JP2002063452A - ネットワークを利用した動画広告配信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】（１）利用者がネットワーク上の（比較的安価
な）有料サービスをすぐに利用できるシステムがない。 （２）サービス提供会社が有料サービスを安価で提供で
きるシステムがない（料金が高いかサービス内容を制限
して無料としている）。 （３）広告主がネットワークを介した動画広告を（閲覧
希望の）特定の人に配信するシステムがない。 【解決手段】利用者がネットワーク上のサービス提供会
社からサービス提供を受ける場合、利用者はサービス提
供者２０のサーバから希望するサービスを選択し、広告
配信会社のサーバ３０から配信された動画広告を閲覧す
ることで、無料でサービスを得ることができる。サービ
ス提供会社は広告配信会社から有料サービスの料金を得
られるため、安価に設定することが可能となる。また、
（１）利用者が個人情報を登録する、（２）閲覧したい
広告の種類を選択する、（３）Ｃｏｏｋｉｅ情報を活用
することで、効果的な広告配信を行うことが可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット等
のネットワークを利用した動画広告配信システムに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】インターネット等のネットワークを介し
て、多くのサービス提供者から様々な無料サービス（以
下、「無料サービス」と云う）や有料サービス（以下、
「有料サービス」）が提供されている。

【０００３】利用者がネットワーク上のサービスを享受
する際、そのサービスが有料サービスである場合には銀
行振込、郵便為替、現金書留等の手段によりサービス提
供者に送金した後、そのサービスの提供を受けている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのサ
ービスが無料であれば利用者は頻繁に利用するが、有料
サービスの場合は送金手続が煩雑であるため利用率が低
下する状況にある。

【０００５】有料サービスは利用率が低下するという状
況下では、サービス提供者はコストを回収する為に料金
を高めに設定するが、そのことが更に利用率の低下を招
くことになる。

【０００６】また、コスト割れを前提で、そのサービス
を利用者に対して無料サービスにしている例もあるが、
有料サービスに比ベサービスが限定されている場合が多
い。

【０００７】そこで、上記問題点に鑑み、本発明の第一
の課題は、利用者が有料サービス利用の対価としてサー
ビス提供者に送金するのではなく、動画広告を閲覧する
ことでその対価を支払い、リアルタイムにそのサービス
を享受できるシステムを提供し、有料サービスの利用率
を高めることである。

【０００８】本発明の第二の課題は、利用者の有料サー
ビスの利用率を高めることで、サービス提供者に対し、
（ａ）有料サービスを安価に提供できる環境、及び
（ｂ）サービスが限定された無料サービスをサービスが
限定されない有料サービスとして提供できる環境を構築
することである。

【０００９】本発明の第三の課題は、サービス提供者が
利用者に提供した有料サービスの対価として、動画広告
の広告主がその対価を（もしくは、広告配信会社が広告
主から徴収した広告代の一部または全額を）サービス提
供者に支払うシステムを提供することである。

【００１０】本発明の第四の課題は、上記第一、第二及
び第三の課題により、有料サービスの利用率高め、有料
サービスを更に安価に提供できる環境を提供することで
ある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は、有料サービス
を安価に多くの人に提供したいサービス提供者と、送金
手続なく有料サービスを受けたい利用者、そして特定の
人に動画広告を配信したい広告主の３者利益を結びつけ
る動画広告配信システムである。

【００１２】本発明では、広告配信会社は以下のサーバ
（全部またはその一部。一種類のサーバが二つ以上のサ
ーバに分割される、もしくは二種類以上のサーバが一つ
のサーバに統合される場合も含む。）を備える。 （１）広告サーバ （２）利用者の個人情報を格納・管理するサーバ（以
下、「個人情報サーバ」と云う） （３）利用者の端末とデータのやり取りを行うサーバ
（以下、「ウェブサーバ」と云う）

【００１３】本発明によれば、利用者はネットワーク上
のサービスの提供を受ける際、利用者端末からネットワ
ークを介してサービス提供者のサーバに接続し、希望す
るサービスを選択すると、どの利用者がどのサービス提
供者からサービスの提供を受けようとしているかという
情報が、広告配信会社のウェブサーバに発信され、ウェ
ブサーバは広告サーバ及び個人情報サーバとデータ交換
を行い、利用者に対し自動的に動画広告を配信する。

【００１４】なお、ネットワークとは、利用者端末、サ
ービス提供者のサーバ、及び広告配信会社のサーバとを
相互に接続可能なものであればよいが、Ｗｏｒｌｄ Ｗ
ｉｄｅ Ｗｅｂ（ワールドワイドウェブ）を経由したイ
ンターネット接続であることが望ましい。ここでのイン
ターネットとは、米国国防総省が中心となって開発した
ネットワークの仕組みであり、企業や一般の個人ユーザ
ーのパーソナルコンピューターやサーバを相互に接続し
た世界的なネットワークのことである。

