JP2002065271A - 新規コレステロールオキシダーゼ遺伝子 - Google Patents
新規コレステロールオキシダーゼ遺伝子Info
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Abstract
存在下で反応速度が最大となり、有機溶媒に溶解したコ
レステロール類の変換を高効率で実施できるという特徴
を有するコレステロールオキシダーゼをコードする遺伝
子を提供する。 【解決手段】 上記特性を有するコレステロールオキシ
ダーゼのN末端アミノ酸配列を基に、バークホルデリア
属に属する菌株より該酵素をコードする遺伝子を単離し
た。
Description
ルオキシダーゼ遺伝子に関し、さらに詳細にはコレステ
ロールオキシダーゼをコードするDNA配列、該DNA
配列を含有する組換えベクター、該組換えベクターによ
り形質転換された微生物、並びに該微生物によるコレス
テロールオキシダーゼの製造法に関する。
ヒドロキシステロイドと酸素の間の反応を触媒し、相当
する3−オキソステロイドと過酸化水素を生成する酸化
酵素である。現在までに、体液中のコレステロール濃度
の測定(特開平6−169765号等)、コレステロー
ル誘導体の製造(特開平6−113883号等)、殺虫
剤(米国特許5,558,862号等)、洗剤(WO8
9/09813号等)等に利用することを目的として研
究開発されている。
−285789号)、ブレビバクテリウム(特開平4−
218367号)、ロドコッカス(特表平3−5034
78号)、シュードモナス(特表平6−189754
号)等多種の微生物により生産されることが知られてい
る。
が、例えば体液中のコレステロール濃度測定のためには
熱安定性が重要であり、そのため新規酵素の探索(特開
平6−169765号等)や、タンパク質工学的手法を
利用して改変(特開平8−242860号)する試みが
なされている。また、コレステロール誘導体の製造には
有機溶媒耐性が、洗剤用途としては界面活性剤耐性が求
められている。
加え、体液や食品中のコレステロール濃度測定をはじめ
とする多くの用途において、低基質(コレステロール)
濃度でコレステロール酸化反応が速いことが望ましい。
近年、WO99/45106号に記載された如く、低基
質(コレステロール)濃度で該基質の酸化反応が早い、
すなわち、最大反応速度(Vmax:μmole・mi
n-1・mg-1)とミハエリス定数(Km:μM)の比
Vmax/Kmが大きく、幅広いpHで作用し、熱に耐
性であり、さらに有機溶媒で強く活性化される新規コレ
ステロールオキシダーゼが発見された。しかし、上記特
性を有するコレステロールオキシダーゼをコードする遺
伝子の単離が、未だなされていないのが現状である。
を高めること、さらには酵素の特性を改変することを目
的として遺伝子操作技術が常用されることが望ましい。
そのため、上記特性を有する遺伝子の単離・配列の特定
が強く望まれていた。
に、本発明者らは鋭意研究した結果、バークホルデリア
セパシア(Burkholderia cepaci
a)菌株ST−200{旧分類ではPseudomonas sp. 菌
株ST−200であり、1998年2月4日付けで通商
産業省工業技術院生命工学工業技術研究所(NIBH)
(日本国茨城県つくば市東1丁目1番3号)に寄託され
た。受託番号は、FERM BP−6661である。}
よりコレステロールオキシダーゼ遺伝子の単離及びその
配列を決定することで、本発明を完成した。
O99/45106号に記載されているが、下記の如く
である。該コレステロールオキシダーゼは、コレステロ
ールに対し、0.3%トライトンX−100存在下での
最大反応速度(Vmax:μmole・min-1・m
g-1)及びミハエリス定数(Km:μM)の比Vma
x/Kmが0.23、0.03%トライトンX−100
存在下でのVmax/K mが3.2である。すなわち、
該コレステロールオキシダーゼは、低濃度のコレステロ
ールの存在下で反応速度が最大となるため、低濃度での
コレステロールの測定や誘導体の製造に特に有効であ
る。
を5.0〜8.5の間に有しpH4〜11の間で安定で
あり、至適温度が60℃付近で、55℃以下で安定であ
る。すなわち、現在までに知られている天然型のコレス
テロールオキシダーゼ以上の熱安定性がある。
Powが2.1以上、4.5以下の有機溶媒、例えばベ
ンゼン(2.1;logPow値を表す。以下同様)、
