JP2002065618A - 医療機器通信システム - Google Patents

医療機器通信システム

Info

Publication number
JP2002065618A
JP2002065618A JP2000261540A JP2000261540A JP2002065618A JP 2002065618 A JP2002065618 A JP 2002065618A JP 2000261540 A JP2000261540 A JP 2000261540A JP 2000261540 A JP2000261540 A JP 2000261540A JP 2002065618 A JP2002065618 A JP 2002065618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
information
medical
display
patient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000261540A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3877507B2 (ja
JP2002065618A5 (ja
Inventor
Takeo Usui
健夫 碓井
Kenji Noda
賢司 野田
Hibiki Imagawa
響 今川
Takashi Ozaki
孝史 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2000261540A priority Critical patent/JP3877507B2/ja
Publication of JP2002065618A publication Critical patent/JP2002065618A/ja
Publication of JP2002065618A5 publication Critical patent/JP2002065618A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3877507B2 publication Critical patent/JP3877507B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】患者生体情報に異常が生じたときに、直ちに外
科医に適切な情報提供を行なうことが出来る医療機器通
信システムを提供すること 【解決手段】複数の医療機器を一括制御可能なシステム
コントローラ22を有し、通信コントローラ5を介して
外部と通信可能な手術システム3と、通信コントローラ
6を介して外部と通信可能で、患者生体情報を測定する
生体情報測定システム4と、通信インターフェイスを介
して外部と通信可能な医局用端末8と、手術システム3
と生体情報測定システム4と医局用端末8とに、それぞ
れの通信コントローラ5,6を介して接続し、情報通信
を行う通信手段9と、を備える医療機器通信システム
1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外科手術中に測定
した患者生体情報を手術システムおよび医局用端末に提
供する医療機器通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の手術用の機器とこれら手術機器を
一括制御するシステムコントローラとを備えた手術シス
テムの一つとして内視鏡手術システムがある。一般的な
内視鏡手術システムは、観察を行なうための内視鏡、こ
の内視鏡に接続されるカメラへッド、前記内視鏡を通し
て観察部位ヘ照明光を供給する光源装置、前記カメラへ
ッドで撮影した画像信号を処理する内視鏡カメラ装置、
この内視鏡カメラ装置で処理された観察部位の被写体映
像を表示するモニター、腹腔内を拡張させるための気腹
装置、手技を行なうための手術装置であり生体組織を切
除あるいは凝固する高周波焼灼装置等複数の医療機器で
構成されている。これらの手術装置は主に外科医が操作
し、使用するものである。
【0003】一方、手術室には患者モニター装置と呼ば
れる、主に麻酔医が監視している装置がある。これは、
患者の生体情報(以下バイタルサインとも称する)を集
中的に監視できるようにしたもので、心電計、パルスオ
キシメーター、カプノメーター等が接続され、心電図、
呼気炭酸ガス濃度、血圧、血中酸素飽和度等のバイタル
サインを測定し、集中表示が可能なものである。
【0004】また、各手術室の患者モニターと、CC
U、病室に設置された患者モニターを通信手段により接
続し、医局やナースステーションで監視やデータの記録
を行なう院内システムが提供されている。
【0005】特開平7−303654号公報において
は、複数の手術装置を容易に操作、制御し、システムと
しての操作性を向上させるため、被制御装置の機能を表
示する手段と、被制御装置を操作する手段とを設けたシ
ステム制御装置が開示されている。
