すると共に、洗浄液を節減
した状態のもとに確実な洗浄を行うことができる洗浄方
法および洗浄装置を提供することにあり、また洗浄液の
使用量を被洗浄対象に対応して任意にかつ適正に調節す
ることができる洗浄方法および洗浄装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、洗浄液を洗浄時間内の末期を除く大部分にお
いて連続的に送給しつつ、その洗浄液に上流において空
気を断続的に混入し、これにより霧化状態の洗浄流体
と、洗浄液とを交互に供給するようにし、また、空気と
洗浄液との混合流体を連続的に送給しつつ、その混合流
体に更に空気を断続的に混入し、これにより空気を強弱
交互に脈動的に混入した状態に供給するようにする。更
に、洗浄液を定量供給するための流量制御手段を付加も
しくは付設するようにする。
【0009】上流から洗浄液を供給しつつ、その洗浄液
を霧化するための空気を断続的に供給すると、霧化状態
の混合流体が生成されて洗浄流体が増量すると共に、洗
浄流体の流動性が増加して洗浄作用が向上し、また、洗
浄液の供給は中断することなく連続して供給され、これ
により被洗浄部における塗料の乾燥傾向が防止されて洗
浄作用が向上される。なお空気の断続的あるいは脈動的
供給は、衝撃による渦流が生成されて、被洗浄部におけ
る複雑な形状部分および凹部が効果的に洗浄される。
【0010】流量制御手段により1回の洗浄サイクルの
洗浄液は定量供給され、流過洗浄液の過不足に基づく無
駄あるいは洗浄不全が解消され、かつ、供給量の調節に
より被洗浄対象の変化に即応させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明を
詳細に説明するが、本発明の適用対象としての塗装装置
としては、例えば図1のように、塗装ガン1に対する加
圧塗料供給のための装備として、各色彩(この実施例に
おいては、A色とB色との2色として説明する)の塗料
を塗料ポンプ2から色替装置3を経て選択的に供給しつ
つギヤポンプ4の介在のもとに必要に応じ加圧した後、
塗装ガン1における塗料供給路5に供給する型式を採択
する。
【0012】前記塗装ガン1,色替装置3,ギヤポンプ
4,塗料供給路5およびこれらに関連する諸施設の洗浄
については、まず色替装置3は、第1図のように塗料の
色彩数に応じた個数の色替弁6a,6bと洗浄液弁7と
をマニホールド8に並設してマニホールド8の吐出側に
前記ギヤポンプ4を接続するほか、各色替弁6a,6b
はこれらをそれぞれA色,B色の前記塗料ポンプ2の吐
出側に接続し、かつ洗浄弁7は洗浄液ポンプ9の吐出側
に接続し、なお洗浄排液の速やかな排出のため、塗料供
給路5にダンプ弁10を設ける。
【0013】洗浄液ポンプ9としては、進出行程速度の
調節により流量を規定することができる型式の例えば空
気駆動型プランジャポンプを採択するのが望ましく、そ
のための付設装備としては、洗浄液ポンプ9の空気駆動
用シリンダに対する加圧空気の給排路にアウト絞り型の
回路を付設してその可変型絞り弁を調節することによ
り、プランジャの進出速度を設定し、これにより単位時
間当りの流量を容易に規定することができるのであり、
その他ピストンポンプ,ダイヤフラムポンプでもよく、
また回転数の制御により流量を規定することができるギ
ヤポンプ,スクリュウポンプ,スネークポンプであって
ももよく、この場合ポンプ自体が流量制御手段としての
機能が付加されていることになる。
【0014】洗浄液ポンプ9の吐出側には混合ユニット
11を介設するのであって、混合ユニット11として
は、図2にように、エゼクタ形気液混合器12を混合器
ブロック13に設けるほか、洗浄液開閉弁14と空気開
閉弁15とを各別に設けた2個の弁ブロック16を混合
器ブロック13にコ字状に結合したまま、気液混合器1
2の吐出側を前記洗浄弁7の流入側に接続すると共に、
両開閉弁14,15の吐出側をそれぞれ気液混合器12