トルエン(2.6)、パラキシレン(3.1)、プロピ
ルベンゼン(3.7)、ジフェニルメタン(4.2)、
シクロオクタン(4.5)等に溶解したコレステロール
類の該酵素による変換を高効率で実施できる。
−オクタノールとの二相間における任意の物質の分配係
数Pow値の常用対数であり、物質の極性を表す。任意
の物質において、Pow値は、(n−オクタノール相に
おける濃度)/(水相における濃度)として算出される
ものである。従って、log Pow値が低い物質は極
性が高いことを示している。本発明で定義するlog
Powの数値は、各種有機溶媒の構造から算出されたも
のを使用する。算出の方法は、例えばChemical
Review(Leo,A.J.,Calculat
ing logPoct from structur
e.93;1281−1306.)に記載の方法やlo
g Pow計算プログラムClogP(Bio−Byt
e corp.,California)等を使用する
ことができる。
ドされるタンパク質の起原は、バークホルデリア属より
得ることができ、好ましくはバークホルデリアセパシア
菌株ST−200より得ることができる。バークホルデ
リア セパシア菌株ST−200の培養方法に特に制限
はなく、液体培養、固形培養とも利用できる。培地とし
ては適当な炭素源、窒素源を含み必要に応じてリン酸塩
及び/又は無機イオン等を適量含有する培地を使用す
る。培養時は撹拌や通気の条件を適当に調整することが
好ましい。さらに、バークホルデリア セパシア菌株S
T−200はシクロヘキサンに耐性を有しているため、
培養時にシクロヘキサンを重層することによって、他の
微生物による汚染を防止することもできる。
ることもでき、また各種精製工程で得られた精製酵素と
して使用しても良い。さらには各種精製手段を経て単離
精製された酵素として用いてもよい。酵素の精製は、慣
用されている分離、精製法を適宜組み合わせて実施する
ことができる。例えば、熱処理のような耐熱性の差を利
用する方法、塩沈殿及び溶媒沈殿のような溶解性の差を
利用する方法、透析、限外濾過、ゲルろ過のような分子
量の差を利用する方法、イオン交換クロマトグラフィー
のような電荷の差を利用する方法、アフィニティークロ
マトグラフィーのような特異的親和性を利用する方法、
疎水クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィーのよ
うな疎水性の差を利用する方法、等電点電位泳動のよう
な等電点の差を利用する方法等が挙げられる。
列 コレステロールオキシダーゼのN末端アミノ酸配列は、
例えばSDS−ポリアクリルアミド電気泳動法にて本酵
素を泳動し、得られた酵素のバンドを電気的にポリビニ
リデンフルオライド(PVDF)膜等に転写させた後
に、プロテインシークエンサーにて分析することで知る
ことができる。また、コレステロールオキシダーゼの全
アミノ酸配列は、例えば、コレステロールオキシダーゼ
から化学的あるいは酵素的に調製したペプチド断片のア
ミノ酸配列を決定すること、あるいは該DNAの塩基配
列を解析することで知ることができる。
学合成したものであってもよい。また、天然由来のもの
の一部を利用して合成を行ったものであってもよい。D
NAの典型的な取得方法としては、バークホルデリア属
由来の染色体ライブラリー又はcDNAライブラリーか
ら遺伝子工学の分野で慣用されている方法、例えば部分
アミノ酸配列の情報を基にして作製した適当なDNAプ
ローブを用いてスクリーニングを行う方法等が挙げられ
る。また、前記した寄託菌より得ることも可能である。
をコードする遺伝子は、配列番号2に示されるアミノ酸
配列又はその誘導体をコードするDNA配列を含んでな
るものである。一般に、蛋白質のアミノ酸配列が与えら
れれば、それをコードする塩基配列は、いわゆるコドン
表を参照して容易に定まる。よって、配列番号2に示さ
れるアミノ酸配列をコードする種々の塩基配列を適宜選
択することが可能である。
されるアミノ酸配列をコードするDNA配列」とは、配
列番号1に示される塩基配列を有するもの、及び同一の
アミノ酸配列であって縮重関係にあるコドンを塩基配列
として有する配列も意味するものである。
よる遺伝子の好ましい具体例として、配列番号1に示さ
れる塩基配列を有するDNA配列を含んでなるDNA断
片が提供される。
酵素には、配列番号1に示されるアミノ酸配列の誘導体
も包含するものである。前記アミノ酸配列の誘導体とし