【0006】また、特開平11−318823号公報に
おいては、外部通信機器からの信号を入力する手段と、
入力された信号に基き医療情報として表示手段に表示す
る表示手段とを有し、内視鏡画像とともに手術室以外の
場所からの医療情報を表示することが可能な医療装置が
開示されている。また、外部機器の一例として患者の生
体情報を測定する麻酔装置を開示しており、手術装置と
患者の生体情報を通信で接続する方法が開示されてい
る。
【0007】さらに、特願平11−176004号にお
いて、複数の手術システムと、これらを接続し、データ
の送受信を行なう通信手段を有し、各システムで共有の
データを所持できることを特徴とする医療用システムが
提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の医
療機器システムでは、手術装置と患者モニター装置との
連携が取られていなかったため、院内システムの通信手
段も各々に必要となり、装置およびシステムが複雑かつ
煩雑になってしまうという問題があった。
【0009】また、手術中に麻酔医が不在となってしま
った場合、患者の主体情報に異常が発生しても、外科医
が緊急の対応の判断が出来ない場合など、麻酔医を探す
のに時間が掛ってしまうなどの問題があった。
【0010】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたもので、患者生体情報に異常が生じた場合に、直ち
に外科医に適切な判断を行なえるような情報提供を行な
うことが出来る医療機器通信システムを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の医療機器通信シ
ステムは、複数の医療機器を一括制御可能なシステムコ
ントローラを有し、通信インターフェイスを介して外部
と通信可能な少なくとも1の手術システムと、通信イン
ターフェイスを介して外部と通信可能で、患者生体情報
を測定及び監視する少なくとも1の生体情報測定システ
ムと、通信インターフェイスを介して外部と通信可能な
医局用端末と、前記手術システムと生体情報測定システ
ムと医局用端末とに、それぞれの通信インターフェイス
を介して接続し、情報通信を行う通信手段と、を備え
る。
【0012】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1から図9
は、本発明の第1実施形態による医療機器通信システム
を示す。図1に全体構成を示すように、本実施形態によ
る医療機器通信システム1は、手術室2に配置される手
術システムの一つである内視鏡下外科手術で用いられか
つ通信コントローラ5を含む内視鏡手術システム3と、
通信コントローラ6を含みかつ患者の生体情報の測定お
よび監視を行なう生体情報測定システムとしての患者モ
ニターシステム4と、手術室から離隔した医局7に配置
される医局用端末としての通信端末装置8と、この通信
端末装置8に通信コントローラ5,6を接続する通信手
段である通信回路9とを備えている。本実施形態では、
通信回路9は、TCP/IPプロトコルによるLANで
形成してあるが、Ethernet等、他の汎用あるい
は専用プロトコルによるものであってもよい。
【0013】図2は、手術室2に配置される内視鏡手術
システム3を示す。図示のように、手術室2内には、患
者が横たわる患者べッド10および内視鏡手術システム
3が配置される。この内視鏡手術システム3は、第1カ
ート11および第2カート12を有し、第1カート11
には、医療機器として例えば電気メス13、気腹装置1
4、内視鏡用カメラ装置15、光源装置16、およびV
TR17等の装置類と、二酸化炭素等を充填したガスボ
ンベ18が載置されている。更に、内視鏡画像等を表示
する例えばTVモニターである表示装置19、術中のあ
らゆるデータを選択的に表示させることが可能な集中表
示パネル20、および、例えば液晶ディスプレイ等の表
示部とこの表示部上に一体的に設けられた例えばタッチ
センサにより構成され、非滅菌域にいる看護婦等が操作
する集中操作装置となる操作パネル21等がこの第1カ
ート12に載置されている。
【0014】更に、第1カート11には、システム全体
の制御を行なう集中制御手段であるシステムコントロー
ラ22が載置されており、このシステムコントローラ2
2に、上述の電気メス13と気腹装置14と内視鏡用カ
メラ装置15と光源装置16とVTR17とが、図示し
ない通信線を介して接続されている。このシステムコン
トローラ22には、通信コントローラ63が内蔵されて
おり、通信ケーブル64を介して、通信回路9に接続さ
れている。
【0015】一方、前記第2カート12には、内視鏡用
カメラ装置23、光源装置24および画像処理装置25
等の装置と、内視鏡用カメラ装置23でとらえた内視鏡
画像等を表示する表示装置26と、術中のあらゆるデー
タを選択的に表示させることが可能な第2集中表示パネ
ル27とが載置されている。これら内視鏡用カメラ装置
23と光源装置24と画像処理装置25とは、第2カー
ト12に載置された中継ユニット28に図示しない通信