における洗浄液導入口17と空気導入路18とに接続
し、両開閉弁14,15としては空気駆動型を採択し
て、例えば図3の(a)ような時間割に従って開閉する
ようにし、これにより気液混合器12において洗浄液と
空気とを混合した霧状の洗浄流体供給と、洗浄液だけの
供給とを数回にわたり交互に繰り返すほか、最後に空気
単独を供給して内部の残存液を排除するようにする。
【0015】前記エゼクタ形気液混合器12としては、
洗浄液導入口17とこれに共通軸線のもとに連通するベ
ンチュリー形のノズル19とを設けると共に、洗浄液導
入口17に前記空気導入路18を直角に連通し、かつ洗
浄液導入口17には、先端部に前記ノズル19よりも僅
かに細く比較的長い直筒状のノズル20があるノズル部
材21を、そのノズル20とノズル19との間に狭隘な
筒状間隙が形成される状態に挿入し、エゼクタ形気液混
合器12を形成するようにし、これにより空気の供給が
断続的に中断する場合、空気供給路への洗浄液の逆流を
抑制するようにする。
【0016】前記開閉弁14,15としては、図2のよ
うに弁ブロック16に、弁室22と、弁室22に加圧空
気を給排する通気口23と、吐出側内方の超硬合金製弁
座24と、シリンダ25と、シリンダ25に加圧空気を
給排する通気口26とを設けるほか、シリンダ25内の
ピストン27には弁座24に対応する超硬合金製弁体を
先端に設けた弁棒28を固着すると共に、ばね29によ
りピストン27を常時進出傾向に押圧するように関連さ
せ、弁棒28を常時進出傾向のもとに弁を閉止状態に保
つようにするのに対し、通気口26からシリンダ25内
に加圧空気を供給することにより、ピストン27即ち弁
棒28をばね29に抗して後退させて、開弁するように
し、なお、弁室22とシリンダ25との境界部における
気液の漏洩防止構造としては、図示のようなポリテトラ
フルオロエチレン(テフロン)製のダイアフラム30を
採択してこれをその周縁において弁ブロック16に挟持
状態に固定すると共に、中心部において弁棒28に挟持
状態に固定するのが望ましい。
【0017】前記弁棒28には受環31と抑止筒32と
を嵌合してこれら受環31と抑止筒32とによりダイア
フラム30を挟持するようにすると共に、抑止筒32の
外周を軸受33により摺動可能に支承させ、かつ軸受3
3には抑止筒32に摺擦するパッキング34を設けるほ
か、パッキング34とダイアフラム30との中間を通気
路35により外気に連通し、弁棒28の進退に伴って生
じるパッキング34とダイアフラム30との中間の間隙
内の圧力変動を防止するのがよい。なお、開閉弁15
は、開閉弁14と構造上均等である関係上、内部構造の
図示を省略した。
【0018】開閉弁14,15におけるシリンダ25に
対する加圧空気の供給については、加圧空気供給源から
電磁開閉弁がある給気路を通気口26に接続し、洗浄液
開閉弁14はこれを洗浄時間内を連続して開通すると共
に、空気開閉弁15はこれを前記時間割に従って、断続
的に開閉するようにする。
【0019】洗浄に先立ち、洗浄液開閉弁14には洗浄
液ポンプ9から弁室22に例えば洗浄液を800cc/
minで供給し、かつ空気開閉弁15には加圧供給源
(図示せず)から弁室22に洗浄液の圧力と同等もしく
は僅かに低い例えば5.0kg/cm程度の加圧空気
を供給し、洗浄に当っては、洗浄液ポンプ9を起動する
と共に、塗装ガン1における弁の開通,色替装置3にお
ける洗浄液弁7の開通,ギヤポンプ4の運転,ダンプ弁
10の開放を行い、それと同時に、混合ユニット11に
おける洗浄液開閉弁14と空気開閉弁15とを図3の
(a)ような時間割に従って開閉するようにし、これに
より気液混合器12において洗浄液と空気とを混合した
霧状の洗浄流体供給と、洗浄液だけの供給とを数回にわ
たり交互に繰り返えした後、空気により残存液を排除す
るようにし、一連の被洗浄部分を洗浄し、塗装ガン1お