【００１５】利用者の動画広告閲覧終了が確認される
と、広告配信会社のウェブサーバからサービス提供者の
サーバに対してその通知が行われ、サービス提供者から
利用者に対し、そのサービスが提供される。

【００１６】

【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
につき図面を参照して説明する。本実施形態は本発明の
動画広告配信システムをサービス提供者に提供したもの
である。

【００１７】図１に本実施形態のネットワーク構成図を
示す。同図に示すように、インターネット網１に本シス
テムは利用者の端末１００が接続されたサーバ１０、サ
ービス提供者のサーバ２０及び広告配信会社のサーバ３
０（このサーバは先述の広告サーバ、個人情報サーバ及
びウェブサーバを総称したものである）が接続されてい
る。

【００１８】インターネット網１は世界中のサーバがＴ
ＣＰ／ＩＰといわれる通信プロトコルによりデータの通
信が可能となっているネットワーク（Ｗｏｒｌｄ Ｗｉ
ｄｅＷｅｂ）のことである。Ｗｏｒｌｄ Ｗｉｄｅ Ｗ
ｅｂでは特定のウェブサイトを特定するＵＲＬ（Ｕｎｉ
ｖｅｒｓａｌ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｅｒ）を
利用者の端末１００から指定することにより、ウェブサ
イトを閲覧することができる。インターネットに接続さ
れているサーバに格納されているデータを利用者の端末
１００から閲覧することを「ウェブサイトに接続する」
と称する。

【００１９】なお、利用者の端末１００と利用者の端末
が接続されたサーバ１０は電話回線、専用回線及びＬＡ
Ｎ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）／ＷＡＮ
（Ｗｉｄｅ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）等のネットワ
ークで接続されている。利用者の端末が接続されたサー
バ１０、サービス提供者のサーバ２０、広告配信会社の
サーバ３０の各サーバを相互に接続するネットワーク
は、インターネットと類似の機能を有するものであれ
ば、それが専用回線、ＬＡＮ／ＷＡＮの接続であっても
構わない。

【００２０】広告配信会社Ａは広告主Ｃの広告を配信す
る対価として、広告主Ｃより金銭（もしくはそれに相当
するもの）が支払われる契約を締結している。また、サ
ービス提供者Ｂが利用者にサービスを提供する際、利用
者が広告配信会社Ａの配信する動画広告を閲覧した場合
には、その対価がサービス提供者Ｂに支払われる契約
を，広告配信会社Ａはサービス提供者Ｂと締結してい
る。

【００２１】利用者は利用者の端末１００を使用し、利
用者の端末が接続されたサーバ１０を経由してサービス
提供者のサーバ２０のウェブサイトに接続し（図１の
「Ｗｅｂ Ｓｉｔｅの閲覧」に相当）、利用者が希望
するサービスを選択すると自動的に広告配信会社のサー
バ３０に接続され、動画広告配信を要求する（図１の
「動画閲覧希望」に相当）。

【００２２】利用者の端末１００から動画広告配信を要
求された広告配信会社のサーバ３０は直ちに利用者の端
末が接続されたサーバ１０に動画広告を配信し、利用者
はそれを閲覧する（図１の「動画広告配信」に相
当）。利用者の動画広告閲覧が終了すると、その旨の通
知が広告配信会社のサーバ３０に送信される（図１の
「閲覧終了確認」に相当）。

【００２３】広告配信会社のサーバ３０は動画広告閲覧
終了の通知を受領次第、直ちにその旨をサービス提供者
のサーバ２０に通知する（図１の「閲覧終了確認の通
知」に相当）。サービス提供者のサーバ２０はこの通知
を受け、直ちに利用者の端末が接続されたサーバ１０を
通じて、利用者にサービスを提供する（図１の「サー
ビスの提供」に相当）。

【００２４】広告配信会社Ａとサービス提供会社Ｂの契
約により、広告配信会社Ａからサービス提供会社Ｂに金
銭（もしくはそれに相当するもの）が支払われる。

【００２５】

【実施例】次に、本発明の好適な実施例につき図面を参
照して説明する。本実施例は本発明の動画広告配信シス
テムを利用者の立場から利用した場合の方法を説明する
ものである。

【００２６】図２に利用者の立場からの本システム利用
方法を示す。同図に示すように、利用者はインターネッ
ト等のネットワークを通じてサービス提供者のウェブサ
イトに接続する（Ｓｔｅｐ１に相当）と、ウェブサイト
の内容が利用者に示される（Ｓｔｅｐ２に相当）。