線を介して接続されている。そして、この中継ユニット
28は、中継ケーブル29によって、上述のシステムコ
ントローラ22に接続されている。
【0016】したがって、システムコントローラ22
が、これらの第2カート12に搭載されているカメラ装
置23と光源装置24と画像処理装置25と、第1カー
トに搭載されている電気メス13と気腹装置14とカメ
ラ装置15と光源装置16とVTR17とを、集中制御
するようになっている。このため、システムコントロー
ラ22とこれらの装置との間で通信が成立している場
合、上述の操作パネル21の液晶ディスプレイ上に、接
続されている装置の設定状態や操作スイッチ等の設定画
面を表示させると共に、所望の操作スイッチに触れて所
定領域のタッチセンサを操作することによって設定値の
変更等の操作入力を行なうことができる。符号30は、
滅菌域にいる執刀医等が操作する第2集中操作装置とし
てのリモートコントローラであり、通信が成立して他の
装置をシステムコントローラ22を介して操作すること
ができるようになっている。更に、このシステムコント
ローラ22は、後述する患者モニターシステム4から取
得した生体情報を解析し、この解析結果を所要の表示装
置に表示させることが出来る。
【0017】図3は、患者モニターシステム4を示す。
本実施形態の患者モニターシステム4には、信号接続部
41が設けられており、ケーブル42を介して、心電計
43とパルスオキシメーター44とカプノメーター45
等のバイタルサイン測定器とが接続されている。カプノ
メーター45はケーブル46を介して呼気センサ47に
接続されており、この呼気センサ47は、患者48に取
り付けられた呼吸器のホース49に設けられている。こ
れにより、患者48の心電図、血中酸素飽和度、呼気炭
酸ガス濃度等の生体情報を測定することができる。
【0018】この信号接続部41は、患者モニターシス
テム4の内部で制御部50と電気的に接続される。ま
た、制御部50は、映像信号線53と映像コネクタ54
とケーブル55とを介して表示装置56に接続される。
更に、この制御部50は、通信コントローラ6と電気的
に接続されている。この通信コントローラ6は、通信コ
ネクタ51を介して通信回路9に接続される。
【0019】次に図4を参照して、医局7に設置されて
いる通信端末装置8の構成について説明する。本実施形
態の通信端末装置8は、CRTあるいは液晶ディスプレ
イ等の表示装置57と、キーボ−ド等の入力装置59
と、通信コネクタ60と、ハードディスクドライブ等の
記憶装置61とを含む種々の周辺装置が接続された制御
部58を備えている。通信インターフェイス60は、ケ
ーブル62を介して、通信回路9に接続されている。
【0020】次に、この様に構成された第1実施形態の
作用について説明する。図2に示す内視鏡手術システム
3は、カメラ装置15、光源装置16、電気メス13、
および気腹装置14等の種々の装置の設定を、操作パネ
ル21を通じて行なう。また、これらの設定状況や、気
腹装置14が測定した患者の気腹圧等の情報を表示装置
19及び集中表示パネル20に表示する。
【0021】図5は、この表示装置19の画面上に表示
される画像を説明したものである。この表示装置19内
の領域19aは、カメラ装置15で撮影された内視鏡画
像を表示しており、術者はこの画像を見ながら手術を行
なう。領域19b,19c,19d,19eは、電気メ
ス13、気腹装置14、カメラ装置15等の設定情報を
表示している。これら4つの領域にどの装置の情報を表
示させるかは、使用者の選択により、操作パネル21を
操作することで変更可能である。また、患者モニターシ
ステム4から通信ケーブル64を介して取得した例えば
呼気炭酸ガス濃度、呼気炭酸ガス分圧、血圧、あるいは
心拍数等の所要の生体情報を表示させることも可能であ
る。領域19fには、各種メッセージを必要に応じて表
示することができる。
【0022】図6は、この領域19fに表示するメッセ
ージ例を示す 。
【0023】図6の(A)は、システムコントローラ2
2が患者48の生体情報を解析した結果、異常値を検出
した場合の表示例である。すなわち、患者モニターシス
テム4はバイタルサイン測定器を介して呼気炭酸ガス分
圧を測定し、この情報を通信回路9を経由して内視鏡手
術システム3に伝達する。システムコントローラ22
は、予め設定されている呼気炭酸ガス分圧の上限値と比
較して、カプノメーター45により測定した患者の値が
この上限値を超えていた場合に、図6の(A)に例示す
る「注意:呼気CO2 分圧上昇」等の表示を行なう。こ
のような表示を行う際の各生体情報のパラメータの上限
値等は、操作パネル21を介して術者が設定可能であ
る。また、このような異常値の検出結果を知らせる表示
は、術者がこの表示内容を確認した旨の操作を行なうま
で、点滅表示を継続させることにより、確認を促しても
よい。また、アラーム音を発して更に注意を促すような
構成にしても良い。
【0024】図6の(B)は、術者がこの患者の異常状
態を確認し、リモートコントローラ30に備えてある図