よびダンプ弁10から洗浄流体を排出する。なお、前記
洗浄液ポンプ9の吐出流量は、駆動用空気シリンダに対
する加圧空気の給排路に設けた可変型絞り弁を予め調節
設定することにより所望の流量が得られる。
【0020】上記実施形態においては、洗浄液ポンプ9
により洗浄液だけを気液混合器12の開閉弁14に供給
するようにしているが、開閉弁14に供給する洗浄液に
代えて、洗浄液と空気とを混合した洗浄流体を供給する
ようにしてもよく、この場合の洗浄液ポンプとしては、
図4のような空気駆動型の洗浄液ポンプ9を採択するの
がよく、即ち、プランジャ36に対応するシリンダ37
内に空気を注入するため、プランジャ36とこれに固設
されている受動ピストン38との軸心部分に貫通する通
気路39を設けると共に、通気路39の開口部に逆止弁
40を設け、洗浄液の吐出のためのプランジャ36の進
出と同時に通気路39を通してシリンダ37内に空気を
注入することができるようにし、なお、シリンダ37内
には例えば5.0kg/cmの洗浄液を供給すると共
に、洗浄液よりも適度に高圧な5.5kg/cmの空
気を供給する。
【0021】前記洗浄液ポンプ9を使用して、気液混合
器12の開閉弁14に洗浄液と空気とを混合した洗浄流
体を供給しつつ、例えば図3の(b)ような時間割のも
とに、洗浄液開閉弁14を洗浄時間内の大部分にわたり
連続して開通し、洗浄液と空気とを混合した洗浄流体の
供給と、更にその洗浄流体に空気を混合して生成される
霧状の洗浄流体の供給とを数回にわたり交互に繰り返す
ようにし、これにより強力な乾燥作用を有する空気単独
とは異なり、二段階にわたる混気により洗浄液がほぼ均
斉に含まれた大量の洗浄流体が得られるばかりでなく、
断続的な空気の混入により、供給される洗浄流体に衝撃
が加えられる。なお、洗浄液ポンプ9における気液混合
のための構造については、図示の構造に限らず、種々の
混合器の適用が可能である。
【0022】前記実施形態においては、洗浄流体ポンプ
自体が流量制御手段としての機能を備えている関係上、
流量制御手段としての格別な装備の必要はないが、流量
制御機能を有しない洗浄液ポンプを採択する場合には、
洗浄液ポンプ9の下流に流量制御装置を付設すればよ
い。
【0023】上記実施形態における洗浄液と空気との混
合比については、被洗浄対象に従って変更し、また洗浄
液の種類,性状等により変更して、適切な混合比を選択
するのが望ましい。図1,図2および図3の(a)にお
ける上記実施例においては、洗浄液と空気との混合比は
1対225であった。なお、空気の断続または脈動的混
入の周期は1〜1.数秒程度が望ましい。
【0024】図3における実施例の数値については、こ
れに限らず変更して実施することができるのであって、
洗浄液および空気の単位時間当りの流量を増加,減少す
ることに伴い、所要時間は短縮,延長することになり、
また被洗浄対象の変化、特に塗料の色彩による洗浄の難
易に応じて、洗浄液および空気の供給量を調整し、ある
いは時間を延長してもよく、通常の場合の洗浄液の供給
量については、圧力は空気のそれとほぼ同程度のもと
に、500〜3000cc/min(望ましくは500
〜1000cc/min)がよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果がある。
【0026】請求項1の発明においては、上流から洗浄
液を供給しつつ、その洗浄液を霧化するための空気を断
続的に供給するようにしたから、これにより霧化状態の
混合流体が生成されて洗浄流体が増量すると共に、洗浄
流体の流動性が増加し、これら洗浄流体の増量と、洗浄
流体の流動性の増加との相乗効果により、洗浄作用が著
しく向上し、洗浄作業時間を短縮化すると共に、洗浄液
を節減することができるのであって、従来方法によれ
ば、十数秒間の時間のもとに百数十ccの洗浄液を使用
していたのに対し、本発明の実施の結果によれば、7.