ては、例えば1若しくは数個のアミノ酸の付加、挿入、
削除、欠失又は置換等の改変が生じた配列番号2に記載
されるアミノ酸配列を有するものであって、依然として
コレステロールオキシダーゼ活性を保持するものが挙げ
られる。
遺伝子の発現 また、本発明は、遺伝子組換え操作によって、本発明の
遺伝子によってコードされるタンパク質を微生物中で発
現させることを目的とする。すなわち、本発明のDNA
によりコードされるコレステロールオキシダーゼは、そ
れをコードするDNA断片によって形質転換された宿主
細胞において製造することができる。より具体的には、
本発明によるコレステロールオキシダーゼをコードする
DNA断片を、宿主細胞内で複製可能でかつ同遺伝子が
発現可能な状態で含むDNA分子、組換えベクターの形
態とし、それによって宿主細胞の形質転換を行い、その
形質転換体を培養する。
ダーゼをコードする遺伝子を含んだDNA分子、特に組
換えベクターが提供される。このDNA分子は、ベクタ
ー分子に本発明によるコレステロールオキシダーゼをコ
ードするDNA断片を組み込むことによって得ることが
できる。
ーは、使用する宿主細胞の種類を勘案しながら、ウイル
ス、プラスミド、コスミドベクター等から適宜選択する
事ができる。例えば、宿主細胞が大腸菌の場合はλファ
ージ系のバクテリオファージ、pBR、pUC、pET
系のプラスミド、枯草菌の場合にはpUB系のプラスミ
ド、酵母の場合にはTEp、YCp系のベクターが挙げ
られる。本発明の好ましい態様によれば、このベクター
はプラスミドである。
ーを含むのが好ましく、選択マーカーとしては薬剤耐性
マーカー、栄養要求マーカー遺伝子を使用することが出
来る。その好ましい具体例としては、使用する宿主細胞
が細菌の場合はアンピシリン耐性遺伝子、カナマイシン
耐性遺伝子、テトラサイクリン耐性遺伝子等であり、酵
母の場合にはトリプトファン合成遺伝子(trp1)、
ウラシル合成遺伝子(ura3)、ロイシン合成遺伝子
(leu2)等があり、カビの場合はハイグロマイシン
耐性遺伝子(hyg)、ビアラホス耐性遺伝子(ba
r)、硝酸還元遺伝子(niad)等が挙げられる。
てのDNA分子は、コレステロールオキシダーゼ遺伝子
の発現に必要なDNA配列、例えばプロモーター、リボ
ゾーム結合部位、翻訳開始コドン、翻訳停止コドン等の
転写調節領域、翻訳調節領域等を有しているのが好まし
い。
る宿主内において機能することができるプロモーターは
もちろんのこと、大腸菌においてはラクトースオペロン
(lac)、トリプトファンオペロン(trp)等のプ
ロモーター、酵母ではアルコールデヒドロゲナーゼ遺伝
子(adh)、酸性ホスファターゼ遺伝子(pho)、
ガラクトース遺伝子(gal)、グリセルアルデヒド三
リン酸デヒドロゲナーゼ遺伝子(gpd)等のプロモー
ター、カビではα−アミラーゼ遺伝子(amy)、セロ
ビオハイドロラーゼI遺伝子(cbhI)等のプロモー
ターが好ましく用いることができるものとして挙げられ
る。
合には、分泌型ベクターを使用して、菌体外に組換えコ
レステロールオキシダーゼを分泌させることも可能であ
る。宿主細胞としては、宿主−ベクター系が確立されて
いるものであれば何れも使用可能である。
ステロールオキシダーゼは、次のようにして得ることが
できる。まず前記宿主細胞を適当な条件下で培養し、得
られた培養物から公知の方法、例えば遠心分離により菌
体を得る。菌体の場合にはこれを適当な緩衝液中に懸濁
し、凍結融解、超音波処理、磨砕等により菌体を破砕
し、遠心分離又は濾過により組換えコレステロールオキ
シダーゼを含有する菌体抽出物を得る。
用い、低基質(コレステロール)濃度でも高い活性を示
し、幅広いpHで作用しさらに熱安定性に優れているコ
レステロールオキシダーゼを安価に提供できる。該コレ
ステロールオキシダーゼは体液や食品中でのコレステロ
ールの測定に特に適するものである。また、有機溶媒重
層下において強く活性化されることから、コレステロー
ル類の酵素変換を効率的に行える特徴を有している。そ
の他、本酵素を経口的に摂取させることにより殺虫剤と
しても使用でき、コレステロール類で汚染した衣類等の
洗剤として使用することもできる。さらには、本発明で
得られるコレステロールオキシダーゼを用い、タンパク
質工学等の手法によりさらに望ましい特性とすることが
できる。
本発明はこれらに限定されるものではない。
取得 バークホルデリア セパシア菌株ST−200を12l