示しない確認スイッチを押した場合の表示例である。こ
のように、図6の(A)に示す「確認」の表示を図6の
(B)に示す〔確認済み〕の表示にその表示内容及び表
示位置を変えることにより、既に術者が内容を確認した
ことを表示画面上で明らかにすることができる。勿論、
このときに表示する色彩を変えてもよい。更に、表示を
変化させると同時に、術者が確認したことを表す適宜の
既読情報を、通信回路9を経由して、通信端末装置8ヘ
と発信する。
【0025】図7は、患者モニターシステム4の表示装
置56の表示例である。領域56aは、測定した心電
図、炭酸ガス分圧等の生体情報のトレンドをグラフ表示
し、領域56bではそれらの数値のデジタル表示を行な
う。領域56cでは、通信により手術システム3から得
られた患者の気腹情報を表示し、腹腔圧設定値と測定し
た腹腔圧を確認することが出来る。領域56dは、メッ
セージ表示領域であり、図6に示した手術システム3の
表示領域19fと同様の表示を行なう。「確認」表示を
消滅させるためには、制御部50に設けてある図示しな
いスイッチを麻酔医が押すことによる。このスイッチ部
分の構成は、表示装置56の表面にタッチセンサを設け
た構成で、該当する部分を触れることで切り替えるとい
う構成に変更しても実施可能である。確認のスイッチが
押されると、麻酔医が確認したことを表す既読情報を、
通信回路9を経由して、通信端末装置8ヘと発信する。
【0026】図8は、医局7に配置される通信端末装置
8の表示装置57の表示例である。本実施形態での表示
項目は次の通りである。すなわち、執刀医の名前、麻酔
医の名前、患者の名前、性別、及び年齢、現在行なわれ
ている手術の術式、開始予定時刻、終了予定時刻であ
る。これらの情報は予めデータべースに記録され、記憶
装置61に格納されている。
【0027】患者モニターシステム4から通信回路9を
介して得た患者生体情報は、表示装置57の表示画面
で、数値による表示とトレンドグラフによる表示とを選
択することが出来る。また、手術システム3からの気腹
情報も、文字情報として表示する。領域57aはメッセ
ージ表示領域であり、患者生体情報が異常な値となった
場合に、所要のメッセージを表示する。
【0028】図9は、この領域57aに表示されるメッ
セージの一例である。図9の(A)は、患者モニターシ
ステム4から通信により得た患者の生体情報が、例えば
「患者の呼気炭酸ガス分圧が高くなっている」といった
異常情報である場合の表示例を示す。この時点では、執
刀医および麻酔医のいずれも何も行動を起こしていない
ため、「執刀医」および「麻酔医」のそれぞれ表示部に
「未確認」と表示されている。
【0029】上述のように、患者に異常が発生した場合
には、手術システム3の表示装置19と患者モニターシ
ステム4の表示装置56との両者に異常を知らせるのメ
ッセージが表示される。したがって、執刀医および麻酔
医が、この状況を把握した後、スイッチを押して確認行
動をとると、これらの手術システム3と患者モニターシ
ステムとは通信手段を介して、確認済みの情報を発信す
る。通信端末装置8は、この情報を取得すると、その領
域57aの表示部に図9の(A)に示すように表示され
ている対応する「未確認」の表示を「確認済み」の表示
(図示しない)に切り替える。また、執刀医あるいは麻
酔医のいずれもが予め設定された待機時間(例えば1分
間であり、必要に応じて変更可能である)にわたって確
認行動をとらなかった場合は、通信端末装置8は、図9
の(B)に示すようなメッセージ入力欄とこのメッセー
ジの送信の問合せとを表示する。このような状態は麻酔
医が不在か、あるいは執刀医が不慣れなために対応を判
断できずにいると考えられるためである。これにより、
医局にいる別の外科医、または麻酔医が、表示装置57
の57のメッセージ入力欄に必要なメッセージを入力
し、このメッセージを手術室に配置されている患者モニ
ターシステム4、及び手術システム3の各表示装置5
6,19に表示させることが出来る。
【0030】更に、医局側すなわち通信端末装置8のメ
ッセージ入力欄に何も入力しない時間が一定時間(例え
ば5分以上)続いた場合には、制御部58は自動的に記
憶装置61に記録されているデータベースの中から、こ
の状況に該当する処置方法を選択し、手術システム及び
患者モニターシステムの表示装置のメッセージ表示領域
にその処置法を表示する。医局に誰も居ない状態と考え
られるからである。一方、予め、医局の不在が分かって
いる場合には、設定によりこの待ち時間を省略させるこ
とが出来る。すなわち、執刀医あるいは麻酔医の確認が
一定時間(例えば1分間)行われなかった場合には、直
ちにデータベースの検索を行ない、対処方法を送信する
ことも可能である。
【0031】このような対処方法を受信した場合、患者
モニターシステム4および手術システム3は、自動的に
処置を行なうようにしてもよい。例えば、患者の呼気炭
酸ガス分圧が高くなっている場合、本医療機器通信シス
テムは、例えばシステムコントローラ22を通じて、患