【００２７】利用者はサービス提供者のウェブサイトの
中から希望するサービスの選択を行う（Ｓｔｅｐ３に相
当）と、広告配信会社のウェブサイトが表示される（Ｓ
ｔｅｐ４に相当）。

【００２８】広告配信会社のウェブサイトに接続される
と、その利用者が閲覧したい動画広告の種類が登録され
ているかどうかが確認される（Ｓｔｅｐ５に相当）。登
録されていない場合には、閲覧したい動画広告の種類を
登録するかどうかが確認される（Ｓｔｅｐ６に相当）。
登録を希望する場合には、個人情報登録画面で登録作業
を行った（Ｓｔｅｐ６に相当）後、後述のＳｔｅｐ７に
進む。Ｓｔｅｐ５で、その利用者が閲覧したい広告の種
類が登録されている場合には、登録情報（またはＣｏｏ
ｋｉｅ情報）に沿った動画広告を配信するかどうかが確
認される（Ｓｔｅｐ７に相当）。登録情報に沿ったもの
以外の動画広告閲覧を希望した場合、及びＳｔｅｐ６に
おいて希望する動画広告の種類の登録を選択しなかった
場合には、動画広告リストの一覧が示される（Ｓｔｅｐ
８に相当）。利用者はこのリストの中から閲覧を希望す
る動画広告を選択（Ｓｔｅｐ９に相当）する。Ｓｔｅｐ
７で登録情報に沿った動画広告の閲覧を希望した場合、
及びＳｔｅｐ９のプロセスの後、広告配信会社のサーバ
から動画広告が配信される（Ｓｔｅｐ１０に相当）。動
画広告が終了すると利用者はその旨を広告配信会社に通
知する（Ｓｔｅｐ１１に相当）（固有のパスワードの入
力、動画画像に示されたＵＲＬを指定したボタンをクリ
ックする等の方法を使用する）と、自動的にサービス提
供者からサービスが提供される（Ｓｔｅｐ１２に相
当）。

【００２９】

【発明の効果】本発明は以上説明したような形態及び実
施例で行われ、以下の効果を奏する。 （１）利用者にとって有料サービスを受けるにあたり、
送金手続きを行うことなく、動画広告を閲覧することに
よって、そのサービスを受けられる。 （２）サービス会社にとって利用者に広告を閲覧させる
ことで、広告配信会社からサービス料を徴収できるので
有料サービス提供が容易に行われるようになる。 （３）広告主にとって利用者の希望に応じた動画広告配
信が可能になるため、テレビ、ラジオ等のマスメディア
広告に較べ効果的な宣伝を行うことが可能となる。 （４）広告配信会社にとって個人の登録情報を管理・駆
使し、動画広告配信を効果的に配信することで、適正な
利益を得ることができる。

【００３０】

【図面の簡単な説明】

【図１】動画広告の配信方法及びそのシステムの全体処
理図である。

【図２】利用者がサービス提供者からサービスを得るた
めのフローチャートである。

【符号の説明】

１…インターネット網 １０…利用者の端末が接続されたサーバ ２０…サービス提供者のサーバ ３０…広告配信会社のサーバ １００…利用者の端末 Ａ…広告配信会社 Ｂ…サービス提供会社 Ｃ…広告主

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワーク上のサービス提供者（以
   下、「サービス提供者」と云う）が行っているネットワ
   ークを介した有料サービスを受ける利用者（以下、「利
   用者」と云う）に対し、動画広告データ（ここでいう動
   画広告とは、一もしくは一以上の静止画像が連続して配
   信されることにより、動いているように見える映像広告
   のことであり、音声が伴うこともある。）が格納された
   サーバ（以下、「広告サーバ」と云う）から利用者の端
   末に動画広告を配信し、利用者が動画広告を閲覧するこ
   とでネットワーク上のサービスを無料、かつリアルタイ
   ムに享受できるシステム。
2. 【請求項２】請求項１による利用者への動画広告配信に
   より、サービス提供者が利用者に提供したサービスに対
   する対価を、広告サーバを管理している広告配信会社
   （以下、「広告配信会社」と云う）から受け取るシステ
   ム。
3. 【請求項３】以下の方法により利用者にもっとも有効と
   思われる動画広告を広告サーバから配信できるシステ
   ム。 （１）動画広告を配信する前に、利用者が「趣味」、
   「興味を持っていること」等の利用者に関わる情報を入
   力する。 （２）広告内容一覧を表示し、利用者が閲覧したい広告
   を選択する。 （３）利用者の端末に保存されているＣｏｏｋｉｅ（ク
   ッキー）情報（端末の設定情報及びワールドワイドウェ
   ブの訪問履歴等の保存情報一般を指す。）を利用する。