のLB培地にて、培養温度30℃、撹拌速度110rp
m、通気速度8l/minの条件で20時間液体培養し
た。培養液を遠心分離することによって菌体を除去し
た。続いて培養上清から硫安沈澱法によりタンパク質を
回収し、DEAE−セルロースカラムクロマトグラフィ
ー、Butyl−Toyopearlセルロースカラム
クロマトグラフィー、Sephadex G−100カ
ラムクロマトグラフィーによってコレステロールオキシ
ダーゼを精製した。回収率は20%であった。
分解ペプチドの取得 得られた精製コレステロールオキシダーゼ0.1mgを
70%蟻酸1mlに溶解した。ここにブロムシアン1m
gを添加して、混合後室温で24時間静置した。その後
スピードバックを用いた真空乾燥法にてブロムシアンと
蟻酸を除去し、さらに80%アセトンで洗浄しコレステ
ロールオキシダーゼ分解ペプチドを得た。
解ペプチド30μgを0.1%SDS−12.5%ポリ
アクリルアミドゲル電気泳動に供した。その後PVDF
膜に転写後、膜をクーマシーブリリアントブルーにより
染色し、PVDF膜より分子量約60,000のペプチ
ド(未分解)及び分子量約14,000のペプチドに相
当する領域をはさみで切り取り、G1005A Pro
teinSequencing System(ヒュー
レットパッカード社製)にてN末端アミノ酸配列を決定
した。
のアミノ酸配列はADAPPPGFPADIPLYK
(配列番号3)であり、分子量約14,000のペプチ
ドのN末端のアミノ酸配列はGPVEIRITGL(配
列番号4)であった。前者はコレステロールオキシダー
ゼ酵素のN末端アミノ酸配列とも一致した。
株ST−200の染色体DNAの調製 バークホルデリア セパシア菌株ST−200を100
mlのLB培地にて30℃、160rpmの条件で24
時間振とう培養した。培養液を遠心分離(6,000x
g、4℃、10min)して菌体を得た。菌体をSai
to−Miura法によって処理し染色体DNAを得
た。
伝子のクローニングにプローブとして用いるDNA断片
のPCR法による増幅 実施例3で決定したアミノ酸配列をもとに、プライマー
として合成DNAを作成した。順方向は5'−GCIG
AYGCICCICCICCIGGITT−3'(配列
番号5)、逆方向は5'−ARICCIGTIATIC
KIATYTCIACIGG−3'(配列番号6)とし
た。ここで、Iはイノシン、YはC又はT、RはA又は
G、KはG又はTである。PCR反応は、0.2mMd
NTP混合物、0.5μM各プライマー、0.1μg/
100μl鋳型DNA、2.5U/100μl Ex
Taq酵素(宝酒造社製)からなる組成の反応液を用い
てPCR反応を実施した。実施例4で調製したST−2
00の染色体DNAを鋳型とし、GeneAmp PC
R System 2400(パーキンエルマー社製)
を用いて、(熱変性を96℃で1分、アニーリングを4
5℃で1分、伸長反応を72℃で1.5分)のサイクル
を25サイクル繰り返すことにより、コレステロールオ
キシダーゼ遺伝子断片を増幅した。
は、アガロースゲル電気泳動で解析した結果、約1.2
kbであった。本DNA断片を核酸精製試薬プレップ−
A−ジーン(Bio−Rad)により回収した。DNA
blunting kit(宝酒造社製)を用いて末
端を平滑化し、pHSG398(宝酒造社製)のSma
I部位に本DNA断片を挿入し、プラスミドpCox1
を構築した。本プラスミドで大腸菌DH5αを形質転換
した。本大腸菌をLB培地で37℃、160rpmの条
件で24時間振とう培養した。大腸菌を遠心分離(6,
000xg,4℃,10min)により回収し、アルカ
リSDS法によってプラスミドpCox1を回収した。
得られたプラスミドを制限酵素BamHIにより切断
し、アガロース電気泳動により約0.9kbの断片を回
収した。回収したDNA断片に対してDIG DNA
Labeling kit(ベーリンガー社製)を用い
てジゴキシゲニン(Digoxinin)標識し、実施
例6に示す実験でプローブとして用いた。
テロールオキシダーゼ遺伝子周辺の制限酵素地図の作製 実施例4で得られたバークホルデリア セパシア菌株S
T−200の染色体DNAを制限酵素EcoRI、Kp
nI、NotI、PstI、SacI、SphI、Xh
oIで切断した後、0.7%アガロースゲル電気泳動に
供した。泳動後のDNA断片をニトロセルロース膜に転
写した。転写したニトロセルロース膜に、実施例5で得