者モニターシステム4に接続されている人工呼吸器の換
気頻度を高くし、あるいは、手術システム3に接続され
ている気腹装置14の作動を停止する等の処置を自動的
に行わせても良い。
【0032】更に、上述した情報交換の記録を通信端末
装置8の記憶装置61に記録することが出来る。この記
録は、手術後に自在に参照することが可能である。
【0033】したがって、本実施形態の医療機器通信シ
ステムによれば、例え麻酔医が患者の生体情報の中から
危険な状態を見逃した場合、あるいは執刀医が対応を判
断できない場合でも、医局にいる医師からこの情報を直
ちに外科医に知らせることができ、これにより、患者の
危険を減少させることが出来る。また、異常時の適切な
対処法を手術室の医師に提示することが出来るので、患
者への危険を減少させることが出来ると共に、処置する
際に、医師を補助して判断を導き出し易くすることがで
きる。
【0034】[第2実施形態]図10から図12は、本
発明の第2実施形態による医療機器通信システムを示
す。図10は本実施形態による医療機器通信システムの
全体構成を概略的に示す。本実施形態の医療機器通信シ
ステムは、例えば病院内の第1,第2,第3手術室2,
65,66である複数の手術室と、例えば医局7,67
である複数の医局とを1つの通信回路9で接続してい
る。各手術室2,65,66には、第1実施形態と同様
な手術システム3および患者モニターシステム4が配置
されており、更に、このような手術室(図示しない)を
順次追加して接続することも可能である。
【0035】医局7,67には、それぞれ第1実施形態
と同様な通信端末装置8が配置されている。なお、これ
らの医局7,67は通常の病院内の医局に限るものでは
なく、医師あるいは看護婦が詰めることのできる場所で
あればどのような場所であってもよく、例えば大学病院
の場合には、大学の研究室であってもよい。また、通信
回路9で接続されるものであれば、同じ建物あるいは同
じ病院内に限らず、離隔した建物あるいは異なる病院等
に設置されていてもよい。更に、このような医局の数は
図示のように2カ所に限られるものではなく、1カ所の
み、あるいは3ケ所以上に設けられていてもよい。各手
術室2,65,66,67内における各システムの動作
は第1実施形態と同様であるためその説明を省略する。
【0036】本実施形態の医療機器通信システムでは、
一つの手術室で発生した患者生体情報の異常に対して、
医局7から、対処方法を手術室内の患者モニターシステ
ム4または手術システム3に指示し、この医局7で判断
できないような場合には、専門医やベテランドクターの
いるもう一つの医局67に対して、指示を仰ぐことが出
来る。
【0037】図12は、これら各医局6,67の通信端
末装置8の表示例である。図12の(A)は、医局7の
表示装置57の表示画面を示す。ここでは、例えば第1
手術室2である手術室No.1のデータを拡大して表示
している。医局7の医師が、手術室で発生した患者生体
情報の異常に対して、問い合わせを行なう場合、領域5
7e内にある問い合わせ先入力欄57fに問い合わせ先
を入力する。相手先医局が複数ある場合は、複数の医局
を同時に選択できるようにしても良い。次に、メッセー
ジ欄57gに必要に応じて文字を入力する。このメッセ
ージ入力は音声によるデータ入力であっても良い。入力
後、送信ボタン57hを押すことにより、指定した問い
合わせ先に情報を送信する。
【0038】図12の(B)は、このような問い合わせ
を受ける側すなわち問い合わせ先医局の通信端末装置8
における表示画面71の表示例を示す。医局7からの問
い合わせ情報を受信すると、問い合わせ先医局の表示画
面71は、図12の(B)に示すように表示される。す
なわち、問い合わせ元が表示欄71bに表示され、医局
7からのメッセージは、表示欄71cに表示される。ま
た、その他の生体情報等のデータは、医局7で表示して
いる内容と同じ内容が表示される。ここで、医局67の
ベテラン医師あるいは専門医は、この表示された生体情
報等のデータを見てメッセージ欄71aに所要の指示内
容を記入する。記入後、送信ボタン71dを押すことに
より、指示内容は、医局7の表示装置57及び該当する
手術室2の手術システム3の表示装置19のメッセージ
領域19f(図5参照)に表示される。これにより、執
刀医である術者は直ちに適切な指示を受けることが出来
る。
【0039】図11は、医局7の通信端末装置8の表示
装置57の表示例を示す。各手術室2,65,66から
の情報を画面上の領域57b,57c,57dにそれぞ
れ表示する。各領域57b,57c,57dの表示内容
は、第1実施形態について説明した図8に示す表示画面
の内容と同様である。また、各領域57b,57c,5
7dの表示は、使用者の選択により、一つの領域のみを
拡大することが可能である。拡大した場合には、図8に
示す表示画面と同様に表示される。
【0040】本実施形態の医療機器通信システムによれ
ば、複数の手術室2,65,66の状況を医局7で一括
して管理することが出来る。また、複数の医局6,67