5秒間の時間のもとに57ccの洗浄液の使用で所期の
効果を得ることができた。
【0027】空気だけ供給する区間を廃止し、洗浄液の
供給を中断することなく供給しつつ、霧化用空気を断続
的に供給するようにしたから、これにより洗浄時間を合
理的に短縮することができるばかりでなく、塗料の乾燥
による固化傾向が防止されて洗浄作用が著しく向上す
る。
【0028】霧化用空気を断続的あるいは脈動的に供給
するようにしたから、これにより衝撃による流速差およ
び渦流が生成され、被洗浄部における複雑な形状部分お
よび凹部が効果的に洗浄される。
【0029】請求項2および請求項3の発明において
は、空気が混入した洗浄流体を常時供給するばかりでな
く、空気の混合比が異なる洗浄流体を脈動的に供給する
ようにしたから、これにより請求項1の発明に比較し
て、更に洗浄用流体が増量すると共に、洗浄流体の流動
性が増加し、実施の結果によれば、7.5秒間の時間の
もとに40ccの洗浄液の使用で同等の効果を得ること
ができた。
【0030】流量制御手段により1回の洗浄に使用する
洗浄液を定量化して供給するようにしたから、これによ
り過剰な洗浄液を使用することなく、洗浄液の無駄な使
用を防止すると共に、洗浄排液の処理を効率化し、コス
トを低減することができ、更に流過洗浄液の不足による
洗浄の不完全を確実に防止することができ、しかも流量
制御手段により流量を任意に変更することができる関係
上、被洗浄対象の変化、特に塗料の色彩に起因する洗浄
の難易に適応させることができる。
【0031】塗装装置における色替装置のマニホールド
8の上流端に、洗浄に際して開通させる洗浄弁7を設け
るほか、洗浄弁7にはその上流に気液混合器12を設
け、この気液混合器12として、ベンチュリー形のノズ
ル19内にこれよりも僅かに細い直筒状のノズル20を
そのノズル20とノズル19との間に狭隘な筒状間隙が
形成される状態に挿入してエゼクタ形気液混合器12を
形成したから、これにより気液混合器12に供給される
洗浄液を均斉に霧化して、洗浄流体の増量と流動性の増
加とを実現し、かつ空気の供給が断続的に中断する場
合、空気供給路への洗浄液の逆流を効果的に抑制するこ
とができ、しかも両ノズル19とノズル20との嵌合長
が長いと、洗浄液の圧力が空気の圧力よりも少し高圧で
あっても、実際上は逆流が生じないのである。
【0032】弁室22と、弁室22に加圧空気を給排す
る通気口23と、吐出側内方の弁座24と、シリンダ2
5と、シリンダ25に加圧空気を給排する通気口26と
を備え、シリンダ25内のピストン27には弁座24に
対応する弁棒28を固着するほか、ピストン27にばね
29を関連させて、弁棒28を常時進出傾向に保つに反
し、通気口26からシリンダ25内に加圧空気を供給す
ることにより、ピストン27と弁棒28とをばね29に
抗して後退させるようにし、かつ弁室22とシリンダ2
5との境界部には、特にダイアフラム30をその周縁に
おいて弁ブロック16に挟持状態に固定すると共に、中
心部において弁棒28に挟持状態に固定した空気駆動型
の洗浄液開閉弁14および空気開閉弁15を採択したか
ら、これにより1秒未満の間隔のもとに繰り返す開閉作
動を適格に行うことができるばかりでなく、弁部および
弁棒の摺動部分における漏洩を確実に防止した状態のも
とに長期にわたり安定して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する洗浄装置を装備した塗装装置
の系統図である。
【図2】混合ユニットの縦断側面図である。
【図3】供給の時間割を示す図表である。
【図4】洗浄流体ポンプの縦断側面図である。
【符号の説明】
3 色替装置 7 洗浄弁 8 マニホールド 9 洗浄液ポンプ 12 気液混合器 14 洗浄液開閉弁 15 空気開閉弁 16 弁ブロック 19 ベンチュリー形ノズル 20 ノズル 22 弁室 23 通気口 24 弁座 25 シリンダ 26 通気口 27 ピストン 28 弁棒 29 ばね 30 ダイアフラム
フロントページの続き (72)発明者 高橋 伸一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 伊藤 四郎 神奈川県川崎市川崎区駅前本町14番地1 アロイ工器株式会社内 Fターム(参考) 4D073 AA09 BB01 BB03 CA06 CA15 CA30 CC02 CC03 CC07 4D075 AA02 AA22 CA50 DA23 DB70 DC15 EA06 EB60

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装装置における被洗浄部に、洗浄液を
    連続的に送給しつつ、その洗浄液に空気を断続的に混入
    するようにし、これにより霧化状態の洗浄流体の供給
    と、洗浄液だけの供給とを数回にわたり交互に繰り返す