られたジゴキシゲニン標識プローブを結合させた。
ゴキシゲニン抗体を結合させた。5−bromo−4−
chloro−3−indolylphosphate
とnitrobluetetrazoliumとを基質
としてホスファターゼ反応をおこなうことによって、実
施例5で作製したコレステロールオキシダーゼ遺伝子内
部配列と相補的なDNAを検出した。その結果を基にし
て、該コレステロールオキシダーゼ遺伝子周辺のST−
200株染色体の制限酵素地図を作製した(第1図)。
伝子のクローニング 実施例6で作製した制限酵素地図をもとにして、実施例
4で調製したバークホルデリア セパシア菌株ST−2
00の染色体DNAをSacI及びXhoIにより切断
した。アガロースゲル電気泳動により、約4kbpのD
NA断片を回収した。本DNA断片をベクターpBlu
escriptIISK+のSacI及びXhoI部位
に、ライゲーションキット(宝酒造社製)を用いて挿入
した。本プラスミドを大腸菌DH5αに常法に従い導入
し、アンピシリン(50μg/ml)耐性を指標として
形質転換体を選択した。得られた形質転換体を、アンピ
シリンとコレステロールを含むLB培地に接種した。3
7℃で培養し、コロニーの周囲にコレステロール酸化に
伴うハローを観察した。ハローを生じる形質転換体をL
B培地にて30℃、160rpmの条件で24時間振と
う培養した。回収した菌体から、アルカリ−SDS法に
てプラスミドpCox4を回収した。第2図に、pCo
x4の制限酵素地図を示す。
た大腸菌DH5α、すなわちEscherichia
coli DH5α(pCox4)は、2000年8月
28日付けで通商産業省工業技術院生命工学工業技術研
究所(NIBH)(日本国茨城県つくば市東1丁目1番
3号)に寄託された。受託番号は、FERM P−18
002である。
列の決定 実施例7で得られたプラスミドpCox4を制限酵素S
acI及びXhoIにより切断し、アガロースゲル電気
泳動した。プラスミドpCox4に挿入されていた外来
DNAは、制限酵素地図をもとにして予期されたように
約4.3kbであった。本DNAの塩基配列をdye−
terminator法によって解析し、配列番号1に
示すような塩基配列を決定した。
らなるオープンリーディングフレーム(ORF)中の構
造遺伝子が存在することが明らかとなった。また、最も
高い相同性を示したのはBrevibacterium
sterolicumのE03850との45.2%
/473AAでしかなかった。従って、公知のコレステ
ロールオキシダーゼ遺伝子と本発明のコレステロ−ルオ
キシダーゼ遺伝子とは相同性が極めて低く、該コレステ
ロ−ルオキシダーゼ遺伝子は新規の遺伝子である。
換えプラスミドの作製 pCox4を鋳型とし、コレステロールオキシダーゼを
コードする領域をPCRによって増幅した。PCR反応
に用いるプライマーとしては、センスプライマーにはN
coI部位とMetがコレステロールオキシダーゼのN
−末端となるようにプライマーを(配列番号7:5'−
AATGCGCCCATGGCCGACGC−3')、
アンチセンスプライマーには、XhoI部位を導入した
プライマー(配列番号8:5'−GCGCCTCGAG
CGTTACGG−3')を設計し用いた。PCR反応
は、0.2mMdNTP混合物、0.5μM各プライマ
ー、0.1μg/100μl鋳型DNA、2.5U/1
00μl Ex Taq酵素(宝酒造社製)からなる組
成の反応液を用いて行った。GeneAmp PCRS
ystem 2400(パーキンエルマー社製)を用い
て、(熱変性を96℃で1分、アニーリングを45℃で
1分、伸長反応を72℃で1.5分)のサイクルを30
サイクル繰り返すことにより、コレステロールオキシダ
ーゼ遺伝子断片を増幅した。調製したPCR産物を、p
ET21−dのNcoI、XhoI部位に挿入すること
によってpETCOXを作製した。
キシダーゼの発現 50μg/mlアンピシリンを含む10mlのLBG液
体培地を用いて、Escherichia coli
DH5α(pCox4)、又は常法に従いpETCOX
を大腸菌BL21に導入して得られた形質転換体{大腸
菌BL21(pETCOX)}を30℃で20時間培養
した。この培養液1mlを回収し、氷上で菌体を超音波
破砕(20kHz、1分間)した。破砕した菌液を用い
て、Allain氏らの方法により、コレステロールオ
キシダーゼ活性を測定した。