および手術室2,65,66の間で情報交換ができるた
め、第1の医局が判断できないような状況でも、別の専
門医やベテランドクターの意見や指示等を受けることが
出来る。
【0041】
【発明の効果】以上明らかなように、本発明の医療機器
通信システムによると、手術システムと生体情報測定シ
ステムと医局用端末とをそれぞれの通信インターフェイ
スを介して通信手段に接続し、これらの間で情報通信を
行うことにより、患者生体情報に異常が生じた場合に、
外科医に、直ちに適切な判断を行なえるような情報提供
を行なうことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による医療機器通信シス
テムの全体構成を示す説明図。
【図2】手術室に配置され、図1の医療機器通信システ
ムを形成する内視鏡手術システムの概略図。
【図3】手術室に配置され、図1の医療機器通信システ
ムを形成する患者モニターシステムの概略図。
【図4】医局に配置され、図1の医療機器通信システム
を形成する通信端末装置の説明図。
【図5】図2に示す手術システムの表示画面の説明図。
【図6】図5の手術システムの表示画面に、生体情報の
異常値を表示するときのの表示例の説明図。
【図7】患者モニターシステムの表示装置の表示例を示
す説明図。
【図8】医局に配置される通信端末装置における表示装
置の表示例を示す説明図。
【図9】図8の表示装置の一部領域に表示するメッセー
ジの説明図。
【図10】第2実施形態による医療機器通信システムの
全体構成を示す図1と同様な説明図。
【図11】図10の医療機器通信システムにおける通信
端末装置の表示例を示す説明図。
【図12】問い合わせを受ける側の通信端末装置におけ
る表示画面に表示例を示す説明図。
【符号の説明】
1…医療機器通信システム、2…手術室、3…内視鏡手
術システム、4…患者モニターシステム(生体情報測定
システム)、5,6…通信コントローラ、7…医局、8
…通信用端末装置(医局用端末)、9…通信回路(通信
手段)。
フロントページの続き (72)発明者 今川 響 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 尾崎 孝史 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の医療機器を一括制御可能なシステ
    ムコントローラを有し、通信インターフェイスを介して
    外部と通信可能な少なくとも1の手術システムと、 通信インターフェイスを介して外部と通信可能で、患者
    生体情報を測定及び監視する少なくとも1の生体情報測
    定システムと、 通信インターフェイスを介して外部と通信可能な医局用
    端末と、 前記手術システムと生体情報測定システムと医局用端末
    とに、それぞれの通信インターフェイスを介して接続
    し、情報通信を行う通信手段と、 を備える医療機器通信システム。
  2. 【請求項2】 前記システムコントローラは、前記生体
    情報測定システムが測定した生体情報を解析し、前記手
    術システムと生体情報測定システムと医局用端末とは、
    この解析結果を情報表示手段に表示される請求項1に記
    載の医療機器通信システム。
  3. 【請求項3】 前記手術システムと生体情報測定システ
    ムとの少なくとも一方の操作者が、前記解析結果を確認
    したときに、前記手術システムと生体情報測定システム
    と医局用端末のそれぞれの情報表示手段に既読情報とし
    て表示可能である請求項2に記載の医療機器通信システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記既読情報が、解析結果の表示から所
    定時間入力されていないときに、前記情報表示手段に、
    予め記憶されている解析結果に対応した情報を表示する
    請求項3に記載の医療機器通信システム。
JP2000261540A 2000-08-30 2000-08-30 医療機器通信システム Expired - Fee Related JP3877507B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000261540A JP3877507B2 (ja) 2000-08-30 2000-08-30 医療機器通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000261540A JP3877507B2 (ja) 2000-08-30 2000-08-30 医療機器通信システム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002065618A true JP2002065618A (ja) 2002-03-05
JP2002065618A5 JP2002065618A5 (ja) 2004-09-09
JP3877507B2 JP3877507B2 (ja) 2007-02-07