    ことを特徴とする塗装装置の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 洗浄液に空気を脈動的変化のもとに混入
    した洗浄流体を塗装装置における被洗浄部分に供給し、
    霧化状態の異なる洗浄流体の供給を交互に繰り返すこと
    を特徴とする塗装装置の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 連続的に送給する洗浄液自体に予めに空
    気を混入すると共に、その混合流体に更に空気を断続的
    に混入し、これにより空気が脈動的変化のもとに混入し
    た洗浄流体を塗装装置における被洗浄部分に供給する請
    求項2に記載の塗装装置の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 洗浄の末期に空気単独の供給をする請求
    項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の塗装装置の
    洗浄方法。
  5. 【請求項5】 流量制御手段により1回の洗浄サイクル
    における洗浄液を定量供給するようにした請求項1ない
    し請求項4のいずれか1項に記載の塗装装置の洗浄方
    法。
  6. 【請求項6】 塗装装置における色替装置(3)のマニ
    ホールド(8)の上流端に、洗浄に際して開通させる洗
    浄弁(7)を設けるほか、洗浄弁(7)にはその上流に
    気液混合器(12)を設けてその吐出側を前記洗浄弁
    (7)の流入側に接続すると共に、この気液混合器(1
    2)には洗浄液と空気とを各別に供給するための洗浄液
    開閉弁(14)と空気開閉弁(15)とを接続し、かつ
    洗浄液開閉弁(14)の上流には洗浄液を定量供給する
    ための流量制御手段を設けたことを特徴とする塗装装置
    の洗浄装置。
  7. 【請求項7】 流量制御手段として単位時間当りの吐出
    量を調節することができる可変型の洗浄液ポンプを採択
    した請求項6に記載の塗装装置の洗浄装置。
  8. 【請求項8】 塗装装置における色替装置のマニホール
    ド(8)の上流端に、洗浄に際して開通させる洗浄弁
    (7)を設けるほか、洗浄弁(7)にはその上流に気液
    混合器(12)を設けてその吐出側を前記洗浄弁(7)
    の流入側に接続すると共に、この気液混合器(12)に
    は洗浄液と空気とを各別に供給するための洗浄液開閉弁
    (14)と空気開閉弁(15)とを接続し、かつ気液混
    合器(12)としては、ベンチュリー形ノズル(19)
    内にノズル(19)よりも適度に細い直筒状のノズル
    (20)を共通軸線のもとに配置してエゼクタ形気液混
    合器を形成したことを特徴とする塗装装置の洗浄装置。
  9. 【請求項9】 洗浄液開閉弁(14)並びに空気開閉弁
    (15)として、弁ブロック(16)に、弁室(22)
    と、弁室(22)に加圧空気を給排する通気口(23)
    と、吐出側内方の弁座(24)と、シリンダ(25)
    と、シリンダ(25)に加圧空気を給排する通気口(2
    6)とを設けるほか、シリンダ(25)内のピストン
    (27)には弁座(24)に対応する弁棒(28)を固
    着すると共に、ピストン(27)にばね(29)を関連
    させて、弁棒(28)を常時進出傾向の閉止状態に保つ
    のに対し、通気口(26)からシリンダ(25)内に加
    圧空気を供給することにより、ピストン(27)の後退
    に伴い弁棒(28)をばね(29)に抗して後退させる
    ようにし、かつ弁室(22)とシリンダ(25)との境
    界部には、ダイアフラム(30)をその周縁において弁
    ブロック(16)に挟持状態に固定すると共に、中心部
    において弁棒(28)に挟持状態に固定した構造を採択
    した請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載の塗
    装装置の洗浄装置。
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CN110270539A (zh) * 2019-04-30 2019-09-24 宁波恒帅微电机有限公司 自动喷液和吹气的清洗器
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CN114453174A (zh) * 2020-11-10 2022-05-10 上汽大通汽车有限公司 一种适用于涂装水性漆的空气溶剂混合清洗装置

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