ルオキシダーゼによりコレステロールが酸化される際に
生じる過酸化水素を、ペルオキシダーゼにより、4−ア
ミノアンチピリン及びフェノールと反応させ、生じた赤
色のキノンイミンを定量(500nm)する方法であ
る。 試薬の組成 塩化カリウムリン酸緩衝液 50mM(pH7.0) コール酸ナトリウム 64mM トライトンX−100 0.34% 4−アミノアンチピリン 1.4mM フェノール 21mM コレステロール 0.89mM セイヨウワサビペルオキシダーゼ 5ユニット 上記の試薬1ml中に、50μlの上記で調製した菌液
を加え、30℃で3分間、500nmの吸光度を測定
し、この初期速度からコレステロールオキシダーゼ活性
を算出した。上記の反応条件において1分間にコレステ
ロール1μmolを酸化するのに必要な酵素量を1ユニ
ット(U)と定義した。
li DH5α(pCox4)、大腸菌BL21(pE
TCOX)ではコレステロールオキシダーゼ活性として
0.108U/ml、0.402U/mlを示した。一
方、対照としてバークホルデリア セパシア菌株ST−
200を同地で培養した場合には0.012U/mlを
示した。従って、本発明の遺伝子にコードされるタンパ
ク質は、コレステロールオキシダーゼであることが分か
った。
シダーゼ遺伝子を用い、低基質(コレステロール)濃度
でも高い活性を示し、幅広いpHで作用しさらに熱安定
性に優れているコレステロールオキシダーゼを安価に提
供することができる。
S)周辺のST−200株染色体の制限酵素地図。図の
白色barは、実施例5で調製したプローブに対応する
DNAを、黒色のbarはST−200株の染色体DN
Aを示す。
Claims (5)
- 【請求項1】配列番号2に記載のアミノ酸配列又はその
誘導体を含んでなるポリペプチドをコードする、DNA
配列。 - 【請求項2】DNA配列が配列番号1に記載される塩基
配列を含んでなる、請求項1に記載のDNA配列。 - 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載のDNA配列
を含んでなる、組換えベクター。 - 【請求項4】請求項3に記載の組換えベクターで形質転
換されてなる、宿主細胞。 - 【請求項5】請求項4に記載の宿主細胞を培養し、その
宿主及び/又はその培養物からコレステロールオキシダ
ーゼを採取する工程を含んでなる、これらの製造法。
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---|---|---|---|
JP2000261785A JP2002065271A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 新規コレステロールオキシダーゼ遺伝子 |
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JP2009195146A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-09-03 | Toyo Univ | コレステロールオキシダーゼ、クロモバクテリウム属の微生物、測定試薬、検査方法、コレステロールオキシダーゼをコードする遺伝子、組換えベクター、形質転換体、及びコレステロールオキシダーゼの製造方法 |
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-
2000
- 2000-08-30 JP JP2000261785A patent/JP2002065271A/ja active Pending
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EP1731600A1 (en) * | 2005-06-08 | 2006-12-13 | Kikkoman Corporation | Cholesterol oxidase stable in the presence of surfactant |
US7371550B2 (en) | 2005-06-08 | 2008-05-13 | Kikkoman Corporation | Cholesterol oxidase stable in the presence of surfactant |
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