Family

ID=18749367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000261540A Expired - Fee Related JP3877507B2 (ja) 2000-08-30 2000-08-30 医療機器通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3877507B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003094768A1 (fr) * 2002-05-07 2003-11-20 Kyoto University Systeme de visualisation medicale
JP2005538784A (ja) * 2002-09-20 2005-12-22 カーディオセーフ・インターナショナル・アクチェンゲゼルシャフト 人の健康状態を監視するための構成
JP2008271547A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 General Electric Co <Ge> 複数のソースの映像を配信および合成表示するためのシステムおよび方法
WO2011152564A1 (en) * 2010-06-04 2011-12-08 Sharp Kabushiki Kaisha Device and method for conditioning display of physiological parameter estimates on conformance with expectations
JP2012061230A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Nec Software Kyushu Ltd 異常通知装置、異常通知方法および異常通知プログラム
JP2015097065A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 株式会社東芝 手術情報管理装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106175711B (zh) * 2016-07-14 2019-02-19 泰利美信(苏州)医疗科技有限公司 温度贴以及温度采集系统

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003094768A1 (fr) * 2002-05-07 2003-11-20 Kyoto University Systeme de visualisation medicale
JP2005538784A (ja) * 2002-09-20 2005-12-22 カーディオセーフ・インターナショナル・アクチェンゲゼルシャフト 人の健康状態を監視するための構成
JP2008271547A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 General Electric Co <Ge> 複数のソースの映像を配信および合成表示するためのシステムおよび方法
WO2011152564A1 (en) * 2010-06-04 2011-12-08 Sharp Kabushiki Kaisha Device and method for conditioning display of physiological parameter estimates on conformance with expectations
JP2012061230A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Nec Software Kyushu Ltd 異常通知装置、異常通知方法および異常通知プログラム
JP2015097065A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 株式会社東芝 手術情報管理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3877507B2 (ja) 2007-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4869951B2 (ja) 医療機器データ解析装置
JP4504332B2 (ja) 手術システム及びそのシステム稼働情報告知方法
JP2005111080A (ja) 手術支援システム
JP4708368B2 (ja) 手術データ管理装置
JP2006223375A (ja) 手術データ記録装置、手術データ表示装置及び手術データ記録表示方法
US8154589B2 (en) Medical operation system for verifying and analyzing a medical operation
JP3682617B2 (ja) 複数患者データの縦分割表示方式
CN116056633A (zh) 具有配套装置的医疗处置系统
JP3877507B2 (ja) 医療機器通信システム
WO2003042968A1 (en) Method and system for presenting real time physiological information through a head mounted display
JP2006061702A (ja) 手術システム
JP3794901B2 (ja) 手術システム
JP2002233535A (ja) 内視鏡手術システム
US20170231478A1 (en) Medical system
JP2007082630A (ja) 統合手術室制御システム
JP2004165728A (ja) 制御システム
JP3866990B2 (ja) 制御システム
JP2004121613A (ja) 医療制御装置
JP2005245961A (ja) 画像処理装置
JP4217295B2 (ja) 医療装置
JP7444907B2 (ja) 生体情報モニター、生体情報モニタリングシステム及び表示方法
WO2024065208A1 (zh) 显示控制方法及相关医疗设备、医疗系统
JP2002065574A (ja) 手術システム
JP2006218236A (ja) 手術制御システム
JP2004041375A (ja) 制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060808

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061031

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101110

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101110

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111110

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111110

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131110

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees